GK櫛引政敏が決定機阻止で1発レッドも逃げ切り成功…滋賀の今季2勝目に 岩手は藤本憲明2発で逆転勝利【JFL第3節】

2025.03.23 18:07 Sun
今節の白星は新宿、沖縄、滋賀、Honda、岩手、V三重、V大分
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今節の白星は新宿、沖縄、滋賀、Honda、岩手、V三重、V大分
23日、日本フットボールリーグ(JFL)第3節の5試合が各地で行われた。

◆滋賀 2-1 飛鳥

クラブ名称変更から3年目、県勢初のJリーグ参入へ正念場の2025シーズンを戦うレイラック滋賀だが、前節早くも今季初黒星。今節はホームに昇格組の飛鳥FCを迎え、49分に左CKからMF竜田柊士が頭で合わせて先制点とする。
78分にはFW北川柊斗のPKで追加点。

しかし、90+3分に1点差とされ、交代枠を使い切った90+5分にGK櫛引政敏が自身の判断ミスから決定機阻止で1発退場に。MF角田駿が代理でGKを務め、直後のFKが枠に飛ばず難を逃れた格好か。かろうじて逃げ切った滋賀である。
◆枚方 2-4 Honda

盟主Honda FCFCティアモ枚方に4発勝利。まずは11分、FW児玉怜音の左足弾で先手を取り、17分には知花康士朗のミドルが軌道変わってゴールへ吸い込まれる追加点に。28分に敵陣での守備から岡崎優希がダイビングヘッドを叩き込み、41分には斉藤涼優が4点目を決めた。

怠慢な守備対応から決定的な4点目を奪われた枚方は後半、若谷拓海の左足弾、上元直樹のヘディング弾で2点差に。しかし、これ以上の反撃は叶わず、今シーズン初黒星である。Hondaは今季初得点からの今季初白星とした。

◆武蔵野 1-2 岩手

いわてグルージャ盛岡が2連勝。まずは開幕3試合を2勝1分け0敗で乗り切った。

今節は敵地吉祥寺で横河武蔵野FCと対戦し、36分に先制被弾。それでも76分、FW藤本憲明が相手のハンドで得たPKを沈めて追いつき、藤本は勢いそのまま78分に逆転ゴールを流し込んだ。なお、敗れた武蔵野は開幕3連敗だ。

◆V三重 2-1 ミネベア

ヴィアティン三重ミネベアミツミFCを撃破で2連勝。新加入FW山田晋平の初ゴールで先制したなか、36分に敵軍エース・FW大塚尋斗の機を見たミドルで追いつかれるも、前半ラストの45分にラッキーなオウンゴールで勝ち越した。

◆V大分 2-0 マルヤス

ヴェルスパ大分は元日本代表FW金崎夢生(36)の先制点を皮切りに2-0で勝利。ホームにFCマルヤス岡崎を迎え、31分に敵陣での守備から金崎が絶妙な左足シュートを叩き込む。

後半に入ると、後半頭から出場のFW矢野佑介が67分、敵陣深くでボールを刈り取り、自ら持ち運んで左足シュート。これが決まって追加点とし、守備でもシャットアウトに成功した。

なお、V大分は昨季ホームゲーム15試合で3勝8分け4敗。今季はここまで2戦2勝としており、J3入会を目指すなか、地元での認知拡大に向け、ホームでさらに勝利を重ねていきたい。今節の入場者数は1285人と発表されている。

◆JFL第3節
▽3月22日(土)
Y.S.C.C.横浜 0-2 クリアソン新宿
ブリオベッカ浦安・市川 0-0 ラインメール青森
沖縄SV 2-1 アトレチコ鈴鹿

▽3月23日(日)
レイラック滋賀 2-1 飛鳥FC
FCティアモ枚方 2-4 Honda FC
横河武蔵野FC 1-2 いわてグルージャ盛岡
ヴィアティン三重 2-1 ミネベアミツミFC
ヴェルスパ大分 2-0 FCマルヤス岡崎

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悲願のJ3参入へ…JFLレイラック滋賀はJリーグから新戦力7名、関西1部MVPや元柏ユースFWも補強

日本フットボールリーグ(JFL)のレイラック滋賀が精力的な補強に動いた。 昨年11月28日、Jリーグ理事会は滋賀に2024シーズンJ3クラブライセンスを交付。しかし、滋賀はMIOびわこ草津・MIOびわこ滋賀時代から数えてJFL16年目となった2023シーズン、交付直前の26日に行われた最終節で2位から3位へ転落…入替戦へ進めず、最速でのJ3参入を果たせなかった。 とはいえ「3位」はJFL16年目にして過去最高順位であり、J3ライセンス交付に向けての課題であった本拠地「平和堂HATOスタジアム」の照明はJリーグ基準をクリア。悔しいシーズンではあったが、大きな大きな進歩も遂げた。 2024シーズンに向けては15日からチーム練習がスタート。2023シーズン終了後、6年間にわたって背番号「10」を背負ったMF嘉茂良悟が引退し、22名もの退団が発表されたなか、新加入選手も14名発表されている。 DF平井駿助(21)ら昨年レンタル加入からの完全移籍移行組が14名中4名を占める一方、Jリーグからの新戦力も7名。また、2023シーズンの関西サッカーリーグ1部最優秀選手賞を受賞したMF竜田柊士(25)、柏レイソルユース時代からその名が通る早稲田大学FW奥田陽琉(22)といった興味深い選手も加入した。 なお、滋賀は2024シーズンJFL第1節で、3月10日(日)にホームで昇格組の栃木シティと対戦する。 ◆契約更新選手(登録継続/1月21日現在) ▽年齢・2023シーズンJFL成績 GK伊東倖希(27歳/28試合37失点) GK池末知史(26歳/0試合0失点) DF平尾壮(27歳/26試合1得点) DF井出敬大(22歳/25試合3得点) DF宮城雅史(33歳/12試合2得点) DF俣野亜以己(24歳/11試合2得点) DF山口真司(27歳/0試合0得点) MF角田駿(27歳/22試合2得点) MF海口彦太(27歳/27試合2得点) MF薬真寺孝弥(24歳/3試合0得点) ※1 MF庄司一輝(23歳/1試合0得点) MF斎藤翔太(27歳/2試合0得点) MF坂本広大(28歳/8試合0得点) FW秋山駿(24歳/10試合1得点) FW榎本大輝(27歳/27試合7得点) FW大垣勇樹(23歳/21試合5得点) ※2 FW菊島卓(30歳/15試合4得点) FW松原大芽(23歳/18試合1得点) ※1 FCティアモ枚方からシーズン途中に加入後は出場なし ※2 FCティアモ枚方からシーズン途中に加入。加入前の成績を含む ◆新加入選手(1月21日現在) ▽年齢・前所属・移籍形態 DF平井駿助(21歳/横浜FM/期限付き移籍→完全移籍移行) DF面矢行斗(25歳/栃木SC/期限付き移籍→完全移籍移行) DF小野寺健也(26歳/栃木SC/完全移籍) DF前川智敬(24歳/アスルクラロ沼津/完全移籍) DF大里皇馬(19歳/サガン鳥栖/期限付き移籍) DF岸本駿朔(23歳/アルビレックス新潟シンガポール/完全移籍) MF田部井悠(24歳/ザスパクサツ群馬/期限付き移籍→完全移籍移行) MF竜田柊士(25歳/アルテリーヴォ和歌山/完全移籍) MF南拓都(21歳/横浜FM/完全移籍) MF白石智之(30歳/ザスパクサツ群馬/完全移籍) MF久保田和音(27歳/ザスパクサツ群馬/完全移籍) MF山下雄大(23歳/徳島ヴォルティス/期限付き移籍) FW五十嵐理人(24歳/栃木SC/期限付き移籍→完全移籍移行) FW奥田陽琉(22歳/早稲田大学/新規入団) 2024.01.21 16:50 Sun
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レイラック滋賀、J3クラブライセンス取得に向けた申請を発表「滋賀県初のJリーグ参入を目指し、引き続き全力で活動」

日本フットボールリーグ(JFL)のレイラック滋賀が1日、J3クラブライセンス取得に向けた申請を行ったと発表した。 滋賀県勢初のJリーグ参入を目指し、現在JFL6位につける滋賀。長年「MIOびわこ滋賀」としてJFLファンに親しまれたなか、クラブ名称変更1年目の昨季は、J3との入替戦まであと一歩の3位フィニッシュで涙を呑み、今季に懸ける思いは強い。 今季の戦いぶりはいまひとつ。第9節で首位・高知ユナイテッドSCとのアウェイゲームを制したが、そこから4試合未勝利に。ただ、6月30日に行われた第14節・ラインメール青森戦は2-0で勝利し、5試合ぶりの白星となった。 滋賀のリリースは以下の通り 「レイラック滋賀FCはこのたび、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に、2025シーズン J3クラブライセンスの申請を行いましたので、お知らせいたします」 「Jリーグ入会(J3リーグ参加)には、9月末までに『Jリーグ入会』を申請し、Jリーグ理事会によって承認された上で、今シーズンの日本フットボールリーグ(JFL)での順位要件(最終順位が1位 または 最終順位が2位かつJ3・JFL入れ替え戦に勝利すること)が必要となります」 「このたびの申請にあたり、昨年に引き続いて、多大なご協力・ご支援を賜りました皆様に心より御礼を申し上げます」 「レイラック滋賀FCでは、滋賀県初のJリーグ参入を目指し、引き続き全力で活動を行ってまいります」 2024.07.01 14:53 Mon

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