「開幕戦から改善できた」J3高知の面々がJリーグ初勝ち点と同時に掴んだ感覚とは「やっぱり攻撃の“タメ”は大事」「全然やれる」「プレーの質をもう一段階上へ」

2025.02.23 22:39 Sun
地元高知出身の背番号「10」佐々木敦河もJリーグデビュー
©︎J.LEAGUE
地元高知出身の背番号「10」佐々木敦河もJリーグデビュー
高知ユナイテッドSCの面々が、Jリーグで初めてのホームゲームを振り返った。

高知は23日、明治安田J3リーグ第2節でガイナーレ鳥取と対戦し、0-0のドロー決着に。Jリーグでの初ホームゲームで初勝ち点「1」を獲得も、初得点、初白星はお預けとなった。

最終ライン3枚の一角を担ったDF福宮弘乃介は、JFLのヴェルスパ大分から1月下旬に加入し、Jリーグ初挑戦ながらも秋田豊監督から「センターバック陣で最も穴がない選手」と称賛される26歳。鳥取戦の守備面に言及した。
「前線からのプレッシング、意図的にサイド起点で潰しに行くという点では、相対的に上手くいったかなと。また、第1節(栃木SC戦)はなかなかセカンドボールを拾えず、流れを作れなかったんですが、今回はこれも改善できました」

「第1節はチームの結果こそ伴わなかったですけど、個人的にワクワクしましたし、試合も楽しかったです。ただ、やはり求められるのは『結果』なので、今節も引き分けっていうことで、もっと突き詰めてやっていきます」
開幕2試合未勝利ノーゴールの高知だが、2試合に共通しているのは、途中投入の選手が攻撃を活性化し、後半相手を押し込んだという点。

MF佐々木敦河は地元高知出身で背番号「10」というクラブの象徴的存在。第1節は体調不良で欠場も、今節56分からの出場でJリーグデビューとなり、攻撃時に“タメ”を作ったり、カウンターの起点になったりと、高知のアタッキングを司る10番として、個性を発揮した。

「もちろんスタメンで出たかったですけど、ピッチに立てましたし、新しい(Jリーグの)雰囲気を感じられたことが個人的な収穫です」

「前半はベンチから試合を眺めていて、ボールを持たれる時間が長く、奪っても即座に奪い返される場面が多いなと感じました。なので、僕は途中から出るにあたって、監督からも『攻撃の時間を作ることを強く意識して欲しい』と。やっぱり“タメ”を作ることは大事ですね」

また、山梨学院大学から加入したMF岡澤韻生も今節Jデビューで、63分から出場し、FKとCKで良質なプレースキックを披露。一方、中盤の底でかじ取りを担いつつ、周囲の選手たちに物怖じすることなく指示を飛ばし続けた。

「途中から入ってやるべきことは明白でしたし、そのひとつが自分の長所(プレースキック)からチャンスを作ることでしたね」

「声がけに関しては、両チームとも勝利を目指してオープンになりやすい展開のなかで、センターバックとボランチの間はどうしても空きがち。セカンドボールをしっかり拾うための声がけが大事になりますし、自分のところでもちゃんと拾えるように努めました」

「個人的にまだまだベストプレーではないですけど、『全然やれるな』と。1週間良い準備をして、次のFC大阪戦は先発でも途中出場でも、チームの勝利に貢献したいと思います」

一方、背番号「66」の大卒ルーキー、MF三好麟大は165cmと小柄ながらも馬力溢れるドリブルが印象的で、開幕2試合ともジョーカーとして途中出場。さっそく高知サポーターにも定着した“リンタ”は飽くなき向上心をのぞかせた。

「積極的にプレーできたと思います。チームとしても方向性はブレていないし、ある程度やりたいことがやれています。なので、頭を落とすことなく、良い結果を追い求めたいですね」

「ただ、個人的に練習で秋田さん(監督)から言われているのは『プレーのクオリティをもっと上げないと、もうワンランク上の選手にはなれない』ということ。チームが上位に食い込めるよう、早く結果を出したいと思います」

◆明治安田J3リーグ第3節
3月2日(日) 14:00キックオフ
高知ユナイテッドSC vs FC大阪
高知県立春野総合運動公園陸上競技場

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G大阪が大会初参戦の高知を撃破で2回戦へ 終盤1点差に迫られるも逃げ切り成功【YBCルヴァンカップ】

20日、YBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦の高知ユナイテッドSCvsガンバ大阪が高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、2-1で勝利したG大阪の2回戦進出が決定した。 高知とG大阪は2023シーズンの天皇杯2回戦でも激突。前回は当時JFLのアマチュア軍団高知が敵地パナスタでG大阪を2-1と撃破し、俗に言う“ジャイアントキリング”を成し遂げている。 中2日で八戸遠征を控える高知は、直近のJ3第5節・鹿児島戦からGK含め先発8人を変更。最終ラインは3枚全てを入れ替え、キャプテンのDF小林大智、DF今井那生が今季初出場となった。 高知は6分、最初のCKをショートで繋ぐと、小林大が相手DFと競り合いながらヘディングシュートを放つがGK正面へ。G大阪も10分、ショートCKから宇佐美貴史がクロスを上げるが、デニス・ヒュメットのヘディングは枠上へ。 13分、G大阪は宇佐美が高知のアンカー岡澤韻生からボールを刈り取り、ショートカウンターを発動。そのまま持ち運び、ボックス手前から右足シュートをゴール右隅に流し込んだ。 先制したG大阪だが、直後にアクシデント。山下諒也がピッチに座り込んでしまい、開始17分で唐山翔自との交代を余儀なくされる。 追いかける高知は30分、加入後初先発の杉山伶央がセンターサークル付近から独走し、マーカー2人を振り切ってボックス内へ侵入。最後に右足を振るが、惜しくも枠を捉えない。 G大阪は41分、ゴール前での混戦からヒュメットのシュートがGK黒川雷平に阻まれるも、こぼれに詰めた唐山が押し込んで追加点とする。 2点ビハインドとなった高知はハーフタイム、2年前に先制点を記録した小林心を投入。小林心は62分、GK黒川のパントキックから新谷聖基を経由して右足シュートも、わずかに枠外へ。 77分、高知が1点差に。右サイドから低いクロスが上がると、最後は小林心がワントラップからすかさず右足を振り抜き、元日本代表GK東口順昭の守るゴール右隅に突き刺した。 対G大阪2試合連発となった小林心は89分、岡澤のFKに打点の高いヘディングシュートを放つが、ここは惜しくも枠外へ。 結局、1点差で高知を振り切ったG大阪が勝利。4月9日に開催される2回戦への進出を決めた。 高知ユナイテッドSC 1-2 ガンバ大阪 【高知】 小林心(後32) 【G大阪】 宇佐美貴史(前13) 唐山翔自(前41) 2025.03.20 15:58 Thu
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「っしゃああああ」高知家の歴史的1日! 高知ユナイテッドSCがJリーグ初白星、エース小林心の2発で金沢を撃破「こころおおおおおおおー」【明治安田J3第4節】

2025年3月9日、高知ユナイテッドSCがJリーグ初白星を挙げた。 9日、明治安田J3リーグ第4節のツエーゲン金沢vs高知ユナイテッドSCが金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われ、敵地金沢へ乗り込んだ高知が1-2で勝利。Jリーグ初白星となった。 立ち上がりから劣勢を強いられ、ほぼほぼ自陣で守備に回る高知。彼らは昨季JFLで1年を通して累積警告ゼロ、フェアプレー賞だが、現在はJ3という土壌への適応段階にあり、ファウルの連続でセットプレーを繰り返し与えてしまう。 それでも16分、ファーストチャンスで先制点。 最終ラインのDF福宮弘乃介が縦パスをつけると、2トップの一角に入るFW新谷聖基がワンタッチヒールでフリックし、ボックス手前で反応した相方のFW小林心が右足ダイレクトシュートをネット右隅に叩き込んだ。 小林心は2023年の入団から昨季まで2年連続チーム得点王というエース。前節・FC大阪戦(H)は試合終盤に1点差とするゴールで高知の記念すべきJリーグ初得点をマークした。 高知はさらに54分、MF上月翔聖との連携からMF須藤直輝がクロスを入れると、ニアで合わそうと走り込んだのは小林心。“エースココロ”はカラダを投げ出し、上手く擦らせてGKの頭上を越すヘディングシュートを流し込んだ。 試合も終盤に差し掛かる77分、高知はボール奪取後のビルドアップにミスが生じ、金沢の強烈なロングシュートをGK大杉啓がキャッチしきれず。正面へこぼしたところを金沢のFW土信田悠生に押し込まれ、1点差に詰め寄られる。 それでも最後は逃げ切り成功。 高知はクラブ史に残る歴史的なJリーグ初白星とし、SNS上では「っしゃああああ」「こころおおおおおおおー」「すげー粘りwww」「俺たちは!!!闘える!!!」「ついに〜!!!ふぉ〜!!!」などなどファンから歓喜の声が上がっている。 ツエーゲン金沢 1-2 高知ユナイテッドSC 【金沢】 土信田悠生(後32) 【高知】 小林心(前16、後9) <span class="paragraph-title">【ルヴァン杯】高知vsG大阪のチケット販売状況</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">【3/8現在 チケット発券情報】<br><br>2年前のジャイキリをもう一度<br><br>Jリーグチケットでの購入はこちら<a href="https://t.co/QoKbWRXop9">https://t.co/QoKbWRXop9</a><br><br>2025JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第1回戦<br>3/20(木・祝) 14:00K.O.<br><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E5%A4%A7%E9%98%AA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ガンバ大阪</a><br>春野陸<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://t.co/GP0CS2u1oj">pic.twitter.com/GP0CS2u1oj</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1898320703356543310?ref_src=twsrc%5Etfw">March 8, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.03.09 16:02 Sun
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「やっぱり高知やん」因縁の対決? 2025年ルヴァン杯初戦で“高知vsG大阪”が実現…今回は高知ホーム「ガチでガンバやん」

20日、2025シーズンYBCルヴァンカップのマッチスケジュールがJリーグから周知され、来年3月20日(木・祝)の1stラウンド1回戦で『高知ユナイテッドSCvsガンバ大阪』が実現した。 2024シーズンの高知は、日本フットボールリーグ(JFL)参入5年目にして過去最高の2位。後半戦はかなり苦しんだ印象だが、それでもJ3・JFL入替戦でY.S.C.C.横浜を撃破したことにより、県勢初のJリーグ入会クラブとなった。 このオフは高知県および高知市からのバックアップ=出資も伝えられるなか、来季のJ3開幕戦で栃木SCと対戦することが決まったのに加え、ルヴァン杯初戦でG大阪(J1)と激突することも決定…高知は昨年、G大阪を撃破している。 昨年6月7日、第103回天皇杯2回戦はG大阪ホームのパナスタで対戦した両者。開始4分、高知はカウンターからFW小林心が先制点を叩き込み、前半終盤には再びカウンターからG大阪DF三浦弦太のオウンゴールで追加点とした。 試合終盤に1点を返されるも、2-1と逃げ切り、俗に言う“ジャイアントキリング”が成立。勢いに乗った高知は3回戦で横浜FC(J1)も撃破し、クラブ史上初のラウンド16進出となった。 そして来年3月、J3リーグの一員として“ホームで”迎えるG大阪との再戦。 マッチスケジュールの組み合わせ形式上、“高知vsG大阪”はかねてより予想されていたなか、SNS上の高知サポーターは「ガチでガンバやん」「メチャクチャ楽しみ」「宴じゃ」などなど反応。今回はホームで祝日のデーゲームだ。 対し、G大阪サポーターは「やっぱり高知やん」「なんとまあ…」「出たー」「何でこんだけチームあってまた高知なん?」「やり返すぞー」「リベンジの時が来ました」などと反応。雪辱に燃える方が少なくないのは必然だ。 両者の通算対戦成績は、高知の1勝。 無論、構図としては、今回も高知がG大阪に挑む格好だが、2023年に続いて再び下剋上となるか。G大阪は雪辱なるか。どちらも前回対戦からパワーアップしていることは間違いない。 ◆ルヴァン杯1stラウンド1回戦 2025年3月20日(木・祝) 14:00KO 高知ユナイテッドSC vs ガンバ大阪 高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知陸) 2024.12.20 14:20 Fri
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守護神負傷&監督退場の相模原、武藤雄樹の2発で今季2勝目! 高知はJ初勝利【明治安田J3第4節】

9日、明治安田J3リーグ第4節の4試合が各地で行われた。 1試合未消化で1勝1分けのヴァンラーレ八戸は、1勝2敗のSC相模原をホームに迎えた一戦。前半から2点のリードを得たのは相模原。19分のPKのピンチをGKノアム・バウマンが救うと、2分後に武藤雄樹が右クロスに合わせて先制。29分には再び武藤が右クロスからヘディングで追加点を奪う。 後半に入ると八戸が反撃。49分、佐藤碧のシュートをGKバウマンがこぼすと、井波勇太が抜け目なく押し込む。このシーンでバウマンが負傷交代すると、終盤には審判への抗議によるシュタルフ悠紀ヒャルト監督の退場もあった相模原だが、1-2で八戸を振り切って今シーズン2勝目を手にしている。 無敗を継続しながら2試合連続ドローのアスルクラロ沼津は、降格組で2連敗中の栃木SCとホームゲーム。栃木SCは立ち上がりから菅原龍之助に決定機があったが、シュートは枠の左。沼津もチャンスを活かせず前半を終える。 58分に棚橋尭士が決定機を迎えた栃木SCは、81分に揚石琉生の直接FKがクロスバーを直撃。直後には矢野貴章のヘディングシュートもあったが、結局ゴールは奪えずゴールレスドローで決着した。 開幕戦こそ落としたものの、その後2連勝のテゲバジャーロ宮崎は、まだ勝利がない松本山雅FCとホームで対戦。どちらもチャンスを作ったが最終局面での精度を欠き、こちらもゴールレスドローで終えている。 昇格組でJリーグ初勝利を狙う高知ユナイテッドSCは、1勝1分けのツエーゲン金沢とアウェイで対戦。16分に小林心が2試合連続ゴールを奪うと、54分には2点目をゲット。金沢の反撃を土信田悠生の1点にとどめ、記念すべきJリーグ初勝利を手にした。 ◆明治安田J3リーグ第4節 ▽3月9日(日) ヴァンラーレ八戸 1-2 SC相模原 ツエーゲン金沢 0-0 高知ユナイテッドSC アスルクラロ沼津 0-0 栃木SC テゲバジャーロ宮崎 0-0 松本山雅FC ▽3月8日(土) 福島ユナイテッドFC 4-3 FC岐阜 AC長野パルセイロ 1-2 栃木シティ 奈良クラブ 2-1 FC琉球 FC大阪 1-0 ガイナーレ鳥取 ギラヴァンツ北九州 2-0 カマタマーレ讃岐 鹿児島ユナイテッドFC 5-2 ザスパ群馬 2025.03.09 17:09 Sun

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