史上初の“A代表通算100得点”から20年…人格者アリ・ダエイ氏「サッカーが人々を結びつける価値ある存在だと実感」

2024.11.19 19:35 Tue
アリ・ダエイ氏は現在55歳「私は自らがサッカー史の一部になれたこと、サッカーが私にかけがえのない時間を与えてくれたことに感謝している」
Getty Images
アリ・ダエイ氏は現在55歳「私は自らがサッカー史の一部になれたこと、サッカーが私にかけがえのない時間を与えてくれたことに感謝している」
イラン代表のレジェンド、アリ・ダエイ氏が歴史的快挙から20年となった。

90年代のアジアNo.1ストライカー、アリ・ダエイ氏。中東での得点量産からドイツ・ブンデスリーガへ飛び出し、一時はバイエルンにも在籍した点取り屋で、サッカー史上初めて「A代表通算100得点」を樹立した男でもある。

近年では2022年暮れ、イラン国内の反政府デモに連帯し、出国を許可されなかったということが明らかに。少なくとも2023年2月にフランス・パリでのFIFAアウォーズに出席して以降は、その動向が伝わってこなかった。
そんなダエイ氏が17日のFIFA公式サイトに登場。17日はダエイ氏が史上初の「A代表通算100得点(※)」を樹立してからちょうど20年で、これに合わせたインタビューとなった。

(※)2004年11月17日のイラン代表vsラオス代表で樹立。7-0と圧勝したなか、ダエイ氏は4得点を叩き出し、99〜102得点目とした
「祝ってもらえて嬉しいよ。80得点あたりから100まで到達できそうな気がしていたのが懐かしいね。数字が近づくにつれて現実味とともにプレッシャーが増し、それでも頑張れば実現できると最後に知った…良い思い出だ」

「なんといっても、100得点到達はアザディ・スタジアムだったからね。忘れられない瞬間だし、イラン国民全体の勝利だよ。世界中のセレブからも祝福され、私はサッカーが人々を結びつける価値ある存在だと実感した」

その後、「A代表通算100得点」は稀代のスーパースター2人、クリスティアーノ・ロナウドリオネル・メッシも樹立。今なお現役の両者は、ダエイ氏の通算109得点も超えていった。

ダエイ氏の目に映るCR7、メッシとは。

「C・ロナウド以上の努力家が存在するだろうか。その資質はキャリアを通じて幾度となく証明してきたが、私が彼に望むのは、若い子のロールモデルであり続けてほしいということだ」

「リオネル・メッシは天才かつユニークな存在として人々の記憶に刻まれた。類稀なるビジョンとインテリジェンスを併せ持ち、いつだって彼のプレーを見るのが楽しい。間違いなく、歴史上最高の選手の1人だね」

「彼らは無数の人々にインスピレーションを与え、私はたった3人しかいないグループ(A代表通算100得点)で、2人と並べられることを光栄に思う。努力が報われたと感じるよ」

“歴史的快挙から20年が経ちました”

「時の流れに沿って、いかなる記憶も瞬間も“儚い”ものであると感じるようになってきた。しかし、この誇らしい功績だけは、私を笑顔にしてくれる。私は自らがサッカー史の一部になれたこと、サッカーが私にかけがえのない時間を与えてくれたことに感謝しているよ」

アリ・ダエイの関連記事

インド代表のレジェンドであり、2024年6月に代表から引退していたFWスニル・チェトリ(40)が復帰を果たした。 40歳を迎えたチェトリは、インド代表として151試合94ゴールを記録。国際試合での歴代ゴール数は4位を誇り、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、アリ・ダエイに次ぐ記録を持っている。 上 2025.03.07 22:30 Fri
今月20日のこと、EURO2024の予選でポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドが代表通算200試合出場という偉業を達成した。もちろん男子選手初となる快挙で、ギネス世界記録にも認定された。ロナウドについて、所属クラブでの栄光はいまさら紹介する必要はないだろう。代表でもW杯5大会連続ゴールというペレでもなしえなかった新記 2023.06.27 12:00 Tue
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37)が、男子サッカー代表の歴代最多出場記録(FIFA公認)に並んだ。 ロナウドは2003年8月20日に行われたカザフスタン代表戦でポルトガル代表デビューを飾ると、ここまで同国最多出場記録を更新する通算195試合に出場してきた。 そして、10日に行われたカタール 2022.12.11 02:05 Sun
イラン出身でドイツ連邦議会の議員を務めるオミド・ヌーリプール氏が、いち早く反政府デモへの連帯を示したイランのサッカー選手らへ感謝を述べている。 カタール・ワールドカップ(W杯)に参戦中のイラン代表は、21日のイングランド代表戦直前にスタメン全員が国歌斉唱を拒否するという異例の事態に。これは9月中旬からイラン国内で 2022.11.22 20:38 Tue
カタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ抽選会に先駆け、8名のアシスタントが決定した。 先の代表ウィークで出場国32カ国のうち、29カ国が決まったカタールW杯。あと3つの出場枠を巡り、プレーオフの戦いが残るが、本日1日の25時からカタールの首都ドーハで組み合わせ抽選会が開催される。 その抽選会に先 2022.04.01 09:45 Fri

イラン代表の関連記事

2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループA第8節のイラン代表vsウスベキスタン代表が25日に行われ、2-2のドローに終わった。 ここまで6勝1分けの無敗で首位を快走するイラン(勝ち点19)は、引き分け以上でW杯出場を決められる状況でホーム開催の首位攻防戦に臨んだ。この大一番では守護神ベイランヴ 2025.03.26 03:08 Wed
ウズベキスタン代表が25日、イラン代表とのアウェイゲームに臨む。 W杯初出場がいよいよ現実味を帯びてきたウズベキスタンにとって最大のヤマ場、敵地テヘランはアザディ・スタジアムでの対イラン。 最終予選A組2位…ここで首位イランを下せば、残り2試合で少なくとも3位と勝ち点「6」差となり、「2位以内」が限りなく濃 2025.03.25 14:50 Tue
最終予選A組はイラン代表がW杯本大会へ王手。ウズベキスタン代表は夢舞台へ次戦が最大のヤマ場となる。カタール『ガルフ・タイムズ』がA組の大局を伝える。 20日、W杯アジア最終予選第7節が各地で開催され、C組では首位の日本代表が本大会ストレートインを確定。一方、B組首位の韓国代表は、試合終盤の被弾でオマーン代表とドロ 2025.03.22 19:31 Sat
2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループA第7節が20日に行われた。 グループ首位のイランは3位のUAEとホームで対戦し、2-0で勝利した。 スタジアムの照明塔のトラブルによって25分以上の中断を余儀なくされたなか、試合は異例の29分が加えられた前半アディショナルタイム27分に動く。ボッ 2025.03.21 06:01 Fri
イラン・イスラム共和国サッカー連盟(FFIRI)は18日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)に向けたイラン代表メンバー28名を発表した。 イランはグループAに入っており、6試合を終えて5勝1分けの勝ち点16で首位に立っており、3月の2試合で連勝すればW杯出場権獲得が確定。それ以外の場合でも出場権獲得の可能性が 2025.03.19 14:05 Wed

記事をさがす

アリ・ダエイの人気記事ランキング

1

史上初の“A代表通算100得点”から20年…人格者アリ・ダエイ氏「サッカーが人々を結びつける価値ある存在だと実感」

イラン代表のレジェンド、アリ・ダエイ氏が歴史的快挙から20年となった。 90年代のアジアNo.1ストライカー、アリ・ダエイ氏。中東での得点量産からドイツ・ブンデスリーガへ飛び出し、一時はバイエルンにも在籍した点取り屋で、サッカー史上初めて「A代表通算100得点」を樹立した男でもある。 近年では2022年暮れ、イラン国内の反政府デモに連帯し、出国を許可されなかったということが明らかに。少なくとも2023年2月にフランス・パリでのFIFAアウォーズに出席して以降は、その動向が伝わってこなかった。 そんなダエイ氏が17日のFIFA公式サイトに登場。17日はダエイ氏が史上初の「A代表通算100得点(※)」を樹立してからちょうど20年で、これに合わせたインタビューとなった。 (※)2004年11月17日のイラン代表vsラオス代表で樹立。7-0と圧勝したなか、ダエイ氏は4得点を叩き出し、99〜102得点目とした 「祝ってもらえて嬉しいよ。80得点あたりから100まで到達できそうな気がしていたのが懐かしいね。数字が近づくにつれて現実味とともにプレッシャーが増し、それでも頑張れば実現できると最後に知った…良い思い出だ」 「なんといっても、100得点到達はアザディ・スタジアムだったからね。忘れられない瞬間だし、イラン国民全体の勝利だよ。世界中のセレブからも祝福され、私はサッカーが人々を結びつける価値ある存在だと実感した」 その後、「A代表通算100得点」は稀代のスーパースター2人、クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシも樹立。今なお現役の両者は、ダエイ氏の通算109得点も超えていった。 ダエイ氏の目に映るCR7、メッシとは。 「C・ロナウド以上の努力家が存在するだろうか。その資質はキャリアを通じて幾度となく証明してきたが、私が彼に望むのは、若い子のロールモデルであり続けてほしいということだ」 「リオネル・メッシは天才かつユニークな存在として人々の記憶に刻まれた。類稀なるビジョンとインテリジェンスを併せ持ち、いつだって彼のプレーを見るのが楽しい。間違いなく、歴史上最高の選手の1人だね」 「彼らは無数の人々にインスピレーションを与え、私はたった3人しかいないグループ(A代表通算100得点)で、2人と並べられることを光栄に思う。努力が報われたと感じるよ」 “歴史的快挙から20年が経ちました” 「時の流れに沿って、いかなる記憶も瞬間も“儚い”ものであると感じるようになってきた。しかし、この誇らしい功績だけは、私を笑顔にしてくれる。私は自らがサッカー史の一部になれたこと、サッカーが私にかけがえのない時間を与えてくれたことに感謝しているよ」 2024.11.19 19:35 Tue
2

C・ロナウド、メッシ、ダエイに次ぐ国際試合歴代4位の94ゴール! インドの大レジェンドが40歳で代表復帰

インド代表のレジェンドであり、2024年6月に代表から引退していたFWスニル・チェトリ(40)が復帰を果たした。 40歳を迎えたチェトリは、インド代表として151試合94ゴールを記録。国際試合での歴代ゴール数は4位を誇り、クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、アリ・ダエイに次ぐ記録を持っている。 上位3名はいずれも100ゴールを突破している中、残り6ゴールのなかで代表引退を発表。しかし、9カ月ぶりに復帰することが決定した。 クラブキャリアではインド・スーパリーグのベンガルールFCに所属しており、ここまで公式戦296試合に出場し128ゴール25アシストを記録。今シーズンもリーグ戦23試合で12ゴール2アシスト、カップ戦で5試合3ゴール2アシストを記録するなど、得点力は健在だ。 インド代表は3月にモルディブ代表と国際親善試合を戦い、25日にはバングラデシュ代表とアジアカップ予選を戦うこととなる。 2025.03.07 22:30 Fri

イラン代表の人気記事ランキング

1

イラン代表FWジャハンバフシュが無所属から脱却へ 17-18シーズンのオランダ1部得点王、ヘーレンフェーン加入が決定的に

無所属となっているイラン代表FWアリレザ・ジャハンバフシュ(31)だが、この度ヘーレンフェーン入りが決定的となったようだ。 AZ時代の2017-18シーズンに21ゴール、ワイドアタッカーでありながらオランダ1部の得点王となったジャハンバフシュ。イラン代表としては過去3回のW杯に出場し、近年はキャプテンマークを巻くことも珍しくない。 ただ、オランダ1部得点王の肩書きを引っさげて移籍したブライトン&ホーヴ・アルビオンで停滞。代表キャリアに影響は与えずも、フェイエノールトへ格安で売却され、昨季限りで契約満了となったのち、現在無所属である。 無所属でありながらA代表に継続招集されることが、イランサッカー界では議論の対象に。それでもオランダ『Voetbal International』によると、とうとう新天地を見つけたという。 表題の通り、ジャハンバフシュはヘーレンフェーンへ。ロビン・ファン・ペルシ監督率いるクラブで現地時間6日にメディカルチェックを実施し、問題なければ今季終了まで約7カ月の契約を結ぶとのことだ。 2024.11.06 17:25 Wed
2

史上初の“A代表通算100得点”から20年…人格者アリ・ダエイ氏「サッカーが人々を結びつける価値ある存在だと実感」

イラン代表のレジェンド、アリ・ダエイ氏が歴史的快挙から20年となった。 90年代のアジアNo.1ストライカー、アリ・ダエイ氏。中東での得点量産からドイツ・ブンデスリーガへ飛び出し、一時はバイエルンにも在籍した点取り屋で、サッカー史上初めて「A代表通算100得点」を樹立した男でもある。 近年では2022年暮れ、イラン国内の反政府デモに連帯し、出国を許可されなかったということが明らかに。少なくとも2023年2月にフランス・パリでのFIFAアウォーズに出席して以降は、その動向が伝わってこなかった。 そんなダエイ氏が17日のFIFA公式サイトに登場。17日はダエイ氏が史上初の「A代表通算100得点(※)」を樹立してからちょうど20年で、これに合わせたインタビューとなった。 (※)2004年11月17日のイラン代表vsラオス代表で樹立。7-0と圧勝したなか、ダエイ氏は4得点を叩き出し、99〜102得点目とした 「祝ってもらえて嬉しいよ。80得点あたりから100まで到達できそうな気がしていたのが懐かしいね。数字が近づくにつれて現実味とともにプレッシャーが増し、それでも頑張れば実現できると最後に知った…良い思い出だ」 「なんといっても、100得点到達はアザディ・スタジアムだったからね。忘れられない瞬間だし、イラン国民全体の勝利だよ。世界中のセレブからも祝福され、私はサッカーが人々を結びつける価値ある存在だと実感した」 その後、「A代表通算100得点」は稀代のスーパースター2人、クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシも樹立。今なお現役の両者は、ダエイ氏の通算109得点も超えていった。 ダエイ氏の目に映るCR7、メッシとは。 「C・ロナウド以上の努力家が存在するだろうか。その資質はキャリアを通じて幾度となく証明してきたが、私が彼に望むのは、若い子のロールモデルであり続けてほしいということだ」 「リオネル・メッシは天才かつユニークな存在として人々の記憶に刻まれた。類稀なるビジョンとインテリジェンスを併せ持ち、いつだって彼のプレーを見るのが楽しい。間違いなく、歴史上最高の選手の1人だね」 「彼らは無数の人々にインスピレーションを与え、私はたった3人しかいないグループ(A代表通算100得点)で、2人と並べられることを光栄に思う。努力が報われたと感じるよ」 “歴史的快挙から20年が経ちました” 「時の流れに沿って、いかなる記憶も瞬間も“儚い”ものであると感じるようになってきた。しかし、この誇らしい功績だけは、私を笑顔にしてくれる。私は自らがサッカー史の一部になれたこと、サッカーが私にかけがえのない時間を与えてくれたことに感謝しているよ」 2024.11.19 19:35 Tue
3

日本はオーストラリアやサウジアラビアとグループCで同居! 韓国は中東だらけのグループに…アジア最終予選組み合わせ決定【2026年北中米W杯】

アジアサッカー連盟(AFC)は27日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア3次予選(最終予選)の組み合わせ抽選会を行った。 アジアには「8.5枠」の出場権が与えられている北中米W杯。最終予選でもある3次予選では、6チームが3グループに分かれ、上位2カ国、合計6カ国が出場権を獲得する。 敗れた6カ国は4次予選に進み、3カ国ずつ2つのグループに分かれ、各グループの1位が出場権を獲得。5次予選では2位同士が戦い、勝者が大陸間プレーオフで残りの「0.5枠」を争うこととなる。 抽選会には昨シーズン限りで現役を引退した元日本代表FW岡崎慎司と、イラン代表として活躍し、ハンブルガーSVなどで活躍したメフディ・マハダビキア氏がドロワーを務めた。 ポット6からの抽選となった中、ポット1に入った日本は岡崎が引いた中で最後まで残り、グループCに入ることが決定。オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同居した。 一方で、韓国は厳しい戦いが待っていると予想されるグループBに。イラク、ヨルダン、オマーン、パレスチナ、クウェートと4カ国が中東という状況となった。 またアジア王者のカタールは、イラン、ウズベキスタン、UAE、キルギス、北朝鮮と対戦する。 最終予選は9月から2025年6月まで開催される。抽選結果は以下の通り。 【グループA】 イラン カタール ウズベキスタン UAE キルギス 北朝鮮 【グループB】 韓国 イラク ヨルダン オマーン パレスチナ クウェート 【グループC】 日本 オーストラリア サウジアラビア バーレーン 中国 インドネシア 2024.06.27 16:40 Thu
4

主砲タレミ2発でドローのイランが日本に続きアジア2番目のW杯出場を決定! ウズベキスタンも初の偉業へ一歩前進【2026W杯アジア最終予選】

2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループA第8節のイラン代表vsウスベキスタン代表が25日に行われ、2-2のドローに終わった。 ここまで6勝1分けの無敗で首位を快走するイラン(勝ち点19)は、引き分け以上でW杯出場を決められる状況でホーム開催の首位攻防戦に臨んだ。この大一番では守護神ベイランヴァンドにアズムン、タレミ、ジャハンバフシュら主力が起用された。 一方、2位のウズベキスタン(勝ち点16)は、3位以下に6ポイント差を付けて史上初のW杯出場へ好位置に付ける。少なくとも勝ち点を持ち帰りたい首位チームとのアウェイゲームではクサノフ、ショムロドフと欧州のビッグクラブでプレーする攻守の要がスタメンでピッチに立った。 互いに慎重な入りを見せたなか、開始9分にイランがアズムンのミドルシュートでファーストシュートを記録。ここから主導権を握ると、15分には右CKの場面でゴール前のジャハンバフシュが決定的なヘディングシュートを放ったが、ここはGKユスポフの好守に遭う。 すると16分、このピンチを凌いだウズベキスタンはユスポフからのロングボールを繋いで左のスペースに抜け出したサイフィエフがクロスを供給。ゴール前のDF2枚がクリアできずにファーに流れると、エルキノフがうまく足元に収めて右足シュートをゴール左隅に流し込んだ。 チャンスを逸した直後の失点によって先手を奪われたイランはすぐさま反撃を開始。26分にはタレミのへディングの落としでゴール前に抜け出したガエディに決定機も、ゴール至近距離からのシュートはGKユスポフにファインセーブで阻止される。続く29分にはゴッドスのスルーパスでラインブレイクしたアズムンがGKとの一対一で左隅を狙ったシュートを放ったが、これはわずかに枠の左へ外れた。 以降もホームチームが攻勢を続けたが、集中したアウェイチームの守備を崩し切るには至らず。前半終了を迎えた。 互いに選手交代なしで臨んだ後半は打ち合いの入りに。まずは52分、イランが相手陣内左サイドでガエディがスローインをカット。すかさず浮き球のパスをボックス内に送り込むと、アズムンが右足アウトで中央に叩いたボールをタレミが圧巻の右足ダイレクトシュートでゴール左上隅に突き刺した。 しかし、そのゴラッソに沸いたスタンドはわずか1分後に沈黙。ウズベキスタンが相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのファイズラエフがゴール前のスペースに右足インスウィングのボールを落とすと、DFとGKが触れずにゴール前でバウンドしたボールがそのまま右隅に吸い込まれた。 互いに1ゴールずつを奪い合った後半立ち上がりの攻防を経て試合は以降もオープンな展開に。イランは69分、ボックス手前左のタレミのクロスに反応したアズムンが決定的なヘディングシュートを放つが、ここはGKユスポフのビッグセーブとDFの見事なゴールカバーに遭う。 これに対してウズベキスタンは直後の74分にショムロドフのスルーパスで完璧に背後を取ったファイズラエフがGKと一対一を迎えるが、ここは勇敢に飛び出したベイランヴァンドのビッグセーブに阻まれた。 80分を過ぎて3枚替えで勝負に出たイランは83分、再び主砲が決定的な仕事を果たす。セットプレーの三次攻撃から右サイドのゴリザデが浮き球のクロスをボックス内に入れると、DFのクリアがカナニに当たってゴール前にこぼれたところをタレミがワンタッチで流し込んだ。 2-2のイーブンに戻ったなか、両者はバランスを意識しながらも最後まで勝ち点3を目指して攻め合ったが、互いに3点目を奪うことはできず。この結果、2度のビハインドを追いついたイランが4大会連続7度目のW杯出場を決定。日本、ニュージーランドに続いて3チーム目の予選突破チームとなった。 一方、敵地から勝ち点1を持ち帰る形となったウズベキスタンも初のW杯出場へ一歩前進した。 イラン代表 2-2 ウスベキスタン代表 【イラン】 メフディ・タレミ(後7、後38) 【ウズベキスタン】 ホジマト・エルキノフ(前16) アボスベク・ファイズラエフ(後8) 2025.03.26 03:08 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly