【JFL第11節】明暗分かれた首都クラブ…新宿が“ホーム国立”で2位枚方に4失点大敗、武蔵野は数的不利も鈴鹿を1-0撃破

2024.06.08 15:40 Sat
クリアソン新宿は敗戦、横河武蔵野FCは2カ月ぶりの白星
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クリアソン新宿は敗戦、横河武蔵野FCは2カ月ぶりの白星
7日〜8日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の2試合が行われた。
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◇新宿 1-4 枚方東京・国立競技場開催のクリアソン新宿vsFCティアモ枚方。新宿は昨年の国立ホームゲームで見事に逆転勝利を挙げていたが、観衆1万6480人が詰めかけた今回は惨敗だ。
2位枚方としては前節、首位・高知ユナイテッドSCとのホーム直接対決で「勝てば首位浮上」も、0-1敗戦で落として勝ち点5差に。ここで下位新宿に勝たないわけにはいかなかった。

まずは28分、新宿最終ラインのDF米原祐にプレッシングをかけるは、J3讃岐を経験して帰ってきた枚方FW森本ヒマン。素早く奪ってGKと一対一…左足シュートを流し込んだ。
森本はさらに39分、立て続けのCKから最後に蹴り込んで追加点。新宿は直前の38分にDF瀬川和樹が負傷交代しており、ここを重要局面として集中力を高めていたが、痛い被弾に。

2点ビハインドの新宿はさらに51分、左サイドに流れた枚方の森本がクロスを上げると、決して処理の難しいボールではなかったが、対応したDF相澤佑哉のヘディングが自軍ゴールへ。

オウンゴールで3点差となると、直後の55分には左サイドを崩され、ファーから駆け上がった枚方のFW山口隆希がスコアを0-4とする実質的なダメ押し。新宿は今季3度目の4失点だ。

結局、新宿は86分に途中出場FW齊藤和樹のダイビングヘッドで1点を返すも、1-4で敗れて前節・レイラック滋賀戦に続く連勝ならず。北嶋秀朗監督体制1年目は「忍耐の1年」か。

枚方のほうは実りある白星に。首位高知をも苦しめた一気呵成の勢いは二川孝広監督体制2年目で鉄板となり、今季なかなかゴールのなかった森本が2得点&実質2アシストも良い兆候か。

◇武蔵野 1-0 鈴鹿

日本サッカーの新興勢力である新宿が惨敗を喫した一方、JFLでもうひとつの首都クラブ、由緒正しきアマチュアの名門・横河武蔵野FCは、ホームでアトレチコ鈴鹿を撃破した。

武蔵野は22分、ややラッキーな形ながらも敵陣でインターセプトに成功し、繋いで繋いでFW澤野康介がボックス内へ侵入。対応した鈴鹿のDF藤武剛に倒されてPKを獲得する。

キッカーを務めた在籍7年目のチームキャプテン、DF小林大地がリラックスした足取りから左足で沈め、23分に先制。1点のリードを保ったまま、時計の針を進めていく。

ところが、そろそろ試合も終盤へ…という73分、武蔵野はセットプレーの守備から味方のロングボールにスプリントしたFW石原幸治が、相手DFの足を蹴ってしまい、一発レッドに。

これで数的不利となった武蔵野。交代枠も使い切っていたなか、1点を追う鈴鹿に押し込まれる時間が増えるも、[5-3-1]と[4-4-1]を使い分けた守備でなんとかやり過ごしていく。

このまま最少スコアで逃げ切りに成功し、3月30日の第4節で新宿に勝利して以来となる、約2カ月ぶり、7試合ぶりの白星に。直近2試合とも0-3で敗れていたなか、待望の勝ち点3だ。

対して鈴鹿。第9節でヴィアティン三重とのアウェイ同県対決を制した勢いは、前節の敗戦で早くも削がれ、これで2連敗に。今季は開幕2連勝だったが、その後は連勝が一度もない。

◆JFL第11節
▽6月7日(金)
クリアソン新宿 1-4 FCティアモ枚方
▽6月8日(土)
横河武蔵野FC 1-0 アトレチコ鈴鹿
▽6月9日(日)
[13:00]
高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFC
ヴィアティン三重 vs Honda FC
ラインメール青森 vs ソニー仙台FC
ブリオベッカ浦安 vs レイラック滋賀
FCマルヤス岡崎 vs 栃木シティ
[15:00]
沖縄SV vs ヴェルスパ大分

◆順位表(暫定)
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点24 | +12
2位 FCティアモ枚方 | 勝ち点22 | +6
3位 Honda FC | 勝ち点18 | +7
4位 沖縄SV | 勝ち点18 | +5
5位 栃木シティ | 勝ち点17 | +5
6位 レイラック滋賀 | 勝ち点16 | +6
7位 ヴィアティン三重 | 勝ち点16 | +2
8位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点13 | +1
9位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点13 | ±0
10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点13 | -2
11位 ラインメール青森 | 勝ち点12 | ±0
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点12 | -2
13位 横河武蔵野FC | 勝ち点12 | -6
14位 クリアソン新宿 | 勝ち点9 | -12
15位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点5 | -7
16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点5 | -15

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JFL新宿が2025シーズンの背番号を発表! J1新潟から加入のMF島田譲が10番、J2仙台から加入のFW中山仁斗は99番に

日本フットボールリーグ(JFL)のクリアソン新宿が19日、2025シーズンの新体制を発表した。 19日に新体制発表会を実施、その内容を公式サイトでも公開した新宿。昨季終了時点で大多数の契約更新が発表されていたなか、新加入選手たちの背番号も周知されている。 昨季の新宿は北嶋秀朗氏が監督に就任し、前年に続いてJ3クラブライセンスを取得も、シーズン序盤からなかなか白星を積み上げれず。最終節でようやくJFL残留を掴み取った。 今季に向けての新戦力は、J1新潟からMF島田譲(34)、J2仙台からFW中山仁斗(32)など。島田は昨季空席だった背番号「10」を背負う。 一方、昨季J2熊本から期限付き移籍のDF相澤佑哉(24)、同鳥栖から育成型期限付き移籍のDF竹内諒太郎(20)は、期間延長により今季も新宿の一員としてJリーグ入会を目指す。 GK 1 阿部雄太 21 中島佳太郎←ジュビロ磐田/期限付き移籍 23 鶴田爽太郎 27 浅沼優瑠 41 岩舘直 DF 3 坂本修佑←FC大阪/完全移籍 15 米原祐 16 竹内諒太郎←サガン鳥栖/育成型期限付き移籍期間延長 22 相澤佑哉←ロアッソ熊本/期限付き移籍期間延長 29 小屋原尚希 39 鈴木翔登 66 吉田将也←ラインメール青森/完全移籍 MF 2 瀬川和樹 5 石井圭太 6 小島心都 7 上野正騎 8 須藤岳晟 10 島田譲←アルビレックス新潟/完全移籍 13 高橋滉也 14 澤井直人 17 池谷友喜 20 中山雄登 24 西山大輝 25 猪野毛日南太←日本大学 31 大崎淳矢 44 今井聖士 47 前澤甲気←ヴァンラーレ八戸/完全移籍 FW 9 原田亮 11 赤井シャロッド裕貴 18 齊藤和樹 19 小池純輝 33 佐野翼 50 岡本達也 99 中山仁斗←ベガルタ仙台/完全移籍 <span class="paragraph-title">【写真】JFL新宿の“新10番”は島田譲</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"> <br><br>No.10<a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B3%B6%E7%94%B0%E8%AD%B2?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#島田譲</a><br><br>ユニフォーム購入はこちら <br> <a href="https://t.co/CK9JYto7Rd">https://t.co/CK9JYto7Rd</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%BD%E3%83%B3%E6%96%B0%E5%AE%BF?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#クリアソン新宿</a>|<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%96%B0%E4%BD%93%E5%88%B6%E7%99%BA%E8%A1%A8%E4%BC%9A?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#新体制発表会</a> <a href="https://t.co/Bs1cyqRTIS">pic.twitter.com/Bs1cyqRTIS</a></p>&mdash; Criacao Shinjuku|クリアソン新宿 (@CriacaoShinjuku) <a href="https://twitter.com/CriacaoShinjuku/status/1880853362541015143?ref_src=twsrc%5Etfw">January 19, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.19 20:40 Sun
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JFLの2025シーズン開幕カードが決定! 昨季J3のYSCCはいきなり“門番”Hondaと激突…今季は武蔵野vs青森で開幕へ

日本フットボールリーグ(JFL)が10日、2025シーズン第1〜2節の対戦カードを周知した。 JFLは2024シーズン優勝の栃木シティ、同2位でJ3・JFL入替戦を制した高知ユナイテッドSCが明治安田J3リーグへと去り、ソニー仙台FCが活動終了に伴ってリーグから退会した。 その一方、昨季J3最下位のいわてグルージャ盛岡、高知に敗れたY.S.C.C.横浜が降格の形で入会。地域リーグからは関西1部および地域CLの覇者たる飛鳥FCが昇格の形で入会する。 今回発表されたのは、2025シーズン第1~2節の対戦カード。新規参入のYSCCは開幕戦でいきなりHonda FC、岩手はヴィアティン三重、飛鳥はFCティアモ枚方と対戦する。 なお、第1~2節の試合会場は1月24日に発表される予定で、2025シーズン全日程は2月14日に発表の予定となっている。 ◆第1節 ▽3月8日(土) [13:00] 横河武蔵野FC vs ラインメール青森 ▽3月9日(日) [13:00] Y.S.C.C.横浜 vs Honda FC FCティアモ枚方 vs 飛鳥FC レイラック滋賀 vs アトレチコ鈴鹿 ヴィアティン三重 vs いわてグルージャ盛岡 クリアソン新宿 vs FCマルヤス岡崎 [16:00] ヴェルスパ大分 vs ミネベアミツミFC ▽未定 沖縄SV vs ブリオベッカ浦安・市川 ◆第2節 ▽3月15日(土) [13:00] Honda FC vs ヴェルスパ大分 FCマルヤス岡崎 vs Y.S.C.C.横浜 ▽3月16日(日) [13:00] いわてグルージャ盛岡 vs レイラック滋賀 アトレチコ鈴鹿 vs 横河武蔵野FC ミネベアミツミFC vs FCティアモ枚方 [14:00] 飛鳥FC vs ヴィアティン三重 ▽未定 ブリオベッカ浦安・市川 vs クリアソン新宿 沖縄SV vs ラインメール青森 ◆第5節 ▽4月6日(日) [13:00] ラインメール青森 vs いわてグルージャ盛岡 ※青森のホーム開幕戦 2025.01.10 17:35 Fri
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FC大阪退団のDF坂本修佑がクリアソン新宿へ JFL得点王&J3入会を経験「新宿からJリーグチームを誕生させたい」

クリアソン新宿が6日、FC大阪を退団するDF坂本修佑(31)の加入を発表した。 坂本は大阪府出身で、2015年に大阪体育大学から当時JFLの奈良クラブへ入団。2017年にJFL得点王(18ゴール)となり、翌18年からJ3リーグのアスルクラロ沼津へと“個人昇格”を果たす。 そこから期限付き移籍での奈良復帰を経て、2021年にFC大阪へ。翌22年は不動のセンターバックとしてJ3入会に貢献も、その後は出場機会が減り、昨年12月に契約満了が発表された。 新天地はJ3入会を目指す新宿。クラブを通じ、コメントを発表している。 「クリアソン新宿に関わる皆さま、はじめまして。2025シーズンからクリアソン新宿の一員として戦うことになりました坂本修佑です」 「今回ご縁があり、サッカーの評価だけではなく、その後のキャリアに向けた資格取得へのチャレンジを応援、サポートして頂けること、そして必要として頂いたことに感謝しています」 「代表取締役社長CEOの丸山さんとは数年前から面識があり、クリアソン新宿が目指すサッカーとビジネスを本気で取り組む話を聞かせてもらい、非常に魅力的なチームだと感じていました。そして、今回のオファーを受け、私自身、その取り組みを体現し、更にクリアソン新宿の価値を高め、新宿からJリーグチームを誕生させたいと感じて、加入することを決断しました」 「大都会東京に住むのは初めてですが、1日でも早く馴染んで、欠かせない存在になれるように頑張ります。よろしくお願いします」 2025.01.06 15:00 Mon
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J3ライセンス取得で残留争いも…クリアソン新宿は“凡事徹底”を積み重ねてチーム力向上、北嶋秀朗監督が2025年へ抱負「支えていただいた方々に恩返しを」

クリアソン新宿の北嶋秀朗監督が、就任1年目の2024シーズンを振り返った。 今季がJFL入会3年目となった新宿は、昨季ヘッドコーチを務めた北嶋秀朗氏が新監督に昇格して注目度も拡大。しかし、観衆3500人超を集めたホームでの開幕戦で昨季最下位の沖縄SVに0-4と敗れ、第2節も同じスコアの敗戦に。 開幕4試合ノーゴール&未勝利…第5節で2-0と初白星も、第6節から第25節まで20試合にわたって複数得点なし。また、シーズンを通して連勝は一度もなく、J3入会へライセンスは取得したが、最初から最後まで残留争いが続いた。 日本サッカー史を彩った名手は監督業1年目。今季を「最終節まで残留が決まらない苦しい1年でした。J3入会が目標だったにもかかわらず、期待してくださった方々の期待を裏切ってしまったと思います」と総括する。 それでも、シーズンが深まるにつれ、少しずつ戦いぶりが向上したのが今季の新宿。ラスト5試合で今季2度目、3度目の複数得点があり、いずれも勝利。5試合で勝ち点「7」を積み上げた意義は大きく、JFL残留を手繰り寄せた。 「ラスト5試合に向け、選手たちに話したのは『この5試合は魂が磨かれる5試合だ』ということ。どんな試合内容でも最低勝ち点1を積み上げるんだと。この5試合で磨かれた魂が必ず来季につながるということを話しましたね」 JFL残留をほぼ手中に収めたのは、第29節のミネベアミツミFC戦。残留争いどうしの同勝ち点対決で、2-1と勝ち切った。 「これが終わればあとは最終節1試合だけ…というタイミングで、順位も近いミネベアさんとの対戦。お互いにモチベーションが高かったなか、ミネベアさんのパワーに押され、クリアソンは前半30分ごろまで防戦一方でした」 「そこからシステムを変え、視点も変えてみたりして、選手たちが上手く流れを作り、2点(前40、前45+2)をとってくれた。苦しいなかで勝てたことで、自信も生まれたと思います」 一方、シーズン全体を振り返ると、新宿は夏の中断期間までに17試合で34失点を喫すも、中断明け後の13試合は10失点と「守備」が劇的に改善。最終的には、失点を減らしたことがJFL残留に直結したとみて間違いない。 「“凡事徹底”を積み重ねた結果ですね。当たり前を徹底しようと。出て行ったら同じ速度で帰陣する、チャレンジ&カバー、競り合いで負けない倒れない…とにかく徹底し続け、中断明けは1試合平均失点が1以下になりました」 しかし、今季の新宿は、聖地・国立競技場でのホームゲーム2試合に悔しい思いも。いずれも観衆1万4000人を越える盛況ぶりだったが、FCティアモ枚方に1-4、アトレチコ鈴鹿に0-3と完敗。鈴鹿戦は中断明けで唯一の複数失点だ。 「新宿区のパワーを感じましたし、区民の方々の愛情も感じた2試合でした…が、2試合とも不甲斐ないゲームでした。多くの方を失望させてしまい、我々としては辛い思い出です」 「それでも、JFLのチームが国立でプレーできる喜びを来季はチカラに変えて、たくさんの方を喜ばせてあげたいなと思います」 新宿は関東リーグ時代から在籍したDF黄誠秀(37)、DF千葉丈太郎(29)、MF渥美瑛亮(28)という功労者3名が今季限りで現役引退。クラブとして新たなフェーズへ突入することになる。 「来シーズンは今季後半戦で築くことが出来た『守備』を基盤にしながらも、シーズントータル19得点(JFL最少)というのを改善しないといけません。守備を大事にしながら得点力アップも図るというのが重要です」 「守備面も選手たちと一緒に築いたものですし、攻撃面もみんなで改善して、より良いサッカーを披露できるようになればと思います」 「クリアソンサポーターの方々には悔しい思いばかりさせてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱい。その中でも暖かい声援をいただき、『こんな時だから応援するよ』っていう声に選手たちも僕自身も支えられていました」 「恩返しできる舞台は来シーズン。みんなで力を合わせ、勝利を重ねていきたいと思います」 2024.12.06 17:00 Fri
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JFL新宿、八戸で2年連続J3全試合出場のMF前澤甲気が加入「クラブ理念の実現に向け最大限の力を注ぎます」

クリアソン新宿は30日、ヴァンラーレ八戸を退団するMF前澤甲気(31)の加入を発表した。 前澤は静岡県出身で、専修大学4年時は関東大学サッカーリーグ1部で優勝&MVP。2015年に日本フットボールリーグ(JFL)のソニー仙台FCへ入団し、1年目でリーグ優勝メンバーとなった。 その後、J3リーグのアスルクラロ沼津へステップアップし、2021年からは八戸でプレー。昨季と今季は全38試合に出場したなか、12日に契約満了が発表され、悩みながらも自ら退団を決断したことが明かされていた。 新天地はJリーグ入会を目指すJFL新宿。前澤はクラブを通じてコメントを発表している。 「ヴァンラーレ八戸から加入することになりました前澤甲気です」 「クリアソン新宿と出会い、話をする中で人と人の繋がりをすごく大切にしているチームだと感じました。自分自身、今までサッカーを通して多くの方に出会い、支えられ、繋がりがあったからこそ、ここまで成長することができました」 「『このクラブの一員になりたい』と思った理由はたくさんありますが、一番はこの繋がりの中で、人としての成長、自分の価値を上げることができる。そう強く感じたからです」 「J3昇格は簡単な目標ではありませんが、同じ目標を持ち、強い結束力を持つクリアソン新宿なら必ず達成できると信じています」 「自分自身、まだまだこれから。常に向上心を忘れずに、何事にも挑戦する気持ちで、日頃からクラブ理念の実現に向け最大限の力を注ぎます。よろしくお願いいたします」 2024.12.30 14:50 Mon

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