ケガ人続出のスペイン代表が発表! メリーノやモラタらが復帰【UEFAネーションズリーグ】

2024.10.04 20:50 Fri
復帰したモラタ(左)とメリーノ
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復帰したモラタ(左)とメリーノ
スペインサッカー連盟(RFEF)は4日、UEFAネーションズリーグ2024-25に臨むスペイン代表メンバー25名を発表した。
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ユーロ2024優勝にパリ・オリンピックでも金メダルを獲得するなど新たな黄金期の到来を予感させるラ・ロハ。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は25名を招集した。MFロドリ(マンチェスター・シティ)やMFダニ・オルモ(バルセロナ)、FWアジョセ・ペレス(ビジャレアル)、DFロビン・ル・ノルマン(アトレティコ・マドリー)、GKウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)と主軸選手が大量に負傷中。今回のメンバーに初招集の選手はいない状況だ。
招集されたメンバーには、GKダビド・ラヤ(アーセナル)やMFペドリ、FWラミン・ヤマル(ともにバルセロナ)、MFマルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)らが招集。また、DFパウ・クバルシ(バルセロナ)、MFミケル・メリーノ(アーセナル)、FWアルバロ・モラタ(ミラン)などが復帰した。

スペインはUNLでリーグA・グループ4に属しており、12日にホームでデンマーク代表、15日にホームでセルビア代表と対戦する。
今回発表されたスペイン代表メンバーは以下の通り。

◆スペイン代表メンバー25名
GK
ダビド・ラヤ(アーセナル/イングランド)
アレックス・レミロ(レアル・ソシエダ)
ロベルト・サンチェス(チェルシー/イングランド)

DF
マルク・ククレジャ(チェルシー/イングランド)
アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン/ドイツ)
アイメリク・ラポルテ(アル・ナスル/サウジアラビア)
パウ・トーレス(アストン・ビラ/イングランド)
パウ・クバルシ(バルセロナ)
ダニ・ビビアン(アスレティック・ビルバオ)
オスカル・ミンゲサ(セルタ)
ペドロ・ポロ(トッテナム/イングランド)
ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー)

MF
マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)
アレイシ・ガルシア(レバークーゼン/ドイツ)
ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン/フランス)
ミケル・メリーノ(アーセナル/イングランド)
ペドリ(バルセロナ)
アレックス・バエナ(ビジャレアル)

FW
ジェレミ・ピノ(ビジャレアル)
ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)
ラミン・ヤマル(バルセロナ)
フェラン・トーレス(バルセロナ)
アルバロ・モラタ(ミラン/イタリア)
ホセル(アル・カーディシーヤ/サウジアラビア)
ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)

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エリート選手は辛い…/原ゆみこのマドリッド

「でも皆が皆、忙しい訳じゃないからなあ」そんな風に私が呟いていたのは月曜日、スペインのラ・リーガを含む、ヨーロッパの各国リーグ組織が共同で、独占的な地位を持つFIFAが職権乱用をしているという訴えを欧州委員会に提出したというニュースを知った時のことでした。いやあ、この夏はユーロやコパ・アメリカ、パリ五輪などが立て続けにあったせいで、バケーション日数が少ない選手が多発。その上、新シーズンが始まってみれば、新バージョンのCLやEL、各国代表のネーションズリーグまで、しれっとUEFAの試合数が増加していましたからね。 そこに止めを刺したのが、国内リーグ戦が5月に終わった後、本来なら、国際メジャー大会がなく、どの選手も長いフリータイムを満喫できるはずだった2025年夏にぶち込まれた新設のFIFAクラブW杯。ええ、paron(パロン/リーガの停止期間)中の最近は各クラブの話題も少ないせいでしょうか。アトレティコなどでは気が早いにも程があって、この10月こそ、負傷上がりのため、サンティ・デミア監督に招集されなかったものの、バリオスは6月15日から7月13日までのクラブW杯に出るのか、6月11日から28日のU21ユーロに行くのかというのが話題に。 これがまた、昨季、バルサを押しのけて、スペイン2枠のクラブW杯参加が決まった時には、おかげで収入も増えると、クラブ側も喜んでいたせいもあるんでしょうね。マドリッドのスポーツ紙は特例でU21ユーロ招集免除になるかもと期待している節もチラホラと。実際、この夏、アラベスでのレンタル修行を終え、パリで勝ち取った金メダルを土産にアトレティコから、チェルシー移籍となる予定が頓挫。紆余曲折して、今ではポルトで7得点の大活躍をしている大型FWサムも同様の状況にあるんですが、彼の場合、もうこの10月のスペイン代表招集リスト発表前にはA代表から、お声が掛かるんじゃないかという声もありましたからね。このまま好調が続けば、6月には4日から8日開催のネーションズリーグ・ファイナルフォー、続けてクラブW杯orU21ユーロの梯子なんてこともありえますし、それは確かに過重労働な気も。 そこへ、この10月の各国代表戦ではスペイン代表が負傷禍に見舞われたのも相まって、ええ、何より、今季の早い時期から、過密日程に対抗するため、選手のストライキも視野に入れていると発言していたロドリ(マンチェスター・シティ)やカルバハル(レアル・マドリーー)がそれこそ、今季絶望の重傷を負うという悲劇に遭っていますからね。このところ、試合数過多の問題には得にデリケートになっていたスペイン・サッカー界なんですが、ただ、それは一握りのエリート選手たちだけが苦しむ特権(?)なのも確か。 実際、リーガがないこの2週間、各国代表選手も多くて4、5人のマドリッドの弟分チームたちなんか、ほとんどニュースもないぐらい、蚊帳の外ですしね。週末は兄貴分チームたちの居残り組も3日間の連休をもらっていましたし、いえ、デシャン監督と交渉して、今回のフランス代表を招集免除。ベルデベバス(バラハス空港の近く)でこの夏、できなかったプレシーズン練習をしているエムバペが、イスラエル戦のあった木曜夜にはストックホルムのディスコに出入りしているところを目撃されたのは少々、あれだったんですけどね。9月いっぱいで代表引退をしたグリーズマンも週末はロンドンに飛び、大好きなNFLの出張試合を見て、気分転換していましたが、日曜にはデンマーク戦で筋肉痛となったジャマル(バルサ)の代わりに急遽、リケルメが追加招集されるなんてことも。 おかげでマドリーダービーでチュアメニと頭をぶつけ、1カ月の休場となったル・ノルマンがおらず、とうとうゼロ人参加となったスペインA代表にアトレティコ勢が加わることになったんですが、うーん、でもこの招集はリケルメがマドリッド在住で、近場にいたからっぽいような。それがまた、たった2泊3日の合宿生活にも関わらず、日曜午後には中型キャリーバックを引いて、いそいそとラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設に到着。そんな映像を見ると、アトレティコでもレギュラーとは言えない彼のような選手にとっては、代表戦に参加するのも足がなまらなくていいかもしれないと思ってしまうんですが、いやはや。 それだけにこの過密日程問題に対する態度もクラブによって、選手によって、かなり温度差が違う気がするんですが、実際、クラブW杯だって、最後の最後までプレーするのは決勝進出の2チームだけですしね。欧州委員会が何か判決のようなものを出しても、それがFIFAやUEFAに対して強制力があるのかもわかりませんし、その辺は私もこの先の報道を注意深く追っていくばかりでしょうか。 まあ、そんなことはともかく、スペインA代表のネーションズリーグ3節がどうだったかもお伝えしていかないと。先週月曜に協会施設で合宿開始となった彼らは、ええ、初日はカルバハル、フェラン・トーレス(バルサ)のリーガ戦での負傷により、ブライアン・ヒル(ジローナ)とブライアン・サラゴサ(オサスナ)が追加招集。それがヒルもケガで来れず、火曜には痛みを抱えていたニコ・ウィリアムスやジェレミー・ピノが招集解除になったため、最後はセルヒオ・ゴメス(レアル・ソシエダ)を初招集という、メンバー変更があったんですけどね。それでも珍しく、今回は初戦が土曜と遅かったため、火水木金と4日間じっくり、ラス・ロサスで練習した彼らは金曜にデンマーク戦の行われるムルシアに移動。 その間、いつもより時間があったせいもあるのか、インタビューを受けたデ・ラ・フエンテ監督が「Lo que no es normal es que un campeón de Europa esté sin contrato/ロ・ケ・ノー・エス・ノルマル・エス・ケ・ウン・カンペオン・デ・エウロパ・エステ・シン・コントラトー(ヨーロッパ王者が契約なしというのは普通ではない)」と告発。いえ、本当のところは6月で終わるはずだった契約は延長されているものの、それは前職U21代表監督としてのもので、給料などに反映されていないってことなんですけどね。とはいえ、スペイン・サッカー協会は昨年夏、女子W杯優勝セレモニーでのセクハラ案件でルビアレス会長が職務停止になった後も、ロチャ暫定会長が越権行為を行ったとして、正式に会長に選ばれてから、停職になるというゴタゴタ続き。 今も協会は暫定会長が率いており、年末に会長選挙が実施されるまで、誰もデ・ラ・フエンテ監督の新契約にサインできないだけなんですが、続いて、キャプテンのモラタ(ミラン)も合宿中のインタビューで、ユーロ前は深刻な鬱状態だったと告白。その原因はアトレティコでプレーしていた昨季、子連れで外出する際に常に周囲から悪口を浴び、「子供も一緒に外に出たがらなくなって、自分も彼らと一緒にいるのが恥ずかしくなった。Yo era una broma fácil, una broma para hacer reír al que tienes al lado/ジョ・エラ・ウナ・ブロマ・ファシル、ウナ・ブロマ・パラ・アセール・レイール・アル・ケ・ティネス・アル・ラドー(自分は容易いジョークの標的だった。連れの笑いを取るためのジョークのね)」とのこと。 ただ、デンマーク戦前日の記者会見では、「もうその話はしたくない。He hecho un documental que lo podréis ver todos/エ・エッチョー・ウン・ドクメンタル・ケ・ロ・ポドレイス・ベル・トードス(ドキュメンタリーを撮ったから、それを見れば全部わかるよ)」などと言っていたため、もしや番宣だったのかと疑ってしまった私は冷たい?それでも「自分ではユーロがスペイン代表最後の大会だと思っていたけど、los compañeros y el míster me pidieron que siguiera y aquí estoy/ロス・コンパニェロス・イ・エル・ミステル・メ・ピディエロン・ケ・シギエラ・イ・アキー・エストイ(チームメートや監督に続けるように頼まれて、ボクはここにいる)」という彼が、デンマーク戦で復活の証明をしてくれればと願ったんですが…。 ユーロ決勝からククレジャ(チェルシー)がグリマルド(レバークーゼン)に代わったのを除き、残り5人は負傷によるスタメン強制変更となってスタートしたスペインは、いえ、開始2分にはいきなり、カウンターからドルベルグ(アンデルレヒト)にエリア内に切り込まれ、GKダビド・ラジャ(アーセナル)がparadon(パラドン/スーパーセーブ)で凌ぐという、ヒヤリとするシーンもあったんですけどね。ラジャは30分過ぎにもシュート直前にドルベルグからボールを奪い、ユーロ後に腕を手術して、長期離脱となったウナイ・シモン(アスレティック)の穴はまったく心配することがないのを証明してくれたんですが、この日もスペインはなかなか、シュートが決まらなくてねえ。 前半中はジャマルやスビメンディ(レアル・ソシエダ)の惜しいチャンスもあったものの、0-0で折り返し、ええ、デ・ラ・フエンテ監督も「Nos sucedió algo similar en Serbia. Ante un rival muy bien trabajado/ノス・スセディオ・アルゴ・シミラル・エン・セルビア。アンテ・ウン・リバル・ムイ・ビエン・トラバハードー(セルビアでの試合と似たようなことが起こった。とてもよく訓練されたチーム相手にね)」と、0-0で終わったネーションズリーグ1節を思い出していたようですけどね。後半になっても、モラタは2度も短距離シュートをGKシュマイケル(セルティック)に防がれてしまう始末。その後もずっと、デンマークを自陣エリアに囲い込んで攻め続けていたスペインだったんですが、転機が訪れたのは34分、奇しくもモラタがホセル(アル・ガラファ)に代わった直後のことでした。 そう、この時はやはり、途中出場となったアレックス・バエナ(ビジャレアル)の左からのクロスをミケル・メリーノ(アーセナル)に空中戦で勝ったネルソン(ガラタサライ)がヘッドでクリア。そのボールが落ちたところにいたスビメンディがvolea(ボレア/ボレーシュート)で撃ち込み、先制ゴールとなったから、ビックリしたの何のって。ええ、彼はヒザの靭帯断裂で長期離脱となったロドリに代わり、ボランチのレギュラーに抜擢された選手なんですが、まさかエリア外からの決定力もあったとは、私も知りませんでしたからね。幸いVAR(ビデオ審判)のオフサイドチェックも無事に済み、スペインはそのまま、1-0を守って勝ったんですが…。 うーん、これでとりあえず、次戦で勝てば、改訂版ネーションリーグのグループ2位までが参加できる、3月の準々決勝進出が決まるとこまで来たんですけどね。やはり、ニコ・ウィリアムスやダニ・オルモ(バルサ)の不在がじわじわ効いているようで、夏のユーロで輝いたチームを思い浮かべると、いささか物足りなかった感もなきにしろあらず。おまけにこの試合、後でクリスティアンセン(レスター)も「イエローカードをもらうことは考えなかった。ただ、自分もこの闘いの場にいることを相手に教えたかっただけ」と言っていたように、17才のジャマルにデンマークの選手たちが容赦なしにファール攻勢をかけたため、終盤に交代した当人は左脚を引きずって、スタジアムを後にすることに。 それでチームがマドリッドに戻った翌日、日曜にはジャマルはバルセロナに早帰り、リケルメ招集となったんですが、火曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)から、コルドバで行われるセルビア戦でもスビメンディのビックリゴールみたいな当たりが出るとは限りませんからね。それこそモラタを始め、今度はオジャルサバル(レアル・ソシエダ)、ホセル、そして追加招集組のブライアン・サラゴサ、リケルメら、アタッカーが頑張って、勝利のゴールを決めてくれることを信じるしかないないんですが…何はともあれ、これ以上は誰もケガ人が出ずに代表戦週間が終わってくれるといいですよね。 2024.10.16 01:00 Wed
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去就注目の久保建英もメンバー入り!ソシエダがジャパンツアーに臨む来日メンバーを発表

レアル・ソシエダは22日、「レアル・ソシエダ・ジャパンツアー2024」で来日するメンバーを発表した。 2023-24シーズンからYASUDA group(ヤスダグループ)とパートナー契約を締結し、クラブ史上初となるジャパンツアーを実施しているソシエダ。日本代表でも中心選手として活躍しているMF久保建英が所属するクラブということもあり、大きな注目を集めている。 今回の遠征メンバーには、リバプールへの移籍が噂されている久保やブライス・メンデス、ウマル・サディク、シェラルド・ベッカー、イゴール・スベルディアら主力が多く参加。 一方、ユーロ2024とコパ・アメリカ2024に参戦したミケル・オヤルサバルやミケル・メリーノ、マルティン・スビメンディ、ロビン・ル・ノルマン、アレックス・レミロ、ジョン・アランブルは招集外となった。 ソシエダは25日(木)にガンバ大阪と吹田スタジアムで対戦する。今回発表された来日メンバーは以下の通り。 ◆ソシエダ来日メンバー 24名 GK ウナイ・マレロ アイトール・フラガ DF アルバロ・オドリオソラ イゴール・スベルディア アリツ・エルストンド アマリ・トラオレ ハビ・ロペス セルヒオ・ゴメス ジョン・マルティン イニャキ・ルペレス ウルコ・ゴンサレス・デ・サラテ MF 久保建英 ジョン・アンデル・オラサガスティ ブライス・メンデス パブロ・マリン ミケル・ゴティ ジョン・バルダ ジョン・ゴロツァテギ ジョン・マグナセライア FW アンデル・バレネチェア シェラルド・ベッカー ウマル・サディク アルベルト・ダディ アルカイツ・マリエスクレーナ 2024.07.23 06:00 Tue

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アジョセ・ペレス1G1Aのスペインが4連勝で首位通過決定! 新生デンマークは黒星発進も2位でセルビアとの直接対決へ【UNL】

UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のリーグAグループ4第5節のデンマーク代表vsスペイン代表が15日に行われ、アウェイのスペインが1-2で勝利した。 1カ月前に行われた前節のスイス代表戦を2-2のドローで終えたグループ2位のデンマークは、同試合後にブライアン・リーマー新監督を招へい。その初陣ではグループ首位の欧州王者と激突した。リーマー監督はこの一戦に守護神シュマイケル、ホイビュア、エリクセン、ホイルンドらをスタメンで起用した。 対してスペインは前節のセルビア代表戦を3-0で完勝し3連勝を達成した。すでにプレーオフ進出を決めている中、首位通過を目指して敵地へ乗り込んだ。この試合ではモラタ、ペドリ、ニコ・ウィリアムズらがベンチスタートとなり、前線はアジョセ・ペレスの1トップにオヤルサバル、ダニ・オルモ、バエナが2列目に並んだ。 立ち上がりにはホイビュアがミドルシュートを放つなど、ホームの大歓声を後押しにデンマークが良い入りを見せた。しかし、時間の経過とともに地力で勝るスペインが押し返していく。 12分にはペドロ・ポロのスルーパスに反応したアジョセ・ペレスがボックス右に抜け出して右足シュートを放つが、これは惜しくもポストを叩く。しかし、直後の15分にはボックス手前でのメリーノのパスカットからショートカウンターに持ち込むと、ボックス右でアジョセ・ペレスがワンタッチで折り返したボールをゴール前で足元に収めたオヤルサバルが右足で流し込んだ。 相手のミスを突いて先手を奪ったラ・ロハは以降もボールの主導権を握りながらゲームをコントロール。攻撃の回数は多くないものの、時おり見せるサイドバックの攻撃参加を活かした厚みのある仕掛けからアジョセ・ペレス、ダニ・オルモらが際どい場面を創出。2点目に迫る。 一方、前半のうちに追いつきたいデンマークは、カウンターやシンプルなクロス、制空権を握るセットプレーでチャンスを窺ったが、最後の精度を欠いて枠内シュート0本で試合を折り返した。 後半も試合展開に大きな変化はなし。勢いを持って入ったものの、デンマークがなかなか攻撃の糸口を見いだせずにいるなか、スペインがファーストチャンスをゴールに結びつける。 58分、中盤でボールを動かしながらスビメンディ、ダニ・オルモの縦パス2本でアジョセ・ペレスがボックス中央に抜け出すと、GKシュマイケルのポジションを見極めて丁寧な左足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。 これで勝利に大きく近づいたスペインだったが続けざまにアクシデント発生。相手との接触で足を痛めたバエナ、鼠径部を痛めたスビメンディがプレー続行不可能となり、ファビアン・ルイス、A代表デビューのカサドらがピッチに送り出される。 一方、後半に入って決定機はおろかシュートもない難しい戦いを強いられたデンマークだったが、78分に途中出場のイサクセンが右ポスト直撃の決定的なシュートでゴールへ迫ると、84分にはファビアン・ルイスからGKラヤへの軽率なバックパスを見事にかっさらったイサクセンのゴールでようやく1点を返した。 最少得点差で迎えた後半終盤はカードが飛び交う激しい展開となり、後半アディショナルタイムにはホームチームが迫力のあるパワープレーでゴールに迫ったが、2点目を奪うことはできず。 これで4連勝のスペインは最終節を前に首位通過を決定。新体制初陣で敗れたデンマークだが、3位のセルビアと2ポイント差の2位で最終節の直接対決を迎えることになった。 デンマーク代表 1-2 スペイン代表 【デンマーク】 イサクセン(後39) 【スペイン】 ミケル・オヤルサバル(前15) アジョセ・ペレス(後13) 2024.11.16 06:44 Sat
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「求めていた継続性がある」負傷なく今季過ごすペドリ、幾度もの試練経て「自分に合うものを見つけた」

スペイン代表MFペドリ(バルセロナ)がコンディション維持について語った。スペイン『マルカ』が伝えた。 11月のUEFAネーションズリーグを戦うスペイン代表にも招集され、15日に行われたリーグAグループ4第5節のデンマーク代表戦に途中出場したペドリ。チームは2-1の勝利を収め、グループ首位通過を決めた。 18日にはスイス代表をホームに迎えるグループ最終節。会場はセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)を戦うテネリフェの本拠地エスタディオ・エリオドロ・ロドリゲス・ロペスとなっている。 カナリア諸島・テネリフェ出身のペドリにとっては故郷での代表戦。前日会見に出席し、「カナリア諸島出身の3人にとって、この試合は特別なものだ」とコメントした。 一方、負傷離脱が散見されるペドリだが、今シーズンはケガなく過ごし、バルセロナでも好調のチームを支えている状況。自身の身体に向き合い続けた結果だと述べている。 「身体的に自分に合うものを見つけたし、継続性もある。今シーズンは良いスタートが切れたし、この調子が続くことを願っている」 「たくさんの試合があるけど、何よりも自分の身体を見つめることだ。手がかりを見つけるためにね。僕は自分に合うものを見つけたし、求めていた継続性がある」 2024.11.18 19:15 Mon
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スペイン代表26名発表…バルセロナの21歳カサドら3名初招集、頭部負傷モラタが選出の一方でクバルシは選外に【UEFAネーションズリーグ】

スペインサッカー連盟(RFEF)がスペイン代表メンバー26名を発表した。 11月のスペイン代表は、15日にUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25・グループ第5節でデンマーク代表戦(A)、18日に第6節でスイス代表戦(H)を戦う。 初招集は、アスレティック・ビルバオの24歳センターバックであるパレデス、バルセロナの21歳MFカサド。今夏チェルシー行きに迫っていたポルトの20歳FWオモロディオン。 チームリーダーのモラタは、所属するミランで練習中に頭部を負傷。少なくとも9日のカリアリ戦を欠場することが確実だが、メンバー26名に名を連ねている。一方で、直近の試合で顔面を10針縫うケガを負ったDFパウ・クバルシ(バルセロナ)は選外となっている。 そのほか、先月の代表ウィークをケガで回避したオルモ(バルセロナ)が2カ月ぶりに復帰している。 <h3>◆スペイン代表メンバー26名</h3> GK ダビド・ラヤ(アーセナル) ロベルト・サンチェス(チェルシー) アレックス・レミロ(レアル・ソシエダ) DF オスカル・ミンゲサ(セルタ) ダニ・ビビアン(アスレティック・ビルバオ) アイトール・パレデス(アスレティック・ビルバオ) アイメリク・ラポルテ(アル・ナスル) パウ・トーレス(アストン・ビラ) ペドロ・ポロ(トッテナム) マルク・ククレジャ(チェルシー) アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン) MF ミケル・メリーノ(アーセナル) ファビアン・ルイス(PSG) マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ) マルク・カサド(バルセロナ) ペドリ(バルセロナ) ダニ・オルモ(バルセロナ) アレックス・バエナ(ビジャレアル) FW ラミン・ヤマル(バルセロナ) ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ) アルバロ・モラタ(ミラン) ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ) ジェレミ・ピノ(ビジャレアル) アジョセ・ペレス(ビジャレアル) ブライアン・サラゴサ(オサスナ) サム・オモロディオン(ポルト) 2024.11.08 20:12 Fri
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ブライアン・ヒル&サラゴサの代表初ゴールなどでスイスとの打ち合いを制したスペインが5連勝!【UNL】

UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のリーグAグループ4最終節のスペイン代表vsスイス代表が18日に行われ、3-2でスペインが勝利した。 前節のデンマーク代表戦でグループ首位通過を決めたスペインは、その試合からスタメンを全員変更。[4-2-3-1]の布陣にGKレミロ、最終ラインはミンゲサやクバルシ。ボランチにファビアン・ルイス、カサドを起用し、2列目はピノ、ペドリ、ニコ・ウィリアムズ。そして前線にはモラタが入った。 一方、未勝利でリーグB降格の決まったスイスは、ドローに終わった直近のセルビア代表戦からスタメンを5人変更。GKコベルやエンボロ、オカフォーらに代えてGKムボゴやゾーム、ウグリニッチらをスタメンで起用した。 立ち上がりから相手陣内でプレーするものの、なかなか決定機まで持ち込めずにいたスペインだったが、31分に最初の決定機が訪れる。ミンゲサのロングフィードに反応したモラタがボックス右からカットインするとR・ロドリゲスに後方から倒され、PKを獲得。 キッカーのペドリのシュートはGKムボゴがファインセーブに阻まれたが、相手DFの中途半端なクリアをボックス内のニコ・ウィリアムズが右足ボレーシュート。これも相手DFに当たったが、最後はゴールエリア右手前のピノがこぼれ球をゴールに突き刺した。 両チーム選手交代をして迎えた後半、先にチャンスを作ったのはスイス。49分、自陣からのロングパスに反応したモンテイロがDFパレデスとの走り合いを制してボックス右から侵入。フリーで右足を振り抜いたが、このシュートはわずかにゴール左に外れた。 同点のチャンスを逃したスイスだったが、63分に試合を振り出しに戻す。シエロのサイドチェンジを右サイドで受けたモンテイロがドリブルでボックス内まで侵入。強引に縦へ仕掛けると、ボックス右角度のないところから右足シュート。これがGKロベルト・サンチェスの股下を抜き、ネットに吸い込まれた。 追いつかれたスペインは、すぐに反撃。すると68分にボックス左から侵入したブライアン・ヒルのクロスは相手DFにカットされたが、素早い切り替えで再びボールを奪い返したブライアン・ヒルがボックス中央左からシュートをゴールに突き刺した。 ブライアン・ヒルの代表初ゴールで再びリードしたスペインは、直後にピノを下げてサラゴサを投入。すると71分、細かな切り替えしでボックス右深くまで侵入したサラゴサの折り返しをグリマルドがダイレクトで合わせたが、これはGKムボゴのセーブに阻まれた。 その後も互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すなか、スイスは83分にチャンス。右クロスがブロックされて浮いたボールに反応したシエロがクリアを試みたファビアン・ルイスに足を蹴られると、主審はPKを宣告。このPKをゼキリがゴール左に決めた。 このまま試合終了かと思われたが、スペインが試合終了間際に勝ち越す。90分、右サイドからドリブルで仕掛けたサラゴサがボックス右でシエロに倒されてPKを獲得。これをサラゴサがゴール左隅に決め、スペインが5連勝でグループステージを締めくくった。 スペイン 3-2 スイス 【スペイン】 ジェレミ・ピノ(前32) ブライアン・ヒル(後23) ブライアン・サラゴサ(後46)【PK】 【スイス】 ジョエル・モンテイロ(後18) アンディ・ゼキリ(後40)【PK】 2024.11.19 06:46 Tue
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スペイン代表は誰が出ても強かった…/原ゆみこのマドリッド

「便利屋チームにされているみたい」そんな風に私が不満を覚えていたのは日曜日、バリオスに続いて、ジュリアーノもアルゼンチン代表に追加招集されたと知った時のことでした。いやあ、金曜のスペイン代表デンマーク戦で負傷者が2名発生した後、U21代表のお勤め中だったバリオスがデ・ラ・フエンテ監督に呼ばれたのは、ええ、後輩たちはこの11月の2試合共親善試合で、まさに彼も金曜にジブラルタルの近くで行われたイングランド戦にキャプテンとして出場。 プレーしたのは前半だけで、試合もスコアレスドローで終わった後、ネーションズリーグ・グループリーグ最終節スイス戦が開催されるテネリフェに向かうことになったのは、U21の2試合目親善デンマーク戦が火曜だっただけに、却って早めにアトレティコに戻れて、良かったぐらいなんですけどね。10月にやはり、1戦目でジャマル(バルサ)が負傷した後、追加招集されたリケルメのように、大人の代表初招集で喜んでいるであろうバリオスには申し訳ないものの、結局、出場機会なしということも大いにありそうな。 おまけにテネリフェのあるカナリア諸島はスペイン国内のため、月曜の試合が終わった後、翌火曜にはマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習に合流するのにもまったく支障がないんですよ。それが大西洋を渡った南米となると話は別で、いやあ、パラグアイが弟分ヘタフェのアンデレテのゴールでアルゼンチンに2-1で勝ったと聞いた時は、そのゴール力を是非とも、ボルダラス監督のチームのリーガ次節、バジャドリー戦でも役立ててほしいと真剣に思ったものですけどね。 ただ、その試合でケガしたのもアトレティコ勢で、モリーナが右太ももを痛めて代表離脱。とはいえ、全治10日とそれ程、重傷ではなく、大体がして、週末のアラベス戦は土曜のため、火曜夜のペルー戦の後、戻るのが木曜になるアルゼンチン勢は最初から、スタメン入りが難しいだろうと思われていましたからね。更にはシメオネ監督がケガ治ったジョレンテの使い場所を探しているため、モリーナは来週火曜のCL5節スパルタ・プラハ戦に備えて、しっかり回復してくれればいいだけですが、ジュリアーノが4泊5日の地球一周の旅に駆り出されたのは計算外。 だってえ、このところ、ジョレンテがいなかったせいもあって、スタメンとして使われるようになったシメオネ監督の三男はまさにチームの動力源。その活力と信念で、コパ・デル・レイ1回戦ビック(地方リーグ/実質6部)戦ではフリアン・アルバレスの先制PKゴールの元となったペナルティをゲット、ラス・パルマス戦ではアトレティコ初得点となる先制ゴール、勝利を絶望視されていたCLのPSG戦でもモリーナの同点ゴールに繋がるシュートを撃ち、更にはマジョルカ戦でもGKオブラクのロングキックを一心不乱に追って、フリアン・アルバレスの決勝点をアシストした、まさにここ4連勝の決め手となった選手ですからね。 フリアン・アルバレスやデ・パウルと違い、スカローニ監督に初招集を受けた9月の代表戦でも出番はなかったジュリアーノがペルー戦でこき使われることはないと思いますが、長旅で体調を壊したりしないかが不安かと。実際、遅く戻って来るのは火曜夜にブラジル戦があるウルグアイ代表のヒメネスも同じですが、同僚のお隣さんのバルベルデはレガネスとの兄弟分ダービーが日曜開催というラッキーさ。今回、ミリトン、ロドリゴの負傷でブラジル代表1人参加となったビニシウスも同じで、その上、レアル・マドリーはフランス代表1人参加のカマビンガも累積警告で2試合目のイタリア戦には出ずに早帰りできるとなると…何か、ちょっと不公平と思ってしまうのは私だけ? まあ、そんなことはともかく、スペインのネーションズリーグ・グループリーグ5節、デンマーク戦がどうだったかもお話していかないと。すでに10月には3月の新設準々決勝進出を決めていたせいか、今回は1日遅れの火曜にラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部にチームは集合。初期リストから、足首を痛めたジャマルが落ち、ブライアン・ヒル(ジローナ)が入った後、合宿2日目にはパウ・トーレス(アストン・ビラ)も負傷による離脱が決まり、最初はCLツベルナ・ズベヅダ戦で頬に10針縫う裂傷を負ったため、招集を見送られていたクバルシ(バルサ)が追加招集に。 彼の日のクラブの先輩、ガビのように、いやまあ、彼は耳の裂傷でヘッドギア装着だったんですけどね。17才のCBもベロンと傷の上だけを覆うマスクを付けて、水木のセッションに参加していたんですが、逆に個人練習を続けていた頭部打撲のモラタ(ミラン)と急性胃腸炎を患ったファビアン(PSG)はパルケン・スタディオンでの一戦でスタメンには入らず。手首の手術から回復中のGKウナイ・シモン、ヒザの靭帯断裂で今季絶望となったロドリ(マンチェスター・シティ)やカルバハル(マドリー)もいないため、昨夏のユーロ決勝からリピートした先発選手がラポール(アル・ナスル)、ククレジャ(チェルシー)、ダニ・オルモ(バルサ)しかいないという、リフレッシュメンバーでスタートしたスペインだったところ…。 あんまり関係なかったみたいです。だってえ、開始12分にはシュートをゴールバーに当てていたアジョセ(ビジャレアル)が15分、その日、CFとして入ったオジャルサバルにエリア内右から、憎いばかりにタイミングをピッタリ合わせたラストパスを供給。そのボールを足で引いて、ゴール前からGKシュマイケル(セルティック)を破ってくれるとはまったく、見事じゃないですか。その後もアジョセやオルモが狙っていったものの、前半のうちは追加点が入らず、0-1で折り返したスペインは後半13分、3度目の正直でとうとう、アジョセが2点目をゲットすることに。 そう、この時はオルモが送ったスルーパスをエリア内から決めたんですが、何せ、勝ち点の必要度で言えば、準々決勝進出ができるかどうかが懸かっているデンマークの方が切実でしたからねえ。おまけに3000人余りのスペイン人サポーターを除き、スタジアム全部が応援してくれているとなれば、こんなにすいすい簡単にデ・ラ・フエンテ監督のチームが得点できることの方が不思議ですが、もしやこれがユーロ王者の貫禄? ただその先のスペインは不幸に見舞われて、ええ、まずは17分にアレックス・バエナ(ビジャレアル)が足首を痛めてファビアンに交代。続いて25分にも、10月から立派にロドリの代理を務めていたスビメンディ(レアル・ソシエダ)が腰を痛めてしまい、最初はオルモとアジョセをニコ・ウィリアムス(アスレティック)とモラタに代えるだけのつもりだったデ・ラ・フエンテ監督は急遽、U21から引き抜いた21才のカサドー(バルサ)をA代表デビューさせることに。更にはオジャルサバルがイエローカードをもらい、累積警告で次戦出場停止となったため、彼も負傷者2人共にこの試合後、代表を離脱することになったんですが…。 まあ、スコアの方は途中出場のイサクセン(ラツイオ)が意地を見せ、33分にゴールポストを直撃するシュートを撃ったかと思えば、38分にはビックリ仰天のファビアのバックパスミスが発生。GKダビド・ラジャ(アーセナル)の前でイサクセンにボールを奪われ、1点を返されてしまうなんてこともあったんですが、大丈夫。ウナイ・シモンが戻って来るだろう3月にも代表正GKの座を維持すべく、ロスタイムのスコフ・オルセン(クラブ・ブルージュ)のミドルシュートもラジャがparadon(パラドン/スーパーセーブ)で逸らしてくれたため、無事にスペインは1-2で勝利したんですが、え?1位突破が確定したってことは、月曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からのスイス戦は消化試合ってこと? いやあ、相手の最下位スイスの方も勝って、セルビアがデンマークに負ければ、勝ち点で3位に並べるんですが、ゴールアベレージ差が4もあるため、ほぼBリーグへの直接降格は免れられそうにありませんからね。それでもデ・ラ・フエンテ監督は、「Siempre nos jugamos algo/シエンプレ・ノス・フガモス・アルゴ(常に我々には何かが懸かっている)。スペインの名前には大きな重みと責任があるからね」と言っていたんですが、その言葉とは裏腹にデンマーク戦の翌日午前中、コペンハーゲンでやる予定だった練習はジムに置き換えられることに。 午後にはテネリフェに向かい、日曜はバレンシア洪水災害被害者への義援金集めもしたかったため、久々にエリオドロ・ロゴリゲス・ロペス(2部のテネリフェのホーム)で試合前日公開スタジアム練習を有料でしたものの、スタンドを埋めつくした6000人のファンの前で戦術的エクササイズを披露できる訳もなし。テネリフェでチームが到着するのを待っていたバリオスも他愛ないロンド(輪になって中の選手がボールを奪うゲーム)やシュート練習、3/4コートの紅白戦などを楽しんでいただけのようでしたし、やはりスイス戦はデンマーク戦に出なかった、または途中出場だった選手を中心にしたスタメンローテーションが濃厚かと。 それでも見どころはあって、何より注目されているのはカサドー同様、U21から昇格した大型FWサム(ポルト)のA代表デビュー。ええ、この夏にはバリオスと一緒にパリ五輪で金メダルを獲ってきた彼は昨季、アラベスでレンタル修行していたアトレティコ所属の選手だったんですが、当人が移籍を希望。今ではポルトガルのリーグでガンガン、ゴールを挙げているんですが、うーん、あと1本でスペイン代表歴代得点ランキング2位のフェルナンド・トーレスに並ぶモラタといい、2人共、残留していたら、先月から一緒にスペイン代表0人参加になっているマドリーに、アトレティコも少しは大きな顔ができた? 加えて今のチームにはアジョセ、ペドリ(バルサ)、ジェレミー・ピノ(ビジャレアル)と3人もカナリア諸島出身の選手がいて、とりわけテネリフェに実家のある前者2人は親族、友人等に試合のチケットをそれぞれ45枚程も融通しないといけなかったようなんですけどね。30年以上ぶりに代表戦を迎える現地のファンもかなり盛り上がっているようで、すでに満員御礼は確定。その期待に応えられるプレーを披露できるといいんですが、とにかく今はもう、各国代表に選手を派遣しているマドリッド勢のケガ人が増えないことを祈るばかりでしょうか。 2024.11.18 19:00 Mon

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