【JFL第17節】首位高知が青森撃破で2連勝、2位栃木Cは枚方に4発勝利…笑顔で中断期間に突入したクラブは?

2024.07.21 18:31 Sun
JFL屈指の両サイドバック...高知のDF上月翔聖 & DF吉田知樹
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JFL屈指の両サイドバック...高知のDF上月翔聖 & DF吉田知樹
20日~21日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第17節の7試合が各地で行われた。今節は各クラブにとって中断期間前最後の一戦だ。

◇新宿 vs V三重 [中止]

15位・クリアソン新宿 vs 3位・ヴィアティン三重は悪天候により、ホーム新宿が1点をリードする前半途中で中断・中止。これにより、新宿は暫定ながらも最下位に転落している。
◇ミネベア 1-0 武蔵野

(暫定)最下位脱出はミネベアミツミFC。ホームで14位・横河武蔵野FCを1-0と撃破し、3試合ぶりの白星となった。ホンダロックSC時代から数え、2度目の昇格から今季でJFL16年目という古参ミネベアが、意地を見せている。
◇Honda 0-0 マルヤス

連覇が遠のく昨季王者Honda FC。開幕からギアが上がりきらぬまま、中断期間前最後の一戦を7位で迎えた盟主は、チームの黄金時代を築いた元指揮官、井幡博康監督率いるFCマルヤス岡崎とゴールレスドローに終わっている。

◇V大分 2-1 ソニー

前節6位浮上のヴェルスパ大分は、観衆6063人が詰めかけたホーム「レゾナックドーム大分」で10位・ソニー仙台FCに勝利。まずは13分、敵陣深くでハイプレスからボールを奪い、最後はMF中野匠の右足弾で先制する。

後半頭に追いつかれるも81分、やはり敵陣でのボール奪取から前進し、味方のシュートがこぼれたところに反応したFW今村優介がゴール前で詰めて勝ち越し。FC大阪時代にJFLからJ3への昇格を経験した今村が、勝負を決めた。

◇浦安 2-1 沖縄

12位・ブリオベッカ浦安は“同期昇格”の8位・沖縄SVに逆転勝利。先制された直後の17分にFW東駿の豪快ヘッドで追いつくと、62分にはFKの流れから、DF吉田武史が古巣相手にオーバーヘッドキック弾をぶち込んだ。

都並敏史監督率いる浦安は直近6試合で5勝目。序盤戦は最下位も6月ごろから急速にチームが整う…いま、昇格組ながらも2位フィニッシュした昨季と全く同じ軌道を描いている。中断期間明けにも期待を抱かせる戦いぶりだ。

◇枚方 3-4 栃木C

一方、今季現在のJFL2位も、昇格組の栃木シティ。リーグ最多の31得点が光るなか、直近4試合無敗で4位・FCティアモ枚方とのアウェイ上位対決に臨み、今回も勝ち点3を積んだ。

立ち上がりに鈴木隆雅のゴールで先制すると、33分にも、MF岡庭裕貴のクロスにDF鈴木隆が合わせて追加点。直後に枚方DF阿部隼人のゴールで1点を返されるも、その60秒後、今度はFW藤原拓海が枚方を突き放す3点目を決めた。

栃木Cはその後追いつかれるも、3-3で迎えた82分、MF宇津木峻が右からのクロスに上手くボレーで合わせて決勝点に。大量4得点で枚方を封じ、中断期間中の2位をキープした。

◇青森 0-1 高知

首位・高知ユナイテッドSCはアウェイで5位・ラインメール青森を撃破。0-0で迎えた54分、右CKの流れからDF上月翔聖が右足シュートを放ち、うまくミートせずも絶妙にネットへ吸い込まれた。

これが決勝点となった高知は2連勝。4試合連続クリーンシートで、直近8試合で5度目の「1-0勝利」。そしてこの8試合で失点わずか「3」と、堅守が冴えまくっている。

◇滋賀 2-2 鈴鹿

9位・レイラック滋賀は栃木Cに0-1と敗れた前節終了後、菊池利三監督を解任。11位・アトレチコ鈴鹿との今節は東広樹ヘッドコーチが暫定指揮を執り、2-2のドロー決着となっている。首位高知とは勝ち点「21」差、2位栃木Cとは「11」差…来季のJ3参入が厳しくなっている。

◆第17節
▽7月20日(土)
クリアソン新宿 [中止] ヴィアティン三重
ミネベアミツミFC 1-0 横河武蔵野FC
Honda FC 0-0 FCマルヤス岡崎
ヴェルスパ大分 2-1 ソニー仙台FC
ブリオベッカ浦安 2-1 沖縄SV
▽7月21日(日)
FCティアモ枚方 3-4 栃木シティ
ラインメール青森 0-1 高知ユナイテッドSC
レイラック滋賀 2-2 アトレチコ鈴鹿

◆順位表
1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点43 | +20
2位 栃木シティ | 勝ち点33 | +10
3位 ヴィアティン三重 | 勝ち点27 | +6
4位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点27 | +1
5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点26 | +1
6位 ラインメール青森 | 勝ち点25 | +5
7位 Honda FC | 勝ち点24 | +4
8位 沖縄SV | 勝ち点23 | +1
9位 レイラック滋賀 | 勝ち点22 | +6
10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点21 | +1
11位 ソニー仙台FC | 勝ち点21 | -3
12位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点20 | -1
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点18 | -4
14位 横河武蔵野FC | 勝ち点13 | -13
15位 ミネベアミツミFC | 勝ち点12 | -17
16位 クリアソン新宿 | 勝ち点11 | -17

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【明治安田J3第12節まとめ】首位・栃木Cは八戸とゴールレスドロー、2位FC大阪は首位と勝ち点で並ぶ白星

明治安田J3リーグ第12節の10試合が6日、7日にかけて各地で行われた。 <h3>【八戸vs栃木C】上位対決は痛み分け</h3> 首位の栃木シティ(勝ち点24)と3位のヴァンラーレ八戸(勝ち点20)の上位対決。試合は立ち上がりから攻め合う形となり2分に八戸は澤上竜二がクロスを頭で合わせるが、GK相澤ピーターコアミが好セーブ。栃木Cは4分に相澤ピーターコアミのロングフィードに抜け出したピーター・ウタカがGK大西勝俉をかわしてシュートを放つが、ポストに嫌われる。 ここまで9試合無敗を続けている栃木Cがペースを握っていく中で、4試合連続ゴール中の田中パウロ淳一に5試合連続ゴールの期待もかかったが、0-0のゴールレスドローに終わった。 <h3>【奈良vs宮崎】宮崎がしっかりと勝ち切り3位浮上</h3> 5位の奈良クラブ(勝ち点19)と4位のテゲバジャーロ宮崎(勝ち点19)の勝ち点で並ぶ戦い。中2日での戦いとなった両者だが、アウェイの宮崎が押し込んでいく展開となる。 3分にはパスに抜け出た吉澤柊がシュートも、ミートせずに枠外に。5分にはボックス内で阿野真拓がシュートも、GKマルク・ヴィトがセーブする。 24分には左サイドのスペースに抜け出た下川陽太が前に出てきたGKの頭上を越えるループシュートを沈めるもこれはオフサイド。ゴールレスで試合を折り返すと、防戦だった奈良は58分にビッグチャンス。ボックス手前で川谷凪がボールを奪うと、ボックス右からグラウンダーのクロス。これを田村 亮介がダイレクトで合わせるがGKイ・チュンウォンがセーブ。こぼれ球を田村 翔太がシュートするとブロックされるも、岡田 優希が再びシュートを狙うが右ポストに嫌われる。 ゴールレスのまま迎えた中、88分に試合が動く。相手の横パスをインターセプトした井上怜がそのまま持ち出してGKとの一対一を決めて宮崎が先制。0-1で勝利した宮崎が3位に浮上した。 <h3>【FC大阪vs松本】エースのゴールでFC大阪が首位に勝ち点で並ぶ</h3> 2位のFC大阪(勝ち点22)と10位の松本山雅FC(勝ち点15)の試合。勝てば首位の栃木Cに勝ち点で並ぶFC大阪は序盤からペースを握っていく展開となる。 しかし、互いになかなかゴールが奪えない展開に。それでも松本は38分にチャンス。小川大貴がボックス手前から左足シュートも枠の右に外れる。すると40分にFC大阪が先制。センターサークル内で佐藤諒が左サイドからのパスをダイレクトで前線へ送ると、抜け出した島田拓海が落ち着いて流し込みゴール。島田は3試合連続ゴールとなった。 FC大阪はさらに42分にもビッグチャンス。左からのクロスをファーサイドで増田隼司がヘッド。これはGK大内一生がセーブすると、こぼれ球を佐藤がシュートも、GK大内が体を張って止める。 後半は互いにゴールを目指すも、やはりゴールが遠い展開に。結局前半のゴールが決め手となり、1-0でFC大阪が勝利し、首位の栃木Cと勝ち点で並ぶこととなった。 その他、FC琉球に勝利した鹿児島ユナイテッドFCが5位、ツエーゲン金沢に勝利したギラヴァンツ北九州が6位に浮上し、昇格プレーオフ圏内に入った。 <h3>◆明治安田J3リーグ第12節</h3> ▽5/6(火) 福島ユナイテッドFC 2-4 ザスパ群馬 【福島】 中村翼(後10) 清水一雅(後51) 【群馬】 青木翔大(前39) 小西宏登(前43) 高橋勇利也(後14) 米原秀亮(後27) ヴァンラーレ八戸 0-0 栃木シティ 栃木SC 1-0 AC長野パルセイロ 【栃木SC】 矢野貴章(後46) SC相模原 1-0 ガイナーレ鳥取 【相模原】 加藤大育(後43) ツエーゲン金沢 0-1 ギラヴァンツ北九州 【北九州】 河辺駿太郎(前24) 奈良クラブ 0-1 テゲバジャーロ宮崎 【宮崎】 井上怜(後43) 高知ユナイテッドSC 0-2 カマタマーレ讃岐 【讃岐】 附木雄也(後34) 大野耀平(後40) FC琉球 1-2 鹿児島ユナイテッドFC 【琉球】 高木大輔(前29) 【鹿児島】 近藤慶一(前11) 岡崎慎(後47) FC岐阜 3-2 アスルクラロ沼津 【岐阜】 ドゥドゥ(前3) 横山智也(前7) 西谷亮(前11) 【沼津】 鈴木拳士郎(前38) 菅井拓也(後24) ▽5/7(水) FC大阪 1-0 松本山雅FC 【FC大阪】 島田拓海(前40) 2025.05.07 21:02 Wed
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【明治安田J3第11節まとめ】J3新規参入の栃木CがFC大阪との首位攻防戦を制して首位浮上! 宮崎は高知を相手に2点差を逆転して3位浮上

明治安田J3リーグ第11節の10試合が3日に各地で行われた。 <h3>【栃木CvsFC大阪】初のJ3挑戦の栃木Cが首位浮上</h3> 2位の栃木シティと首位のFC大阪の一戦。首位攻防戦となった中、ホームの栃木Cが主導権を握ることに開始6分、右サイドを仕掛けた田中パウロ淳一がクロスを入れると、相手のハンドを誘いPKを獲得。これを田中が自らしっかりと決めて栃木Cが先制。得意の「えっほえっほ」のパフォーマンスを見せる。 さらに18分、栃木CはGK相澤ピーターコアミがロングフィードを送ると、これを抜け出てトラップした平岡将豪が切り返しから豪快に決めてリードを広げる。 首位のFC大阪は栃木Cのペースに飲まれていた中、76分には自陣でボールを奪うと西村 真祈のスルーパスに反応した島田 拓海が決めて1点を返すことに。それでも反撃はここまでとなり、2-1で栃木Cが勝利して首位に浮上した。 <h3>【宮崎vs高知】土壇場の勝利で宮崎が3位浮上</h3> 6位のテゲバジャーロ宮崎は10位の高知ユナイテッドSCをホームに迎えた。 試合は33分に高知がカウンターから新谷聖基が決めて先制すると、44分には相手のハンドで得たPKを小林心が決めて前半で2点をリードする。 宮崎は2点ビハインドとなったが51分に反撃。左サイドからのクロスに対して橋本啓吾がヘッドで合わせて1点を返すと、78分にも左からのクロスを今度は黒木謙吾がヘッドで同点に追いつく。 2つのクロスから追いついた宮崎だったが89分にドラマが。ロングボールから、最後は橋本が泥臭く決め切って大逆転。3-2で勝利し、3位に浮上した。 なお、3位の鹿児島ユナイテッドFCは7位の奈良クラブに1-2、4位のツエーゲン金沢は16位の松本山雅FCに2-1、5位のギラヴァン北九州は11位の栃木SCとゴールレスドローとなり、勝ち点を伸ばせなかった。 <h3>◆明治安田J3リーグ第11節</h3> ▽5/3(土) 栃木シティ 2-1 FC大阪 【栃木C】 田中パウロ淳一(前6) 平岡将豪(前18) 【FC大阪】 島田拓海(後32) ザスパ群馬 1-1 FC岐阜 【群馬】 加々美登生(後45) 【岐阜】 粟飯原尚平(後8) アスルクラロ沼津 0-1 ヴァンラーレ八戸 【八戸】 音泉翔眞(前7) ガイナーレ鳥取 2-0 FC琉球 【鳥取】 三木直土(前32、後15) カマタマーレ讃岐 1-2 福島ユナイテッドFC 【讃岐】 大野耀平(後14) 【福島】 樋口寛規(前7、後43) ギラヴァンツ北九州 0-0 栃木SC テゲバジャーロ宮崎 3-2 高知ユナイテッドSC 【宮崎】 橋本啓吾(後6、後44) 黒木謙吾(後33) 【高知】 新谷聖基(前33) 小林心(前44) 鹿児島ユナイテッドFC 1-2 奈良クラブ 【鹿児島】 福田望久斗(後28) 【奈良】 岡田優希(後2) 田村翔太(後24) 松本山雅FC 2-1 ツエーゲン金沢 【松本】 田中想来(前29、後5) 【金沢】 長倉颯(前38) AC長野パルセイロ 1-1 SC相模原 【長野】 藤川虎太朗(後47) 【相模原】 高井和馬(後44) 2025.05.03 22:10 Sat
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“決断” 現役続行かソニーで社業専念か…J3参入高知に新天地を求めた伊藤綾汰24歳「高知のことをすごくいいチームだなって…Jリーグに挑戦したい」

2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSC。新戦力としてソニー仙台FCから加入したMF伊藤綾汰(24)が「現役続行」という決断の経緯を語った。 昨年12月、史上初開催のJ3・JFL入替戦でY.S.C.C.横浜を撃破し、JFLからJ3へのステップアップを掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とも言われた南国土佐にJクラブが誕生した。 クラブの“J仕様”をブラッシュアップするべく関係者らが日々奔走するなか、新加入選手としてソニー仙台FCからやってきたのが伊藤綾汰。 尚志高校3年次に背番号「10」を背負って選手権4強メンバーとなり、法政大学を経て、2023年から地元仙台の名門実業団・ソニー仙台FCで主軸MFとして活躍していた24歳である。 しかし、2年間所属するソニーのJFL退会、活動終了を告げられ、結果的に新天地を求めることに。今年高知でJリーガーとなるわけだが、「大学時代は就職活動もしていたんです」と言う。 「プロサッカー選手の道は諦めかけていました。だけど、就活をするなかで『やっぱりどこかでサッカー続けたいな』って」 「(大学)4年生の秋ごろ、進路をようやくサッカーに切り替えて、いくつかのJリーグクラブに練習参加したりして。だけど、なかなかオファーを貰えず…そこへソニー仙台から声をかけて貰い、練習参加も経て入団が決まりました。ソニーに拾っていただいた形ですね」 伊藤のサッカーキャリアをつないだソニーは昨年9月、半世紀以上にわたる歴史に幕を下ろすと発表。引退して社業に入る選手も少なくないなか、24歳伊藤は現役続行を選択した。 「活動終了を聞いたときは唖然としましたね。発表前日だったんですけど、全くもって予想しなかったこと…サッカーを続けるべきか社業に専念するべきか、最初はかなり迷いました」 「深く考えていたなかで、高知ユナイテッドさんからお話をいただいたんです。そして、Jリーグの舞台で挑戦できる機会なんてなかなか貰えないだろうな…と。挑戦したい気持ちが強くなり、サッカーを続けることに決めました」 高知からの打診で現役続行を決意した伊藤。 高知との対戦経験も決断に影響したようで、26日の新体制発表会では「2年間で1度も高知に勝てませんでした。手強い相手だったぶん、今年からチームメイトになるので心強いです」とコメント。話を聞くと「高知のことを『すごくいいチームだな』って。『このチームでサッカーできる』というのもありましたね」と語った。 年が明けてから東北仙台を離れ、「高知県に来てまだ3週間くらい。晴れの日が多くて温かいですね」と話す伊藤。新天地入りして日は浅いが、キャリア初のJリーグはもう目の前だ。 「瀬尾純基くん(※)とは高知ユナイテッドへの加入が決まる前から連絡を取り合っていました。高知の色んなことを教えてくれましたし、実際来てからも仲良くさせて貰っています」 (※)2023年にソニー所属で昨季高知入り 「僕の得意な部分は『チャンスメイク』や『シュート精度』。多くのゴールに絡みたいし、そこに至るまでの“動き”も大事にしています。高知の勝利につながれば嬉しいですね」 「Jリーグの舞台でサッカーができる…自分が持っている全てをこの舞台で出し尽くしたいですね。高知ユナイテッドSCの勝利に貢献できるよう、引き続き頑張っていきます」 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC カンセキスタジアムとちぎ ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00KO 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 <span class="paragraph-title">【高知ユナイテッドSC公式X】J3初戦!奴田原さんと行く0泊3日弾丸バスツアー</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">【2/16(日) 栃木SC戦】<br>名鉄観光様による「J3初戦!奴田原さんと行く0泊3日弾丸バスツアー」を開催いたします<br><br>明治安田J3リーグ初戦となる歴史的な試合をみんなで観戦に行きましょう!<br><br>詳細・お申し込みはこちら<a href="https://t.co/vfprDtJkOI">https://t.co/vfprDtJkOI</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/DbTKyTa6Yr">pic.twitter.com/DbTKyTa6Yr</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883747559518486753?ref_src=twsrc%5Etfw">January 27, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.28 17:00 Tue
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“野球王国”高知からJリーグへ… “サッカー不毛の地”を覆せ!【JFL高知の歩み】

“Jなし県”高知。野球王国として知られる一方、“サッカー不毛の地”とさえ言われるこの高知で今年、「高知ユナイテッドSC」が熱を帯びている。JFLで2000人、天皇杯で3000人、7000人という観客動員を記録するなど大きな変化が起きている中で、Jリーグ参入を掲げる彼らはこれまでどんな道のりを歩んできたのか。過去を紐解けば、未来へのヒントとなるかもしれない。【第1回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~NPB(プロ野球)球団がなくとも野球は文化~</span> 「高知県のスポーツと言えば?」と問われて「高校野球」が頭に思い浮かぶ人は多いと思う。名将・馬渕史郎率いる明徳義塾高校野球部は夏の甲子園優勝1回、秋の神宮大会優勝2回を誇り、社会問題化した星稜高校の4番・松井秀喜に対する“5打席連続敬遠”が色濃く残る人も多いはずだ。 また、明徳義塾と半世紀近く覇権を争う高知高校野球部は甲子園で春夏ともに優勝経験があり、こちらは“ミスター・ロッテ”有藤通世氏、弘田澄男氏などを輩出。この2人はプロ野球史に名を残す高知県出身のスタープレーヤーだ。 高知県とNPBの関係性で言えば、レギュラーシーズンに前後し、多くの球団が秋季・春季キャンプで温暖な高知へと来県。なかでも阪神タイガースは1965年から毎年訪れ、かつて高知県出身の最強クローザー・藤川球児氏を擁していたこともあって県民の間で人気が根強いと聞く。 したがって「高知県のスポーツと言えば?」に対しては、明徳義塾や高知高校に代表される「高校野球」と答えるか、ストレートに「野球」と答えるのが妥当か。もちろん独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)も根強い人気を誇る。 では、そろそろ本題へ。NPB球団がなくとも「野球」が文化として根付く高知県において「サッカー」はどういった立ち位置か。 全国高校サッカー選手権大会における高知県勢の最高成績は、全47都道府県から代表校が参加するようになった第62回大会(1983年度)以降でベスト8。高校総体(インターハイ)でも高知県勢がベスト8の壁を破ったことは一度もない。 高知県出身のJリーガーで代表的な存在は元ガンバ大阪DF山口智であり、今のところ、高知県出身選手で唯一の日本代表経験者。他には元名古屋グランパスMF吉村圭司、元セレッソ大阪FW小松塁などがいるが、他県と比べて高知県のJリーガー輩出数は非常に少なく、現役選手はなんと1人。高知ユナイテッドSCのジュニアユース育ちで、カマタマーレ讃岐でプレーするDF山本勇武(18)のみだ。 また、2000年代に入って四国から徳島ヴォルティス(05年)、愛媛FC(06年)、カマタマーレ讃岐(14年)とJクラブが誕生していったなか、高知が四国4県で唯一の“Jなし県”となってもうすぐ10年に。取り残されている感は否めない。 1993年のJリーグ誕生から30年…2023年現在、“Jなし県”は高知を含めて6県のみ。高知以外には、福井、滋賀、三重、和歌山、島根にないが、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、アルテリーヴォ和歌山とJリーグ入りを目指すクラブがある県はもちろんある。Jクラブを擁する県と優劣をつける必要はないのだが、サッカーを愛する高知県の人たちが「いつか高知にもJクラブを…」という想いを長年にわたって抱き続けているのは言うまでもない。 このように高知県はプロアマ問わず野球が浸透も、その反面、“サッカー不毛の地”と呼ばれ、Jリーグ誕生後はいつしか“Jなし県”という呼称も定着。しかし、年号が令和となった2019年、高知県のサッカー界は大きな一歩を遂げる。 (中編に続く) ◆クラブ名改称にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み/第2回(全3回)】 2023.11.01 21:45 Wed
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クラブ名変更にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み】

NPB(プロ野球)球団がなくとも「野球」が根付き、球史に名を残すスターを輩出してきた高知県。一方で「サッカー」では今や6県しかない“Jなし県”のひとつとなり、県出身の現役Jリーガーは1人だけ。2023年夏、「高知ユナイテッドSC」の躍進で、そんな高知県のサッカーに日本全国から注目が集まることとなる。【第2回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452484" target="_blank">前編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~天皇杯でJ1勢に2連勝~</span> 2023年6月7日、第103回天皇杯2回戦が全国各地で行われ、J1リーグのガンバ大阪は本拠地・パナソニックスタジアム吹田で高知ユナイテッドSC(高知県代表)と対戦。開始4分で先制点を奪われると、41分には追加点も献上し、試合終盤に1点を返すも1-2の敗戦となった。 そう、天皇杯の風物詩“ジャイアントキリング”が成立した瞬間だ。G大阪はJ1制覇2回、アジア制覇1回を誇る関西随一の名門。その本拠地へと乗り込んできた「高知ユナイテッドSC」は県予選を勝ち抜いて天皇杯に出場する日本フットボールリーグ(JFL)所属の社会人チームだ。 「高知から本気でJリーグ!」を合言葉に県勢初のJリーグ参入を掲げる彼らは、2023シーズンのJFLで第26節を終えて6位。来季のJ3参入が「継続審議」とされているなかでも、残り4試合でJ3参入の最低ラインとなる「2位以内確保」を目指して奮闘しているところである。 話を天皇杯での躍進に戻そう。 G大阪撃破という快挙に沸いた高知県。高知は続く3回戦の横浜FC(J1)戦を本拠地・高知県立春野総合運動公園陸上競技場で戦い、この一戦には3000人超が来場。J1クラブのファンにはピンとこないかもしれないが、高知県でサッカーに3000人という集客は大きな数字なのだ。 結果、高知はG大阪に続いて横浜FCも1-0と撃破し、さらに沸き上がる高知県。3試合連続のJ1勢撃破を狙ったラウンド16では川崎フロンターレに敗れたが、今度は春野陸上競技場に7243人が来場。高知県の人口は66万6293人(令和5年10月1日現在)なので、川崎Fファンの存在を考慮しても、高知県民90〜100人に1人は来場した計算となる。 <span class="paragraph-subtitle">〜高知ユナイテッドSCって?〜</span> このように、今シーズンの天皇杯を大いに盛り上げ、地元のファンを大いに沸かせた高知ユナイテッドSC。しかし、彼らはどのような道のりを歩んできたクラブなのか、詳しく知るサッカーファンはあまりいないはずだ。 それもそのはず、高知ユナイテッドSCは前身時代を含め、Jリーグ誕生前の1977年から2018年にかけて40年以上も四国サッカーリーグに所属。この間、四国を代表する社会人の強豪であり続けてきたかと言えばそうでもなく、42年間でリーグ制覇は9回となっている。 それでも、四国から3番目のJクラブとしてカマタマーレ讃岐がJ2参入を果たし、いよいよ高知県が四国4県で唯一の“Jなし県”となった2014年、クラブは「南国高知FC」から「アイゴッソ高知」へと名称を変更。高知県のサッカー界全体がJリーグへの想いを強めるなか、四国リーグ優勝を争うライバルクラブを巻き込んだ変革期へと突入していく。 新生「アイゴッソ高知」は2014年の四国リーグで2位、2015年は3位に終わり、2005年以来の栄冠を逃すことに。2014年は同じ高知県の「高知UトラスターFC」が四国リーグ初制覇を成し遂げ、2015年もアイゴッソ高知を上回る2位という成績を収めている。 この2015年ごろから「アイゴッソ高知」と「高知UトラスターFC」の統合話が持ち上がり、年が明けた16年1月に統合が正式発表。新クラブの母体はアイゴッソ高知側が引き継ぐ(※1)こととなり、ともにJFL参入、Jリーグ参入を目指した高知県の2大クラブが1つになった新しいクラブは「高知ユナイテッドSC」と名付けられた。 (※1)高知UトラスターFCは活動を終え、「KUFC南国」が後継クラブとして四国サッカーリーグに参戦(2016〜) その後、「高知ユナイテッドSC」は1年目の2016年こそ四国リーグ2位に甘んじるも、優勝したFC今治のJFL昇格にも助けられ、2017〜19年にかけて3連覇を達成。四国における地位を確固たるものとする。 そして3連覇達成の2019年、高知は毎年11月に開催される全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)で2位となり、JFL昇格が決定。高知県は、長い長い年月をかけ、とうとう令和元年に全国リーグ(JFL)の舞台までクラブを送り込んだ。 ◆「高知県にJリーグを」目指すは来季のJ3参入!「残り4試合戦い抜きます」【JFL高知の歩み/第3回(全3回)】に続く 2023.11.02 21:00 Thu

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