22-23WEリーグが開幕!! 初代女王INACの連覇か、浦和Lやベレーザが待ったをかけるか
2022.10.21 20:45 Fri
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(千葉L)(4位:9勝7分け4敗)
リーグ屈指の走力を誇り、昨季は“走るサッカー”から“勝つために走れるサッカー”へと進化。[3-4-2-1]をベースに皇后杯では決勝進出、リーグ戦でもなでしこリーグ時代を含めて過去最高順位で終えた。後半戦にはボランチ岸川奈津希の相方に今井裕里奈が名乗りを上げ、キック精度の高い鴨川実歩を本職の2列目に戻せたこともトピックの1つだろう。さらなる躍進が期待される猿澤真治監督3シーズン目だが、開幕前に林香奈絵、千葉玲海菜と、攻守のキーマンがケガで長期離脱という痛手に。両者の穴埋めと、対策に対する対策がトップ3に食い込むための必須項目だ。
【注目選手】
●MF鴨川実歩
千葉の顔とも言える育成組織出身の司令塔。得意なプレーにはドリブルを挙げるが、スルーパスやシュートを含めたキック精度も非常に高く、セットプレーでは岸川とのホットラインを形成する。
●MF岸川奈津希
海外でのプレー経験を持つパワフルなボランチは、強烈なミドルシュートが持ち味。加えて競り合いにめっぽう強く、力強いヘディングを武器に昨季はチームトップタイの6得点を挙げている。
●FW大澤春花[写真]
千葉玲海菜が定着までの昨季前半戦は1トップのファーストチョイスに。年代別の代表経験もあるFWは、シャドー起用時にも機動力と積極性を生かし、千葉、岸川に並んで6ゴールをマークしている。
マイナビ仙台レディース(マイ仙台)(5位:9勝4分け7敗)
ショートパスを中心とした戦術で序盤戦は台風の目となったが、後半戦は勢いを欠くことに。オフ期間には白木星や池尻茉由、浜田遥や長野風花といった主力選手がチームを去り、新たに中島依美や各国代表で実績を持つ外国籍選手2人を補強した。昨季は3バックと4バックを併用したが、カップ戦では[4-4-2]や[4-3-3]を指向。松田岳夫監督2年目でベスト3の一角を崩せるよう、優勝を目標に掲げている。
【注目選手】
●FW宮澤ひなた[写真]
これまで主戦場だったサイドではなく、中央トップ下で存在感を発揮。パス、ドリブル、シュートと三拍子揃ったアタッカー。顔ぶれの変わった攻撃陣の中で数少ない残留組で、自らの仕掛けとともに指揮官のサッカーを落とし込む存在にも。
●FWスラジャナ・ブラトヴィッチ
ラージョ・バジェカーノから加入した上背のあるストライカー。ハンガリーリーグでは2年連続得点王、モンテネグロ女子代表としても55試合15得点の実績を持ち、クロスのターゲットマンとして大きな期待が寄せられている。
●MF中島依美
新天地で10番を背負う国内屈指のゲームメーカーは、なでしこジャパンとしても豊富な経験を持つ。勝負どころを落としがちだったチームへ、勝利のためのエッセンスを還元する役割も求められるだろう。
サンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)(6位:7勝4分け9敗)
WEリーグ発足に伴っての新規チームながらも、昨季は6位と健闘。中村伸監督は[4-3-3]をベースに、ポゼッションとウイングを生かしたチーム作りを進め、序盤は苦しむ中で中盤三角形の並びを模索。アンカーシステムからダブルボランチへ、上野真実と谷口木乃実の併用などが奏功し、終盤戦はI神戸から金星を含む5勝1分け1敗と調子を上げた。つなぎの精度向上でロストからの失点を減らし、サイドアタッカーの決定力が上がれば、目標に掲げている3位以内も見えてくる。カップ戦後の鹿児島キャンプで試したという新布陣も楽しみだ。
【注目選手】
●FW上野真実
2017年、当時2部の愛媛FCレディース所属時代になでしこジャパンに招集されるなど、得点感覚は群を抜く。昨季終盤には7試合で9得点と大爆発。E-1サッカー選手権2022では代表初ゴールも記録した。
●FW中嶋淑乃
E-1サッカー選手権でなでしこジャパンにも初招集された左サイドをえぐるドリブラー。緩急とテクニックを使い分けてのボールタッチは一見の価値あり。
●DF木﨑あおい[写真]
各ポジションに同等の選手が揃う広島の中で、唯一替えが効かない左サイドバック。攻め上がりのタイミングと非凡な組み立て能力で、多種多様なアタッカー陣を生かしている。
AC長野パルセイロ・レディース(AC長野)(7位:5勝6分け9敗)
相手に合わせて戦い方を柔軟に変える"カメレオンサッカー"を掲げた昨季から一転、シーズン途中にヘッドコーチとして加入し、今季から指揮を執る田代久美子監督はカップ戦でオーソドックスな[4-4-2]を採用し、メンバーも一定数固定した。その甲斐もあってか、グループステージでは首位の浦和と同成績の3勝2分け。狙いとしていた素早いショートカウンターも成果が出ており、さらなるブラッシュアップが図られれば、上位に食い込む可能性も秘めている。
【注目選手】
●FW瀧澤莉央
昨季チーム得点王・瀧澤千聖(S広島R)の10番を引き継ぎ、ゲームメーカーから新たな点取り屋へと覚醒。カップ戦でも3ゴールを記録し、長野Lの新エースに。
●DF肝付萌
昨季、カップ戦とフル出場が続くダブルボランチ主軸の一角。球際に強くハードワークでき、相方とのバランスを取るのに長けたプレーヤー。
●MF大久保舞[写真]
ピッチでひと際映える銀髪は、スタンドからもTVからでも目を惹く。容姿だけでなく中長距離のキックは力強く見応えがあり、キャプテンとしてもチームを引っ張る。
©WE LEAGUE
リーグ屈指の走力を誇り、昨季は“走るサッカー”から“勝つために走れるサッカー”へと進化。[3-4-2-1]をベースに皇后杯では決勝進出、リーグ戦でもなでしこリーグ時代を含めて過去最高順位で終えた。後半戦にはボランチ岸川奈津希の相方に今井裕里奈が名乗りを上げ、キック精度の高い鴨川実歩を本職の2列目に戻せたこともトピックの1つだろう。さらなる躍進が期待される猿澤真治監督3シーズン目だが、開幕前に林香奈絵、千葉玲海菜と、攻守のキーマンがケガで長期離脱という痛手に。両者の穴埋めと、対策に対する対策がトップ3に食い込むための必須項目だ。
【注目選手】
●MF鴨川実歩
千葉の顔とも言える育成組織出身の司令塔。得意なプレーにはドリブルを挙げるが、スルーパスやシュートを含めたキック精度も非常に高く、セットプレーでは岸川とのホットラインを形成する。
●MF岸川奈津希
海外でのプレー経験を持つパワフルなボランチは、強烈なミドルシュートが持ち味。加えて競り合いにめっぽう強く、力強いヘディングを武器に昨季はチームトップタイの6得点を挙げている。
●FW大澤春花[写真]
千葉玲海菜が定着までの昨季前半戦は1トップのファーストチョイスに。年代別の代表経験もあるFWは、シャドー起用時にも機動力と積極性を生かし、千葉、岸川に並んで6ゴールをマークしている。
マイナビ仙台レディース(マイ仙台)(5位:9勝4分け7敗)
©WE LEAGUE
ショートパスを中心とした戦術で序盤戦は台風の目となったが、後半戦は勢いを欠くことに。オフ期間には白木星や池尻茉由、浜田遥や長野風花といった主力選手がチームを去り、新たに中島依美や各国代表で実績を持つ外国籍選手2人を補強した。昨季は3バックと4バックを併用したが、カップ戦では[4-4-2]や[4-3-3]を指向。松田岳夫監督2年目でベスト3の一角を崩せるよう、優勝を目標に掲げている。
【注目選手】
●FW宮澤ひなた[写真]
これまで主戦場だったサイドではなく、中央トップ下で存在感を発揮。パス、ドリブル、シュートと三拍子揃ったアタッカー。顔ぶれの変わった攻撃陣の中で数少ない残留組で、自らの仕掛けとともに指揮官のサッカーを落とし込む存在にも。
●FWスラジャナ・ブラトヴィッチ
ラージョ・バジェカーノから加入した上背のあるストライカー。ハンガリーリーグでは2年連続得点王、モンテネグロ女子代表としても55試合15得点の実績を持ち、クロスのターゲットマンとして大きな期待が寄せられている。
●MF中島依美
新天地で10番を背負う国内屈指のゲームメーカーは、なでしこジャパンとしても豊富な経験を持つ。勝負どころを落としがちだったチームへ、勝利のためのエッセンスを還元する役割も求められるだろう。
サンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)(6位:7勝4分け9敗)
©WE LEAGUE
WEリーグ発足に伴っての新規チームながらも、昨季は6位と健闘。中村伸監督は[4-3-3]をベースに、ポゼッションとウイングを生かしたチーム作りを進め、序盤は苦しむ中で中盤三角形の並びを模索。アンカーシステムからダブルボランチへ、上野真実と谷口木乃実の併用などが奏功し、終盤戦はI神戸から金星を含む5勝1分け1敗と調子を上げた。つなぎの精度向上でロストからの失点を減らし、サイドアタッカーの決定力が上がれば、目標に掲げている3位以内も見えてくる。カップ戦後の鹿児島キャンプで試したという新布陣も楽しみだ。
【注目選手】
●FW上野真実
2017年、当時2部の愛媛FCレディース所属時代になでしこジャパンに招集されるなど、得点感覚は群を抜く。昨季終盤には7試合で9得点と大爆発。E-1サッカー選手権2022では代表初ゴールも記録した。
●FW中嶋淑乃
E-1サッカー選手権でなでしこジャパンにも初招集された左サイドをえぐるドリブラー。緩急とテクニックを使い分けてのボールタッチは一見の価値あり。
●DF木﨑あおい[写真]
各ポジションに同等の選手が揃う広島の中で、唯一替えが効かない左サイドバック。攻め上がりのタイミングと非凡な組み立て能力で、多種多様なアタッカー陣を生かしている。
AC長野パルセイロ・レディース(AC長野)(7位:5勝6分け9敗)
©WE LEAGUE
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●DF肝付萌
昨季、カップ戦とフル出場が続くダブルボランチ主軸の一角。球際に強くハードワークでき、相方とのバランスを取るのに長けたプレーヤー。
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7日、2024-25 WEリーグ クラシエカップの決勝・準決勝の組み合わせ抽選が開催。対戦カードが決定した。 6日に全日程が終了したクラシエカップ。3つのグループに分かれて行われたグループステージでは、サンフレッチェ広島レジーナ(グループA・1位)、アルビレックス新潟レディース(グループB・1位)、INAC神戸レオネッサ(グループC・1位)が準決勝に勝ち上がり。また、AFC Women's Champions League 2024/25(AWCL)に出場していた三菱重工浦和レッズレディースも準決勝から登場する。 オンラインで行われた抽選会では、4クラブから選手が参加。準決勝の第1試合ではS広島Rと浦和が、第2試合ではI神戸と新潟Lが対戦することが決定した。 前回大会の王者であるS広島Rの左山桃子は、WEリーグ連覇中の浦和との対戦に「浦和レッズレディースさんは後ろからのビルドアップがとても魅力的で、ここの能力が優れているので、私たちも注目しています」と相手の印象をコメント。「2連覇を目指しているので、準決勝から頑張りたいと思います」と、しっかりと連覇を見据えて戦うとした。 一方で、浦和の伊藤美紀はS広島Rについて「昨シーズンのカップ戦で優勝したチームということもありますし、今シーズンもリーグ戦、カップ戦を通じて!敗しかしていないので、勢いあるチームだと思うので負けないようにしたいです」と今シーズン好調を維持している相手を警戒。「アグレッシブに戦ってくるチームだと思うので、私たちの良さを出したいと思います」と、しっかりと浦和らしさを出して勝利したいとした。 前回大会の準優勝チームである新潟Lの川澄奈穂美はI神戸について「INACさんはリーグ戦で対戦したばかりで、0-3と完封されてしまいました」とリーグ戦の戦いを振り返り、「とても強いチームといことは分かっていますし、攻撃面では前に当てて攻めてきて、縦の速さ、ワイドからのクロスでゴールに迫るので、多彩な攻撃が魅力だと思います。早い時間帯のゴールを奪う強さも持っていて、守備の堅さも持っているチームだと思います」と相手を警戒した。 昨シーズンは悔しい準優勝となっているが「昨シーズンは決勝戦で大変悔しい思いもしましたし、今季は本気でタイトルに挑むということで、カップ戦のタイトルもみんなで目指したいと思います」とタイトル獲得に意気込む川澄。試合会場は10月に開場したPEACE STADIUM Connected by SoftBankで行われる中、出身地での試合に「長崎で生まれたので、そこでプレーできることは嬉しいですし、新しいスタジアムで試合ができることも楽しみなので、たくさんの方に会場に来てみて頂きたいと思います」と、多くの来場者を求めた。 対するI神戸は昨季の皇后杯を制している。水野蕗奈は「アルビレックス新潟レディースさんは、個人個人の技術もすごく上手で、みんな上手いと思うので、そういったところで負けないように自分たちのサッカーをして勝てるようにしたいと思います」とコメント。「今シーズン1つ目のタイトルを獲れるように頑張りたいです」と、久々のタイトル獲得へ意気込んだ。 準決勝は12月8日(日)に長崎県のPEACE STADIUM Connected by SoftBankで開催。ダブルヘッダーで行われる。なお、決勝は12月29日(日)に国立競技場で行われる。 <h3>準決勝</h3> ▽12/8(日) 《12:00》 サンフレッチェ広島レジーナ vs 三菱重工浦和レッズレディースー[1] 《15:45》 INAC神戸レオネッサ vs アルビレックス新潟レディースー[2] [PEACE STADIUM Connected by SoftBank] <h3>決勝</h3> ▽12/29(日) [1]の勝者 vs [2]の勝者 [国立競技場] 2024.11.07 13:17 Thu4
約1カ月ぶりのリーグ戦となった浦和はアウェイで快勝、S広島RがI神戸から首位奪還【SOMPO WEリーグ】
19日、20日にかけて、2024-25 SOMPO WEリーグ第6節が行われた。 開幕無敗をキープし4連勝中のサンフレッチェ広島レジーナ(2位/勝ち点13)は、アウェイでセレッソ大阪ヤンマーレディース(5位/勝ち点7)と対戦した。 勝ち点で並ぶ2位につけるS広島R。試合は18分、脇阪麗奈のFKからのクロスがこぼれると矢形海優が押し込みC大阪が先制。3試合連続ゴールを記録した。 先制されたS広島Rだったが、41分に瀧澤千聖がPKを獲得すると、自らしっかりと決めて同点に追いつく。 1-1で迎えた後半はC大阪が攻め込んでいくもゴールは奪えず。百濃実結香が何度もゴールに迫るが得点は奪えなかった。すると75分、中嶋淑乃の浮き球のパスに反応した小川愛が折り返すと、ボックス内で混戦となった中で早間美空が押し込み逆転。85分には李誠雅がダメ押しの3点目を奪うと、89分にはクロスから李誠雅が決めて勝利。1-4でS広島Rが勝利し、首位を奪い返した。 首位に立っていたINAC神戸レオネッサ(1位/勝ち点13)は、大宮アルディージャVENTUS(10位/勝ち点3)とアウェイで対戦した。 I神戸は16分に右CKを獲得すると、桑原藍のクロスをカルロタ・スアレスが合わせてゴール。3試合連続でのゴールとなった。 前日にトップチームがJ3優勝を決めたNACK5スタジアム大宮での試合となった大宮V。しかし、今シーズンは苦しい試合が続いており、この日もI神戸に押され続ける試合に。そのまま0-1でI神戸が勝利し、勝ち点で並ぶも得失点差でS広島Rに首位の座を明け渡した。 AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)に参加していた三菱重工浦和レッズレディース(6位/勝ち点6)は、2試合消化が少ない中で久々のリーグ戦。アウェイでジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦した。 なでしこジャパンに初招集されたDF遠藤優も先発した試合は、16分に敵陣でボールを奪った浦和は、伊藤美紀のパスを受けた塩越柚歩がネットを揺らして先制に成功する。 さらに25分には左CKからのクロスを高橋はながファーサイドでダイビングヘッド。これが決まり、0-2とし、そのまま逃げ切って勝利を収めた。 その他、日テレ・東京ヴェルディベレーザはノジマステラ神奈川相模原に1-2でアウェイで勝利。アルビレックス新潟レディースはホームでちふれASエルフェン埼玉に勝利。AC長野パルセイロ・レディースはマイナビ仙台レディースにホームで2-1と勝利を収めた。 ◆2024-25 SOMPO WEリーグ第6節 ▽10/19(土) アルビレックス新潟レディース 2-1 ちふれASエルフェン埼玉 【新潟L】 山谷瑠香(後22) 滝川結女(後43) 【EL埼玉】 吉田莉胡(後37) ノジマステラ神奈川相模原 1-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ 【N相模原】 大竹麻友(後43) 【東京NB】 松田紫野(前6) 土方麻椰(前25) ▽10/20(日) ジェフ千葉レディース 0-2 三菱重工浦和レッズレディース 【浦和】 塩越柚歩(前16) 高橋はな(前25) 大宮アルディージャVENTUS 0-1 INAC神戸レオネッサ 【I神戸】 カルロタ・スアレス(前16) AC長野パルセイロ・レディース 2-1 マイナビ仙台レディース 【AC長野】 安倍乃花(後4) 川船暁海(後38) 【マイ仙台】 石坂咲樹(後29) セレッソ大阪ヤンマーレディース 1-4 サンフレッチェ広島レジーナ 【C大阪】 矢形海優(前18) 【S広島R】 瀧澤千聖(前41) 早間美空(後30) 李誠雅(後40、後44) 2024.10.20 20:50 Sun5