J3入会の高知、今季加入でJFLベストイレブン受賞のMF上月翔聖が来季継続「ここからがスタートです」

2024.12.24 16:25 Tue
高知ユナイテッドSCのMF上月翔聖(24)
©︎J.LEAGUE
高知ユナイテッドSCのMF上月翔聖(24)
高知ユナイテッドSCは24日、MF上月翔聖(24)の2025シーズン継続を発表した。

上月は兵庫県出身で、神戸広陵高校からびわこ成蹊スポーツ大学を経て、2022年にFC大阪へ入団。JFLからJ3への入会を経験したが、昨季で契約満了となり、今季高知へ移籍した。

高知では副主将を担い、主軸左サイドバック、ウイングバックとしてJFLのベストイレブンに。Y.S.C.C.横浜との入替戦1stレグでは、値千金の同点弾を決めた。そして、自身2度目のJ3入会となり、Jリーガーへ返り咲く。
「来シーズンも高知ユナイテッドSCでプレーさせていただく事になりました。高知県民に元気と勇気を与えれるように、来シーズンも全力でプレーします。ここからがスタートです、J2昇格に向けて、一緒に熱くなりましょう。来シーズンも応援よろしくお願いします!」

上月翔聖の関連記事

30日、明治安田J3リーグ第7節の9試合が各地で行われた。 ◆栃木SC 1-1 栃木シティ Jリーグ史上初の栃木ダービーは「先輩」栃木SCが「後輩」栃木シティを本拠地カンセキに迎えての一戦。栃木シティのベンチには、昨季まで栃木SCの背番号「10」、森俊貴が控える。 栃木SCは36分、栃木シティDFマテ 2025.03.30 16:50 Sun
2025年3月9日、高知ユナイテッドSCがJリーグ初白星を挙げた。 9日、明治安田J3リーグ第4節のツエーゲン金沢vs高知ユナイテッドSCが金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われ、敵地金沢へ乗り込んだ高知が1-2で勝利。Jリーグ初白星となった。 立ち上がりから劣勢を強いられ、ほぼほぼ自陣で守備に回る高知。彼ら 2025.03.09 16:02 Sun
2日、明治安田J3リーグ第3節の高知ユナイテッドSCvsFC大阪が開催され、高知の記念すべきJリーグ初得点はFW小林心(24)となった。 昨季JFLから勝ち上がり、県勢初のJクラブとしてJ3リーグを戦う高知。開幕2試合1分け1敗で初白星も初得点もお預けとなっていたなか、今節はホーム春野にFC大阪を迎えた。 2025.03.02 16:06 Sun
thumb 23日、明治安田J3リーグ第2節の高知ユナイテッドSCvsガイナーレ鳥取が高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、0-0で決着した。 16日のJリーグ初陣で宇都宮に乗り込み、昨季J2の栃木SCに追いすがった高知。結果はウノゼロ負けも後半被シュートゼロと押し込み、JFLでの昨季と比較し、秋田豊新体制でアタッキン 2025.02.23 15:59 Sun
高知ユナイテッドSCにとって歴史的な2025シーズンがいよいよ幕を開ける。 昨年12月の入替戦を制し、日本フットボールリーグ(JFL)から明治安田J3リーグへの栄転を掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とさえ呼ばれた南国土佐に、史上初のJクラブが誕生した。 年の瀬には吉本岳史監督が電撃退任し、サポーター間で大き 2025.02.13 17:00 Thu

高知ユナイテッドSCの関連記事

Jリーグは14日、5月15日の「Jリーグの日」を記念し、開幕当時に多くのファンに親しまれた「Jリーグチップス」を特別に復刻することを発表した。 1993年の開幕とともに人気を博した「Jリーグチップス(選手カード付)」が、32周年を迎えるJリーグに帰ってくることに。復刻版では、J1、J2、J3の全60クラブから各3 2025.05.14 15:55 Wed
11日、第105回天皇杯の都道府県代表決定戦が各地で行われ、47都道府県代表が出揃った。 これまで19都県の代表が決定していた中、11日には28道府県の代表決定戦が全国各地で行われた。 J3クラブも参加する中、J3クラブ同士の対戦となった栃木県では、栃木SCが栃木シティ相手に0-2で勝利し5年連続25回目の 2025.05.11 21:40 Sun
thumb 明治安田J3リーグ第12節の10試合が6日、7日にかけて各地で行われた。 【八戸vs栃木C】上位対決は痛み分け 首位の栃木シティ(勝ち点24)と3位のヴァンラーレ八戸(勝ち点20)の上位対決。試合は立ち上がりから攻め合う形となり2分に八戸は澤上竜二がクロスを頭で合わせるが、GK相澤ピーターコアミが好セーブ。 2025.05.07 21:02 Wed
明治安田J3リーグ第11節の10試合が3日に各地で行われた。 【栃木CvsFC大阪】初のJ3挑戦の栃木Cが首位浮上 2位の栃木シティと首位のFC大阪の一戦。首位攻防戦となった中、ホームの栃木Cが主導権を握ることに開始6分、右サイドを仕掛けた田中パウロ淳一がクロスを入れると、相手のハンドを誘いPKを獲得。これ 2025.05.03 22:10 Sat
Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象 2025.04.22 22:10 Tue

JFLの関連記事

3日から4日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第8節の8試合が行われた。ゴールデンウィーク期間のJFLは今節のみで、ヴェルスパ大分のホームゲームが観衆2527人を記録した。 ◆YSCC 3-3 滋賀 Jリーグ返り咲きを期すY.S.C.C.横浜と、Jリーグ初参入を誓うレイラック滋賀。立ち上がりから一進一 2025.05.04 21:40 Sun
3日、日本フットボールリーグ(JFL)第8節の飛鳥FCvsいわてグルージャ盛岡が奈良県立橿原公苑陸上競技場で行われ、1-0で勝利した飛鳥が記念すべき「JFL初白星」とした。 昨季まで11年間Jリーグに身を置いた岩手が、昨季まで地域リーグ(関西1部)を戦った飛鳥のホームに乗り込んだ一戦。岩手は4連敗中で、飛鳥は開幕 2025.05.03 15:30 Sat
20日、日本フットボールリーグ(JFL)第7節の5試合が各地で行われた。 ◆沖縄 0-0 Honda 首位・沖縄SVと2位・Honda FCによる首位攻防戦はゴールレスドローで決着。Hondaは今季無敗を継続も、5連勝と首位浮上はならず。この結果、19日に勝ち点「3」を積み上げたヴェルスパ大分が暫定首位から 2025.04.20 16:30 Sun
19日、日本フットボールリーグ(JFL)第7節の3試合が各地で行われた。 ◆浦安市川 1-0 岩手 早くも3連敗中のいわてグルージャ盛岡は、敵地でブリオベッカ浦安・市川と対戦。立ち上がりから攻勢をかけるも、MF小林祐希の浮き玉に抜け出したFW藤本憲明がGKとの一対一を外した以外は、なかなか決定機を作れない。 2025.04.19 22:30 Sat
13日、日本フットボールリーグ(JFL)第6節の4試合が各地で行われた。 ◆ミネベア 0-1 沖縄 沖縄SVが実業団・ミネベアミツミFCとの九州勢対決を制して首位キープ。41分、テゲバジャーロ宮崎から期限付き移籍で加入中のFW上野瑶介が右足シュートを突き刺し、上野のJFL通算20得点目が先制点・決勝点となっ 2025.04.13 18:15 Sun

上月翔聖の人気記事ランキング

1

【JFL第11節】首位高知が魂の大逆転勝利! 88分弾&90+1分弾でミネベア沈める…今季の強さはホンモノ?

9日、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、高知が3-2の大逆転勝利だ。 開幕7連勝の首位高知は第8節から2連敗も、前節アウェイで2位・FCティアモ枚方との「勝ち点2差」直接対決を制して首位キープ。メンタル面を含め、持ち直しに成功した。 迎えた今節、ホームで相手は最下位のミネベア。 雨が降りしきるなか、1点が取れそうで取れない時間が続き、とうとう38分に被弾。高知最終ラインから出た不用意な縦パスをミネベアにカットされ、MF杉田達哉に先制点を奪われる。 それでも前半ラストで同点に。45分、高知はしぶとい連続攻撃から左サイドを崩し、最後はゴール前の混戦からMF佐々木敦河。こぼれ球を押し込んでネットを揺らした。 良い時間で追いつけた高知だが、ここからが苦しかった。 前半ラストの被弾を苦にしなかったミネベア。後半頭の50分、左サイドから入った斜めのクロスに頭で合わせたのは、やはり杉田。アウェイで首位相手に勝ち越すことに成功した。 高知はなんとか再びタイスコアに持ち込むべく、58分に今季全試合途中出場で4得点のFW小林心、69分には先日J2水戸から加入した19歳FW内田優晟の投入で打開を図る。 しかし、勝ち越しで勢いが増した最下位ミネベアを押し返すことができず、後半は常に劣勢。勝敗は決しているかのようにも思える時間が、85分ごろまで続いた。 それでも、2024シーズンの高知ユナイテッドSCは“持ってる”チームなのか。 87分、ミネベアのセットプレーを凌いで反撃に転じ、敵陣でFKを獲得した高知。ここから左CKも獲得し、ミネベアの11人をボックス近辺まで押し込んだ状態で同点弾が生まれた。 88分、佐々木が後方から斜めの浮き球をボックス右へ送り、ゴール前への折り返しに飛び込んだのはDF上月翔聖。右足インサイドで上手く合わせたボレーがネットへ吸い込まれた。 さらに90+1分、上月が左サイドから大きくサイドチェンジ。ボックス右からDF吉田知樹が頭で落とし、途中出場の小林が相手DFと競り合いながら右足ループ弾を流し込んだ。 小林はまさに“最強ジョーカー”。今季全11試合途中出場で5ゴール目となり、この試合含め、うち4ゴールが80分以降のもの。昨年天皇杯でガンバ大阪を沈めた、あのストライカーだ。 結局、小林の90+1分弾が決勝点となり、ホームの高知が3-2と大逆転勝利。強い雨が降るなか、春野陸上競技場に詰めかけた観衆1163人の大歓声が高知の選手たちに降り注いだ。 高知ユナイテッドSC 3-2 ミネベアミツミFC 【高知】 佐々木敦河(前45) 上月翔聖(後43) 小林心(後45+1) 【ミネベア】 杉田達哉(前38、後5) 2024.06.09 15:49 Sun
2

“強度と競争” J3参入高知の秋田豊新監督&松山強化部長が滲ませる覚悟「我々はJリーグで60番目のチーム」「選手たちにとってツラいプレシーズンだと思う」

26日、2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSCの新体制発表会が催され、秋田豊新監督(54)らが登壇した。 昨年末のJ3・JFL入替戦を制した高知。歴史的な1年となるシーズンに向けては12選手が退団した一方、これまで新たに16選手が加入し、新監督には前岩手社長の秋田豊氏が就任した。 現役時代は鹿島アントラーズ黄金期の一員としてJリーグ年間王者に輝くこと4回…その一方、近年はJ3で酸いも甘いも経験した秋田新監督。この日集まったファンを前にし、「選手たちには強度の高い練習を強いている」と明言する。 「彼らはこれまでのサッカーキャリアで最もツラいプレシーズン、1月を過ごしているんじゃないかと思います。それくらい厳しいトレーニングを課していると認識しています」 「その理由として、自分たちで掲げた『J3優勝』へ向かうためには、トレーニングを通じて成長しなきゃいけない。幸いこのチームは若い選手が多く、僕のトレーニングにもついてきてくれていますね。僕が想定していた以上に、良い反応をしてくれています。開幕を迎えるのがとても楽しみな状態ではありますね」 また、強化部長を務める松山周平氏も登壇し、2025シーズンのチーム編成に言及。Jリーグという舞台を迎えるうえでの覚悟を滲ませた。 「昨年のことは昨年で終わり。(J3は)そう簡単なステージではないと捉えています」 「ひとりひとりが『強度』を高める必要がありますし、チーム内の『競争』もとても大事になると。そういった点で、“常勝軍団”鹿島を築いた1人である秋田さんは最適な監督、今の高知にとってベストな監督だと確信しています」 「そのなかで、昨季所属の選手が今季でおよそ半分になりました。これが現実です」 「本来であれば昨季のメンバー全員でJ3に臨みたかった。しかし目標は優勝、最低ラインが昇格プレーオフ圏。私たちは闘う集団を作っていかなくてはなりません。じゃあどうするかということで、J1〜J3を経験した選手を新たに加えました。これが競争を強めると考えています」 秋田新監督は進行中のプレシーズンについて「1年間闘い続けるためのフィジカルとメンタル、また戦術の落とし込みに重点を置いています。今いる選手たちが最も活きるシステムを考えつつ、練習メニューを組んできました」としつつ、「攻守両面でアグレッシブなサッカーに向け、いま手応えを感じています」とした。 「さっきキャプテン(DF小林大智)が言っていた通り、僕たちは『J3で20番目のチーム』または『Jリーグ全体で60番目のチーム』。一番下のチームは他と同じことをやっても勝てません。一体感を持ってハードワークすることはもちろんだし、やっぱり戦術的にも同じ方向を向けるかどうかが大事になってくると思います」 ◆2025シーズン主将 DF4 小林大智 ◆2025シーズン副主将 GK21 大杉啓 DF5 田辺陽太 MF16 上月翔聖 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 <span class="paragraph-title">【動画】高知ユナイテッドSCが新たなスローガンを発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">今季のスローガンは<br><br>“高知一心”<br><br>です<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://t.co/fzh4xWH1cE">pic.twitter.com/fzh4xWH1cE</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883336354400219395?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.26 14:48 Sun
3

“責任感” J3参入高知の運命を好転させた上月翔聖24歳「あの浦安戦はベンチスタートで…」 秋田新監督については「キツい練習だけど僕のスタイルに合う」

2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSC。MF上月翔聖(24)はチームに欠かせない存在である。 昨年12月、史上初開催のJ3・JFL入替戦でY.S.C.C.横浜を撃破し、JFLからJ3へのステップアップを掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とも言われた南国土佐にJクラブが誕生した。 改めて昨季を振り返ると、JFL後期で大苦戦しながらも「2位」と「入替戦」を掴んだターニングポイントだったと考えられるのは、10月27日の第26節・ブリオベッカ浦安戦(A)。 高知は第22〜25節にかけ、4試合連続ノーゴールによる4連敗を喫し、その間に首位から陥落。浦安戦も早い時間から0-1となり、高知陣営の大多数が5連敗を覚悟したはずだ。 それでも85分、この日先発落ちしていた途中出場のMF上月がボックス外から強烈な右足弾丸ミドルを叩き込み、起死回生の同点弾に。 最終的に逆転ならず1-1ドローも、5試合ぶりにゴールと勝ち点を確保し、翌週は“鬼門”といえようアウェイHonda FC戦で勝利。上月の思い切りがなければ、高知は2025年もJFLを戦っていたかもしれない。あの弾丸ミドルに高知陣営の誰もが心を奮い立たせたはずだ。 上月は昨季を「充実しながらも苦しくて難しい1年だった」と振り返りつつ、浦安戦での1発はYS横浜との入替戦までつながったと語る。 「昨季はこれまでのキャリアでいちばん、時間の流れが速くて、楽しくて、つらかったシーズンでした。僕個人は試合に出て(JFL)ベストイレブンも獲って…と思われるかもしれませんが、とくに後半戦は自分の責任で負けた試合がありますし、なによりなかなか勝てなかった」 「あの浦安戦まで、後半戦の僕はチームのために何も貢献できてなくて…副キャプテンとしての声がけはできます。でもゴールやアシストだったり『結果』を出せなかった。とにかくチームを助けたい一心だったと思いますね」 「浦安戦はベンチスタートで、もちろんゴールを強く意識しました。あのミドルが決まり、結果を出すっていう意識を高く持ち続けられたことが、YS横浜戦(1stレグ)での同点ゴールにもつながったと思います」 また、「いま自信を持って闘えているのは、“つばくん”から貰った言葉のおかげでもあります」と、昨年末に現役引退を発表した“高知家の大黒柱”横竹翔氏への感謝も語る。 「僕のミスで失点して負けてしまった試合があって、次の練習でつばくんと一緒にジョギングさせてもらったとき、自分の率直な心境を話しました。つばくんからは『俺も同じので悩んだことあったよ』とか言葉をもらいましたね」 「プレー面もメンタル面もつばくんに支えてもらいました。つばくんのおかげで精神的に成長できたと思いますし、このチームもつばくんがいなかったらJ3に上がれなかったと思います」 今季就任の秋田豊監督については。 「もちろん当初はタカさん(吉本岳史前監督)と一緒に続けたかったです。秋田さんになって最初『どんな監督なんだろう?』って不安はありましたね。でも蓋を開けると、秋田監督は『自分のスタイルに合うな』って感じましたね」 「スプリントとか球際で闘う部分はもちろんそうですし、僕も監督に負けないくらい勝利へ貪欲です。秋田さんのもとで毎日キツい練習をやってますけど、トレーニングマッチなんかも含めて、楽しく成長している実感がありますね」 上月自身はFC大阪時代に続くキャリア2度目の“J3リーグ入会”。高知のチームメイトと共有できる経験値が彼にはある。 「FC大阪のJ3初戦は『やってやろう』という気持ちと勢いがあったなかでも、やはり少し“硬かった”記憶があります。高知も硬くなる部分はあると思うけど、少しでも楽しく自信を持って臨めるよう、伝えられることは伝えるようにしています。相手がどこであれやることは同じなので、全力で勝ちに行きたいと思います」 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00KO 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 ◆2025シーズン主将 DF4 小林大智 ◆2025シーズン副主将 GK21 大杉啓 DF5 田辺陽太 MF16 上月翔聖 <span class="paragraph-title">「ムムッ! 欲しいですかッ!?」気さくな高知ユナイテッドSCの公式X</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">ムムッ!欲しいですかッ <a href="https://t.co/e7Yt68zkdK">https://t.co/e7Yt68zkdK</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883412935701307707?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.26 16:32 Sun
4

FC大阪が上月翔聖&町田蘭次郎の今季退団を発表

FC大阪は19日、MF上月翔聖(23)とMF町田蘭次郎(27)が今季をもって退団する旨を発表した。 上月は2022年にびわこ成蹊スポーツ大学から入団。今季のJ3リーグでは2試合に出場しているが、いずれも途中からで、7月1日に行われた第16節のガイナーレ鳥取が最後のプレーだった。 町田はアビスパ福岡のアカデミー育ちで、2019年に阪南大学から加入。今季はここまで21試合の出場数をマークしているが、今季限りで契約満了に伴い、退団する運びとなった。 両選手はクラブの公式サイトを通じて次のようにコメントしている。 ◆上月翔聖 「2年間という短い間ではありましたが、本当にありがとうございました。大学サッカーが終わり、どこからもオファーがなく夢を諦めかけていた僕に声をかけてくれたこのクラブで『Jリーガーになる』と言う夢を叶えられたこと、『Jリーグデビュー』ができたことは本当に嬉しかったです」 「今シーズンは試合に出れない期間が長かったですが、シーズンを通して情熱を持ち続けることができたのはFC大阪サポーターの皆さんと僕を応援してくれる全ての人のおかげでした」 「昨シーズン、ゴールを決めた時に自分のことのように喜んでくれたFC大阪サポーターの皆さんの姿を忘れることはありません」 「ただ、まだシーズンは終わっていません。まだまだ成長できる、FC大阪の選手として試合に出れるチャンスがあります。悔しさを情熱にかえて、残り試合の中で1分でも試合に出て僕の気持ちを皆さんにプレーで伝えれるように最後まで頑張りたいと思います」 「これからのことは『なんとかなる』とだけ思って、自分らしく過ごせていけたらと思います! FC大阪に関わる全ての方々に心から感謝しています。次はもっともっと上の舞台で会いましょう! ありがとうございました!!」 ◆町田蘭次郎 「今シーズンを持ってFC大阪を退団することになりました。大学を卒業してチームがない中、岡崎GMに『一緒にJリーグを目指さないか?』と声をかけていただき、当時JFLだったFC大阪に加入することになりました。そこから4年の時間をかけて2022シーズンのJリーグ入りを果たした時、今までサッカーをしてきて、ダントツで嬉しい気持ちになりました」 「そして加入当時、決して多いとは言えない熱いサポーターの方々がいましたが、今では花園のゴール裏を子供たち含めたくさんの方がユニホームを着て、声を出して、鮮やかな水色に染めてくれています。こんな世界でサッカーをしたいと子供の頃から思っていて、それを叶えてくれたFC大阪ファミリーには本当に感謝をしています」 「さらにいつも『蘭次郎ならもっとできる!』と期待してくださった会長、社長をはじめ、フロントスタッフの皆様。パートナー様、個人的に応援してくれるファンの皆様。本当にありがとうございました! これからのFC大阪の飛躍を期待してます」 「最後に5年間一緒に戦ってくれた仲間に。いつも期待を言葉にしてくれた監督、コーチングスタッフ、トレーナー、マネージャー。こんな生意気な僕にも優しくしてくれた先輩方、『俺ら最高だよな!』っていつも仲間意識を持たせてくれた同期たち、もう先輩ともなんとも思わずガンガン仲良くしてくれた後輩たち、挙げ出したらキリがないです。みんな大好きです。本当にありがとう!!」 2023.11.19 12:25 Sun
5

JFL高知の23歳ゲーム主将…旧知の先輩とも再会した高野裕維が導くミライ「一戦一戦勝ってJ3へ」

高知ユナイテッドSCの副キャプテンに就任したMF高野裕維(23)。彼は先輩たちにも助けられつつ、チームを引っ張っていく。 17日、日本フットボールリーグ(JFL)第2節の高知ユナイテッドSCvsラインメール青森が行われ、ホームの高知が1-0で勝利。第1節のヴィアティン三重戦に続き、これで開幕2連勝だ。 JFL昇格5年目、将来的なJリーグ参入を見据える高知は、今季から加入2年目のDF小林大智(25)が新キャプテンに就任。そして、副キャプテンに任命された1人が高野裕維23歳だ。 高野は香川県出身で、神戸弘陵学園高校から常葉大学ヘ進み、昨季(2023シーズン)より高知入団。ルーキーイヤーにしてJFL全試合出場を達成した一方、天皇杯3回戦の横浜FC戦(1◯0)では決勝点…もはや高知に不可欠な存在と言える。 そんな高野、新主将の小林大が開幕2試合でベンチ入りしなかったため、2試合連続でゲーム主将を担うことに。結果はどちらもフル出場で勝利に貢献。プレースキッカーも任されるなか、V三重戦ではCKから貴重な追加点をアシストした。 若きリーダー高野は、80分に決勝点をもぎ取った青森戦を振り返り、選手間の意思疎通・意識統一により、勝ち点3をゲットしたと誇る。 「厳しい試合展開になり、自分たち(高知)もうまくいかなかったなか、『後半に入って立て直そう。全員で力を合わそう』とハーフタイムに皆で話しました。先制点をとったあとは『無失点で終えよう』と、ピッチの中で話しました」 「“1-0”の勝利は、必ず次に繋がります」 神戸弘陵時代はキャプテンとして部員をまとめていた高野。「高知の副主将となって意識は変わりましたか?」とも問いかけてみた。 「僕はチームの中で若い部類(23歳)ですけど、年齢とか2年目ってのは関係なく、いつだってチームのためにどれだけ貢献できるかだと思っています。強いて言えば、副主将になったことで、その想いは強くなったのかなと感じます」 「間違いなく責任感は増したし、今季に懸ける想いも強いです。最終目標はJFL優勝とJ3昇格。みんなで成し遂げたいですね」 副主将就任が重荷になっている様子はない高野。それは、頼れる“兄貴分”の存在があるからかもしれない。 高野が開幕2試合でWボランチを形成したMF横竹翔(34)。かつてJ1リーグのサンフレッチェ広島、世代別の日本代表などで活躍し、今季で在籍10年目を迎えた“ミスター高知ユナイテッド”だ。 そんな横竹について高野は「普段の練習からお手本にさせてもらっています。技術はもちろんですし、人間性の部分でも学ばせてもらっていますね」とリスペクトを送る。 また、FC大阪から今季新加入のMF上月翔聖(24)は、高野の神戸弘陵時代の1つ先輩。高野がボランチ、上月が左サイドバック…2人揃って開幕2試合ともフル出場。高知で再びチームメイトとなった嬉しさが高野にはある。 「昔一緒にプレーさせていただいてて、今はボランチと左サイドバックの関係性で、ものすごくやりやすいですし、阿吽の呼吸と言いますか、何かを言わなくても目を合わせればどうにかなる感じです。すごく良い関係性だと思いますね」 「また一緒にサッカーできるなんて思っていなかったので…本当に感慨深いし、楽しいし、心強いです。(上月は)FC大阪でJFLからJ3への昇格を経験されていますし、それを練習時から皆に還元してくれています。心強いし、僕も学んでいます」 チームの最古参である横竹翔。また高野にとって高校時代からの仲であり、再びチームメイトとなっただけでなく、ともに副主将を担うこととなった上月翔聖。 高野裕維23歳は、2人の先輩にも助けられつつ、高知ユナイテッドSCを引っ張っていく。 「開幕2連勝しましたけど、目の前の一戦で勝ちに行くのは、この先も同じです。3連勝とかではなく、とにかく一戦一戦。それがJ3昇格につながればと思っています」 2024.03.18 18:10 Mon

高知ユナイテッドSCの人気記事ランキング

1

ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの去就は? Jリーグ挑戦は現在3名、JFLor地域リーグ移籍、現役引退…

ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの新天地が概ね決定。一方でスパイクを脱ぎ、社業に専念する者も少なくない。 2024シーズン限りで活動終了、日本フットボールリーグ(JFL)を退会したソニー。JFL王者に輝いたこともある名門実業団が幕を閉じた。 ラストイヤーを彩った選手たちの去就は、1月14日時点で概ね発表済み。現役続行でJリーグ、JFL、地域リーグに新天地を求める者いれば、引退してソニーの社業に専念する者も。 例えば、中盤主力のMF伊藤綾汰(24)はJ3リーグへ参入する高知ユナイテッドSCに移籍。不動の右サイドバックを担ったDF後藤裕二(24)は福島ユナイテッドFC、DF中山雅斗(23)は奈良クラブへ。現在、Jリーグ挑戦は3名を数える。 JFLクラブへ移籍するのは、昨季リーグ新人王のFW布方叶夢(22/→FCマルヤス岡崎)、DF辻椋大(23/→ブリオベッカ浦安)など今のところ計5名。VONDS市原へ向かうFW勝浦太郎(24)など地域リーグ移籍も計5名である。 一方、キャプテンを担ったMF吉野蓮(27)、2023シーズンJFLベストイレブンのMF平田健人(28)、正守護神のGK佐川雅寛(28)など、これまでに計7名が引退を発表。吉野は発表に伴い、「今後は会社に恩返しを」と綴っている。 ◆選手たちの去就(1月14日時点) GK 1 佐川雅寛→現役引退 21 八井田舜→現役引退 26 松田亮→ジェイリースFC(九州/地域) DF 2 後藤裕二→福島ユナイテッドFC(J3) 3 塩崎悠司→現役引退 4 長江皓亮→未発表 6 中山雅斗→奈良クラブ(J3) 16 辻椋大→ブリオベッカ浦安(JFL) 22 平山裕也→ヴェルスパ大分(JFL) 23 神田悠成→福山シティFC(中国/地域) 25 山下翼→FC延岡AGATA(九州/地域) 30 大友豪士→未発表 MF 5 平田健人→現役引退 7 吉森恭兵→現役引退 8 伊藤綾汰→高知ユナイテッドSC(J3) 10 藤原元輝→現役引退 11 信太英駿→未発表 14 吉野蓮→現役引退 18 秋元佑太→未発表 20 小池陸斗→福山シティFC(中国/地域) FW 9 勝浦太郎→VONDS市原FC(関東1部/地域) 13 山田晋平→ヴィアティン三重(JFL) 15 布方叶夢→FCマルヤス岡崎(JFL) 17 加藤佑弥→未発表 19 甲元大成→飛鳥FC(JFL) 2025.01.15 15:15 Wed
2

J3リーグ入会の高知、正確な左足が武器のMF金原朝陽と新契約「多くの方が繋いできてくれたバトンをまた繋ぐことができました」

来シーズンから明治安田J3リーグの一員となる高知ユナイテッドSCは14日、MF金原朝陽(24)との新契約を発表した。 金原は茨城県出身で、鹿島アントラーズの下部組織から鹿島学園、流通経済大学へ。2023年に高知へ入団し、大学時代の“流経大ドラゴンズ龍ヶ崎”含め、JFL通算34試合に出場した。 今シーズンのJFL第12〜14節にかけては、いずれも途中出場して自身の左足クロスから決勝点が生まれることに。終盤戦で苦しんだ高知だが、この3試合で勝ち点9を積んでおり、金原は事前の“貯金”に大きく貢献した格好だ。 「高知ユナイテッドSCのファン、サポーター、スポンサーの皆様。いつも熱いご声援、ご支援ありがとうございます」 
「2025シーズンも高知ユナイテッドSCのエンブレムを背負いプレーさせていただけることになり、大変嬉しく思います」 「高知ユナイテッドSCがJリーグという舞台に上がるまで多くの方々が関わり、繋いできてくれました。自分たちはそのバトンをJ3昇格という形でまた繋ぐことができました」 
「来シーズンも高知ユナイテッドSCの歴史を塗り替えていけるよう全力で戦いたいと思います。共に戦いましょう!」 2024.12.14 21:45 Sat
3

“野球王国”高知からJリーグへ… “サッカー不毛の地”を覆せ!【JFL高知の歩み】

“Jなし県”高知。野球王国として知られる一方、“サッカー不毛の地”とさえ言われるこの高知で今年、「高知ユナイテッドSC」が熱を帯びている。JFLで2000人、天皇杯で3000人、7000人という観客動員を記録するなど大きな変化が起きている中で、Jリーグ参入を掲げる彼らはこれまでどんな道のりを歩んできたのか。過去を紐解けば、未来へのヒントとなるかもしれない。【第1回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~NPB(プロ野球)球団がなくとも野球は文化~</span> 「高知県のスポーツと言えば?」と問われて「高校野球」が頭に思い浮かぶ人は多いと思う。名将・馬渕史郎率いる明徳義塾高校野球部は夏の甲子園優勝1回、秋の神宮大会優勝2回を誇り、社会問題化した星稜高校の4番・松井秀喜に対する“5打席連続敬遠”が色濃く残る人も多いはずだ。 また、明徳義塾と半世紀近く覇権を争う高知高校野球部は甲子園で春夏ともに優勝経験があり、こちらは“ミスター・ロッテ”有藤通世氏、弘田澄男氏などを輩出。この2人はプロ野球史に名を残す高知県出身のスタープレーヤーだ。 高知県とNPBの関係性で言えば、レギュラーシーズンに前後し、多くの球団が秋季・春季キャンプで温暖な高知へと来県。なかでも阪神タイガースは1965年から毎年訪れ、かつて高知県出身の最強クローザー・藤川球児氏を擁していたこともあって県民の間で人気が根強いと聞く。 したがって「高知県のスポーツと言えば?」に対しては、明徳義塾や高知高校に代表される「高校野球」と答えるか、ストレートに「野球」と答えるのが妥当か。もちろん独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)も根強い人気を誇る。 では、そろそろ本題へ。NPB球団がなくとも「野球」が文化として根付く高知県において「サッカー」はどういった立ち位置か。 全国高校サッカー選手権大会における高知県勢の最高成績は、全47都道府県から代表校が参加するようになった第62回大会(1983年度)以降でベスト8。高校総体(インターハイ)でも高知県勢がベスト8の壁を破ったことは一度もない。 高知県出身のJリーガーで代表的な存在は元ガンバ大阪DF山口智であり、今のところ、高知県出身選手で唯一の日本代表経験者。他には元名古屋グランパスMF吉村圭司、元セレッソ大阪FW小松塁などがいるが、他県と比べて高知県のJリーガー輩出数は非常に少なく、現役選手はなんと1人。高知ユナイテッドSCのジュニアユース育ちで、カマタマーレ讃岐でプレーするDF山本勇武(18)のみだ。 また、2000年代に入って四国から徳島ヴォルティス(05年)、愛媛FC(06年)、カマタマーレ讃岐(14年)とJクラブが誕生していったなか、高知が四国4県で唯一の“Jなし県”となってもうすぐ10年に。取り残されている感は否めない。 1993年のJリーグ誕生から30年…2023年現在、“Jなし県”は高知を含めて6県のみ。高知以外には、福井、滋賀、三重、和歌山、島根にないが、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、アルテリーヴォ和歌山とJリーグ入りを目指すクラブがある県はもちろんある。Jクラブを擁する県と優劣をつける必要はないのだが、サッカーを愛する高知県の人たちが「いつか高知にもJクラブを…」という想いを長年にわたって抱き続けているのは言うまでもない。 このように高知県はプロアマ問わず野球が浸透も、その反面、“サッカー不毛の地”と呼ばれ、Jリーグ誕生後はいつしか“Jなし県”という呼称も定着。しかし、年号が令和となった2019年、高知県のサッカー界は大きな一歩を遂げる。 (中編に続く) ◆クラブ名改称にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み/第2回(全3回)】 2023.11.01 21:45 Wed
4

【JFL第11節】首位高知が魂の大逆転勝利! 88分弾&90+1分弾でミネベア沈める…今季の強さはホンモノ?

9日、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、高知が3-2の大逆転勝利だ。 開幕7連勝の首位高知は第8節から2連敗も、前節アウェイで2位・FCティアモ枚方との「勝ち点2差」直接対決を制して首位キープ。メンタル面を含め、持ち直しに成功した。 迎えた今節、ホームで相手は最下位のミネベア。 雨が降りしきるなか、1点が取れそうで取れない時間が続き、とうとう38分に被弾。高知最終ラインから出た不用意な縦パスをミネベアにカットされ、MF杉田達哉に先制点を奪われる。 それでも前半ラストで同点に。45分、高知はしぶとい連続攻撃から左サイドを崩し、最後はゴール前の混戦からMF佐々木敦河。こぼれ球を押し込んでネットを揺らした。 良い時間で追いつけた高知だが、ここからが苦しかった。 前半ラストの被弾を苦にしなかったミネベア。後半頭の50分、左サイドから入った斜めのクロスに頭で合わせたのは、やはり杉田。アウェイで首位相手に勝ち越すことに成功した。 高知はなんとか再びタイスコアに持ち込むべく、58分に今季全試合途中出場で4得点のFW小林心、69分には先日J2水戸から加入した19歳FW内田優晟の投入で打開を図る。 しかし、勝ち越しで勢いが増した最下位ミネベアを押し返すことができず、後半は常に劣勢。勝敗は決しているかのようにも思える時間が、85分ごろまで続いた。 それでも、2024シーズンの高知ユナイテッドSCは“持ってる”チームなのか。 87分、ミネベアのセットプレーを凌いで反撃に転じ、敵陣でFKを獲得した高知。ここから左CKも獲得し、ミネベアの11人をボックス近辺まで押し込んだ状態で同点弾が生まれた。 88分、佐々木が後方から斜めの浮き球をボックス右へ送り、ゴール前への折り返しに飛び込んだのはDF上月翔聖。右足インサイドで上手く合わせたボレーがネットへ吸い込まれた。 さらに90+1分、上月が左サイドから大きくサイドチェンジ。ボックス右からDF吉田知樹が頭で落とし、途中出場の小林が相手DFと競り合いながら右足ループ弾を流し込んだ。 小林はまさに“最強ジョーカー”。今季全11試合途中出場で5ゴール目となり、この試合含め、うち4ゴールが80分以降のもの。昨年天皇杯でガンバ大阪を沈めた、あのストライカーだ。 結局、小林の90+1分弾が決勝点となり、ホームの高知が3-2と大逆転勝利。強い雨が降るなか、春野陸上競技場に詰めかけた観衆1163人の大歓声が高知の選手たちに降り注いだ。 高知ユナイテッドSC 3-2 ミネベアミツミFC 【高知】 佐々木敦河(前45) 上月翔聖(後43) 小林心(後45+1) 【ミネベア】 杉田達哉(前38、後5) 2024.06.09 15:49 Sun
5

来季J3参戦の高知ユナイテッドで監督交代…吉本岳史監督退任で秋田豊氏が新監督に

来シーズンからJ3リーグ入会の高知ユナイテッドSCは22日、吉本岳史監督(46)の2024シーズン限りでの退任及び、秋田豊氏(54)の監督就任を発表した。 現役時代に名古屋グランパスエイト(現・名古屋グランパス)、水戸ホーリーホック、横浜FCでプレーした吉本監督は2012年にブランデュー弘前FCの選手兼監督に就任。その後、古巣横浜FCのジュニアユースコーチ兼U-14監督を経て、2020年に高知ユナイテッドのコーチに就任し、2022年から監督に就任した。 チームは2024シーズンのJFL(日本フットボールリーグ)を2位でフィニッシュすると、Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入れ替え戦も制し、Jリーグ入会が正式に承認され、来シーズンは悲願のJ3リーグ挑戦が決まっていた。 しかし、吉本監督は今季限りでの指揮官退任を決断。以下のコメントを残している。 「今シーズンでチームを退団します。この選択をするまで本当に悩み、非常に苦しい時間を過ごしました。共に想いをもって歩んできてくれた一人ひとりの顔が浮かばないわけがありません。ご納得いただけない方もいると思っています。それでも、いつか私の選択がこの大切な地元高知に何かを返すことができると信じて、この決断に至りました」 「これまで高知ユナイテッドSCで思いの炎を紡いでこられた選手、スタッフ、サポート企業、メディア、高知ユナイテッドSCに関わる全ての皆様。そしてどんな時もチーム、選手の背中を押し続けてくれた高知ユナイテッドSCサポーターの皆様。5年間本当にありがとうございました」 「思い返してみれば、コーチで2年、監督として3年。昨年の天皇杯の快挙、国体優勝、リーグ戦2位から悲願のJ3参入。高知ユナイテッドSCの歴史に1ページずつ刻むことができました。その喜びを忘れることはありません。最高の仲間に出逢い、素敵な方々に支えていただいた至福な月日でした。もっと成長し、もっと良い指導者になって、たくさんのサッカーファミリーに愛される人間力を身につけて、また皆様にお会いできることを楽しみにしています。 これからも挑戦と共に生きていきます」 その吉本監督の後任は、2024シーズン限りでいわてグルージャ盛岡の代表取締役オーナー兼代表取締役社長を退任した秋田氏に。 秋田氏は、現役時代は鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、京都サンガF.C.でプレー。日本代表としても44試合に出場。1998年のフランス・ワールドカップ、2002年の日韓ワールドカップを経験した。 引退後は、京都のコーチや監督、東京ヴェルディのコーチ、FC町田ゼルビアの監督などを務め、2020年から岩手の監督に就任。2022年に退任すると、岩手を運営する「株式会社いわてアスリートクラブ」の社長に就任していた。 なお、秋田氏の就任コメントは改めての掲載となるという。 2024.12.22 01:07 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly