家長昭博と木村和司氏のひらめき/六川亨の日本サッカーの歩み
2020.09.22 18:45 Tue
川崎Fの勢いが止まらない。アウェーの浦和戦も3-0の完勝で連勝を5に延ばし、前日に2位のC大阪が鹿島に1-2と敗れたため、18試合を消化して勝点差は8に開いた。驚異的なのは、5試合とも攻撃陣が爆発して3ゴール以上奪っていることだ。18試合の総得点も55で、1試合平均3ゴールという高いアベレージを誇っている。
そして凄いのは数字だけではない。浦和戦の先制点は右サイドでボールを持った家長が、フワリと意図的に浮き球のラストパスを送り、右SB山根がボレーで決めたもの。敵に囲まれた家長に、一見するとパスコースはなかった。もしもグラウンダーのパスなら間違いなくカットされていただろう。
そこで家長は右足で掬うようにボールを浮かせ、山根に「ボレーして下さい」とでも言っているかのようなラストパスを送った。この瞬間的なひらめきによる芸術的なパスは、今後も家長のプレーを語る際に繰り返し登場するのではないだろうか。
そして、このパスを確実に決めた山根も冷静だった。普通なら、予測不能なパスに慌ててしまい、シュートを力むこともある。しかし山根は「素晴らしいボールが来たので、力を抜いて枠に打った」と自然体でのプレーだったと振り返った。これはこれで、力を抜いて打った山根も凄かった。
「狙って何回もできるものじゃない」とは山根の本音だろうが、「力を抜いて枠に打つ」というボレーシュートの基本に忠実なプレーが鮮やかなゴールに結びついた。
先週のNHKのBS放送によるJ1リーグ中継の1場面だった。横浜M対C大阪戦で、横浜Mが直接FKを獲得した時のことだ。アナウンサーが解説者の木村和司氏に「どこを狙いますか」と聞いたところ、木村氏は平然と「ゴールの枠の中ですね」と答えた。
するとアナウンサーはマイクを前に二の句を告げず、沈黙したまま次のプレーに移った。
アナウンサーからしてみれば、「壁の右上」とか「壁の左にスペースがあるので、そこをグラウンダーで狙ったら」といったように、具体的な答を予想していたのだろう。しかし木村氏からは「ゴールの枠の中」という、聞きようによっては極めて当たり前の答えに絶句してしまったのかもしれない。
現役時代はFKの名手として対戦相手に恐れられ、日本代表では85年10月26日のメキシコW杯アジア最終予選の韓国戦で決めた直接FKは、今もファンの間で語り草になっている。曲がりながら落ちるFKを得意としていた木村氏だが、そんな木村氏からしてみれば、シュートは「ゴールの枠」に飛ばさなければ、いくら打っても点にならない。「ゴールの枠」を狙うのは当たり前のことであり、そのプロセスとしてどのコースを選択するかということになるのだろう。
個人的にも、リップサービスのあまり得意ではない木村さんらしいコメントの数々に、個性と同時に天才的プレーヤーの感性(ひらめき)を感じずにはいられなかった。
これは余談だが、辛口解説でお馴染みのセルジオ越後氏がまだ現役(?)というか、サッカーの指導者で全国を回っていた時のエピソードである。「クロスバーね」と言ってペナルティーエリアの外からボールを蹴ると本当にバーに当てる。「右ポストね」と言っても同じだ。
そこで直接FKの秘訣を聞いたところ、返ってきた答えが次のようなものだった。
「壁を越えて落とそうとか、壁の横を巻いて曲げようと考えるから失敗するのね。壁があっても、クロスバーやゴールポストは見えているでしょ。だからバーやポストを狙えばいい。当たって内側に入ればGKは取れないし、もしも直接決まらなくても跳ね返れば味方が決めるチャンスが残るでしょ。バーを越えたらその瞬間にノーチャンスなんだから」
こうした発想をするサッカー関係者は、当時の日本サッカー界にはいなかった。月に1回、専門誌で連載していた「セルジオ越後のさわやかサッカー教室」の取材の際に聞く話があまりにも面白いので、いっそこれを連載にしようということになった。
そこでJリーグの誕生を契機に始まったのが「セルジオ越後の天国と地獄」(サッカーダイジェストさん)というコラムである。
そして凄いのは数字だけではない。浦和戦の先制点は右サイドでボールを持った家長が、フワリと意図的に浮き球のラストパスを送り、右SB山根がボレーで決めたもの。敵に囲まれた家長に、一見するとパスコースはなかった。もしもグラウンダーのパスなら間違いなくカットされていただろう。
そこで家長は右足で掬うようにボールを浮かせ、山根に「ボレーして下さい」とでも言っているかのようなラストパスを送った。この瞬間的なひらめきによる芸術的なパスは、今後も家長のプレーを語る際に繰り返し登場するのではないだろうか。
「狙って何回もできるものじゃない」とは山根の本音だろうが、「力を抜いて枠に打つ」というボレーシュートの基本に忠実なプレーが鮮やかなゴールに結びついた。
この「力を抜いて枠に打つ」というプレーだが、口で言うのは簡単でも実際にプレーするとなるとなかなか実践できないのがサッカーの難しいところでもある。
先週のNHKのBS放送によるJ1リーグ中継の1場面だった。横浜M対C大阪戦で、横浜Mが直接FKを獲得した時のことだ。アナウンサーが解説者の木村和司氏に「どこを狙いますか」と聞いたところ、木村氏は平然と「ゴールの枠の中ですね」と答えた。
するとアナウンサーはマイクを前に二の句を告げず、沈黙したまま次のプレーに移った。
アナウンサーからしてみれば、「壁の右上」とか「壁の左にスペースがあるので、そこをグラウンダーで狙ったら」といったように、具体的な答を予想していたのだろう。しかし木村氏からは「ゴールの枠の中」という、聞きようによっては極めて当たり前の答えに絶句してしまったのかもしれない。
現役時代はFKの名手として対戦相手に恐れられ、日本代表では85年10月26日のメキシコW杯アジア最終予選の韓国戦で決めた直接FKは、今もファンの間で語り草になっている。曲がりながら落ちるFKを得意としていた木村氏だが、そんな木村氏からしてみれば、シュートは「ゴールの枠」に飛ばさなければ、いくら打っても点にならない。「ゴールの枠」を狙うのは当たり前のことであり、そのプロセスとしてどのコースを選択するかということになるのだろう。
個人的にも、リップサービスのあまり得意ではない木村さんらしいコメントの数々に、個性と同時に天才的プレーヤーの感性(ひらめき)を感じずにはいられなかった。
これは余談だが、辛口解説でお馴染みのセルジオ越後氏がまだ現役(?)というか、サッカーの指導者で全国を回っていた時のエピソードである。「クロスバーね」と言ってペナルティーエリアの外からボールを蹴ると本当にバーに当てる。「右ポストね」と言っても同じだ。
そこで直接FKの秘訣を聞いたところ、返ってきた答えが次のようなものだった。
「壁を越えて落とそうとか、壁の横を巻いて曲げようと考えるから失敗するのね。壁があっても、クロスバーやゴールポストは見えているでしょ。だからバーやポストを狙えばいい。当たって内側に入ればGKは取れないし、もしも直接決まらなくても跳ね返れば味方が決めるチャンスが残るでしょ。バーを越えたらその瞬間にノーチャンスなんだから」
こうした発想をするサッカー関係者は、当時の日本サッカー界にはいなかった。月に1回、専門誌で連載していた「セルジオ越後のさわやかサッカー教室」の取材の際に聞く話があまりにも面白いので、いっそこれを連載にしようということになった。
そこでJリーグの誕生を契機に始まったのが「セルジオ越後の天国と地獄」(サッカーダイジェストさん)というコラムである。
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