さすがアッズーリの兄貴! デ・ロッシが負傷スピナッツォーラをおんぶし歓喜に沸くピッチを疾走
2021.07.12 19:00 Mon
悲願達成のアッズーリにおいて“頼れる兄貴”の存在は非常に大きかったようだ。イタリアは11日、ウェンブリー・スタジアムで行われたユーロ2020決勝でイングランド代表と対戦。PK戦までもつれ込む激闘を制し、53年ぶり2度目のヨーロッパ制覇を成し遂げた。
120分間の戦いを含め、どちらに転んでおかしくない拮抗したPK戦では互いに2人ずつが失敗した中、後攻のイングランドの5人目のブカヨ・サカが右を狙って蹴ったシュートをGKジャンルイジ・ドンナルンマが見事な読みでストップし、劇的な決着となった。
今回の優勝に関してはロベルト・マンチーニ監督の卓越した手腕、若き守護神、DFジョルジョ・キエッリーニとDFレオナルド・ボヌッチの重鎮センターバックコンビを中心とする鉄壁の守備陣、エースFWロレンツォ・インシーニェ、司令塔MFジョルジーニョ、MFニコロ・バレッラやFWフェデリコ・キエーザの若手コンビなど、チームとしての完成度の高さが大きな要因だ。
ただ、決勝後には“頼れる兄貴”のメンタル面の貢献度の大きさが垣間見える場面が幾つも見受けられた。
アッズーリで117キャップを誇り、2006年のドイツ・ワールドカップでは世界王者の一員となるなど、通算8つの国際大会を経験してきた百戦錬磨のMFは、ベテラン選手にとっては良き相談相手、若手選手にとってはマンチーニ監督に比べて親しみやすい指導者として重要な役割を担ってきた。
そして、今回の決勝戦でデ・ロッシは、大会中にアキレス腱断裂の重傷を負い戦列を離れた中、ファイナルをスタンド観戦することになったMFレオナルド・スピナッツォーラの付き添い役を買って出た。
試合中は代表の元同僚であるスピナッツォーラの隣でピッチの選手たちを見守ったローマのレジェンドは、優勝決定後のピッチでは松葉杖で歩く後輩を慮ってか、自身の背中に乗せてピッチを疾走。
デ・ロッシほどのレジェンドからのおんぶの申し出に対しては気後れしそうなものだが、陽気な性格で知られるスピナッツォーラは、「もっと速く走れ!」とばかりに、レジェンドを馬のように扱って見せた。
また、その後のロッカールームでは後輩たちの煽りに応えて、白いワイシャツ姿で水で濡らした長テーブルにお腹からスライディングしてガッツポーズを行い、ロッカールームを盛り上げた。
今後、デ・ロッシが果たした役割に関しては改めて監督や選手たちの口から語られることになるはずだが、前述の2つの場面を見ただけでも“頼れる兄貴”の存在感は抜群だったと言えるはずだ。
今回の優勝に関してはロベルト・マンチーニ監督の卓越した手腕、若き守護神、DFジョルジョ・キエッリーニとDFレオナルド・ボヌッチの重鎮センターバックコンビを中心とする鉄壁の守備陣、エースFWロレンツォ・インシーニェ、司令塔MFジョルジーニョ、MFニコロ・バレッラやFWフェデリコ・キエーザの若手コンビなど、チームとしての完成度の高さが大きな要因だ。
ただ、決勝後には“頼れる兄貴”のメンタル面の貢献度の大きさが垣間見える場面が幾つも見受けられた。
現在、イタリアにはアッズーリとローマのレジェンドである元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシが、テクニカル・コーチとして入閣している。
アッズーリで117キャップを誇り、2006年のドイツ・ワールドカップでは世界王者の一員となるなど、通算8つの国際大会を経験してきた百戦錬磨のMFは、ベテラン選手にとっては良き相談相手、若手選手にとってはマンチーニ監督に比べて親しみやすい指導者として重要な役割を担ってきた。
そして、今回の決勝戦でデ・ロッシは、大会中にアキレス腱断裂の重傷を負い戦列を離れた中、ファイナルをスタンド観戦することになったMFレオナルド・スピナッツォーラの付き添い役を買って出た。
試合中は代表の元同僚であるスピナッツォーラの隣でピッチの選手たちを見守ったローマのレジェンドは、優勝決定後のピッチでは松葉杖で歩く後輩を慮ってか、自身の背中に乗せてピッチを疾走。
デ・ロッシほどのレジェンドからのおんぶの申し出に対しては気後れしそうなものだが、陽気な性格で知られるスピナッツォーラは、「もっと速く走れ!」とばかりに、レジェンドを馬のように扱って見せた。
また、その後のロッカールームでは後輩たちの煽りに応えて、白いワイシャツ姿で水で濡らした長テーブルにお腹からスライディングしてガッツポーズを行い、ロッカールームを盛り上げた。
今後、デ・ロッシが果たした役割に関しては改めて監督や選手たちの口から語られることになるはずだが、前述の2つの場面を見ただけでも“頼れる兄貴”の存在感は抜群だったと言えるはずだ。
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