格上相手の敗戦をリーグ戦に活かせるか? JFL勢、地域リーグ勢、都道府県リーグ勢の2回戦まとめ【天皇杯】

2024.06.12 22:15 Wed
©超ワールドサッカー
12日、第104回天皇杯の2回戦32試合が全国各地で行われた。ここではJFL勢、地域リーグ勢、都道府県リーグ勢として今大会参戦のクラブにクローズアップする。(カッコ内は都道府県ではなく所属カテゴリー)

◆都道府県リーグ勢

▽三菱重工長崎(長崎県1部) 0-9 清水(J2)
長崎の地に長く歴史を持ち、通算11回目の天皇杯出場となった長崎県1部王者・三菱重工長崎SC。1回戦の大学生チーム撃破で16年ぶりとなる天皇杯白星を挙げ、2回戦は清水エスパルスとの対戦に。敵地日本平に乗り込んでの一戦は、開始早々の失点を皮切りに0-9と大敗…この差は致し方ない。この経験を2017年以来となる九州サッカーリーグ復帰に繋げたい。

◆地域リーグ勢
▽福山(中国) 0-8 福岡(J1)

地域リーグやJFLを見つめるファンにお馴染みの中国サッカーリーグ王者・福山シティFC。魅力溢れるムービングフットボールが歴代指揮官から受け継がれるなか、J1屈指の堅守を誇るアビスパ福岡と対戦…結果は元イラン代表FWシャハブ・ザへディの2発などに沈んで0-8大敗に。3年連続の地域CL行き、念願のJFL参入を目指す福山。やはり、この経験を活かしたい。

▽下関(中国) 2-11 広島(J1)

中国サッカーリーグの第二勢力、昨季3位のFCバレイン下関。元J2山口のFW岸田和人が所属するなか、今季は順調に勝ち点を稼ぐ福山やSRC広島に差をつけられリーグ5位となっているが、天皇杯はクラブ史上初の1回戦突破。2回戦ではサンフレッチェ広島に実力差を見せつけられる11失点惨敗となったが、2得点に何かを見出し、今後の浮上へ足掛かりとできるか。

▽ジェイリース(九州) 1-3 C大阪(J1)

大分県の実業団クラブ、昨季九州サッカーリーグ3位で全国社会人サッカー選手権大会にも出場…地域CLまであと一歩だったジェイリースFC。大分トリニータ等で活躍した著名な元Jリーガーが非常に多い彼らは、敵地ヨドコウでセレッソ大阪と対戦し、1-3と惜敗。DF福本考佑が意地の1点も及ばなかった。九州リーグでは現在2位…優勝とJFL昇格へ力はある。

▽JSC(北信越1部) 1-0 名古屋(J1)

新潟県のサッカー専門学校、JAPANサッカーカレッジ(JSC)が運営するJAPAN.S.C.。現在北信越フットボールリーグ1部で福井ユナイテッドFCを抑えて首位というなか、敵地・豊田スタジアムで名古屋グランパスを撃破だ。51分、今季北信越1部で5試合8得点の24歳FW上元直樹が決めた一発を守り抜き、美しきジャイキリを完成させた。

◆日本フットボールリーグ(JFL)勢

▽高知(JFL) 1-2 鳥栖(J1)

昨季天皇杯でJ1勢に対してジャイキリ2回、今季はJFLで首位をひた走るという高知ユナイテッドSC。自慢の堅守速攻に加え、吉本岳史監督体制3年目でチーム全体が進化した印象の彼らだが、今回は惜しくも2回戦敗退…サガン鳥栖相手にカウンター一辺倒ではないサッカーを展開も1-2の惜敗に。後半AT弾で大逆転勝利の直近リーグ戦から中2日、大健闘だ。

▽栃木C(JFL) 1-3 札幌(J1)

昨季関東サッカーリーグ1部2位で、今季よりJFL昇格の栃木シティ。豊富な資金力で自前のホームスタジアムも有する栃木Cは、1回戦で同じJFLの横河武蔵野FCに勝利し、2回戦では北海道コンサドーレ札幌との対戦に。結果はFW表原玄太が1点を返すも1-3惜敗に…ただ、昇格組ながらもJFL(現在)3位、リーグ最多得点の底力は見せつけた。いざ、さらなる高みへ。

▽V三重(JFL) 0-3 FC東京(J1)

三重県勢初のJリーグ参入へ、アトレチコ鈴鹿(JFL)やFC.ISE-SHIMA(東海1部)を凌駕し、最も近い位置にいると言ってよいであろうヴィアティン三重。JFL屈指の集客力を誇るオレンジ軍団は、今大会1回戦にて2017年のJFL昇格同期であるFC今治を下すも、2回戦はFC東京に0-3で力負けとなった。クラブの輝かしい未来へ、この経験を必ずや糧にしたい。

▽Honda(JFL) 0-2 甲府(J2)

言わずと知れた国内最強の実業団、JFLの盟主にして“Jへの門番”、昨季JFL王者のHonda FC。2019年の浦和レッズ撃破でさえ、見る人によっては驚きではないと言う彼らは、アマチュアシードとしてヴァンフォーレ甲府と対戦…途中出場ピーター・ウタカ2発で惜しくも敗れている。Hondaの天皇杯敗退は、J3参入を目指す他のJFLクラブにとって厄介でしかない。

▽ソニー(JFL) 0-2 川崎F(J1)

JFLでHondaとともに門番的役割を担う、世界のSONYはソニー仙台FC。今季リーグで不振にあえぐなか、1回戦で群馬県代表・関東サッカーリーグ2部のTonan前橋に勝利したが、2回戦は川崎フロンターレに0-2と敗れることに。普段より一段と高いレベルでの試合を経て、リーグの巻き返しに活かせるか。Hondaやソニーが強いと、他のチームも一層気が引き締まる。

吉本岳史の関連記事

2025シーズンのJリーグに向けた最新の移籍情報を網羅。選手・監督の退団や引退、移籍をクラブごとにまとめてチェック。 J1、J2、J3の全部60クラブの移籍情報をまとめています。 ※最終更新日:2025年3月3日 [ J2移籍情報 | J3移籍情報 ] ◼︎明治安田J1移籍情報 ※カッコ内は発 2025.03.03 21:00 Mon
高知ユナイテッドSCにとって歴史的な2025シーズンがいよいよ幕を開ける。 昨年12月の入替戦を制し、日本フットボールリーグ(JFL)から明治安田J3リーグへの栄転を掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とさえ呼ばれた南国土佐に、史上初のJクラブが誕生した。 年の瀬には吉本岳史監督が電撃退任し、サポーター間で大き 2025.02.13 17:00 Thu
2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSC。MF上月翔聖(24)はチームに欠かせない存在である。 昨年12月、史上初開催のJ3・JFL入替戦でY.S.C.C.横浜を撃破し、JFLからJ3へのステップアップを掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とも言われた南国土佐にJクラブが誕生した。 2025.01.26 16:32 Sun
高知ユナイテッドSCは9日、立田将大ヘッドコーチ(34)の留任を発表した。 立田ヘッドコーチは高知県出身で、選手時代は徳島ヴォルティス・セカンドでプレー。 指導者業では愛媛FCやギラヴァンツ北九州の普及コーチを経て、“アイゴッソ”時代の高知でアシスタントコーチに。吉本岳史監督体制でヘッドコーチとなり、Jリー 2025.01.09 13:35 Thu
27日、高知ユナイテッドSCをJ3リーグ入会に導いた吉本岳史氏(46)が、アルビレックス新潟のコーチに就任すると発表された。 吉本氏は高知県出身で、現役時代は名古屋グランパスエイト、横浜FC、水戸ホーリーホック等でプレー。2020年にJFL高知のコーチとなり、22年から監督に。就任3年目の今季、JFL2位および入 2024.12.27 14:15 Fri

高知ユナイテッドSCの関連記事

Jリーグは14日、5月15日の「Jリーグの日」を記念し、開幕当時に多くのファンに親しまれた「Jリーグチップス」を特別に復刻することを発表した。 1993年の開幕とともに人気を博した「Jリーグチップス(選手カード付)」が、32周年を迎えるJリーグに帰ってくることに。復刻版では、J1、J2、J3の全60クラブから各3 2025.05.14 15:55 Wed
11日、第105回天皇杯の都道府県代表決定戦が各地で行われ、47都道府県代表が出揃った。 これまで19都県の代表が決定していた中、11日には28道府県の代表決定戦が全国各地で行われた。 J3クラブも参加する中、J3クラブ同士の対戦となった栃木県では、栃木SCが栃木シティ相手に0-2で勝利し5年連続25回目の 2025.05.11 21:40 Sun
thumb 明治安田J3リーグ第12節の10試合が6日、7日にかけて各地で行われた。 【八戸vs栃木C】上位対決は痛み分け 首位の栃木シティ(勝ち点24)と3位のヴァンラーレ八戸(勝ち点20)の上位対決。試合は立ち上がりから攻め合う形となり2分に八戸は澤上竜二がクロスを頭で合わせるが、GK相澤ピーターコアミが好セーブ。 2025.05.07 21:02 Wed
明治安田J3リーグ第11節の10試合が3日に各地で行われた。 【栃木CvsFC大阪】初のJ3挑戦の栃木Cが首位浮上 2位の栃木シティと首位のFC大阪の一戦。首位攻防戦となった中、ホームの栃木Cが主導権を握ることに開始6分、右サイドを仕掛けた田中パウロ淳一がクロスを入れると、相手のハンドを誘いPKを獲得。これ 2025.05.03 22:10 Sat
Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象 2025.04.22 22:10 Tue

天皇杯の関連記事

11日、第105回天皇杯の都道府県代表決定戦が各地で行われ、47都道府県代表が出揃った。 これまで19都県の代表が決定していた中、11日には28道府県の代表決定戦が全国各地で行われた。 J3クラブも参加する中、J3クラブ同士の対戦となった栃木県では、栃木SCが栃木シティ相手に0-2で勝利し5年連続25回目の 2025.05.11 21:40 Sun
10日、第105回天皇杯の都道府県代表決定戦が1都7県で行われた。 今回代表チームが決定したのは、東京都、茨城県、千葉県、新潟県、愛知県、岐阜県、兵庫県、奈良県となった。 岐阜ではJ3のFC岐阜とセカンドチームに当たるFC岐阜SECONDが対戦。親子対決となった中、3-0でFC岐阜が勝利し5年連続19回目の 2025.05.10 22:53 Sat
日本サッカー協会(JFA)は7日、天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会に関して、今大会の放送情報を発表した。 今大会もNHKと「スカパー!」にて放送、配信が決定。1回戦は3カードが放送されることとなる。 1回戦は「スカパー!」のみの放送、配信となり、水戸ホーリーホックvs神奈川県代表、RB大宮 2025.05.08 17:40 Thu
4日、第105回天皇杯の都道府県代表決定戦が2県で行われた。 今回代表チームが決定したのは、徳島県と佐賀県の2県。徳島では「2025年度 第30回徳島県サッカー選手権大会 決勝 兼 天皇杯 JFA 第105回全日本サッカー選手権大会 徳島県代表決定戦」が行われ、N.J.とFC徳島が対戦し、1-7でFC徳島が勝利し 2025.05.04 22:25 Sun
27日、第105回天皇杯の都道府県代表決定戦が3県で行われた。 今回代表チームが決定したのは、埼玉県、山梨県、鳥取県の3県。埼玉県では、「2025 年度 彩の国カップ 第 30 回埼玉県サッカー選手権大会 決勝」が埼玉スタジアム2002で行われ、アヴェントゥーラ川口と東京国際大学が対戦し、0-2で東京国際大学が勝 2025.04.28 08:30 Mon

記事をさがす

吉本岳史の人気記事ランキング

1

S級ライセンスに7名が認定、鹿島の岩政大樹監督ら

日本サッカー協会(JFA)は9日、7名に対してS級コーチライセンスを認定したことを発表した。 日本国内のすべてのサッカーチームの指導が可能となるS級コーチのライセンス。Jリーグクラブや日本代表などを指揮する際に必要となる。 2023年度は元日本代表の内田篤人氏(34)や中村憲剛氏(42)らが講習を受講することになっている中、これまでに受講していた7名に対して認定することとなった。 今回認定されたのは、鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)、高知ユナイテッドSCの吉本岳史監督(44)、FC 東京ユースカテゴリーのインディビデュアルコーチを務める白井裕之氏(45)、ヴァンラーレ八戸のヘッドコーチを務める高橋勇菊氏(44)、愛媛FCのコーチを務める青野慎也氏(43)、カターレ富山のコーチを務める長山一也氏(40)、ベガルタ仙台のコーチを務める村上和弘氏(42)となった。 これによりS級コーチライセンスを保持する者は514名となった。 ◆2020年度受講者 6名/16名 岩政大樹氏(41) 鹿島アントラーズ監督 2020 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 ◆2021年度受講者 9名/16名 吉本岳史氏(44) 高知ユナイテッドSC監督 2017 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 白井裕之氏(45) FC 東京ユースカテゴリー インディビデュアルコーチ 2020 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 高橋勇菊氏(44) ヴァンラーレ八戸 トップチームヘッドコーチ 2010 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 ◆2022年度受講者 3名/20名 青野慎也氏(43) 愛媛 FC トップチーム コーチ 2013 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 長山一也氏(40) カターレ富山 トップチーム コーチ 2018 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 村上和弘氏(42) ベガルタ仙台トップチーム コーチ 2019 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 2023.02.09 19:25 Thu
2

2025年2月16日、高知ユナイテッドSCの歴史的Jリーグ初戦は栃木SCと…「J3で20番目のチーム」は気概を示せるか

高知ユナイテッドSCにとって歴史的な2025シーズンがいよいよ幕を開ける。 昨年12月の入替戦を制し、日本フットボールリーグ(JFL)から明治安田J3リーグへの栄転を掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とさえ呼ばれた南国土佐に、史上初のJクラブが誕生した。 年の瀬には吉本岳史監督が電撃退任し、サポーター間で大きな衝撃が。それでも、いわてグルージャ盛岡時代に『J3』で酸いも甘いも経験した秋田豊新監督のもと、選手たちは厳しくも充実のトレーニングを積んでいるようで、MF上月翔聖は「キツいけど成長を実感中」と話す。 昨シーズンは3月の開幕時点で24選手、途中加入&移籍を経ても総勢27選手というコンパクトな陣容でJ3まで駆け上がった高知。 今季に向けては主力の大半が残留した一方、新たに17選手が加わり、総勢32選手に。指導体制も変化したなか、“秋田高知”初陣で一体どのような11人が並ぶのか…蓋を開けてみねばわからないところであり、楽しみな点でもある。 2025年2月16日、高知がJリーグの舞台で初めて対戦するは、J2復帰を期す栃木SC。 栃木SCは昨季J2リーグ18位で降格、2017年以来8年ぶりのJ3に。同時にJFLからは高知とともに栃木シティがJ3へ…来季のJ2復帰を誓うなら、本拠地カンセキで迎えるJリーグ1年生高知との開幕戦を落とすわけにはいかない。 高知としても、気概を示すには絶好の相手。 キャプテンのDF小林大智、また秋田新監督は「我々はJ3で20番目のチーム」「Jリーグで60番目のチーム」とコメント。一昨年の天皇杯しかり、昨年末の入替戦しかり、“上”の相手を倒して大きな何かを成し得た経験を持つ選手が、Jリーグ1年目のチームにも複数残っている。 統合設立から10年目、県勢初のJクラブとなった高知ユナイテッドSC。Jリーグ1年目の歴史的初戦でどのような戦いを見せるのか。 筆者が高校1年生時、クラスの副担任は高知ユナイテッドSCの前身たる南国高知FCでプレーした元選手。先生が「プロは『準備』が大事」と話していたことを、今でも覚えている。 ◆明治安田J3リーグ第1節 2025年2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC 会場:カンセキスタジアム栃木(宇都宮市) 中継:とちぎテレビ、NHK高知放送局 配信:DAZN、Lemino <span class="paragraph-title">【公式X】高知ユナイテッドSCのファンクラブがJ3入会でリニューアル!“プチ会員”でも「コスパ高すぎ」!?</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">高知ユナイテッドSC「クラブユナイテッド2025」のご案内<br><br>皆様大変お待たせいたしました<br><br>これから観戦に行かれる方など、多くの皆様により一層お楽しみいただけるよう、昨年から内容をリニューアル!<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/9bqr4UFzqh">https://t.co/9bqr4UFzqh</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E4%B8%80%E5%BF%83?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知一心</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/0s77SM4MUs">pic.twitter.com/0s77SM4MUs</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1885288364758405412?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.13 17:00 Thu
3

JFL首位高知は“4試合連続無失点”、“17試合8失点”…両SBが考える絶対的堅守の根底「そもそもウチは前線が…」

日本フットボールリーグ(JFL)で首位をひた走る高知ユナイテッドSC。「得点力」が目を引いた序盤戦から一転、ここ最近はほとんど崩されることのない「守備力」が光っている。 21日、JFL第17節のラインメール青森vs高知ユナイテッドSCがカクヒログループ アスレチックスタジアムで行われ、アウェイ青森に乗り込んだ高知が0-1と勝利した。 高知は54分にセットプレーから1発。 右CKのこぼれ玉を、ボックス手前で右サイドバックのDF吉田知樹が拾い、フリーとなっていた左サイドバックのDF上月翔聖へ横パス。上月が右足ミドルをゴール左隅へ流し込んだ。 守っては4試合連続のクリーンシート(無失点)。直近8試合で5度目の「1-0勝利」となり、クリーンシートも8試合6度目に。ひいては、高知は開幕17試合でわずか8失点だ。 今季序盤戦は開幕7試合で16ゴールと、遅攻速攻問わぬアタッキングからの「得点力」が目を引いた高知。しかし、5月の2連敗を挟んだ6月以降は、上述のような「守備力」が顕著に。 どことなく、イングランド・プレミアリーグで“奇跡の優勝”を成し遂げた、2015-16シーズンのレスター・シティを彷彿とさせる推移。 あの時のレスターも、序盤戦は“攻”のチーム。それが中盤戦以降に「1-0勝利」が増え、複数失点をしない強固さがタイトルに繋がった。 さて、JFLはこれから約1カ月の中断期間へ。DF吉田は、中断直前の“アウェイ3連戦”を良い形で締めくくれたことに充実感を見出す。 「もちろんベストは3連勝でしたけど、落とした勝ち点は最小限。アウェイ(3試合)で勝ち点『7』取れたのは大きいですね。引き分けた3連戦初戦の沖縄SV戦は想定よりも暑くて…(笑) けど、あの試合で失点しなかった事実が今日に繋がったのは間違いないです」 持ち前の絶対的堅守については、「押し込まれても、カウンターを浴びても、僕たちサイドバックだけじゃなく、前線の選手がしっかり帰陣してくれますからね。失点が少ない大きな要因だと思います」とDF吉田。 DF上月も「そもそも高知は前線の選手がめちゃくちゃ強力なんで(笑) 守備陣は日々の練習で鍛えられている感じですね。良い攻撃をされないように心がけ、それが試合でも活かされていると思います」と、アタッカー陣を称えた。 また、地元高知出身の指揮官、就任3年目の吉本岳史監督は中断期間明けへ意欲を見せつつ、選手たちの奮闘を称える。 「もっともっと、攻守におけるゴール前でのクオリティを上げていきたい。中断期間に入るので、新しいプラスアルファを選手たちと一緒に見つけていきたいですね」 「昨季はここ(アウェイ青森)で勝てませんでした。今回『1点勝負』だろうと踏んでいたなかで、選手たちが先に取ってくれた。大きな1点になりましたし、『1点取れれば勝てる』っていう好循環がありますね」 「ただ、試合は続きます。首位独走とは言われますけど、僕としては独走ではなく、まだまだ並走。他のチームに追い越される恐怖もあるわけです。それでも、選手たちは前半戦を通じて逞しくなった印象ですね。彼らに感謝です」 JFL首位にして、2位・栃木シティとの勝ち点「10」差をキープして中断期間へ突入した高知。来たる次節は8月31日、前半戦で敗れたヴェルスパ大分とのホームゲームだ。 ◆JFL第18節 2024年8月31日(土) 18:00キックオフ 高知ユナイテッドSC vs ヴェルスパ大分 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 2024.07.22 17:00 Mon
4

“責任感” J3参入高知の運命を好転させた上月翔聖24歳「あの浦安戦はベンチスタートで…」 秋田新監督については「キツい練習だけど僕のスタイルに合う」

2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSC。MF上月翔聖(24)はチームに欠かせない存在である。 昨年12月、史上初開催のJ3・JFL入替戦でY.S.C.C.横浜を撃破し、JFLからJ3へのステップアップを掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とも言われた南国土佐にJクラブが誕生した。 改めて昨季を振り返ると、JFL後期で大苦戦しながらも「2位」と「入替戦」を掴んだターニングポイントだったと考えられるのは、10月27日の第26節・ブリオベッカ浦安戦(A)。 高知は第22〜25節にかけ、4試合連続ノーゴールによる4連敗を喫し、その間に首位から陥落。浦安戦も早い時間から0-1となり、高知陣営の大多数が5連敗を覚悟したはずだ。 それでも85分、この日先発落ちしていた途中出場のMF上月がボックス外から強烈な右足弾丸ミドルを叩き込み、起死回生の同点弾に。 最終的に逆転ならず1-1ドローも、5試合ぶりにゴールと勝ち点を確保し、翌週は“鬼門”といえようアウェイHonda FC戦で勝利。上月の思い切りがなければ、高知は2025年もJFLを戦っていたかもしれない。あの弾丸ミドルに高知陣営の誰もが心を奮い立たせたはずだ。 上月は昨季を「充実しながらも苦しくて難しい1年だった」と振り返りつつ、浦安戦での1発はYS横浜との入替戦までつながったと語る。 「昨季はこれまでのキャリアでいちばん、時間の流れが速くて、楽しくて、つらかったシーズンでした。僕個人は試合に出て(JFL)ベストイレブンも獲って…と思われるかもしれませんが、とくに後半戦は自分の責任で負けた試合がありますし、なによりなかなか勝てなかった」 「あの浦安戦まで、後半戦の僕はチームのために何も貢献できてなくて…副キャプテンとしての声がけはできます。でもゴールやアシストだったり『結果』を出せなかった。とにかくチームを助けたい一心だったと思いますね」 「浦安戦はベンチスタートで、もちろんゴールを強く意識しました。あのミドルが決まり、結果を出すっていう意識を高く持ち続けられたことが、YS横浜戦(1stレグ)での同点ゴールにもつながったと思います」 また、「いま自信を持って闘えているのは、“つばくん”から貰った言葉のおかげでもあります」と、昨年末に現役引退を発表した“高知家の大黒柱”横竹翔氏への感謝も語る。 「僕のミスで失点して負けてしまった試合があって、次の練習でつばくんと一緒にジョギングさせてもらったとき、自分の率直な心境を話しました。つばくんからは『俺も同じので悩んだことあったよ』とか言葉をもらいましたね」 「プレー面もメンタル面もつばくんに支えてもらいました。つばくんのおかげで精神的に成長できたと思いますし、このチームもつばくんがいなかったらJ3に上がれなかったと思います」 今季就任の秋田豊監督については。 「もちろん当初はタカさん(吉本岳史前監督)と一緒に続けたかったです。秋田さんになって最初『どんな監督なんだろう?』って不安はありましたね。でも蓋を開けると、秋田監督は『自分のスタイルに合うな』って感じましたね」 「スプリントとか球際で闘う部分はもちろんそうですし、僕も監督に負けないくらい勝利へ貪欲です。秋田さんのもとで毎日キツい練習をやってますけど、トレーニングマッチなんかも含めて、楽しく成長している実感がありますね」 上月自身はFC大阪時代に続くキャリア2度目の“J3リーグ入会”。高知のチームメイトと共有できる経験値が彼にはある。 「FC大阪のJ3初戦は『やってやろう』という気持ちと勢いがあったなかでも、やはり少し“硬かった”記憶があります。高知も硬くなる部分はあると思うけど、少しでも楽しく自信を持って臨めるよう、伝えられることは伝えるようにしています。相手がどこであれやることは同じなので、全力で勝ちに行きたいと思います」 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00KO 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 ◆2025シーズン主将 DF4 小林大智 ◆2025シーズン副主将 GK21 大杉啓 DF5 田辺陽太 MF16 上月翔聖 <span class="paragraph-title">「ムムッ! 欲しいですかッ!?」気さくな高知ユナイテッドSCの公式X</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">ムムッ!欲しいですかッ <a href="https://t.co/e7Yt68zkdK">https://t.co/e7Yt68zkdK</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883412935701307707?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.26 16:32 Sun

高知ユナイテッドSCの人気記事ランキング

1

ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの去就は? Jリーグ挑戦は現在3名、JFLor地域リーグ移籍、現役引退…

ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの新天地が概ね決定。一方でスパイクを脱ぎ、社業に専念する者も少なくない。 2024シーズン限りで活動終了、日本フットボールリーグ(JFL)を退会したソニー。JFL王者に輝いたこともある名門実業団が幕を閉じた。 ラストイヤーを彩った選手たちの去就は、1月14日時点で概ね発表済み。現役続行でJリーグ、JFL、地域リーグに新天地を求める者いれば、引退してソニーの社業に専念する者も。 例えば、中盤主力のMF伊藤綾汰(24)はJ3リーグへ参入する高知ユナイテッドSCに移籍。不動の右サイドバックを担ったDF後藤裕二(24)は福島ユナイテッドFC、DF中山雅斗(23)は奈良クラブへ。現在、Jリーグ挑戦は3名を数える。 JFLクラブへ移籍するのは、昨季リーグ新人王のFW布方叶夢(22/→FCマルヤス岡崎)、DF辻椋大(23/→ブリオベッカ浦安)など今のところ計5名。VONDS市原へ向かうFW勝浦太郎(24)など地域リーグ移籍も計5名である。 一方、キャプテンを担ったMF吉野蓮(27)、2023シーズンJFLベストイレブンのMF平田健人(28)、正守護神のGK佐川雅寛(28)など、これまでに計7名が引退を発表。吉野は発表に伴い、「今後は会社に恩返しを」と綴っている。 ◆選手たちの去就(1月14日時点) GK 1 佐川雅寛→現役引退 21 八井田舜→現役引退 26 松田亮→ジェイリースFC(九州/地域) DF 2 後藤裕二→福島ユナイテッドFC(J3) 3 塩崎悠司→現役引退 4 長江皓亮→未発表 6 中山雅斗→奈良クラブ(J3) 16 辻椋大→ブリオベッカ浦安(JFL) 22 平山裕也→ヴェルスパ大分(JFL) 23 神田悠成→福山シティFC(中国/地域) 25 山下翼→FC延岡AGATA(九州/地域) 30 大友豪士→未発表 MF 5 平田健人→現役引退 7 吉森恭兵→現役引退 8 伊藤綾汰→高知ユナイテッドSC(J3) 10 藤原元輝→現役引退 11 信太英駿→未発表 14 吉野蓮→現役引退 18 秋元佑太→未発表 20 小池陸斗→福山シティFC(中国/地域) FW 9 勝浦太郎→VONDS市原FC(関東1部/地域) 13 山田晋平→ヴィアティン三重(JFL) 15 布方叶夢→FCマルヤス岡崎(JFL) 17 加藤佑弥→未発表 19 甲元大成→飛鳥FC(JFL) 2025.01.15 15:15 Wed
2

【JFL表彰式】今季のMVPは吉田篤志! 栃木シティの初優勝&J3入会を支える…ベストイレブンは栃木C&高知で計8名

5日、第26回日本フットボールリーグ(JFL)の表彰式が開催され、2024シーズンの最優秀選手賞(MVP)には、優勝&J3リーグ入会の栃木シティからFW吉田篤志(25)が選出された。 MVP吉田は今季、栃木Cに2度目の加入を果たし、チーム最大の得点源として12ゴール。チームに勝ち点をもたらす決定的な得点が多かったのも特徴的で、見事、MVPに選出された。 得点王は沖縄SVのFW青戸翔(28)で15ゴール。今季J3宮崎から加入し、とりわけ後半戦14試合出場で10ゴールと得点を量産した。 新人王はソニー仙台FCの大卒ルーキーFW布方叶夢(22)。国士舘大学から加入した160cmドリブラーは全30試合出場で3得点6アシスト…名門ソニーのラスト1年を鮮やかに彩った。 ベストイレブンには吉田と青戸を含め、優勝した栃木Cから6名、準優勝した高知ユナイテッドSCから2名などが選出。 栃木CのFW田中パウロ淳一(31)は今季がキャリア初となるJFLだったが、キレキレのドリブルで相手チームの脅威に。また、高知のDF吉田知樹(26)は、今季のJFLフィールドプレーヤーで唯一、全30試合フルタイム出場を達成した。 ■チーム表彰 優勝:栃木シティ(初優勝) 準優勝:高知ユナイテッドSC 3位:FCティアモ枚方 フェアプレー賞:高知ユナイテッドSC 特別賞:ソニー仙台FC ■個人表彰 ▽最優秀選手賞(MVP) FW 吉田篤志 (栃木シティ) ▽得点王 FW 青戸翔(沖縄SV) 15ゴール ▽新人王 FW 布方叶夢(ソニー仙台FC) ▽優勝監督賞 今矢直城(栃木シティ) ▽優秀レフェリー賞 小林健太朗 ■ベストイレブン GK 相澤ピーターコアミ(栃木シティ) DF 吉田知樹(高知ユナイテッドSC) DF 池松大騎(Honda FC) DF 奥井諒(栃木シティ) DF 上月翔聖(高知ユナイテッドSC) MF 宇都木峻(栃木シティ) MF 関野元弥(栃木シティ) FW 田中パウロ淳一(栃木シティ) FW 青戸翔(沖縄SV) FW 吉田篤志(栃木シティ) FW 田村翔太(ヴィアティン三重) 2024.12.05 16:47 Thu
3

JFL高知のJリーグ参入を懸けた入替戦、ホーム1stレグは香川県開催に 本拠地の照明整備間に合わずJ3讃岐からピカスタを拝借

高知ユナイテッドSCが「J3・JFL入替戦」の1stレグ(高知ホーム)を香川県で開催する件に関し、広報担当者がその経緯を明らかにした。 17日、高知は日本フットボールリーグ(JFL)で2位が確定し、J3リーグ入会を懸けてY.S.C.C.横浜との「J3・JFL入替戦」へ進むことに。 対戦カードが確定してすぐ、Jリーグが日程・試合会場を周知。高知ホームの1stレグは12月1日(日)、YS横浜ホームの2ndレグは12月7日(土)に開催されるとのことだ。 J3残留を懸けて戦うYS横浜は、ホーム2ndレグで、普段のリーグ戦でも利用する「ニッパツ三ツ沢球技場」を会場に。 一方、高知はホーム1stレグで主たる本拠地「高知県立春野総合運動公園陸上競技場」ではなく、普段はJ3讃岐が利用する香川県丸亀市「Pikaraスタジアム」を利用するという。 本件について高知の広報担当者は18日、「なぜ春野競技場でやらないのか」という問い合わせを複数受けているとしつつ、県外開催となった経緯を明らかにした。 それによると、12月1日の春野競技場は、もともと日中から他団体主催のリレーマラソンという先約があり、入替戦行きを想定した高知は、イベント終了後のナイトゲーム開催を模索。 ただ、春野競技場はスタジアム照明の「照度」がJリーグ基準を満たさず。このため、開催不可をJリーグから通知されたとのことだ。 高知県内には、クラブがJFLで利用実績のあるスタジアムが春野競技場以外にもあるが、そちらについては、そもそものスタジアム基準を満たさず、「Jリーグの公式戦」である今回の入替戦では利用することができない。 よって、高知県外での開催を模索。高知市から車で1時間半ほどの香川県丸亀市は「Pikaraスタジアム」を利用する形となったようだ。 なお、春野競技場の照明については、高知県主導でLED化のメドが立っており、今回は整備が間に合わず。入替戦勝利でJ3入会なら、来季頭からナイトゲームでも利用可能となる。 ◆JFL最終節 2024年11月24日(日) 13:00KO 高知ユナイテッドSC vs クリアソン新宿 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 TV中継:NHK高知放送局 ◆入替戦1stレグ 2024年12月1日(日) 時間未定 高知ユナイテッドSC vs Y.S.C.C.横浜 Pikaraスタジアム(香川県丸亀市) ◆入替戦2ndレグ 2024年12月7日(土) 時間未定 Y.S.C.C.横浜 vs 高知ユナイテッドSC ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県横浜市) 2024.11.18 21:50 Mon
4

「デカいところがきたー!」世界的電機メーカー『CASIO』が高知ユナイテッドSCのメインスポンサーに! 創業家が高知県出身、J3新規参入のクラブに追い風

2025シーズンから明治安田J3リーグに入会する高知ユナイテッドSCは13日、カシオ計算機株式会社(東京都渋谷区)とのメインパートナー契約締結を発表した。 「CASIO」のブランドで世界的に知られるカシオ計算機。社史を紐解くと、高知県長岡郡出身の故・樫尾忠雄氏が戦後まもない時期に樫尾製作所を創業し、その後、兄弟3人とともにカシオ計算機を立ち上げ。今日まで至る。 高知ユナイテッドSCは同社とのパートナー契約に伴い、トップチームが初めてJリーグの舞台に立つ2025シーズンのユニフォーム左袖に「CASIO」のロゴを掲出することとなる。 カシオ計算機も声明。 「当社創業家の出身地である高知県では、毎年『カシオワールドオープン ゴルフトーナメント』を主催し、地域経済の発展、ゴルフやスポーツの振興、スポーツを通じた子どもたちの育成に寄与しています」 「一方、高知ユナイテッドSCは、昨シーズン、悲願となる高知県初のJリーグ加盟を達成。今シーズンは、元日本代表である秋田豊監督のもと、さらなる成長を目指します。また、高知県の活性化に貢献するため、地元の学校や自治体と連携してサッカー教室を開催するなど、地域に根ざした取り組みに力を入れています」 「今回のスポンサー契約は、高知ユナイテッドSCが当社と深いつながりのある高知県を拠点に活動をしているチームであること、さらにスポーツを通じて地域の振興や次世代の育成を理念に掲げていることに当社が共感し、実現に至りました。今後は契約締結に伴い、高知ユナイテッドSCの選手は左袖に“CASIO”ロゴを入れたユニフォームを着用して試合に出場します」 ◆明治安田J3リーグ第1節 2025年2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC 会場:カンセキスタジアム栃木(宇都宮市) 中継:とちぎテレビ、NHK高知放送局 配信:DAZN、Lemino <span class="paragraph-title">【公式X】高知ユナイテッドSCのファンクラブがJ3入会でリニューアル!“プチ会員”でも「コスパ高すぎ」!?</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">高知ユナイテッドSC「クラブユナイテッド2025」のご案内<br><br>皆様大変お待たせいたしました<br><br>これから観戦に行かれる方など、多くの皆様により一層お楽しみいただけるよう、昨年から内容をリニューアル!<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/9bqr4UFzqh">https://t.co/9bqr4UFzqh</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E4%B8%80%E5%BF%83?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#高知一心</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/0s77SM4MUs">pic.twitter.com/0s77SM4MUs</a></p>&mdash; 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1885288364758405412?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.14 18:00 Fri
5

“野球王国”高知からJリーグへ… “サッカー不毛の地”を覆せ!【JFL高知の歩み】

“Jなし県”高知。野球王国として知られる一方、“サッカー不毛の地”とさえ言われるこの高知で今年、「高知ユナイテッドSC」が熱を帯びている。JFLで2000人、天皇杯で3000人、7000人という観客動員を記録するなど大きな変化が起きている中で、Jリーグ参入を掲げる彼らはこれまでどんな道のりを歩んできたのか。過去を紐解けば、未来へのヒントとなるかもしれない。【第1回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~NPB(プロ野球)球団がなくとも野球は文化~</span> 「高知県のスポーツと言えば?」と問われて「高校野球」が頭に思い浮かぶ人は多いと思う。名将・馬渕史郎率いる明徳義塾高校野球部は夏の甲子園優勝1回、秋の神宮大会優勝2回を誇り、社会問題化した星稜高校の4番・松井秀喜に対する“5打席連続敬遠”が色濃く残る人も多いはずだ。 また、明徳義塾と半世紀近く覇権を争う高知高校野球部は甲子園で春夏ともに優勝経験があり、こちらは“ミスター・ロッテ”有藤通世氏、弘田澄男氏などを輩出。この2人はプロ野球史に名を残す高知県出身のスタープレーヤーだ。 高知県とNPBの関係性で言えば、レギュラーシーズンに前後し、多くの球団が秋季・春季キャンプで温暖な高知へと来県。なかでも阪神タイガースは1965年から毎年訪れ、かつて高知県出身の最強クローザー・藤川球児氏を擁していたこともあって県民の間で人気が根強いと聞く。 したがって「高知県のスポーツと言えば?」に対しては、明徳義塾や高知高校に代表される「高校野球」と答えるか、ストレートに「野球」と答えるのが妥当か。もちろん独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)も根強い人気を誇る。 では、そろそろ本題へ。NPB球団がなくとも「野球」が文化として根付く高知県において「サッカー」はどういった立ち位置か。 全国高校サッカー選手権大会における高知県勢の最高成績は、全47都道府県から代表校が参加するようになった第62回大会(1983年度)以降でベスト8。高校総体(インターハイ)でも高知県勢がベスト8の壁を破ったことは一度もない。 高知県出身のJリーガーで代表的な存在は元ガンバ大阪DF山口智であり、今のところ、高知県出身選手で唯一の日本代表経験者。他には元名古屋グランパスMF吉村圭司、元セレッソ大阪FW小松塁などがいるが、他県と比べて高知県のJリーガー輩出数は非常に少なく、現役選手はなんと1人。高知ユナイテッドSCのジュニアユース育ちで、カマタマーレ讃岐でプレーするDF山本勇武(18)のみだ。 また、2000年代に入って四国から徳島ヴォルティス(05年)、愛媛FC(06年)、カマタマーレ讃岐(14年)とJクラブが誕生していったなか、高知が四国4県で唯一の“Jなし県”となってもうすぐ10年に。取り残されている感は否めない。 1993年のJリーグ誕生から30年…2023年現在、“Jなし県”は高知を含めて6県のみ。高知以外には、福井、滋賀、三重、和歌山、島根にないが、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、アルテリーヴォ和歌山とJリーグ入りを目指すクラブがある県はもちろんある。Jクラブを擁する県と優劣をつける必要はないのだが、サッカーを愛する高知県の人たちが「いつか高知にもJクラブを…」という想いを長年にわたって抱き続けているのは言うまでもない。 このように高知県はプロアマ問わず野球が浸透も、その反面、“サッカー不毛の地”と呼ばれ、Jリーグ誕生後はいつしか“Jなし県”という呼称も定着。しかし、年号が令和となった2019年、高知県のサッカー界は大きな一歩を遂げる。 (中編に続く) ◆クラブ名改称にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み/第2回(全3回)】 2023.11.01 21:45 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly