【JFL第15節/再試合】滋賀が角田誠監督初陣で劇的勝利! 90+5分に菊島卓が値千金弾、後半戦挽回へ弾み
2024.08.24 20:13 Sat
レイラック滋賀が菊島卓の90+5分弾で勝利
24日、日本フットボールリーグ(JFL)第15節延期分/再試合の横河武蔵野FCvsレイラック滋賀が味の素フィールド西が丘で行われ、滋賀が1-0の劇的勝利だ。最速でのJ3参入を目指しながらも前半戦低迷の10位滋賀は、7月に監督と代表取締役社長が退任。新指揮官にはベガルタ仙台の下部組織を指導していた角田誠氏が就任した。
リーグ中断期間中の延期分/再試合である今回は、その角田監督の初陣に。
なかなか攻撃のカタチを作れなかった前半を0-0で終えると、角田監督はハーフタイムに五十嵐理人を下げて平尾壮、後半頭の50分にはロメロ・フランクを下げて海口彦太をピッチへ。
ただ、依然として決定機に至らず、目下5試合未勝利で残留争い中という14位武蔵野の奮闘ぶりが目立つ展開に。滋賀は勝利を逃せば、2位・栃木シティと勝ち点「10」差になる。
いよいよ試合も最終盤という85分、角田監督は中盤の久保田和音を下げ、184cmセンターバックの小野寺健也を投入。小野寺は本職に入りつつも、パワープレーも意識しての交代か。
後半アディショナルタイム6分間を含め、猛攻を仕掛ける滋賀。ついに、歓喜の瞬間が。
90+5分、相手のゴールキックを小野寺が前線へ跳ね返すと、味方のヘッドを経由し、ストライカー菊島が一発で裏抜け。菊島はボックス内まで運び、右足シュートを流し込んだ。
これが土壇場の決勝点となり、滋賀が武蔵野に1-0と勝利。角田監督に初勝利をプレゼントし、順位も6位へ浮上…31日のミネベアミツミFC戦(A)へ弾みをつける勝ち点3となった。
横河武蔵野FC 0-1 レイラック滋賀
【滋賀】
菊島卓(後45+5)
◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点43 | +20
2位 栃木シティ | 勝ち点33 | +10
3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点30 | +7
4位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点27 | +1
5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点26 | +1
6位 レイラック滋賀 | 勝ち点25 | +7
7位 ラインメール青森 | 勝ち点25 | +5
8位 Honda FC | 勝ち点24 | +4
9位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点23 | +3
10位 沖縄SV | 勝ち点23 | +1
11位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点21 | +1
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点21 | -3
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点18 | -4
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点13 | -14
15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点12 | -17
16位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -22
リーグ中断期間中の延期分/再試合である今回は、その角田監督の初陣に。
ただ、依然として決定機に至らず、目下5試合未勝利で残留争い中という14位武蔵野の奮闘ぶりが目立つ展開に。滋賀は勝利を逃せば、2位・栃木シティと勝ち点「10」差になる。
こうなると意地でも1点をもぎ取りたいところであり、70分には突出した推進力が武器の菊島卓らを投入。ただ、時間は少なくなっていく。
いよいよ試合も最終盤という85分、角田監督は中盤の久保田和音を下げ、184cmセンターバックの小野寺健也を投入。小野寺は本職に入りつつも、パワープレーも意識しての交代か。
後半アディショナルタイム6分間を含め、猛攻を仕掛ける滋賀。ついに、歓喜の瞬間が。
90+5分、相手のゴールキックを小野寺が前線へ跳ね返すと、味方のヘッドを経由し、ストライカー菊島が一発で裏抜け。菊島はボックス内まで運び、右足シュートを流し込んだ。
これが土壇場の決勝点となり、滋賀が武蔵野に1-0と勝利。角田監督に初勝利をプレゼントし、順位も6位へ浮上…31日のミネベアミツミFC戦(A)へ弾みをつける勝ち点3となった。
横河武蔵野FC 0-1 レイラック滋賀
【滋賀】
菊島卓(後45+5)
◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点43 | +20
2位 栃木シティ | 勝ち点33 | +10
3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点30 | +7
4位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点27 | +1
5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点26 | +1
6位 レイラック滋賀 | 勝ち点25 | +7
7位 ラインメール青森 | 勝ち点25 | +5
8位 Honda FC | 勝ち点24 | +4
9位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点23 | +3
10位 沖縄SV | 勝ち点23 | +1
11位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点21 | +1
12位 ソニー仙台FC | 勝ち点21 | -3
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点18 | -4
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点13 | -14
15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点12 | -17
16位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -22
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2024シーズンの日本フットボールリーグ(JFL)からは栃木シティ、高知ユナイテッドSCが明治安田J3リーグへ。ここでは2025シーズンのJFLに参戦する16チームをざっくりまとめる。 ◆Y.S.C.C.横浜【新規入会】 今季J3リーグ19位のYS横浜は、文字通り高知と入れ替わる形でのJFL降格に。2012〜13年のJFLでは6位(17チーム)、12位(18チーム)。2012年入団のDF西山峻太(35)は契約を更新し、チームとともに12年ぶりのJFLへ向かう。 ◆いわてグルージャ盛岡【新規入会】 2022年にJ2の一員だった岩手は、今季J3最下位により、2025年からJFLで戦うことに。かつて東北1部からJ3にジャンプアップした歴史があり、JFLはクラブ史上初の参戦となる。よってクラブは現在、“J3リーグ入会要件”を岩手県内に周知する活動にも尽力している。 ◆FCティアモ枚方【今季3位】 今季の枚方はクラブ史上最高たる3位。二川孝広監督の続投が発表された一方、大黒将志HCは退任し、豪州国籍のベン・カーン氏が後任となった。選手陣では、FC大阪に期限付き移籍していたDFフォファナ・マリックが来季復帰する。 ◆レイラック滋賀【今季4位】 2年連続でJ3ライセンス取得の滋賀は、来季に向けて角田誠監督が契約更新。今季途中からの角田体制でチーム状態も戦績も向上したが、いくつかの取りこぼしがあり、前半戦で圧倒的な貯金を作った高知に届かなかった。来季はクラブ名改称から3年目となる正念場の1年だ。 ◆ヴィアティン三重【今季5位】 県勢初のJリーグへ…今季過去最高の5位となったV三重は来季に向け、高知からDF福田玲央、ソニーから今季9得点のFW山田晋平、青森から今季7得点のFW村上弘有、MF町田蘭次郎を獲得。JFLで一定の実績を持つ即戦力を確保した。 ◆ヴェルスパ大分【今季6位】 今季のV大分は最後まで上位陣に喰らいついた一方、最多得点選手が4ゴールと得点源を固定しきれず、連勝も2度だけと爆発力に欠けた。来季に向けては、JFLのレジェンドたる中村元ヘッドコーチが監督に昇格している。 ◆Honda FC【今季7位】 連覇を逃した盟主Honda。現JFLで7位は過去最低タイであり、年間30試合制での9敗も過去最多に。20日、長年チームを支えたDF三浦誠史&MF富田湧也ら4選手の引退、小林秀多監督や古橋達弥アナリストらの退任が発表されている。Hondaは新たな時代へ向かいそうだ。 ◆ブリオベッカ浦安・市川【今季8位】 都並敏史監督率いる浦安は来季から「浦安市川」に。FW峯勇斗、MF小島樹、DF藤森隆汰など、これまでに主力選手の多くが契約更新。昨オフは主軸のJリーグ“個人昇格”が相次いだが、来季に向けては骨格を維持できそうだ。 ◆沖縄SV【今季9位】 沖縄は今季加入のFW青戸翔が得点王に輝くなどし、JFL2位の52得点。やや安定性に欠ける戦いだったが、最下位に沈んだ昨季を思い出せば、かなりの進歩が見られた1年となった。これまでに青戸の契約更新は発表されていない。 ◆ラインメール青森【今季10位】 今季青森はリーグで2番目に少ない26失点も、爆発力に欠けてドローが14試合…最前線で大奮闘した7得点FW村上もV三重へ移籍した。来季就任の原崎政人監督は「攻撃的サッカーを体現します」と宣言。青森はJ3入りへ舵を切る。 ◆アトレチコ鈴鹿【今季11位】 鈴鹿は来季から、ブランデュー弘前FCで東北1部2連覇の山本富士雄氏が指揮。選手陣ではMF中村健人やMF鈴木翔太らが退団も、ガイナーレ鳥取から今夏レンタル加入したDF坂本敬が完全移籍へ移行…最終ラインの中核が残留し、これは大変大きな“補強”と言える。 ◆FCマルヤス岡崎【今季13位】 実業団マルヤスには楽しみな選手が来季加入。ソニーから加入するFW布方叶夢は今季のJFL新人王で、160cmと小柄ながらも低い重心から切れ味鋭いドリブルを披露する22歳だ。また、同県の東海1部・FC刈谷から加入するMF齋藤雅之、FW鈴木直人は、揃ってJFL初挑戦となる。 ◆クリアソン新宿【今季14位】 今季は深刻な得点力不足でJ3ライセンスを取得しながらも残留争い。それでも守備面はシーズンが深まるにつれて安定した。来季は北嶋秀朗監督が続投。すでに大半の選手が契約を更新しており、スカッドの拡充が運命を左右する。 ◆横河武蔵野FC【今季15位】 Hondaと並ぶJFLの最古参・武蔵野。しかし、今季は最終節に他力で最下位を脱するなど、前例がないほど低迷。来季からは、2012年の天皇杯ベスト16などクラブ史を彩ったレジェンドDF、金守貴紀氏が監督に就任する。 ◆ミネベアミツミFC【今季最下位】 実業団ミネベアは今季何度も後半ATの失点で勝ち点を落とし、最終節も90+1分被弾により土壇場で最下位転落。それでも入替戦は90+2分の劇的弾で1-0と勝利し、JFL残留を掴み取った。終わりよければすべてよしと言うべきだ。 ◆飛鳥FC【新規入会】 来季唯一の昇格組は美濃部直彦監督率いる飛鳥(奈良県)。今季関西1部初優勝から地域CL初出場、そして地域CL初優勝と、勢いそのままにJFLまで駆け上がった。関西1部、関西1部リーグカップ、地域CL…今季は3冠を達成した。 2024.12.21 18:00 Sat4
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