アジア王者・カタールが5-0で惨敗、韓国は連勝ストップも首位キープ、日本は首位独走も2位以下大混戦【2026W杯アジア最終予選】
2024.11.20 14:35 Wed
19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第6節が各地で行われた。
グループAは首位のイラン代表が5位のキルギス代表と対戦し、2-3で勝利。アウェイでの戦いとなった中、12分に左CKからのこぼれ球をメフディ・タレミが押し込み先制すると、33分にはカウンターから上手く相手をかわしたサレー・ハルダニが決めて追加点を奪う。
しかし、キルギスも黙ってはいない。51分にジョエル・コジョがCKの流れから1点を返すと、59分にはPKを獲得。VARチェックの中で認められ、これをコジョがしっかりと決めて同点に追いつく。しかし、イランは76分に右サイドを崩すと、クロスをサルダール・アズムンが打点の高いヘッドで合わせて勝ち越しに成功。2-3で勝利を収めた。
2位のウズベキスタン代表は、最下位の北朝鮮代表と対戦。しっかりとイランを追いかけたいなか、ラオスで行われた試合は44分にボックス内の混戦からこぼれたボールを、後方から走り込んだアボスベク・ファイズラエフがボックス手前から右足一閃。これがネットを揺らしてウズベキスタンが0-1で勝利した。
北朝鮮代表 0-1 ウズベキスタン代表
【ウズベキスタン】
アボスベク・ファイズラエフ(前44)
キルギス代表 2-3 イラン代表
【キルギス】
ジョエル・コジョ(後5、後19)
【イラン】
メフディ・タレミ(前12、前33)
サルダール・アズムン(後31)
UAE代表 5-0 カタール代表
【UAE】
ファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマ(前4、前45、前50、後11)
ヤハヤ・アル・ガッサニ(後28)
◆順位表
1位:イラン/勝ち点16
2位:ウズベキスタン/勝ち点13
3位:UAE/勝ち点10
4位:カタール/勝ち点7
5位:キルギス/勝ち点3
6位:北朝鮮/勝ち点2
グループBは首位に立つ韓国代表が最下位のパレスチナ代表と対戦。試合は12分にバックパスのミスを突いたパレスチナが、ゼイド・クンバルがボールを奪い切りネットを揺らして先制する。
それでも韓国は16分、左サイドを崩しダイレクトパス交換に抜け出したソン・フンミンがボックス左から決め切り、同点に追いつくことに成功。その後は韓国が何度もゴールに迫るが、最後まで追加点を奪えずに1-1のドローに終わった。
2位のヨルダン代表は5位のクウェート代表とアウェイで対戦。21分にボックス手前で粘りを見せたヤザン・アル・ナイマトがミドルシュートを華麗に沈めてヨルダンが先制。しかし、68分にクウェートはモハマド・ダアムがかなり離れた位置から右足一閃。鋭い低空ミドルがゴール左隅に決まり、1-1のドローに終わった。
3位のイラク代表は、アウェイで4位のオマーン代表と対戦。ピンチを凌いだイラクは、ボックス付近でパスを繋ぐと、アハメド・ヤシンのグラウンダーのクロスをユセフ・ワリ・アミンがボックス中央でダイレクトシュート。これが決勝点となり、0-1で勝利。2位に浮上した。
パレスチナ代表 1-1 韓国代表
【パレスチナ】
ゼイド・クンバル(前12)
【韓国】
ソン・フンミン(前16)
オマーン代表 0-1 イラク代表
【イラク】
ユセフ・ワリ・アミン(前36)
クウェート代表 1-1 ヨルダン代表
【クウェート】
モハマド・ダアム(後23)
【ヨルダン】
ヤザン・アル・ナイマト(前21)
◆順位表
1位:韓国/勝ち点14
2位:イラク/勝ち点11
3位:ヨルダン/勝ち点9
4位:オマーン/勝ち点6
5位:クウェート/勝ち点4
6位:パレスチナ/勝ち点3
グループCの日本代表は、アウェイで中国代表と対戦。今予選オウンゴール以外で初の失点を喫したものの、1-3で勝利を収め、首位を独走中。一方で、2位のオーストラリア代表は5位のバーレーン代表とドロー、3位のサウジアラビア代表は、最下位のインドネシア代表相手に2-0で敗れることとなった。
この結果、6試合を終えて日本は勝ち点16で首位独走中となり、来年3月の2試合で8大会連続8度目のW杯出場が決まる可能性が出てきた。一方で、2位のオーストラリアは勝ち点7、3位にインドネシアが浮上するも、4位のサウジアラビア、5位のバーレーン、最下位の中国といずれも勝ち点6で並ぶ大混戦となっている。
中国代表 1-3 日本代表
【中国】
リン・リャンミン(後3)
【日本】
小川航基(前39、後9)
板倉滉(前45+6)
インドネシア代表 2-0 サウジアラビア代表
【インドネシア】
マルセリーノ・フェルディナン(前32、後12)
バーレーン代表 2-2 オーストラリア代表
【バーレーン】
マフディ・アブドゥルジャバル(後30、後32)
【オーストラリア】
クシニ・イェンギ(前1、後51)
◆順位表
1位:日本/勝ち点16
2位:オーストラリア/勝ち点7
3位:インドネシア/勝ち点6
4位:サウジアラビア/勝ち点6
5位:バーレーン/勝ち点6
6位:中国/勝ち点6
【グループA】イランが首位快走中、アジア王者カタールは苦戦
グループAは首位のイラン代表が5位のキルギス代表と対戦し、2-3で勝利。アウェイでの戦いとなった中、12分に左CKからのこぼれ球をメフディ・タレミが押し込み先制すると、33分にはカウンターから上手く相手をかわしたサレー・ハルダニが決めて追加点を奪う。
2位のウズベキスタン代表は、最下位の北朝鮮代表と対戦。しっかりとイランを追いかけたいなか、ラオスで行われた試合は44分にボックス内の混戦からこぼれたボールを、後方から走り込んだアボスベク・ファイズラエフがボックス手前から右足一閃。これがネットを揺らしてウズベキスタンが0-1で勝利した。
また、4位と苦戦するアジア王者のカタール代表は、勝ち点で並ぶ3位のUAE代表と対戦。ここまで苦戦していることがこの日も出てしまい、開始4分にファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマにゴールを奪われると、45分、45分+5と前半だけでハットトリックを決められる事態に。さらに56分には4点目を奪われると、73分にはヤハヤ・アル・ガッサニにもゴールを許し、まさかの5-0で惨敗に終わってしまった。
北朝鮮代表 0-1 ウズベキスタン代表
【ウズベキスタン】
アボスベク・ファイズラエフ(前44)
キルギス代表 2-3 イラン代表
【キルギス】
ジョエル・コジョ(後5、後19)
【イラン】
メフディ・タレミ(前12、前33)
サルダール・アズムン(後31)
UAE代表 5-0 カタール代表
【UAE】
ファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマ(前4、前45、前50、後11)
ヤハヤ・アル・ガッサニ(後28)
◆順位表
1位:イラン/勝ち点16
2位:ウズベキスタン/勝ち点13
3位:UAE/勝ち点10
4位:カタール/勝ち点7
5位:キルギス/勝ち点3
6位:北朝鮮/勝ち点2
【グループB】韓国は連勝ストップも無敗キープ
グループBは首位に立つ韓国代表が最下位のパレスチナ代表と対戦。試合は12分にバックパスのミスを突いたパレスチナが、ゼイド・クンバルがボールを奪い切りネットを揺らして先制する。
それでも韓国は16分、左サイドを崩しダイレクトパス交換に抜け出したソン・フンミンがボックス左から決め切り、同点に追いつくことに成功。その後は韓国が何度もゴールに迫るが、最後まで追加点を奪えずに1-1のドローに終わった。
2位のヨルダン代表は5位のクウェート代表とアウェイで対戦。21分にボックス手前で粘りを見せたヤザン・アル・ナイマトがミドルシュートを華麗に沈めてヨルダンが先制。しかし、68分にクウェートはモハマド・ダアムがかなり離れた位置から右足一閃。鋭い低空ミドルがゴール左隅に決まり、1-1のドローに終わった。
3位のイラク代表は、アウェイで4位のオマーン代表と対戦。ピンチを凌いだイラクは、ボックス付近でパスを繋ぐと、アハメド・ヤシンのグラウンダーのクロスをユセフ・ワリ・アミンがボックス中央でダイレクトシュート。これが決勝点となり、0-1で勝利。2位に浮上した。
パレスチナ代表 1-1 韓国代表
【パレスチナ】
ゼイド・クンバル(前12)
【韓国】
ソン・フンミン(前16)
オマーン代表 0-1 イラク代表
【イラク】
ユセフ・ワリ・アミン(前36)
クウェート代表 1-1 ヨルダン代表
【クウェート】
モハマド・ダアム(後23)
【ヨルダン】
ヤザン・アル・ナイマト(前21)
◆順位表
1位:韓国/勝ち点14
2位:イラク/勝ち点11
3位:ヨルダン/勝ち点9
4位:オマーン/勝ち点6
5位:クウェート/勝ち点4
6位:パレスチナ/勝ち点3
【グループC】日本が圧倒的な強さ、2位以下は勝ち点差「1」の大混戦
グループCの日本代表は、アウェイで中国代表と対戦。今予選オウンゴール以外で初の失点を喫したものの、1-3で勝利を収め、首位を独走中。一方で、2位のオーストラリア代表は5位のバーレーン代表とドロー、3位のサウジアラビア代表は、最下位のインドネシア代表相手に2-0で敗れることとなった。
この結果、6試合を終えて日本は勝ち点16で首位独走中となり、来年3月の2試合で8大会連続8度目のW杯出場が決まる可能性が出てきた。一方で、2位のオーストラリアは勝ち点7、3位にインドネシアが浮上するも、4位のサウジアラビア、5位のバーレーン、最下位の中国といずれも勝ち点6で並ぶ大混戦となっている。
中国代表 1-3 日本代表
【中国】
リン・リャンミン(後3)
【日本】
小川航基(前39、後9)
板倉滉(前45+6)
インドネシア代表 2-0 サウジアラビア代表
【インドネシア】
マルセリーノ・フェルディナン(前32、後12)
バーレーン代表 2-2 オーストラリア代表
【バーレーン】
マフディ・アブドゥルジャバル(後30、後32)
【オーストラリア】
クシニ・イェンギ(前1、後51)
◆順位表
1位:日本/勝ち点16
2位:オーストラリア/勝ち点7
3位:インドネシア/勝ち点6
4位:サウジアラビア/勝ち点6
5位:バーレーン/勝ち点6
6位:中国/勝ち点6
メフディ・タレミ
サレー・ハルダニ
ジョエル・コジョ
サルダール・アズムン
アボスベク・ファイズラエフ
ファビオ・ヴィルジニオ・ジ・リマ
ヤハヤ・アル・ガッサニ
ゼイド・クンバル
ソン・フンミン
ヤザン・アル・ナイマト
アハメド・ヤシン
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イラン代表
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無所属となっているイラン代表FWアリレザ・ジャハンバフシュ(31)だが、この度ヘーレンフェーン入りが決定的となったようだ。 AZ時代の2017-18シーズンに21ゴール、ワイドアタッカーでありながらオランダ1部の得点王となったジャハンバフシュ。イラン代表としては過去3回のW杯に出場し、近年はキャプテンマークを巻くことも珍しくない。 ただ、オランダ1部得点王の肩書きを引っさげて移籍したブライトン&ホーヴ・アルビオンで停滞。代表キャリアに影響は与えずも、フェイエノールトへ格安で売却され、昨季限りで契約満了となったのち、現在無所属である。 無所属でありながらA代表に継続招集されることが、イランサッカー界では議論の対象に。それでもオランダ『Voetbal International』によると、とうとう新天地を見つけたという。 表題の通り、ジャハンバフシュはヘーレンフェーンへ。ロビン・ファン・ペルシ監督率いるクラブで現地時間6日にメディカルチェックを実施し、問題なければ今季終了まで約7カ月の契約を結ぶとのことだ。 2024.11.06 17:25 Wed3
史上初の“A代表通算100得点”から20年…人格者アリ・ダエイ氏「サッカーが人々を結びつける価値ある存在だと実感」
イラン代表のレジェンド、アリ・ダエイ氏が歴史的快挙から20年となった。 90年代のアジアNo.1ストライカー、アリ・ダエイ氏。中東での得点量産からドイツ・ブンデスリーガへ飛び出し、一時はバイエルンにも在籍した点取り屋で、サッカー史上初めて「A代表通算100得点」を樹立した男でもある。 近年では2022年暮れ、イラン国内の反政府デモに連帯し、出国を許可されなかったということが明らかに。少なくとも2023年2月にフランス・パリでのFIFAアウォーズに出席して以降は、その動向が伝わってこなかった。 そんなダエイ氏が17日のFIFA公式サイトに登場。17日はダエイ氏が史上初の「A代表通算100得点(※)」を樹立してからちょうど20年で、これに合わせたインタビューとなった。 (※)2004年11月17日のイラン代表vsラオス代表で樹立。7-0と圧勝したなか、ダエイ氏は4得点を叩き出し、99〜102得点目とした 「祝ってもらえて嬉しいよ。80得点あたりから100まで到達できそうな気がしていたのが懐かしいね。数字が近づくにつれて現実味とともにプレッシャーが増し、それでも頑張れば実現できると最後に知った…良い思い出だ」 「なんといっても、100得点到達はアザディ・スタジアムだったからね。忘れられない瞬間だし、イラン国民全体の勝利だよ。世界中のセレブからも祝福され、私はサッカーが人々を結びつける価値ある存在だと実感した」 その後、「A代表通算100得点」は稀代のスーパースター2人、クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシも樹立。今なお現役の両者は、ダエイ氏の通算109得点も超えていった。 ダエイ氏の目に映るCR7、メッシとは。 「C・ロナウド以上の努力家が存在するだろうか。その資質はキャリアを通じて幾度となく証明してきたが、私が彼に望むのは、若い子のロールモデルであり続けてほしいということだ」 「リオネル・メッシは天才かつユニークな存在として人々の記憶に刻まれた。類稀なるビジョンとインテリジェンスを併せ持ち、いつだって彼のプレーを見るのが楽しい。間違いなく、歴史上最高の選手の1人だね」 「彼らは無数の人々にインスピレーションを与え、私はたった3人しかいないグループ(A代表通算100得点)で、2人と並べられることを光栄に思う。努力が報われたと感じるよ」 “歴史的快挙から20年が経ちました” 「時の流れに沿って、いかなる記憶も瞬間も“儚い”ものであると感じるようになってきた。しかし、この誇らしい功績だけは、私を笑顔にしてくれる。私は自らがサッカー史の一部になれたこと、サッカーが私にかけがえのない時間を与えてくれたことに感謝しているよ」 2024.11.19 19:35 Tue4