高知が痛恨のラストプレー被弾で勝ち点1、JFL時代の昨年6月を最後にホームで勝てず…北九州は90+7分劇的PKで勝ち点3【明治安田J3第5節】

2025.03.15 16:31 Sat
15日、明治安田J3リーグ第5節の4試合が各地で行われた。

◆高知 2-2 鹿児島

秋田豊監督の高知ユナイテッドSC相馬直樹監督率いる鹿児島ユナイテッドFC。アウェイ鹿児島は開始6分、DF杉井颯が強烈な左足ミドルを叩き込み、前半を1点リードで折り返す。
高知は48分、右CKから生まれたルーズボールをDF鈴木俊也がヒールで押し込んで同点に。立て続けに49分、今度はMF三好麟大の低いクロスにFW東家聡樹が合わせてネットを揺らす。

ハーフタイム投入の三好&東家で逆転と、秋田監督の采配がズバリ的中した高知。あとはリードを維持し、「Jリーグでのホーム初白星」「Jリーグで初めての連勝」が欲しい。
しかし90+5分、鹿児島に土壇場で同点弾を献上し、直後に主審が試合終了を告げるホイッスル。勝ち点「3」がラストプレーで「1」…JFL時代の昨年6月30日を最後にホームゲームで白星がない高知ユナイテッドSCである。

◆讃岐 1-0 琉球

この日、四国ではカマタマーレ讃岐もホームゲームを開催し、FC琉球にウノゼロ勝ち。73分、森川裕基が低いクロスに右足で合わせてネットを揺らし、この1点を守り切った。

讃岐が今季2勝目を手にした一方、平川忠亮新体制の琉球は開幕5試合未勝利ということに。5試合でわずか1ゴールと得点力にも課題を抱え、依然として最下位に沈んでいる。

◆北九州 1-0 八戸

ギラヴァンツ北九州はホームにヴァンラーレ八戸を迎え、0-0で迎えた90+2分、ボックス内で高柳郁弥のクロスが相手DFの手に接触。会場内の北九州陣営が一斉にハンドを主張する。

当初、主審は笛を鳴らさずも、副審との協議を経て、PKを宣告。八戸陣営の抗議でかなり時間が空いたなか、90+7分にキッカー渡邉颯太が右足シュートを突き刺して決勝点とした。

これで北九州は2連勝。暫定2位とする。

◆相模原 1-1 奈良

SC相模原vs奈良クラブは痛み分け。7分、ホーム相模原は武藤雄樹が左からの低いクロスに左足で合わせて先制点。前節2ゴールの36歳武藤は今シーズン3得点目である。

奈良は20分、神垣陸のナナメのクロスから田村亮介がダイビングヘッドを叩き込んで同点に。その後は互いに勝ち越せず、1-1で決着した。

◆第5節
▽3月15日(土)
高知ユナイテッドSC 2-2 鹿児島ユナイテッドFC
カマタマーレ讃岐 1-0 FC琉球
ギラヴァンツ北九州 1-0 ヴァンラーレ八戸
SC相模原 1-1 奈良クラブ

▽3月16日(日)
[14:00]
福島ユナイテッドFC vs アスルクラロ沼津
栃木SC vs FC大阪
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[19:00]
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“責任感” J3参入高知の運命を好転させた上月翔聖24歳「あの浦安戦はベンチスタートで…」 秋田新監督については「キツい練習だけど僕のスタイルに合う」

2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSC。MF上月翔聖(24)はチームに欠かせない存在である。 昨年12月、史上初開催のJ3・JFL入替戦でY.S.C.C.横浜を撃破し、JFLからJ3へのステップアップを掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とも言われた南国土佐にJクラブが誕生した。 改めて昨季を振り返ると、JFL後期で大苦戦しながらも「2位」と「入替戦」を掴んだターニングポイントだったと考えられるのは、10月27日の第26節・ブリオベッカ浦安戦(A)。 高知は第22〜25節にかけ、4試合連続ノーゴールによる4連敗を喫し、その間に首位から陥落。浦安戦も早い時間から0-1となり、高知陣営の大多数が5連敗を覚悟したはずだ。 それでも85分、この日先発落ちしていた途中出場のMF上月がボックス外から強烈な右足弾丸ミドルを叩き込み、起死回生の同点弾に。 最終的に逆転ならず1-1ドローも、5試合ぶりにゴールと勝ち点を確保し、翌週は“鬼門”といえようアウェイHonda FC戦で勝利。上月の思い切りがなければ、高知は2025年もJFLを戦っていたかもしれない。あの弾丸ミドルに高知陣営の誰もが心を奮い立たせたはずだ。 上月は昨季を「充実しながらも苦しくて難しい1年だった」と振り返りつつ、浦安戦での1発はYS横浜との入替戦までつながったと語る。 「昨季はこれまでのキャリアでいちばん、時間の流れが速くて、楽しくて、つらかったシーズンでした。僕個人は試合に出て(JFL)ベストイレブンも獲って…と思われるかもしれませんが、とくに後半戦は自分の責任で負けた試合がありますし、なによりなかなか勝てなかった」 「あの浦安戦まで、後半戦の僕はチームのために何も貢献できてなくて…副キャプテンとしての声がけはできます。でもゴールやアシストだったり『結果』を出せなかった。とにかくチームを助けたい一心だったと思いますね」 「浦安戦はベンチスタートで、もちろんゴールを強く意識しました。あのミドルが決まり、結果を出すっていう意識を高く持ち続けられたことが、YS横浜戦(1stレグ)での同点ゴールにもつながったと思います」 また、「いま自信を持って闘えているのは、“つばくん”から貰った言葉のおかげでもあります」と、昨年末に現役引退を発表した“高知家の大黒柱”横竹翔氏への感謝も語る。 「僕のミスで失点して負けてしまった試合があって、次の練習でつばくんと一緒にジョギングさせてもらったとき、自分の率直な心境を話しました。つばくんからは『俺も同じので悩んだことあったよ』とか言葉をもらいましたね」 「プレー面もメンタル面もつばくんに支えてもらいました。つばくんのおかげで精神的に成長できたと思いますし、このチームもつばくんがいなかったらJ3に上がれなかったと思います」 今季就任の秋田豊監督については。 「もちろん当初はタカさん(吉本岳史前監督)と一緒に続けたかったです。秋田さんになって最初『どんな監督なんだろう?』って不安はありましたね。でも蓋を開けると、秋田監督は『自分のスタイルに合うな』って感じましたね」 「スプリントとか球際で闘う部分はもちろんそうですし、僕も監督に負けないくらい勝利へ貪欲です。秋田さんのもとで毎日キツい練習をやってますけど、トレーニングマッチなんかも含めて、楽しく成長している実感がありますね」 上月自身はFC大阪時代に続くキャリア2度目の“J3リーグ入会”。高知のチームメイトと共有できる経験値が彼にはある。 「FC大阪のJ3初戦は『やってやろう』という気持ちと勢いがあったなかでも、やはり少し“硬かった”記憶があります。高知も硬くなる部分はあると思うけど、少しでも楽しく自信を持って臨めるよう、伝えられることは伝えるようにしています。相手がどこであれやることは同じなので、全力で勝ちに行きたいと思います」 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00KO 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 ◆2025シーズン主将 DF4 小林大智 ◆2025シーズン副主将 GK21 大杉啓 DF5 田辺陽太 MF16 上月翔聖 <span class="paragraph-title">「ムムッ! 欲しいですかッ!?」気さくな高知ユナイテッドSCの公式X</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">ムムッ!欲しいですかッ <a href="https://t.co/e7Yt68zkdK">https://t.co/e7Yt68zkdK</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883412935701307707?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.26 16:32 Sun
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鹿島MF須藤直輝が期限付き移籍でJ3入会の高知へ! 「環境を変え、また新たなスタートを」

高知ユナイテッドSCは3日、鹿島アントラーズからMF須藤直輝(22)の期限付き移籍加入を発表した。 大宮アルディージャのジュニアユース育ちで昌平高校出身の須藤。2021年の鹿島入りでプロ入りしたアタッカーだが、2022年にツエーゲン金沢への期限付き移籍を経ても出番が巡らず、昨季も出場なしに終わった。 J3リーグ入会の高知に活躍の場を求める運びとなり、その新天地を通じて抱負を語る。 「今シーズンから高知ユナイテッドに加入することが決まりました、須藤直輝です。僕が出せる精一杯を、ピッチで表現しようと思います。J2リーグ昇格を目標にともに戦いましょう」 一方の鹿島ではこれまでに感謝しつつ、移籍先での活躍を誓っている。 「このたび、高知ユナイテッドSCに期限付き移籍することを決断しました。加入してからなかなかチームに貢献できず、不甲斐ない日々が続きました。そんな自分に期待し続けてくれたファンの方々には感謝の気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです」 「僕は鹿島アントラーズを取り巻く環境がとても熱くて、そして温かくて大好きです。落ち込んでいても鹿嶋にいればたくさんの人が『頑張ってね。応援しているよ』と声をかけてくれ、その言葉に何度も救われました」 「そんな鹿嶋を離れるのはとても悲しいですが、自分の中でどこか心地よくなり、環境に甘えてしまっているのではないかと感じていました。なので環境を変え、また新たなスタートを切りたいと思い、この決断に至りました」 「自分の活躍が伝わり、須藤はいい選手になったなと思ってもらえるよう、高知でも戦ってきます。そして、アントラーズのタイトル獲得を心から願っています」 2025.01.03 16:20 Fri

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