チアゴ・アウベス TIAGO ALVES

ポジション FW
国籍 ブラジル
生年月日 1993年01月12日(31歳)
利き足
身長 181cm
体重 72kg
ニュース
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東京Vの城福浩監督、節目10戦目の福岡戦に向けJ1での現状語る…「日本一のトレーニングだと胸を張れるか」と緩みも見逃さず

東京ヴェルディの城福浩監督が、ホーム初白星を狙うアビスパ福岡戦への意気込みを語った。 前節、川崎フロンターレ相手に今シーズン初のクリーンシートを達成も、0-0のドローで3試合ぶりの白星を逃した15位の東京V。 これで無敗試合を「6」に伸ばしたものの、3試合連続ドローと勝ち点3奪取に苦戦する昇格組は、28日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第10節で、同じく3試合連続ドロー中で11位の福岡を相手に、今季ホーム初勝利と共に4試合ぶりの白星を狙う。 城福監督は26日にクラブハウスで行われた公式会見で、今季2勝目に向けた意気込みを語った。 63歳の指揮官は、開幕からちょうど10戦目となる今回の福岡戦に先駆けて、クラブにとって16年ぶりとなるJ1でのここまでの戦いを総括した。 「1試合勝ち点1というのは、そのペースで残留できないと思っています。やはり勝ち点3の試合というのを積み上げていかないといけない」と、1試合平均勝ち点1という現状が十分ではないと語った。 一方で、「どうやっても勝てない。負けた試合でも、これはどう振り返っても負けだなというような試合が1試合もない」、「我々らしくやれば、どことやっても勝てる可能性を見出せるという手応えがここまである」と、手応えも口にした。 ここまでリーグ最多の6引き分けという結果に関しては、「ひとくくりに総括はできない」としながらも、この経験を今後の戦いにおいて、勝ち点1を勝ち点3に、勝ち点0を勝ち点1に変えていくことが可能であると主張。とりわけ、「最後の局面での判断と表現の仕方」を学ぶことが重要な要素になると考えている。 「ゲームの状況が違うし相手も違うので、ひとくくりにして総括はできないですけど、もっと言えば、我々は2敗してますが、その2敗は勝ち点0のはずがないというふうに、今でも思っています。そういう試合展開だったし、少なくとも勝ち点1は両方ともそこに持ち込まなければいけなかったと思います」 「ここまでトータルで見た時に、ある程度のことを自分たちの信念を持って、全員で目指すサッカーをやるというところと、最後の最後の局面というのは、何が起きてもおかしくない状況というのは、個人とかグループの判断になってくる」 「目指しているものがこういうサッカーだからこうしようという状況は、もう90分以降では、そういうシチュエーションではないシチュエーションもあるということは、ここで勝つためにここで勝ち点を取るためにどういうプレーの選択をして、どういう強度を出して、自分のポジションだからこれは行くべきなのか、行かないべきなのかではなくて迷うのであれば、身体が反応して走っているという11人ではないと、おそらく勝ち点を取るのは難しい」 「なぜならばJ1というのは、後から入ってくる選手ほど実績がもの凄くて、状況判断ができて、それを表現するスキルがある選手が75分以降で出てくる。それに、対等以上に我々が戦うためには、状況判断ではなくて量も含めて効率性だけではなくて、自分が3倍動けばいいんだというぐらいの割り切りも含めて、最後の局面というのを全員が判断と表現の仕方というのを学んでいかないと、なかなか勝ち点3には繋がらないということは今まで学んでいると思います」 「逆の言い方をすれば、そこを学びさえすれば勝ち点3を取れるような試合も何試合かできてきているので、これまでのことを下を向かずにしっかりとやり続けることと、最終盤は今まで培った、ひょっとしたら経験しなくていい経験だったかもしれないですけど、こういう経験というのが生きたと思えるような試合を、今後やっていきたいと思います」 川崎F戦では今季初のクリーンシートを達成した一方、守備面でのさらなる改善を訴える指揮官は、福岡戦に向けた今週のトレーニングの中で改めて自分たちの守備の課題克服に着手。その中で「意識の部分で全体的に緩かった」と、自信や手応えが慢心に繋がりかねない状況にしっかりと釘を刺す。 「守備のトレーニングにも関わらず、いわゆる先発を多くしている選手側というか、レギュラー側が失点を重ねるような状況になって、スタッフとも話し合いながら映像を見返しながら、全体として『トレーニングはトレーニング』と、『ゲームはゲーム』みたいなちょっと緩さがあったので、今日はしっかりそこを締めることができたのは良かったかなと思います」 「違う色のビブス(控え)の選手が頑張ってくれたということで、そこが露見したというのもありますし、それはポジティブ。ただ、チームとしたら、表現としてこれは面白いなというか、気をつけなければいけないのは、“6戦負けなし”と言っていただけると聞こえはいいですが、5回引き分けている。それを考えたら、我々が安心するものとか、掴み取ったものが何かあるかと言えば、何もない…」 「フロンターレ戦で自分たちがある程度やれた感が、何となくですがありました。我々の振り返りで、一番最後に見せたシーンが、マテウスが本当に指の先で触って防いだ脇坂(泰斗)のシュートでした。そこをあえて最後見せましたが、それでも選手は大枠として勝てた試合ができたと、対等以上の試合ができたという感覚はあった。それは大事なことですけども、それで何かを自分たちが掴んだとか、何かを成し得たのかというと、結局勝ち点1しか取ってない」 「勝ち点1しか取れない試合というので、我々は勝ち点を積み上げることができずに、苦しんでるわけではないですけど、手応え以上の勝ち点にはなっていないというところを、忘れてるわけではないけれども、あのフロンターレ相手に対等以上にできたというのが、それが何なのかと」 「むしろ違う強みを持っている相手が週末に控えていますし、何の達成感なんだ、ということは強く言いました。それがトレーニングに表れていたのではないかと。まさにそれが何人も表れているシーンも見せましたし、我々が日本一のトレーニングを目指さない限り、このチームの残留と驚きを示すということはあり得ないので、果たしてこれが日本一のトレーニングだと胸を張れるのかと、彼らに問いました」 そういった反省を踏まえて臨む福岡戦では、加入後6試合で5ゴールを挙げるイラン代表FWシャハブ・ザヘディが強烈なインパクトを残している。その対戦相手のキーマンに対しては「足元もひと振りも、ヘディングもあるような1トップ」、「そこを中心に日本人選手がハードワークして、しっかりチームとして機能している」と、その能力を評価すると共に警戒を口にした。 なお、ホームチームでは川崎F戦を欠場したDF谷口栄斗、DF宮原和也の主力2選手が今週のトレーニングで部分合流。長期の離脱を回避できたことは朗報だが、「3歩進んで2歩下がる感じ。もう少し慎重にしてあげなければいけない」と、今節での復帰は時期尚早だと説明。また、前節の川崎F戦で途中出場から攻守に上々のパフォーマンスを見せたMFチアゴ・アウベスについては「彼の攻撃の良さはわかっている」とした上で、「グッドディフェンスの一員であってほしい。それをやるのであれば、さらに長い時間を与えたい」と、選手本人の努力を認めつつ今後の起用法について言及した。 2024.04.27 19:30 Sat

東京Vの城福浩監督、節目10戦目の福岡戦に向けJ1での現状語る…「日本一のトレーニングだと胸を張れるか」と緩みも見逃さず

東京ヴェルディの城福浩監督が、ホーム初白星を狙うアビスパ福岡戦への意気込みを語った。 前節、川崎フロンターレ相手に今シーズン初のクリーンシートを達成も、0-0のドローで3試合ぶりの白星を逃した15位の東京V。 これで無敗試合を「6」に伸ばしたものの、3試合連続ドローと勝ち点3奪取に苦戦する昇格組は、28日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第10節で、同じく3試合連続ドロー中で11位の福岡を相手に、今季ホーム初勝利と共に4試合ぶりの白星を狙う。 城福監督は26日にクラブハウスで行われた公式会見で、今季2勝目に向けた意気込みを語った。 63歳の指揮官は、開幕からちょうど10戦目となる今回の福岡戦に先駆けて、クラブにとって16年ぶりとなるJ1でのここまでの戦いを総括した。 「1試合勝ち点1というのは、そのペースで残留できないと思っています。やはり勝ち点3の試合というのを積み上げていかないといけない」と、1試合平均勝ち点1という現状が十分ではないと語った。 一方で、「どうやっても勝てない。負けた試合でも、これはどう振り返っても負けだなというような試合が1試合もない」、「我々らしくやれば、どことやっても勝てる可能性を見出せるという手応えがここまである」と、手応えも口にした。 ここまでリーグ最多の6引き分けという結果に関しては、「ひとくくりに総括はできない」としながらも、この経験を今後の戦いにおいて、勝ち点1を勝ち点3に、勝ち点0を勝ち点1に変えていくことが可能であると主張。とりわけ、「最後の局面での判断と表現の仕方」を学ぶことが重要な要素になると考えている。 「ゲームの状況が違うし相手も違うので、ひとくくりにして総括はできないですけど、もっと言えば、我々は2敗してますが、その2敗は勝ち点0のはずがないというふうに、今でも思っています。そういう試合展開だったし、少なくとも勝ち点1は両方ともそこに持ち込まなければいけなかったと思います」 「ここまでトータルで見た時に、ある程度のことを自分たちの信念を持って、全員で目指すサッカーをやるというところと、最後の最後の局面というのは、何が起きてもおかしくない状況というのは、個人とかグループの判断になってくる」 「目指しているものがこういうサッカーだからこうしようという状況は、もう90分以降では、そういうシチュエーションではないシチュエーションもあるということは、ここで勝つためにここで勝ち点を取るためにどういうプレーの選択をして、どういう強度を出して、自分のポジションだからこれは行くべきなのか、行かないべきなのかではなくて迷うのであれば、身体が反応して走っているという11人ではないと、おそらく勝ち点を取るのは難しい」 「なぜならばJ1というのは、後から入ってくる選手ほど実績がもの凄くて、状況判断ができて、それを表現するスキルがある選手が75分以降で出てくる。それに、対等以上に我々が戦うためには、状況判断ではなくて量も含めて効率性だけではなくて、自分が3倍動けばいいんだというぐらいの割り切りも含めて、最後の局面というのを全員が判断と表現の仕方というのを学んでいかないと、なかなか勝ち点3には繋がらないということは今まで学んでいると思います」 「逆の言い方をすれば、そこを学びさえすれば勝ち点3を取れるような試合も何試合かできてきているので、これまでのことを下を向かずにしっかりとやり続けることと、最終盤は今まで培った、ひょっとしたら経験しなくていい経験だったかもしれないですけど、こういう経験というのが生きたと思えるような試合を、今後やっていきたいと思います」 川崎F戦では今季初のクリーンシートを達成した一方、守備面でのさらなる改善を訴える指揮官は、福岡戦に向けた今週のトレーニングの中で改めて自分たちの守備の課題克服に着手。その中で「意識の部分で全体的に緩かった」と、自信や手応えが慢心に繋がりかねない状況にしっかりと釘を刺す。 「守備のトレーニングにも関わらず、いわゆる先発を多くしている選手側というか、レギュラー側が失点を重ねるような状況になって、スタッフとも話し合いながら映像を見返しながら、全体として『トレーニングはトレーニング』と、『ゲームはゲーム』みたいなちょっと緩さがあったので、今日はしっかりそこを締めることができたのは良かったかなと思います」 「違う色のビブス(控え)の選手が頑張ってくれたということで、そこが露見したというのもありますし、それはポジティブ。ただ、チームとしたら、表現としてこれは面白いなというか、気をつけなければいけないのは、“6戦負けなし”と言っていただけると聞こえはいいですが、5回引き分けている。それを考えたら、我々が安心するものとか、掴み取ったものが何かあるかと言えば、何もない…」 「フロンターレ戦で自分たちがある程度やれた感が、何となくですがありました。我々の振り返りで、一番最後に見せたシーンが、マテウスが本当に指の先で触って防いだ脇坂(泰斗)のシュートでした。そこをあえて最後見せましたが、それでも選手は大枠として勝てた試合ができたと、対等以上の試合ができたという感覚はあった。それは大事なことですけども、それで何かを自分たちが掴んだとか、何かを成し得たのかというと、結局勝ち点1しか取ってない」 「勝ち点1しか取れない試合というので、我々は勝ち点を積み上げることができずに、苦しんでるわけではないですけど、手応え以上の勝ち点にはなっていないというところを、忘れてるわけではないけれども、あのフロンターレ相手に対等以上にできたというのが、それが何なのかと」 「むしろ違う強みを持っている相手が週末に控えていますし、何の達成感なんだ、ということは強く言いました。それがトレーニングに表れていたのではないかと。まさにそれが何人も表れているシーンも見せましたし、我々が日本一のトレーニングを目指さない限り、このチームの残留と驚きを示すということはあり得ないので、果たしてこれが日本一のトレーニングだと胸を張れるのかと、彼らに問いました」 そういった反省を踏まえて臨む福岡戦では、加入後6試合で5ゴールを挙げるイラン代表FWシャハブ・ザヘディが強烈なインパクトを残している。その対戦相手のキーマンに対しては「足元もひと振りも、ヘディングもあるような1トップ」、「そこを中心に日本人選手がハードワークして、しっかりチームとして機能している」と、その能力を評価すると共に警戒を口にした。 なお、ホームチームでは川崎F戦を欠場したDF谷口栄斗、DF宮原和也の主力2選手が今週のトレーニングで部分合流。長期の離脱を回避できたことは朗報だが、「3歩進んで2歩下がる感じ。もう少し慎重にしてあげなければいけない」と、今節での復帰は時期尚早だと説明。また、前節の川崎F戦で途中出場から攻守に上々のパフォーマンスを見せたMFチアゴ・アウベスについては「彼の攻撃の良さはわかっている」とした上で、「グッドディフェンスの一員であってほしい。それをやるのであれば、さらに長い時間を与えたい」と、選手本人の努力を認めつつ今後の起用法について言及した。 2024.04.27 19:30 Sat

東京Vの城福浩監督、勝ち点1にとどまるも今季初無失点の川崎F戦を評価「もう一度やらせてくれと思えるような試合をやれたのは我々にとって成果」

東京ヴェルディの城福浩監督が、今シーズン初のリーグ戦クリーンシートを達成した川崎フロンターレ戦を振り返った。 東京Vは、20日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた明治安田J1リーグ第9節で川崎Fと対戦し、0-0で引き分けた。 前節のFC東京戦で負傷交代したDF谷口栄斗に加え、DF宮原和也とディフェンスラインの主力2選手を欠く中で、強力なアタッカー陣を擁する川崎F相手に苦戦も予想されたが、J1初出場となったDF千田海人を中心に急造のディフェンスラインが奮闘。FWマルシーニョやMF脇坂泰斗に幾度か決定的なシーンは作られたものの、9戦目にして今季初のクリーンシートを達成した。 一方、開幕から全試合で得点を記録していた攻撃面ではFW木村勇大、FW染野唯月の2トップを起点にショートカウンターや背後を突く形から決定機を作り出したが、それを得点に結びつけることができず。今季初の無得点に終わり、3試合ぶりの白星を挙げることはできなかった。 それでも、10人相手に2点差を追いつかれて2-2のドローに終わった東京ダービー後の会見とは異なり、今回の試合後の会見では同じ勝ち点1ながらもチームの戦いに対する手応えを窺わせた。 「ディフェンスラインが2人変わった中、試合を通じて全員が良い守備をしてくれてクリーンシートを今シーズン初めて達成できたことは自信になる。選手層の厚さを含めて、評価したいと思います」 「良い守備からの良い攻撃という意味では、決定機の創出においては我々の方が上回ったと自負しているので、今日の勝ち点1は本当に悔しい」と、勝ち点1にとどまった結果への歯がゆさも認めたが、「もう一度試合をやりたいと思えるような、もう一度やらせてくれと思えるような試合をやれたというのは、我々にとっては成果だと思いますし、続けていきたい」と、改めて今後に繋がる試合になったことを強調した。 その手応えという部分では、選手交代によるパワーダウン、ハイインテンシティのスタイルゆえの後半終盤のガス欠という開幕からの課題に関して、この試合では守備に走らされる時間帯はありながらも、終盤に押し返したこと。先発選手がより長い時間プレー強度を維持し、途中出場でリーグ戦初出場となったMFチアゴ・アウベスが上々のプレーを見せるなど収穫もあった。 城福監督は交代枠3枚を残した用兵については「ピッチ上で表現してくれていることは決して悪くない。自分たちのペースでやれているという自負があった。変えることで新しいエネルギーを注入するということも選択肢に入れながら、今やれていることを継続するということを選んだ」と、その意図を説明。 試合終盤のパフォーマンスについては「息が上がりきった中での最後の精度というのは、我々は学び続けていかなければいけない」と攻撃面での課題を口にしながらも、「ひとつのミスが誰かのカバーで帳消しになるというか、この繰り返しだと思うので、ここは痛い思いをしてきた中で、勇気を持って繋ごうとした中でのミスを、みんながしっかりカバーしているからこその失点ゼロだった」と、就任時からチームコンセプトに掲げる“リカバリーパワー”が徹底できた点を評価した。 今回の川崎F戦のドローによって6戦無敗(1勝5分け)としぶとく勝ち点を積み重ねる東京Vだが、今季初のリーグ戦でのクリーンシートと共にいくつかの収穫を得て臨む次節のアビスパ福岡戦では、待望のホーム初勝利を手にすることはできるか…。 2024.04.21 06:30 Sun

川崎Fと東京Vはゴールレス決着…川崎Fは連敗ストップも4戦無得点、東京Vは今季初の無失点試合に【明治安田J1第9節】

明治安田J1リーグ第9節の川崎フロンターレvs東京ヴェルディが20日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われ、0-0のドローに終わった。 前節、セレッソ大阪とのアウェイゲームを0-1で落とし、3試合連続無得点での未勝利となった16位の川崎F。4試合ぶりの得点と共に勝利を狙ったホームゲームでは先発3人を変更。山本悠樹、瀬古樹、家長昭博に代えてファンウェルメスケルケン際、ゼ・ヒカルド、山田新を起用した。 一方、前節のFC東京との東京ダービーを2-2のドローで終えた15位の東京Vは、これで5戦無敗もその内訳は1勝4分けと勝ち切れない状況が続く。3試合ぶりの白星を目指したアウェイゲームでは先発2人を変更。ベンチ外の宮原和也、谷口栄斗に代えて翁長聖と、J1初出場の千田海人を起用した。 J1では16年ぶり、公式戦では2022年6月の天皇杯以来の対戦となる両者の一戦。立ち上がりは互いに長いボールを使ってリスクを回避しながら相手の出方を窺う。 以降は球際のバトルを優位に進めるアウェイチームが、木村勇大の背後への飛び出しを効果的に使いながらボックス内でシュートまで持ち込むが、いずれも枠を捉え切れない。だが、13分にはセットプレーの二次攻撃からボックス手前左の深澤大輝のヘディングでの折り返しがファーに流れると、フリーの染野唯月が右足ハーフボレーシュート。だが、ここは勇敢に間合いを詰めたGKチョン・ソンリョンのビッグセーブに阻まれた。 守護神のビッグプレーで何とか守勢を凌いだホームチームは20分に最初の決定機を創出。相手陣内左サイドでのスローインの流れから味方とのパス交換でハーフスペースで縦に仕掛けた脇坂泰斗がボックス手前で右足を振り抜くが、これは惜しくも右ポストを叩いた。 決定機を作り合った後は球際の激しい接触によって選手が痛んでプレーが止まるシーンが多く、互いにリズムを掴み切れず。一進一退の攻防が続く。34分にはGKチョン・ソンリョンに圧力をかけた木村がボックス内で引っかけて染野にビッグチャンスも、左足で放ったシュートはチョン・ソンリョンがブロック。こぼれに森田晃樹が詰めるもDF大南拓磨が何とか先にかき出した。 前半終盤にかけてはスペースができ始めた状況で脇坂らが存在感を示すと、ここまで鳴りを潜めていたエリソンが馬力のある仕掛けから続けて際どいシュートを放ったが、いずれも先制点には繋がらなかった。 ゴールレスで折り返した試合は互いに選手交代なしでスタート。開始直後には東京Vのセットプレーを撥ね返した流れからのロングカウンターで川崎Fに決定機。快足を飛ばして左サイドを独走したマルシーニョがボックス手前から右足を振り抜くが、このシュートは大きく枠の右に外れた。さらに、53分にはボックス付近で脇坂、エリソンと短く繋いでボックス左のマルシーニョに再びの決定機。今度はシュートが枠を捉えるが、GKマテウスのファインセーブに阻まれた。 以降もホームチームペースで進む中、60分を過ぎて両ベンチが動く。川崎Fは64分、エリソンとマルシーニョを下げて小林悠、遠野大弥を同時投入。これに対して、東京Vは67分に齋藤功佑を下げてJ1初出場となるチアゴ・アウベスを投入した。 一連の交代によって流れに変化が生まれ、アウェイチームが押し返してイーブンに持ち込むと、川崎Fが再び動く。山田とファンウェルメスケルケン際を下げて家長昭博、瀬古樹を投入。橘田健人を左サイドバックに移す。さらに、84分には脇坂を下げて負傷明けのバフェティンビ・ゴミスをピッチに送り出した。 後半半ばから終盤にかけて試合が膠着し、完全に1点勝負の様相を呈す。3分が加えられた後半アディショナルタイムには土壇場で底力を見せた東京Vが決定的なシーンを作り出したが、山見大登の右CKに合わせた千田のヘディングシュートはGKチョン・ソンリョンの好守に阻まれた。そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎えた。 ホームの川崎Fは連敗をストップしたが、4試合連続無得点とまたしても決定力に課題を残した。一方、3試合ぶりの勝利を逃した東京Vは今季初めて無得点に終わったものの、今季初のクリーンシート達成で敵地から勝ち点1を持ち帰る形となった。 川崎フロンターレ 0-0 東京ヴェルディ 2024.04.20 18:06 Sat

川崎Fと東京Vはゴールレス決着…川崎Fは連敗ストップも4戦無得点、東京Vは今季初の無失点試合に【明治安田J1第9節】

明治安田J1リーグ第9節の川崎フロンターレvs東京ヴェルディが20日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われ、0-0のドローに終わった。 前節、セレッソ大阪とのアウェイゲームを0-1で落とし、3試合連続無得点での未勝利となった16位の川崎F。4試合ぶりの得点と共に勝利を狙ったホームゲームでは先発3人を変更。山本悠樹、瀬古樹、家長昭博に代えてファンウェルメスケルケン際、ゼ・ヒカルド、山田新を起用した。 一方、前節のFC東京との東京ダービーを2-2のドローで終えた15位の東京Vは、これで5戦無敗もその内訳は1勝4分けと勝ち切れない状況が続く。3試合ぶりの白星を目指したアウェイゲームでは先発2人を変更。ベンチ外の宮原和也、谷口栄斗に代えて翁長聖と、J1初出場の千田海人を起用した。 J1では16年ぶり、公式戦では2022年6月の天皇杯以来の対戦となる両者の一戦。立ち上がりは互いに長いボールを使ってリスクを回避しながら相手の出方を窺う。 以降は球際のバトルを優位に進めるアウェイチームが、木村勇大の背後への飛び出しを効果的に使いながらボックス内でシュートまで持ち込むが、いずれも枠を捉え切れない。だが、13分にはセットプレーの二次攻撃からボックス手前左の深澤大輝のヘディングでの折り返しがファーに流れると、フリーの染野唯月が右足ハーフボレーシュート。だが、ここは勇敢に間合いを詰めたGKチョン・ソンリョンのビッグセーブに阻まれた。 守護神のビッグプレーで何とか守勢を凌いだホームチームは20分に最初の決定機を創出。相手陣内左サイドでのスローインの流れから味方とのパス交換でハーフスペースで縦に仕掛けた脇坂泰斗がボックス手前で右足を振り抜くが、これは惜しくも右ポストを叩いた。 決定機を作り合った後は球際の激しい接触によって選手が痛んでプレーが止まるシーンが多く、互いにリズムを掴み切れず。一進一退の攻防が続く。34分にはGKチョン・ソンリョンに圧力をかけた木村がボックス内で引っかけて染野にビッグチャンスも、左足で放ったシュートはチョン・ソンリョンがブロック。こぼれに森田晃樹が詰めるもDF大南拓磨が何とか先にかき出した。 前半終盤にかけてはスペースができ始めた状況で脇坂らが存在感を示すと、ここまで鳴りを潜めていたエリソンが馬力のある仕掛けから続けて際どいシュートを放ったが、いずれも先制点には繋がらなかった。 ゴールレスで折り返した試合は互いに選手交代なしでスタート。開始直後には東京Vのセットプレーを撥ね返した流れからのロングカウンターで川崎Fに決定機。快足を飛ばして左サイドを独走したマルシーニョがボックス手前から右足を振り抜くが、このシュートは大きく枠の右に外れた。さらに、53分にはボックス付近で脇坂、エリソンと短く繋いでボックス左のマルシーニョに再びの決定機。今度はシュートが枠を捉えるが、GKマテウスのファインセーブに阻まれた。 以降もホームチームペースで進む中、60分を過ぎて両ベンチが動く。川崎Fは64分、エリソンとマルシーニョを下げて小林悠、遠野大弥を同時投入。これに対して、東京Vは67分に齋藤功佑を下げてJ1初出場となるチアゴ・アウベスを投入した。 一連の交代によって流れに変化が生まれ、アウェイチームが押し返してイーブンに持ち込むと、川崎Fが再び動く。山田とファンウェルメスケルケン際を下げて家長昭博、瀬古樹を投入。橘田健人を左サイドバックに移す。さらに、84分には脇坂を下げて負傷明けのバフェティンビ・ゴミスをピッチに送り出した。 後半半ばから終盤にかけて試合が膠着し、完全に1点勝負の様相を呈す。3分が加えられた後半アディショナルタイムには土壇場で底力を見せた東京Vが決定的なシーンを作り出したが、山見大登の右CKに合わせた千田のヘディングシュートはGKチョン・ソンリョンの好守に阻まれた。そして、試合はこのまま0-0でタイムアップを迎えた。 ホームの川崎Fは連敗をストップしたが、4試合連続無得点とまたしても決定力に課題を残した。一方、3試合ぶりの勝利を逃した東京Vは今季初めて無得点に終わったものの、今季初のクリーンシート達成で敵地から勝ち点1を持ち帰る形となった。 川崎フロンターレ 0-0 東京ヴェルディ 2024.04.20 18:06 Sat

初勝利懸けた京都戦に臨む東京Vの城福浩監督、攻撃の主力2選手不在も「チームの最大値の違う出し方をするチャンス」

東京ヴェルディを率いる城福浩監督が、インターナショナルマッチウィーク明け初戦となる明治安田J1リーグ第5節、京都サンガF.C.戦(29日)への意気込みを語った。 東京Vは開幕4試合を2分け2敗の19位で終え、インターナショナルマッチウィークの中断期間に入った。ここまでの試合では攻守両面で手応えを感じながらも、久々のJ1の舞台で勝ち点3を獲得する難しさを痛感している。 城福監督は、この中断期間を通じて、2-2のドローに終わった前節のアルビレックス新潟戦を普段通りに振り返りつつ、練習試合を利用しながら取り組むべき課題に注視できたと手応えを口にする。 「もちろん毎試合、自分たちが課題を見つけたり、自分たちが目指しているものへの手応えを確かめたりと、その繰り返しなので、今回は1週間空きましたけど新潟戦で何がやれて、もう少し改善するものが何なのかを明確にしています」 「代表ウィークの空いた週末に練習試合ができたので、そこで確かめて、メンバーも少し試しながらでしたが、チームとしてやりたい課題に取り組む、取り組んで手応えがつかめたような練習試合ができた。良い1週間だったと思います。今週、我々は金曜開催で少しゲームが早いので、コンディションも気にしながら京都戦に向けた準備が今のところできていると思います」 その取り組みでは、より自分たちでボールを握るという部分で、『絶対のポジション』というキーワードと共に立ち位置の整備などに注力。東京V就任以降は「セーフティーなポジション」との混同を避ける意味もあって前面に押し出すことはなかったものの、チームの成熟によってこのタイミングで、より明確な指示として解禁したという。 「自分たちが大事にしているボールを大事にするというところは、一つ間違えば、前にボールが進まないとか、セーフティーなポジションばかりを取ってしまうということにつながりかねないので、実はそれが一番自分としては嫌だった。就任当初は実は使わなかったです。言葉の中では言っていたかもしれないですが、『絶対のポジション』というところと、セーフティーなポジションが混同するような状況にはしたくなかったです」 「今は裏への意識であるとか、少しスペースでパスするとか、動きが相手の守備の矢印を利用して背後を取ることもできてきているので、今は『絶対のポジション』という単語を使っても、彼らの針が振れ過ぎることはないだろうと思ったので、自分は今まで実は使ってきた言葉ですけど、このチームではあまり使わなかったというところです」 「新潟戦ではもちろん我々らしい守備をもっとやれたはずだと思っていました。ただ新潟はご存知の通り、Jリーグでも一番ポゼッションにこだわった、ポゼッションのうまいチームだと思います。それでも、もっと厳しい守備ができたはず。そこに対して守備の反省をすると同時に、良い守備をするためにはもっと我々がボールを握らなければいけないいう意味でも、『絶対のポジション』はキーワードになるので、ボールを握りながら相手陣で、攻守においてエネルギーを出していくというところで、守備のことを言うのだけれども、頭の中では攻撃のキーワードがあるというような状況を作ってここ2週間やったので、選手はうまく中和させてくれたかなと思います」 その取り組みの成果を見せるべき京都との今季初白星を懸けた一戦では、「局面のバトルを前面に押し出してくるチーム」に対して、球際の攻防や走り負けないことが重要になると考えている。 「もちろんエネルギッシュというか、アグレッシブにランニングしてくるし、局面のバトルというのも前面に押し出してくるチームなので、我々としてはそこで対等以上にやらなければいけないと思います。スクランブルになって相手ボールになったときに、京都というのはランニングのスイッチが入って、それこそ複数人が湧き出てくる。スクランブルになったときにマイボールにしたいという思いと、もう一つはそこでランニングで負けないというか、走り負けないということが大事。もっと言えば、我々がボールを握る時間が長ければ、スクランブルになるという状況は、より少なくなる。どれも追求しなければ、難しい試合になると思います」 その京都戦に向けたメンバー選考の部分では、U-23日本代表帰りのFW染野唯月、先日に加入が発表されたMFチアゴ・アウベスらのコンディション面についても説明。マリ戦、ウクライナ戦で45分ずつプレーした前者に関してはパリ・オリンピックへのメンバー入りを懸けた代表キャンプという、心身ともにより負荷がかかる状況を考慮しつつ起用法を検討していくという。一方、実戦から1カ月以上遠ざかる後者については慎重な姿勢を見せる。 「この前のウクライナ戦で言えば、45分だったので時間的なところでは大きな問題はないですが、パリ五輪のメンバー生き残りをかけた1週間を過ごして、相当緊張感の高いキャンプだったと思います。ゲームの注目度も高かったですし、そういう意味で出場時間だけで測れない疲れはあると。現場ではまだ時間があるので、そこはしっかりと彼のコンディションと向き合いながら調整してあげたい」 「彼自身が実戦から、遠ざかっていたというのもありますし、長時間、飛行機に乗って時差のあるところから来ているとか、そういうところもあるので、我々はかなり慎重にみています。コンディションさえ戻れば、アジャストは早いと思うので、どのように我々が求めるインテンシティを連続して出せるか。それがケガの心配がない状況でピッチに送り出せるのかと日々見ているので、1日でも早くチョイスの中に入ってくるようにチーム全体で努力していきます」 また、京都戦では染野と共にU-23日本代表に招集されていたMF山田楓喜、開幕から全試合で先発出場していたFW木村勇大の2選手が保有元との対戦となり、両クラブの契約によって起用できない。 チームにとって痛手であることに間違いはないものの、「チームの最大値の違う出し方をするチャンス」とポジティブに語る指揮官は、この試合で単なる“代役”ではない“新たな個性”によるプラスな化学反応を期待している。 「これはもうわかっていたことなので、一つ言えばそれでも彼らの可能性を信じて我々は獲得したし、何とか彼らと共にチームを成長させたいという思いがあります。もう一つはこういう状況で、今までレギュラーで出てた選手2人出られない状況になるということは、自分自身チャンスだと思っています」 「彼らの代わりをに誰かを出すのではなくて、チームの最大値の違う出し方をするチャンスなので、こういうときこそ新しく出た選手が彼らの代わりをするというような精神状態では送り出したくない。新しい力をこの11人、18人で示すと、また正当な競争がに入っていく。こういうサイクルの一つのきっかけになると思うので、自信を持たせて、しっかり戦わせたいなと思います」 2024.03.28 19:20 Thu

低調スタートの徳島が助っ人補強! 昨季まで岡山でプレーしたFWチアゴ・アウベスを完全移籍で獲得、J2通算61試合22得点

徳島ヴォルティスは26日、ブラジルのシャペコエンセからFWチアゴ・アウベス(31)が完全移籍で加入することを発表した。背番号は「7」をつける。 チアゴ・アウベスは、ブラジル国内クラブの他、アジアでも韓国の浦項スティーラース、城南FC、全北現代モータースでプレー。サウジアラビアのアル・ヒラルでもプレーし、Jリーグでは清水エスパルス、サガン鳥栖、ガンバ大阪、ファジアーノ岡山でもプレーしていた。 2023シーズン限りで退団。Jリーグ通算では、J1で51試合9得点、J2で61試合22得点、リーグカップで4試合1得点、天皇杯で7試合、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で6試合1得点を記録していた。 シャペコエンセでは今シーズンのカンピオナート・カタリネンセで9試合に出場し1アシストを記録していた。 チアゴ・アウベスはクラブを通じてコメントしている。 「皆さん初めまして、チアゴです。このクラブでプレーできることを嬉しく思っています。チームの目標に向かって、みんなと一緒に戦っていきたいと思います。よろしくお願いします」 2024.03.26 18:15 Tue

東京Vの城福浩監督がチアゴ・アウベス獲得に言及…「見極めてきた中でのチョイス」、「このタイミングでないと縁はなかった」

東京ヴェルディの城福浩が、17日に加入が発表されたポルトガル人MFチアゴ・アウベス獲得について語った。 16年ぶりにJ1の舞台を戦う東京V。開幕4試合ではいずれも強豪クラブに善戦を見せたものの、2分け2敗の未勝利で降格圏の19位に位置している。 その中で攻撃に関しては、いずれも京都サンガF.C.から期限付き移籍で加入のFW木村勇大、MF山田楓喜が2ゴールずつを挙げ、4試合中3試合で先制点を記録。追加点を奪い切る部分で課題を残しているものの、昨季のJ2リーグで42試合57ゴールだったということを鑑みれば、まずまず健闘していると言える。 とはいえ、アタッキングサードでの個のクオリティ、指揮官が強く求めるゲームチェンジャーという部分で物足りなさは否めず。さらに、契約上直接対決で起用できないJ1からの期限付き移籍選手、今回のインターナショナルマッチウィークでもU-23日本代表に招集された山田楓喜、FW染野唯月らのパリ五輪候補組の離脱を考えた場合、前線の補強は必須とみられていた。 そういった中、クラブは昨季までJ2のライバルであるモンテディオ山形で主力を担った、J2通算64試合23得点のポルトガル人アタッカーを獲得。その新戦力は21日に実施されるメディカルチェックに先駆けて20日にチームに合流した。 同日、クラブハウスで囲み取材に応じた城福監督は、同選手獲得について、強化部との密なコミュニケーションを含め限られた補強予算の中、「見極めてきた中でのチョイスだった」と説明。また、先日にブラジルのボタフォゴFCとの契約を解消し、フリートランスファーの状況にあった点も獲得を決断する大きな要素のひとつになったと語っている。 「我々のクラブの規模で何がやれるのかというのは、ずっと強化と話しをしてきましたし、あれもこれもということではなく、いわゆるクラブのバジェットの中で、見極めてきた中でのチョイスだったと。おそらくタイミングも、このタイミングでないと縁はなかったと思います」 「あとは彼のコンディションを、いかにケガさせずに上げていくかというのがポイントになる。そこが上がりさえすれば、我々が実際去年J2ですけども、見てきたものというのはあるので、まずはそこのレベルにコンディションを戻すということがすごく大事。日々見極めながら彼と向き合いながら、やっていけるといいなと思います。そうすれば彼の良さというのは、我々もしっかり確信を持っているものがあるので、まずそういう環境というかコンディションを作ることが大事かなと思います」 チアゴ・アウベスは山形で左ウイングを主戦場に、センターフォワードや前線の複数ポジションでプレーしてきた万能型アタッカー。そのため、現在は[4-4-2]をメインシステムに[4-3-3]、[4-2-3-1]のオプションも持つ東京Vでは幅広い起用法が期待される。 城福監督も「両方をイメージ」と、前述の攻撃陣の離脱者の問題を抱える中、役割を固定せずに多才なアタッカーの最大値を引き出したいと考えている。 「特にオリンピック組が、あるいはこのチームはレンタル組が多いので、前線の選手がいるようで、試合によってはいないという可能性がかなり高い。そこで彼に高いレベルの競争をしてもらう。その中でどこのポジションが一番良いのか、組み合わせも含めその試合ごとに見極めていけるといいかなと思います」 同様に、豊富な運動量、高い守備強度、献身性が求められるチームスタイルにおいて、スタメンとして全力を出し切らせて後続にバトンを繋ぐのか、ゲームチェンジャーとしてバトンを受ける役割を与えるのかについても、起用法を模索していきたいとしている。 「今後も我々が出し切ってバトンを繋いでいくというのは変わらないです。その中でどちらの役割になるかはコンディションが戻ったときに、見極めていく。その試合ごとになるかもしれないですけど、見極めていくことになると思うし、おそらく100%のコンディションになれば、両方をやり得る。バトンを渡す方(先発)でも受ける方(途中投入)でも…。とにもかくにも早くその競走に立てるように上げてあげたい」 登録手続きに問題がなければ、最速で今月29日に行われる明治安田J1リーグ第5節の京都戦でデビューを飾れる見込みだが、「そこはデイ・バイ・デイ」と、最後の実戦から1カ月以上遠ざかっていることもあり、起用のタイミングに関しては慎重な姿勢を示した。 「ケガをさせられないので、我々が求める強度のところをどこまでやって、どんなリバウンドが出るのかを確かめていく状況になるかなと思います」 2024.03.20 17:30 Wed

「J1残留、チームに貢献するために来た」、東京Vの新戦力チアゴ・アウベスがチームに合流

東京ヴェルディへの加入が決定したポルトガル人MFチアゴ・アウベスが、20日にチームへ合流した。 昨年まで2シーズンに渡ってモンテディオ山形でプレーし、J2リーグでは通算64試合23得点の数字を残した27歳のポルトガル人アタッカー。山形退団後はカンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のボタフォゴFCでプレーしていたが、先日に契約を解消していた。 そういった中、J1リーグでのプレーを熱望するチアゴ・アウベスは、16年ぶりのJ1を戦う東京Vを新天地に選択。21日に実施されるメディカルチェック後に正式加入となるが、20日にオフ明けのチームに合流した。 新たなチームメイトに山形時代に覚えた日本語を交えて自己紹介を終えると、以降はウォーミングアップやフィジカルトレーニング、一部ボールを使ったメニューを消化。その後、個別のトレーニングを経て約1時間半の初日のトレーニングを終えた。 初日のトレーニングを終えた緑の新助っ人はクラブハウスで囲み取材に応じ、移籍の経緯について語った。 「まずはJ1でプレーしたいという気持ちがあった中、ヴェルディというクラブでプレーできることを嬉しく思いますし、自分自身もすごい状態はいいのかなと思っています」 「山形に2年在籍している時からヴェルディさんが伝統のあるチームというのもわかってましたし、対戦した時も強いチームだと感じていました。そこに来られたことを嬉しく思います」 「山形から出た後、ブラジルに自分自身も行きたくて、ブラジルの方に行きましたが、ブラジルではなかなか自分が思い描いた感じの印象を得られなかったです。その中でヴェルディさんからオファーをいただいた時に、そこから交渉を重ねてという形でした」 前所属先のボタフォゴでは先月中旬まで公式戦に出場していたが、以降は実戦と共にグラウンドでのトレーニングから離れており、現状ではフィジカルコンディションを戻すことを第一に、徐々に新たなスタイルやチームメイトとのプレーに順応していく考えだ。 「状態はまだまだ100%ではないです。少し練習から離れた部分もありますし、グラウンドでの練習からも離れていたので、そういったところを含めて、ここに来てからの時間を使って、フィジカル的な部分だったりを良くしていければいい。できるだけ早く試合に絡めるような準備をしていければいいかなと思います」 そして、コンディションが万全となった際には、J2時代にも発揮した得点感覚と共に、「スピードのある選手だと思っているので、その中で相手の背後だったり、ファイナルサードのスペースに入っていくプレーだったりを注目してほしい。中のスペースを見つけてそこに入り込んでいくのも、自分のひとつの特徴」と、攻撃面での持ち味を発揮したいと語っている。 最後に、“Verde-e-Brancos(緑と白)”の愛称で知られる母国屈指の名門、スポルティングCPの下部組織育ちということもあり、「緑は好きで、恋しかった」と緑の名門へのシンパシーを感じるポルトガル人MFは、「J1に残留するため、チームに貢献するためにここに来たので、そこをしっかり全うしたい」と、新天地での決意を語った。 2024.03.20 16:51 Wed

J1開幕から未勝利続く東京Vが元山形のチアゴ・アウベスを獲得! J2通算64試合23ゴール

東京ヴェルディは17日、MFチアゴ・アウベス(27)の加入を発表した。21日のメディカルチェックを経て、本契約となる。 これまでのキャリアをポルトガルや、ポーランドで紡ぎ、2022年から昨年まではモンテディオ山形でプレーしたチアゴ・アウベス。山形退団後はブラジルのボタフォゴFCでプレーしていた。 J1リーグでの経験こそないポルトガル国籍のアタッカーだが、J2リーグでは通算64試合23得点。山形では2年連続で二桁ゴールをマークしている。 16年ぶりとなるJ1リーグで開幕から4戦未勝利の19位に沈む東京Vの大きな戦力として期待されるチアゴ・アウベスはクラブを通じて決意を語った。 「東京ヴェルディのファン・サポーターのみなさま、はじめまして! チアゴ アウベスです。東京ヴェルディに加入することができてとてもうれしく思います。J1の舞台で戦えることをとても楽しみにしています。応援よろしくお願いします! 記念すべきシーズンになることを願っています。Let’s do it, Verdy!」 2024.03.17 11:05 Sun
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