【JFL第8節】YSCC&岩手は今節も勝ち点「3」積めず…昇格組飛鳥&ミネベアが今季初白星、スーパー堅守軍団青森が首位に

2025.05.04 21:40 Sun
3日から4日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第8節の8試合が行われた。ゴールデンウィーク期間のJFLは今節のみで、ヴェルスパ大分のホームゲームが観衆2527人を記録した。

◆YSCC 3-3 滋賀

Jリーグ返り咲きを期すY.S.C.C.横浜と、Jリーグ初参入を誓うレイラック滋賀。立ち上がりから一進一退の攻防が続いたなかで45+3分、滋賀はFW北川柊斗がCKからこぼれ球を押し込んで先制点とする。これが前半ラストプレーだ。
後半に入ると、リーグ随一の攻撃陣を擁する滋賀が攻め手を緩めず、最悪のタイミングで被弾したYSCCは立ち上がりから劣勢。それでもYSCCは54分、DF小川真輝のクロスにMF浜下瑛がフリーで飛び込んで同点とする。

ワンチャンスをモノにすると、勢いそのままに陣地を押し上げて逆転弾。57分、MF菊谷篤資が右CKをショートで味方に預け、折り返しを受けて左足で低いクロス…ゴール前の混戦をすり抜け、直接ファーネットへと吸い込まれた。
その後、YSCCは70分にもMF竹間永和が追加点を決め、2試合ぶりの白星…かと思われたが、滋賀が試合終盤の86分、90+4分と2得点。土壇場で勝ち点「3」は「1」となり、またしてもJFLの厳しさを痛感することとなった。

◆Honda 0-1 青森

開幕7戦無敗どうしのHonda FCvsラインメール青森は、後者に軍配。7試合でPKによる1失点だけというスーパー堅守軍団青森は6分、左ワイドを切れ込んだFW岡健太の低いクロスにFW有田光希が合わせて均衡を破り、そのまま逃げ切った。Hondaのほうは今季初黒星だ。

◆V大分 0-0 V三重

青森が暫定首位に立ったなか、前節終了時点で首位のヴェルスパ大分は、ホームでヴィアティン三重とゴールレスドロー。観衆2527人を記録したなか、Jリーグ参入を争うライバルを打ち崩せなかった格好だ。これにより、青森が第8節を終えての単独首位となっている。

◆飛鳥 1-0 岩手

“昇格組”飛鳥FCのJFL初白星は、昨季までJ3のいわてグルージャ盛岡から。77分にFW中井崇仁が値千金の右足ミドルを打ち込み、ウノゼロ勝ちとなった。飛鳥が最下位を脱した一方、岩手は5連敗…今節もその戦いぶりにJリーグ返り咲きへの希望は見出せなかった印象だ。

◆新宿 3-1 武蔵野

クリアソン新宿横河武蔵野FCによる首都決戦は味の素フィールド西が丘で行われ、開始4分でアウェイ武蔵野が先制点。右CKの流れからDF金泰煜がヘディングシュートを流し込む。

それでも新宿は16分、セカンドボール回収からの二次攻撃でFW中山仁斗が右足ボレーを突き刺して同点に。立て続けに18分、今度は速攻からMF池谷友喜が右足弾を沈めて逆転に成功する。チャンス2つをきっちりモノにした。

さらに34分、中山が自身2点目となるPKで追加点。そこからスコアは動かずも、新宿が武蔵野を下し、4試合ぶりの白星とした。3連敗の武蔵野は最下位に転落し、戦いぶりから考えるに、今季も残留争いが避けられそうにない。

◆ミネベア 4-0 鈴鹿

一方、武蔵野とともに近年低迷するミネベアミツミFCの今季初白星は4発快勝。ホームにアトレチコ鈴鹿を迎えてまずは開始8分、即時奪回からタテへタテへと素速く前進し、MF縄靖也がGKの頭上を越す巧みなボレーを叩き込む。

23分には右サイドから崩してDF越野雄太、54分には味方のシュートに詰めたFW高瀬太聖がそれぞれ追加点。最後は74分、縄が自身2点目となる右足弾で締め括った。敗れた鈴鹿は3連勝ならず、早くも今季2度目の4失点だ。

◆JFL第8節
▽5月3日(土)
Y.S.C.C.横浜 3-3 レイラック滋賀
FCマルヤス岡崎 1-1 沖縄SV
Honda FC 0-1 ラインメール青森
飛鳥FC 1-0 いわてグルージャ盛岡
クリアソン新宿 3-1 横河武蔵野FC
ヴェルスパ大分 0-0 ヴィアティン三重

▽5月4日(日)
FCティアモ枚方 3-1 ブリオベッカ浦安・市川
ミネベアミツミFC 4-0 アトレチコ鈴鹿

北川柊斗の関連記事

23日、日本フットボールリーグ(JFL)第3節の5試合が各地で行われた。 ◆滋賀 2-1 飛鳥 クラブ名称変更から3年目、県勢初のJリーグ参入へ正念場の2025シーズンを戦うレイラック滋賀だが、前節早くも今季初黒星。今節はホームに昇格組の飛鳥FCを迎え、49分に左CKからMF竜田柊士が頭で合わせて先制点とす 2025.03.23 18:07 Sun
2025シーズンのJリーグに向けた最新の移籍情報を網羅。選手・監督の退団や引退、移籍をクラブごとにまとめてチェック。 J1、J2、J3の全部60クラブの移籍情報をまとめています。 ※最終更新日:2025年3月3日 [ J2移籍情報 | J3移籍情報 ] ◼︎明治安田J1移籍情報 ※カッコ内は発 2025.03.03 21:00 Mon
日本フットボールリーグ(JFL)のレイラック滋賀が20日、2025シーズンの背番号を発表した。 2024シーズンの滋賀は、前年に続いてJ3クラブライセンスを取得も、なかなかコンスタントに勝ち点3を積み上げれず。 夏の角田誠監督就任後は持ち直し、タレントを活かした攻撃力がライバルの脅威に。しかしそれでもいくつ 2025.01.20 16:30 Mon
レイラック滋賀は13日、ザスパ群馬を退団したFW北川柊斗(29)の加入を発表した。 北川は三重県出身で、名古屋グランパスの下部組織育ち。筑波大学からモンテディオ山形に加入しプロ生活をスタート。ギラヴァンツ北九州への期限付き移籍を経て、2021年から群馬でプレーしていた。 群馬では4シーズンを過ごし、J2で9 2025.01.13 19:30 Mon
ザスパ群馬は19日、FW北川柊斗(29)との契約満了を発表した。 北川は三重県出身で、名古屋グランパスの下部組織育ち。筑波大学からモンテディオ山形に加入しプロ生活をスタート。ギラヴァンツ北九州への期限付き移籍を経て、2021年から群馬でプレーしていた。 群馬では4シーズンを過ごし、J2で98試合11得点を記 2024.11.19 11:13 Tue

Y.S.C.C.横浜の関連記事

11日、第105回天皇杯の都道府県代表決定戦が各地で行われ、47都道府県代表が出揃った。 これまで19都県の代表が決定していた中、11日には28道府県の代表決定戦が全国各地で行われた。 J3クラブも参加する中、J3クラブ同士の対戦となった栃木県では、栃木SCが栃木シティ相手に0-2で勝利し5年連続25回目の 2025.05.11 21:40 Sun
20日、日本フットボールリーグ(JFL)第7節の5試合が各地で行われた。 ◆沖縄 0-0 Honda 首位・沖縄SVと2位・Honda FCによる首位攻防戦はゴールレスドローで決着。Hondaは今季無敗を継続も、5連勝と首位浮上はならず。この結果、19日に勝ち点「3」を積み上げたヴェルスパ大分が暫定首位から 2025.04.20 16:30 Sun
13日、日本フットボールリーグ(JFL)第6節の4試合が各地で行われた。 ◆ミネベア 0-1 沖縄 沖縄SVが実業団・ミネベアミツミFCとの九州勢対決を制して首位キープ。41分、テゲバジャーロ宮崎から期限付き移籍で加入中のFW上野瑶介が右足シュートを突き刺し、上野のJFL通算20得点目が先制点・決勝点となっ 2025.04.13 18:15 Sun
5日、6日と日本フットボールリーグ(JFL)第5節の8試合が行われた。 ◆V大分 3-2 YSCC 県勢2クラブ目のJリーグ入会を目指すヴェルスパ大分が、ホームでY.S.C.C.横浜を撃破。15分にCKから先制されるも、23分にCKからDF西村大吾がお返しの同点弾を決め、40分にも再びCKからDF伊藤颯真が 2025.04.06 15:20 Sun
日本フットボールリーグ(JFL)が2025シーズンも熾烈な競争へ。 ◆頭ひとつ抜けた「強いチーム」は不在? 3月30日、JFL第4節のいわてグルージャ盛岡vs沖縄SVが行われ、1年でのJリーグ返り咲きを目指すホーム岩手は1-2と敗戦。2失点はいずれも自陣深くでの守備対応で後手を踏み、2点ビハインドとなって1 2025.03.30 21:00 Sun

JFLの関連記事

3日、日本フットボールリーグ(JFL)第8節の飛鳥FCvsいわてグルージャ盛岡が奈良県立橿原公苑陸上競技場で行われ、1-0で勝利した飛鳥が記念すべき「JFL初白星」とした。 昨季まで11年間Jリーグに身を置いた岩手が、昨季まで地域リーグ(関西1部)を戦った飛鳥のホームに乗り込んだ一戦。岩手は4連敗中で、飛鳥は開幕 2025.05.03 15:30 Sat
20日、日本フットボールリーグ(JFL)第7節の5試合が各地で行われた。 ◆沖縄 0-0 Honda 首位・沖縄SVと2位・Honda FCによる首位攻防戦はゴールレスドローで決着。Hondaは今季無敗を継続も、5連勝と首位浮上はならず。この結果、19日に勝ち点「3」を積み上げたヴェルスパ大分が暫定首位から 2025.04.20 16:30 Sun
19日、日本フットボールリーグ(JFL)第7節の3試合が各地で行われた。 ◆浦安市川 1-0 岩手 早くも3連敗中のいわてグルージャ盛岡は、敵地でブリオベッカ浦安・市川と対戦。立ち上がりから攻勢をかけるも、MF小林祐希の浮き玉に抜け出したFW藤本憲明がGKとの一対一を外した以外は、なかなか決定機を作れない。 2025.04.19 22:30 Sat
13日、日本フットボールリーグ(JFL)第6節の4試合が各地で行われた。 ◆ミネベア 0-1 沖縄 沖縄SVが実業団・ミネベアミツミFCとの九州勢対決を制して首位キープ。41分、テゲバジャーロ宮崎から期限付き移籍で加入中のFW上野瑶介が右足シュートを突き刺し、上野のJFL通算20得点目が先制点・決勝点となっ 2025.04.13 18:15 Sun
12日、日本フットボールリーグ(JFL)第6節の4試合が各地で行われた。 ◆飛鳥 0-0 青森 開幕5試合で失点はPK1つだけという堅守軍団・ラインメール青森。前節は90分の勝ち越し点でいわてグルージャ盛岡を下す会心の白星も、今節は昇格組の最下位・飛鳥FCと敵地で対戦し、0-0のゴールレスドローとなった。 2025.04.12 15:30 Sat

記事をさがす

北川柊斗の人気記事ランキング

1

GK櫛引政敏が決定機阻止で1発レッドも逃げ切り成功…滋賀の今季2勝目に 岩手は藤本憲明2発で逆転勝利【JFL第3節】

23日、日本フットボールリーグ(JFL)第3節の5試合が各地で行われた。 ◆滋賀 2-1 飛鳥 クラブ名称変更から3年目、県勢初のJリーグ参入へ正念場の2025シーズンを戦うレイラック滋賀だが、前節早くも今季初黒星。今節はホームに昇格組の飛鳥FCを迎え、49分に左CKからMF竜田柊士が頭で合わせて先制点とする。 78分にはFW北川柊斗のPKで追加点。 しかし、90+3分に1点差とされ、交代枠を使い切った90+5分にGK櫛引政敏が自身の判断ミスから決定機阻止で1発退場に。MF角田駿が代理でGKを務め、直後のFKが枠に飛ばず難を逃れた格好か。かろうじて逃げ切った滋賀である。 ◆枚方 2-4 Honda 盟主Honda FCがFCティアモ枚方に4発勝利。まずは11分、FW児玉怜音の左足弾で先手を取り、17分には知花康士朗のミドルが軌道変わってゴールへ吸い込まれる追加点に。28分に敵陣での守備から岡崎優希がダイビングヘッドを叩き込み、41分には斉藤涼優が4点目を決めた。 怠慢な守備対応から決定的な4点目を奪われた枚方は後半、若谷拓海の左足弾、上元直樹のヘディング弾で2点差に。しかし、これ以上の反撃は叶わず、今シーズン初黒星である。Hondaは今季初得点からの今季初白星とした。 ◆武蔵野 1-2 岩手 いわてグルージャ盛岡が2連勝。まずは開幕3試合を2勝1分け0敗で乗り切った。 今節は敵地吉祥寺で横河武蔵野FCと対戦し、36分に先制被弾。それでも76分、FW藤本憲明が相手のハンドで得たPKを沈めて追いつき、藤本は勢いそのまま78分に逆転ゴールを流し込んだ。なお、敗れた武蔵野は開幕3連敗だ。 ◆V三重 2-1 ミネベア ヴィアティン三重もミネベアミツミFCを撃破で2連勝。新加入FW山田晋平の初ゴールで先制したなか、36分に敵軍エース・FW大塚尋斗の機を見たミドルで追いつかれるも、前半ラストの45分にラッキーなオウンゴールで勝ち越した。 ◆V大分 2-0 マルヤス ヴェルスパ大分は元日本代表FW金崎夢生(36)の先制点を皮切りに2-0で勝利。ホームにFCマルヤス岡崎を迎え、31分に敵陣での守備から金崎が絶妙な左足シュートを叩き込む。 後半に入ると、後半頭から出場のFW矢野佑介が67分、敵陣深くでボールを刈り取り、自ら持ち運んで左足シュート。これが決まって追加点とし、守備でもシャットアウトに成功した。 なお、V大分は昨季ホームゲーム15試合で3勝8分け4敗。今季はここまで2戦2勝としており、J3入会を目指すなか、地元での認知拡大に向け、ホームでさらに勝利を重ねていきたい。今節の入場者数は1285人と発表されている。 ◆JFL第3節 ▽3月22日(土) Y.S.C.C.横浜 0-2 クリアソン新宿 ブリオベッカ浦安・市川 0-0 ラインメール青森 沖縄SV 2-1 アトレチコ鈴鹿 ▽3月23日(日) レイラック滋賀 2-1 飛鳥FC FCティアモ枚方 2-4 Honda FC 横河武蔵野FC 1-2 いわてグルージャ盛岡 ヴィアティン三重 2-1 ミネベアミツミFC ヴェルスパ大分 2-0 FCマルヤス岡崎 2025.03.23 18:07 Sun
2

三笘薫、筑波大学時代の圧巻ドリブルゴールが今を彷彿!天皇杯でJ1撃破した当時のメンバーも超豪華

圧巻のパフォーマンスで世界を震撼させているブライトン&ホーヴ・アルビオンの日本代表MF三笘薫。筑波大学在学中のプレーも現在を彷彿とさせていた。 2017年6月21日に行われた第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦、筑波大は当時J1に所属していたベガルタ仙台とユアテックスタジアム仙台で対戦した。 2年生だった三笘も先発出場。開始6分に挙げた先制ゴールは圧巻の一言だ。 最終ラインから縦パスを自陣の中央左寄りで受けると、外へ膨らみながら寄せてきた相手をはがすと同時に一気に加速。ゴール前まで一直線に長い距離を突き進み、ボックス内まで持ち込むと、右足での強烈な一撃を突き刺した。 この時からすでにドリブラーとしての片鱗を見せていた三笘。この試合では筑波大が逆転を許して追い付いたのち、2-2で迎えた73分にも決勝点となる自身2得点目もマークしている。 1回戦では神奈川県代表のY.S.C.C.横浜(J3)を撃破した筑波大は、仙台に続いて3回戦でアビスパ福岡(当時J2)も撃破。4回戦では残念ながら大宮アルディージャ(当時J1)に敗れ、涙をのんだ。 また、三笘以外にも当時の筑波大には中野誠也(大宮アルディージャ)、戸嶋祥郎(柏レイソル)、鈴木徳真(セレッソ大阪)、山川哲史(ヴィッセル神戸)、阿部航斗(アルビレックス新潟)、高嶺朋樹(柏レイソル)、西澤健太(清水エスパルス)、北川柊斗(ザスパクサツ群馬)といった、現在Jリーグの第一線で活躍する選手らがずらりと並んでいた。その躍進は大会を大いに沸かせた。 <span class="paragraph-title">【動画】筑波大学時代の三笘薫がJ1仙台相手に決めた圧巻ドリブルゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="D4xxvpS_jP4";var video_start = 16;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.02.08 22:10 Wed
3

群馬退団のFW北川柊斗がJFL滋賀に加入「全力で滋賀のために闘います」

レイラック滋賀は13日、ザスパ群馬を退団したFW北川柊斗(29)の加入を発表した。 北川は三重県出身で、名古屋グランパスの下部組織育ち。筑波大学からモンテディオ山形に加入しプロ生活をスタート。ギラヴァンツ北九州への期限付き移籍を経て、2021年から群馬でプレーしていた。 群馬では4シーズンを過ごし、J2で98試合11得点を記録。2024シーズンは初めてYBCルヴァンカップにも出場し2試合1得点を記録していた。 日本フットボールリーグ(JFL)初挑戦となる北川は「初めまして、北川柊斗です。オーナー、角田監督の強い思いに惹かれ加入することに決めました。「JFL優勝、Jリーグ参入」この目標を達成するため、全力で滋賀のために闘います。よろしくお願いします」と新天地での意気込みを語った。 2025.01.13 19:30 Mon
4

【JFL第8節】YSCC&岩手は今節も勝ち点「3」積めず…昇格組飛鳥&ミネベアが今季初白星、スーパー堅守軍団青森が首位に

3日から4日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第8節の8試合が行われた。ゴールデンウィーク期間のJFLは今節のみで、ヴェルスパ大分のホームゲームが観衆2527人を記録した。 ◆YSCC 3-3 滋賀 Jリーグ返り咲きを期すY.S.C.C.横浜と、Jリーグ初参入を誓うレイラック滋賀。立ち上がりから一進一退の攻防が続いたなかで45+3分、滋賀はFW北川柊斗がCKからこぼれ球を押し込んで先制点とする。これが前半ラストプレーだ。 後半に入ると、リーグ随一の攻撃陣を擁する滋賀が攻め手を緩めず、最悪のタイミングで被弾したYSCCは立ち上がりから劣勢。それでもYSCCは54分、DF小川真輝のクロスにMF浜下瑛がフリーで飛び込んで同点とする。 ワンチャンスをモノにすると、勢いそのままに陣地を押し上げて逆転弾。57分、MF菊谷篤資が右CKをショートで味方に預け、折り返しを受けて左足で低いクロス…ゴール前の混戦をすり抜け、直接ファーネットへと吸い込まれた。 その後、YSCCは70分にもMF竹間永和が追加点を決め、2試合ぶりの白星…かと思われたが、滋賀が試合終盤の86分、90+4分と2得点。土壇場で勝ち点「3」は「1」となり、またしてもJFLの厳しさを痛感することとなった。 ◆Honda 0-1 青森 開幕7戦無敗どうしのHonda FCvsラインメール青森は、後者に軍配。7試合でPKによる1失点だけというスーパー堅守軍団青森は6分、左ワイドを切れ込んだFW岡健太の低いクロスにFW有田光希が合わせて均衡を破り、そのまま逃げ切った。Hondaのほうは今季初黒星だ。 ◆V大分 0-0 V三重 青森が暫定首位に立ったなか、前節終了時点で首位のヴェルスパ大分は、ホームでヴィアティン三重とゴールレスドロー。観衆2527人を記録したなか、Jリーグ参入を争うライバルを打ち崩せなかった格好だ。これにより、青森が第8節を終えての単独首位となっている。 ◆飛鳥 1-0 岩手 “昇格組”飛鳥FCのJFL初白星は、昨季までJ3のいわてグルージャ盛岡から。77分にFW中井崇仁が値千金の右足ミドルを打ち込み、ウノゼロ勝ちとなった。飛鳥が最下位を脱した一方、岩手は5連敗…今節もその戦いぶりにJリーグ返り咲きへの希望は見出せなかった印象だ。 ◆新宿 3-1 武蔵野 クリアソン新宿と横河武蔵野FCによる首都決戦は味の素フィールド西が丘で行われ、開始4分でアウェイ武蔵野が先制点。右CKの流れからDF金泰煜がヘディングシュートを流し込む。 それでも新宿は16分、セカンドボール回収からの二次攻撃でFW中山仁斗が右足ボレーを突き刺して同点に。立て続けに18分、今度は速攻からMF池谷友喜が右足弾を沈めて逆転に成功する。チャンス2つをきっちりモノにした。 さらに34分、中山が自身2点目となるPKで追加点。そこからスコアは動かずも、新宿が武蔵野を下し、4試合ぶりの白星とした。3連敗の武蔵野は最下位に転落し、戦いぶりから考えるに、今季も残留争いが避けられそうにない。 ◆ミネベア 4-0 鈴鹿 一方、武蔵野とともに近年低迷するミネベアミツミFCの今季初白星は4発快勝。ホームにアトレチコ鈴鹿を迎えてまずは開始8分、即時奪回からタテへタテへと素速く前進し、MF縄靖也がGKの頭上を越す巧みなボレーを叩き込む。 23分には右サイドから崩してDF越野雄太、54分には味方のシュートに詰めたFW高瀬太聖がそれぞれ追加点。最後は74分、縄が自身2点目となる右足弾で締め括った。敗れた鈴鹿は3連勝ならず、早くも今季2度目の4失点だ。 ◆JFL第8節 ▽5月3日(土) Y.S.C.C.横浜 3-3 レイラック滋賀 FCマルヤス岡崎 1-1 沖縄SV Honda FC 0-1 ラインメール青森 飛鳥FC 1-0 いわてグルージャ盛岡 クリアソン新宿 3-1 横河武蔵野FC ヴェルスパ大分 0-0 ヴィアティン三重 ▽5月4日(日) FCティアモ枚方 3-1 ブリオベッカ浦安・市川 ミネベアミツミFC 4-0 アトレチコ鈴鹿 2025.05.04 21:40 Sun

Y.S.C.C.横浜の人気記事ランキング

1

YS横浜がルーキーMF大竹悠聖と契約更新「来季はもっとチームの力になれるように成長していきます」

Y.S.C.C.横浜は20日、MF大竹悠聖(23)との契約更新を発表した。 大竹は熊本県出身で、大津高校から桐蔭横浜大学へと進学。今シーズンYS横浜に加わったが、1年目は公式戦の出場がなかった。 大竹はクラブを通じてコメントしている。 「来シーズンもY.S.C.C.プレーさせてもらうことになりました。今年は全然納得のいくシーズンではなかったので来シーズンはもっとチームの力になれるように成長していきます。来シーズンも熱い応援とサポートよろしくお願いいたします」 2023.12.20 18:39 Wed
2

来季JFLのYS横浜が最初の契約満了発表、2年目MF大竹悠聖が退団「Jリーグに残留する難しさを痛感しました」

Y.S.C.C.横浜は10日、MF大竹悠聖(24)との契約満了を発表した。 大竹は熊本県出身で、大津高校から桐蔭横浜大学へと進学。2023年にYS横浜に加入した。 1年目は公式戦で出番なし。2年目の今季も明治安田J3リーグで1試合の出場に終わった。 大竹はクラブを通じてコメントしている。 「契約が満了となり、今シーズンでチームを離れることになりました。チームに思うように貢献できなかったことを申し訳なく思っています」 「個人的にもチームとしても振るわない結果に終わり、Jリーグに残留する難しさを痛感しました」 「皆さんと一緒にJリーグに戻るために戦うことはできなくなりますが、Y.S.C.C.がJリーグの舞台に復帰することを応援しています。クラブに携わる皆様、2年間という短い期間でしたが、ありがとうございました」 2024.12.10 22:50 Tue
3

来季JFLの岩手、1年でのJ復帰目指すライバルYS横浜からMF松村航希&MF藤島樹騎也を獲得

いわてグルージャ盛岡は26日、Y.S.C.C.横浜からMF松村航希(28)とMF藤島樹騎也(28)の完全移籍加入を発表した。 松村は兵庫県出身で、ヴィッセル神戸の下部組織育ち。大阪教育大学を経て、2019年に藤枝MYFCでプロ入りした。 2023年にYS横浜へ完全移籍。2年目の今シーズンは明治安田J3リーグで31試合、YBCルヴァンカップで1試合プレー。高知ユナイテッドSCとのJ3・JFL入れ替え戦も2試合戦った。 藤島は三重県出身で、名古屋グランパスのU-15から星稜高校、中京大学と進学。その後はドイツ下部リーグのボナーSCで海外挑戦し、ドイツのジークブルガーSV04、オーストリアのFCヴァッカー・インスブルック、スペインのUDジャネラ、エル・サン・マルティンと渡り歩いた。 2022年に日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズに加わり、日本復帰。2023年にFCマルヤス岡崎へ移り、2024年はYS横浜で初のJリーグ挑戦。J3で24試合、ルヴァンカップで1試合、J3・JFL入れ替え戦で2試合プレーした。 JFL降格のYS横浜を離れ、同じく来季JFLの岩手へ移籍する松村と藤島。両クラブを通じてそれぞれコメントしている。 ◆松村航希 【いわてグルージャ盛岡】 「Y.S.C.C.横浜からきました松村航希です。チームが掲げる『1年でJリーグ復帰』を達成するために、今、自分が持っている以上の力を発揮できるよう頑張ります」 「そして、Jリーグ復帰にはファン・サポーターなど多くの方々のお力が必要不可欠です。ともに岩手・盛岡を盛り上げ、戦っていきましょう。応援よろしくお願いします!」 【Y.S.C.C.横浜】 「Y.S.C.C.を離れ、2025年は岩手盛岡グルージャでプレーすることを決めました。チームを探していたときにJリーグでプレーするチャンスを与えてくださった次郎さんや唐井さん、練習や試合が滞りなく行えるよう尽力してくださったフロントスタッフ、メディカルスタッフ、ボランティアスタッフの皆様、2年間ありがとうございました」 「そして、いつも熱い応援をして背中を押してくださったファン・サポーター・アカデミーの皆様。ルヴァンカップでゴールを決めた時の盛り上がり、降格が決まってしまった時のゴール裏からの声かけ… これから先もずっと心に残っていると思います。応援ありがとうございました!」 「Y.S.C.C.での2年間は、試合の出場機会にも恵まれ、とても楽しく充実していました。その分、今年の降格という結果には、自分の力不足を痛感し、非常に申し訳ない思いでいっぱいです。これからもサッカー選手として成長できるように頑張っていきます」 「来シーズンはJリーグ復帰に向けてのライバルとなってしまいますが、対戦した際にはよろしくお願いします。2年間本当にありがとうございました」 ◆藤島樹騎也 【いわてグルージャ盛岡】 「この度、いわてグルージャ盛岡に加入させていただきました藤島樹騎也です。今まで携わっていただいた方々、家族、友人、サポーター、今年でいうと本当によくしていただいた、バイト先の店長、鈴木隆行さん、接骨院の先生方、たくさんの方々の想いを背負って、感謝の気持ちを持って日々努力していきます」 「自分の武器であるスピード系のスタッツはJリーグ全体でみてもほとんどがJリーグトップクラスです。ですが、なかなか芽が出ず、今年は引退を考えました。そんな中でご縁があり、サッカーを続けさせていただくことができたこと、本当に感謝しています」 「この1年でチームとしては“Jリーグ復帰“ 個人としては”覚醒” チームの力になれるように、昇格に貢献できるように、全力で取り組んでいきます。いわてグルージャ盛岡のサポーターの皆様、関係者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします!」 【Y.S.C.C.横浜】 「まずはじめに、獲得してくれた倉貫監督をはじめとするコーチングスタッフ、フロントスタッフに感謝しています。そしてどんな時も応援してくれたサポーターの方々、家族、友人、全ての方々に感謝しています」 「個人としての結果もなかなか付いてこず申し訳ありませんでした。1年間という短い期間でしたが、本当にありがとうございました」 2024.12.26 16:30 Thu
4

失点直後に萱沼優聖がまさかの暴力行為…YSCCが新宿に0-2敗戦で今季初黒星 青森は開幕3連勝ならず【JFL第3節】

22日、日本フットボールリーグ(JFL)第3節の3試合が行われた。 ◆YSCC 0-2 新宿 JFLの新たな関東勢対決、Y.S.C.C.横浜vsクリアソン新宿。1年でのJリーグ返り咲きを目指すYSCCは、今季初めて実業団以外との対戦となったなか、開始1分3秒で新宿の元J1新潟MF島田譲に左足シュートを決められてしまう。 驚愕の暴力行為が飛び出したのは、この失点からのリスタート直後。YSCCのFW萱沼優聖は相手選手に倒されて激昂したのか、この選手を足裏で蹴るという愚行に。正面で見ていた主審が迷わずレッドカードを提示した。 数的不利となったなか、78分にDF小川真輝の直接FKが惜しくもクロスバー直撃。その直後、YSCCは自陣で繋ぎのミスが生じ、新宿のMF前澤甲気に追加点を献上…10人での奮闘虚しく0-2で敗れ、第3節にして初黒星を喫した。 ◆浦安市川 0-0 青森 唯一開幕2連勝のラインメール青森だったが、今節はアウェイでブリオベッカ浦安・市川とゴールレスドローに終わっている。 ◆沖縄 2-1 鈴鹿 沖縄SVがホームでアトレチコ鈴鹿を下して今季2勝目。11分、鈴鹿のルーズな守備を掻い潜ったMF高塩隼生が最終ライン背後へのスルーパスを引き出し、GKと一対一に。冷静に右足シュートを流し込んで先制点とした。 69分にはショートコーナーの流れから追加点。最後は混戦からキャプテンのDF藤崎将汰が後方へ落とし、MF小川嵩翔がボックス手前から目の覚めるような強烈ミドルを叩き込んだ。 その後、攻勢を強めた鈴鹿に1点差とされるも、逃げ切って第1節以来の白星に。今節まで3試合連続でホームゲームだったなか、次節はアウェイでいわてグルージャ盛岡と対戦する。 ◆第3節 ▽3月22日(土) Y.S.C.C.横浜 0-2 クリアソン新宿 ブリオベッカ浦安・市川 0-0 ラインメール青森 沖縄SV 2-1 アトレチコ鈴鹿 ▽3月23日(日) [13:00] FCティアモ枚方 vs Honda FC レイラック滋賀 vs 飛鳥FC ヴィアティン三重 vs ミネベアミツミFC 横河武蔵野FC vs いわてグルージャ盛岡 [16:00] ヴェルスパ大分 vs FCマルヤス岡崎 2025.03.22 15:09 Sat
5

YS横浜に経営上の是正措置が通達…J2ライセンス交付も財務基準に抵触する懸念

Jリーグは25日、Y.S.C.C.横浜に関して、2025シーズンのJ2クラブライセンスを交付した中、クラブの経営状況の変化により財務基準に抵触する懸念が生じ、Jリーグによる調査およびFIBによる判定会議を開催したことを報告した。 すでにJ2クラブライセンスが交付されていたYS横浜。懸念が生じたことで改めて判定会議を実施した結果、J2クラブライセンスは交付されるものの、経営上の是正措置が通達されることとなった。 YS横浜はクラブ経営上是正すべき点があるとFIBが判断。資金繰りに懸念があるとされている。 今回の是正措置により、YS横浜は以下の4つの項目を遵守することとなる。 ①2024年度予算進捗をJリーグに定期的に報告すること ②2025年度予算の編成方針及び進捗状況をJリーグに説明すること ③資金繰りの状況をJリーグに定期的に報告すること ④組織体制の改善策をJリーグに説明すること 現時点で、クラブから伝え聞いている中では、大きな問題はないとのこと。しかし、YS横浜はJ3・JFL入れ替え戦に進むことが決定しており、来シーズンはJリーグを戦えない可能性もある状況。今後、さらなる変化が起こる可能性もあると考えられている。 2024.11.25 18:55 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly