家長昭博と木村和司氏のひらめき/六川亨の日本サッカーの歩み 川崎Fの勢いが止まらない。アウェーの浦和戦も3-0の完勝で連勝を5に延ばし、前日に2位のC大阪が鹿島に1-2と敗れたため、18試合を消化して勝点差は8に開いた。驚異的なのは、5試合とも攻撃陣が爆発して3ゴール以上奪っていることだ。18試合の総得点も55で、1試合平均3ゴールという高いアベレージを誇っている。 そし 2020.09.22 18:45 Tue
Jリーグは来季よりユニの背番号を統一/六川亨の日本サッカーの歩み ステイホームの続く毎日だが、久しぶりに慌ただしい一日だった。10時に某週刊誌に内田篤人のロールモデルコーチ就任についてコメントを求められた。11時からは、明日J1リーグの試合を控えるJクラブの監督のweb会見に続いて、若手2選手の会見取材を終了する。 13時30分からは、今年のルヴァン杯の準決勝から取材の申請方法 2020.09.15 21:50 Tue
NPBとJリーグの規制緩和は予定通り?/六川亨の日本サッカーの歩み 9月7日、月曜日のことだった。15回目となるNPB(日本野球機構)とJリーグによる対策連絡会議が開催された。リモートで行われた会見では、賀来満夫ドクター(東北大学大学院)らが、政府の専門家による分科会も新型コロナの(第2波の)ピークは7月28日~30日で過ぎており、感染は徐々に減少していると分析していることを紹介した。 2020.09.09 11:30 Wed
長友のマルセイユ移籍はビッグニュースのはず/六川亨の日本サッカーの歩み 本来なら、もっと騒がれてもいいと思うーーのが、長友佑都のマルセイユ移籍だ。彼のプレーや入団会見の写真がないせいか、スポーツ紙の扱いも予想外に小さかった。しかしマルセイユである。 現在は酒井宏樹も所属していて、長友は左SBのバックアッパーだろうが、両SBを日本人が務めるのは快挙と言っていいだろう。 改めて紹介 2020.08.31 19:05 Mon
内田篤人の引退で思い出した選手/六川亨の日本サッカーの歩み 記録というのは、更新されるときも、ストップされるときも、あっけないものだと痛感させられた。 23日のJ1リーグ、ここまで10連勝の川崎Fは名古屋の倍の12本のシュートを放ちながら、金崎夢生の今シーズン初ゴールの一発に沈んだ。C大阪戦の勝利で最多連勝記録を更新したことで、名古屋のモチベーションがアップしていたことは 2020.08.25 15:00 Tue
柏レイソルFWオルンガは連続得点試合の記録を更新できるか/六川亨の日本サッカーの歩み J1リーグは16、17日に中止となった鳥栖対G大阪戦をのぞく8試合を行い、首位の川崎が6-1で札幌を粉砕。開幕戦こそ鳥栖と0-0で引き分けたが、その後は破竹の9連勝で、単一シーズンでの90分間では2007年の鹿島、2018年のG大阪と並ぶJ1タイ記録で早くも独走態勢に入った。 この結果、まだ序盤戦とはいえJ1リー 2020.08.17 17:00 Mon
濃厚接触者はJが判断して試合開催/六川亨の日本サッカーの歩み 先週末は無事にJリーグの全試合が行われたと思ったら、思わぬ“余波"が11日に発覚した。鳥栖の金明輝監督が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が出た。問題は、それがいつ出たかで、チームは「8月10日(月)の昼の練習で発症したと聞いている」(Jリーグ関係者)と報告したようだ。 しかし一部報道では8月8日(土)の昼 2020.08.12 14:30 Wed
週末のJを襲ったコロナ禍/六川亨の日本サッカーの歩み なんとも慌ただしい週末だった。 先週8月1日はJ1リーグのFC東京対鳥栖戦を取材した。今シーズン未勝利の鳥栖だったが、4-3-3のフォーメーションから20歳の右FW石井快征がトップ下のポジションに入ることでフリーとなり、鳥栖の攻撃陣を牽引。前半30分には樋口雄太が右サイドをえぐると、その折り返しを石井が決めて鳥栖 2020.08.04 21:05 Tue
感染防止のため飲食は禁止/六川亨の日本サッカーの歩み 今週最初のコラムは、またまたコロナの話題になってしまった。これまでも何度となくコロナ話題で原稿を書いてきたが、6月上旬のFW金崎夢生、GKランゲラック(ともに名古屋)の感染が確認されて以降、6月下旬に再開・開幕したJリーグではコロナ対策が功を奏したのか、選手・スタッフはもちろん観客の感染者もゼロだった。「不幸中の幸い」 2020.07.27 21:05 Mon
Jリーグが制限緩和を10日まで延長/六川亨の日本サッカーの歩み いつもいつも、Jリーグとコロナの話題ばかりで食傷気味かもしれないが、今週も触れなければならない状況のようなのでご勘弁を。 Jリーグは20日、第11回臨時実行委員会を開催し、当初は8月1日から入場制限の引き上げ(チケッティング)やビジタ-席の開放(ファン・サポーター対応)など、制限を緩和する予定だったガイドラインを 2020.07.21 11:30 Tue
Jリーグとプロ野球が進めた新型コロナ対策、両ドクターが感じた限界とは?/六川亨の日本サッカーの歩み Jリーグは7月6日にNPB(日本野球機構)の対策連絡会議を、翌7日には第7回実行委員会を開催し、それぞれメディアむけにwebでブリーフィングを実施した。7日の実行委員会では前日の対策連絡会議を受け、10日(J2の岡山対北九州)から観客を入れ(ホームチームに限り、5千人もしくはスタジアムのキャパの50%)、アルコールを除 2020.07.09 09:45 Thu
リモートマッチで感じたサポーターの存在/六川亨の日本サッカーの歩み Jリーグは27、28日、約4カ月ぶりにJ2リーグが再開し、J3リーグも開幕した。選手・関係者はもちろんのこと、ファン・サポーターがどれほどこの日を待ち望んでいたか。それを計るバロメーターの1つとして各試合会場の入場者数をあげられるが、再開・開幕2試合はリモートマッチ(無観客試合)のため彼らの熱量を計ることはできない。 2020.06.30 12:00 Tue
無観客試合で聞こえる選手の声/六川亨の日本サッカーの歩み 3月19日に始まったJリーグのwebブリーフィングは、6月23日の臨時理事会のブリーフィングで33回目を迎えた。週に換算すると15週になるので、単純計算で毎週2回はNPBとJリーグの対策連絡会議(計10回)か、Jリーグの理事会と臨時理事会、実行委員会と臨時実行委員会が開催されたことになる。 Jリーグの再開・開幕に 2020.06.24 21:45 Wed
Jリーグ再開の日程が決定/六川亨の日本サッカーの歩み 6月15日の月曜はJ1〜J3リーグの全日程が発表され、夕方には日本トップリーグ連携機構が「無観客試合」の新名称を公募した結果「リモートマッチ」に決定したことを発表した。そして16日はJリーグの第9回臨時実行委員会が午前10時から開催され、午後からは村井チェアマンらがwebでの会見に臨んだ。 まず日程だが、J1〜J 2020.06.16 21:45 Tue
1993年のエポック④ドーハの悲劇/六川亨の日本サッカーの歩み 1993年の日本サッカーを振り返るコラムも今回が最終回だ。前年のアジアカップで初優勝、そしてJリーグの開幕により、悲願のワールドカップ初出場に期待がかかった。しかしオフト・ジャパンには不安もあった。左SB(サイドバック)の都並敏史(V川崎)がJリーグの試合で左足首を亀裂骨折してしまったからだ。 9月15日から始ま 2020.06.08 22:20 Mon
1993年のエポック③U-17W杯日本大会/六川亨の日本サッカーの歩み 1993年、ソロモン諸島ガダルカナル島でのU-17W杯オセアニア最終予選を取材したことは先週のコラムで紹介した。当時、現地で出会ったソロモン諸島の監督は青年海外協力隊で現地に赴任していた日本人の渡邊和典(わたなべ かずのり)さんだった。 彼とは現地で別れて以来音信不通だったが、ふとしたことで同業者が彼と知り合いに 2020.06.02 17:00 Tue
1993年のエポック②ソロモン諸島取材編/六川亨の日本サッカーの歩み 今週は先週に引き続き、93年4月から5月にかけて、U-17W杯オセアニア最終予選を取材した際のエピソードをお届けしよう。 オーストラリアのケアンズ経由で無事にソロモン諸島の首都ホニアラに到着したのは午後の3時過ぎ。現地通貨であるソロモンドルは事前に購入することができないため、米ドルの現金とトラベラーズチェック、そ 2020.05.26 14:00 Tue
1993年のエポック①ソロモン諸島/六川亨の日本サッカーの歩み 先週金曜の15日は「Jリーグの日」として、93年の開幕戦、ヴェルディ川崎対横浜マリノス戦が、翌16日の土曜も当時の4試合がオンエアされた。そして16日には新型コロナウイルスの感染拡大で2ヶ月間ほど中断していたブンデスリーガが無観客試合で再開。首位のバイエルン・ミュンヘンはウニオン・ベルリンを2-0で退けて首位をキープし 2020.05.19 20:30 Tue
人々の熱意で再生した「サガン鳥栖」/六川亨の日本サッカーの歩み 5月11日、第7回となる「新型コロナウイルス対策連絡会議」が開催され、午前11位時過ぎよりZOOMを使用したメディアカンファレンスが行われた。さらに同日午後にはJリーグの「第5回合同実行委員会」が行われ、17時30分過ぎより同じくメディアカンファレンスが行われた。 午前の会議では、感染症の専門ドクター3人の意見と 2020.05.11 21:30 Mon
サガン鳥栖は歴史を繰り返すのか/六川亨の日本サッカーの歩み 再開の目処が立たないJリーグに関し、将来的なスポンサー離れなどネガティブな報道が増えてきたのは仕方のないことだろう。特にここ1週間は、先月26日に株主総会と19年度決算報告を行い、約20億1486万9000円の赤字を計上したサガン鳥栖の経営状況について悲観的な報道が目立つ。 鳥栖が経営危機に陥ったのは、収入の2本 2020.05.04 21:00 Mon
天皇杯のあり方…アマチュア大会へモデルチェンジのススメ/六川亨の日本サッカーの歩み 日本で最古の大会である天皇杯全日本サッカー選手権大会が始まったのは、1921年(大正10年)11月のことだった。東京の日比谷公園グラウンドで4チームにより開催され、東京蹴球団(教員で作られた日本初のクラブチーム)が第1回大会の覇者となった。 それから100年、今年の天皇杯は記念すべき第100回大会とあって、JFA 2020.04.28 12:45 Tue
改めて感じるJの先見性/六川亨の日本サッカーの歩み Jリーグは4月21日、今年で第4回となる定例理事会を実施した。といっても、4月15日の臨時理事会から1週間なので、リーグ戦再開・開幕に向けた動きなど具体的な話はなかった。それでも、改めてJリーグと村井満チェアマンは様々なプランを考えているのだなと感心してしまった。 Jクラブの収入源はDAZNの放映権料とJリーグか 2020.04.21 20:00 Tue
田嶋幸三氏のまたぎフェイントの思い出/六川亨の日本サッカーの歩み 先週の木曜コラムでは、田嶋幸三JFA(日本サッカー協会)会長のショートインタビューを紹介させていただいた。現在62歳の田嶋会長だが、現役時代を知らない読者も多いことだろう。彼は1976年、浦和南高校の3年生の時に、エースストライカーとして全国高校サッカー選手権(第54回)で優勝した(決勝は静岡工に2-1の勝利)経験を持 2020.04.15 15:20 Wed
緊急事態でJFAがJリーグを支援へ/六川亨の日本サッカーの歩み いよいよと言うか、やっとと言うか、安倍晋三首相は7日の午後7時に初となる「緊急事態宣言」を出すようだ。新型コロナウイルスの感染が拡大している東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県と大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県で、8日の午前0時から効力が発揮され、期間は5月6日までの1ヶ月になるという。 該当する7都府県に 2020.04.07 14:30 Tue
海外で入院する際はクレジットカードがマスト/六川亨の日本サッカーの歩み 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東京都などは先週末に「外出自粛」を要請した。29日は関東地方で降雪もあり、繁華街の人通りは少なかったものの、都内の感染者は過去最多の68人を記録した。これまでは海外からの帰国者の感染が多かったが、病院や福祉施設での感染が拡大している。そしてタレントの志村けん氏も新型コロナウイルス 2020.03.30 21:30 Mon
JもNPBも延期決定…その中で見えるスタンスの違い/六川亨の日本サッカーの歩み 4月3日のJリーグ再開に向けたJリーグとNPB(日本野球機構)、3人の専門家(ドクター)チームによる新型コロナウイルス対策連絡会議の第4回目が3月23日の午前に行われ、結論としてJリーグとNPBは4月上旬の再開・開幕は断念し、それぞれ18日と24日に再開・開幕を目指すことになった。 冒頭に専門家チームの座長である 2020.03.24 11:30 Tue
東京五輪延期の可能性…五輪は過去3度中止も理由は全て“戦争“/六川亨の日本サッカーの歩み 新型コロナウイルスの感染拡大はいっこうに止む気配はない。イタリアを始めスペイン、フランス、ドイツなどは日本を上回る感染者が続出し、WHO(世界保健機関)は「パンデミックの中心はヨーロッパに移った」と警戒感を強めている。 ギリシャは東京五輪のための国内の聖火リレーを中止し、アメリカのトランプ大統領は私見と断りながら 2020.03.16 20:00 Mon
Jリーグは延期で調整/六川亨の日本サッカーの歩み 新型コロナウイルスの対策連絡会議の第2回目が3月9日に都内のホールで行われ、会議後にJリーグの村井満チェアマン、NPB(日本野球機構)の斉藤惇コミッショナー、そして感染症の専門ドクター3氏(賀来満夫座長、三鴨廣繁氏、舘田一博氏)が記者会見に臨んだ。 会議にはJリーグとJFA(日本サッカー協会)、NPBの主要メンバ 2020.03.09 18:50 Mon
JとNPBの違い/六川亨の日本サッカーの歩み JとNPBの違い 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。3月1日の時点で中国本土の死者は2870人にのぼり(感染者は7万9824人)、韓国では3736人、イタリアでは1128人、イランでも978人の感染者が出て、その人数はさらに増加しているとテレビのニュース番組が伝えている。 Jリーグの村井満チェアマン 2020.03.03 13:00 Tue
開幕したJリーグに思うこと/六川亨の日本サッカーの歩み 28年目を迎えたJ1リーグが2月21日の“金J”で開幕した。湘南対浦和戦では、J3 鳥取とJ2新潟で2年連続して得点王を獲得した浦和のレオナルドが、巧みなポジショニングからゴールを決めて3-2の勝利に貢献。 翌22日は4試合が行われ、J2から昇格した柏はJリーグ初のケニア人FWオルンガが2ゴールを決める活躍で札幌 2020.02.25 16:00 Tue