【明治安田J3第10節まとめ】田中パウロ淳一の恩返し弾で松本を下した2位栃木Cが首位追走!

2025.04.20 19:00 Sun
明治安田J3リーグ第10節の10試合が18~20日に各地で行われた。

【松本vs栃木C】栃木Cが絶好調FW田中パウロ淳一の恩返し弾で首位追走!


前節の高知ユナイテッド戦を大勝した2位の栃木シティFC(勝ち点18)は、15位の松本山雅FC(勝ち点9)とアウェイで対戦した。

高知戦ではFWピーター・ウタカがデビュー弾を決めるなど攻撃陣が好調の栃木Cは、19分に敵陣でのボール奪取した平岡将豪のパスをボックス左で受けた岡庭裕貴が細かなステップでのカットインでDF3枚をかわしシュートを放ったが、これは相手GKが正面でキャッチした。
ゴールレスで迎えた後半は、立ち上がりから松本が栃木Cゴールに迫ったると、52分には左クロスのこぼれ球を再び拾った山本龍平のクロスからニアに飛び込んだ松村厳が右足アウトサイドで合わせたが、このシュートは枠の右に外れた。

劣勢の時間が続いた栃木Cは、59分に平岡将豪と鈴木隆雅を下げてウタカと鈴木国友を投入。すると63分、カウンターの場面で土佐陸翼のロングスルーパスがDF野々村鷹人にカットされたが、こぼれ球を拾った田中パウロ淳一が中央を突破すると、ボックスライン付近からシュートをゴール左隅に流し込んだ。
結局、田中の恩返し弾が決勝点となり、1-0で栃木Cが勝利。リーグ戦連勝で首位FC大阪を追走している。

栃木SCvs金沢】小島雅也の今季初ゴールで逃げ切った金沢が4位に浮上!


リーグ戦3試合負けなしの7位ツエーゲン金沢(勝ち点14)は、アウェイで10位の栃木SCと対戦。金沢は開始早々の1分にピンチ。自陣からのロングパスを最前線で受けた小堀空が飛び出していたGKの上を越すループシュートでゴールを狙ったが、左ポストに当たったボールは必死に戻ったGK山ノ井拓己に掻き出された。

ピンチを凌いだ金沢は16分、右クロスを中央の西谷和希が右足ボレーで合わせると、相手GKの弾いたボールをパトリックが押し込んだが、これはオフサイドの判定でゴールは取り消された。

試合が動いたのはゴールレスで迎えた後半。金沢は73分、大山啓輔の右FKの流れたボールをボックス左横で拾った西谷和希のクロスを小島雅也が頭で流し込んだ。

このゴールが決勝点となり、金沢が1-0で勝利。リーグ戦連勝の金沢は4位に浮上している。

◆明治安田J3リーグ第10節


▽4/20(日)
ヴァンラーレ八戸 1-0 長野パルセイロ
福島ユナイテッド 3-4 高知ユナイテッド
栃木SC 0-1 ツエーゲン金沢
松本山雅 0-1 栃木シティ
FC岐阜 1-0 カマタマーレ讃岐
ガイナーレ鳥取 0-0 鹿児島ユナイテッド
ギラヴァンツ北九州 1-1 SC相模原
FC琉球 1-1 テゲバジャーロ宮崎

▽4/18(土)
FC大阪 4-3 ザスパ群馬

▽4/19(土)
奈良クラブ 1-0 アスルクラロ沼津

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J3初挑戦で現在8位の八戸、大石篤人監督と1年で契約満了を発表

ヴァンラーレ八戸は15日、大石篤人監督(43)が契約満了により今シーズン限りで退任することを発表した。 ガンバ大阪ユース出身の大石監督は、現役時代はヴァンフォーレ甲府や群馬FCホリコシでプレー。引退後は、前橋育英高校のコーチや大阪学院大学サッカー部のコーチ、第一学院高校サッカー部のコーチ、監督を歴任し、2013年に藤枝MYFCのヘッドコーチに就任。2015年に監督に就任した。 八戸の監督には今シーズン就任。明治安田生命J3リーグに初挑戦となったシーズンで指揮を執ると、ここまで30試合を消化し12勝6分け12敗の勝ち点42で8位につけている。 大石監督はクラブを通じてコメントしている。 ◆大石篤人監督 「J3元年のヴァンラーレ八戸で指揮を取らせていただき本当にありがとうございました。勝てない時期もありましたが、辛抱強く応援していただいたサポーター、スポンサー、そしてチームスタッフ、本当にありがとうございました。ヴァンラーレ八戸の発展を期待しています」 また、代表取締役の細越健太郎氏もコメント。大石監督への感謝を述べると共に、来季の躍進を誓った。 「弊クラブでは、大石篤人監督と今季の契約満了後、来季の契約を更新しないことで合意致しましたのでお知らせ致します」 「大石監督には、当クラブのJ3の初年度、まだチームがJ3という舞台での戦いを模索している中で、豊富な経験と、実行力でチームを牽引し、選手、そして地域の皆様と共に戦ってきて頂きました」 「一年という短い時間ではありましたが、大石監督が築き上げたJリーグでの礎は、これからとチームの基礎になっていくものと確信しております。心より感謝申し上げます」 「まだ、リーグ戦は4試合残っていますが、大石監督の下で成長したヴァンラーレ八戸を皆様に実感して頂けるよう、最後まで全力で、ヴァンラーレらしく戦い抜きたいと思います」 「これから、ヴァンラーレ八戸は大きな覚悟を持って、次のステージに向け歩き出していきます。今シーズンの残り試合、そして来シーズン以降も大石監督への恩返しのためにも、しっかり前を見据え戦い抜いて参ります。今後も皆様と共に歩んで参りますので、応援の程宜しくお願い致します」 2019.11.15 20:10 Fri

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