なでしこがスペインを4発撃破&3連勝でGS首位突破! R16ではノルウェーとW杯優勝経験国同士の対決に【2023女子W杯】
2023.07.31 18:11 Mon
なでしこジャパン(日本女子代表)は31日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループC最終節のスペイン女子代表戦をウェリントン・リージョナル・スタジアムで戦い、4-0の勝利を収めた。
なでしこはザンビア女子代表、コスタリカ女子代表を相手に2連勝し、グループステージ突破が決定済み。順位はスペインと同勝ち点「6」で並ぶなか、得失点「1」差で2位となっており、この一戦で勝利すれば首位突破、引き分けor敗戦なら2位突破となる。
また、首位突破ならラウンド16ではW杯優勝経験を持つノルウェー女子代表(グループAの2位)、2位突破ならスイス女子代表(グループAの1位)と対戦することも決定済み。池田太監督はFIFAランキング6位のスペインと対戦するにあたってコスタリカ戦からスタメン5人を変更した。
なでしこのスタメンはGK山下杏也加、DF3枚に南萌華、キャプテンの熊谷紗希、高橋はな。MFは左から遠藤純、長野風花、林穂之香、清水梨紗。FWに猶本光、植木理子、ザンビア戦2ゴールの宮澤ひなたという[3-4-3]の布陣だ。
試合前の予想通り、立ち上がりからスペインがポゼッションで上回り、なでしこは低い位置でブロックを敷くなか、昨秋の男子カタールW杯・スペイン戦を思い出させるような機を見た前線からのプレスも狙っており、集中力は非常に高い。
スペインが圧倒的にボールを支配するなかでも一本のパスから先制点をもぎ取ったなでしこ。その後は縦への意識、スピードを上げたスペインの対応にやや苦戦するが、中央には決してスペースを与えず、外へ外へとボールを追い出していく。
守備での充実ぶりが攻撃に好循環をもたらすなでしこは28分に追加点。自陣でのボール奪取から宮澤がピッチ中央をドリブルで持ち運び、左側を並走する植木へボールを預ける。最後は植木がカットインから右足シュートを放ち、DFに当たってコースが変わった一撃がゴール左上へと吸い込まれた。
30日が24歳の誕生日だった植木にゴールが生まれると、さらに40分、なでしこはセンターサークル付近でスペインの縦パスをカットし、ボールを受けた植木がドリブルで前進。右側を追い越す宮澤へラストパスを送り、ボックス右まで持ち運んだ宮澤が強烈な右足シュートをゴール左隅へ突き刺した。
前半だけで3点のリードを奪ったなでしこ。この時点でグループステージ首位突破に大きく前進しているが、ハーフタイムでの交代を宮澤→藤野あおばの1枚にとどめた後半も集中力を切らさない。ポゼッションをスペインに支配される構図は変わらずも、やはり外へ外へとボールを追い出していく。
それでも、池田監督はラウンド16を見据えた采配へと徐々にシフト。59分に清水と長野を下げ、守屋都弥と長谷川唯を投入すると、続く67分には植木を下げて田中美南をピッチへ送り込む。スタメン選手の疲労を抑えるとともに、1人でも多くの選手のコンディションを上げておきたい。
一方のスペイン。ここまでなでしこを相手に決定機を作れておらず、2021年・2022年に2年連続で女子バロンドールに輝いたバルセロナのキャプテン、アレクシア・プテジャスも沈黙し、62分に途中交代となった。選手の入れ替えだけではなでしこの守備を攻略するには至らない。
なでしこは試合も終盤を迎えた82分、途中出場の田中がゴール正面から強烈な左足シュートをゴール左上へ叩き込み、とうとう4点のリードに。グループC首位突破を決定的なモノとする貴重な追加点となった。
膠着した展開が長引いた後半だったが、なでしこにとっては無失点に抑えてきた終盤にさらなる追加点を奪えたことが大きな収穫に。欧州の強豪スペインを4-0で一蹴し、グループC首位突破を決めた。
この結果、なでしこはラウンド16でグループAを2位通過のノルウェーと対戦することが決まった。
なお、同時刻キックオフで行われたグループCの他会場、コスタリカ女子代表vsザンビア女子代表はザンビアが3-1で勝利。2連敗でグループステージ敗退の決まっていたザンビアだが、初出場のW杯で嬉しい初勝利となった。
なでしこジャパン 4-0 スペイン女子代表
【日本】
宮澤ひなた(前12、前40)
植木理子(前28)
田中美南(後37)
コスタリカ女子代表 1-3 ザンビア女子代表
【コスタリカ】
メリッサ・エレーラ(後2)
【ザンビア】
ルショモ・ムウェンバ(前3)
バーブラ・バンダ(前31)
レーチェル・クンダナンジ(後45+3)
◆グループC最終順位
(勝ち点、得失点差)
1.日本 9pt +11
2.スペイン 6pt +4
ーー決勝トーナメント進出ーー
3.ザンビア 3pt -8
4.コスタリカ 0pt -7
なでしこはザンビア女子代表、コスタリカ女子代表を相手に2連勝し、グループステージ突破が決定済み。順位はスペインと同勝ち点「6」で並ぶなか、得失点「1」差で2位となっており、この一戦で勝利すれば首位突破、引き分けor敗戦なら2位突破となる。
なでしこのスタメンはGK山下杏也加、DF3枚に南萌華、キャプテンの熊谷紗希、高橋はな。MFは左から遠藤純、長野風花、林穂之香、清水梨紗。FWに猶本光、植木理子、ザンビア戦2ゴールの宮澤ひなたという[3-4-3]の布陣だ。
試合前の予想通り、立ち上がりからスペインがポゼッションで上回り、なでしこは低い位置でブロックを敷くなか、昨秋の男子カタールW杯・スペイン戦を思い出させるような機を見た前線からのプレスも狙っており、集中力は非常に高い。
すると12分、遠藤が自陣左サイドから斜めのロングパスを前線へ送り、最終ラインの背後に抜け出したのはファーサイドから駆け上がった宮澤。最後はゴール正面でGKミサ・ロドリゲスとの一対一を制し、左足でゴール左隅へと流し込んだ。
スペインが圧倒的にボールを支配するなかでも一本のパスから先制点をもぎ取ったなでしこ。その後は縦への意識、スピードを上げたスペインの対応にやや苦戦するが、中央には決してスペースを与えず、外へ外へとボールを追い出していく。
守備での充実ぶりが攻撃に好循環をもたらすなでしこは28分に追加点。自陣でのボール奪取から宮澤がピッチ中央をドリブルで持ち運び、左側を並走する植木へボールを預ける。最後は植木がカットインから右足シュートを放ち、DFに当たってコースが変わった一撃がゴール左上へと吸い込まれた。
30日が24歳の誕生日だった植木にゴールが生まれると、さらに40分、なでしこはセンターサークル付近でスペインの縦パスをカットし、ボールを受けた植木がドリブルで前進。右側を追い越す宮澤へラストパスを送り、ボックス右まで持ち運んだ宮澤が強烈な右足シュートをゴール左隅へ突き刺した。
前半だけで3点のリードを奪ったなでしこ。この時点でグループステージ首位突破に大きく前進しているが、ハーフタイムでの交代を宮澤→藤野あおばの1枚にとどめた後半も集中力を切らさない。ポゼッションをスペインに支配される構図は変わらずも、やはり外へ外へとボールを追い出していく。
それでも、池田監督はラウンド16を見据えた采配へと徐々にシフト。59分に清水と長野を下げ、守屋都弥と長谷川唯を投入すると、続く67分には植木を下げて田中美南をピッチへ送り込む。スタメン選手の疲労を抑えるとともに、1人でも多くの選手のコンディションを上げておきたい。
一方のスペイン。ここまでなでしこを相手に決定機を作れておらず、2021年・2022年に2年連続で女子バロンドールに輝いたバルセロナのキャプテン、アレクシア・プテジャスも沈黙し、62分に途中交代となった。選手の入れ替えだけではなでしこの守備を攻略するには至らない。
なでしこは試合も終盤を迎えた82分、途中出場の田中がゴール正面から強烈な左足シュートをゴール左上へ叩き込み、とうとう4点のリードに。グループC首位突破を決定的なモノとする貴重な追加点となった。
膠着した展開が長引いた後半だったが、なでしこにとっては無失点に抑えてきた終盤にさらなる追加点を奪えたことが大きな収穫に。欧州の強豪スペインを4-0で一蹴し、グループC首位突破を決めた。
この結果、なでしこはラウンド16でグループAを2位通過のノルウェーと対戦することが決まった。
なお、同時刻キックオフで行われたグループCの他会場、コスタリカ女子代表vsザンビア女子代表はザンビアが3-1で勝利。2連敗でグループステージ敗退の決まっていたザンビアだが、初出場のW杯で嬉しい初勝利となった。
なでしこジャパン 4-0 スペイン女子代表
【日本】
宮澤ひなた(前12、前40)
植木理子(前28)
田中美南(後37)
コスタリカ女子代表 1-3 ザンビア女子代表
【コスタリカ】
メリッサ・エレーラ(後2)
【ザンビア】
ルショモ・ムウェンバ(前3)
バーブラ・バンダ(前31)
レーチェル・クンダナンジ(後45+3)
◆グループC最終順位
(勝ち点、得失点差)
1.日本 9pt +11
2.スペイン 6pt +4
ーー決勝トーナメント進出ーー
3.ザンビア 3pt -8
4.コスタリカ 0pt -7
池田太
山下杏也加
高橋はな
熊谷紗希
南萌華
遠藤純
林穂之香
長野風花
清水梨紗
猶本光
植木理子
宮澤ひなた
ミサ・ロドリゲス
藤野あおば
守屋都弥
長谷川唯
田中美南
アレクシア・プテジャス
日本
U-24スペイン代表
コスタリカ
女子ワールドカップ
池田太の関連記事
日本の関連記事
女子ワールドカップの関連記事
記事をさがす
|
池田太の人気記事ランキング
1
U-20女子W杯に臨むU-20日本女子代表が発表! 前回大会は準優勝、松窪真心や小山史乃観ら経験者が順当に選出【U-20女子W杯】
14日、日本サッカー協会(JFA)はU-20女子ワールドカップ(W杯)に出場するU-20日本女子代表メンバー21名を発表した。 狩野倫久監督が率いるチームは、2024年3月に行われたAFC U-20女子アジアカップに参加し、優勝を目指した中でU-20北朝鮮女子代表に敗れて準優勝。それでも、U-20女子W杯の出場権を獲得した。 コロンビアで行われる今大会。狩野監督は世代の中心である松窪真心や小山史乃観、天野紗の海外組や、土方麻椰、林愛花など、2022年の前回大会を経験しているメンバーが順当に選出された。 日本は9月2日に初戦を迎え、U-20ニュージーランド女子代表と対戦。5日の第2戦でU-20ガーナ女子代表、8日にU-20オーストリア女子代表と対戦する。 U-20日本女子代表は、なでしこジャパンの監督を務める池田太監督が率いた2018年に初優勝。2022年は、決勝でスペインに敗れたが、浜野まいかや藤野あおばなど現在なでしこジャパンでプレーする選手らを擁して準優勝の結果だった。 なお、大熊茜と久保田真生は8月19日にアメリカから合流、松窪は8月26日に合流することとなる。なお、本大会は『FIFA+』で配信されることとなる。今回発表されたU-20日本女子代表は以下の通り。 ◆U-20日本女子代表 GK 大熊茜(INAC神戸レオネッサ) ウルフジェシカ結吏(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 岩崎有波(ノジマステラ神奈川相模原) FP 天野紗(ハンマルビー/スウェーデン) 土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 氏原里穂菜(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) 松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/アメリカ) 林愛花(サンタクララ大学/アメリカ) 佐々木里緒(マイナビ仙台レディース) 大山愛笑(早稲田大学) 米田博美(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原) 角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース) 小山史乃観(ユールゴーデン/スウェーデン) 早間美空(サンフレッチェ広島レジーナ) 久保田真生(INAC神戸レオネッサ) 岡村來佳(三菱重工浦和レッズレディース) 白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース) 松永未夢(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 板村真央(JFAアカデミー福島) 2024.08.14 14:28 Wed2
「富士山の五合目、六合目」高度2640mでの過酷な戦い…U-20女子W杯に臨む狩野倫久監督が世界一へ意気込み「失敗を恐れず、チャレンジ」
U-20日本女子代表の狩野倫久監督が14日、U-20女子ワールドカップ(W杯)に臨むメンバー21名を発表。2度目の優勝を目指す戦いに向けて意気込みを語った。 9月にコロンビアで行われるU-20女子W杯。2022年の前回大会はU-20スペイン代表に敗れて準優勝。2018年の同大会では池田太監督に率いられて初優勝を果たしていた。 今大会のメンバーには、2022年の大会を経験した松窪真心や小山史乃観、天野紗、土方麻椰、林愛花なども招集。狩野監督は、優勝を目指して戦っていくと意気込みを語った。 「我々U-20日本女子代表は、2023年の3月にU-19日本女子代表として立ち上げ、アジアの予選を勝ち抜き、U-20女子ワールドカップを目標にチャレンジしてきました」 「その中で、我々U-20日本女子代表として世界で選手たちがアグレッシブに躍動する姿を果敢にチャレンジしていけるのか。日本の女子代表としてオリンピックの後にそういった大会があり、多くの注目を集める中で、我々としてもこの女子サッカーを大きな発展、進歩させるために大きな大会だと思って参加させていただきます」 「失敗を恐れず、チャレンジし、日本の女子としてアグレッシブに躍動する選手たちの姿が世界で見せられるように、全力で戦って優勝を勝ち取りたいと思います」 パリ・オリンピックではなでしこジャパンがベスト8で敗退。メダルに届かずに悔しい思いをしたが、2022年の大会に出場していたFW浜野まいかやFW藤野あおば、DF石川璃音、GK大場朱羽も参加した。 今大会はコロンビアでの開催。中2日での戦いに加え、グループステージを戦うボゴタは標高2640mと、普段過ごすことのない高地に。チームとしてタフに戦え、複数のポジションができる選手を選んだとした。 「今回のW杯ではコロンビアで行われ、特に初戦からグループステージはボゴタという土地で戦います。高地、2600mほどあるところですが、日本の女子代表としてまずはタフに戦えること。なおかつ、複数のポジションを多くこなすことができる。大会はトータル7試合あり、多くの試合が中2日で進んでいき、そうした環境、状況の中でポリバレントな選手たち。なおかつ、今までのU-19や日常の取り組み、パフォーマンス、活躍を含めて選考しました」 高地で戦うことは、対戦相手以上に環境への適応が非常に重要な要素となる。日本は早々に現地へ入り、調整を続けて慣れていくことになるが、慎重にやっていきたいとし、所属クラブにも協力をしてもらってコンディションを整えてきたと語った。 「グループステージを戦うボゴタは2600mほどあります。富士山の五合目、六合目に当たる場所です」 「今までのアンダーカテゴリーだと、2011年にU-17がメキシコで試合をやりました。それが1900mくらいです。南アフリカも標高が高かったんですが、今までにやったことがない標高でやります」 「準備段階でできるだけ環境適応、高度順化ということで、約2週間前から入って、できるだけ向こうでコンディションを慣らすということです。色々議論して、フィジカルやメディカルの観点からも色々話をさせていただき、少しでも高度順化して、体を慣らした上で、高山病にならない、コンディションを整えるという形で、心肺機能も併せてゲームに作っていくということです」 「今まさにWEリーグがプレシーズンでキャンプやトレーニングマッチを行っていますが、各クラブと連携しながら、各チームでコンディションをしっかり作ってもらって頂いている。U-20女子代表の多くの対象の選手をもとにクラブに協力してもらい、準備を幅広くしてもらったところからすると、しっかり選手たち個人の準備もそうですが、各クラブとの連携でコンディションを整えている。WEリーグも他国のリーグと同じスケジュールですので、同じ準備をしているかもしれませんが、日本の女子サッカーが一丸となって準備をしてきました」 アンダーカテゴリーでの世界一を目指し、クラブや日本サッカー協会(JFA)とも協力してきたという狩野監督。出場権を懸けたAFC U19女子アジアカップでは準優勝という結果になったが、より強度を上げたプレーを見せていきたいとした。 「我々としてはアグレッシブにどんどん前線からプレッシングをかけてボールを奪うというスタイルの中で、いかに効果的に素早くゴールまでいけるか。そういった部分を多く見せることができた中で、決勝のDPRコリア戦では、相手の圧力も含めて、少しボールを持てる時間が少なく、プレッシャーに負ける時間もありました」 「もちろんフィジカルフィットネスとして、強度を上げ、それらに対応する、フィットネスレベルを上げるというのは、選手たちに共有して各チームで取り組んでもらっています」 「それだけではなく、プレッシングに対してどういうふうに攻撃をして、マイボールの時間を増やして攻撃をしていくか。そこからさらに即時奪回して、チャレンジして高い位置でボールを奪うのか。課題だけでなく、新たなチャレンジとして見せることがこのアジアカップからW杯に繋がる取り組みだと考えています」 チャレンジを新たにしていくことを語った狩野監督。パリ・オリンピックのなでしこジャパンの戦いやU-23日本代表の戦いを見て、ヒントを得られた部分もあったという。 「パリ・オリンピックではなでしこジャパンが守備的な組織としてブロックを作ってボールを奪い攻めていくということは、非常に参考になる部分もあったかなと思います」 「それだけでなく、日本の代表として男子のオリンピックチームも含めて、世界と対等に戦ったり、素晴らしい日本人として見せるべきフットボールの参考になる部分がありました。女子だけではなく、日本の代表として積み上げていくことの1つだと思っているので、攻守に連動して関わってゴールに迫っていく。それは男女共に参考になる部分だったと思います」 その中でのこのチームの強みの1つは選手たちの“判断力”だという。 「1つというのは難しいですが、選手たちの判断力です。頭の中、シンキングスピードというのは今までずっと取り組んできた部分です。それが攻撃の部分やインテンシティを上げていくということ。ただ力強く走る、力強く飛び出すというただ走力の部分や球際の部分、バトルの部分も大事ですが、思考の部分。予知・予測・判断が攻撃でも守備でも我々の強み、もしくはキーになると思っています」 チャレンジをしながらも、賢く戦うことが重要だと語る狩野監督。世代別の大会では、大会中の成長も大きなポイントとなる。 「立ち上げた当初から、我々U-20のカテゴリーとしてはなでしこジャパンにエントリーされていく、上のカテゴリーを後押しして、または池田太監督の選手層の幅を増やしていくということでチャレンジしてきました」 「選手たちは世界の舞台で自分の活躍の場を求めてチャレンジしていく選手や、この大会で自分のパフォーマンス、ワールドカップで今までの取り組みがどれだけチャレンジできるのかを含めて、個人の目標をベースにどれだけ縦に伸ばしていけるかをチャレンジしてきました」 「大会中に色々な選手がチャレンジし、それは成功だけではなく、失敗から創意工夫してチャレンジしていくことで更に伸びていくと思います。何か失敗を怖がってというよりは、今までやってきたもの、その上にあるなでしこジャパンに繋がるような、日本の女子サッカーとして世界で躍動する姿を1つでも多く見せられるように選手をサポートすることが、チームの後押しになると思います」 結果を求めつつ、1試合1試合の成長も求めていくU-20日本女子代表。ニュージーランド、ガーナ、オーストリアとまずはグループステージで戦うが、狩野監督はそれぞれの国についても言及。1試合ずつ集中して戦っていくとした。 「ニュージーランドは日本のなでしこも数多くの試合もしています。我々の特徴を含めてわかっていると思いますが、体格差、パワー、スピードを持ったチームであることは間違いないです」 「ガーナに関しても、特有のフィットネスレベルが高い選手たちが多いですし、アフリカの予選を勝ち抜いたポイントだと思います」 「オーストリアに関しても、ヨーロッパの予選を勝ち抜いてきた試合を見た中で、前線には早い選手がいる中で、ディフェンスにはしっかりと大柄な選手で個々で守れる選手も多いです」 「どの試合も簡単なゲームはないと思いますし、1試合目から集中した入りを見せたいと思っています」 その中で、優勝を目指すために必要なこと。ノックアウトステージに入った途端にパリ・オリンピックでは男女共に敗れ、A代表でも日本代表はW杯でノックアウトステージを勝ったことがない。 狩野監督は、「余裕はない」としながらも、ノックアウトステージでギアを入れ替えられるようにしたいと語った。 「一戦一戦戦うというところでは余裕があるわけではないですが、オリンピックだけではないですが、U-17日本代表をかつて指揮した森山佳郎監督も言われていましたが、W杯を戦ってグループステージからノックアウトステージを戦い、ファイナルまで行くとなると、ノックアウトステージになった時に一気にギアを上げる必要があるという議論をしました」 「グループステージも一戦一戦しっかりと勝ち点を取りながらも、更なる成長をしてノックアウトステージに行く必要はあると思います。そういうところでは、もう1つ先、さらにその上という形になると思います」 世界にも称賛されている日本のアンダーカテゴリーの女子代表。日本が2度目の頂点に立てるのか。試合は『FIFA+』で無料視聴が可能となる。 2024.08.14 22:15 Wed3
「最終予選に向けて整えてきた」なでしこ石川璃音は準備万端、北朝鮮の強度にも臆せず「そこは絶対に負けたくない」
パリ・オリンピックアジア最終予選の北朝鮮女子代表戦へ向け、なでしこジャパンが始動。13日に国内合宿がスタートし、初日のトレーニングを終えてDF石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)がメディアの取材に応じた。 国内組を中心に、合宿は11名で開始。WEリーグのウインターブレイクや皇后杯などにより、選手によってオフ期間に差異のある状況で迎えた初日だが、20歳のセンターバックは「この最終予選に向けてコンディションを整えてきたので、体は動く状態」と、早くも臨戦態勢だ。 オフ期間には筋力トレーニングをメインに、スプリントの強化にも取り組んだとのこと。フィジカルを売りにする北朝鮮相手にも、怯む様子は微塵もない。 「(相手は)球際が強いとは思いますが、自分もそこは良さだと思っているので、絶対に負けたくない。自分から吹き飛ばしていけるように、頑張りたい」 「どちらかというと、自分はそういう相手の方がやりやすいので、すごく楽しみです。けど、まずは勝つということをメインに考えたい」 また、ビルドアップ力の向上を、個人として目標の1つに挙げている。とらわれ過ぎてうまくいかないこともあったようだが、所属チームでも代表活動でも、アドバイスをもらいながら成長中。 ちょうど合宿初日、池田太監督と宮本ともみコーチが相手2トップを模し、プレス回避をイメージしての最終ラインからボールを運び出すパストレーニングも行われた。立ち位置、パス出しのタイミング、1つ飛ばしの意識などを吸収しつつ、培ったものを試合でも発揮できるようにと石川は意気込みを語った。 「どれだけ自分にFWを引きつけてからパスを出せるかが、あの練習には込められていると思いました。自分はビルドアップの部分が足りないと思っているので、アドバイスを受けながら今日練習に臨みましたが、自分のところへ引きつけたら、周りも楽になると思うので、そういう部分も今回の最終予選で出せたらなと思います」 なでしこジャパンは2大会連続6度目のオリンピック出場を懸け、24日に最終予選の第1戦(開催地未定)を戦い、28日に国立競技場で運命の第2戦を迎える。 2024.02.14 21:40 Wed4
なでしこジャパン、池田太監督に続いて宮本ともみコーチも退任「積み上げてきた一日一日が私にとっての財産」
日本サッカー協会(JFA)は3日、なでしこジャパンの宮本ともみコーチ(45)が、契約満了により退任することを発表した。 宮本コーチは、現役時代になでしこジャパンのメンバーとしてもプレー。ワールドカップ(W杯)に3大会出場し、アテネ・オリンピックにも出場。77試合で13得点を記録していた。 現役引退後は指導者となり、高田短期大学サッカー部監督、みえ高田FC監督を務めたのち、2017年にU-16日本女子代表コーチに就任。U-17、U-19、U-20とコーチを務めると、2021年にはなでしこジャパンのコーチに就任し、池田太監督を支えていた。 池田監督も退任した中、退任する宮本コーチは、JFAを通じてコメントしている。 「アンダーカテゴリー時代を含め、日本代表のコーチングスタッフとして仕事ができたことを誇りに思います。これまで共に戦ってきたスタッフや選手たちのプロフェッショナルな姿勢に多くのことを学ばせていただきました。改めてみんなに心から感謝を伝えたいです」 「昨年のFIFA女子ワールドカップ、そして今年のパリオリンピックはベスト8という結果に終わり目標を達成することはできませんでしたが、太さんをはじめとするスタッフや選手と一緒に積み上げてきた一日一日が私にとっての財産です。今後の日本サッカーのさらなる発展の一助となれるよう、引き続き指導者として成長していきたいと思います」 「これまで応援してくださったサポーターの皆様、支援してくださったパートナー企業の皆様にも感謝をお伝えするとともに、今後も厚いサポートをぜひお願いします」 2024.09.03 18:45 Tue5
なでしこジャパンの宮本ともみコーチが女子AFC Coach of the Yearにノミネート!
アジアサッカー連盟(AFC)の年間男子最優秀監督ノミネート3名には、日本代表の森保一監督が最終候補に残ったほか、年間女子最優秀監督にもなでしこジャパンの宮本ともみコーチがノミネートされている。 4年ぶりの開催となるAFCアウォーズへ向けては、13日に各賞のノミネート選手や監督が発表。女子のAFC Coach of the Yearには宮本コーチのほか、中国女子代表のシュイ・チンシア監督、U-16韓国女子代表のキム・ウンジョンコーチがノミネートされた。 日本における監督はHead coach、ヘッドコーチにあたる英語がAssistant coachであるため、日本語でいう"コーチ"も同賞に該当する。 宮本コーチは現役時代の多くを、プリマハム時代を含めて伊賀FCくノ一(現:伊賀FCくノ一三重)で過ごし、日本女子代表としても中盤の軸に。出産後に現役復帰、女子ワールドカップ(W杯)メンバー入りも果たした女子サッカーの先駆者的存在だ。 指導者としては、池田太監督とともに年代別の日本女子代表を指導。2021年からなでしこジャパンのコーチに就任し、セットプレー時は前面に立って指示を送るなど、戦術家としての手腕を振るった。 池田監督の右腕としてオーストラリア&ニュージーランド女子W杯では、スペイン女子代表に快勝を収めるなど、グループステージを3戦全勝。準々決勝でスウェーデン女子代表に敗れはしたものの、育成時代から目をかけてきた長野風花や宮澤ひなたらが躍動し、その戦いは世界で大きな注目を浴びた。 また、シュイ・チンシア監督は、2022年のAFC女子アジアカップで中国を率いて日本や韓国を下し、9度目の大会制覇を達成。キム・ウンジョンコーチはU-16韓国女子代表を率い、AFC U-17女子アジアカップの1次予選、2次予選を通じて5試合51得点2失点の圧倒的強さで、チームを本戦出場へ導いていた。 <span class="paragraph-title">【写真】女子AFC Coach of the Yearにノミネートされた3名</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <br><br> Shui Qingxia <br> Tomomi Miyamoto <br> Kim Eun-jung <br><br>Let us know which tactician made the biggest impact in spearheading the women’s game to greater heights in 2022! <a href="https://twitter.com/hashtag/AFCAwards2022?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#AFCAwards2022</a> <a href="https://t.co/v5GhB1hIdU">pic.twitter.com/v5GhB1hIdU</a></p>— AFC (@theafcdotcom) <a href="https://twitter.com/theafcdotcom/status/1716665850168823900?ref_src=twsrc%5Etfw">October 24, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.10.25 18:30 Wed日本の人気記事ランキング
1
「最終予選に向けて整えてきた」なでしこ石川璃音は準備万端、北朝鮮の強度にも臆せず「そこは絶対に負けたくない」
パリ・オリンピックアジア最終予選の北朝鮮女子代表戦へ向け、なでしこジャパンが始動。13日に国内合宿がスタートし、初日のトレーニングを終えてDF石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)がメディアの取材に応じた。 国内組を中心に、合宿は11名で開始。WEリーグのウインターブレイクや皇后杯などにより、選手によってオフ期間に差異のある状況で迎えた初日だが、20歳のセンターバックは「この最終予選に向けてコンディションを整えてきたので、体は動く状態」と、早くも臨戦態勢だ。 オフ期間には筋力トレーニングをメインに、スプリントの強化にも取り組んだとのこと。フィジカルを売りにする北朝鮮相手にも、怯む様子は微塵もない。 「(相手は)球際が強いとは思いますが、自分もそこは良さだと思っているので、絶対に負けたくない。自分から吹き飛ばしていけるように、頑張りたい」 「どちらかというと、自分はそういう相手の方がやりやすいので、すごく楽しみです。けど、まずは勝つということをメインに考えたい」 また、ビルドアップ力の向上を、個人として目標の1つに挙げている。とらわれ過ぎてうまくいかないこともあったようだが、所属チームでも代表活動でも、アドバイスをもらいながら成長中。 ちょうど合宿初日、池田太監督と宮本ともみコーチが相手2トップを模し、プレス回避をイメージしての最終ラインからボールを運び出すパストレーニングも行われた。立ち位置、パス出しのタイミング、1つ飛ばしの意識などを吸収しつつ、培ったものを試合でも発揮できるようにと石川は意気込みを語った。 「どれだけ自分にFWを引きつけてからパスを出せるかが、あの練習には込められていると思いました。自分はビルドアップの部分が足りないと思っているので、アドバイスを受けながら今日練習に臨みましたが、自分のところへ引きつけたら、周りも楽になると思うので、そういう部分も今回の最終予選で出せたらなと思います」 なでしこジャパンは2大会連続6度目のオリンピック出場を懸け、24日に最終予選の第1戦(開催地未定)を戦い、28日に国立競技場で運命の第2戦を迎える。 2024.02.14 21:40 Wed2
中国代表に痛手…ブラジルから帰化のFWフェルナンジーニョが家族の問題で来日せず
中国サッカー協会(CFA)は24日、中国代表に招集されていたFWフェルナンジーニョ(無所属)が来日しないことを発表した。 中国代表はすでに来日済みである中、ブラジルからの帰化選手はヨーロッパから来日する予定だった。 FWアラン、FWアロイージオとともにオランダのアムステルダムから24日に来日予定だったフェルナンジーニョだったが、CFAによるとアムステルダムで家族の健康上の問題を知ったとのこと。そのまま来日せず、ブラジルへと戻ることを申請したとのことだ。 CFAもフェルナンジーニョの帰国を許可。今回のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選には参加しないこととなる。 フェルナンジーニョはブラジルのフラメンゴやポルトガルのエストリル・プライアなどでプレー。中国では重慶力帆、河北華夏、広州恒大(現:広州FC)でプレーしていたが、今年1月に財政面の問題で退団していた。 中国スーパーリーグでは119試合に出場し30ゴール39アシストを記録。これまで中国代表歴はなく、帰化後初の代表活動となる予定だった。 2022.01.25 09:30 Tue3
なでしこジャパンの宮本ともみコーチが女子AFC Coach of the Yearにノミネート!
アジアサッカー連盟(AFC)の年間男子最優秀監督ノミネート3名には、日本代表の森保一監督が最終候補に残ったほか、年間女子最優秀監督にもなでしこジャパンの宮本ともみコーチがノミネートされている。 4年ぶりの開催となるAFCアウォーズへ向けては、13日に各賞のノミネート選手や監督が発表。女子のAFC Coach of the Yearには宮本コーチのほか、中国女子代表のシュイ・チンシア監督、U-16韓国女子代表のキム・ウンジョンコーチがノミネートされた。 日本における監督はHead coach、ヘッドコーチにあたる英語がAssistant coachであるため、日本語でいう"コーチ"も同賞に該当する。 宮本コーチは現役時代の多くを、プリマハム時代を含めて伊賀FCくノ一(現:伊賀FCくノ一三重)で過ごし、日本女子代表としても中盤の軸に。出産後に現役復帰、女子ワールドカップ(W杯)メンバー入りも果たした女子サッカーの先駆者的存在だ。 指導者としては、池田太監督とともに年代別の日本女子代表を指導。2021年からなでしこジャパンのコーチに就任し、セットプレー時は前面に立って指示を送るなど、戦術家としての手腕を振るった。 池田監督の右腕としてオーストラリア&ニュージーランド女子W杯では、スペイン女子代表に快勝を収めるなど、グループステージを3戦全勝。準々決勝でスウェーデン女子代表に敗れはしたものの、育成時代から目をかけてきた長野風花や宮澤ひなたらが躍動し、その戦いは世界で大きな注目を浴びた。 また、シュイ・チンシア監督は、2022年のAFC女子アジアカップで中国を率いて日本や韓国を下し、9度目の大会制覇を達成。キム・ウンジョンコーチはU-16韓国女子代表を率い、AFC U-17女子アジアカップの1次予選、2次予選を通じて5試合51得点2失点の圧倒的強さで、チームを本戦出場へ導いていた。 <span class="paragraph-title">【写真】女子AFC Coach of the Yearにノミネートされた3名</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <br><br> Shui Qingxia <br> Tomomi Miyamoto <br> Kim Eun-jung <br><br>Let us know which tactician made the biggest impact in spearheading the women’s game to greater heights in 2022! <a href="https://twitter.com/hashtag/AFCAwards2022?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#AFCAwards2022</a> <a href="https://t.co/v5GhB1hIdU">pic.twitter.com/v5GhB1hIdU</a></p>— AFC (@theafcdotcom) <a href="https://twitter.com/theafcdotcom/status/1716665850168823900?ref_src=twsrc%5Etfw">October 24, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.10.25 18:30 Wed4
「お前、シバくぞ」長友佑都と久保建英の軽妙やり取りが大反響「ガチトーンなの面白すぎる」「いい関係すぎ」
日本代表のDF長友佑都(FC東京)とMF久保建英(レアル・ソシエダ)のやり取りに注目が集まっている。 3月の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で北朝鮮代表との連戦に臨む予定だった日本。だが、アウェイの平壌で開催予定だった試合は中止となり、活動を終えた。 そうした中、25日に日本サッカー協会(JFA)の公式YouTubeチャンネルで、日本代表の裏側を伝える「Team Cam」が更新。今回の代表活動期間の様子が公開された。 その中で話題を呼んでいるのが、選手たちが日本代表のスポンサーである『KIRIN』が手掛ける"勝利のハチマキ"にメッセージを記す場面での、長友と久保のやり取りだった。 スタッフから「日本代表としての想い」を記してほしいという説明を受けると、後方の席にいた久保から長友に対し、「佑都さんブラボーでいいんじゃないですか?」という声が飛ぶことに。これに対し長友が「お前、シバくぞ」と反応していた。 このやり取りには周囲のチームメイトも大爆笑。久保も「ブラボーだけは厳しいんだよなぁ」と笑いながら話していた。 37歳の長友と22歳の久保の絶妙なやり取りにはファンからも「長友と久保の年の差ある2人の掛け合い好きすぎるw」、「面白すぎる」、「いい関係すぎる」、「ガチトーンなのが面白すぎる」と反響が寄せられていた。 今回の代表戦では出場機会のなかった長友だが、終始大きな存在感を放っていた。 <span class="paragraph-title">【動画】間と表情も完璧な長友佑都の「お前、シバくぞ」</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="lwOT6cTzyq0";var video_start = 380;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.26 12:10 Tue5