【JFL第19節】今節は上位5チームが揃って勝利逸…首位高知が滋賀とドローで連敗回避、V三重は鈴鹿にシーズンダブル喰らう

2024.09.08 17:57 Sun
滋賀と対戦した高知は東家聡樹のゴールで先制もドローに
©kochi united sc
滋賀と対戦した高知は東家聡樹のゴールで先制もドローに
8日、日本フットボールリーグ(JFL)第19節が各地で行われ、今節は上位5チームが揃って勝利を逃すこととなった。

◇滋賀 1-1 高知

首位・高知ユナイテッドSCはアウェイで5位・レイラック滋賀と引き分け、連敗を回避。
後半頭にFW東家聡樹のゴールで先制後、すぐに滋賀のロメロ・フランクに同点弾を決められる嫌な展開に。そこから戦術の噛み合わせがあまり良くない滋賀にペースを明け渡す。

その過程で滋賀は幾度も決定機を迎えるが、決め切れないか、高知に寸前で阻まれるか。高知のGK大杉啓は90+6分にも間一髪のスーパーセーブを披露し、ここで同時に試合終了。
高知は1-1ドローで連敗を回避し、おそらく苦手意識があるであろう今季前半戦でも敗れた滋賀から勝ち点「1」。ただし、プレー判断に課題を残している印象を強くした。

また、滋賀も角田誠新監督体制で3連勝ならず。ここで首位を叩けば、間違いなく勢いが確固たるものとなったが、相次いだ決定機逸…厳しく言えば、動員も2000人に満たなかった。

◇鈴鹿 2-0 V三重

今季2度目の三重県勢対決も鈴鹿に軍配。11位・アトレチコ鈴鹿が3位・ヴィアティン三重を撃破し、今季2戦2勝とした。

鈴鹿は開始2分にMF石川竣祐の豪快ヘッドで先制し、27分にはロングボールを収めたFW福元友哉の見事なミドルが突き刺さって追加点。2点リードで試合を進めていく。

後半途中には57歳FW三浦知良がピッチへ。

カズは78分、直接FKでライナー性の強烈な左足シュートを枠内へ飛ばす場面も。得点ならずもチーム戦術にしっかり落とし込まれた印象があり、鈴鹿も守り切って完封勝利だ。

V三重は痛恨の黒星。今季4敗目は首位高知との2戦2敗に続く、鈴鹿との2戦2敗となり、同県のライバルにリベンジならず。この結果、V大分にかわされて暫定ながらも4位後退だ。

◇今節は上位5チームが揃って勝利逸

次節、首位高知はホームで枚方、4位V三重はホームでソニー、5位滋賀はアウェイで新宿と対戦。今節は2位栃木Cと3位V大分も勝てておらず、次節どこが勝ち点「3」を掴むか、終盤戦に先立ち、ひとつの注目節となる。

◆第19節
▽9月8日(日)
FCティアモ枚方 0-2 ミネベアミツミFC
レイラック滋賀 1-1 高知ユナイテッドSC
アトレチコ鈴鹿 2-0 ヴィアティン三重
横河武蔵野FC 1-1 FCマルヤス岡崎

▽9月7日(土)
ソニー仙台FC 0-1 沖縄SV
ヴェルスパ大分 1-1 クリアソン新宿
Honda FC 2-3 ブリオベッカ浦安
栃木シティ 0-0 ラインメール青森

◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点44 | +19
2位 栃木シティ | 勝ち点34 | +10
3位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点31 | +2
4位 ヴィアティン三重 | 勝ち点30 | +5
5位 レイラック滋賀 | 勝ち点29 | +10
6位 ラインメール青森 | 勝ち点29 | +8
7位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点29 | +6
8位 Honda FC | 勝ち点27 | +4
9位 沖縄SV | 勝ち点26 | +2
10位 FCティアモ枚方 | 勝ち点26 | -2
11位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点24 | +3
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点21 | -6
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点19 | -4
14位 ミネベアミツミFC | 勝ち点15 | -17
15位 横河武蔵野FC | 勝ち点14 | -17
16位 クリアソン新宿 | 勝ち点12 | -23

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【JFL第11節】首位高知が魂の大逆転勝利! 88分弾&90+1分弾でミネベア沈める…今季の強さはホンモノ?

9日、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、高知が3-2の大逆転勝利だ。 開幕7連勝の首位高知は第8節から2連敗も、前節アウェイで2位・FCティアモ枚方との「勝ち点2差」直接対決を制して首位キープ。メンタル面を含め、持ち直しに成功した。 迎えた今節、ホームで相手は最下位のミネベア。 雨が降りしきるなか、1点が取れそうで取れない時間が続き、とうとう38分に被弾。高知最終ラインから出た不用意な縦パスをミネベアにカットされ、MF杉田達哉に先制点を奪われる。 それでも前半ラストで同点に。45分、高知はしぶとい連続攻撃から左サイドを崩し、最後はゴール前の混戦からMF佐々木敦河。こぼれ球を押し込んでネットを揺らした。 良い時間で追いつけた高知だが、ここからが苦しかった。 前半ラストの被弾を苦にしなかったミネベア。後半頭の50分、左サイドから入った斜めのクロスに頭で合わせたのは、やはり杉田。アウェイで首位相手に勝ち越すことに成功した。 高知はなんとか再びタイスコアに持ち込むべく、58分に今季全試合途中出場で4得点のFW小林心、69分には先日J2水戸から加入した19歳FW内田優晟の投入で打開を図る。 しかし、勝ち越しで勢いが増した最下位ミネベアを押し返すことができず、後半は常に劣勢。勝敗は決しているかのようにも思える時間が、85分ごろまで続いた。 それでも、2024シーズンの高知ユナイテッドSCは“持ってる”チームなのか。 87分、ミネベアのセットプレーを凌いで反撃に転じ、敵陣でFKを獲得した高知。ここから左CKも獲得し、ミネベアの11人をボックス近辺まで押し込んだ状態で同点弾が生まれた。 88分、佐々木が後方から斜めの浮き球をボックス右へ送り、ゴール前への折り返しに飛び込んだのはDF上月翔聖。右足インサイドで上手く合わせたボレーがネットへ吸い込まれた。 さらに90+1分、上月が左サイドから大きくサイドチェンジ。ボックス右からDF吉田知樹が頭で落とし、途中出場の小林が相手DFと競り合いながら右足ループ弾を流し込んだ。 小林はまさに“最強ジョーカー”。今季全11試合途中出場で5ゴール目となり、この試合含め、うち4ゴールが80分以降のもの。昨年天皇杯でガンバ大阪を沈めた、あのストライカーだ。 結局、小林の90+1分弾が決勝点となり、ホームの高知が3-2と大逆転勝利。強い雨が降るなか、春野陸上競技場に詰めかけた観衆1163人の大歓声が高知の選手たちに降り注いだ。 高知ユナイテッドSC 3-2 ミネベアミツミFC 【高知】 佐々木敦河(前45) 上月翔聖(後43) 小林心(後45+1) 【ミネベア】 杉田達哉(前38、後5) 2024.06.09 15:49 Sun
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来季J3参戦の高知ユナイテッドで監督交代…吉本岳史監督退任で秋田豊氏が新監督に

来シーズンからJ3リーグ入会の高知ユナイテッドSCは22日、吉本岳史監督(46)の2024シーズン限りでの退任及び、秋田豊氏(54)の監督就任を発表した。 現役時代に名古屋グランパスエイト(現・名古屋グランパス)、水戸ホーリーホック、横浜FCでプレーした吉本監督は2012年にブランデュー弘前FCの選手兼監督に就任。その後、古巣横浜FCのジュニアユースコーチ兼U-14監督を経て、2020年に高知ユナイテッドのコーチに就任し、2022年から監督に就任した。 チームは2024シーズンのJFL(日本フットボールリーグ)を2位でフィニッシュすると、Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入れ替え戦も制し、Jリーグ入会が正式に承認され、来シーズンは悲願のJ3リーグ挑戦が決まっていた。 しかし、吉本監督は今季限りでの指揮官退任を決断。以下のコメントを残している。 「今シーズンでチームを退団します。この選択をするまで本当に悩み、非常に苦しい時間を過ごしました。共に想いをもって歩んできてくれた一人ひとりの顔が浮かばないわけがありません。ご納得いただけない方もいると思っています。それでも、いつか私の選択がこの大切な地元高知に何かを返すことができると信じて、この決断に至りました」 「これまで高知ユナイテッドSCで思いの炎を紡いでこられた選手、スタッフ、サポート企業、メディア、高知ユナイテッドSCに関わる全ての皆様。そしてどんな時もチーム、選手の背中を押し続けてくれた高知ユナイテッドSCサポーターの皆様。5年間本当にありがとうございました」 「思い返してみれば、コーチで2年、監督として3年。昨年の天皇杯の快挙、国体優勝、リーグ戦2位から悲願のJ3参入。高知ユナイテッドSCの歴史に1ページずつ刻むことができました。その喜びを忘れることはありません。最高の仲間に出逢い、素敵な方々に支えていただいた至福な月日でした。もっと成長し、もっと良い指導者になって、たくさんのサッカーファミリーに愛される人間力を身につけて、また皆様にお会いできることを楽しみにしています。 これからも挑戦と共に生きていきます」 その吉本監督の後任は、2024シーズン限りでいわてグルージャ盛岡の代表取締役オーナー兼代表取締役社長を退任した秋田氏に。 秋田氏は、現役時代は鹿島アントラーズ、名古屋グランパス、京都サンガF.C.でプレー。日本代表としても44試合に出場。1998年のフランス・ワールドカップ、2002年の日韓ワールドカップを経験した。 引退後は、京都のコーチや監督、東京ヴェルディのコーチ、FC町田ゼルビアの監督などを務め、2020年から岩手の監督に就任。2022年に退任すると、岩手を運営する「株式会社いわてアスリートクラブ」の社長に就任していた。 なお、秋田氏の就任コメントは改めての掲載となるという。 2024.12.22 01:07 Sun

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