【JFL第26節】2位高知が5試合ぶり勝ち点もドロー 滋賀に敗れた青森の「2位以内」消滅、残留争いは新宿勝利で分岐点か
2024.10.28 13:40 Mon
上月翔聖が高知ユナイテッドSCに5試合ぶりの得点をもたらす
27日、日本フットボールリーグ(JFL)第26節の6試合が行われた。
◆青森 1-2 滋賀
J3ライセンス保有のラインメール青森だが、成績面で「2位以内」が消滅。ホームにレイラック滋賀を迎え、先制されて一度は追いつくも、78分、ロメロ・フランクのPKに沈んだ。
この結果、残り4試合で2位とは勝ち点「14」差となり、3位以下のフィニッシュが確定。対し、角田誠監督体制で巻き返した滋賀は2位以内の確保へ、またひとつ希望を繋いだ。
◆浦安 1-1 高知
ノーゴールの4連敗と苦しんだ高知は、立て直しのキッカケにしたい1-1ドロー。残念ながら首位・栃木シティとの勝ち点差は詰まらず、逆に3位滋賀との差が縮まる格好となっている。
◆マルヤス 1-2 新宿
一方、残留争いでは分岐点となりそうな一戦が。クリアソン新宿が「今季2度目の複数得点」でFCマルヤス岡崎に勝利し、6試合ぶりの勝ち点3。14位に浮上した。
先制された新宿は、36分にデザインされたセットプレーからMF西山大輝が同点弾。80分、ピッチ中央でのボール奪取から前進し、最後は35歳FWが齊藤和樹がヘディング弾を沈めた。
◆沖縄 1-1 ミネベア
その一方、最下位確定が近づいている印象が拭えないのは、ミネベアミツミFC。ホンダロックSC時代からJFL歴の長い実業団だが、近年は成績が下降し、なかなか勝ち星に恵まれない。
この日は沖縄SVとの九州勢対決で1-1ドロー。DF大川智己が開始15分で先制点も、ほどなくして追いつかれた。この結果、勝ち点1は積んだが、15位武蔵野とは勝ち点「4」差に。
残り4試合で最下位脱出なるか。今季はソニー仙台FCの退会に伴い、自動降格こそないが、このままでは3年ぶりとなる入替戦行きだ。
◆第26節
▽10月27日(日)
ブリオベッカ浦安 1-1 高知ユナイテッドSC
ラインメール青森 1-2 レイラック滋賀
FCマルヤス岡崎 1-2 クリアソン新宿
ヴィアティン三重 2-0 FCティアモ枚方
横河武蔵野FC 1-2 ヴェルスパ大分
沖縄SV 1-1 ミネベアミツミFC
▽10月26日(土)
アトレチコ鈴鹿 0-0 ソニー仙台FC
栃木シティ 1-1 Honda FC
◆順位表
1位 栃木シティ | 勝ち点54 | +21
2位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点49 | +13
3位 レイラック滋賀 | 勝ち点44 | +20
4位 ヴィアティン三重 | 勝ち点42 | +5
5位 Honda FC | 勝ち点41 | +9
6位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点40 | ±0
7位 沖縄SV | 勝ち点38 | +7
8位 FCティアモ枚方 | 勝ち点38 | -2
9位 ラインメール青森 | 勝ち点35 | +5
10位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点35 | +2
11位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点33 | +1
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点30 | -5
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点26 | -9
14位 クリアソン新宿 | 勝ち点22 | -22
15位 横河武蔵野FC | 勝ち点22 | -23
16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点18 | -22
◆青森 1-2 滋賀
J3ライセンス保有のラインメール青森だが、成績面で「2位以内」が消滅。ホームにレイラック滋賀を迎え、先制されて一度は追いつくも、78分、ロメロ・フランクのPKに沈んだ。
◆浦安 1-1 高知
2位・高知ユナイテッドSCが5試合ぶりのゴール、勝ち点。アウェイでブリオベッカ浦安と対戦し、序盤で先制されるも、85分にDF上月翔聖のスーパーミドルで追いついた。
ノーゴールの4連敗と苦しんだ高知は、立て直しのキッカケにしたい1-1ドロー。残念ながら首位・栃木シティとの勝ち点差は詰まらず、逆に3位滋賀との差が縮まる格好となっている。
◆マルヤス 1-2 新宿
一方、残留争いでは分岐点となりそうな一戦が。クリアソン新宿が「今季2度目の複数得点」でFCマルヤス岡崎に勝利し、6試合ぶりの勝ち点3。14位に浮上した。
先制された新宿は、36分にデザインされたセットプレーからMF西山大輝が同点弾。80分、ピッチ中央でのボール奪取から前進し、最後は35歳FWが齊藤和樹がヘディング弾を沈めた。
◆沖縄 1-1 ミネベア
その一方、最下位確定が近づいている印象が拭えないのは、ミネベアミツミFC。ホンダロックSC時代からJFL歴の長い実業団だが、近年は成績が下降し、なかなか勝ち星に恵まれない。
この日は沖縄SVとの九州勢対決で1-1ドロー。DF大川智己が開始15分で先制点も、ほどなくして追いつかれた。この結果、勝ち点1は積んだが、15位武蔵野とは勝ち点「4」差に。
残り4試合で最下位脱出なるか。今季はソニー仙台FCの退会に伴い、自動降格こそないが、このままでは3年ぶりとなる入替戦行きだ。
◆第26節
▽10月27日(日)
ブリオベッカ浦安 1-1 高知ユナイテッドSC
ラインメール青森 1-2 レイラック滋賀
FCマルヤス岡崎 1-2 クリアソン新宿
ヴィアティン三重 2-0 FCティアモ枚方
横河武蔵野FC 1-2 ヴェルスパ大分
沖縄SV 1-1 ミネベアミツミFC
▽10月26日(土)
アトレチコ鈴鹿 0-0 ソニー仙台FC
栃木シティ 1-1 Honda FC
◆順位表
1位 栃木シティ | 勝ち点54 | +21
2位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点49 | +13
3位 レイラック滋賀 | 勝ち点44 | +20
4位 ヴィアティン三重 | 勝ち点42 | +5
5位 Honda FC | 勝ち点41 | +9
6位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点40 | ±0
7位 沖縄SV | 勝ち点38 | +7
8位 FCティアモ枚方 | 勝ち点38 | -2
9位 ラインメール青森 | 勝ち点35 | +5
10位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点35 | +2
11位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点33 | +1
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点30 | -5
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点26 | -9
14位 クリアソン新宿 | 勝ち点22 | -22
15位 横河武蔵野FC | 勝ち点22 | -23
16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点18 | -22
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JFL高知の23歳ゲーム主将…旧知の先輩とも再会した高野裕維が導くミライ「一戦一戦勝ってJ3へ」
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ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの去就は? Jリーグ挑戦は現在3名、JFLor地域リーグ移籍、現役引退…
ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの新天地が概ね決定。一方でスパイクを脱ぎ、社業に専念する者も少なくない。 2024シーズン限りで活動終了、日本フットボールリーグ(JFL)を退会したソニー。JFL王者に輝いたこともある名門実業団が幕を閉じた。 ラストイヤーを彩った選手たちの去就は、1月14日時点で概ね発表済み。現役続行でJリーグ、JFL、地域リーグに新天地を求める者いれば、引退してソニーの社業に専念する者も。 例えば、中盤主力のMF伊藤綾汰(24)はJ3リーグへ参入する高知ユナイテッドSCに移籍。不動の右サイドバックを担ったDF後藤裕二(24)は福島ユナイテッドFC、DF中山雅斗(23)は奈良クラブへ。現在、Jリーグ挑戦は3名を数える。 JFLクラブへ移籍するのは、昨季リーグ新人王のFW布方叶夢(22/→FCマルヤス岡崎)、DF辻椋大(23/→ブリオベッカ浦安)など今のところ計5名。VONDS市原へ向かうFW勝浦太郎(24)など地域リーグ移籍も計5名である。 一方、キャプテンを担ったMF吉野蓮(27)、2023シーズンJFLベストイレブンのMF平田健人(28)、正守護神のGK佐川雅寛(28)など、これまでに計7名が引退を発表。吉野は発表に伴い、「今後は会社に恩返しを」と綴っている。 ◆選手たちの去就(1月14日時点) GK 1 佐川雅寛→現役引退 21 八井田舜→現役引退 26 松田亮→ジェイリースFC(九州/地域) DF 2 後藤裕二→福島ユナイテッドFC(J3) 3 塩崎悠司→現役引退 4 長江皓亮→未発表 6 中山雅斗→奈良クラブ(J3) 16 辻椋大→ブリオベッカ浦安(JFL) 22 平山裕也→ヴェルスパ大分(JFL) 23 神田悠成→福山シティFC(中国/地域) 25 山下翼→FC延岡AGATA(九州/地域) 30 大友豪士→未発表 MF 5 平田健人→現役引退 7 吉森恭兵→現役引退 8 伊藤綾汰→高知ユナイテッドSC(J3) 10 藤原元輝→現役引退 11 信太英駿→未発表 14 吉野蓮→現役引退 18 秋元佑太→未発表 20 小池陸斗→福山シティFC(中国/地域) FW 9 勝浦太郎→VONDS市原FC(関東1部/地域) 13 山田晋平→ヴィアティン三重(JFL) 15 布方叶夢→FCマルヤス岡崎(JFL) 17 加藤佑弥→未発表 19 甲元大成→飛鳥FC(JFL) 2025.01.15 15:15 Wed2
“強度と競争” J3参入高知の秋田豊新監督&松山強化部長が滲ませる覚悟「我々はJリーグで60番目のチーム」「選手たちにとってツラいプレシーズンだと思う」
26日、2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSCの新体制発表会が催され、秋田豊新監督(54)らが登壇した。 昨年末のJ3・JFL入替戦を制した高知。歴史的な1年となるシーズンに向けては12選手が退団した一方、これまで新たに16選手が加入し、新監督には前岩手社長の秋田豊氏が就任した。 現役時代は鹿島アントラーズ黄金期の一員としてJリーグ年間王者に輝くこと4回…その一方、近年はJ3で酸いも甘いも経験した秋田新監督。この日集まったファンを前にし、「選手たちには強度の高い練習を強いている」と明言する。 「彼らはこれまでのサッカーキャリアで最もツラいプレシーズン、1月を過ごしているんじゃないかと思います。それくらい厳しいトレーニングを課していると認識しています」 「その理由として、自分たちで掲げた『J3優勝』へ向かうためには、トレーニングを通じて成長しなきゃいけない。幸いこのチームは若い選手が多く、僕のトレーニングにもついてきてくれていますね。僕が想定していた以上に、良い反応をしてくれています。開幕を迎えるのがとても楽しみな状態ではありますね」 また、強化部長を務める松山周平氏も登壇し、2025シーズンのチーム編成に言及。Jリーグという舞台を迎えるうえでの覚悟を滲ませた。 「昨年のことは昨年で終わり。(J3は)そう簡単なステージではないと捉えています」 「ひとりひとりが『強度』を高める必要がありますし、チーム内の『競争』もとても大事になると。そういった点で、“常勝軍団”鹿島を築いた1人である秋田さんは最適な監督、今の高知にとってベストな監督だと確信しています」 「そのなかで、昨季所属の選手が今季でおよそ半分になりました。これが現実です」 「本来であれば昨季のメンバー全員でJ3に臨みたかった。しかし目標は優勝、最低ラインが昇格プレーオフ圏。私たちは闘う集団を作っていかなくてはなりません。じゃあどうするかということで、J1〜J3を経験した選手を新たに加えました。これが競争を強めると考えています」 秋田新監督は進行中のプレシーズンについて「1年間闘い続けるためのフィジカルとメンタル、また戦術の落とし込みに重点を置いています。今いる選手たちが最も活きるシステムを考えつつ、練習メニューを組んできました」としつつ、「攻守両面でアグレッシブなサッカーに向け、いま手応えを感じています」とした。 「さっきキャプテン(DF小林大智)が言っていた通り、僕たちは『J3で20番目のチーム』または『Jリーグ全体で60番目のチーム』。一番下のチームは他と同じことをやっても勝てません。一体感を持ってハードワークすることはもちろんだし、やっぱり戦術的にも同じ方向を向けるかどうかが大事になってくると思います」 ◆2025シーズン主将 DF4 小林大智 ◆2025シーズン副主将 GK21 大杉啓 DF5 田辺陽太 MF16 上月翔聖 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 <span class="paragraph-title">【動画】高知ユナイテッドSCが新たなスローガンを発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">今季のスローガンは<br><br>“高知一心”<br><br>です<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://t.co/fzh4xWH1cE">pic.twitter.com/fzh4xWH1cE</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883336354400219395?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.26 14:48 Sun3
“野球王国”高知からJリーグへ… “サッカー不毛の地”を覆せ!【JFL高知の歩み】
“Jなし県”高知。野球王国として知られる一方、“サッカー不毛の地”とさえ言われるこの高知で今年、「高知ユナイテッドSC」が熱を帯びている。JFLで2000人、天皇杯で3000人、7000人という観客動員を記録するなど大きな変化が起きている中で、Jリーグ参入を掲げる彼らはこれまでどんな道のりを歩んできたのか。過去を紐解けば、未来へのヒントとなるかもしれない。【第1回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~NPB(プロ野球)球団がなくとも野球は文化~</span> 「高知県のスポーツと言えば?」と問われて「高校野球」が頭に思い浮かぶ人は多いと思う。名将・馬渕史郎率いる明徳義塾高校野球部は夏の甲子園優勝1回、秋の神宮大会優勝2回を誇り、社会問題化した星稜高校の4番・松井秀喜に対する“5打席連続敬遠”が色濃く残る人も多いはずだ。 また、明徳義塾と半世紀近く覇権を争う高知高校野球部は甲子園で春夏ともに優勝経験があり、こちらは“ミスター・ロッテ”有藤通世氏、弘田澄男氏などを輩出。この2人はプロ野球史に名を残す高知県出身のスタープレーヤーだ。 高知県とNPBの関係性で言えば、レギュラーシーズンに前後し、多くの球団が秋季・春季キャンプで温暖な高知へと来県。なかでも阪神タイガースは1965年から毎年訪れ、かつて高知県出身の最強クローザー・藤川球児氏を擁していたこともあって県民の間で人気が根強いと聞く。 したがって「高知県のスポーツと言えば?」に対しては、明徳義塾や高知高校に代表される「高校野球」と答えるか、ストレートに「野球」と答えるのが妥当か。もちろん独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)も根強い人気を誇る。 では、そろそろ本題へ。NPB球団がなくとも「野球」が文化として根付く高知県において「サッカー」はどういった立ち位置か。 全国高校サッカー選手権大会における高知県勢の最高成績は、全47都道府県から代表校が参加するようになった第62回大会(1983年度)以降でベスト8。高校総体(インターハイ)でも高知県勢がベスト8の壁を破ったことは一度もない。 高知県出身のJリーガーで代表的な存在は元ガンバ大阪DF山口智であり、今のところ、高知県出身選手で唯一の日本代表経験者。他には元名古屋グランパスMF吉村圭司、元セレッソ大阪FW小松塁などがいるが、他県と比べて高知県のJリーガー輩出数は非常に少なく、現役選手はなんと1人。高知ユナイテッドSCのジュニアユース育ちで、カマタマーレ讃岐でプレーするDF山本勇武(18)のみだ。 また、2000年代に入って四国から徳島ヴォルティス(05年)、愛媛FC(06年)、カマタマーレ讃岐(14年)とJクラブが誕生していったなか、高知が四国4県で唯一の“Jなし県”となってもうすぐ10年に。取り残されている感は否めない。 1993年のJリーグ誕生から30年…2023年現在、“Jなし県”は高知を含めて6県のみ。高知以外には、福井、滋賀、三重、和歌山、島根にないが、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、アルテリーヴォ和歌山とJリーグ入りを目指すクラブがある県はもちろんある。Jクラブを擁する県と優劣をつける必要はないのだが、サッカーを愛する高知県の人たちが「いつか高知にもJクラブを…」という想いを長年にわたって抱き続けているのは言うまでもない。 このように高知県はプロアマ問わず野球が浸透も、その反面、“サッカー不毛の地”と呼ばれ、Jリーグ誕生後はいつしか“Jなし県”という呼称も定着。しかし、年号が令和となった2019年、高知県のサッカー界は大きな一歩を遂げる。 (中編に続く) ◆クラブ名改称にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み/第2回(全3回)】 2023.11.01 21:45 Wed4
J3入会の高知、最終ライン中枢の22歳DF田辺陽太が2025シーズンも水戸からレンタル加入「来季はさらに自分の力を発揮」
高知ユナイテッドSCは30日、水戸ホーリーホックから育成型期限付き移籍加入中のDF田辺陽太(22)について、期間延長により2025シーズンも高知でプレーすると発表した。 田辺は千葉県出身で、水戸で2021年にトップ昇格。いわきFC、おこしやす京都ACへの武者修行を経て、今季自身3度目のレンタル移籍で高知入りすると、最終ラインの柱としてJFL29試合出場…高知のJ3入会に大きく大きく貢献した。 そして、来季も高知の一員として、今度はJリーグの舞台を戦うこととなった。 「この度、来シーズンも高知ユナイテッドSCで戦うことになりました。今シーズンはチームとして最高の結果で終えることができました。しかし、本当の戦いはこれからです。来シーズンは今シーズンよりもさらに自分の力を発揮して高知ユナイテッドSCの勝利に貢献します。来シーズンも熱いご声援よろしくお願いします!」 2024.12.30 15:20 Mon5
