スパーズのレジェンドがポステコグルー監督への期待語る! キング「彼のスタイルは我々に合っている」

2023.06.09 00:20 Fri
Getty Images
トッテナムのレジェンドであるレドリー・キング氏が、アンジェ・ポステコグルー新監督への期待を口にしている。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

今シーズン、アントニオ・コンテクリスティアン・ステッリーニを相次いで解任し、最後はライアン・メイソン暫定監督の下でプレミアリーグを8位で終えたトッテナム。

14年ぶりにヨーロッパコンペティション出場を逃す屈辱を味わったスパーズは、難航した新監督探しを経て、最終的にセルティックからポステコグルー監督を引き抜く形となった。
当初の候補がユリアン・ナーゲルスマン、ルイス・エンリケロベルト・デ・ゼルビらだったことを考えると、スコットランドで確かな実績を残したものの、未知数の要素が大きいオーストラリア人指揮官に対する懐疑的な見方は強い。

しかし、トッテナム一筋のキャリアを歩み、ケガさえなければイングランド代表史上最高のDFの一人となる可能性もあった名DFは、クラブの新ホームユニフォームの発表イベントで新指揮官への期待を口にしている。
「良い任命だと思うよ。彼のフットボールのスタイルを見ると、我々がやりたいこと。攻撃的なフットボール、若いプレーヤーの育成、そしてたくさんのゴールを決めるという点で、まさに我々のやり方に似ていると思う」

「プレーヤーたちは彼と一緒に仕事ができることを本当に楽しみにしていると思う。シーズン終了後、すぐに仕事を進めることができたのも良かった」

「土曜の(スコティッシュFAカップ)決勝後、実際にそれを達成し、あっという間に話をまとめた(ダニエル・レヴィ)会長に感謝するし、今は自分たちがどのような方向に進んでいるのかが分かり、プレシーズンを楽しみに準備を始められるはずだ」

その一方、トッテナムでは異例の4年契約を結んだポステコグルー監督に関しては、セルティックを含めてこれまで指揮したクラブにおいて、自身のスタイルを浸透させるのに一定の期間を要してきた。

とりわけ、ここ数シーズンのトッテナムはカウンター一辺倒のスタイル、それに適した人材を補強してきたこともあり、大きなスタイル変更は容易ではない。そのため、キング氏もややこらえ性がないサポーターに対して、指揮官に十分な時間を与えてほしいとクラブOBとしての心遣いも見せている。

「彼は大型で長期契約を結んだ。彼のフットボールのスタイルが我々がプレーしてきたものとは異なることは分かっているし、我々は彼に彼の考えやメッセージをプレーヤーたちに伝える時間を与える必要がある」

「ただ、個人的には彼のやり方とスタイルは我々に合ったものであると思うし、我々のいるプレーヤーのタイプにも適しており、我々が彼に時間を与えることに何の疑いもない」

「ここ最近のフットボール界には忍耐力があまりにもない。最近では、2、3回続けて悪い結果を残せば、どの監督もプレッシャーにさらされるようだが、我々は彼を長期契約で迎え入れた。彼は長期契約を結んでいる」

「ファンに対しても彼に少し時間を与えるよう勧めたい。彼もプレミアリーグは初めてだし、彼の考えを伝えるには少し時間がかかるだろう。そういった意味で、彼がプレシーズンからプレミアリーグに臨めることを本当にうれしく思う。初日から、彼の到着が変化を生むことを願っている」

コンテ体制では[3-4-3]をメインシステムに据え、チーム編成に関しても、それに合わせてウイングバックタイプの選手の多さ、4バックのセンターバックでのプレーが心もとない選手も多くいる。そのため、[4-3-3]をメインシステムとする新指揮官のスタイルとはミスマッチとの指摘もある。

だが、スパーズの元ディフェンスリーダーは、そういった選手たちが新たな環境に適応することは十分に可能だと考えている。

「ポステコグルーがやっているフットボールは、チームが前面に出て攻撃することを望んでいると思うし、4バックでプレーするときにウイングバックがそうできない理由はない」

「特に、より多くボールを持ち、ほとんどの時間前進しているのであれば、なおさらだ。個人的には問題ないと思う。彼らはみんなプロのプレーヤーだし、私にとっては、どんなウイングバックでも守備もできるようになるべきだ」

「レンタルからチームに戻ってくるプレーヤーも何人かいるし、監督にとっては興味深いことだろう。それぞれのプレーヤーが、自分の能力を監督に見せられるという期待に胸を膨らませていることだろう」

「それについては疑いの余地がない。このグループにはまだ多くの才能があり、誰と一緒に進みたいかを決めるのは今の監督次第だ」

レドリー・キングの関連記事

23日、トッテナム・ホットスパーとACミランのレジェンズマッチがトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、スパーズ・レジェンズが6-2で勝利した。 試合の収益がトッテナム・ホットスパー財団に寄付されるチャリティーマッチ。 スパーズのクラブOBで構成されたスパーズ・レジェンズにはテディ・シェリンガム、レドリ 2025.03.24 08:35 Mon
チェルシーがエンツォ・マレスカ新監督とともに、「悪名高い栄養士」なる人物を招へいするという。 マレスカ新監督とともに再出発するチェルシー。同監督は今季、マンチェスター・シティのアシスタントコーチからレスター・シティの指揮官となり、いきなりイングランド2部を制覇…1年で退任し、プレッシャーも大きいであろうチェルシー 2024.06.05 17:15 Wed
トッテナムはイングランド代表FWハリー・ケイン(29)の退団を阻止するため、引退後のキャリアも保障する可能性があるようだ。イギリス『テレグラフ』が伝えている。 トッテナムとの契約が残り1年を切ったケインを巡ってはバイエルンが獲得に積極的な中、パリ・サンジェルマン(PSG)も争奪戦に参加。ケイン本人はバイエルン行き 2023.07.14 19:00 Fri
元イングランド代表DFマイケル・ドーソン(37)が現役を引退した。6日、かつてドーソンが在籍したトッテナムが現役引退およびクラブアンバサダー就任を発表した。 今後はメディアでの活動を続けるほか、盟友レドリー・キング氏やギャリー・マバット氏、オジー・アルディレス氏らのいるトッテナムのアンバサダーチームの新たな一員と 2021.08.06 21:07 Fri
トッテナムは20日、今シーズン残りの暫定監督として、ライアン・メイソン氏(29)を任命したことを発表した。 同クラブは前日、モウリーニョ監督を電撃的に解任。今シーズンはここまでプレミアリーグで32試合を消化して7位と2季連続でチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すシナリオが現実味を帯び、ヨーロッパリーグ(EL) 2021.04.20 18:55 Tue

トッテナムの関連記事

プレミアリーグ第36節、トッテナムvsクリスタル・パレスが11日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのパレスが0-2で完勝した。なお、パレスのMF鎌田大地は61分から途中出場した。 ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグはボデ/グリムトに敵地で2-0の勝利を収め2戦合計5-1で41年ぶりの決勝 2025.05.12 00:22 Mon
先週末に行われた第35節はリバプール、アーセナルの2強に加え、ニューカッスルが取りこぼした一方、マンチェスター・シティ、チェルシーがトップ5争いにおいて重要な勝ち点3を挙げている。 引き続き熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに焦点が向けられるが、今節の最注目カードはリーグタイトル争いのメインキャストを担 2025.05.10 15:30 Sat
トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が8日にアウェイで行われ、2-0で勝利したヨーロッパリーグ(EL)の準決勝2ndレグのボデ/グリムト戦を振り返った。 ホームでの1stレグで3-1で先勝したスパーズは20分過ぎに決定機。23分、ボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのペドロ・ポロが右足で直接狙うが、枠の左 2025.05.09 10:00 Fri
マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が8日にホームで行われ、4-1で勝利したヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグのアスレティック・ビルバオ戦を振り返った。 アウェイでの1stレグで3-0と完勝したユナイテッドは、立ち上がりからアスレティックにボールを握られて押し込まれると、31分にジャウレギサル 2025.05.09 09:20 Fri
ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグ、ボデ/グリムトvsトッテナムが8日にアスプミラ・スタディオンで行われ、アウェイのスパーズが0-2で勝利。2戦合計1-5としたスパーズの決勝進出が決まった。 先週行われた1stレグはホームのスパーズが3-1で先勝。大きなアドバンテージを得た一方、ボデ/グリムトも1点を返した 2025.05.09 05:56 Fri

プレミアリーグの関連記事

マンチェスター・シティは13日、2025-26シーズンの新ユニフォームを発表した。 2024-25シーズンはプレミアリーグ5連覇を目指した中、近年稀に見る低迷を味わい優勝戦線から早々に離脱。しかし、巻き返しを図り、2位フィニッシュを目指してシーズン最終盤を戦う。 巻き返しを図る新シーズンのホームキットには、 2025.05.13 23:25 Tue
ノッティンガム・フォレストのFWタイウォ・アウォニイが、レスター・シティ戦で負傷した腹部の緊急手術を受けた。 フォレストは11日に行われたレスター・シティ戦を2-2のドローで終えた。同試合で83分に途中出場したアウォニイだが、FWアンソニー・エランガのクロスに飛び込んだ際に腹部をポストに激しく打ち付けた。一度はプ 2025.05.13 20:05 Tue
レバークーゼンのオランダ代表DFジェレミー・フリンポン(24)のマージーサイド行きが徐々に近づきつつあるようだ。 レアル・マドリー行きが決定的とみられるイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(26)の今シーズン限りの退団が正式に発表され、後釜獲得への動きが本格化するリバプール。 モナコのブ 2025.05.13 17:10 Tue
サウジアラビアのアル・シャバブが、エバートンの元マリ代表MFアブドゥライエ・ドゥクレ(32)の獲得に動いているようだ。 2020年夏にワトフォードから加入以降、エバートンで公式戦164試合21ゴール14アシストを記録。今季もここまで公式戦34試合4ゴール2アシストと中盤の主力を担っている。 ドゥクレとエバー 2025.05.13 16:40 Tue
リバプールのDFヴィルヒル・ファン・ダイクが、今シーズン限りでのクラブ退団を決断したDFトレント・アレクサンダー=アーノルドを擁護した。『ESPN』が伝えている。 5日に20年を過ごしたリバプールを離れることを発表したアレクサンダー=アーノルド。その発表を受けて行われた11日のプレミアリーグ第36節アーセナル戦( 2025.05.13 15:30 Tue

記事をさがす

トッテナムの人気記事ランキング

1

【プレミアリーグ第36節プレビュー】優勝争い演じた両雄対戦に、ニューカッスルvsチェルシー!

先週末に行われた第35節はリバプール、アーセナルの2強に加え、ニューカッスルが取りこぼした一方、マンチェスター・シティ、チェルシーがトップ5争いにおいて重要な勝ち点3を挙げている。 引き続き熾烈なチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに焦点が向けられるが、今節の最注目カードはリーグタイトル争いのメインキャストを担ってきた首位のリバプール(勝ち点82)と2位のアーセナル(勝ち点67)による頂上決戦だ。 リバプールは前節、MF遠藤航とMFエリオットをリーグ初先発で起用するなど大きくメンバーを入れ替えたなか、チェルシーとのアウェイゲームで1-3の敗戦。DFファン・ダイクのゴールで一矢報いたが、優勝を決めた直後の試合ということもあり、モチベーションで上回る相手に屈した。今節も引き続きいくつかのポジションでのメンバー変更が見込まれるが、ホームで2位チーム相手に初のリーグ連敗は避けたいだけに、気を引き締めての戦いとなるはずだ。 一方、前節はボーンマス相手にホームで1-2の逆転負けを喫したアーセナル。さらに、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグではパリ・サンジェルマン(PSG)に1-2で敗戦。FWサカのゴールで一矢報いたが、敵地で優勢に進めたなかで再び相手守護神ドンナルンマの再三のビッグセーブに阻まれ、連敗でのベスト4敗退。これで今季の無冠が確定した。自力でのトップ5確定に残り3ポイント、2位フィニッシュに向けても勝利が必要となる王者とのアウェイゲームでは連敗ストップも兼ねてしっかりとした戦いを見せたい。 トップ5争いの最重要カードは4位のニューカッスル(勝ち点63)と、5位のチェルシー(勝ち点63)の同勝ち点対決だ。 ニューカッスルは前節、ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を1-1のドローで終えた主導権を握られた前半に失点を喫すると、後半は攻撃の停滞を余儀なくされたが、3度目の正直で得たPKをFWイサクが決めて辛くも敗戦を回避した。ここにきてやや攻撃の勢いにかげりが見え始めており、トップ5フィニッシュへ重要なホームでの大一番ではイサクを中心に攻撃陣の奮起を期待したい。 対するチェルシーは前述のリバプール戦をMFエンソ・フェルナンデス、悩めるMFパーマーのPKによる久々のゴールなどで勝利。リーグ3連勝と絶好調だ。さらに、カンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグでは16歳MFウォルシュをスタメン起用するなど大幅なターンオーバーを敢行した末にMFデューズ=バリーホールの奪ったゴールを守り抜いて1-0の勝利。ユールゴーデンを2戦合計5-1で退けてファイナル進出を決めた。準備期間では相手に分があるものの、コンディション面ではほぼ互角な状況と言えるだけに真っ向勝負でマグパイズ撃破といきたい。 リーグ4連勝で3位に浮上したマンチェスター・シティ(勝ち点64)は、最下位のサウサンプトン相手に5連勝を目指す。リーグ前節は6連勝と絶好調だったウォルバーハンプトンを相手にMFデ・ブライネのゴールを守り抜いて勝利。トップ5フィニッシュに近づくとともに、2位アーセナルも視界の端に捉えた。さらなる連勝を目指す最下位相手の一戦では勝ち点3とともに混戦のなかで重要な得失点差も意識した戦いを見せたい。そのなかでベンチに戻ってきたFWハーランドの復帰にも期待だ。 また、トップ5圏外から上位浮上を目指す6位のノッティンガム・フォレスト(勝ち点61)、7位のアストン・ビラ(勝ち点60)はそれぞれ19位のレスター・シティ、8位のボーンマス相手に勝ち点3を目指す。 MF三笘薫を擁する10位のブライトンは、シティに6連勝を止められた13位のウォルバーハンプトンと対戦。前節、チームは上位のニューカッスルに善戦も三笘は腰痛の影響かベンチ外に。今節はメンバー入りが可能なようで、出場試合3試合連続ゴールとともに自身初のリーグ2桁ゴール達成も期待したいところだ。 ヨーロッパリーグ(EL)決勝進出を果たした15位のマンチェスター・ユナイテッド、16位のトッテナムはそれぞれ17位ウェストハムと12位クリスタル・パレスとボトムハーフの相手と対戦する。 MFマウントの2ゴールなどでアスレティック・ビルバオをホームで4-1で撃破し、2戦合計7-1で4季ぶりのELファイナル進出を果たしたユナイテッド。ただ、プレミアリーグでは2分け4敗の6戦未勝利と低調なパフォーマンスが続いており、21日の大一番を前にそろそろ勝利を取り戻したい。 一方、ボデ/グリムトに敵地で2-0の勝利を収め2戦合計5-1で41年ぶりのEL決勝進出を決めたスパーズ。ユナイテッド同様にリーグ戦では1分け3敗の4戦未勝利と低空飛行。大一番へ中盤や攻撃のオプションを増やしつつ、勝ち点3を目指す。対戦相手のクリスタル・パレスでは2試合連続スタメン出場中のMF鎌田大地の活躍にも期待だ。 《プレミアリーグ第36節》 ▽5/10(土) 《23:00》 フルアム vs エバートン イプスウィッチ vs ブレントフォード サウサンプトン vs マンチェスター・シティ ウォルバーハンプトン vs ブライトン 《25:30》 ボーンマス vs アストン・ビラ ▽5/11(日) 《20:00》 ニューカッスル vs チェルシー 《22:00》 マンチェスター・ユナイテッド vs ウェストハム ノッティンガム・フォレスト vs レスター・シティ トッテナム vs クリスタル・パレス 《24:30》 リバプール vs アーセナル 2025.05.10 15:30 Sat
2

スパーズがボデ/グリムトに連勝で41年ぶりのEL決勝進出! ユナイテッドとの同国対決へ【EL】

ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグ、ボデ/グリムトvsトッテナムが8日にアスプミラ・スタディオンで行われ、アウェイのスパーズが0-2で勝利。2戦合計1-5としたスパーズの決勝進出が決まった。 先週行われた1stレグはホームのスパーズが3-1で先勝。大きなアドバンテージを得た一方、ボデ/グリムトも1点を返したことで逆転でのファイナル進出へ望みを繋いだ。 人工芝の地の利とベルグ、エヴイェン、ヘルメルソンらサスペンション明けの選手たちの復帰で逆転突破を図ったノルウェーの強豪は先週末のリーグ戦の延期によって休養十分で臨んだ。 一方、アドバンテージを得て敵地に乗り込んだスパーズは先週末のリーグ戦ではウェストハムと1-1のドロー。ひとまずリーグ連敗を「3」でストップし、今回の大一番を迎えた。1stレグからは先発1人を変更。負傷のマディソンの代役にクルゼフスキを起用した。 立ち上がりから主導権争いが繰り広げられる。2点リードを忘れて普段通りに入ったスパーズは、立ち上がりにリシャルリソンのシュートでファーストシュートを記録。対するボデ/グリムトもボールを保持してサイドを起点に勝負を仕掛けながら、セットプレーからチャンスを窺う。 互いに決定機まで持ち込めない状況が続くなか、20分過ぎにはアウェイチームに決定機。23分、ボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのペドロ・ポロが右足で直接狙うが、枠の左を捉えたシュートはGKハイキンの好守に遭う。 前半半ばを過ぎてホームチームも攻勢を強めると、31分にはベルグの枠の左隅を狙った直接FKでGKヴィカーリオを脅かすと、以降はハウゲの左クロスに合わせたホグのヘディングシュートやベルグのロングシュートでフィニッシュまで持ち込んでいく。 しかし、集中したスパーズの守備を前に前半のうちにゴールをこじ開けることはできず。2戦合計1-3とスパーズの2点リードのまま試合を折り返した。 後半もボデ/グリムトが押し込む展開が続き、サイドを起点に際どいクロスが入るものの、スパーズの身体を張った守備に手を焼く。 後半も膠着状態が続くと、60分を過ぎて両ベンチが動く。ゴールがほしいボデ/グリムトはホグ、ブロンベルクを下げてヘルメルソン、ソルリを同時投入。対するスパーズはリシャルリソンに代えてテルを投入すると、一連の交代で試合が動く。 63分、スパーズの左CKの場面でキッカーのテルが右足インスウィングの浮き球クロスを上げると、ファーでロメロが頭で折り返したボールをゴール前に飛び込んだソランケが右足ワンタッチで合わせ、1stレグに続き重要なゴールを奪った。 さらに、畳みかけるアウェイチームは69分、左サイドからの仕掛けを起点にスムーズへ右サイドに展開。ポロがファーを狙ったと思われるクロスが左ポストの内側を叩くと、これがそのままゴールネットに吸い込まれ、決定的な追加点を奪った。 この連続ゴールで大勢が決したなか、以降は完全に逃げ切り態勢に入ったスパーズに対して、ホームで一矢報いたいボデ/グリムトが攻勢を仕掛ける展開に。ただ、最後まで集中を切らさずにクリーンシートで守り切ったスパーズが0-2でゲームクローズ。 この結果、ボデ/グリムトに連勝し2戦合計5-1で勝ち切ったスパーズが前身UEFAカップ時代の1983-84シーズン以来、41年ぶりのEL決勝進出を決定。サン・マメス開催となる21日の決勝ではマンチェスター・ユナイテッドとの同国対決に挑む。 ボデ/グリムト 0-2(AGG:1-5) トッテナム 【トッテナム】 ドミニク・ソランケ(後18) ペドロ・ポロ(後24) 2025.05.09 05:56 Fri
3

スパーズのEL決勝進出高まる状況でプレミア第37節のアストン・ビラvsトッテナムの試合日程が変更に

プレミアリーグ第37節のアストン・ビラvsトッテナムの試合日程の変更が発表された。 現在、熾烈なトップ5争いを繰り広げる7位のアストン・ビラと、16位のトッテナムの一戦は、当初5月18日(日)に開催予定だった。 しかし、ヨーロッパリーグ(EL)決勝進出の可能性があるトッテナムが、5月21日(水)に行われるサン・マメス(ビルバオ)に十分な準備期間を得るため、アストン・ビラとプレミアリーグに5月16日(金)への日程変更を訴えていた。 EL準決勝1stレグではトッテナムがホームでボデ/グリムトに3-1で勝利。これに対して同じプレミアリーグ勢のマンチェスター・ユナイテッドが、アウェイでアスレティック・ビルバオに3-0で先勝。イングランド勢同士のファイナルの可能性が高まっている。 そのユナイテッドは元々プレミアリーグ第37節で16日にチェルシーとのアウェイゲームを戦う予定で、トッテナムが18日に試合を行う場合、公平性という部分で問題が生じるため、最終的にノースロンドンのチームの要請が認められる形となった。 なお、新たな日程ではアストン・ビラvsトッテナムが現地時間5月16日(金)の19:30(日本時間27:30)、チェルシーvsマンチェスター・ユナイテッドが20:15(日本時間28:15)にリスケジュールとなった。 2025.05.07 14:35 Wed
4

「ファンのために我々ができる最低限のこと」EL決勝へ駒を進めたユナイテッド、3連敗中のスパーズとの決勝にアモリム監督は「4連敗するほうが難しい」

マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が8日にホームで行われ、4-1で勝利したヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグのアスレティック・ビルバオ戦を振り返った。 アウェイでの1stレグで3-0と完勝したユナイテッドは、立ち上がりからアスレティックにボールを握られて押し込まれると、31分にジャウレギサルのミドルシュートで失点を許す。 先制を許したユナイテッドは、62分にマウントとアマドを投入すると、一気に試合を引っくり返す。 72分、ヨロからボックス中央で足元にパスを受けたマウントが絶妙なファーストタッチからの右足反転シュートをゴール右隅に突き刺す。 勢いづいたユナイテッドは79分にも、ブルーノの右FKをニアに飛び込んだカゼミロが流し込み、1stレグに続く2試合連続ゴール。さらに85分には、カウンターからホイルンドがゴールネットを揺らすと、試合終了間際の91分にマウントがこの試合2点目を記録し、4-1で勝利。2戦合計7-1としたユナイテッドが2020-21シーズン以来のEL決勝進出を決めた。 2試合連続の大勝で決勝へ駒を進めたアモリム監督は、ファンのために決勝進出を出来たことを喜んだ。 「今日の勝利はこの厳しいシーズンを支えてくれたファンのために我々ができる最低限のことだと思っている。ただ決勝戦のことを考えると、すでにストレスを感じているよ。勝たなければ結局何にもならないからね。だからこそ、決勝に行けて嬉しい。楽しみにしていてほしい」 また、決勝の相手が同じプレミアリーグのトッテナムになったことについては以下のようにコメントした。 「本当にいい試合になると思う。両チームともプレミアリーグではかなり苦戦して、勝ちたい気持ちが強いからね。同じリーグでプレーし、お互いを知っている両チーム。我々だけでなく、トッテナムにとっても大きな意味がある。この試合は私だけでなく、アンジェ(・ポステコグルー)にとっても、今シーズン終了後に大きな意味を持つことになる。大一番だし、地元で決勝を戦いたかったビルバオの人々にとっては辛い試合になるだろう。僕らのチーム全員にとって、今シーズンファンに恩返しをすることは本当に重要なことなんだ」 今シーズン3敗を喫しているトッテナムとの戦い方については、「フルメンバーで臨むことが本当に重要だと思う」と語った。 「まず、確率的に考えれば、4連敗するほうが難しい。フルメンバーで臨むことが本当に重要だと思う。そして、試合をよく研究する必要がある。今日は1失点してしまったが、ゴールを決めるための多くのチャンスを作ったのに得点に結びつけられなかったからだ。決勝戦ではもっと落ち着いて戦わなければならない」 2025.05.09 09:20 Fri
5

鎌田大地が途中出場パレスが低調スパーズに完勝でPL初のシーズンダブル!【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第36節、トッテナムvsクリスタル・パレスが11日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、アウェイのパレスが0-2で完勝した。なお、パレスのMF鎌田大地は61分から途中出場した。 ヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグはボデ/グリムトに敵地で2-0の勝利を収め2戦合計5-1で41年ぶりの決勝進出を決めたスパーズ。リーグ戦では1分け3敗の4戦未勝利の16位と低空飛行が続くなか、ホーム開催のロンドン・ダービーで5戦ぶりの白星を目指した。ELからは先発8人を変更。GKにキンスキーを起用したほか、グレイやベン・デイビス、オドベールらを起用。クルゼフスキを頂点に置いた偽CFで臨んだ。 一方、12位のパレスはFAカップ決勝に向けて万全の調整を進めるなか、わずかながら可能性を残すトップハーフフィニッシュを目指す状況。この試合で鎌田は3試合ぶりのベンチスタートとなった。 立ち上がりからアウェイのパレスが勢いを持って試合に入ると、8分にはゴールネットを揺らす。最前線のマテタのキープを起点にエゼから右のムニョスに展開。正確なグラウンダーのクロスを、最後はサールがワンタッチで押し込んだ。しかし、VARの介入によって起点となったマテタのオフサイドを取られてゴールは取り消しとなった。 この直後にもムニョスのボレーシュートをGKキンスキーがファンブルし、バタバタが続くホームチーム。さらに、相手選手との激しい接触の際に右ヒザを強く打ったクルゼフスキが大事を取ってベンチに下がり、19分にムーアを投入した。 少しずつスパーズのバタつきは解消されたが、パレスのペースは変わらず。26分にはセットプレーの流れからサールのヘディングの落としに反応したマテタがボックス左でシュートを放つが、これはうまく間合いを潰したGKキンスキーのビッグセーブに遭う。この直後にもカウンターからボックス右に持ち込んだムニョスのシュートがゴールへ向かうが、これはわずかにクロスバーを叩いた。 前半半ばから終盤にかけては完全にパレスのワンサイドゲームに。連動したプレスでスパーズの後方からのビルドアップを完璧に遮断し、右サイドのムニョスを起点とした再三のカウンターで幾度も決定機を演出。さらに、制空権を握ったセットプレーでも何度もゴールへ迫る。 オフサイドやハンドでゴールだけが遠かったが、前半終盤に必然の流れでゴールを奪う。45分、右サイドのスペースへ抜け出したムニョスがボックス内まで運んで丁寧な折り返しを入れると、ボックス中央でフリーのエゼが冷静に流し込む。再びVARの介入があったが、今度こそオンサイドでのゴールが支持された。 1失点でよく済んだという低調な前半を経て後半に臨んだスパーズ。ベンタンクールに代えてビスマをハーフタイム明けに投入し後半の修正にも注目が集まったが、前半同様に先にゴールを奪ったのはパレスだった。 48分、ペドロ・ポロのシュートを自陣ボックスで撥ね返した流れからロングカウンターを発動。左サイドで縦に運んだエゼが右サイドのサールへミドルスルーパスを供給。最後はボックス中央に走り込んでリターンパスを右足で流し込んだ。 エゼにこの試合2失点目を喫したスパーズ。55分にはポロの正確なクロスにゴール前フリーで反応したサールにビッグチャンスもヘディングシュートを枠に飛ばせない。この直後の58分にはポロを下げて負傷明けのソン・フンミンを投入。グレイを右サイドバックに移した。 これに対してパレスは61分、マテタ、レルマ、ミッチェルを下げてエンケティア、鎌田、チルウェルを一気に投入。プレー強度を維持して引き続き主導権を握る。 ホームで意地を見せたいスパーズだったが、前半同様に自陣での不用意なロストが多く3失点目を凌ぐのが精いっぱいという苦しい状況が続く。オドベールや村。フンミンが散発的にフィニッシュへ持ち込むが、ゴールが遠い。 一方、主力をベンチに下げて逃げ切りモードに入ったパレスは鎌田の正確なクロスやエンケティアの裏抜けから幾度か3点目に迫ったが、GKキンスキーの好守などにも阻まれてトドメを刺せず。 ただ、この日のスパーズ相手には2点のリードで全く問題なく敵地でスコア以上の完勝を収めたイーグルスがプレミアで初のスパーズ相手のシーズンダブルを達成。一方、惨敗のホームチームは屈辱の今季リーグ20敗目で17位に転落した。 トッテナム 0-2 クリスタル・パレス 【クリスタル・パレス】 エベレチ・エゼ(前45、後3) 2025.05.12 00:22 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly