「生命線は強度の維持」J3開幕5試合&G大阪戦で強みを再確認した高知…今後のリーグ戦へブラッシュアップなるか「攻撃面で手応えがあるからこそ…」

2025.03.22 17:40 Sat
高知ユナイテッドSCの次戦は23日、ヴァンラーレ八戸戦(A)
高知ユナイテッドSCの次戦は23日、ヴァンラーレ八戸戦(A)
高知ユナイテッドSCの面々がガンバ大阪戦を振り返る。惜しくも敗れたが、この一戦を今後のリーグ戦へ活かすことが重要だ。20日、YBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦の高知vsG大阪が開催され、高知は1-2と敗戦。0-2となって迎えた77分、2年前の天皇杯でもG大阪相手にゴールを決めたFW小林心が1点差とする追撃弾も、さらなる反撃は叶わず。初参戦ルヴァンは1回戦敗退となった。

この一戦、代表ウィーク期間中とあってG大阪はFW宇佐美貴史やMFファン・アラーノ、DF中谷進之介などなど主力が複数先発。対する高知は23日に中2日でJ3リーグが控えており、しかも今回はリーグ最北端の八戸遠征…直近の試合から先発8人を入れ替えてのG大阪戦となった。
秋田豊監督は試合後、「“9日間で3試合”をどう乗り切るかと考えてのチョイスだった」とターンオーバーを認めつつ、選手たちを労う。

「ガンバさんは1.5軍のようなメンバーで来られましたけども、そこに対してある程度対応できていましたし、選手たちもこれを実感して良い経験になったんじゃないかと思います」
「我々がアグレッシブさを欠けば、それはただのチーム。能動的に動けばどんな相手でも結果を出すことができると、今季ここまでのリーグ戦と今日のG大阪戦で証明できたはずです。今日を良い教訓に次の試合へ臨みたいですね」

また、センターバックとしてフル出場したキャプテンのDF小林大智は、現チームの強みを説明。高知はJFLでの昨シーズンと同様、90分間を通じて運動量が落ちないチームである。

「僕たちは『前からプレッシングに行く』とか『球際』といったあたりが生命線のチーム。それはどうしても強度の落ちる時間帯が来るので、秋田さんが比較的早いタイミングで交代カードを複数切って、ギアを維持する、上げる」

「これが良い流れを引き寄せると思いますし、実際に毎試合、後半に入って大きなチャンスを作れています。今日も上のカテゴリーが相手でしたけど、途中出場の小林心が1点…『後半45分間』は僕らのストロングだと思いますね」

一方、同じくフル出場した背番号「10」MF佐々木敦河は「ガンバさん相手に問題なく戦えたと思います」としつつ、2失点した前半の出来を悔やみ、八戸戦に向けた修正を期す。

「ミスからチャンスを与えて失点し、それが敗因になりました。後半は切り替えて高知の良さを出せたけど、もし前半からアグレッシブさを発揮できていれば、また違った結果だった可能性もあると思います。今(試合直後)の率直な感覚だと、相手に合わせてしまったのかなと」

佐々木は、J3リーグ5試合3得点、この日もG大阪相手にゴールを決めたFW小林心に言及しつつ、攻撃面に関しては手応えがあると言う。

「ココロがピッチに入れば何かしてくれる、彼は来たチャンスを決めてくれる…という印象が今はありますね。ココロの周りにいる僕を含めた攻撃陣にもゴールが出れば良いことですし、まだJリーグで5〜6試合ですが、点を取る作業に関しては手応えがある」

「だからこそ、良い守備で失点を防げば、これからどんどん白星に繋がっていくと思います」

◆明治安田J3リーグ第6節
2025年3月23日(日) 13:00KO
ヴァンラーレ八戸 vs 高知ユナイテッドSC
プライフーズスタジアム(青森県八戸市)

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“強度と競争” J3参入高知の秋田豊新監督&松山強化部長が滲ませる覚悟「我々はJリーグで60番目のチーム」「選手たちにとってツラいプレシーズンだと思う」

26日、2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSCの新体制発表会が催され、秋田豊新監督(54)らが登壇した。 昨年末のJ3・JFL入替戦を制した高知。歴史的な1年となるシーズンに向けては12選手が退団した一方、これまで新たに16選手が加入し、新監督には前岩手社長の秋田豊氏が就任した。 現役時代は鹿島アントラーズ黄金期の一員としてJリーグ年間王者に輝くこと4回…その一方、近年はJ3で酸いも甘いも経験した秋田新監督。この日集まったファンを前にし、「選手たちには強度の高い練習を強いている」と明言する。 「彼らはこれまでのサッカーキャリアで最もツラいプレシーズン、1月を過ごしているんじゃないかと思います。それくらい厳しいトレーニングを課していると認識しています」 「その理由として、自分たちで掲げた『J3優勝』へ向かうためには、トレーニングを通じて成長しなきゃいけない。幸いこのチームは若い選手が多く、僕のトレーニングにもついてきてくれていますね。僕が想定していた以上に、良い反応をしてくれています。開幕を迎えるのがとても楽しみな状態ではありますね」 また、強化部長を務める松山周平氏も登壇し、2025シーズンのチーム編成に言及。Jリーグという舞台を迎えるうえでの覚悟を滲ませた。 「昨年のことは昨年で終わり。(J3は)そう簡単なステージではないと捉えています」 「ひとりひとりが『強度』を高める必要がありますし、チーム内の『競争』もとても大事になると。そういった点で、“常勝軍団”鹿島を築いた1人である秋田さんは最適な監督、今の高知にとってベストな監督だと確信しています」 「そのなかで、昨季所属の選手が今季でおよそ半分になりました。これが現実です」 「本来であれば昨季のメンバー全員でJ3に臨みたかった。しかし目標は優勝、最低ラインが昇格プレーオフ圏。私たちは闘う集団を作っていかなくてはなりません。じゃあどうするかということで、J1〜J3を経験した選手を新たに加えました。これが競争を強めると考えています」 秋田新監督は進行中のプレシーズンについて「1年間闘い続けるためのフィジカルとメンタル、また戦術の落とし込みに重点を置いています。今いる選手たちが最も活きるシステムを考えつつ、練習メニューを組んできました」としつつ、「攻守両面でアグレッシブなサッカーに向け、いま手応えを感じています」とした。 「さっきキャプテン(DF小林大智)が言っていた通り、僕たちは『J3で20番目のチーム』または『Jリーグ全体で60番目のチーム』。一番下のチームは他と同じことをやっても勝てません。一体感を持ってハードワークすることはもちろんだし、やっぱり戦術的にも同じ方向を向けるかどうかが大事になってくると思います」 ◆2025シーズン主将 DF4 小林大智 ◆2025シーズン副主将 GK21 大杉啓 DF5 田辺陽太 MF16 上月翔聖 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 <span class="paragraph-title">【動画】高知ユナイテッドSCが新たなスローガンを発表</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">今季のスローガンは<br><br>“高知一心”<br><br>です<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://t.co/fzh4xWH1cE">pic.twitter.com/fzh4xWH1cE</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883336354400219395?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.26 14:48 Sun
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JFL高知をJリーグに押し上げた吉本岳史氏、J1新潟のコーチに就任「日々1%以上の成長を皆さんと共に」

27日、高知ユナイテッドSCをJ3リーグ入会に導いた吉本岳史氏(46)が、アルビレックス新潟のコーチに就任すると発表された。 吉本氏は高知県出身で、現役時代は名古屋グランパスエイト、横浜FC、水戸ホーリーホック等でプレー。2020年にJFL高知のコーチとなり、22年から監督に。就任3年目の今季、JFL2位および入替戦勝利でJ3入会を成し遂げた。 ほぼ全選手が社会人として働く高知をJの舞台に押し上げたなか、22日に監督退任が発表され、2025シーズンからは新潟のコーチへ就任することに。吉本氏は新潟からコメントしている。 「アルビレックス新潟に関わる皆様、2025シーズンよりコーチに就任いたします、吉本岳史(たかふみ)です」 「はじめに、私に対してトップチームのコーチ就任のオファーをくださいました、アルビレックス新潟の関係者の皆様に、感謝を申し上げます」 「このたび、監督や選手を支え、スタッフが一体となり、よりアグレッシブなサッカーができるように力を尽くすことを覚悟し、クラブに加わることを決めました」 「サポーターの皆様が響かせる『アイシテルニイガタ』のチャントは、クラブに関わる方々にとって、とても大切なものだと感じておりますが、いつか『アイシテルヨシモト』と感じていただけるよう、私は全力でアルビレックス新潟を愛します」 「パッションと献身性を持ってチームの勝利に貢献できるよう、日々1%以上の成長を皆さんと共にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします」 2024.12.27 14:15 Fri
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坂本龍馬を背負ってJリーグへ! 高知ユナイテッドSCが2025シーズンのユニフォームデザインを発表「新しい時代を切り拓く」

高知ユナイテッドSCが2025シーズンに着用する新たなユニフォームのデザインを発表した。 Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入替戦を制し、2025シーズンから明治安田J3リーグで戦う高知。地元出身の吉本岳史監督が退任した一方、元日本代表DF秋田豊氏の後任就任も発表された。 臙脂と深緑のクラブは12月24日、秋田新監督率いてJリーグデビューとなる1年のユニフォームデザインを発表。背面に土佐藩(高知)出身の名士・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋があしらわれたものとなった。 サプライヤーは引き続き「アスレタ」で、高知は併せてオーセンティックユニフォームの販売開始もアナウンスしている。 (以下高知公式サイトより抜粋) ◆コンセプト 「2025シーズンも『よさこいの鳴子』をモチーフとした3本の縦ストライプを継承。モチーフとした鳴子は、高知の象徴としてだけでなく、スタジアムで鳴り響く、チームとサポーターがひとつになって戦う象徴として表現しています」 「また背面には、下部に高知出身の偉人・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋をデザインに取り入れ、高知から『新しい時代』を切り拓いた偉人に倣い、クラブとして『新しい時代』を切り開く姿勢を表現しています」 <span class="paragraph-title">【画像】高知ユナイテッドSCの2025新ユニ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">2025 SEASON UNIFORM<br><br>2025シーズン トップチームが着用するユニフォームのデザインが決まりましたのでお知らせいたします。<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/Zk5GznOpTA">https://t.co/Zk5GznOpTA</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/CxZg0QHxbu">pic.twitter.com/CxZg0QHxbu</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1871481189107720354?ref_src=twsrc%5Etfw">December 24, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.24 18:30 Tue
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“野球王国”高知からJリーグへ… “サッカー不毛の地”を覆せ!【JFL高知の歩み】

“Jなし県”高知。野球王国として知られる一方、“サッカー不毛の地”とさえ言われるこの高知で今年、「高知ユナイテッドSC」が熱を帯びている。JFLで2000人、天皇杯で3000人、7000人という観客動員を記録するなど大きな変化が起きている中で、Jリーグ参入を掲げる彼らはこれまでどんな道のりを歩んできたのか。過去を紐解けば、未来へのヒントとなるかもしれない。【第1回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~NPB(プロ野球)球団がなくとも野球は文化~</span> 「高知県のスポーツと言えば?」と問われて「高校野球」が頭に思い浮かぶ人は多いと思う。名将・馬渕史郎率いる明徳義塾高校野球部は夏の甲子園優勝1回、秋の神宮大会優勝2回を誇り、社会問題化した星稜高校の4番・松井秀喜に対する“5打席連続敬遠”が色濃く残る人も多いはずだ。 また、明徳義塾と半世紀近く覇権を争う高知高校野球部は甲子園で春夏ともに優勝経験があり、こちらは“ミスター・ロッテ”有藤通世氏、弘田澄男氏などを輩出。この2人はプロ野球史に名を残す高知県出身のスタープレーヤーだ。 高知県とNPBの関係性で言えば、レギュラーシーズンに前後し、多くの球団が秋季・春季キャンプで温暖な高知へと来県。なかでも阪神タイガースは1965年から毎年訪れ、かつて高知県出身の最強クローザー・藤川球児氏を擁していたこともあって県民の間で人気が根強いと聞く。 したがって「高知県のスポーツと言えば?」に対しては、明徳義塾や高知高校に代表される「高校野球」と答えるか、ストレートに「野球」と答えるのが妥当か。もちろん独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)も根強い人気を誇る。 では、そろそろ本題へ。NPB球団がなくとも「野球」が文化として根付く高知県において「サッカー」はどういった立ち位置か。 全国高校サッカー選手権大会における高知県勢の最高成績は、全47都道府県から代表校が参加するようになった第62回大会(1983年度)以降でベスト8。高校総体(インターハイ)でも高知県勢がベスト8の壁を破ったことは一度もない。 高知県出身のJリーガーで代表的な存在は元ガンバ大阪DF山口智であり、今のところ、高知県出身選手で唯一の日本代表経験者。他には元名古屋グランパスMF吉村圭司、元セレッソ大阪FW小松塁などがいるが、他県と比べて高知県のJリーガー輩出数は非常に少なく、現役選手はなんと1人。高知ユナイテッドSCのジュニアユース育ちで、カマタマーレ讃岐でプレーするDF山本勇武(18)のみだ。 また、2000年代に入って四国から徳島ヴォルティス(05年)、愛媛FC(06年)、カマタマーレ讃岐(14年)とJクラブが誕生していったなか、高知が四国4県で唯一の“Jなし県”となってもうすぐ10年に。取り残されている感は否めない。 1993年のJリーグ誕生から30年…2023年現在、“Jなし県”は高知を含めて6県のみ。高知以外には、福井、滋賀、三重、和歌山、島根にないが、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、アルテリーヴォ和歌山とJリーグ入りを目指すクラブがある県はもちろんある。Jクラブを擁する県と優劣をつける必要はないのだが、サッカーを愛する高知県の人たちが「いつか高知にもJクラブを…」という想いを長年にわたって抱き続けているのは言うまでもない。 このように高知県はプロアマ問わず野球が浸透も、その反面、“サッカー不毛の地”と呼ばれ、Jリーグ誕生後はいつしか“Jなし県”という呼称も定着。しかし、年号が令和となった2019年、高知県のサッカー界は大きな一歩を遂げる。 (中編に続く) ◆クラブ名改称にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み/第2回(全3回)】 2023.11.01 21:45 Wed

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