初代王者が16年ぶりJ1復帰、百戦錬磨の指揮官が最年少スカッドと共にサプライズ狙う【J1開幕直前ガイド|東京ヴェルディ】
2024.02.16 18:30 Fri
2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、東京ヴェルディを紹介していく。【直近3シーズンの成績】
2023シーズン(J2):3位(21勝12分け9敗)
2022シーズン(J2):9位(16勝13分け13敗)
2021シーズン(J2):12位(16勝10分け16敗)
【昨季チーム得点王】
染野唯月 6ゴール
【今季ノルマ】
残留
【編集部イチオシ】
DF谷口栄斗
昨季J2:20試合出場/1ゴール
昨季は就任2年目の城福浩監督の下、一昨季の終盤戦に手応えを掴んだハイプレス・ハイラインの戦いを先鋭化。“リカバリーパワー”を合言葉に、クラブ伝統の高い技術と新たに加えたハイインテンシティを武器に、シーズン通して昇格争いのメインキャストを担い、最終的に3位フィニッシュ。その後、劇的な形で昇格プレーオフを制し、16年ぶりのJ1復帰という悲願を達成した。
◆平均年齢24歳の今季J1最年少スカッド
昇格組ではJ1仕様への大幅な入れ替え、強力な外国籍選手の補強、J2&J3の主力引き抜きなど様々な強化策がある。そのなかで東京Vは育成路線を継続し、若手偏重の補強を敢行。指揮官が求めるスタイルに合致したタレントを集めた結果、30代の選手がわずか3名、平均年齢24.1歳という今季J1で最も若いスカッドができあがった。
◆得点力不足改善に、J1仕様の堅守構築がカギ
現スカッドで最もJ1での実績を持つ宮原和也や染野唯月、林尚輝の残留によって、主力クラスの流出は中原輝、加藤蓮の2選手のみに。その後釜に山田楓喜、翁長聖を迎え入れ、新10番の見木友哉、山見大登といった実力者を補強し、昨季から間違いなく戦力アップに成功した。
ただ、J1基準という点ではエースの染野、J2ベストイレブンに選出された主将の森田晃樹、ディフェンスリーダーを担う谷口栄斗を含め未知数な部分は否めない。とりわけ、昨季J2での総得点が「57」で、2桁得点者不在だった得点力は最大の懸念材料。染野、山田楓、木村勇大といったパリ五輪候補、プロ2年目で本格ブレイクが期待される山田剛綺らアタッカー陣の覚醒は必須だ。
J2最少失点(31)を記録した守備に関しても個のレベルが圧倒的に上がるJ1の舞台において、ハイラインの強気な守備を牽引する谷口や林、守護神マテウスを中心に、いかに早い段階でJ1仕様に仕上げられるかが浮沈のカギを握る。
◆初志貫徹で残留勝ち取れるか
16年ぶりのJ1挑戦に向けて「新たなヴェルディのスタイル追求」を掲げ、どんな状況においてもブレない戦いを強調した城福監督。今季J1で最も成長の余白を残すチームは、幾多の苦難が待ち受けるシーズンにおいて、その指揮官の言葉通りの戦いができれば、ノルマである残留と共に下馬評を覆した昨季同様のサプライズをもたらせるはずだ。
◆2024年冬移籍情報
【IN】
GK中村圭佑(18)←静岡学園高校/新加入
DF河村匠(23)←いわきFC/完全移籍
DF山田裕翔(22)←国士舘大学/新加入
DF袴田裕太郎(27)←大宮アルディージャ/完全移籍
DF林尚輝(25)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍延長
MF見木友哉(25)←ジェフユナイテッド千葉/完全移籍
MF山田楓喜(22)←京都サンガF.C./期限付き移籍
MF翁長聖(28)←FC町田ゼルビア/完全移籍
MF永井颯太(24)←いわきFC/完全移籍
MF食野壮磨(22)←京都産業大学/新加入
MF山本丈偉(17)←東京Vユース/昇格
MF松橋優安(22)←レノファ山口FC/期限付き移籍より復帰
FW山見大登(24)←ガンバ大阪/期限付き移籍
FW木村勇大(22)←京都サンガF.C./期限付き移籍
FW古川真人(22)←国士舘大学/新加入
FW白井亮丞(18)←東京Vユース/昇格
FW染野唯月(22)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍延長
【OUT】
GK高木和徹(28)→ジェフユナイテッド千葉/完全移籍
GK飯田雅浩(23)→ヴァンラーレ八戸/期限付き移籍
DFアルハン(22)→水原FC(韓国)/完全移籍
DF佐古真礼(21)→いわてグルージャ盛岡/期限付き移籍
DF加藤蓮(24)→横浜F・マリノス/完全移籍
DF宮本優(24)→ヴェルスパ大分/期限付き移籍
MF奈良輪雄太(36)→現役引退
MF小池純輝(36)→クリアソン新宿/完全移籍
MF梶川諒太(34)→藤枝MYFC/完全移籍
MF杉本竜士(30)→ザスパクサツ群馬/完全移籍移行
MF楠大樹(23)→テゲバジャーロ宮崎/期限付き移籍
MF阿野真拓(20)→テゲバジャーロ宮崎/期限付き移籍
MF西谷亮(20)→FC岐阜/期限付き移籍
MF橋本陸斗(18)→Y.S.C.C.横浜/育成型期限付き移籍期間延長
MF持井響太(25)→アスルクラロ沼津/完全移籍移行
MF石浦大雅(22)→愛媛FC/完全移籍移行
MF甲田英將(20)→名古屋グランパス/育成型期限付き移籍満了
MF北島祐二(23)→アビスパ福岡/期限付き移籍満了
MF長谷川竜也(29)→横浜FC(→北海道コンサドーレ札幌)/期限付き移籍満了
MF中原輝(27)→セレッソ大阪(→サガン鳥栖)/期限付き移籍満了
FW佐川洸介(23)→ザスパクサツ群馬/期限付き移籍
2023シーズン(J2):3位(21勝12分け9敗)
2022シーズン(J2):9位(16勝13分け13敗)
2021シーズン(J2):12位(16勝10分け16敗)
【昨季チーム得点王】
染野唯月 6ゴール
残留
【編集部イチオシ】
DF谷口栄斗
昨季J2:20試合出場/1ゴール
◆城福体制2年目で悲願達成
昨季は就任2年目の城福浩監督の下、一昨季の終盤戦に手応えを掴んだハイプレス・ハイラインの戦いを先鋭化。“リカバリーパワー”を合言葉に、クラブ伝統の高い技術と新たに加えたハイインテンシティを武器に、シーズン通して昇格争いのメインキャストを担い、最終的に3位フィニッシュ。その後、劇的な形で昇格プレーオフを制し、16年ぶりのJ1復帰という悲願を達成した。
◆平均年齢24歳の今季J1最年少スカッド
昇格組ではJ1仕様への大幅な入れ替え、強力な外国籍選手の補強、J2&J3の主力引き抜きなど様々な強化策がある。そのなかで東京Vは育成路線を継続し、若手偏重の補強を敢行。指揮官が求めるスタイルに合致したタレントを集めた結果、30代の選手がわずか3名、平均年齢24.1歳という今季J1で最も若いスカッドができあがった。
◆得点力不足改善に、J1仕様の堅守構築がカギ
現スカッドで最もJ1での実績を持つ宮原和也や染野唯月、林尚輝の残留によって、主力クラスの流出は中原輝、加藤蓮の2選手のみに。その後釜に山田楓喜、翁長聖を迎え入れ、新10番の見木友哉、山見大登といった実力者を補強し、昨季から間違いなく戦力アップに成功した。
ただ、J1基準という点ではエースの染野、J2ベストイレブンに選出された主将の森田晃樹、ディフェンスリーダーを担う谷口栄斗を含め未知数な部分は否めない。とりわけ、昨季J2での総得点が「57」で、2桁得点者不在だった得点力は最大の懸念材料。染野、山田楓、木村勇大といったパリ五輪候補、プロ2年目で本格ブレイクが期待される山田剛綺らアタッカー陣の覚醒は必須だ。
J2最少失点(31)を記録した守備に関しても個のレベルが圧倒的に上がるJ1の舞台において、ハイラインの強気な守備を牽引する谷口や林、守護神マテウスを中心に、いかに早い段階でJ1仕様に仕上げられるかが浮沈のカギを握る。
◆初志貫徹で残留勝ち取れるか
16年ぶりのJ1挑戦に向けて「新たなヴェルディのスタイル追求」を掲げ、どんな状況においてもブレない戦いを強調した城福監督。今季J1で最も成長の余白を残すチームは、幾多の苦難が待ち受けるシーズンにおいて、その指揮官の言葉通りの戦いができれば、ノルマである残留と共に下馬評を覆した昨季同様のサプライズをもたらせるはずだ。
◆2024年冬移籍情報
【IN】
GK中村圭佑(18)←静岡学園高校/新加入
DF河村匠(23)←いわきFC/完全移籍
DF山田裕翔(22)←国士舘大学/新加入
DF袴田裕太郎(27)←大宮アルディージャ/完全移籍
DF林尚輝(25)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍延長
MF見木友哉(25)←ジェフユナイテッド千葉/完全移籍
MF山田楓喜(22)←京都サンガF.C./期限付き移籍
MF翁長聖(28)←FC町田ゼルビア/完全移籍
MF永井颯太(24)←いわきFC/完全移籍
MF食野壮磨(22)←京都産業大学/新加入
MF山本丈偉(17)←東京Vユース/昇格
MF松橋優安(22)←レノファ山口FC/期限付き移籍より復帰
FW山見大登(24)←ガンバ大阪/期限付き移籍
FW木村勇大(22)←京都サンガF.C./期限付き移籍
FW古川真人(22)←国士舘大学/新加入
FW白井亮丞(18)←東京Vユース/昇格
FW染野唯月(22)←鹿島アントラーズ/期限付き移籍延長
【OUT】
GK高木和徹(28)→ジェフユナイテッド千葉/完全移籍
GK飯田雅浩(23)→ヴァンラーレ八戸/期限付き移籍
DFアルハン(22)→水原FC(韓国)/完全移籍
DF佐古真礼(21)→いわてグルージャ盛岡/期限付き移籍
DF加藤蓮(24)→横浜F・マリノス/完全移籍
DF宮本優(24)→ヴェルスパ大分/期限付き移籍
MF奈良輪雄太(36)→現役引退
MF小池純輝(36)→クリアソン新宿/完全移籍
MF梶川諒太(34)→藤枝MYFC/完全移籍
MF杉本竜士(30)→ザスパクサツ群馬/完全移籍移行
MF楠大樹(23)→テゲバジャーロ宮崎/期限付き移籍
MF阿野真拓(20)→テゲバジャーロ宮崎/期限付き移籍
MF西谷亮(20)→FC岐阜/期限付き移籍
MF橋本陸斗(18)→Y.S.C.C.横浜/育成型期限付き移籍期間延長
MF持井響太(25)→アスルクラロ沼津/完全移籍移行
MF石浦大雅(22)→愛媛FC/完全移籍移行
MF甲田英將(20)→名古屋グランパス/育成型期限付き移籍満了
MF北島祐二(23)→アビスパ福岡/期限付き移籍満了
MF長谷川竜也(29)→横浜FC(→北海道コンサドーレ札幌)/期限付き移籍満了
MF中原輝(27)→セレッソ大阪(→サガン鳥栖)/期限付き移籍満了
FW佐川洸介(23)→ザスパクサツ群馬/期限付き移籍
城福浩
中村圭佑
河村匠
山田裕翔
袴田裕太郎
見木友哉
山田楓喜
翁長聖
永井颯太
食野壮磨
山本丈偉
松橋優安
山見大登
木村勇大
古川真人
白井亮丞
染野唯月
林尚輝
高木和徹
飯田雅浩
佐古真礼
加藤蓮
宮本優
奈良輪雄太
小池純輝
梶川諒太
杉本竜士
楠大樹
阿野真拓
西谷亮
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「彼は残る決断をした」移籍の話もあったキャプテンMF森田晃樹と掴んだ16年ぶりのJ1切符、東京V・城福浩監督は「言葉では説明できない」
J1昇格を果たした東京ヴェルディの城福浩監督が、チームを支えてきたキャプテンMF森田晃樹について語った。 2日、2023J1昇格プレーオフ決勝で東京Vは清水エスパルスと対戦した。 今シーズンのJ2で3位に終わった東京Vと4位の清水の対戦。国立競技場で行われた試合には、5万3264人の大観衆が詰めかけた。 16年ぶりのJ1昇格を目指す東京Vは、1年での復帰を目指す清水と“オリジナル10”同士の意地を懸けた戦いとなった。 試合は前半から清水が攻撃を仕掛けていく展開もゴールレスで折り返すと、63分に東京Vの森田晃樹がハンドを取られてPKを与えてしまうと、チアゴ・サンタナがしっかりと決めて清水が先制する。 1点を追う東京Vはボールこそ握るもフィニッシュまでなかなかいけず。敗退かと思われたが、94分に抜け出した染野唯月に対して高橋祐治がタックル。これがファウルとなりPKを獲得すると、これを染野がしっかりと決めて同点に。そのまま試合は終わり、1-1で終了。年間順位で上位にいたため、16年ぶりのJ1昇格を果たすこととなった。 試合後の記者会見で城福監督は、キャプテンの森田について言及。この試合では清水のPKにつながるハンドをしてしまった中、チームのためにしっかりと1年間戦ってくれたことを称えた。 「このチームは毎年主力が流出しています。去年も私が就任してから夏に2人、冬に4人のレギュラーがいなくなりました」 「もちろん彼も大きな選択を迫られていた冬でした。なぜならばこのチームはそれが当たり前だから。シーズンが終われば主力が居なくなるのが当たり前です。ただ、彼は残る決断をした。彼のキャラクターからしたら、キャプテンに任命されるなんて到底考えらなかったし、発想もできなかった」 「その中でこの1年一緒に格闘してきて、もがいてきて、辛抱強く積み重ねてきて、最後彼と一緒に昇格できたというのは、ちょっと言葉では説明できないです」 シーズン前には移籍の噂もある中で、「ヴェルディをJ1に上げた男になりたい」と残留を決断。アカデミー時代から育ったチームのJ1時代は知らない男だが、ヴェルディファミリーの想いを胸に戦い続け、悲願のJ1昇格を果たし、試合後に涙を流した。 2023.12.02 21:45 Sat4
磐田が東京Vに3発快勝で後半戦白星スタート! 古川陽介が圧巻ソロゴールでダメ押し【明治安田J1第20節】
明治安田J1リーグ第20節のジュビロ磐田vs東京ヴェルディが26日にヤマハスタジアムで行われ、ホームの磐田が3-0で勝利した。 前節、セレッソ大阪と1-1で引き分けた磐田は前半戦を16位でフィニッシュ。中3日で迎えたホームでの後半戦初戦は前回対戦で競り負けた昇格組相手に勝利を狙った。前節からは先発3人を変更。リカルド・グラッサ、松本昌也、平川怜に代えて森岡陸、ブルーノ・ジョゼ、金子翔太を起用した。 一方、名古屋グランパスに1-0で競り勝って前半戦を10位で終えた東京V。連勝とともに後半戦白星スタートを狙った城福浩監督率いるチームは先発2人を変更。谷口栄斗、山見大登に代えて千田海人、見木友哉を起用した。 立ち上がりは互いに長いボールを使いながら様子見の入りとなる。だが、徐々に切り替えとセカンドへの反応で優位に立ったホームチームが攻勢を強める。 金子の背後への抜け出しからファーストチャンスを作ると、直後の9分にはブルーノ・ジョゼがボックス内で松橋優安のファウルを誘ってPKを獲得する。だが、離脱明け後最初のゴールが期待されたキッカーのジャーメイン良が右を狙って蹴ったシュートはGKマテウスの見事なセーブに阻まれた。 ジャーメインの前回対戦に続くPK失敗によって均衡が保たれる形となった試合はここから一進一退に。 互いに素早いトランジション、細かい中盤での繋ぎから空いたサイドへの大きな展開も使いながら攻め手を窺う。その流れから東京Vは染野唯月、磐田はマテウス・ペイショットにゴール前で決定機が訪れるが、シュートを枠に飛ばせない。 前半終盤にかけてはデュエルの部分で押し返し、システムの噛み合わせのミスマッチを効果的に活かしたアウェイチームの時間が続いたが、齋藤功佑や綱島悠斗の際どいミドルシュートはゴールに繋がらず。また、微妙な判定によって両軍フラストレーションを露わにする場面も目立つ中で前半終了を迎えた。 ゴールレスで折り返した試合は後半も同じメンバーでスタート。開始直後の47分には前線で競り勝った木村勇大がボックス左に持ち込んで右足を振るが、ここはGK川島永嗣の好守に遭う。 このピンチを凌いだ磐田は後半最初のチャンスをゴールに結びつける。51分、ディフェンスラインからの縦パスを右のライン間に顔を出した上原力也が絶妙なワンタッチで右サイドのスペースを狙ったブルーノ・ジョゼに繋ぐと正確なクロスは味方に合わずも、DF林尚輝に当たってコースが変わってゴールネットに吸い込まれた。 後半の入りで先制しで勢いに乗るホームチームは畳みかける攻めを見せると、61分には上原の正確な左CKをゴール前のペイショットが頭で合わせて右隅に流し込み、貴重な追加点を挙げた。 一方、厳しい連続失点となった東京Vは失点前から準備していた3枚替えを敢行。谷口、山見に加えて、特別指定の新井悠太を投入。さらに、切り札の山田楓喜もピッチに送り込んで前がかる。 連戦の影響によってよりオープンとなった後半終盤はゴール前の攻防が多くなる。2トップにボールが収まる磐田は再三のカウンターから3点目に迫るが、ジャーメインの決定機は前半同様にGKマテウスに阻まれる。 対するアウェイチームは木村を起点にいくつかチャンスを作るが、最後のところで粘るホームチームの守備攻略に手を焼く。 その後、冷静に時計を進めた磐田は守備的なカードにJリーグデビューのウェベルトンを投入し、試合をクローズにかかる。すると、後半アディショナルタイムにはカウンターから左サイドで5人の守備者を翻弄した古川陽介が圧巻のソロゴールを叩き込んでトドメの3点目も奪って見せた。 そして、前回対戦で敗れた東京Vに会心のリベンジを決めた磐田が4試合ぶりの勝利で後半戦を白星でスタートした。 ジュビロ磐田 3-0 東京ヴェルディ 【磐田】 オウンゴール(後6) マテウス・ペイショット(後16) 古川陽介(後45+5) <span class="paragraph-title">【動画】古川陽介が独走弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>何人抜いた…!?<br>\<br><br>これぞ古川陽介<br>衝撃の60m独走弾<br><br>明治安田J1第20節<br>磐田×東京V<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 見逃し配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%A3%90%E7%94%B0%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#磐田東京V</a> <a href="https://t.co/nJnUWu3Duq">pic.twitter.com/nJnUWu3Duq</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1805937365694701885?ref_src=twsrc%5Etfw">June 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.06.26 21:23 Wed5
「どれだけ幸せなことか改めて感じている」東京V一筋でJリーグ200試合達成の森田晃樹、気持ち新たに広島戦へ
Jリーグ200試合出場を達成した東京ヴェルディの司令塔が、気持ち新たに上位浮上を目指すチームを牽引していく。 東京ヴェルディジュニアから緑の名門のアカデミーで研鑽を積み、ユース在籍時の2018年に天皇杯の浦和レッズ戦でトップチームデビューを飾ったMF森田晃樹。 トップチームに正式昇格した2019シーズンのJ2第3節ツエーゲン金沢戦でJリーグデビューを果たすと、以降は本職のセントラルMFを主戦場に永井秀樹体制では右サイドバックや偽CFも経験しつつ、城福浩監督の下では2ボランチの一角に定着。 ラ・リーガで活躍するレアル・マドリーMFルカ・モドリッチやバルセロナMFペドリらを彷彿とさせるエレガントなボールスキル、テクニックに加え、現指揮官の下で磨きをかけた守備でも元々持ち合わせていた守備センスにフィジカルの改善が重なり、献身的なプレスバックやボールを奪い切るプレーでスタンドを沸かせる選手へと変貌を遂げた。 キャプテンを託された2023シーズンはJ2ベストイレブンに選出される活躍をみせ、J1昇格プレーオフを制した名門を16年ぶりにJ1の舞台に復帰させた。さらに、自身初のJ1でのプレーとなった昨シーズンも主力としてチームを牽引し、6位フィニッシュに導いた。 そして、11日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第16節の湘南ベルマーレ戦ではJリーグ通算200試合出場(J1・45試合、J2・155試合)を果たした。 残念ながら、そのメモリアルゲームでは試合終盤に自身の自陣ゴールライン際での入れ替わりから2失点目を喫するなど0-2の敗戦。試合後のミックスゾーンでは敗戦の責を負い、厳しい表情で試合の振り返りを語っていた。 それでも、今週のトレーニング後に改めて200試合出場への思いを問うと、その感慨深い思いの一端を語ってくれた。 「あまり気にしてなかったですけど、200試合と改めて聞くと、自分でもすごいなと思います。そのぐらい運が良かったというか、1年目から出させてもらって、J2時代からそうやって試合を積み重ねてこられたので、いいキャリアを歩ませてもらっているなと思います」 また、プロ入り当時にJ1でプレーする東京VのキャプテンとしてJリーグ200試合出場を達成する姿を想像できたかと聞くと、緑の背番号7は「いや、全然です」と即答。 ただ、才気溢れる多くのアカデミーの先輩たちがクラブへの愛情と自身の野心を天秤にかけた上で、泣く泣くJ1の他クラブや世界に羽ばたいて行ったなか、愛するクラブとともにステップアップを遂げられたことを誇りに感じている。 「(昇格時は)J2でしたし、先輩たちもみんな上に行くために、どんどんステップアップしていったので、自分もそういうふうになりたいなと思っていました。でも、こういう形でチームとしてステップアップし、そこに自分も加わってやれているというのが、本当にどれだけ幸せなことかというのを改めて感じています」 いつも通り飄々とした語り口ながらも、クラブに対する強い愛情やここまで成し遂げてきたことへの誇りも垣間見せた24歳MF。ただ、節目の一戦を終え、その視線はすでに未来を見据えている。 今シーズンは開幕から超野心的な目標を掲げながら、昨季同様にシーズン序盤は苦戦。ゴールデンウイークの連戦を3勝1敗で終えて戦績を五分に戻したが、湘南戦の敗戦によって14位に転落。団子状態のJ1の戦いにおいて、現状は残留争いに足が浸かりつつ、トップハーフ浮上を目指す立ち位置にある。 そんななか、17日にエディオンピースウイング広島で行われる明治安田J1リーグ第17節では昨季の公式戦3試合全敗だった5位のサンフレッチェ広島との重要なアウェイゲームに臨む。 その3度の対戦では1試合の途中出場にとどまった森田だが、「攻撃のクオリティというのはすごく高いものを感じますし、去年とはメンバーが違いますけど、ジャーメイン(良)選手とか、本当に得点を取れるクオリティの高い選手は引き続きいるので、そういうところは注意すべきかなと思います」と、リーグ3連勝と好調の相手を警戒。 個の強さを前面に押し出すマンツーマンの相手に対しては、局面のデュエルの奮闘とともに攻撃面では相手の守備の矢印を折ることができる、背番号7のターンやプレス回避は重要なポイントとなるはずだ。 森田はポジティブトランジションにおいて、後方から人が湧き出てくる相手の攻撃ををいかに封じ込めるかを守備のポイントに挙げつつ、自分たちの攻撃では自らが局面を打開するスイッチを担いたいと意気込んだ。 「取られた時に相手はそこからが速いので、取ってからのクロスとか、そこをいかにやらせないか。自分たちが持っている時には、自分たちがバランスを崩しながら動いてという形になると思うので、そこで取られた時とかに陣形が崩れているなかで、どれだけ守備ができるかという部分もすごく大事かなと思います」 「マンツーマンというのは、1個剥がせればチャンスになりますし、たぶん相手は後ろの3枚に相当自信があると思うので、そこで潰されないというのも大事。ワンツーとか自分のところで剥がしたりとか、そういうのができればチャンスは作れるかなと思っています」 2025.05.16 16:00 Fri東京ヴェルディの人気記事ランキング
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かつてヴェルディで活躍したGK藤川孝幸氏が逝去…末期の胃ガンで闘病も56歳での早過ぎる別れ
▽北海道サッカーリーグ所属の社会人チーム、北海道十勝スカイアースは20日、同クラブで代表取締役社長を務めていた藤川孝幸氏(享年56)の逝去を発表した。 ▽神奈川県川崎市出身の藤川氏は読売ユースを経て1980年から読売クラブ、1992年からヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)と1995年の現役引退までヴェルディのGKとして活躍した。 ▽現役引退後は古巣ヴェルディやヴィッセル神戸、ベガルタ仙台、セレッソ大阪、アビスパ福岡でGKコーチを歴任。その一方、甲南大学や 国際武道大学、 静岡FCを監督として指揮。2017年からは北海道十勝スカイアースの代表を務めてきた。 ▽2018年4月にはステージ4以上の末期の胃ガンであることを公表し、今年5月26日に行われた明治安田生命J2リーグの東京ヴェルディvs愛媛FCの試合前にはラモス瑠偉氏や武田修宏氏、永井秀樹氏らかつてのチームメートらを中心とした激励マッチ『juntos num so coracao』が開催され、同氏も会場となった味の素スタジアムを訪れていた。 ▽北海道十勝スカイアースは藤川氏の逝去を受けて、以下のような声明を発表している。 「弊社 代表取締役社長 藤川孝幸 儀 平成30年11月15日 永眠いたしました。ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます。故人の遺志により葬儀は近親者にて相済ませました」 「なお 誠に勝手ながらご香典 ご供花 ご供物の儀は固くご辞退申し上げます。後日「お別れの会」を執り行う予定ですが 日時・場所の詳細につきましては追ってご案内申し上げます」 ▽また、藤川氏の古巣である東京Vは代表取締役社長を務める羽生英之氏が弔辞を捧げている。 「藤川孝幸氏が逝去されたとの報に接し、深い悲しみに包まれております。現役時代には、私たちヴェルディに数多くのタイトルを残してくれました。その気迫のこもったプレーに、多くの人々が力をいただきました」 「また、クラブを離れられてからも、ビジネス面でも多大なるサポートをいただき、物心両面で熱く支えていただきました。藤川氏が残されてきたご功績にあらためて敬意を表するとともに、東京ヴェルディを代表して、ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます」 2018.11.20 18:15 Tue2
Jリーグが理念強化配分金とファン指標配分金の支給額を発表! 「DAZN」ベースのファン指標分配金の1位は浦和、最下位はYSCCに…連覇神戸は5.5億円
Jリーグは25日、2025年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ、2024年度ファン指標配分金支給対象クラブを発表した。 理念強化配分金は、2023年の明治安田生命J1リーグで1位から10位に対して送られるもの。20チーム制に変更となったために1チーム増えることとなった。また、2024シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~10位)に基づいても支給される。 競技面では連覇を達成したヴィッセル神戸から10位のセレッソ大阪までに支給され、神戸は2025年、2024年にそれぞれ2億5000万円ずつを手にする。なお、2023年も優勝したため、その分の2億5000万も今回支給される。また、2位のサンフレッチェ広島には2年間で1億8000万円ずつ、3位のFC町田ゼルビアは、1億5000万円(2025年)と7000万円(2026年)を手にする。なお、2023年2位の横浜F・マリノスには1億8000万円、3位の広島には7000万円がしキュされる。 また、ファン指標順位は1位は2024年も浦和レッズとなり1億7000万円。2位が鹿島アントラーズで1億2000万円、3位が横浜FMで7000万円と続き、10位は名古屋グランパスで1000万円となった。なお、競技順位で10位以内に入っていないクラブでは、1位の浦和、10位の名古屋に加え、8位に北海道コンサドーレ札幌が入り2000万円となった。 さらに、「ファン指標配分金」として、13億6000万円をJリーグの全60クラブに分配。これは、2024シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績等で配分され、1位が浦和で8921万5930円。2位が横浜FMで7945万2984円、3位が川崎フロンターレで6648万1993円となっている。なお、最下位はY.S.C.C.横浜となり182万4625円が分配される。 <h3>◆理念強化配分金(競技)/総額11億2000万円</h3> 1位:ヴィッセル神戸 1年目ー2億5000万円、2年目ー2億5000万円 2位:サンフレッチェ広島 1年目ー1億8000万円、2年目ー1億8000万円 3位:FC町田ゼルビア 1年目ー1億5000万円、2年目ー7000万円 4位:ガンバ大阪 1年目ー1億5000万円、2年目ーなし 5位:鹿島アントラーズ 1年目ー1億2000万円、2年目ーなし 6位:東京ヴェルディ 1年目ー9000万円、2年目ーなし 7位:FC東京 1年目ー6000万円、2年目ーなし 8位:川崎フロンターレ 1年目ー5000万円、2年目ーなし 9位:横浜F・マリノス 1年目ー4000万円、2年目ーなし 10位:セレッソ大阪 1年目ー3000万円、2年目ーなし <h3>◆理念強化配分金(人気)</h3> 1位:浦和レッズ/1億7000万円 2位:鹿島アントラーズ/1億2000万円 3位:横浜F・マリノス/7000万円 4位:ヴィッセル神戸/5000万円 5位:川崎フロンターレ/4000万円 6位:サンフレッチェ広島/3000万円 7位:ガンバ大阪/2000万円 8位:北海道コンサドーレ札幌/2000万円 9位:FC町田ゼルビア/1000万円 10位:名古屋グランパス/1000万円 <h3>◆ファン指標配分金</h3>(昨年との金額比較) 1位:浦和レッズ/8921万5930円(↑) 2位:横浜F・マリノス/7945万2984円(↑) 3位:川崎フロンターレ/6648万1993円(↓) 4位:鹿島アントラーズ/6598万4095円(↓) 5位:ヴィッセル神戸/6491万8131円(↑) 6位:ガンバ大阪/5864万8883円(↑) 7位:名古屋グランパス/5851万4812円(↓) 8位:北海道コンサドーレ札幌/5315万3249円(↑) 9位:FC東京/4924万9886円(↑) 10位:サンフレッチェ広島/4572万5356円(↑) 11位:FC町田ゼルビア/4558万3908円(↑) 12位:アルビレックス新潟/4466万3143円(↓) 13位:ジュビロ磐田/4426万2918円(↑) 14位:セレッソ大阪/3988万8434円(↓) 15位:サガン鳥栖/3834万3648円(↑) 16位:柏レイソル/3695万3904円(↓) 17位:湘南ベルマーレ/3554万5920円(↓) 18位:東京ヴェルディ/3459万9966円(↑) 19位:京都サンガF.C./3438万1632円(↑) 20位:清水エスパルス/3362万962円(↓) 21位:アビスパ福岡/3259万3587円(↓) 22位:ベガルタ仙台/2298万6246円(↑) 23位:V・ファーレン長崎/1758万2571円(↑) 24位:大分トリニータ/1716万3388円(↑) 25位:ファジアーノ岡山/1704万1315円(↑) 26位:横浜FC/1664万9981円(↓) 27位:ジェフユナイテッド千葉/1608万1426円(↓) 28位:モンテディオ山形/1442万3396円(↓) 29位:ヴァンフォーレ甲府/1362万8966円(↓) 30位:松本山雅FC/1324万9873円(↑) 31位:ロアッソ熊本/1008万4227円(↓) 32位:栃木SC/983万8888円(↓) 33位:徳島ヴォルティス/934万7583円(↓) 34位:RB大宮アルディージャ/925万5971円(↓) 35位:ザスパ群馬/888万8344円(↓) 36位:レノファ山口FC/886万2864円(↓) 37位:いわきFC/878万641円(↓) 38位:鹿児島ユナイテッドFC/825万2572円(↑) 39位:愛媛FC/768万2897円(↑) 40位:水戸ホーリーホック/718万9579円(↓) 41位:藤枝MYFC/708万1435円(↓) 42位:ツエーゲン金沢/622万6288円(↓) 43位:ブラウブリッツ秋田/619万6520円(↓) 44位:カターレ富山/481万4398円(↑) 45位:ギラヴァンツ北九州/459万264円(↓) 46位:FC岐阜/396万9504円(↓) 47位:SC相模原/341万1253円(↓) 48位:FC今治/327万7554円(↓) 49位:AC長野パルセイロ/317万8338円(↓) 50位:カマタマーレ讃岐/313万7389円(↓) 51位:FC琉球/309万4569円(↓) 52位:福島ユナイテッドFC/288万7440円(↑) 53位:ガイナーレ鳥取/282万3403円(↓) 54位:ヴァンラーレ八戸/265万6822円(↓) 55位:いわてグルージャ盛岡/261万6733円(↓) 56位:アスルクラロ沼津/251万5766円(↓) 57位:テゲバジャーロ宮崎/237万4594円(↑) 58位:FC大阪/226万1536円(↑) 59位:奈良クラブ/223万1534円(↓) 60位:Y.S.C.C.横浜/182万4625円(↓) 2025.02.25 17:40 Tue3
J1昇格の明暗を分けたシーン、主審のジャッジは妥当と審判委員会が見解…あくまでもVARの介入は「明白な間違い」と「見逃された重大な事象」
日本サッカー協会(JFA)は8日、第10回レフェリーブリーフィングを開催した。 2023シーズンも、Jリーグは全ての日程が終了。残すは、9日に行われる天皇杯の決勝のみとなった中、2023シーズンのレフェリングの総括を行った。 ブリーフィングには、扇谷健司 JFA審判委員会 委員長、東城穣 JFA審判マネジャー Jリーグ担当統括、佐藤隆治 JFA審判マネジャー VAR担当の3名が出席。様々なデータや事象を共有した。 その中で、事象についての質問が飛び、注目された1つは2023J1昇格プレーオフ決勝の東京ヴェルディvs清水エスパルスの最後のシーン。清水の高橋祐治が東京Vの染野唯月にスライディングタックルをして東京VにPKが与えられ、これが決まり1-1の同点に。東京Vが16年ぶりのJ1昇格を掴んでいた。 このシーンは多くの議論を生み、SNS上ではPKが妥当という見方と、ファウルではないという見方が混在。ただ、通常VARが導入されていないJ2の試合で、この試合はVARも導入されていた中でのジャッジとなった。 特に話題となったのは、このシーンにVARが介入しなかったという点。ただ、あくまでもVARが介入するのは、「得点」、「PKの有無」、「退場」、「警告の人間違い」に限られている。 このシーンはPKの有無ではあるが、そもそもVARは上記のシーンにおいて「はっきりとした、明白な間違い」、「見逃された重大な事象」とされており、すぐにPKのジャッジを下した池内明彦主審のジャッジは「明白な間違い」でも、「見逃された重大な事象」でもないと判断されたということだ。 佐藤氏は「染野選手が体を入れているという意見があるが、スローで見ればそう見える」と語り、「不自然な動きかと言われるとどちらとも言えない」と見解。また「攻撃側のボールでありアドバンテージがあった」と、あのボールは染野が持ち出したボールであり、イーブンなボールやルーズボールではなかったとして、「接触があったことも事実」と高橋のスライディングがボールに行っているとは言え、足にも接触していることは明白。「PKではないないというジャッジだったとしても、VARは介入はしなかったと思う」と、どちらとも取れるシーンだったため、池内主審のジャッジを尊重する結果となったと説明した。 なお、VARは介入せずとも、全てのゴールやPKのシーンのチェックは行っていることは忘れてはいけない。ジャッジが間違っていると見受けられた場合にのみ介入するが、VARが見逃したというわけではなく、主審のジャッジを妥当だと考えたに過ぎないということだ。 染野が攻撃側のボールをキープしに行くことは自然であり、高橋にぶつかりに行ってファウルをもらいに行っているとは言い切れないシーン。池内主審がしっかりと素早くジャッジできたということになる。 <span class="paragraph-title">【動画】後半ATに痛恨のPKとなった高橋祐治のプレー、主審のジャッジは正当</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="sNd2tmUnkXk";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.12.08 22:45 Fri4
G大阪戦で悪夢の3選手負傷…東京Vの城福監督が負傷者の状況を説明…「何箇所かの損傷がある」山田剛綺の長期離脱の可能性認める
東京ヴェルディの城福浩監督が、ガンバ大阪戦で負傷した3選手の状態について言及した。 東京Vは2日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第4節でG大阪と対戦し、0-1で敗戦した。 FC町田ゼルビア戦での初勝利の勢いを活かして連勝を目指した味スタでのホーム開幕戦だったが、同試合ではDF千田海人、FW山田剛綺、MF福田湧矢の3選手が相次いで負傷し、プレー続行不可能となる悪夢のようなアクシデントに見舞われた。 そのG大阪戦後の会見では「詳細はまだ聞いていない」と3選手の状態について明言を避けた指揮官だったが、5日に行われたトレーニング後の囲み取材の場で改めてケガの状態に言及。 いずれも前半に負傷した2選手に関して厳しい見通しを明かした。 前半10分過ぎの守備対応の際にハムストリングを痛めた千田に関しては、「(MRIの)画像も撮って診断もされたので、クラブからリリースを出さなければいけないぐらいのレベルの長さ」と、詳細への言及は避けたものの数週間以上の離脱となる見込みであると語った。 また、競り合いの際の着地で左ヒザを強く捻り、自力歩行が不可能で担架にのせられてピッチを後にした山田に関しては、負傷の様子を見た多くの人たちの予想通り、長期の離脱となることを認めている。 「ヒザの1箇所ではなくて、何箇所かの損傷がある。今は患部が腫れていることもあり、今はどの程度ということは言えない。もう少し様子を見て、どういう手法(治療法)が一番いいのかというのはジャッジするということになります」 一方、後半終盤に相手のシュートを至近距離から顔面に受け、脳震とう疑いでの交代となった福田については、G大阪時代に加え、東京V加入後も脳震とうを経験していたこともあり、状態が危ぶまれるところだ。 城福監督はそういった過去の経緯や福田自身の感覚を踏まえ、慎重な対応が必要であるとしながらも、今回のケースに関しては大事に至らなかったと説明。その上で最善を尽くしながら、復帰へのプロセスを進めていきたいと語った。 「彼のこれまでの経緯も含めて、ああいう状況に非常に過敏な状況であることは確か。今年に入っても何度かあったなかで、脳震とうと診断するかどうかというところが、ギリギリのところです」 「ただ、やっぱり慎重に対応しなければいけないし、慎重にジャッジしなければいけない。本人の症状とか、本人の感覚をしっかりとヒアリングしながら対応しなければいけないと思うので、メディカル的なジャッジと本人の認識というか自覚。ここを照らし合わせながら最短で復帰していくと」 「少なくとも過敏になっている部分と、脳震とうというのは違うので、そこはメディカル的にしっかり診断をしてもらって、あとはなるべく離れないように復帰させていくかというところのジャッジになっていくかなと考えています。ただ日々の彼の症状というか、状況を把握しながら、一歩ずつ進めていく感じなのかなと思います」 各選手の状況は異なるものの、少なくとも今後しばらくは主力クラスの3選手が不在となる上、開幕から1勝3敗と厳しいスタートとなった現状を鑑みれば、ここまでベンチを温める選手やメンバー外の選手たちのより一層の奮起が求められるところ。 そんななか、G大阪戦の翌日にはヴァンフォーレ甲府とのトレーニングマッチ(45分×2)を実施。結果は0-0と、得点力不足に喘ぐ状況において芳しいものとは言えなかったが、それでも指揮官は内容を含め、緊急事態の状況で選手たちが見せた姿勢に満足感を示した。 「チームがこういう状況だからこそ、『助けになりたい』、『その一員になりたい』という思いは、みんなが持って試合に臨んだと思います。内容としたら悪くなかったと思いますし、勝っておかしくない試合だったと思います。極寒の中で試合をやりましたが、集中を切らさずにやってくれたなというふうに思います」 「点が取れなかったところは反省しなければいけないですけど、姿勢としたら悪くなかったなと。(3選手の)ああいうケガもあって、それをどういうふうに受け止めて、もっと言えば、山田剛綺と千田海人、福田湧矢の心情も踏まえて、彼らがどうやって、どういうパフォーマンスを、どういう姿勢を示してくれるかなと思って見てましたけど、そこは彼らでしっかり思うところがあるな、という思いが伝わってきたし、それは大事なことかなと思います」 昨季の6位躍進からのJ1での2年目で不振と主力の相次ぐ負傷と、いきなり逆風に見舞われる東京Vだが、逆境でこそ手腕を発揮する闘将とともにチーム一丸となってここからの巻き返しを図る。 2025.03.05 15:38 Wed5