【ブンデス・シーズンプレビュー】国内2冠の新王者レバークーゼンが本命、新指揮官就任のバイエルン&ドルトムントが対抗

2024.08.22 18:30 Thu
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2024-25シーズンのブンデスリーガが23日に開幕する。昨季はシャビ・アロンソ監督に率いられたレバークーゼンが歴史的かつ神がかり的な強さでバイエルンの12連覇を阻み、クラブ史上初のブンデスリーガ制覇を達成した。迎える新シーズンはシャビ・アロンソ監督が続投を決めた新王者レバークーゼンを軸に、コンパニ監督就任のバイエルン、シャヒン監督就任のドルトムントが優勝争いに絡むことが予想される。

◆シャビ・アロンソ続投&主力残留で連覇視野~レバークーゼン~
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就任2季目の昨季、無敗でリーグ優勝を成し遂げたシャビ・アロンソ監督が続投を決断し、主力の流出が起こらなかった。そんな中、ジローナの躍進を支えたMFアレイシ・ガルシアを獲得。指揮官の同胞であるオーガナイザーを加え、中盤の選手層に厚みを増している。そしてバイエルンへの移籍が濃厚と見られていたディフェンスリーダーのターが残留に傾いたのもプラス材料。昨季とは違ってチャンピオンズリーグでの消耗がやや心配されるが、シャビ・アロンソ監督によって着実に選手層の厚みを増している今のレバークーゼンであれば、十分に乗り越えられそうな予感。継続面での優位性でライバルを出し抜き連覇を目指す。

【IN】
DFジャンニュエル・ベロシアン←レンヌ
MFアレイシ・ガルシア←ジローナ
FWマルタン・テリエ←レンヌ
【OUT】
DFヨシプ・スタニシッチ→バイエルン※レンタルバック
FWボルハ・イグレシアス→ベティス※レンタルバック
FWアダム・フロジェク→ホッフェンハイム

◆伊藤加入で注目、鍵はコンパニ監督の手腕~バイエルン~
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昨季は目玉補強のFWケインが十分な活躍を見せたものの、驚異的な強さを誇ったレバークーゼンの前に連覇を阻まれたバイエルン。DF伊藤洋輝の電撃加入で一段と注目されるが、リーグ奪還の鍵はコンパニ監督の手腕にあると言えそうだ。トゥヘル監督の退任に伴い、クラブは指揮官選びに難航した中、38歳のコンパニ監督を招へいした。引退後、即監督に転身したコンパニ監督はバーンリーでプレミアリーグ昇格に導く手腕を発揮。ただ昨季は競争力の激しいプレミアリーグで19位に終わり、結果を残すことはできなかった。初のメガクラブでの指揮、一流選手たちのマネジメントと、バーンリーとは全く違う環境での指揮となる点が気がかりではあるが、名将グアルディオラ監督の下で培った経験を生かし、リーグ奪還となるか。
【IN】
DF伊藤洋輝←シュツットガルト
MFマイケル・オリーズ←クリスタル・パレス
MFジョアン・パリーニャ←フルアム

【OUT】
DFマタイス・デ・リフト→マンチェスター・ユナイテッド
DFヌサイル・マズラウィ→マンチェスター・ユナイテッド
FWエリック・マキシム・チュポ=モティング→未定

◆重鎮がクラブを離れ、レジェンドが指揮官就任~ドルトムント~
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昨季はシーズン後半に持ち直し、CLでは準優勝を果たしたドルトムント。復調の要因となったクラブOBでレジェンドのシャヒンが、退任したテルジッチに代わり新指揮官に就任した。チームを精神的に支えていた重鎮のMFロイスとDFフンメルスが去り、昨季後半の巻き返しに貢献したMFサンチョとDFマートセンがレンタルバック、さらに主砲フュルクルクがウェストハムに移籍と抜けた戦力は大きい。しかし代わって迎えた新戦力はいずれも実力が確かで、楽しみな選手ばかりとなっている。シュツットガルトの躍進を支えたFWギラシーとDFアントン、ジローナの躍進に貢献したヤン・コウト、ブライトンの心臓となっていたMFグロス、ホッフェンハイムで昨季大きな飛躍を遂げたMFバイアーと、フロントは十分な仕事をした印象だ。あとはシャヒン監督が新戦力たちをいかにチームにフィットさせていくかがポイントとなりそうだ。

【IN】
DFヴァルデマール・アントン←シュツットガルト
DFヤン・コウト←ジローナ
MFマキシミリアン・バイアー←ホッフェンハイム
MFパスカル・グロス←ブライトン&ホーヴ・アルビオン
FWセール・ギラシーシュツットガルト

【OUT】
DFマッツ・フンメルス→未定
DFトム・ローテ→ウニオン・ベルリン
DFマリウス・ヴォルフ→アウグスブルク
DFマテウ・モレイ→マジョルカ
DFイアン・マートセン→チェルシー※レンタルバック
MMFマルコ・ロイス→LAギャラクシー
Fジェイドン・サンチョ→マンチェスター・ユナイテッド※レンタルバック
FWニクラス・フュルクルク→ウェストハム

シャビ・シモンズ残留もダニ・オルモ流出~ライプツィヒ~
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CL常連クラブとなったライプツィヒの今季の目標も変わりはない。3季目を迎えるローズ監督率いるチームは優勝には届かないことが予想されるものの、確実にCL出場権を獲得できるスカッドを維持している印象だ。ユーロで活躍したMFダニ・オルモが流出したが、昨季大ブレイクのMFシャビ・シモンズはレンタル延長が決定。新シーズンもFWオペンダとの連係で数多くのゴールシーンに絡んでくれるはずだ。

【IN】
GKマールテン・ヴァンデヴォールト←ヘンク
MFアサン・ウエドラオゴ←シャルケ
FWアントニオ・ヌサ←クラブ・ブルージュ

【OUT】
MFダニ・オルモ→バルセロナ

◆攻守の要流出で大幅な戦力ダウン~シュツットガルト~
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昨季は2位フィニッシュとレバークーゼンの優勝に次ぐサプライズを提供したシュツットガルト。しかし新シーズンに向けては主砲FWギラシー、DF伊藤、DFアントンが流出し大幅な戦力ダウンが懸念される。そんな中で頼みの綱は3季目を迎えるヘーネス監督の手腕。近年、残留争いの常連だったチームを大きく飛躍させた名将がCLを戦いつつ、弱体化したチームをどうマネジメントしていくのか注目される。

【IN】
DFジェフ・シャボー←ケルン
FWエルメディン・デミロビッチ←アウグスブルク
FWジェイミー・ルウェリング←ウニオン・ベルリン

【OUT】
DF伊藤洋輝→バイエルン
DFヴァルデマール・アントン→ドルトムント
MF原口元気→未定
FWセール・ギラシー→ドルトムント

◆伊藤、堂安、板倉、佐野、町野、福田、チェイス・アンリ、奥川~8人の日本人が1部挑戦~
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バイエルンにステップアップした前述の伊藤の他、今季は8人の日本人がブンデスリーガでプレーする。伊藤と同じくドイツで高く評価されているDF板倉はオランダ王者PSVへの移籍の噂があるが、残留した場合には今季もボルシアMGの守備の要として期待される。

その板倉のチームメートであるFW福田は昨季ファーストチームデビュー。ブンデスリーガ5試合に出場したが、今季どれだけ出場機会を伸ばせるか。

伊藤、板倉と共にブンデスリーガでの地位を築いているフライブルクMF堂安は、ウォルバーハンプトンへの移籍の噂があった中、残留となったようだ。新シーズンは欧州カップ戦返り咲きに向けた戦いとなる。

そしてクラブ史上初のブンデス昇格に昨季貢献したホルシュタイン・キールFW町野は今季の公式戦初戦のDFBポカール1回戦で早速ゴールをマーク。好スタートを切った中、ドイツトップリーグでの活躍に期待が懸かる。

加入前に大きなスキャンダルを起こしてしまったMF佐野はDFBポカールでデビュー。上々のプレーを見せ、監督の信頼を掴んだ様子。厳しい境遇ではあるが、自身が招いたことに変わりはない。ドイツの地で信頼を取り戻すようなパフォーマンスを続けたい。

昨季はベンチ入りがありながらもファーストチームデビューはお預けとなっているDFチェイス・アンリは、契約延長を勝ち取った中、今季こそデビューとなるか。MF奥川は残念ながら今季も構想外の様子で他クラブへのレンタルが濃厚なようだ。

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皇帝の逝去から一年。スーパーカップの冠名に決定/六川亨の日本サッカー見聞録

早いもので、西ドイツが生んだ偉大なフットボーラーであるフランツ・ベッケンバウアー氏が亡くなってから一年が経とうとしている(24年1月8日に逝去。78歳)。現役時代は「皇帝」のニックネームで尊敬を集め、守備だけでなく攻撃にも自由に参加する「リベロ」という概念を確立した。 W杯は66年イングランド大会で準優勝、70年メキシコ大会は3位、そして自国開催となった74年西ドイツ大会では母国に2度目となるトロフィーをもたらした。監督(肩書きはチームシェフ)として86年メキシコ大会こそディエゴ・マラドーナ率いるアルゼンチンに敗れて準優勝に甘んじたが、90年イタリア大会ではアルゼンチンに雪辱を果たし、選手と監督でW杯を制した2人目という偉業を達成した。 同じく選手と監督でW杯に優勝したブラジルの名将マリオ・ザガロ氏も24年1月5日にこの世を去り(享年92歳)、選手・監督でW杯に優勝したのはディディエ・デシャン1人になった。 さらに昨年10月6日には、西ドイツW杯決勝でベッケンバウアー氏と好勝負を演じたオランダのヨハン・ニースケン氏も逝去した(73歳)。西ドイツとの決勝戦での先制点、ゴール中央に強シュートを突き刺した衝撃は今でも忘れられない。彼のシュートは、それまで左右のスミを狙うのが常識だったPKに、新たな発想をもたらしたのではなだろうか(パネンカのチップキックによるPKも伝説だ)。 すでに2016年3月24日には、もう一人の“ヨハン”であるクライフ氏も亡くなっている。「トータルフットボール」の具現者として世界に衝撃を与えただけでなく、指導者としてバルセロナでは超攻撃的なスタイルを確立。現在のバルサの礎を築いたと言っても過言ではないだろう。彼の出現で背番号「14」は特別な番号になったはずだ。 そんなレジェンドの1人である「皇帝」の功績を称え、昨年12月20日、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)は25~26シーズンからDFLスーパーカップの名称にフランツ・ベッケンバウアー氏の名前を冠することを発表した。 すでにバイエルン・ミュンヘンはベッケンバウアー氏の現役時代の背番号「5」を永久欠番にすると発表していた。それに続き、シーズン開幕前にブンデスリーガ優勝クラブとDFBポカール優勝クラブが激突する大会の名称が「フランツ・ベッケンバウアー・スーパーカップ」に変更されることになった。 かつてW杯のトロフィーは、ブラジルが70年メキシコ大会で3度目の優勝を果たし、永久保持するまでは、W杯の提唱者であるフランス人の「ジュール・リメ杯」と呼ばれていた(74年以降は特別な名称はない)。同じくEUROのトロフィーも提唱者であるフランス人の名前をとって「アンリ・ドロネー杯」と呼ばれていた。 しかし公式戦の名前に選手個人の名前が冠されるのは今回が初めてではないだろうか。近年の大会名にはネーミングライツ権を売ることで、企業の名前が冠されることが一般的になりつつある。そんななかで、今回のDFLの英断に拍手を送ると同時に、今年8月16日の大会では古巣バイエルンの復活にも期待したい。 文・六川亨 2025.01.04 11:00 Sat
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バイエルンがDFウパメカノとDFデイビスの負傷離脱発表…エベールSDは「特に大きな打撃だが…」

バイエルンは26日、フランス代表DFダヨ・ウパメカノとカナダ代表DFアルフォンソ・デイビスの負傷を発表した。 ウパメカノは左ヒザに遊離体ができたと診断されており、今後数週間の離脱となる見込み。また、すでに複数メディアで報じられていた通り、右ヒザの前十字じん帯(ACL)断裂と診断されたデイビスは本日手術が行われ、数カ月の離脱を余儀なくされるという。 シーズン最終盤に差し掛かる中で、DFラインの主軸2人が負傷離脱。思わぬ苦境についてスポーツ・ディレクター(SD)のマックス・エーベル氏は声明を発表しており、チームはこの逆風を乗り切れると自信を示している。 「残念ながら、代表戦から戻ってきた選手が負傷しているリスクは常に存在する。今回は特に大きな打撃を受けてしまった。アルフォンソ・デイヴィスとダヨ・ウパメカノの欠場は、バイエルンに重くのしかかるだろう」 「デイビスは回復に向け、必要なサポートをすべて受けられるはずだ。また、今後数週間はウパについても注意深く見守っていきたい。そして、すぐに復帰できると期待している」 「今のチームは強力で、彼らの欠場を補うことができると思う。これからはさらに団結を深めていきたい。大きな目標を追求し続けるためのクオリティは、十分にあるだろう」 2025.03.26 20:55 Wed
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バイエルンがカナダを訴える? 今季絶望のデイビスの負傷に関して法的措置も検討「プロ意識に欠けている」

今シーズン絶望の重傷を負ったカナダ代表DFアルフォンソ・デイビスだが、バイエルンはカナダサッカー連盟(CSA)への怒りを露わにし、法的措置を取ることにするようだ。ドイツ『ビルト』が伝えた。 バイエルンとカナダ代表の主軸でもあるデイビス。しかし、CONCACAFネーションズリーグのアメリカ代表戦で負傷。右ヒザ前十字じん帯を断裂し、今季絶望となった。 しかし、CSAはデイビスに対して重傷の診断を下さず。バイエルンが行った検査で重傷が判明していた。 バイエルンのCEO(最高経営責任者)であるヤン=クリスティアン・ドレーゼン氏は「我々はカナダサッカー協会に事件の徹底的な調査を要求し、法的措置を取る権利を明確に留保する」とコメント。「明らかに負傷し、ヒザを痛めている選手を徹底した医療検査もせずに12時間の大陸間飛行に乗せることは、我々の見解では、重大な過失であり、医療上の正当な注意義務の明らかな違反である」とコメントしていた。 クリストフ・フロイントSD(スポーツ・ディレクター)はCEOの発言について問われ、「この件が起こった経緯は正しくない。我々はただこれを完全に明らかにしたいだけだ」とし、「実際にどう起こったのかを知りたい。彼は第2戦の前に疲労を訴えていた。彼のパフォーマンスは限界だった」と、デイビスを無理に起用したことが要因であることを示唆した。 また「その後、このケガがあり、フォンジー(アルフォンソ・デイビス)は12時間かけて飛行機で戻ってきた。我々は、これは単なる打撃で、大したことではないと想定していた。その後、このようなことが発覚した。これは単なる過失だと思う。プロ意識に欠けている。受け入れられない。我々はこの件について話し合い、明らかにする必要がある」とし、選手の健康面を重視しないCSAの姿勢を批判した。 「我々は選手たちを非常に大事にしている。健康が一番大切だ。我々は多くのことをしている。そしてこのようなことが起きた。もちろん辛いことだ」 「そしてクラブは選手たちがあちこちに行くことを禁止したとして公に非難されている。我々は選手たちにほとんど何でも許可していますが、健康な選手を求めている。そしてこのようなことが起きた。本当に本当に辛いことだ」 「ところで、我々は雇用主であり、選手たちに給料も支払っている。だからこそ、この件を詳しく調査するつもりだ」 さらに、批判は国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)にも向けられている。 「根本的にギリギリだと思う。トップ選手が何試合をこなすかはわかっている。その後、選手たちは休養期間を過ごし、木曜と日曜には本当に厳しい2試合を戦うことになる」 「例えば、フランスとクロアチアは初戦の2日後に、ロスタイムと120分、130分の延長戦で再戦する。根本的に考えなければならない。バイエルンだけの問題ではなく、選手の健康の問題だ。単純に最適ではない。この問題については徹底的に議論する必要がある」 バイエルンはフランス代表としてプレーしたダヨ・ウパメカノも今季絶望の負傷を負っており、トップレベルの選手たちへの負担の増加は世界中で問題視されることになっている。 2025.03.28 22:55 Fri

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