リバプールMF南野拓実は最高値更新中! 2020年元日、日本人選手市場価値ランキングトップ50

2020.01.01 12:00 Wed
Getty Images
2020年もスタート。1月からは欧州サッカーの冬の移籍市場が開幕するが、すでにザルツブルクの日本代表MF南野拓実がリバプールへ移籍し、チームにも合流した。

今回は南野をはじめとする日本人選手が市場でどれほどの価値をつけられているのかを調査。今回ご紹介するのはあくまで市場価値であり、移籍金とは直結しない。また、ポジションや年齢、選手が置かれている環境によっても左右されるものなので、目安の一つとして捉えていただきたい。

移籍情報サイト『transfermarkt』によると、2020年1月1日時点で最も市場価値が高いのはポルトのMF中島翔哉。その価値は2000万ユーロ(約24億4000万円)としている。今夏に移籍したポルトでは未だ定位置確保とはなっておらず、2500万ユーロ(約30億5000万円)から下がった形となった。
中島に次いで2番目に市場価値が高いのはマジョルカのMF久保建英だ。価値にして1500万ユーロ(約18億3000万円)としており、18歳の選手としては非常に高い評価を受けている。

そして、リバプールへ移籍がした南野は日本人3番目となり1250万ユーロ(約15億2500万円)と評価されている。『transfermarkt』の評価はおよそ半年に一回更新されるが、前回時の500万ユーロ(約6億1000万円)から大幅アップとなっている。
さらにDFとして最上位にいるのがボローニャの冨安健洋だ。セリエAでもレギュラーとして活躍をみせる冨安は日本人4位の評価となり、1000万ユーロ(約12億2000万円)に設定されている。

ランキング上位がほとんど海外組の中、Jリーガーの中で最も市場価値が高いとされているのは、2019年のJリーグMVP&得点王の日本代表FW仲川輝人だ。280万ユーロ(約3億4000万円)の市場価値が設定され、日本人の中では16位となっている。なお、2019年6月時点では120万ユーロ(約1億4500万円)の市場価値だったため半年で倍増していることとなる。

◆2020年1月1日時点での日本人選手市場価値ランキングTOP50

1.中島翔哉(ポルト/25歳)
2000万ユーロ[約24億4000万円]

2.久保建英(マジョルカ/18歳)
1500万ユーロ[約18億3000万円)]

3.南野拓実(リバプール/24歳)
1250万ユーロ[約15億2500万円]

4.冨安健洋(ボローニャ/21歳)
1000万ユーロ[約12億2000万円]

4.鎌田大地(フランクフルト/23歳)
1000万ユーロ[約12億2000万円]

6.酒井宏樹(マルセイユ/29歳)
800万ユーロ[約9億7500万円]

6.堂安律(PSV/21歳)
800万ユーロ[約9億7500万円]

8.武藤嘉紀(ニューカッスル/27歳)
700万ユーロ[約8億5000万円]

9.大迫勇也(ブレーメン/29歳)
600万ユーロ[約7億2900万円]

10.吉田麻也(サウサンプトン/31歳)
500万ユーロ[約6億1000万円]

11.伊東純也(ヘンク/26歳)
450万ユーロ[約5億5000万円]

12.香川真司(レアル・サラゴサ/30歳)
300万ユーロ[約3億6500万円]

12.乾貴士(エイバル/31歳)
300万ユーロ[約3億6500万円]

12.昌子源(トゥールーズ/27歳)
300万ユーロ[約3億6500万円]

12.奥川雅也(ザルツブルク/23歳)
300万ユーロ[約3億6500万円]

16.仲川輝人(横浜F・マリノス/27歳)
280万ユーロ[約3億4000万円]

17.森岡亮太(シャルルロワ/28歳)
250万ユーロ[約3億400万円]

17.塩谷司(アル・アイン/31歳)
250万ユーロ[約3億400万円]

19.清武弘嗣(セレッソ大阪/30歳)
230万ユーロ[約2億8000万円]

19.土居聖真(鹿島アントラーズ/27歳)
230万ユーロ[約2億8000万円]

19.谷口彰悟(川崎フロンターレ/28歳)
230万ユーロ[約2億8000万円]

22.小林悠(川崎フロンターレ/32歳)
220万ユーロ[約2億6700万円]

22.鈴木優麿(シント=トロイデン/23歳)
220万ユーロ[約2億6700万円]

24.原口元気(ハノーファー/28歳)
200万ユーロ[約2億4300万円]

24.長友佑都(ガラタサライ/33歳)
200万ユーロ[約2億4300万円]

24.岡崎慎司(ウエスカ/33歳)
200万ユーロ[約2億4300万円]

24.興梠慎三(浦和レッズ/33歳)
200万ユーロ[約2億4300万円]

24.遠藤航(シュツットガルト/26歳)
200万ユーロ[約2億4300万円]

24.久保裕也(ヘント/26歳)
200万ユーロ[約2億4300万円]

24.車屋紳太郎(川崎フロンターレ/27歳)
200万ユーロ[約2億4300万円]

24.菅原由勢(AZ/19歳)
200万ユーロ[約2億4300万円]

32.進藤亮佑(北海道コンサドーレ札幌/23歳)
190万ユーロ[約2億3000万円]

32.古橋亨梧(ヴィッセル神戸/24歳)
190万ユーロ[約2億3000万円]

34.槙野智章(浦和レッズ/32歳)
180万ユーロ[約2億1900万円]

34.山口蛍(ヴィッセル神戸/29歳)
180万ユーロ[約2億1900万円]

34.阿部浩之(名古屋グランパス/30歳)
180万ユーロ[約2億1900万円]

34.北川航也(ラピド・ウィーン/23歳)
180万ユーロ[約2億1900万円]

34.三竿健斗(鹿島アントラーズ/23歳)
180万ユーロ[約2億1900万円]

39.家長昭博(川崎フロンターレ/33歳)
170万ユーロ[約2億600万円]

39.福森晃斗(北海道コンサドーレ札幌/27歳)
170万ユーロ[約2億600万円]

39.浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード/25歳)
170万ユーロ[約2億600万円]

42.柏木陽介(浦和レッズ/32歳)
160万ユーロ[約1億9500万円]

42.丸橋祐介(セレッソ大阪/29歳)
160万ユーロ[約1億9500万円]

42.大島僚太(川崎フロンターレ/26歳)
160万ユーロ[約1億9500万円]

42.川辺駿(サンフレッチェ広島/24歳)
160万ユーロ[約1億9500万円]

42.江坂任(柏レイソル/27歳)
160万ユーロ[約1億9500万円]

42.遠藤渓太(横浜F・マリノス/22歳)
160万ユーロ[約1億9500万円]

42.守田英正(川崎フロンターレ/24歳)
160万ユーロ[約1億9500万円]

49.金崎夢生(サガン鳥栖/30歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.酒井高徳(ヴィッセル神戸/28歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.宇佐美貴史(ガンバ大阪/27歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.東慶悟(FC東京/29歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.柿谷曜一朗(セレッソ大阪/29歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ/27歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.杉本健勇(浦和レッズ/27歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.柏好文(サンフレッチェ広島/32歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.小林祐希(ベベレン/27歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.永木亮太(鹿島アントラーズ/31歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.岩波拓也(浦和レッズ/25歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.中村航輔(柏レイソル/24歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.橋本拳人(FC東京/26歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.犬飼智也(鹿島アントラーズ/26歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

49.松田陸(セレッソ大阪/28歳)
150万ユーロ[約1億8200万円]

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日本代表、完全アウェイの野球場で引き分け 強豪メキシコ代表と勇敢に戦うも勝利ならず

【国際親善試合】メキシコ代表 0ー0 日本代表(日本時間9月7日/オークランド・コロシアム) 日本代表は7日、国際親善試合でメキシコ代表と対戦。完全アウェイの野球場で勇敢に戦ったが、勝利とはならなかった。 アメリカ遠征を行っている日本代表は、7日にメキシコ代表と戦い、中2日の10日にアメリカ代表と対戦する。初戦となるメキシコ代表戦では、[3ー4ー2ー1]のフォーメーションを採用し、GKは鈴木彩艶、3バックは板倉滉、渡辺剛、瀬古歩夢が並ぶ。ダブルボランチはキャプテンの遠藤航と追加招集の鎌田大地が起用され、右のウイングバックは堂安律、左のウイングバックは三笘薫が務める。2シャドーは久保建英と南野拓実、最前線トップには上田綺世が入った。 キックオフすると、日本代表はハイプレスで主導権を握りにいく。上田が相手のアンカーを消し、久保や南野が相手センターバックに寄せて制限をかけていく。前線の3人に全体が連動して前に圧力を強めると、4分、相手陣内の右サイドでボールを奪い、久保がボックス内の右からシュートを放った。11分には左サイドからのスローインを起点に、三笘のドリブルから久保の右足でのミドルシュートが枠を捉えるも、GKのファインセーブに遭った。15分にも渡辺のフィードに抜け出した堂安が際どいループシュートを放った。 時計の針が進むにつれて、メキシコ代表はビルドアップ時の配置に変化を加え、日本代表の3トップに対して数的優位を作って前進を図ってきた。だが、板倉が縦パスを鋭くインターセプトしたり、遠藤を軸に中盤で圧縮したりして突破を許さない。それでも、37分には10番のMFアレクシス・ベガが右サイドで起点を作り、FWラウール・ヒメネスがミドルシュート。これは瀬古が身体でブロックし、鈴木の守るゴールマウスには飛ばさせなかった。 球際のバトルが激しさを増す中、前半終了間際には相手と接触した久保が座り込んでしまう。左足の足首の状態を気にし、メディカルスタッフの治療を受けた後にピッチに戻り、前半が0ー0で終了した。 後半も最初にチャンスを作ったのは、日本代表だった。ボックス手前で久保が右足でシュート。これが相手DFに当たり、上田がこぼれ球に反応。ボックス内の左で角度のない位置から詰めるも、GKに阻まれた。53分には久保が右サイドの深い位置からクロスを上げ、南野がフリーでボレーシュートを放つも、枠を捉えることができない。 4万6千人のスタジアムが満員となった完全アウェイの中で優勢に進めていた日本代表だったが、60分には板倉がくるぶしの外側を痛め、DF関根大輝が代わって3バックの右を務める。メキシコ代表も同じタイミングで4選手を投入。ミランのFWサンティアゴ・ヒメネスや、ロシアW杯でドイツ代表からゴールを奪ったベテランのMFイルビング・ロサーノが入った。 68分にメキシコのFKから決定機を許すが、鈴木が懸命な横っ飛びで弾き出すスーパーセーブでチームを救った。その直後に選手交代を行い、鎌田と代わった佐野海舟がボランチ、南野と代わった伊東純也が右ウイングバックに、久保と代わった前田大然が左ウイングバックに入る。これに伴い、堂安と三笘がシャドーに移った。 一進一退の攻防が続く中、81分には三笘に代わって鈴木唯人、堂安に代わって町野修斗が入り、フォーメーションを[3ー5ー2]に変更した。 88分にボックス内で許したシュートが枠を外れると、90分には遠藤の中央突破から抜け出した上田が後ろから倒されてFKを獲得。当初はDFセサル・モンテスにイエローカードが出されたが、VARの結果レッドカードに。数的優位で戦うことになったが、最後までスコアは動かず。0ー0のドロー決着となった。10日には、アメリカ代表と戦う。 2025.09.07 13:10 Sun
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日本代表スタメン発表! ターンオーバーで中国戦は5名変更、伊東純也&中村敬斗のランスコンビや久保建英がスタメン【2026W杯アジア最終予選】

19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第6節の中国代表戦に臨む日本代表のスターティングメンバーが発表された。 ここまで5試合を戦い、4勝1分けの無敗で首位を独走している日本。15日にはアウェイでインドネシア代表と対戦し、0-4で勝利を収めていた。 中国戦に勝利すれば、3月にもW杯出場が決まる可能性がある日本。ホームでは7-0と圧勝を収めていた中、森保一監督はインドネシア戦から5名を変更しターンオーバーを敢行してきた。 中国戦で新たに起用された5名は、DF瀬古歩夢(グラスホッパー)、MF田中碧(リーズ・ユナイテッド)、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF中村敬斗(スタッド・ランス)となった。 また、ベンチ外はインドネシア戦と同様。DF長友佑都(FC東京)、DF関根大輝(柏レイソル)、DF高井幸大(川崎フロンターレ)、MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)となった。 中国戦はこの後21時キックオフ。『DAZN』で独占配信される。 <h3>◆日本代表スタメン</h3> GK 鈴木彩艶(パルマ) DF 板倉滉(ボルシアMG) 町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ) 瀬古歩夢(グラスホッパー) MF 遠藤航(リバプール) 南野拓実(モナコ) 中村敬斗(スタッド・ランス) 伊東純也(スタッド・ランス) 田中碧(リーズ・ユナイテッド) 久保建英(レアル・ソシエダ) FW 小川航基(NECナイメヘン) <h3>◆ベンチ入りメンバー</h3> GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 谷晃生(FC町田ゼルビア) DF 菅原由勢(サウサンプトン) 橋岡大樹(ルートン・タウン) MF 守田英正(スポルティングCP) 三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン) 堂安律(フライブルク) 前田大然(セルティック) 鎌田大地(クリスタル・パレス) 旗手怜央(セルティック) FW 古橋亨梧(セルティック) 大橋祐紀(ブラックバーン) <h3>◆メンバー外</h3> 長友佑都(FC東京) 関根大輝(柏レイソル) 高井幸大(川崎フロンターレ) 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン) 2024.11.19 19:49 Tue

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