セリエAでより洗練された万能型MF、離脱者続出オランイェの中盤救えるか/タイアニ・ラインデルス(オランダ代表)【ユーロ2024】
2024.06.16 18:00 Sun
オランダの注目はラインデルス
14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。
今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。
■オランダ代表
出場回数:2大会連続11回目
最高成績:優勝(1988)
ユーロ2020結果:ベスト16
予選結果:グループB・2位
監督:ロナルド・クーマン
◆注目選手
MFタイアニ・ラインデルス(ミラン)
1998年7月29日(25歳)
離脱者続出の中盤で躍動なるか。優勝候補数チームの下に位置する第2グループに属するオランイェでは、世界最高峰のDFであるファン・ダイク、通算45ゴールを挙げるエースのデパイら重鎮がキープレーヤーとなることに間違いない。また、ブンデスリーガで躍動したマートセン、フリンポン、シャビ・シモンズらサイドプレーヤーの活躍にも期待したいところだ。
ただ、今大会のカギを握る存在はフレンキー・デ・ヨング、トゥン・コープマイネルス、マールテン・デ・ローンら主軸の相次ぐ離脱で手薄となった中盤の軸を担う25歳となるはずだ。
[4-3-3]をメインに[3-4-2-1]のオプション採用も想定される中、クーマン監督が選んだ中盤は深めの位置でプレーするスハウテンを除き、ボックス・トゥ・ボックスタイプの選手が多く、ラインデルスには自身の特長を活かしながらオーガナイザー、バランサーという側面をより強調したプレーが求められることになる。
◆試合日程
▽6月16日(日)
《22:00》
【D】ポーランド代表 vs オランダ代表
▽6月21日(金)
《28:00》
【D】オランダ代表 vs フランス代表
▽6月25日(火)
《25:00》
【D】オランダ代表 vs オーストリア代表
◆招集メンバー
GK
1.バルト・フェルブルッヘン(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド)
13.ユスティン・バイロウ(フェイエノールト)
23.マルク・フレッケン(ブレントフォード/イングランド)
DF
2.ルシャレル・ヘールトライダ(フェイエノールト)
3.マタイス・デ・リフト(バイエルン/ドイツ)
4.ヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール/イングランド)
5.ナタン・アケ(マンチェスター・シティ/イングランド)
6.ステファン・デ・フライ(インテル/イタリア)
12.ジェレミー・フリンポン(レバークーゼン/ドイツ)
15.ミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム/イングランド)
17.デイリー・ブリント(ジローナ/スペイン)
20.イアン・マートセン(ドルトムント/ドイツ)
22.デンゼル・ダンフリース(インテル/イタリア)
MF
7.シャビ・シモンズ(RBライプツィヒ/ドイツ)
8.ジョルジニオ・ワイナルドゥム(アル・イテファク/サウジアラビア)
14.タイアニ・ラインデルス(ミラン/イタリア)
16.ジョエイ・フェールマン(PSV)
24.イェルディ・スハウテン(PSV)
26.ライアン・グラフェンベルフ(リバプール/イングランド)
FW
9.ワウト・ヴェグホルスト(ホッフェンハイム/ドイツ)
10.メンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリー/スペイン)
11.コーディ・ガクポ(リバプール/イングランド)
18.ドニエル・マレン(ドルトムント/ドイツ)
19.ブライアン・ブロビー(アヤックス)
21.ジョシュア・ザークツィ(ボローニャ/イタリア)
25.ステーフェン・ベルフワイン(アヤックス)
今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。
■オランダ代表
出場回数:2大会連続11回目
最高成績:優勝(1988)
ユーロ2020結果:ベスト16
予選結果:グループB・2位
監督:ロナルド・クーマン
MFタイアニ・ラインデルス(ミラン)
1998年7月29日(25歳)
離脱者続出の中盤で躍動なるか。優勝候補数チームの下に位置する第2グループに属するオランイェでは、世界最高峰のDFであるファン・ダイク、通算45ゴールを挙げるエースのデパイら重鎮がキープレーヤーとなることに間違いない。また、ブンデスリーガで躍動したマートセン、フリンポン、シャビ・シモンズらサイドプレーヤーの活躍にも期待したいところだ。
ただ、今大会のカギを握る存在はフレンキー・デ・ヨング、トゥン・コープマイネルス、マールテン・デ・ローンら主軸の相次ぐ離脱で手薄となった中盤の軸を担う25歳となるはずだ。
近年多くの逸材を輩出する国内の強豪AZで台頭し、昨夏ミランへのステップアップを遂げたインドネシアにルーツを持つMF。AZ時代には中盤の前目の位置で攻撃センス、推進力を遺憾なく発揮するダイナミズムを最大の売りとしてきたが、ロッソネリではより深い位置でビルドアップ、前線と中盤を繋ぐリンクマンとしての新境地を開いた。ボックス・トゥ・ボックスのスタイルはそのままに、よりシンプル且つ効果的なプレー判断が光る洗練された万能型MFに進化した印象だ。
[4-3-3]をメインに[3-4-2-1]のオプション採用も想定される中、クーマン監督が選んだ中盤は深めの位置でプレーするスハウテンを除き、ボックス・トゥ・ボックスタイプの選手が多く、ラインデルスには自身の特長を活かしながらオーガナイザー、バランサーという側面をより強調したプレーが求められることになる。
◆試合日程
▽6月16日(日)
《22:00》
【D】ポーランド代表 vs オランダ代表
▽6月21日(金)
《28:00》
【D】オランダ代表 vs フランス代表
▽6月25日(火)
《25:00》
【D】オランダ代表 vs オーストリア代表
◆招集メンバー
GK
1.バルト・フェルブルッヘン(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド)
13.ユスティン・バイロウ(フェイエノールト)
23.マルク・フレッケン(ブレントフォード/イングランド)
DF
2.ルシャレル・ヘールトライダ(フェイエノールト)
3.マタイス・デ・リフト(バイエルン/ドイツ)
4.ヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール/イングランド)
5.ナタン・アケ(マンチェスター・シティ/イングランド)
6.ステファン・デ・フライ(インテル/イタリア)
12.ジェレミー・フリンポン(レバークーゼン/ドイツ)
15.ミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム/イングランド)
17.デイリー・ブリント(ジローナ/スペイン)
20.イアン・マートセン(ドルトムント/ドイツ)
22.デンゼル・ダンフリース(インテル/イタリア)
MF
7.シャビ・シモンズ(RBライプツィヒ/ドイツ)
8.ジョルジニオ・ワイナルドゥム(アル・イテファク/サウジアラビア)
14.タイアニ・ラインデルス(ミラン/イタリア)
16.ジョエイ・フェールマン(PSV)
24.イェルディ・スハウテン(PSV)
26.ライアン・グラフェンベルフ(リバプール/イングランド)
FW
9.ワウト・ヴェグホルスト(ホッフェンハイム/ドイツ)
10.メンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリー/スペイン)
11.コーディ・ガクポ(リバプール/イングランド)
18.ドニエル・マレン(ドルトムント/ドイツ)
19.ブライアン・ブロビー(アヤックス)
21.ジョシュア・ザークツィ(ボローニャ/イタリア)
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ロナルド・クーマン
シャビ・シモンズ
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ナタン・アケ
ステファン・デ・フライ
ジェレミー・フリンポン
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イアン・マートセン
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ジョルジニオ・ワイナルドゥム
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UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝2ndレグ、スペイン代表vsオランダ代表が23日に行われ、延長戦までもつれ込んだ一戦は2戦合計5-5で終了。その後、PK戦を5-4で制したスペインが準決勝進出を決めた。 敵地で行われた初戦を2-2のドローに持ち込んだスペイン。わずかながらのアドバンテージを持ち帰ったホームゲームでは先発4人を変更。負傷のクバルシに代えてハイセンを起用したほか、ペドロ・ポロ、ペドリ、モラタに代えてミンゲサ、ダニ・オルモ、オヤルサバルが起用された。 対してホームで一時逆転も先勝を逃したオランダは、敵地での勝利を目指した一戦で先発1人を変更。サスペンションのハトの代役に追加招集のマートセンを起用した。 立ち上がりから拮抗した展開となったが、思わぬ形で早い時間帯にスコアが動く。6分、ボックス内でルーズボールに反応したオヤルサバルがDFファン・ヘッケと交錯。微妙な判定ながらもスペインにPKが与えられる。これをオヤルサバルが自ら右隅へ蹴り込んで8分の先制点とした。 幸先よく先制に成功したスペインは直後にもラミン・ヤマルのスルーパスに抜け出したオヤルサバルがゴールネットを揺らすが、惜しくもオフサイド判定。さらに、13分にはボックス左に抜け出したニコ・ウィリアムズが決定的なシュートを放ったが、ここはGKフェルブルッヘンのビッグセーブに遭う。 何とか連続失点を回避したオランダは徐々にボール保持でイーブンに持ち込んだが、リードを得たスペインがあえて持たせて前線のスピードを活かしたカウンターを狙っている印象もあり、なかなか効果的な攻めを見せられない。 前半半ばから終盤にかけて試合は膠着状態に陥ったが、全体的にスペインがうまくゲームコントロール。2戦合計3-2で試合を折り返した。 後半も拮抗した展開が続いたが、オランダが早い時間帯に追いつく。53分、ボックス内での競り合いの際にDFル・ノルマンからホールディングのファウルを受けたデパイが微妙な判定ながらPKを獲得。これをデパイ自ら豪快にゴール左上に蹴り込んだ。 この直後にはデパイが鋭いミドルシュートでGKウナイ・シモンにファインセーブを強いるなど、アウェイチームが俄然勢いを出すが、スペインもヤマルやニコのシュートで応戦。よりオープンな展開のなかでゴールを目指し合う。 そんななか、67分にはスペインの鮮やかなロングカウンターがスコアを動かす。自陣中央を持ち上がったヤマルが左サイドで背後を狙うニコへスルーパスを通す。中央にドリブルで切り込んだニコが冷静に自身の背後へクロスしたオヤルサバルへラストパス。1本目の左足シュートはGKフェルブルッヘンのセーブに遭うが、撥ね返りをへディングでゴール左隅へ流し込んだ。 この直後に殊勲のオヤルサバルを下げてフェラン・トーレスを投入したスペイン。これに対してオランダは78分に3枚替えを敢行。ヘールトライダ、クライファート、ガクポに代えてマレン、シャビ・シモンズ、ラングを投入。フリンポンを右サイドバックに移してより攻撃的な布陣に変更した。 すると、オランダのこの交代策が見事に機能。79分、左サイドを起点とした崩しからカウンタープレスの形でラングがボックス付近でボール奪取。ペナルティアークのシャビ・シモンズが絶妙なラストパスをボックス左のマートセンに繋ぐと、アストン・ビラDFが鋭い左足シュートをゴール右隅に突き刺し、値千金の代表デビューゴールを奪った。 これで2戦合計4-4のイーブンとなった試合はホームのスペインがよりリスクを冒してゴールを目指したが、90分間で勝負を決めるゴールを奪うことはできず。準決勝の行方は延長戦以降の戦いに委ねられた。 延長戦の前半ではスペインがポロ、オランダがブロビーと交代カードを切っていくが、試合は膠着。だが、103分にはラ・ロハの若きエースが決定的な仕事を果たした。ハーフウェイライン手前の最後尾でボールを持ったハイセンが狙いすました浮き球フィードを前線に供給。これを絶妙なファーストタッチで収めてボックス内に持ち込んだヤマルがカットインから完璧な左足シュートをゴール左隅に突き刺した。 このゴラッソで勝負ありかに思われたが、オランダが驚異の粘りで三度追いつく。延長後半立ち上がりの108分にボックス内に抜け出したシャビ・シモンズがGKウナイ・シモンに倒されてPKを獲得。これをシャビ・シモンズ自らゴール右隅に突き刺した。 その後、両者は最後までゴールを目指し合ったが、延長後半終了間際のマレンの決定的なシュートはGKウナイ・シモンの好守に阻まれた。この結果、延長戦でも決着は付かずにPK戦へ突入となった。 そのPK戦では4人目でオランダがラング、スペインがヤマルの失敗したなかでサドンデスに突入。6人目では先攻のオランダのマレンの右を狙ったシュートをGKウナイ・シモンが見事にセーブすると、後攻のスペインはペドリが冷静に右隅へ蹴り込んで決着。 オランダとの激闘を制した王者スペインは6月に行われる準決勝でフランス代表と対戦する。 スペイン代表 3-3(PK:5-4) オランダ代表 【スペイン】 ミケル・オヤルサバル(前8[PK]、後22) ラミン・ヤマル(延前13) 【オランダ】 メンフィス・デパイ(後9[PK]) イアン・マートセン(後34) シャビ・シモンズ(延後3[PK])】 <span class="paragraph-title">【動画】激闘!スペインvsオランダの強豪対決</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="kDfIgfuRrmM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.24 07:41 Mon2
メリーノ土壇場弾スペインが敵地でドローに持ち込む! オランダは一時逆転も若手DFハト乱調響き先勝逃す…【UNL】
UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝1stレグ、オランダ代表vsスペイン代表が20日に行われ、2-2のドローに終わった。 グループA3をドイツに次ぐ2位通過となったオランダは、ベスト4進出を懸けたホーム開催の初戦でファン・ダイクやガクポ、ラインデルス、フレンキー・デ・ヨング、デパイら主力を起用した。 対してグループA4首位通過で連覇を狙うスペイン。この重要な一戦では守護神ウナイ・シモンを始めクバルシ、ペドリ、ラミン・ヤマルのバルセロナ勢に、スビメンディやモラタがスタメン起用となった。 立ち上がりから一進一退の攻防が繰り広げられたが、ホームチームのミスをしたたかに突いたアウェイチームが先制に成功する。9分、相手陣内右サイドでGKからパスを受けたハトがトラップをミスしてもたついたところをヤマルが圧力をかけてボール奪取。内側でサポートに入ったペドリがボックス中央に走り込むニコ・ウィリアムズにラストパス。ややマイナスに入ったボールを巧みな反転でリカバリーしたニコが冷静にゴールネットへ流し込んだ。 ミス絡みの失点で厳しい入りとなったオランダは徐々に相手の攻勢を撥ね返し、イーブンの展開に持ち込む。だが、セットプレー以外でなかなか攻め手を見い出せない。それでも、28分には右サイドでのフリンポンの強引な仕掛けを突破口に厚みのある攻撃を見せると、ボックス中央で収めたクライファートがボックス左のガクポへラストパス。これをリバプールFWが冷静にゴール右隅へ蹴り込んだ。 この同点ゴールによって形勢はホームチームに傾くと、ラ・ロハにアクシデント発生。足を痛めたクバルシがプレー続行不可能となり、41分にハイセンが生まれ故郷のオランダ相手にスペインA代表デビューを果たすことになった。 前半終了間際のラインデルスの決定的なシュートはクロスバーに阻まれるも、勢いを失うことなく後半に入ったオランダ。すると、キックオフから40秒過ぎに右サイドで縦に仕掛けたフリンポンからの丁寧な折り返しに反応したラインデルスがボックス中央から狙いすました左足シュートをゴール左隅に突き刺し、電光石火の逆転ゴールとした。 試合を引っくり返したオランダは守りに入ることなく、以降も積極的に3点目を目指して戦っていく。これに対してなかなか反発力を示せないスペインは66分、2ndレグも意識してかペドリ、ヤマルら主力を下げてダニ・オルモ、オヤルサバルとフレッシュな選手を投入する3枚替えを敢行した。 ただ、オランダも75分を過ぎてコープマイネルス、シャビ・シモンズと実力者をピッチに送り込み、ゲームの流れを渡さない。しかし、81分にはボールを失いそうになったハトがイーブンボールに突っ込んだ際に相手のル・ノルマンの足首に足裏を見せたハードチャージを見舞ってしまい、痛恨の一発退場に。 この退場をきっかけに流れが大きく変わると、84分にデ・ラ・フエンテ監督が切った交代カードが土壇場で試合を動かした。 93分、相手陣内左サイドでカットインしたニコの鋭いシュートがゴール前の密集を抜けると、難しい対応となったGKフェルブルッヘンはゴール前にはじくのが精いっぱいに。すると、このこぼれに詰めたメリーノが冷静に右足でゴールネットへ流し込んだ。 残り時間で逆転まで持って行くことはできなかったが、敵地で土壇場ドローに持ち込んだスペインが23日にホームで行われる2ndレグへ若干のアドバンテージを手にした。 オランダ代表 2-2 スペイン代表 【オランダ】 コーディ・ガクポ(前28) タイアニ・ラインデルス(後1) 【スペイン】 ニコ・ウィリアムズ(前9) ミケル・メリーノ(後48) 2025.03.21 07:08 Fri3
「彼らは我々よりも運が良かった」敵地で善戦もPK戦で屈したクーマン監督はチームの奮闘称える
オランダ代表のロナルド・クーマン監督が、PK戦の末に敗れたスペイン代表との激闘を振り返った。 オランダは23日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝2ndレグでスペインと対戦し、延長戦までもつれ込んだ一戦は2戦合計5-5で終了。その後、PK戦を4-5で落とし、無念のベスト8敗退となった。 ホームでの1stレグを2-2のドローで終えていたなか、敵地での大一番に臨んだオランダ。FWメンフィス・デパイのPK、DFイアン・マートセンの代表初ゴールによって2度のビハインドを追いついて90分の戦いを終了。延長戦でも先行される厳しい展開となったが、MFシャビ・シモンズのPKで追いついてPK戦まで持ち込んだ。 しかし、そのPK戦ではFWノア・ラングがクロスバー、FWドニエル・マレンがGKウナイ・シモンに止められて無念の敗退となった。 同試合後、クーマン監督は少しの運が結果を分けたと激闘を振り返った。オランダ『ESPN』が伝えている。 「ウナイ・シモンが我々のチャンスを2、3回防いだが、我々のゴールキーパーもスペインのチャンスを2、3回防いだ。細かい点が勝敗を分けた。フットボールのせいでも、激しさのせいでもない。彼らは我々よりも運が良かった」 さらに、「スペインのこのピッチで3ゴールを決めるのは大きなこと」と敵地で奮闘したチームを称えている。 「両チームともファイナルフォーに進出すべきだと思うが、それは不可能だ」 「私はチームをとても誇りに思っている。彼らは3回ビハインドを追いついた。文句は言えないし、戦わなければならない」 その後も、敵将ルイス・デ・ラ・フエンテ監督の意見に賛同する形で、2つの素晴らしいチームによる素晴らしい試合で、個々の才能が豊かだったとスペクタクルな内容を好意的に受け止めた。 2025.03.24 11:45 Mon4
3度追いつかれてPK戦で勝ち抜けのデ・ラ・フエンテ監督「ファンにとって美しい試合」ポジティブに捉える
スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、「ファンにとって美しい試合」とPK戦までもつれ込んだオランダ代表との激闘を振り返った。 スペインは23日、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のファイナルズ・準々決勝2ndレグでオランダと対戦し、延長戦までもつれ込んだ一戦は2戦合計5-5で終了。その後、PK戦を5-4で制して準決勝進出を決めた。 敵地での1stレグを2-2のドローに持ち込み若干のアドバンテージを得て臨んだ2ndレグ。FWミケル・オヤルサバルのドブレーテによって2度先行する展開も、オランダの粘りにあって2-2で90分の戦いが終了。延長戦ではFWラミン・ヤマルのゴラッソでリードを手にしたが、この試合2本目のPKを決められて勝ち切れず。 それでも、PK戦では互いに1人ずつが失敗したなか、守護神ウナイ・シモンが相手7人目を見事な読みでストップし、最後はMFペドリが決め切って激闘を制した。 同試合後、デ・ラ・フエンテ監督は3度のリードを守り切れない展開となったものの、スペクタクルな一戦を制したことをポジティブに捉えた。スペイン『アス』が伝えている。 「昨日は(試合会場の)バレンシアに感謝することから始めたが、今日も同じことをする。延長戦とPK戦で予選はより壮大なものになった。確かに監督よりもファンにとって美しい試合だった。要するに、我々はスペクタクルを見たと思う」 「苦戦について話すと、ネガティブな意味合いがあるように思える。そして、苦しみのないスポーツは理解できない。このような状況において、我々は安心している。このチームは飽くことを知らず、野心的で、勝ち続けたいからだ」 勝負を分けたPK戦に関しては唯一失敗となったヤマルを除き、5人が交代選手でそのすべてが成功した。PKキッカーを含めたPK戦での戦略について問われた指揮官は、ヤマルを擁護しつつ自らのプランがうまくいったことに安堵した。 「最後の2回の交代、特に最後の交代は(PK戦を想定して)考えていたことだというのは本当だ。ラミンは今は動揺しているが、満足している。彼は我々が必要としていたものを与えてくれたが、彼はまだ成長し、成熟しているし、私はまだ彼に満足している」 「今週はPK戦の可能性を想定し、専門家はそちらに重点を置いた。しかし、我々がやろうとしているのは、選手たちの責任を軽減することだ。何よりも、彼らの素晴らしい勇気を認めること。最初の5人はすでに決まっていたし、ペドリの6人目も決まっていた。ここではすべてが訓練されており、細かいところまで準備を整えようとしているが、選手の姿勢とパフォーマンスが重要だった」 今回の勝利によって大会連覇にまた一歩近づいたラ・ロハ。準決勝ではフランス代表との対戦がすでに決定しているが、一部で指摘される「マイナーな大会」との意見に反論しつつ、全力でタイトル獲得に臨みたいと決意を示した。 「この代表チームは非常に若く、素晴らしい実績があり、重要なのは選手たちの姿勢だと思う。彼らは飽くことを知らず、競争し続けたい、勝つために競争したいと考えている」 「2年前に、ある有名な人物が『これはマイナーな大会』だと言ったことを覚えている。準決勝には、世界チャンピオンが3カ国、ヨーロッパチャンピオンが1カ国いる。彼らは我々に勝つ可能性があるが、我々は戦う。代表チームの成功が長く続くことを願っているが、永遠に勝つことはできない」 2025.03.24 11:30 Mon5