遠藤航 Wataru ENDO

ポジション MF
国籍 日本
生年月日 1993年02月09日(31歳)
利き足
身長 178cm
体重 75kg
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8大会連続五輪出場決定、大岩監督のメッセージを感じる采配/六川亨の日本サッカーの歩み

大岩ジャパンは昨夜29日、ドーハでのU-23アジアカップ準決勝で難敵イラクを2-0で下し、今夏パリで開催される五輪の出場権を獲得した。これで日本は96年のアトランタ五輪以来8大会連続のオリンピック出場を決めた。 28年ぶりの五輪だったアトランタ大会にしても、その後のシドニー、アテネ、北京、ロンドン、リオも「出場して当然」と思われながらアジア最終予選では苦労した。理由は年齢制限があるからだ。ここがW杯予選との大きな違いである。加えて近年は本大会も含めて“海外組”が増えたことで、選手の招集に強制力がないことも日本のネックになっていた。 そうした意味で今回の予選では、MF藤田譲瑠チマをシント=トロイデンが招集に前向きだったことが予選突破に大きく貢献した。守備では、激しくないもののサラリと相手ボールを突っつくようにしてカットしては味方にパスを送る。そして攻撃では絶妙のポジショニングでフリーとなってDFラインからパスを引き出し、前線に好パスを配球する。まさに“攻守の要”であり、遠藤航の後継者、あるいは彼を凌ぐタレントの持ち主ではないか。 藤田のパスから2ゴールが生まれたシーンは改めて説明する必要はないだろう。1点目はFW細谷真大の好トラップと、その後の反転とダブルタッチが絶妙だった。カタール戦で決めた股抜きシュートはイラクGKに防がれていたため、コースを狙った一撃も彼にしては珍しいが、余裕があった証拠だろう。 2点目のコンビネーションも日本らしいゴールで、藤田のワンタッチパスに抜け出た荒木遼太郎が外すとは思わなかった。藤田と荒木、そして今シーズンはFC東京で荒木と絶妙のコンビを組む松木玖生をなぜ同時起用しないのか、大岩剛監督には疑問を感じていた。 今大会に限らずW杯でも、グループリーグの初戦は絶対に負けてはならない。そしてグループリーグを突破してからは必勝が義務づけられる。いわゆる「絶対に負けられない」戦いが続く。そして今大会では“一番のキモ”が五輪の出場権のかかった準決勝のイラク戦となる。 この試合に備えて選手をターンオーバーしつつ、藤田、松木、荒木の3選手を同時起用するまで『隠していた』としたら、大岩監督の采配には敬服するしかない。準々決勝のカタール戦の前半で松木が警告を受けたため、後半にFW藤尾翔太と交代させたのも準決勝を想定しての選手起用だとしたら、“策士”としか言いようがない。 過去の五輪予選がそうであったように、「終わってみれば」日本は五輪予選を通過してきた。アンダー世代での継続した強化の賜物だろう。とはいえ、それが五輪でのメダルを約束してくれるわけではない。そして近年の五輪やW杯では空中戦に強いFWの存在が重要視されている。劣勢の際はハイクロスが武器になることは変わらないからだ。 そうした意味でCB高井幸大は重要な選手だし、後半アディショナルタイムに内野航太郎をピッチに送り出したのも大岩監督の日本サッカーに対するメッセージと感じた。 まだ今大会は無失点のカザフスタンとの決勝が控えているが、DF陣を含めて選手の成長を感じた5試合でもある。パリ五輪でOA枠を使うかどうか、これはこれで議論を呼ぶかもしれない。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> <span class="paragraph-title">【動画】きっちり勝利で8大会連続の五輪出場決定!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="NpGyB1NtSYg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.30 20:00 Tue

「粘り強いプレー」2試合ぶりの先発となった遠藤航、現地では厳しい評価に「数カ月前の素晴らしい調子からは悪い状態」

リバプールの日本代表MF遠藤航は低い評価となった。 27日、プレミアリーグ第35節でリバプールはアウェイでウェストハムと対戦した。 この試合に遠藤は2試合ぶりの先発出場。逆転優勝に向けてエバートン相手に痛恨の敗戦を喫したリバプールは、バウンスバックが求められた中、前半に失点しビハインドで後半を迎える。 すると48分にアンドリュー・ロバートソンがゴールを決め追いつくと、65分にはオウンゴールで逆転に成功。しかし、77分に失点し2-2のドロー。再び勝ち点を落とす痛い結果となった。 現在首位のアーセナルとは勝ち点差「2」。2試合消化が少ないマンチェスター・シティとは勝ち点差「1」と苦しい状況だ。 この試合も中盤でプレーした遠藤。粘り強い守備も店知恵たが、イギリス『リバプール・エコー』は6点(10点満点)をつけている。 「テンポを早めようとしたため、全てのパスが適切だったわけではない。ただ、ハーフタイム前は粘り強いプレーを見せた」 「後半はさらに落ち着きを見せた。警告をもらい途中で交代」 リバプール専門メディアの『This is Anfield』は4点(10点満点)と厳しい評価をつけている。 「最近の遠藤のくじ引き大会で当選したバージョンに戻った。ボールを扱うのが遅くて重く、思い悩み、彼のゲームには何の進歩もなかった。抑え込まれ、迂回もしていた」 「ハーフタイムの後は少し良くなったが、数カ月前の素晴らしい調子からは悪い状態になっている」 その他、『ESPN』は6点(10点満点)をつけ「いくつかのカウンターの状況でボールをうまく取り戻し、チームの中でボールに多く触れ、すぐにより高度な中盤の選手にボールを渡した」としている。 <span class="paragraph-title">【動画】2試合ぶりの先発となった遠藤航、ウェストハム戦プレー集</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="HlaTELV2TNE";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.28 12:58 Sun

リバプールがハマーズ相手に痛恨ドロー…先発の遠藤航は後半半ばまでプレー【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第35節、ウェストハムvsリバプールが27日にロンドン・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。なお、リバプールのMF遠藤航は79分までプレーした。 ミッドウィーク開催となった第29節延期分のエバートンとのマージーサイド・ダービーで0-2の完敗を喫し、逆転優勝へ厳しい立場に立たされた3位のリバプール。その試合から中2日のアウェイゲームでは8位のウェストハムと対峙した。 クロップ監督はバウンスバックを図った一戦に向けて先発5人を変更。サラーやヌニェス、ソボスライをベンチに置き、遠藤、ガクポ、エリオットらを起用した。 立ち上がりからボールを握って押し込むリバプール、堅守速攻で応戦するウェストハムというお馴染みの構図に落ち着いたランチタイムキックオフの名門対決。 一進一退の攻防が続く中、14分にはボーウェンが鋭い中央突破から際どい枠内シュートを放つと、21分にはリバプールがボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのアレクサンダー=アーノルドが直接狙うが、これは枠を外れて前節のフルアム戦の再現とはならず。 前半半ばを過ぎてリバプールに決定機。ルイス・ディアスが背後へ抜け出した流れからゴール前でスクランブルを生み出し、最後はディアスのシュートがDFオグボンナの手に直撃。だが、ハンドでのPK獲得かに思われたこのプレーは抜け出しのタイミングでの際どいオフサイド判定でお咎めなし。 このプレーをきっかけに徐々にゴール前の攻防が増え始めると、40分にはボックス左に切り込んだディアスに決定機が訪れるが、腰の捻りを利かせたシュートは左ポストを叩く。 すると、この直後の43分にはウェストハムの左CKの場面でショートコーナーからクドゥスが入れたクロスを、ゴール前の密集でうまく頭に当てたボーウェンのシュートがゴール右隅に決まった。そして、決定力で上回ったホームチームが1点リードで試合を折り返した。 後半も同じメンバーで臨んだリバプールは開始早々にスコアをタイに戻す。48分、左サイドからドリブルでボックス内に切り込んだディアスから内側で短いパスを足元に受けたロバートソンが密集地帯で左足を振ると、ゴール左隅へ向かったシュートがGKアレオラの右手、左ポストを叩いてゴールネットに吸い込まれた。 早い時間帯の同点ゴールで勢いに乗るアウェイチームは畳みかける攻めを見せる。ガクポの左クロスに飛び込んだグラフェンベルフのワンタッチシュート、より高い位置を取ったアレクサンダー=アーノルドの連続シュートで相手守備を脅かす。 以降もハーフコートゲームを展開すると、意外な形から逆転ゴールが生まれる。65分、左CKの場面でニアのDFが頭で触ったボールがファーでフリーのガクポに収まると、すかさず放ったシュートは枠を外れるも、オグボンナ、ソウチェク、GKアレオラとディフレクトしたボールがそのままゴールネットに吸い込まれ、幸運なオウンゴールとなった。 良い時間帯に勝ち越したリバプールは、前に出てきた相手を引っくり返す形で以降もディアスやマク・アリスターが3点目に迫るが、決め切ることができない。 一方、失点後にソウチェクを下げてウォード=プラウズを投入したウェストハムは、77分にエメルソンの鋭いミドルシュートでGKアリソンにファインセーブを強いて後半最初の決定機を作ると、この直後に追いつく。 77分、右サイドで仕掛けたボーウェンがボックス右角で左足インスウィングの正確なクロスを上げると、ゴール前でDFクアンサーとの駆け引きを完璧に制したアントニオがマークを振り切ってヘディングシュートを右隅へ流し込んだ。 これで勝利には再びゴールが必要となったリバプールは、失点直前に準備していたサラー、ヌニェス、ジョー・ゴメスをディアス、遠藤、アレクサンダー=アーノルドに代えて一気に投入。より攻撃的な布陣でゴールを目指す。 引き分けもやむなしと後ろ重心のホームチームに対して、リスクを冒してゴールを目指す。だが、ガクポのセットプレーからのヘディングシュートやエリオットの強烈なミドルシュートは相手DFのブロックやクロスバーに阻まれ、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。 この結果、敵地でハマーズ相手にドロー止まりのリバプールは、2戦未勝利で見た三つ巴のタイトルレースから脱落する形となった。 <span class="paragraph-title">【ハイライト動画】遠藤航は79分までプレー、リバプールはウェストハムと痛恨ドロー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="lx1H2_Z_FCM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.27 22:40 Sat

【プレミアリーグ第35節プレビュー】今季2度目のノースロンドンダービー! シティはフォレスト相手に5連勝狙う

先週末に行われた変則開催の第34節はアーセナルとリバプールがいずれも快勝。ただ、ミッドウィーク開催となった第29節延期分はアーセナル、マンチェスター・シティが勝利した一方、リバプールがマージーサイド・ダービーで痛恨の敗戦。三つ巴の争いから一歩後退する形となった。 昨シーズンに続きアーセナルとシティの一騎打ちの様相を呈す最終盤のリーグタイトル争いにおいて、今節はその行方を左右するノースロンドン・ダービーが開催される。 5位のトッテナム(勝ち点60)は、13日に行われた前々節でニューカッスル戦相手に0-4で敗戦し、2年連続セント・ジェームズ・パークで惨敗。4位のアストン・ビラ(勝ち点66)との暫定勝ち点差が6ポイントに広がった。後半戦に入って以降、対戦相手の徹底した対策を上回ることができず、勝ち点3奪取に苦戦。現状でも自力でのトップ4フィニッシュの可能性は残しているが、3強に加えてチェルシーとのダービーを残すなどアストン・ビラに比べて厳しい日程となっており、ここからの逆転は至難の業だ。その最終盤の重要な戦いに弾みを付けると共に、宿敵の優勝阻止を狙う上でホーム開催のダービーでの勝利は必須だ。 対するアーセナル(勝ち点77)は前節、ウォルバーハンプトンとのアウェイゲームに2-0の完勝。さらに、第29節延期分ではホーム開催のチェルシーとのダービーに5-0の歴史的大勝。DFホワイトとMFハヴァーツの2ゴール共演など5ゴールを挙げた上、相手に一矢報いることも許さない完璧なパフォーマンスを披露。70分過ぎに多くの主力をベンチに下げる余裕の采配もみせ、今回のダービーに万全の状態で臨む構えだ。現状ではシティの取りこぼしが逆転優勝に必須となるが、このダービーを制することができれば、マンチェスター・ユナイテッド戦を除き比較的勝ち点3獲得が容易な相手と対戦するため、敵地での大一番を制して望みを繋げたいところだ。 スパーズの後押しを期待しつつ、今節での首位浮上を目指すマンチェスター・シティ(勝ち点76)は、残留圏内ギリギリの17位に位置するノッティンガム・フォレストとのアウェイゲームでリーグ5連勝を狙う。先週末はMFベルナルド・シウバのゴールによってチェルシーとのFAカップ準決勝を1-0で制したグアルディオラのチームは、第29節延期分ではブライトンとのアウェイゲームに4-0で完勝。DFウォーカーの2アシストにMFフォーデンの2ゴールなど自慢の攻撃が機能し、リーグ戦では4試合ぶりのクリーンシートも達成した。残留に向けてなりふり構わぬ戦いを見せるフォレストとのアウェイゲームは決して簡単な試合とはならないが、現状のパフォーマンスを鑑みれば確実に勝ち点3を敵地から持ち帰る可能性は高そうだ。 その2強の取りこぼしを期待しつつ、わずかな逆転優勝の可能性に賭ける3位のリバプール(勝ち点74)は、8位のウェストハムとのアウェイゲームに臨む。第29節延期分のエバートンとのマージーサイド・ダービーでは課題の決定力不足に加え、セットプレーの拙い守備から2ゴールを奪われて敵地グディソン・パークで0-2の完敗となった。その厳しい敗戦から中2日のランチタイムキックオフという過酷な状況で臨む、難敵ハマーズとのアウェイゲームではFWサラーやFWヌニェスら攻撃陣の奮起に期待しつつ、バウンスバックの勝利を期待したい。フェイエノールトのスロット監督招へいへ大きな進展が見られる中、スタメン復帰も見込まれるMF遠藤航ら新指揮官に向けた各選手のアピールにも注目だ。 週明けにカンファレンスリーグ(ECL)準決勝のオリンピアコス戦を控える4位のアストン・ビラは、9位のチェルシーとのビッグマッチに臨む。前節はボーンマス相手に先制を許したものの、FWロジャーズ、FWディアビ、FWベイリーと2列目のアタッカー陣のゴールによって3-1の逆転勝利。2連勝でトッテナムとの勝ち点差を広げることに成功。エースFWワトキンスの抜群の存在感に加え、駒が揃う守備陣の安定感が光る。 対するチェルシーはFAカップ準決勝敗退に加え、第29節延期分ではアーセナルに屈辱の惨敗を喫して公式戦連敗。今季無冠が確定すると共に、来季のヨーロッパ出場権争いにおいても崖っぷちの状況だ。今回の一戦に向けてはコンディション不良でダービーを欠場したMFパーマーの復帰は朗報だが、MFエンソ・フェルナンデスがヘルニアの手術で今季終了、MFチュクエメカ、FWスターリングが新たに負傷と、引き続き厳しい台所事情での戦いとなる。難所ビラ・パークでの一戦は厳しい戦いとなるが、公式戦連敗ストップへ気概を示したい。 FAカップ優勝と共にリーグ戦でのEL出場権確保を目指す6位のマンチェスター・ユナイテッドは、降格圏の19位バーンリー相手に久々のリーグ連勝を狙う。チャンピオンシップ(2部)のコヴェントリー・シティ相手に3点差を追いつかれる失態を演じながらも、PK戦を制して宿敵シティが待つFAカップ決勝に駒を進めた赤い悪魔。また、第29節延期分では最下位のシェフィールド・ユナイテッドに2度先行を許す不甲斐ない戦いに終始したものの、MFブルーノ・フェルナンデスの2ゴール1アシストの活躍で4-2と逆転勝利し、リーグ5戦ぶりの白星を収めた。前節、そのブレイズとの裏天王山に快勝して残留への望みを繋いだバーンリーとのホームゲームでは一部主力の復帰が見込まれる中、確実に勝ち点3を取り切りたい。 残留争いではシェフィールド・ユナイテッドに今節での降格の可能性。7位のニューカッスル戦で勝ち点3を逃した場合、残り試合すべてで勝利しても最多勝ち点は「25」となるため、17位のフォレスト(勝ち点26)に新たな勝ち点剥奪処分といった処分が科されない限り、逆転は不可能となる。その他ではDF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウン(勝ち点25)は、12位のウォルバーハンプトンから何とか勝ち点3をもぎ取ってシティ戦で取りこぼし濃厚なフォレストを上回りたいところだ。 ◆プレミアリーグ第35節 ▽4/27(土) 《20:30》 ウェストハム vs リバプール 《23:00》 フルアム vs クリスタル・パレス マンチェスター・ユナイテッド vs バーンリー ニューカッスル vs シェフィールド・ユナイテッド ウォルバーハンプトン vs ルートン・タウン 《25:30》 エバートン vs ブレントフォード 《28:00》 アストン・ビラ vs チェルシー ▽4/28(日) 《22:00》 ボーンマス vs ブライトン トッテナム vs アーセナル 《24:30》 ノッティンガム・フォレスト vs マンチェスター・シティ 2024.04.27 12:00 Sat

マージーサイドダービーで完敗リバプールが逆転優勝遠のく痛恨黒星に…会心勝利エバートンは残留に大きく前進【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第29節延期分、エバートンvsリバプールが24日にグディソン・パークで行われ、ホームのエバートンが2-0で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航は63分からプレーした。 前節、フルアムに3-1の快勝を収めてリーグ戦3試合ぶりの白星を手にした2位のリバプール。ミッドウィーク開催となった延期分では16位のエバートンとのマージーサイド・ダービーで連勝を狙った。 クロップ監督は自身最後のダービーに向けて前節から先発6人を変更。遠藤やグラフェンベルフ、負傷のジョタらに代わってマク・アリスター、ソボスライ、サラー、ヌニェスが復帰した。 互いにテンション高く試合に入ると、開始6分にはエバートンにビッグチャンス。ハリソンの右サイドからの斜めのパスに抜け出したキャルバート=ルーウィンがボックス内でGKアリソンと交錯。これでホームチームにPKが与えられたが、VARのレビューの結果、オフサイドでの取り消しとなった。 開始早々のピンチを回避したリバプールは、ボールの主導権を握って徐々に押し込む。序盤は左サイドのロバートソン、ルイス・ディアスのコンビを起点にチャンスを窺う。 一方、エバートンも真骨頂である堅守速攻を軸に相手のハイラインの背後を狙った仕掛け、セットプレーで際どいシーンを創出。13分と17分にはゴッドフリー、キャルバート=ルーウィンのボックス内でのヘディングシュートでゴールに迫るが、ここはGKアリソンの好守などに阻まれた。 拮抗した展開ながらもホームチームがより思い通りにゲームを進めると、序盤から可能性を示していたトフィーズのセットプレーから試合が動く。27分、FKの二次攻撃からゴール前で混戦が生まれると、DFコナテの意図しないクリアボールがゴール左でフリーのブランスウェイトにこぼれる。すかさず左足で蹴り込んだシュートがGKアリソンの脇を抜けて左ポストを叩いてゴールラインを割った。 逆転優勝へ勝ち点3が必須の状況でビハインドを背負ったリバプールは、ここから反撃を開始。完全にボールを持たされる展開が続く中、焦れずに外回りの攻撃でチャンスを窺う。 35分にはサラーとのパス交換でボックス左に抜け出したヌニェス、44分にはサラー、ヌニェスとボックス付近でヘディングでのパスを繋いでディアスと続けて決定的なシュートを放つが、いずれも守護神ピックフォードのビッグセーブに遭う。その後、前半アディショナルタイムにも厚みのある攻撃を仕掛けたが、相手の身体を張った守備を前にゴールが遠かった。 ホームチームの1点リードで折り返したダービーは後半も拮抗。メンバー交代を行わずに前半同様に押し込む形のリバプールだが、相手の集中した守備を前に決定機には持ち込めず。 一方、回数は少ないものの、攻撃に出た際には着実にフィニッシュまで持ち込むエバートン。すると、前半同様にセットプレーからゴールを奪い切る。58分、右CKの場面でキッカーのマクニールが左足インスウィングで上げたクロスをファーで完全にフリーとなったキャルバート=ルーウィンがピッチへ叩きつける打点の高いヘディングシュートを突き刺した。 これで厳しくなったリバプールは失点直後の63分に3枚替えを敢行。カーティス・ジョーンズ、コナテ、ソボスライを下げてエリオット、クアンサー、遠藤を投入。だが、この交代直後には遠藤の自陣でのボールロストからマクニールにあわや3点目という決定機を与えてしまう。 このピンチを何とか凌ぐと、ここから攻勢を強めていく。69分にはボックス左でロバートソンから足元にパスを受けたディアスが得意の角度から右足を振るが、これは惜しくも右ポストを叩いた。 この決定機以降は完全に攻めあぐねる状況に陥ると、クロップ監督は80分を過ぎてアレクサンダー=アーノルド、ロバートソンを下げてジョー・ゴメス、ツィミカスを同時投入。ここからリスクを冒して前に出る。 後半最終盤にはエリオット、サラーと決定的なシュートを放ったが、いずれもGKピックフォードのビッグセーブに阻まれて一矢報いることもかなわなかった。 この結果、2010年以来13試合ぶりにグディソン・パークでのダービーで敗戦を喫したリバプールは、逆転優勝が大きく遠のく痛恨の黒星となった。 一方、ホームで会心の勝利を収めたエバートンはこの勝利によってプレミアリーグ残留に大きく前進した。 2024.04.25 06:10 Thu

8大会連続五輪出場危機の日本。難敵・カタール戦の勝敗を託されるメンタルモンスター・松木玖生(FC東京)【新しい景色へ導く期待の選手/vol.39】

4月22日のU-23韓国戦を0-1で落とし、AFC・U-23アジアカップ・グループBで2位となってしまったU-23日本代表。まさかの敗戦によって、25日の準々決勝はホスト国・カタールとの真っ向勝負を余儀なくされることになった。 もちろんグループA・2位のインドネシアも難敵は難敵だが、カタールの強さはA代表がアジア2連覇を達成した1〜2月のアジアカップでも実証済み。スタジアムの熱狂的サポーターも味方にして、彼らは凄まじい迫力で日本に向かって来るはずだ。 この関門を突破しなければ、8大会連続五輪出場権獲得の道は途絶えてしまう。日本サッカー界としてはそれだけは絶対に避けなければいけない。 大岩剛監督もキャプテン・藤田譲瑠チマ、山本理仁(ともにシント=トロイデン)ら主力級をズラリと並べて勝負を賭けるはずだが、こういう時こそ頼りになるのは、メンタルモンスターの松木玖生(FC東京)。青森山田高校時代から数々の修羅場をくぐり、2023年U-20ワールドカップ(W杯=アルゼンチン)にも参戦した男のタフさと精神力は折り紙付きだ。 年齢的には下から3番目だが、FC東京でキャプテンマークを巻き、年長の選手を激しく鼓舞する姿を見れば、チーム内の序列や20歳という若さは一切関係ない。崖っぷちに追い込まれた今、カタール相手に猛然と突き進めるのは、やはりこういう選手だろう。 改めて韓国戦を見ても、後半18分から藤田、佐藤恵允(ブレーメン)とともにピッチに立つや否やアグレッシブさと激しさを前面に押し出した。後半20分には相手選手2人に囲まれながらボールをキープし、そのまま抜け出して内野航太郎(筑波大学)の決定機を演出するスルーパスを供給。その直後にも左サイドを突破し、ゴール前の高井幸太(川崎フロンターレ)目がけて決定的なクロスを上げている。 これらのチャンスは惜しくも得点には至らなかったが、「松木なら得点に直結する仕事ができる」という印象を見る者に強烈に残した。その底力を大一番で遺憾なく発揮し、日本をベスト4へと導くこと。それが背番号17に託されたタスクなのだ。 「やっぱり一発勝負なんで、中2日の疲労とかもあるとは思うんですけど、そういうのは言い訳にできない。つねに1試合1試合を大切に戦っていけたらいいかなというふうに思います」と日本を出発する前にも目をぎらつかせていた松木。ある意味、次のカタール戦は彼のサッカーキャリアを左右するビッグマッチになるかもしれない。 ここで今大会最強とも言われる敵を倒し、準決勝でイラクとベトナムの勝者を撃破できれば、彼は堂々とパリ五輪へ行くことができる。そうすれば、前々からの念願である海外移籍も実現できるだろうし、A代表へのステップアップ、9月からスタートする2026年北中米W杯アジア最終予選参戦も見えてくるはずだ。 近未来の森保ジャパンでボランチの座を争うと目される遠藤航(リバプール)、田中碧(デュッセルドルフ)らも五輪を足がかりに飛躍し、A代表、海外でのプレーを勝ち取っている。遠藤などはご存じの通り、30歳を過ぎてリバプールという名門クラブ行きを勝ち取り、主力級の地位まで上り詰めた。そう考えると、20歳の松木にはまだまだ無限のチャンスが広がっているが、1つ1つステージを上がっていかなければ、彼らに勝負を挑めない。だからこそ、カタールには絶対に勝たなければいけないのである。 今大会の大岩ジャパンは細谷真大(柏)、藤尾翔太(町田)、内野航太郎、佐藤といったFW陣にゴールが生まれていない。特にエース・細谷の不振は際立っている。彼らは彼らなりにゴールへの意欲を燃やし、感覚を研ぎ澄ませていくだろうが、松木はすでに16日の初戦・U-23中国戦で1点をマークしている。 ゆえに、彼がより高い位置でプレーした方が日本は得点に近づくはず。本人もバランスを見ながらプレーするだろうが、ここ一番の状況でが思い切って前に突っ込んでいってもいい。敵の意表を突く攻めが上がりで日本に足りないゴールをもたらすこと。それもこの男には大いに期待したい。 とにかく、日本最大の危機的状況を打開できるのは、強靭なメンタルと勝負強さのある人間だけ。今のチームでは松木をおいて他にいないと言っても過言でないくらい、彼はそういった部分で突き抜けている。そのストロングを出すべき時はまさに今しかない。 25日の大一番は背番号17の一挙手一投足から目が離せない。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2024.04.24 12:45 Wed

「後半は本格的に力を発揮」遠藤航はアンカーでフル出場果たし勝利に貢献、現地ではまずまずの評価「試合が進むにつれて良くなっていった」

リバプールの日本代表MF遠藤航がまずまずの評価を受けている。 21日、プレミアリーグ第34節でリバプールはアウェイでフルアムと対戦。遠藤はアンカーとしてフル出場を果たした。 試合は32分にトレント・アレクサンダー=アーノルドのゴールでリバプールが先制するも、前半アディショナルタイムに追いつかれて1-1で後半を迎える。 それでも53分にライアン・グラフェンベルフが勝ち越しゴール。72分にはジオゴ・ジョタもゴールを奪い、1-3で勝利。リーグ戦3試合ぶりの勝利を収め、首位のアーセナルに食らいついている。 ケガやコンディションの問題でフル出場が久しぶりだった遠藤。前半こそパフォーマスが上がらなかったが、後半は盛り返し、いつもと違うハーヴェイ・エリオット、グラフェンベルフとの中盤をしっかりと締めていた。 その遠藤に対して、イギリス『リバプール・エコー』は8点(10点満点)と高評価をつけた。 「序盤はボール保持のタイミングで時折問題があった。しかし、常にリバプールを攻撃的に持っていこうとし、後半は本格的に力を出して、好成績を収めるカギとなった」 「ボールを奪い、すぐにボールを動かしていた」 リバプール専門メディアの『This is Anfield』は6点(10点満点)とまずまずの評価となった。 「今シーズンの時折よかった遠藤に少し追いついたように感じた」 「何度かボールを奪われるミスを犯したが、全体的にはきちんとしていた。ただ、疲れ果てているように見えた」 「試合が進むにつれて良くなっていった」 イギリス『ロンドン・イブニング・スタンダード』は6点(10点満点)をつけ、「いつもより大人しかったが、それでもボールを取り戻そうと熱心に取り組んでいた」と評価。イギリス『90min』は「忙しくしていたが、ここ数カ月で見せたほどの効果はなかった」とし、6点(10点満点)の評価を与えた。 <span class="paragraph-title">【動画】フル出場で勝利貢献! 遠藤航、フルアム戦プレー集</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="WCB6mKCQi1M";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.22 11:45 Mon

グラフェンベルフのPL初ゴールが決勝点! 遠藤航フル出場のリバプールが3戦ぶり勝利【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第34節、フルアムvsリバプールが21日にクレイブン・コテージで行われ、アウェイのリバプールが1-3で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航はフル出場した。 リバプールは前節、クリスタル・パレスとホームで対戦。再三の決定機逸が響き0-1の敗戦。要塞アンフィールドでまさかの公式戦連敗となり、3位に転落した。直近のヨーロッパリーグ(EL)準々決勝、アタランタとのリターンレグでは意地の1-0の勝利を収めたものの、2戦合計1-3で敗退し今季2つ目のタイトル逸となった。 これでシーズン残りはリーグ戦一本に絞られた中、今節は12位のフルアムとのアウェイゲームでリーグ3戦ぶりの白星を狙った。クロップ監督はこの一戦で先発5人を変更。総入れ替えした中盤は遠藤、グラフェンベルフ、エリオットの3人が起用され、コナテとサラーに代わってクアンサー、ジョタが入った。 立ち上がりからボールの主導権を握ったリバプール。開始3分にはセットプレーの流れからアレクサンダー=アーノルドの正確なクロスをに反応したルイス・ディアスにいきなりの決定機が訪れるが、ダイビングヘッドは当たりが薄く枠の左に外れる。 以降はカウンターで押し返される場面こそあるものの、ボールを動かしながら相手を押し込むアウェイチーム。22分にはボックス右に良いタイミングで抜け出したルイス・ディアスの折り返しを、ニアのジョタが右足ワンタッチで合わすが、これは枠の右に外れる。 前半半ばを過ぎてリバプールはボックス手前の好位置で続けてFKを獲得。エリオットが左足で狙った1本目は壁に阻まれたが、2本目のFKではアレクサンダー=アーノルドが壁のギリギリ上を越える圧巻の右足シュートをゴール左上隅の完璧なコースに突き刺し、32分の先制点とした。 これでリードを手にしたリバプールは、直後の34分にもガクポのミドルシュートでGKレノにファインセーブを強いる。だが、遠藤のボールロストをきっかけとしたフルアムのショートカウンターからムニス、アンドレアス・ペレイラの直接FKで続けて決定機を作られると、前半終了間際に追いつかれた。 前半アディショナルタイム2分、左サイドのロビンソンが入れたクロスがファーに流れると、これを回収したイウォビの折り返しをゴール前のムニスがヘディングシュート。DFファン・ダイクがブロックしてボックス中央にこぼれたボールをカスターニョが右足で蹴り込むと、遠藤のゴールカバーも及ばず、ゴール左隅にシュートが決まった。 アレクサンダー=アーノルドの芸術的なFKで先制しながらも、1-1のイーブンで試合を折り返したリバプール。後半も勢いを持って試合に入ると、早い時間帯に勝ち越しゴールを奪う。 53分、イウォビの軽率な自陣での横パスをエリオットがカット。すかさずバイタルエリア中央でフリーのグラフェンベルフに繋ぐと、オランダ代表MFはゴール右隅を狙った鋭いミドルシュートを突き刺した。 グラフェンベルフの価千金のプレミアリーグ初ゴールによって再びリードを手にしたリバプールは、前半の反省を教訓にセーフティーなプレーを心がけつつ、よりボールを奪いに出てきた相手を引っくり返して追加点を狙っていく。その流れでジョタやガクポにチャンスが訪れるが、GKレノの好守に阻まれる。 それでも、危なげなくゲームを進めると、72分には中盤でグラフェンベルフ、ガクポと繋いで背後を狙うジョタにスルーパスが通ると、ボックス左まで持ち込んだジョタの左足シュートがGKレノの脇を抜けてゴールネットに吸い込まれた。 これで勝利に大きく近づいたクロップのチームは、得点前から準備していたサラー、ヌニェス、マク・アリスターの3選手を予定通りに投入。さらに、ジョー・ゴメス、ソボスライらを終盤に投入し、週明けに控えるエバートンとのマージーサイド・ダービーを見据えた戦い方にシフトした。 後半終盤には遠藤の見事なスルーパスからサラー、ヌニェスらに決定機が訪れたが、トドメの4点目には至らず。それでも、GKアリソンの好守などで冷静にリードを守り切ってリーグ戦3試合ぶりの白星を挙げた。この結果、アーセナルと同勝ち点で暫定2位に浮上したリバプールが優勝争いに踏みとどまっている。 2024.04.22 02:34 Mon

【プレミアリーグ第34節プレビュー】アーセナル&リバプールは首位シティに圧力かけられるか…FAカップ並行開催で変則日程

先週末に行われた第33節は三つ巴の優勝争いに大きな影響を与える一節となった。アーセナルとリバプールがいずれもホームで敗戦を喫した中、唯一勝ち点3を積み上げたマンチェスター・シティが3位から一気に首位奪還に成功した。 UEFAコンペティションの準々決勝終了後の開催となる今節は、FAカップ準決勝開催に伴い、トッテナムvsマンチェスター・シティ、ブライトンvsチェルシー、マンチェスター・ユナイテッドvsニューカッスルが5月中旬に延期される変則日程での開催となる。 その中で注目は首位シティをいずれも2ポイント差で追う2位のアーセナル、3位のリバプールの上位陣の戦いだ。 アーセナルは前節、アストン・ビラとホームで対戦。前半は相手を圧倒するパフォーマンスを見せたものの、古巣対戦のGKマルティネスらの好守などによって先制点を奪えず。すると、後半は完全に攻撃が停滞すると、後半終盤にセットプレー流れとカウンターからFWベイリー、FWワトキンスに立て続けにゴールネットを揺らされて0-2の敗戦。痛恨のシーズンダブルを喫し、2024年のリーグ戦初黒星と共に首位陥落となった。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦では初戦を2-2のイーブンで終えていた中、敵地での2ndレグでMFキミッヒの一発に沈んで0-1の敗戦。7年ぶりのCLでの戦いをベスト8で終えることになった。 この公式戦連敗によって一気に厳しい立場に立たされたアルテタのチームは、チェルシーとトッテナムとの過密日程のダービーを控える中、今季上位陣相手に曲者ぶりを発揮する11位のウォルバーハンプトン相手にバウンスバックの白星を狙う。直近4試合未勝利とやや失速気味のウルブスとのアウェイゲームでは、2試合連続無得点と決定力を欠く攻撃陣の奮起が求められる。また、バイエルン戦で昨年12月以来のスタメンを飾ったDF冨安健洋の起用法にも注目が集まる。 リバプールは前節、クリスタル・パレスとホームで対戦。その直前に行われたヨーロッパリーグ(EL)でアタランタにアンフィールドで14カ月ぶりの敗戦を喫し、バウンスバックの白星を狙った一戦だったが、立ち上がりに隙を突かれてMFエゼに先制点を奪われた。後半は攻撃的なカードを切って完全に落ち込む形を作り出したが、FWヌニェス、FWサラー、MFカーティス・ジョーンズといった選手の再三の決定機逸が響き0-1の敗戦。要塞でのまさかの公式戦連敗によって3位に転落した。 ELのアタランタとのリターンレグでは、FWサラーの開始早々のPKによる先制点で奇跡の逆転突破への機運が高まったものの、以降は攻撃が停滞。敵地で意地の勝利を収めたが、今季2つ目のタイトル逸が決定した。これでシーズン残りはリーグ戦一本に絞られた中、今節は前回対戦で壮絶な打ち合いを演じた12位のフルアムとのアウェイゲームに挑む。アタランタ戦完全休養となったMF遠藤航の奮闘に期待しつつ、湿りがちな攻撃陣の爆発が勝利のカギを握る。 前節、アーセナルを破って4位に再浮上したアストン・ビラは、13位のボーンマスを相手に連勝を狙う。直近のカンファレンスリーグ(ECL)では敵地で2点を先行されて敗退の危機に陥ったが、後半終盤に相手守備のミスを突いてDFキャッシュのゴールで追いついて延長戦に持ち込んだ。その後、PK戦では守護神マルティネスが2本のシュートストップでチームをベスト4進出に導いた。MFザニオーロの負傷に、120分の激闘から中2日でのチェリーズ戦は難しいものになるが、トッテナムとの暫定勝ち点差をきっちり広げたいところだ。 DF橋岡大樹を擁する18位のルートン・タウンは、15位のブレントフォード相手に2試合ぶりの白星を狙う。前節、マンチェスター・シティ相手に1-5の大敗を喫した中、残留争いのライバルであるビーズとの直接対決ではFWトニー、FWエンベウモ、FWウィサとタフなアタッカーを擁する相手に守備陣の出来が勝敗のカギを握る。前節、不運な形で今季2つ目のオウンゴールを献上した橋岡としては名誉挽回のソリッドなパフォーマンスを見せたいところだ。 また、無敗レバークーゼンに屈してELベスト8敗退となった8位のウェストハムは、リバプール撃破で勢いに乗る14位のクリスタル・パレス相手にバウンスバックの白星を目指す。 熾烈な残留争いでは最下位のシェフィールド・ユナイテッドと19位のバーンリーの直接対決、共にPSR違反で勝ち点を減点されて降格圏手前にいる16位のエバートンと、17位のノッティンガム・フォレストの直接対決にも大きな注目が集まる。 ◆プレミアリーグ第34節 ▽4/20(土) 《23:00》 ルートン・タウン vs ブレントフォード シェフィールド・ユナイテッド vs バーンリー 《27:30》 ウォルバーハンプトン vs アーセナル ▽4/21(日) 《21:30》 エバートン vs ノッティンガム・フォレスト 《23:00》 アストン・ビラ vs ボーンマス クリスタル・パレス vs ウェストハム 《24:30》 フルアム vs リバプール ▽5/14(火) 《28:00》 トッテナム vs マンチェスター・シティ ▽5/15(水) 《27:45》 ブライトン vs チェルシー 《28:00》 マンチェスター・ユナイテッド vs ニューカッスル 2024.04.20 12:00 Sat

「試合の入りが大好きだ」リバプールで最後のELを終えたクロップ監督、敗退も選手を称えプレミアリーグに集中「良い結果で残りシーズンを」

リバプールのユルゲン・クロップ監督が、アタランタ戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 18日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでリバプールはアウェイでアタランタと対戦。日本代表MF遠藤航は出番が訪れなかった。 ホームでの1stレグで0-3と惨敗に終わっているリバプール。逆転突破はかなり難易度の高いミッションであり、直近のリーグ戦も敗れたために不安材料が残る中、7分にモハメド・サラーがPKを決めて先制する。 最低でもあと2点が必要なリバプールだったが、ホームで余裕を持って戦えるアタランタの前にゴールを奪えず。そのまま0-1で勝利したが、2戦合計3-1で敗れ、ベスト8で去る事となった。 リバプールでは最後のELでの戦いとなったクロップ監督。チームが見せた姿勢を称え、1stレグの結果が全てだったとコメント。アタランタを祝福した。 「試合の始め方が気に入った。今夜、我々は試合を失ったのではなく、ホームで負けた。だからこそ、我々はアタランタを祝福しなければならない。それは簡単なことであり、彼らは勝ち進むに値する。特にこのような形で、我々に対して3-1で勝利した時は、絶対に勝ち上がりに値する」 「ただ、私はこのような試合、特に入りが大好きだった。この試合で展開された献身的なプレーと意欲、そしてパワーはとても気に入った。ただ、それを途中でやめ、時々はゴールした方が良いことは明らかだった。そうしなければ90分以上維持することは難しいだろう」 「いつものことだが、2点目があれば少しは助けになっただろうし、決定的なものになっていただろう。しかし、アタランタが自信を持って非常に力強くスタートしたのを見た。ただ、特に我々のチャンスが少なく、不安を与えてしまったと思う。彼らも簡単ではない事を理解しており、それが彼らに我々が与えたもの。私はそれに満足している」 チームが見せた姿勢、パフォーマンスには満足感を示したクロップ監督。一方で、敗退となったことには悔しさを示したが、プレミアリーグ優勝に向けて集中すると意気込んだ。 「突破できなかった事には失望しているが、悔しいとか怒っているということではない。今はリーグ戦に集中できるし、それがやるべきことだ」 「数日間リカバーし、明後日にはロンドンへと移動し、フルアムと対戦する。難しい試合にはなるだろうが、全力を尽くすつもりだ。それが今の競争相手だ。先週は明らかに良い週ではなかった。もし望むのであれば、良い結果、良いパフォーマンスとともに残りシーズンに向けてスタートしたいと考えている」 <span class="paragraph-title">【動画】リバプールがアウェイでアタランタに勝利も敗退</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="Wg5jvjhdGZM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.19 09:40 Fri
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移籍履歴
移籍日 移籍元 移籍先 種類
2023年8月18日 シュツットガルト リバプール 完全移籍
2020年7月1日 シント=トロイデン シュツットガルト 完全移籍
2020年6月30日 シュツットガルト シント=トロイデン レンタル移籍終了
2019年8月13日 シント=トロイデン シュツットガルト レンタル移籍
2018年7月21日 浦和 シント=トロイデン 完全移籍
2016年1月6日 湘南 浦和 完全移籍
2011年2月1日 湘南 完全移籍
今季の成績
プレミアリーグ 26 1490’ 1 9 0
UEFAヨーロッパリーグ グループE 6 375’ 1 1 0
UEFAヨーロッパリーグ 決勝トーナメント 3 211’ 0 0 0
合計 35 2076’ 2 10 0
出場試合
プレミアリーグ
第2節 2023年8月19日 vs ボーンマス 27′ 0
3 - 1
第3節 2023年8月27日 vs ニューカッスル 58′ 0
1 - 2
第4節 2023年9月3日 vs アストン・ビラ 3′ 0
3 - 0
第5節 2023年9月16日 vs ウォルバーハンプトン ベンチ入り
1 - 3
第6節 2023年9月24日 vs ウェストハム 3′ 0
3 - 1
第7節 2023年9月30日 vs トッテナム 17′ 0
2 - 1
第8節 2023年10月8日 vs ブライトン&ホーヴ・アルビオン ベンチ入り
2 - 2
第9節 2023年10月21日 vs エバートン ベンチ入り
2 - 0
第10節 2023年10月29日 vs ノッティンガム・フォレスト 10′ 0
3 - 0
第11節 2023年11月5日 vs ルートン・タウン ベンチ入り
1 - 1
第12節 2023年11月12日 vs ブレントフォード 90′ 0
3 - 0
第13節 2023年11月25日 vs マンチェスター・シティ 5′ 0 93′
1 - 1
第14節 2023年12月3日 vs フルアム 7′ 1
4 - 3
第15節 2023年12月6日 vs シェフィールド・ユナイテッド 90′ 0 34′
0 - 2
第16節 2023年12月9日 vs クリスタル・パレス 45′ 0
1 - 2
第17節 2023年12月17日 vs マンチェスター・ユナイテッド 90′ 0 47′
0 - 0
第18節 2023年12月23日 vs アーセナル 90′ 0 48′
1 - 1
第19節 2023年12月26日 vs バーンリー 90′ 0
0 - 2
第20節 2024年1月1日 vs ニューカッスル 75′ 0 66′
4 - 2
第21節 2024年1月21日 vs ボーンマス メンバー外
0 - 4
第22節 2024年1月31日 vs チェルシー メンバー外
4 - 1
第23節 2024年2月4日 vs アーセナル メンバー外
3 - 1
第24節 2024年2月10日 vs バーンリー 90′ 0 33′
3 - 1
第25節 2024年2月17日 vs ブレントフォード 90′ 0 67′
1 - 4
第26節 2024年2月21日 vs ルートン・タウン 90′ 0
4 - 1
第27節 2024年3月2日 vs ノッティンガム・フォレスト 30′ 0
0 - 1
第28節 2024年3月10日 vs マンチェスター・シティ 90′ 0
1 - 1
第30節 2024年3月31日 vs ブライトン&ホーヴ・アルビオン 90′ 0 88′
2 - 1
第31節 2024年4月4日 vs シェフィールド・ユナイテッド メンバー外
3 - 1
第32節 2024年4月7日 vs マンチェスター・ユナイテッド 69′ 0
2 - 2
第33節 2024年4月14日 vs クリスタル・パレス 45′ 0
0 - 1
第34節 2024年4月21日 vs フルアム 90′ 0
1 - 3
第29節 2024年4月24日 vs エバートン 27′ 0
2 - 0
第35節 2024年4月27日 vs ウェストハム 79′ 0 30′
2 - 2
UEFAヨーロッパリーグ グループE
第1節 2023年9月21日 vs LASK 60′ 0
1 - 3
第2節 2023年10月5日 vs ユニオン・サン=ジロワーズ 45′ 0
2 - 0
第3節 2023年10月26日 vs トゥールーズ 90′ 1
5 - 1
第4節 2023年11月9日 vs トゥールーズ 45′ 0 34′
3 - 2
第5節 2023年11月30日 vs LASK 90′ 0
4 - 0
第6節 2023年12月14日 vs ユニオン・サン=ジロワーズ 45′ 0
2 - 1
UEFAヨーロッパリーグ 決勝トーナメント
ラウンド16・1stレグ 2024年3月7日 vs スパルタ・プラハ 90′ 0
1 - 5
ラウンド16・2ndレグ 2024年3月14日 vs スパルタ・プラハ 45′ 0
6 - 1
準々決勝1stレグ 2024年4月11日 vs アタランタ 76′ 0
0 - 3
準々決勝2ndレグ 2024年4月18日 vs アタランタ ベンチ入り
0 - 1