【JFL第17節】首位高知が青森撃破で2連勝、2位栃木Cは枚方に4発勝利…笑顔で中断期間に突入したクラブは?
2024.07.21 18:31 Sun
JFL屈指の両サイドバック...高知のDF上月翔聖 & DF吉田知樹
20日~21日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第17節の7試合が各地で行われた。今節は各クラブにとって中断期間前最後の一戦だ。
◇新宿 vs V三重 [中止]
15位・クリアソン新宿 vs 3位・ヴィアティン三重は悪天候により、ホーム新宿が1点をリードする前半途中で中断・中止。これにより、新宿は暫定ながらも最下位に転落している。
◇ミネベア 1-0 武蔵野
(暫定)最下位脱出はミネベアミツミFC。ホームで14位・横河武蔵野FCを1-0と撃破し、3試合ぶりの白星となった。ホンダロックSC時代から数え、2度目の昇格から今季でJFL16年目という古参ミネベアが、意地を見せている。
連覇が遠のく昨季王者Honda FC。開幕からギアが上がりきらぬまま、中断期間前最後の一戦を7位で迎えた盟主は、チームの黄金時代を築いた元指揮官、井幡博康監督率いるFCマルヤス岡崎とゴールレスドローに終わっている。
◇V大分 2-1 ソニー
前節6位浮上のヴェルスパ大分は、観衆6063人が詰めかけたホーム「レゾナックドーム大分」で10位・ソニー仙台FCに勝利。まずは13分、敵陣深くでハイプレスからボールを奪い、最後はMF中野匠の右足弾で先制する。
後半頭に追いつかれるも81分、やはり敵陣でのボール奪取から前進し、味方のシュートがこぼれたところに反応したFW今村優介がゴール前で詰めて勝ち越し。FC大阪時代にJFLからJ3への昇格を経験した今村が、勝負を決めた。
◇浦安 2-1 沖縄
12位・ブリオベッカ浦安は“同期昇格”の8位・沖縄SVに逆転勝利。先制された直後の17分にFW東駿の豪快ヘッドで追いつくと、62分にはFKの流れから、DF吉田武史が古巣相手にオーバーヘッドキック弾をぶち込んだ。
都並敏史監督率いる浦安は直近6試合で5勝目。序盤戦は最下位も6月ごろから急速にチームが整う…いま、昇格組ながらも2位フィニッシュした昨季と全く同じ軌道を描いている。中断期間明けにも期待を抱かせる戦いぶりだ。
◇枚方 3-4 栃木C
一方、今季現在のJFL2位も、昇格組の栃木シティ。リーグ最多の31得点が光るなか、直近4試合無敗で4位・FCティアモ枚方とのアウェイ上位対決に臨み、今回も勝ち点3を積んだ。
立ち上がりに鈴木隆雅のゴールで先制すると、33分にも、MF岡庭裕貴のクロスにDF鈴木隆が合わせて追加点。直後に枚方DF阿部隼人のゴールで1点を返されるも、その60秒後、今度はFW藤原拓海が枚方を突き放す3点目を決めた。
栃木Cはその後追いつかれるも、3-3で迎えた82分、MF宇津木峻が右からのクロスに上手くボレーで合わせて決勝点に。大量4得点で枚方を封じ、中断期間中の2位をキープした。
◇青森 0-1 高知
首位・高知ユナイテッドSCはアウェイで5位・ラインメール青森を撃破。0-0で迎えた54分、右CKの流れからDF上月翔聖が右足シュートを放ち、うまくミートせずも絶妙にネットへ吸い込まれた。
これが決勝点となった高知は2連勝。4試合連続クリーンシートで、直近8試合で5度目の「1-0勝利」。そしてこの8試合で失点わずか「3」と、堅守が冴えまくっている。
◇滋賀 2-2 鈴鹿
9位・レイラック滋賀は栃木Cに0-1と敗れた前節終了後、菊池利三監督を解任。11位・アトレチコ鈴鹿との今節は東広樹ヘッドコーチが暫定指揮を執り、2-2のドロー決着となっている。首位高知とは勝ち点「21」差、2位栃木Cとは「11」差…来季のJ3参入が厳しくなっている。
◆第17節
▽7月20日(土)
クリアソン新宿 [中止] ヴィアティン三重
ミネベアミツミFC 1-0 横河武蔵野FC
Honda FC 0-0 FCマルヤス岡崎
ヴェルスパ大分 2-1 ソニー仙台FC
ブリオベッカ浦安 2-1 沖縄SV
▽7月21日(日)
FCティアモ枚方 3-4 栃木シティ
ラインメール青森 0-1 高知ユナイテッドSC
レイラック滋賀 2-2 アトレチコ鈴鹿
◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点43 | +20
2位 栃木シティ | 勝ち点33 | +10
3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6
4位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点27 | +1
5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点26 | +1
6位 ラインメール青森 | 勝ち点25 | +5
7位 Honda FC | 勝ち点24 | +4
8位 沖縄SV | 勝ち点23 | +1
9位 レイラック滋賀 | 勝ち点22 | +6
10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点21 | +1
11位 ソニー仙台FC | 勝ち点21 | -3
12位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点20 | -1
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点18 | -4
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点13 | -13
15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点12 | -17
16位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17
◇新宿 vs V三重 [中止]
15位・クリアソン新宿 vs 3位・ヴィアティン三重は悪天候により、ホーム新宿が1点をリードする前半途中で中断・中止。これにより、新宿は暫定ながらも最下位に転落している。
(暫定)最下位脱出はミネベアミツミFC。ホームで14位・横河武蔵野FCを1-0と撃破し、3試合ぶりの白星となった。ホンダロックSC時代から数え、2度目の昇格から今季でJFL16年目という古参ミネベアが、意地を見せている。
◇Honda 0-0 マルヤス
連覇が遠のく昨季王者Honda FC。開幕からギアが上がりきらぬまま、中断期間前最後の一戦を7位で迎えた盟主は、チームの黄金時代を築いた元指揮官、井幡博康監督率いるFCマルヤス岡崎とゴールレスドローに終わっている。
◇V大分 2-1 ソニー
前節6位浮上のヴェルスパ大分は、観衆6063人が詰めかけたホーム「レゾナックドーム大分」で10位・ソニー仙台FCに勝利。まずは13分、敵陣深くでハイプレスからボールを奪い、最後はMF中野匠の右足弾で先制する。
後半頭に追いつかれるも81分、やはり敵陣でのボール奪取から前進し、味方のシュートがこぼれたところに反応したFW今村優介がゴール前で詰めて勝ち越し。FC大阪時代にJFLからJ3への昇格を経験した今村が、勝負を決めた。
◇浦安 2-1 沖縄
12位・ブリオベッカ浦安は“同期昇格”の8位・沖縄SVに逆転勝利。先制された直後の17分にFW東駿の豪快ヘッドで追いつくと、62分にはFKの流れから、DF吉田武史が古巣相手にオーバーヘッドキック弾をぶち込んだ。
都並敏史監督率いる浦安は直近6試合で5勝目。序盤戦は最下位も6月ごろから急速にチームが整う…いま、昇格組ながらも2位フィニッシュした昨季と全く同じ軌道を描いている。中断期間明けにも期待を抱かせる戦いぶりだ。
◇枚方 3-4 栃木C
一方、今季現在のJFL2位も、昇格組の栃木シティ。リーグ最多の31得点が光るなか、直近4試合無敗で4位・FCティアモ枚方とのアウェイ上位対決に臨み、今回も勝ち点3を積んだ。
立ち上がりに鈴木隆雅のゴールで先制すると、33分にも、MF岡庭裕貴のクロスにDF鈴木隆が合わせて追加点。直後に枚方DF阿部隼人のゴールで1点を返されるも、その60秒後、今度はFW藤原拓海が枚方を突き放す3点目を決めた。
栃木Cはその後追いつかれるも、3-3で迎えた82分、MF宇津木峻が右からのクロスに上手くボレーで合わせて決勝点に。大量4得点で枚方を封じ、中断期間中の2位をキープした。
◇青森 0-1 高知
首位・高知ユナイテッドSCはアウェイで5位・ラインメール青森を撃破。0-0で迎えた54分、右CKの流れからDF上月翔聖が右足シュートを放ち、うまくミートせずも絶妙にネットへ吸い込まれた。
これが決勝点となった高知は2連勝。4試合連続クリーンシートで、直近8試合で5度目の「1-0勝利」。そしてこの8試合で失点わずか「3」と、堅守が冴えまくっている。
◇滋賀 2-2 鈴鹿
9位・レイラック滋賀は栃木Cに0-1と敗れた前節終了後、菊池利三監督を解任。11位・アトレチコ鈴鹿との今節は東広樹ヘッドコーチが暫定指揮を執り、2-2のドロー決着となっている。首位高知とは勝ち点「21」差、2位栃木Cとは「11」差…来季のJ3参入が厳しくなっている。
◆第17節
▽7月20日(土)
クリアソン新宿 [中止] ヴィアティン三重
ミネベアミツミFC 1-0 横河武蔵野FC
Honda FC 0-0 FCマルヤス岡崎
ヴェルスパ大分 2-1 ソニー仙台FC
ブリオベッカ浦安 2-1 沖縄SV
▽7月21日(日)
FCティアモ枚方 3-4 栃木シティ
ラインメール青森 0-1 高知ユナイテッドSC
レイラック滋賀 2-2 アトレチコ鈴鹿
◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点43 | +20
2位 栃木シティ | 勝ち点33 | +10
3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6
4位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点27 | +1
5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点26 | +1
6位 ラインメール青森 | 勝ち点25 | +5
7位 Honda FC | 勝ち点24 | +4
8位 沖縄SV | 勝ち点23 | +1
9位 レイラック滋賀 | 勝ち点22 | +6
10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点21 | +1
11位 ソニー仙台FC | 勝ち点21 | -3
12位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点20 | -1
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点18 | -4
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点13 | -13
15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点12 | -17
16位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17
上月翔聖
井幡博康
中野匠
今村優介
東駿
吉田武史
都並敏史
岡庭裕貴
鈴木隆雅
阿部隼人
藤原拓海
菊池利三
東広樹
高知ユナイテッドSC
栃木シティ
ヴィアティン三重
FCティアモ枚方
ラインメール青森
ヴェルスパ大分
Honda FC
沖縄SV
レイラック滋賀
ソニー仙台FC
アトレチコ鈴鹿
ブリオベッカ浦安・市川
FCマルヤス岡崎
横河武蔵野FC
クリアソン新宿
ミネベアミツミFC
JFL
上月翔聖の関連記事

高知ユナイテッドSCの関連記事

JFLの関連記事
記事をさがす
|
上月翔聖の人気記事ランキング
1
2025年2月16日、高知ユナイテッドSCの歴史的Jリーグ初戦は栃木SCと…「J3で20番目のチーム」は気概を示せるか
高知ユナイテッドSCにとって歴史的な2025シーズンがいよいよ幕を開ける。 昨年12月の入替戦を制し、日本フットボールリーグ(JFL)から明治安田J3リーグへの栄転を掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とさえ呼ばれた南国土佐に、史上初のJクラブが誕生した。 年の瀬には吉本岳史監督が電撃退任し、サポーター間で大きな衝撃が。それでも、いわてグルージャ盛岡時代に『J3』で酸いも甘いも経験した秋田豊新監督のもと、選手たちは厳しくも充実のトレーニングを積んでいるようで、MF上月翔聖は「キツいけど成長を実感中」と話す。 昨シーズンは3月の開幕時点で24選手、途中加入&移籍を経ても総勢27選手というコンパクトな陣容でJ3まで駆け上がった高知。 今季に向けては主力の大半が残留した一方、新たに17選手が加わり、総勢32選手に。指導体制も変化したなか、“秋田高知”初陣で一体どのような11人が並ぶのか…蓋を開けてみねばわからないところであり、楽しみな点でもある。 2025年2月16日、高知がJリーグの舞台で初めて対戦するは、J2復帰を期す栃木SC。 栃木SCは昨季J2リーグ18位で降格、2017年以来8年ぶりのJ3に。同時にJFLからは高知とともに栃木シティがJ3へ…来季のJ2復帰を誓うなら、本拠地カンセキで迎えるJリーグ1年生高知との開幕戦を落とすわけにはいかない。 高知としても、気概を示すには絶好の相手。 キャプテンのDF小林大智、また秋田新監督は「我々はJ3で20番目のチーム」「Jリーグで60番目のチーム」とコメント。一昨年の天皇杯しかり、昨年末の入替戦しかり、“上”の相手を倒して大きな何かを成し得た経験を持つ選手が、Jリーグ1年目のチームにも複数残っている。 統合設立から10年目、県勢初のJクラブとなった高知ユナイテッドSC。Jリーグ1年目の歴史的初戦でどのような戦いを見せるのか。 筆者が高校1年生時、クラスの副担任は高知ユナイテッドSCの前身たる南国高知FCでプレーした元選手。先生が「プロは『準備』が大事」と話していたことを、今でも覚えている。 ◆明治安田J3リーグ第1節 2025年2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC 会場:カンセキスタジアム栃木(宇都宮市) 中継:とちぎテレビ、NHK高知放送局 配信:DAZN、Lemino <span class="paragraph-title">【公式X】高知ユナイテッドSCのファンクラブがJ3入会でリニューアル!“プチ会員”でも「コスパ高すぎ」!?</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">高知ユナイテッドSC「クラブユナイテッド2025」のご案内<br><br>皆様大変お待たせいたしました<br><br>これから観戦に行かれる方など、多くの皆様により一層お楽しみいただけるよう、昨年から内容をリニューアル!<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/9bqr4UFzqh">https://t.co/9bqr4UFzqh</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E4%B8%80%E5%BF%83?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知一心</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/0s77SM4MUs">pic.twitter.com/0s77SM4MUs</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1885288364758405412?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.13 17:00 Thu2
Jリーグ参入見据えるJFL高知が開幕6連勝で首位…遅攻速攻セットプレー&スーパーサブで14得点、対戦相手を悩ます精鋭集団に
Jリーグ参入を見据える高知ユナイテッドSCが破竹の開幕6連勝。JFL16チーム中屈指の完成度がそこにはある。 13日、日本フットボールリーグ(JFL)第6節のソニー仙台FCvs高知ユナイテッドSCが行われ、敵地に乗り込んだ高知が0-2と勝利した。 高知はこれで開幕6連勝。その間、「14」得点「2」失点と攻守両面で際立つ数字を残し、2位沖縄SVとはすでに勝ち点「6」差まで広がっている。盤石の首位キープだ。 昨季断片的ながらも高知の試合を眺めていた印象から、今季の戦いぶりを簡潔にあらわすと、「選手個々の鋭さが増している」といったところか。 ◆豊富な得点パターン 今季の選手個々を振り返る前に、昨季の高知をざっとおさらい。基本システムは[3-4-2-1]で、守備時はもちろん[5-4-1]。奪ってからの速攻は鋭く、スピード豊かなMF樋口叶やFW小林心、身体能力が高いターゲットマンのFW西村勇太(昨季限りで引退)はとりわけ危険な存在だった。 “ジャイキリ”達成の天皇杯ガンバ大阪戦、横浜FC戦などで披露した堅守速攻は普段のJFLと同じスタイル。セットプレーも得意とし、2023シーズンのリーグ戦30得点(28試合)中、12得点をCK・FK・PKから挙げている。 では、就任3年目の吉本岳史監督が基本システムを[4-2-3-1]へ移行した今季はどうか。 14得点の内訳は、ポゼッションから相手の守備網を崩して「3」得点、鋭い速攻で「5」得点、ロングボールから「1」得点、CKとFKから「3」得点、PKで「2」得点と、遅攻速攻セットプレー、比較的バランスよくゴールを奪えている印象だ。 ◆際立つ個性 前線の個々に目を向けると、昨季シャドーを主戦場としたMF樋口は2列目左が定位置となり、ここまで全6試合先発で2得点2アシスト。システム変更に伴い守備タスクが変わっても、持ち味のドリブルやアジリティが損なわれた感じはしない。 背番号10を背負う2列目中央のMF佐々木敦河はオールラウンダー的存在。ここまで得点こそないが、視野の広さとキック精度でゴールへ直結するプレーを披露でき、サイドに流れてのプレーやスペースメイキングも苦にしない高知の生命線だ。 2列目右のFW東家聡樹はアンタッチャブルな存在。本職ストライカーの26歳は186cmと長身ながらもずば抜けて足が速く、最終ライン背後に広大なスペースがある場合、後追いする相手DFはノーチャンスだ。第5節アトレチコ鈴鹿戦もこの形でネットを揺らし、今季3得点としている。 また、ストライカーのFW小林心は昨季チームトップの7得点ながらも今季は全6試合途中出場。にもかかわらず今季「4」得点は、JFL得点ランキング首位タイの数字であり、まさにジョーカー。 第1節ヴィアティン三重戦(3◯0)は90+3分にPKを沈めてダメ押し。第3節横河武蔵野FC戦(3◯0)は84分のスルーパスに抜け出し、東家に引けを取らぬスピードを見せつけ、やはりダメ押し。ソニー戦は投入直後の50分にPKで先制点、そして83分に切れ味鋭いドリブルから追加点。PK2つはいずれも自ら倒されて得たものであり、4得点中3得点は80分以降なのだ。 ここでは前線の選手数名だけにフォーカスしたが、攻守両面で気が利く両サイドバックのDF吉田知樹&MF上月翔聖、21歳DF田辺陽太&23歳DF福田玲央の若きセンターバックコンビなど、GKとボランチも含めて各ポジションの選手が際立ち、競争力が向上しているのが現高知。 6試合2失点の堅守を含め、今のところチーム全体の完成度はJFL16チームで群を抜く、と言ってよいだろう。 次節は昨季王者Honda FCとのホームゲーム。JFL昇格初年度の2020シーズン以来勝てていない相手であり、この一戦は高知にとって試金石となるはずだ。 ◆JFL第7節 4月28日(日) 13:00キックオフ 高知ユナイテッドSC vs Honda FC 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 LIVE配信:JFL Official Channel(ユーチューブ) ◆過去のハイライト 高知ユナイテッドSCチャンネル(ユーチューブ) 2024.04.15 18:20 Mon3
【JFL第16節】ダントツ首位の高知が“最強ジョーカー小林心”発動で3位V三重を撃破! 15位新宿は後半3発逆転負け
13日、日本フットボールリーグ(JFL)第16節の3試合が各地で行われた。今節残りの5試合は14日と15日に行われる。 ◇V三重 0-1 高知 首位・高知ユナイテッドSCと3位・ヴィアティン三重による、6試合無敗どうしの上位対決は、アウェイ三重に乗り込んだ高知に軍配。 63分に3枚替えを敢行した高知。 入った1人は今季6得点中5得点が途中出場からというFW小林心。23歳のストライカーは0-0で迎えた85分、オープンな展開から相手の中途半端なクリアを拾ったMF上月翔聖の浮き玉に走り、GKとの一対一を冷静に沈めた。 やはり、終盤の勝負強さも高知が現JFLで最強たる所以か。“アウェイで0-1”という最少スコアで勝ち切った高知は2試合ぶりの白星となり、今節は2位・栃木シティがレイラック滋賀を撃破も、勝ち点「10」差を詰めさせなかった。 ◇沖縄 3-1 新宿 16チーム中15位のクリアソン新宿は、前節のブリオベッカ浦安戦が悪天候で中止・延期となったなか、アウェイで10位・沖縄SVと対戦し、痛恨の逆転負けだ。 新宿は23分、敵陣左サイドでFKを得ると、キッカーはレフティーのMF中山雄登。アウトスイングの低いクロスを入れ、ゴール前の混戦をすり抜けて直接ゴールへ吸い込まれた。 しかし48分、MF大崎淳矢の足裏タックルによる2枚目警告で新宿は数的不利に。66分、72分の被弾で逆転され、最後は87分、FW小池純輝のクリアミスがオウンゴールとなった。 これにより、延期となった浦安戦を除いても5試合未勝利に。最下位のミネベアミツミFCが今節(14日)勝利なら、新宿は最下位転落だ。一方、勝利した沖縄は5月19日の第9節・ソニー仙台FC戦以来となる勝ち点「3」だ。 ◆第16節 ▽7月13日(土) ヴィアティン三重 0-1 高知ユナイテッドSC 栃木シティ 1-0 レイラック滋賀 沖縄SV 3-1 クリアソン新宿 ▽7月14日(日) ラインメール青森 vs ミネベアミツミFC アトレチコ鈴鹿 vs ヴェルスパ大分 横河武蔵野FC vs FCティアモ枚方 ソニー仙台FC vs Honda FC ▽7月15日(月) FCマルヤス岡崎 vs ブリオベッカ浦安 ◆順位表(暫定) 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点40 | +19 2位 栃木シティ | 勝ち点30 | +9 3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6 4位 FCティアモ枚方 | 勝ち点25 | +2 5位 Honda FC | 勝ち点23 | +5 6位 沖縄SV | 勝ち点23 | +2 7位 レイラック滋賀 | 勝ち点21 | +7 8位 ラインメール青森 | 勝ち点22 | +5 9位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点21 | -1 10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点20 | +2 11位 ソニー仙台FC | 勝ち点18 | -3 12位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点17 | -3 13位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点14 | -3 14位 横河武蔵野FC | 勝ち点12 | -12 15位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17 16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点9 | -17 2024.07.13 20:13 Sat4
“責任感” J3参入高知の運命を好転させた上月翔聖24歳「あの浦安戦はベンチスタートで…」 秋田新監督については「キツい練習だけど僕のスタイルに合う」
2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSC。MF上月翔聖(24)はチームに欠かせない存在である。 昨年12月、史上初開催のJ3・JFL入替戦でY.S.C.C.横浜を撃破し、JFLからJ3へのステップアップを掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とも言われた南国土佐にJクラブが誕生した。 改めて昨季を振り返ると、JFL後期で大苦戦しながらも「2位」と「入替戦」を掴んだターニングポイントだったと考えられるのは、10月27日の第26節・ブリオベッカ浦安戦(A)。 高知は第22〜25節にかけ、4試合連続ノーゴールによる4連敗を喫し、その間に首位から陥落。浦安戦も早い時間から0-1となり、高知陣営の大多数が5連敗を覚悟したはずだ。 それでも85分、この日先発落ちしていた途中出場のMF上月がボックス外から強烈な右足弾丸ミドルを叩き込み、起死回生の同点弾に。 最終的に逆転ならず1-1ドローも、5試合ぶりにゴールと勝ち点を確保し、翌週は“鬼門”といえようアウェイHonda FC戦で勝利。上月の思い切りがなければ、高知は2025年もJFLを戦っていたかもしれない。あの弾丸ミドルに高知陣営の誰もが心を奮い立たせたはずだ。 上月は昨季を「充実しながらも苦しくて難しい1年だった」と振り返りつつ、浦安戦での1発はYS横浜との入替戦までつながったと語る。 「昨季はこれまでのキャリアでいちばん、時間の流れが速くて、楽しくて、つらかったシーズンでした。僕個人は試合に出て(JFL)ベストイレブンも獲って…と思われるかもしれませんが、とくに後半戦は自分の責任で負けた試合がありますし、なによりなかなか勝てなかった」 「あの浦安戦まで、後半戦の僕はチームのために何も貢献できてなくて…副キャプテンとしての声がけはできます。でもゴールやアシストだったり『結果』を出せなかった。とにかくチームを助けたい一心だったと思いますね」 「浦安戦はベンチスタートで、もちろんゴールを強く意識しました。あのミドルが決まり、結果を出すっていう意識を高く持ち続けられたことが、YS横浜戦(1stレグ)での同点ゴールにもつながったと思います」 また、「いま自信を持って闘えているのは、“つばくん”から貰った言葉のおかげでもあります」と、昨年末に現役引退を発表した“高知家の大黒柱”横竹翔氏への感謝も語る。 「僕のミスで失点して負けてしまった試合があって、次の練習でつばくんと一緒にジョギングさせてもらったとき、自分の率直な心境を話しました。つばくんからは『俺も同じので悩んだことあったよ』とか言葉をもらいましたね」 「プレー面もメンタル面もつばくんに支えてもらいました。つばくんのおかげで精神的に成長できたと思いますし、このチームもつばくんがいなかったらJ3に上がれなかったと思います」 今季就任の秋田豊監督については。 「もちろん当初はタカさん(吉本岳史前監督)と一緒に続けたかったです。秋田さんになって最初『どんな監督なんだろう?』って不安はありましたね。でも蓋を開けると、秋田監督は『自分のスタイルに合うな』って感じましたね」 「スプリントとか球際で闘う部分はもちろんそうですし、僕も監督に負けないくらい勝利へ貪欲です。秋田さんのもとで毎日キツい練習をやってますけど、トレーニングマッチなんかも含めて、楽しく成長している実感がありますね」 上月自身はFC大阪時代に続くキャリア2度目の“J3リーグ入会”。高知のチームメイトと共有できる経験値が彼にはある。 「FC大阪のJ3初戦は『やってやろう』という気持ちと勢いがあったなかでも、やはり少し“硬かった”記憶があります。高知も硬くなる部分はあると思うけど、少しでも楽しく自信を持って臨めるよう、伝えられることは伝えるようにしています。相手がどこであれやることは同じなので、全力で勝ちに行きたいと思います」 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00KO 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 ◆2025シーズン主将 DF4 小林大智 ◆2025シーズン副主将 GK21 大杉啓 DF5 田辺陽太 MF16 上月翔聖 <span class="paragraph-title">「ムムッ! 欲しいですかッ!?」気さくな高知ユナイテッドSCの公式X</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">ムムッ!欲しいですかッ <a href="https://t.co/e7Yt68zkdK">https://t.co/e7Yt68zkdK</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883412935701307707?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.26 16:32 Sun5
「っしゃああああ」高知家の歴史的1日! 高知ユナイテッドSCがJリーグ初白星、エース小林心の2発で金沢を撃破「こころおおおおおおおー」【明治安田J3第4節】
2025年3月9日、高知ユナイテッドSCがJリーグ初白星を挙げた。 9日、明治安田J3リーグ第4節のツエーゲン金沢vs高知ユナイテッドSCが金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われ、敵地金沢へ乗り込んだ高知が1-2で勝利。Jリーグ初白星となった。 立ち上がりから劣勢を強いられ、ほぼほぼ自陣で守備に回る高知。彼らは昨季JFLで1年を通して累積警告ゼロ、フェアプレー賞だが、現在はJ3という土壌への適応段階にあり、ファウルの連続でセットプレーを繰り返し与えてしまう。 それでも16分、ファーストチャンスで先制点。 最終ラインのDF福宮弘乃介が縦パスをつけると、2トップの一角に入るFW新谷聖基がワンタッチヒールでフリックし、ボックス手前で反応した相方のFW小林心が右足ダイレクトシュートをネット右隅に叩き込んだ。 小林心は2023年の入団から昨季まで2年連続チーム得点王というエース。前節・FC大阪戦(H)は試合終盤に1点差とするゴールで高知の記念すべきJリーグ初得点をマークした。 高知はさらに54分、MF上月翔聖との連携からMF須藤直輝がクロスを入れると、ニアで合わそうと走り込んだのは小林心。“エースココロ”はカラダを投げ出し、上手く擦らせてGKの頭上を越すヘディングシュートを流し込んだ。 試合も終盤に差し掛かる77分、高知はボール奪取後のビルドアップにミスが生じ、金沢の強烈なロングシュートをGK大杉啓がキャッチしきれず。正面へこぼしたところを金沢のFW土信田悠生に押し込まれ、1点差に詰め寄られる。 それでも最後は逃げ切り成功。 高知はクラブ史に残る歴史的なJリーグ初白星とし、SNS上では「っしゃああああ」「こころおおおおおおおー」「すげー粘りwww」「俺たちは!!!闘える!!!」「ついに〜!!!ふぉ〜!!!」などなどファンから歓喜の声が上がっている。 ツエーゲン金沢 1-2 高知ユナイテッドSC 【金沢】 土信田悠生(後32) 【高知】 小林心(前16、後9) <span class="paragraph-title">【ルヴァン杯】高知vsG大阪のチケット販売状況</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">【3/8現在 チケット発券情報】<br><br>2年前のジャイキリをもう一度<br><br>Jリーグチケットでの購入はこちら<a href="https://t.co/QoKbWRXop9">https://t.co/QoKbWRXop9</a><br><br>2025JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第1回戦<br>3/20(木・祝) 14:00K.O.<br><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E5%A4%A7%E9%98%AA?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ガンバ大阪</a><br>春野陸<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://t.co/GP0CS2u1oj">pic.twitter.com/GP0CS2u1oj</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1898320703356543310?ref_src=twsrc%5Etfw">March 8, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.03.09 16:02 Sun高知ユナイテッドSCの人気記事ランキング
1
J3入会高知を退団するDF福田玲央、新天地はヴィアティン三重に「今季の昇格経験と悔しい思いを活かして勝利に貢献します」
高知ユナイテッドSCは20日、退団するDF福田玲央(24)の移籍先がヴィアティン三重に決定したと発表した。 福田は大阪府出身で、ガンバ大阪ジュニアユースから金光大阪高校、京都産業大学を経て、2023年に高知へ入団。今季はセンターバックとして開幕9試合連続でフルタイム出場し、チームの爆発的なスタートダッシュに貢献した。 しかし、その後はプレータイムが限られ、YS横浜とのJ3・JFL入替戦2試合はメンバー外。シーズン終了後に退団が発表されていた。 福田の新天地となるV三重は、今季の日本フットボールリーグ(JFL)で5位。三重県勢初のJリーグ入会は今季での達成こそならずも、県内クラブで最も近い位置にいると言って差し支えない。今季もJ3ライセンスを付与されている。 このオフは、ジェフユナイテッド市原・千葉時代に故イビチャ・オシム監督の通訳を担った間瀬秀一監督と契約更新。 また、ソニー仙台FCからFW山田晋平(25)、ラインメール青森からFW村上弘有(26)およびMF町田蘭次郎(28)と、JFLでの経験値をもつ選手の加入が発表されている。 福田はV三重を通じてコメント。 「高知ユナイテッドでプレーしていました福田玲央です!まず初めに、来季ヴィアティン三重という素晴らしいクラブでサッカーができることを幸せに思います!」 「今季、高知で昇格を経験したこと、反対に個人として悔しい思いをしたこと、そのすべてを活かし、ヴィアティン三重の勝利、昇格に貢献します!ヴィアティンサポーターの熱い声援を受けられることを、心から楽しみにしています!よろしくお願いします!」 2024.12.20 17:45 Fri2
ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの去就は? Jリーグ挑戦は現在3名、JFLor地域リーグ移籍、現役引退…
ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの新天地が概ね決定。一方でスパイクを脱ぎ、社業に専念する者も少なくない。 2024シーズン限りで活動終了、日本フットボールリーグ(JFL)を退会したソニー。JFL王者に輝いたこともある名門実業団が幕を閉じた。 ラストイヤーを彩った選手たちの去就は、1月14日時点で概ね発表済み。現役続行でJリーグ、JFL、地域リーグに新天地を求める者いれば、引退してソニーの社業に専念する者も。 例えば、中盤主力のMF伊藤綾汰(24)はJ3リーグへ参入する高知ユナイテッドSCに移籍。不動の右サイドバックを担ったDF後藤裕二(24)は福島ユナイテッドFC、DF中山雅斗(23)は奈良クラブへ。現在、Jリーグ挑戦は3名を数える。 JFLクラブへ移籍するのは、昨季リーグ新人王のFW布方叶夢(22/→FCマルヤス岡崎)、DF辻椋大(23/→ブリオベッカ浦安)など今のところ計5名。VONDS市原へ向かうFW勝浦太郎(24)など地域リーグ移籍も計5名である。 一方、キャプテンを担ったMF吉野蓮(27)、2023シーズンJFLベストイレブンのMF平田健人(28)、正守護神のGK佐川雅寛(28)など、これまでに計7名が引退を発表。吉野は発表に伴い、「今後は会社に恩返しを」と綴っている。 ◆選手たちの去就(1月14日時点) GK 1 佐川雅寛→現役引退 21 八井田舜→現役引退 26 松田亮→ジェイリースFC(九州/地域) DF 2 後藤裕二→福島ユナイテッドFC(J3) 3 塩崎悠司→現役引退 4 長江皓亮→未発表 6 中山雅斗→奈良クラブ(J3) 16 辻椋大→ブリオベッカ浦安(JFL) 22 平山裕也→ヴェルスパ大分(JFL) 23 神田悠成→福山シティFC(中国/地域) 25 山下翼→FC延岡AGATA(九州/地域) 30 大友豪士→未発表 MF 5 平田健人→現役引退 7 吉森恭兵→現役引退 8 伊藤綾汰→高知ユナイテッドSC(J3) 10 藤原元輝→現役引退 11 信太英駿→未発表 14 吉野蓮→現役引退 18 秋元佑太→未発表 20 小池陸斗→福山シティFC(中国/地域) FW 9 勝浦太郎→VONDS市原FC(関東1部/地域) 13 山田晋平→ヴィアティン三重(JFL) 15 布方叶夢→FCマルヤス岡崎(JFL) 17 加藤佑弥→未発表 19 甲元大成→飛鳥FC(JFL) 2025.01.15 15:15 Wed3
“野球王国”高知からJリーグへ… “サッカー不毛の地”を覆せ!【JFL高知の歩み】
“Jなし県”高知。野球王国として知られる一方、“サッカー不毛の地”とさえ言われるこの高知で今年、「高知ユナイテッドSC」が熱を帯びている。JFLで2000人、天皇杯で3000人、7000人という観客動員を記録するなど大きな変化が起きている中で、Jリーグ参入を掲げる彼らはこれまでどんな道のりを歩んできたのか。過去を紐解けば、未来へのヒントとなるかもしれない。【第1回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~NPB(プロ野球)球団がなくとも野球は文化~</span> 「高知県のスポーツと言えば?」と問われて「高校野球」が頭に思い浮かぶ人は多いと思う。名将・馬渕史郎率いる明徳義塾高校野球部は夏の甲子園優勝1回、秋の神宮大会優勝2回を誇り、社会問題化した星稜高校の4番・松井秀喜に対する“5打席連続敬遠”が色濃く残る人も多いはずだ。 また、明徳義塾と半世紀近く覇権を争う高知高校野球部は甲子園で春夏ともに優勝経験があり、こちらは“ミスター・ロッテ”有藤通世氏、弘田澄男氏などを輩出。この2人はプロ野球史に名を残す高知県出身のスタープレーヤーだ。 高知県とNPBの関係性で言えば、レギュラーシーズンに前後し、多くの球団が秋季・春季キャンプで温暖な高知へと来県。なかでも阪神タイガースは1965年から毎年訪れ、かつて高知県出身の最強クローザー・藤川球児氏を擁していたこともあって県民の間で人気が根強いと聞く。 したがって「高知県のスポーツと言えば?」に対しては、明徳義塾や高知高校に代表される「高校野球」と答えるか、ストレートに「野球」と答えるのが妥当か。もちろん独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)も根強い人気を誇る。 では、そろそろ本題へ。NPB球団がなくとも「野球」が文化として根付く高知県において「サッカー」はどういった立ち位置か。 全国高校サッカー選手権大会における高知県勢の最高成績は、全47都道府県から代表校が参加するようになった第62回大会(1983年度)以降でベスト8。高校総体(インターハイ)でも高知県勢がベスト8の壁を破ったことは一度もない。 高知県出身のJリーガーで代表的な存在は元ガンバ大阪DF山口智であり、今のところ、高知県出身選手で唯一の日本代表経験者。他には元名古屋グランパスMF吉村圭司、元セレッソ大阪FW小松塁などがいるが、他県と比べて高知県のJリーガー輩出数は非常に少なく、現役選手はなんと1人。高知ユナイテッドSCのジュニアユース育ちで、カマタマーレ讃岐でプレーするDF山本勇武(18)のみだ。 また、2000年代に入って四国から徳島ヴォルティス(05年)、愛媛FC(06年)、カマタマーレ讃岐(14年)とJクラブが誕生していったなか、高知が四国4県で唯一の“Jなし県”となってもうすぐ10年に。取り残されている感は否めない。 1993年のJリーグ誕生から30年…2023年現在、“Jなし県”は高知を含めて6県のみ。高知以外には、福井、滋賀、三重、和歌山、島根にないが、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、アルテリーヴォ和歌山とJリーグ入りを目指すクラブがある県はもちろんある。Jクラブを擁する県と優劣をつける必要はないのだが、サッカーを愛する高知県の人たちが「いつか高知にもJクラブを…」という想いを長年にわたって抱き続けているのは言うまでもない。 このように高知県はプロアマ問わず野球が浸透も、その反面、“サッカー不毛の地”と呼ばれ、Jリーグ誕生後はいつしか“Jなし県”という呼称も定着。しかし、年号が令和となった2019年、高知県のサッカー界は大きな一歩を遂げる。 (中編に続く) ◆クラブ名改称にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み/第2回(全3回)】 2023.11.01 21:45 Wed4
2025年2月16日、高知ユナイテッドSCの歴史的Jリーグ初戦は栃木SCと…「J3で20番目のチーム」は気概を示せるか
高知ユナイテッドSCにとって歴史的な2025シーズンがいよいよ幕を開ける。 昨年12月の入替戦を制し、日本フットボールリーグ(JFL)から明治安田J3リーグへの栄転を掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とさえ呼ばれた南国土佐に、史上初のJクラブが誕生した。 年の瀬には吉本岳史監督が電撃退任し、サポーター間で大きな衝撃が。それでも、いわてグルージャ盛岡時代に『J3』で酸いも甘いも経験した秋田豊新監督のもと、選手たちは厳しくも充実のトレーニングを積んでいるようで、MF上月翔聖は「キツいけど成長を実感中」と話す。 昨シーズンは3月の開幕時点で24選手、途中加入&移籍を経ても総勢27選手というコンパクトな陣容でJ3まで駆け上がった高知。 今季に向けては主力の大半が残留した一方、新たに17選手が加わり、総勢32選手に。指導体制も変化したなか、“秋田高知”初陣で一体どのような11人が並ぶのか…蓋を開けてみねばわからないところであり、楽しみな点でもある。 2025年2月16日、高知がJリーグの舞台で初めて対戦するは、J2復帰を期す栃木SC。 栃木SCは昨季J2リーグ18位で降格、2017年以来8年ぶりのJ3に。同時にJFLからは高知とともに栃木シティがJ3へ…来季のJ2復帰を誓うなら、本拠地カンセキで迎えるJリーグ1年生高知との開幕戦を落とすわけにはいかない。 高知としても、気概を示すには絶好の相手。 キャプテンのDF小林大智、また秋田新監督は「我々はJ3で20番目のチーム」「Jリーグで60番目のチーム」とコメント。一昨年の天皇杯しかり、昨年末の入替戦しかり、“上”の相手を倒して大きな何かを成し得た経験を持つ選手が、Jリーグ1年目のチームにも複数残っている。 統合設立から10年目、県勢初のJクラブとなった高知ユナイテッドSC。Jリーグ1年目の歴史的初戦でどのような戦いを見せるのか。 筆者が高校1年生時、クラスの副担任は高知ユナイテッドSCの前身たる南国高知FCでプレーした元選手。先生が「プロは『準備』が大事」と話していたことを、今でも覚えている。 ◆明治安田J3リーグ第1節 2025年2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC 会場:カンセキスタジアム栃木(宇都宮市) 中継:とちぎテレビ、NHK高知放送局 配信:DAZN、Lemino <span class="paragraph-title">【公式X】高知ユナイテッドSCのファンクラブがJ3入会でリニューアル!“プチ会員”でも「コスパ高すぎ」!?</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">高知ユナイテッドSC「クラブユナイテッド2025」のご案内<br><br>皆様大変お待たせいたしました<br><br>これから観戦に行かれる方など、多くの皆様により一層お楽しみいただけるよう、昨年から内容をリニューアル!<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/9bqr4UFzqh">https://t.co/9bqr4UFzqh</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E4%B8%80%E5%BF%83?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知一心</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/0s77SM4MUs">pic.twitter.com/0s77SM4MUs</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1885288364758405412?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.13 17:00 Thu5