【Jリーグ移籍情報まとめ/12月22日】日本代表DF森下龍矢がポーランド移籍で合意、川崎FはDF三浦颯太を甲府から獲得

2023.12.23 10:00 Sat
ポーランドに挑戦する名古屋DF森下龍矢
©超ワールドサッカー
ポーランドに挑戦する名古屋DF森下龍矢
Jリーグ移籍情報まとめ。12月22日付けのJリーグ各クラブにおける移籍動向を一挙にお届け。

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【J1移籍情報】日本代表に招集された三浦颯太が川崎Fに完全移籍
日本代表に招集された三浦颯太が川崎Fに完全移籍
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◆FC東京
《契約更新》
DF白井康介(29)

[IN]
《期限付き移籍満了》
GK波多野豪(25)←V・ファーレン長崎
[OUT]
《期限付き移籍》
DF木村誠二(22)→サガン鳥栖

◆川崎フロンターレ
[IN]
《完全移籍》
DF三浦颯太(23)←ヴァンフォーレ甲府

《期限付き移籍満了》
FW宮城天(22)←モンテディオ山形

[OUT]
《育成型期限付き移籍延長》
FW五十嵐太陽(20)→レノファ山口FC

◆横浜F・マリノス
《契約更新》
MF渡辺皓太(25)
DF實藤友紀(34)

[OUT]
《完全移籍》
GKオビ・パウエル・オビンナ(26)→ヴィッセル神戸

《育成型期限付き移籍延長》
DF西田勇祐(20)→AC長野パルセイロ

◆横浜FC
[OUT]
《完全移籍》
GK大内一生(23)→松本山雅FC

◆湘南ベルマーレ
《契約更新》
DF大野和成(34)
DF松村晟怜(20)

◆名古屋グランパス
《契約更新》
DF野上結貴(32)
MF米本拓司(33)
MF和泉竜司(30)
MF森島司(26)
MF稲垣祥(31)
GK武田洋平(36)
FW永井謙佑(34)
MF久保藤次郎(24)
DF河面旺成(29)
DF行德瑛(19)
MF吉田温紀(20)
GK杉本大地(30)

[OUT]
DF森下龍矢(26)→レギア・ワルシャワ(ポーランド)

◆ヴィッセル神戸
[IN]
《完全移籍》
GKオビ・パウエル・オビンナ(26)←横浜F・マリノス

[OUT]
《契約満了》
GKフェリペ・メギオラーロ(24)

◆サンフレッチェ広島
《契約更新》
DF塩谷司(35)
MF越道草太(19)

[OUT]
《育成型期限付き移籍》
FW棚田遼(20)→いわきFC

◆アビスパ福岡
《契約更新》
DF宮大樹(27)
MF紺野和也(26)
FW鶴野怜樹(22)
DF前嶋洋太(26)
FW佐藤凌我(24)
GK永石拓海(27)
DF小田逸稀(25)
DF湯澤聖人(30)
MF金森健志(29)

◆サガン鳥栖
[IN]
《完全移籍》
FWヴィニシウス・アラウージョ(30)←FC今治
GKアルナウ(25)←奈良クラブ

《期限付き移籍》
DF木村誠二(22)←FC東京

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1週間で劇的に変化したFC東京/六川亨の日本サッカーの歩み

2月23日、中国・深圳で開催されているAFC U-20アジアカップの準々決勝で日本はイランと対戦。開始5分に先制点を奪われたものの、29分に小倉幸成のミドルシュートで同点に追いついた。その後は圧倒的に攻めながらも延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦に突入。ここでイランは1人目と2人目が失敗したのに対し、日本も3人目の髙橋仁胡のシュートはGKにストップされたが、残り2人が確実に決めてイランをPK戦4-3で下し、ベスト4進出を果たすと同時に4大会連続のW杯出場を決めた。 さてJ1リーグの第2節は、先週に引き続きFC東京のホーム開幕戦である町田戦を取材した。昨シーズンのFC東京は町田にホームで1-2、アウェーでも0-3と完敗している。ただ、松橋力蔵監督の率いた新潟は、リーグ戦で3-1、0-0、ルヴァン杯の準々決勝でも5-0、0-2と町田には相性がいい。結果は、横浜FMから移籍した西村拓真の決勝点で町田が対FC東京戦3連勝を飾った。 驚かされたのは、FC東京の戦い方だった。1週間前の横浜FC戦ではシステム変更のため攻撃の形をほとんど作れなかった。スタメンとシステムは横浜FC戦とまったく同じ。しかし攻撃に転じるとワンタッチでのパスが明らかに増えていた。 右サイドでは仲川輝人がインサイドにポジションを移すことでスペースを作り、WBの白井康介だけでなく、右CBの土肥幹太も果敢に攻撃参加する。ここにボランチの小泉慶が絡むトライアングルで、フィニッシュには至らなかったものの何度も攻撃の形を作った。 1トップのマルセロ・ヒアンとインサイドの仲川はクサビのタテパスをワンタッチでサイドに展開してカウンターの起点になった。俵積田晃太は左サイドのスペースで得意のドリブル突破だけでなく、前半10分にはドレシェヴィッチのボールを奪うシュートカウンターから惜しいシーンを演出。さらにタテパスを受けてもワンタッチで戻すのではなく、キープからターンして突破を図った。 「敵を背負っていても、早くて正確なパスを足元に入れれば簡単には奪われない」と言われても、そう簡単にできることではない。「密集地帯でも、素早くフォローしてワンタッチプレーの連続で突破しろ」という指摘も同様だろう。しかし、この日のFC東京は、パスの受け手は門の間に入ってボールを引き出そうとしていたし、右サイドであえて密集地帯を作ることで敵を引きつけ、リターンパスで無力化しようとしているようにも感じた。 いずれも横浜FC戦では見られなかったプレーだし、監督からの指導があったとしても1週間でこれだけ劇的に変わるのかと感心した次第である。松橋監督は、基本的に練習は非公開である。このため劇的変化の秘訣を会見で質問しようと思ったが、まだ監督に就任したばかりだし、2試合しか終えていない。こちらはもう少し試合を見て、トライしていることの成果が出てからにしようと思った。 今シーズンのJ1には8人の新監督が誕生した。すでに柏のリカルド・ロドリゲス監督、川崎Fの長谷部茂利監督は、ちばぎんカップやACLEの浦項戦でチーム改革の成果を証明している。そして昨日は鹿島の鬼木達監督も“堅守速攻"という伝統のスタイルから方向転換していることを、東京Vに4-0と圧勝したことで示しつつあると言っていいだろう。 指導の成果が着実にチームに浸透しているようで、今シーズンのJ1は、いつもとは違ったリーグ展開になる予感がして楽しみでならない。 文・六川亨 2025.02.24 21:30 Mon
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