格上相手の敗戦をリーグ戦に活かせるか? JFL勢、地域リーグ勢、都道府県リーグ勢の2回戦まとめ【天皇杯】

2024.06.12 22:15 Wed
©超ワールドサッカー
12日、第104回天皇杯の2回戦32試合が全国各地で行われた。ここではJFL勢、地域リーグ勢、都道府県リーグ勢として今大会参戦のクラブにクローズアップする。(カッコ内は都道府県ではなく所属カテゴリー)

◆都道府県リーグ勢

▽三菱重工長崎(長崎県1部) 0-9 清水(J2)
長崎の地に長く歴史を持ち、通算11回目の天皇杯出場となった長崎県1部王者・三菱重工長崎SC。1回戦の大学生チーム撃破で16年ぶりとなる天皇杯白星を挙げ、2回戦は清水エスパルスとの対戦に。敵地日本平に乗り込んでの一戦は、開始早々の失点を皮切りに0-9と大敗…この差は致し方ない。この経験を2017年以来となる九州サッカーリーグ復帰に繋げたい。

◆地域リーグ勢
▽福山(中国) 0-8 福岡(J1)

地域リーグやJFLを見つめるファンにお馴染みの中国サッカーリーグ王者・福山シティFC。魅力溢れるムービングフットボールが歴代指揮官から受け継がれるなか、J1屈指の堅守を誇るアビスパ福岡と対戦…結果は元イラン代表FWシャハブ・ザへディの2発などに沈んで0-8大敗に。3年連続の地域CL行き、念願のJFL参入を目指す福山。やはり、この経験を活かしたい。

▽下関(中国) 2-11 広島(J1)

中国サッカーリーグの第二勢力、昨季3位のFCバレイン下関。元J2山口のFW岸田和人が所属するなか、今季は順調に勝ち点を稼ぐ福山やSRC広島に差をつけられリーグ5位となっているが、天皇杯はクラブ史上初の1回戦突破。2回戦ではサンフレッチェ広島に実力差を見せつけられる11失点惨敗となったが、2得点に何かを見出し、今後の浮上へ足掛かりとできるか。

▽ジェイリース(九州) 1-3 C大阪(J1)

大分県の実業団クラブ、昨季九州サッカーリーグ3位で全国社会人サッカー選手権大会にも出場…地域CLまであと一歩だったジェイリースFC。大分トリニータ等で活躍した著名な元Jリーガーが非常に多い彼らは、敵地ヨドコウでセレッソ大阪と対戦し、1-3と惜敗。DF福本考佑が意地の1点も及ばなかった。九州リーグでは現在2位…優勝とJFL昇格へ力はある。

▽JSC(北信越1部) 1-0 名古屋(J1)

新潟県のサッカー専門学校、JAPANサッカーカレッジ(JSC)が運営するJAPAN.S.C.。現在北信越フットボールリーグ1部で福井ユナイテッドFCを抑えて首位というなか、敵地・豊田スタジアムで名古屋グランパスを撃破だ。51分、今季北信越1部で5試合8得点の24歳FW上元直樹が決めた一発を守り抜き、美しきジャイキリを完成させた。

◆日本フットボールリーグ(JFL)勢

▽高知(JFL) 1-2 鳥栖(J1)

昨季天皇杯でJ1勢に対してジャイキリ2回、今季はJFLで首位をひた走るという高知ユナイテッドSC。自慢の堅守速攻に加え、吉本岳史監督体制3年目でチーム全体が進化した印象の彼らだが、今回は惜しくも2回戦敗退…サガン鳥栖相手にカウンター一辺倒ではないサッカーを展開も1-2の惜敗に。後半AT弾で大逆転勝利の直近リーグ戦から中2日、大健闘だ。

▽栃木C(JFL) 1-3 札幌(J1)

昨季関東サッカーリーグ1部2位で、今季よりJFL昇格の栃木シティ。豊富な資金力で自前のホームスタジアムも有する栃木Cは、1回戦で同じJFLの横河武蔵野FCに勝利し、2回戦では北海道コンサドーレ札幌との対戦に。結果はFW表原玄太が1点を返すも1-3惜敗に…ただ、昇格組ながらもJFL(現在)3位、リーグ最多得点の底力は見せつけた。いざ、さらなる高みへ。

▽V三重(JFL) 0-3 FC東京(J1)

三重県勢初のJリーグ参入へ、アトレチコ鈴鹿(JFL)やFC.ISE-SHIMA(東海1部)を凌駕し、最も近い位置にいると言ってよいであろうヴィアティン三重。JFL屈指の集客力を誇るオレンジ軍団は、今大会1回戦にて2017年のJFL昇格同期であるFC今治を下すも、2回戦はFC東京に0-3で力負けとなった。クラブの輝かしい未来へ、この経験を必ずや糧にしたい。

▽Honda(JFL) 0-2 甲府(J2)

言わずと知れた国内最強の実業団、JFLの盟主にして“Jへの門番”、昨季JFL王者のHonda FC。2019年の浦和レッズ撃破でさえ、見る人によっては驚きではないと言う彼らは、アマチュアシードとしてヴァンフォーレ甲府と対戦…途中出場ピーター・ウタカ2発で惜しくも敗れている。Hondaの天皇杯敗退は、J3参入を目指す他のJFLクラブにとって厄介でしかない。

▽ソニー(JFL) 0-2 川崎F(J1)

JFLでHondaとともに門番的役割を担う、世界のSONYはソニー仙台FC。今季リーグで不振にあえぐなか、1回戦で群馬県代表・関東サッカーリーグ2部のTonan前橋に勝利したが、2回戦は川崎フロンターレに0-2と敗れることに。普段より一段と高いレベルでの試合を経て、リーグの巻き返しに活かせるか。Hondaやソニーが強いと、他のチームも一層気が引き締まる。

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“南国高知FC”時代に選手として5年間在籍…13年ぶり復帰から一変した景色「Jリーグへ行く準備が整ったなと」

高知ユナイテッドSCの毛利雅志アシスタントコーチ(39)が、クラブの「南国高知FC」時代を振り返り、現在の心境を語った。 J3・JFL入替戦に勝利し、見事、J3リーグ入会を掴み取った高知ユナイテッドSC。 アイゴッソ高知と高知UトラスターFCの統合によってユナイテッドが結成され、今年で9年目。現クラブで四国サッカーリーグから日本フットボールリーグ(JFL)へ、JFLからJ3へと駆け上がり、高知はとうとう“Jなし県”を脱する。 現クラブの主たる母体であるアイゴッソは、もともと「南国高知FC」という名称。 そして、2006〜10年にかけて南国高知FCの選手だったのが、現在ユナイテッドでコーチを務める毛利雅志。愛媛県出身の39歳は、高知県サッカー界の“冬の時代”を知る存在だ。 「僕が選手として南国高知に加入した2006年は、ちょうど四国にサッカー熱が高まっていたころ。前年に徳島ヴォルティスがJリーグへ上がり、そこに愛媛FCが続いて。カマタマーレ讃岐が今の名称になったのも、この年でしたね」 「僕はこの時、讃岐へ行くか、南国高知へ行くかっていう選択肢だったんですよ。当時はどちらも四国リーグ時代。でもその頃、他の四国3県にはあるスゴいサッカー熱が高知にもあったかっていうと、そうではなかった」 「応援してくださるファンの方々はいたんです。でも、選手としてその輪、そして高知のサッカー熱を広げられなかったという想いが残ったまま、退団しています。在籍5年でリーグ優勝もなく、地決(地域CL)に出れませんでした」 失意のうちに南国高知を退団したわけだが、現役引退を経た2023年、“ユナイテッド”となったクラブへ運営スタッフとして13年ぶりに復帰。今季から再びトップチームの一員となり、見事、J3リーグ入会を成し遂げた。 「やっぱり高知が“サッカー不毛の地”という印象はあったし、四国に初めてJリーグクラブが生まれた時代に南国高知でプレーしていた身なので、あの頃もその感覚を抱いていました」 「だけど、変わるものですね」 「高知出身の(MF10)佐々木敦河がよく話してるのは『自分が子どもの頃、サッカーを観に行く日常は高知になかった』ということ。それが今年、ホームゲームに1万人のお客さんが来てくれたりして、サッカーがひとつ文化として根付きつつあると感じています」 ユナイテッドは9月1日のJFL第18節・ヴェルスパ大分戦(H)、観衆1万1085人を記録した。 「自分がいた時代からすれば、考えられない数字。ベンチに座っているので試合中は体感しませんでしたけど、数字をみたときは驚きました。そのときに初めて『Jリーグへ行く準備が整ったのかな』と思ったのを覚えています」 「J入りも決まって、長くクラブを応援してくださっている方々にはようやく恩返しできたと思いますし、今年応援してくれるようになった方々にも、来年応援を始める方々には経験できないものを与えられたと思っています」 「とにかく全ての人に感謝していますし、応援の輪を広げていきたい」 「僕たちとしては、今年やってきた“地に足つけて”を来シーズンも継続して、足りなかった部分はこのオフに埋める作業をして。今年以上の結果が何を指すのかわからないけど、全てがポジティブに向かうよう、引き続き頑張ります」 「ぜひ、試合がある時は“お友達をもう1人”、連れて来てほしいですね」 ◆明治安田J3リーグ2025〈第1節〉 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC 2月15日(土) or 2月16日(日) ◆明治安田J3リーグ2025〈第2節/ホーム開幕戦〉 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 2月22日(土) or 2月23日(日) or 2月24日(月) 2024.12.13 17:00 Fri

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