連戦地獄が戻って来た…/原ゆみこのマドリッド

2024.10.22 20:00 Tue
©Real Madrid
「また忙しなくなったわね」そんな風に私が溜息をついていたのは月曜日、ようやく週末のリーガ戦が終わって一息つく間もなく、アンチェロッティ監督のCL前日記者会見が午後3時にあると知った時のことでした。いやあ、前節はマドリッドの2巨頭共アウェイゲームとなり、しかも同じ曜日、同じ時間で重なったため、レアル・マドリーがリール戦で今季、初黒星を喫するのをバル(スペインの喫茶店兼バー)で見ながら、ラジオでアトレティコがベンフィカにコテンパンにやられるのを鬱々と聴いていたものだったんですけどね。幸いこの3節はどちらもホームゲームながら、火曜と水曜に分かれて開催に。

おかげで2夜連続スタジアムに通えばいいだけなのは有難いんですが、気づけば、火曜のジローナvsスラビア・ブラスチラバ戦も、水曜のバルサvsバイエルン戦も揃ってホームゲームって、やっぱり今季の改変版CLリーグフェーズって、何かおかしくない?どちらにしろ、現在、決勝トーナメントの16強対決に直接行ける8位以上にいるチームが1つもなく、同じ1勝1敗ながら、得失点差でバルサが16位、マドリーが17位、アトレティコなど22位と、プレーオフを経由しないといけない24位以上にスペイン勢は3チーム。2連敗のジローナに至っては敗退順位の30位とあって、ホームでのこの一戦はどこも絶対、落とせないところかと。

とりわけ、昨季CLの決勝で下した相手、しかも現在、リーガフェーズ首位であるドルトムントを火曜午後9時(日本時間翌午前4時)にサンティアゴ・ベルナバウに迎えるマドリー、そして奇しくも宿敵に半年以上ぶりとなる土をつけた相手、リールを水曜午後9時にメトロポリターノに迎えるアトレティコには勝ってもらわないと困るんですが、果たして期待に応えてくれるのは…。
まあ、CLのことはまた後で話すことにして、とりあえず、paron(パロン/リーガの中断期間)明けのリーガ10節のマドリッド勢がどうだったか、振り返っていくことにすると、5チームの先陣を切ったのはマドリーで、グレーのサードユニを着て、土曜にバライドスでセルタと対戦。序盤早々には守備の乱れを突かれ、いえ、4分のスウェードベリのシュートは外れた上、オフサイドだったんですけどね。7分には彼にそれこそ1人でエリア内に入られ、完全に決められたと思ったところを、負傷が治ったGKクルトワが脚で奇跡のセーブ。

おかげで先制されるのを免れたマドリーだったんですが、20分にはこの10月はフランス代表に行かず、ベルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場で調整していたエムバペのパワーがいきなり火を噴くことに。まあ、それにはセルタのベルトランが自陣エリア前からのパスを運悪くカマビンガに当てるというラッキーもあったんですが、そのボールを拾ったエムバペが弾丸シュートでネットに突き刺してしまうんですから、雨の中、応援に駆けつけたホームのファンもさぞかし度肝を抜かれたことかと。
その2分後にボルハ・イグレシアスがゴールを入れたのも束の間、オフサイドで認められなかったため、ハーフタイムには0-1とリードして、入ったマドリーだったんですが、エースのイアゴ・アスパスが出場停止でおらずとも、臆せず、整然とボールを操るセルタに感じていたイヤな予感が当たったのは後半6分のことでした。そう、後でアンチェロッティ監督も「ウチがボールを持っている時、チュアメニは2人のCBの間に入ることになっていたんだが、me he equivocado yo al no explicarle bien a los jugadores lo que tenían que hacer/メ・エ・エキボカードー・ジョ・アル・ノー・エクシプリカルレ・ビエン・ア・ロス・フガドーレス・ロ・ケ・テニアン・ケ・アセール(選手たちに何をすべきか、上手く説明できなかった私が間違えた)」と告白。

攻撃時と守備時にCBとボランチのポジションを行ったり来たりする複雑なシステムがバグっていたことを認めていたんですが、とうとう、ミンゲサのラストパスをエリア内で完全にフリーだったスウェードベリに撃ち込まれ、同点にされてしまったから、さあ大変!

でも大丈夫。18分にはアンチェロティ監督が代表のお勤めで疲れていたはずのベルベルデとカマビンガをモドリッチとロドリゴに代えたところ、これまたドンピシャリ。3分後には39才40日でマドリー歴代最年長現役選手となった前者が出したスルーパスが、ええ、「Hay que correr al espacio, siempre se lo digo a Vini/アイ・ケ・コレール・アル・エスパシオ、シエンプレ・セ・ロ・ディゴ・ア・ビニ(スペースのあるところに走らないといけないと、いつもビニに言っている)」とモドリッチも明かしていたんですけどね。エリア内に走り込むビニシウスに届き、そのシュートが飛び出して来たGKグァイタの身体の下を通って決まったとなれば、当人もブラジル代表に行かず、頸椎ネンザの治療に専念した甲斐があった?

1-2とした後は、いえまあ、再びクルトワがバンバのシュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)したり、ロスタイムにはドゥビカスが絶好機に外してくれたなんてこともあったんですけどね。そのまま、マドリーは1点差で逃げ切り、今週土曜のクラシコ(伝統の一戦)を前にして、首位バルサとの差を勝ち点3のままで保つことができたんですが、ちょっとショックだったのは、セルタの方がいいプレーしているように見えたこと。まあ、それでもマドリーにはエムバペやビニシウスら、決定力の高いFWがいるため、勝つためのゴールには不自由しないのがミソなんですけどね。

2011-12シーズンの1年だけ、マドリーに在籍し、今季からドルトムントを率いることになった、まだ36才と若いヌリ・シャヒン監督の率いるドルトムントに対しては、ええ、主力だったフリュクルーク(ウェストハム)やフンメルス(ローマ)が抜け、メンバーもかなり変わっているため、あまり心配はしていないんですが、これがバルサ相手となると話は別。もしや、日曜最後の試合でもセビージャを5-1と粉砕していたフリック監督のチームの好調ぶりを見るにつけ、不安が湧いてくるのは私だけではない?

そしてマドリッド勢残り4チームは全て日曜開催試合となったんですが、残念ながら、マジョルカとアウェイで対戦したラージョは、いえ、GKバタジャの活躍もあって、後半30分まで0-0で粘ったんですけどね。CBムニンが負傷でアリダネと交代した途端、大型FWムリキにお約束のCKからのヘッドを決められて、1-0で負けてしまうことに。とはいえ、9位という安全な位置にいるのは変わりないため、エスタディオ・バジェカスに戻れる土曜のアラベス戦で勝てば丸く収まるんですが、ハメス・ロドリゲスも相変わらず、控えのままですし、一体、どうなることやら。

続く時間帯で開催されたのがアトレティコとレガネスの兄弟分ダービーだったんですが、ボルハ・ヒメネス監督のチームは9月にあったヘタフェ、ラージョとの連続弟分ダービーを両方とも1-1のドローで凌いでいましたからね。しかもシビタスから、新たに名前がリアドエア・メトロポリターノに変わっての初試合では、本家マドリーダービーの時、GKクルトワへの大量物投げ込み事件のせいで、フレンテ・アトレティコ(ウルトラのグループ)が大半を占めるfondo sur(フォンド・スール/南側ゴール裏)の1階区画が閉鎖。その日はDia de las penas(ディア・デ・ラス・ペーニャス/ファンクラブの日)に当たったため、スペイン各地から駆けつけたファンで他のスタンドは満員になったものの、とりとめのない応援しか、聞こえないんじゃないかと心配していたところ…。

いや、後でビッツェルも「Para mí faltaba ritmo con la pelota, sobre todo en los últimos 15-20 metros/パラ・ミー・ファルタバ・リトモ・コン・ラ・ペロータ、ソブレ・トードー・エン・ロス・ウルティモス・キンセ・ベインテ・メトロス(自分にしてみれば、ボールを持った時のリズムが足りなかった。とりわけラスト15~20メートルが)」と認めていたんですけどね。これがこの2週間、じっくり特訓した成果かと思うと、トロトロしすぎて、泣けてくるような前半のアトレティコのプレーは、別にファンの応援が足りなかったせいじゃないんですが、34分には弟分に足元をすくわれ、ネユウに先制点を奪われてしまうとは情けない。

おかげでハーフタイムにロッカールームに戻るアトレティコの選手たちにはちらほら、pito(ピト/ブーイング)が投げかけられていたなんてこともあったんですが、後半19分に早くもシメオネ監督が5人の交代枠を使い尽くした後、転機が訪れたんですよ。そう、後半頭にはもう、アルゼンチン代表帰りで唯一、先発したモリーナをサムエル・リノに代えると、12分にはリケルメ、コレア、コケをフリアン・アルバレス、デ・パウル、そして監督の三男、ジュリアーノへと一気に交代。いえまあ、最後にヒメネスと代わったレングレはビッツェルの下敷きとなり、左ヒザと足首のダブル捻挫を負ったため、やむない処置だったんですけどね。

そのせいで、実際にプレーしている位置はともかく、アトレティコはセルロート、フリアン・アルバレス、グリーズマン、ジュリアーノと、FW4人の超攻撃的な布陣で最後まで行くことになったんですが、案ずるより産むが易しだったんです。というのも24分にはまず、責任を感じたか、当人も「Es una jugada como las que hacía cuando tenía 20 años/エス・ウナ・フガダ・コモ・ラス・ケ・アシア・クアンドー・テニア・ベインテ・アーニョス(20才の頃、やっていたようなプレー)」と言っていたビッツェルが敵エリナ内奥深くまで侵入。右奥からのラストパスは最初、ハビ・エルナンデスに当たって戻ってきたものの、再びトライしたボールを何と、セルロートがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)でゴールに入れてしまったから、ビックリしたの何のって。

実際、スタンドが盛り上がったのは同点になってからで、ええ、やっぱり応援してもらいたければ、まずは選手たちがピッチでファンが応援したくなるようなプレーをしないといけませんよね。すると36分には、デ・パウルの長すぎるパスをジュリアーノが鬼気迫る勢いで追って、コーナー付近で回収すると、ゴール前にキラーパス。そこへグリーズマンが疾風のように突っ込んで、GKドミトロビッチの前で押し込んでいるとなれば、これこそまさにフランス代表を引退しての体力温存の賜物だった?

更には後半ロスタイム10分にもアトレティコはフリアン・アルバレスのやはり、2度目のトライとなったアシストでセルロートがこの試合、自身2ゴール目を挙げて3-1で快勝。兄貴分としての貫禄を示せたんですが、何よりだったのは、リーガ開幕戦で得点して以来、ノーゴールが続いていたセルロートが、うーん、やっぱりノルウェイ代表で2本挙げてきたのが運気を変えることになったんですかね。シメオネ監督も「コレアが下がった後、自分が最後までプレーすることがわかって、強気になれた」と言っていたんですが、いよいよ、昨季、ビジャレアルで見せたゴール力を取り戻してくれたことだったかと。

となれば、水曜のCLリール戦もホームですし、今度は応援団もいるため、週末日曜のアウェイ、ベティス戦より、勝ち目は十分あるんじゃないかと思いますが、そうそう、試合終盤には負傷したバリオスが泣いてしまい、チームメートに慰められていたなんてことも。ただ、これはちょっと当人の早とちりもあったようで、翌日の検査ではふくらはぎを腫らしただけの全治10日程の軽傷だったことが判明。1カ月のリハビリが必要となったレングレよりはずっとマシだったんですが、何せ、今のアトレティコはアスピリクエタとル・ノルマンがまだプレーできませんからね。この3週間はまたハードスケジュールとなるため、これ以上、ケガ人が増えないことを祈るばかりですよ。

一方、せっかく先制しながら、残りの時間、先発したミゲール・デ・ラ・フエンテも、交代出場したハラーもGKオブラクの手を煩わすことができなかったレガネスは幸い、敗戦にも関わらず、降格圏落ちはかろうじてせずにセーフ。ただ、18位のバジャドリーと同じ勝ち点の17位という危ういところにいるため、この日曜にブタルケにセルタを迎える一戦では奮起しないと、せっかくメトロポリターノにまで駆けつけて、声援を響かせていた忠実なファンたちを悲しませることになりかねないかと。

ちなみにレガネスのお隣さん、ヘタフェも一歩間違えば、それと同じ状況に陥るところだったんですが、いやあ、希望は捨ててはいけませんよね。そう、ラ・セラミカでのビジャレアル戦では前半43分にコメサニャのゴールで先制されいた彼らなんですが、丁度、メトロポリターノから帰って来た私が近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に寄り道したところ、何と後半39分、ベルトゥがエリア内でアルビオルに顔をはたかれたプレーが、VAR(ビデオ審判)モニターチェックでペナルティになるという幸運が発生。PKをアランバリがしっかり決めてくれたため、1-1の引き分けで、勝ち点1をもぎ取ったとなれば、気分はほぼ勝ったも同然?

唯一の難点はせっかく先発復帰間近と言われていたボルハ・マジョラルがまたケガをして、その日の遠征に参加しておらず。週末までに回復するかどうかもわからないところですが、こればっかりはねえ。降格圏とは勝ち点1差あるとはいえ、まだ16位に留まっているボルダラス監督のチームだけにこの日曜、10節で最下位に落ちたバレンシアをコリセウムに迎える一戦では白星を掴んで、浮上のキッカケにしてもらいたいものですが…ヘタフェとレガネスの地道な闘いはしばらく続くかもしれませんね。

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【2024-25 ラ・リーガ前半戦ベストイレブン】3つ巴の争いも3位のバルサから最多4選手を選出

2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat
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21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン

IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu

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