吉本岳史 Takafumi YOSHIMOTO

ポジション DF
国籍 日本
生年月日 1978年05月13日(45歳)
利き足
身長 180cm
体重 73kg
ニュース
ニュース一覧

Jリーグ参入見据えるJFL高知が開幕6連勝で首位…遅攻速攻セットプレー&スーパーサブで14得点、対戦相手を悩ます精鋭集団に

Jリーグ参入を見据える高知ユナイテッドSCが破竹の開幕6連勝。JFL16チーム中屈指の完成度がそこにはある。 13日、日本フットボールリーグ(JFL)第6節のソニー仙台FCvs高知ユナイテッドSCが行われ、敵地に乗り込んだ高知が0-2と勝利した。 高知はこれで開幕6連勝。その間、「14」得点「2」失点と攻守両面で際立つ数字を残し、2位沖縄SVとはすでに勝ち点「6」差まで広がっている。盤石の首位キープだ。 昨季断片的ながらも高知の試合を眺めていた印象から、今季の戦いぶりを簡潔にあらわすと、「選手個々の鋭さが増している」といったところか。 ◆豊富な得点パターン 今季の選手個々を振り返る前に、昨季の高知をざっとおさらい。基本システムは[3-4-2-1]で、守備時はもちろん[5-4-1]。奪ってからの速攻は鋭く、スピード豊かなMF樋口叶やFW小林心、身体能力が高いターゲットマンのFW西村勇太(昨季限りで引退)はとりわけ危険な存在だった。 “ジャイキリ”達成の天皇杯ガンバ大阪戦、横浜FC戦などで披露した堅守速攻は普段のJFLと同じスタイル。セットプレーも得意とし、2023シーズンのリーグ戦30得点(28試合)中、12得点をCK・FK・PKから挙げている。 では、就任3年目の吉本岳史監督が基本システムを[4-2-3-1]へ移行した今季はどうか。 14得点の内訳は、ポゼッションから相手の守備網を崩して「3」得点、鋭い速攻で「5」得点、ロングボールから「1」得点、CKとFKから「3」得点、PKで「2」得点と、遅攻速攻セットプレー、比較的バランスよくゴールを奪えている印象だ。 ◆際立つ個性 前線の個々に目を向けると、昨季シャドーを主戦場としたMF樋口は2列目左が定位置となり、ここまで全6試合先発で2得点2アシスト。システム変更に伴い守備タスクが変わっても、持ち味のドリブルやアジリティが損なわれた感じはしない。 背番号10を背負う2列目中央のMF佐々木敦河はオールラウンダー的存在。ここまで得点こそないが、視野の広さとキック精度でゴールへ直結するプレーを披露でき、サイドに流れてのプレーやスペースメイキングも苦にしない高知の生命線だ。 2列目右のFW東家聡樹はアンタッチャブルな存在。本職ストライカーの26歳は186cmと長身ながらもずば抜けて足が速く、最終ライン背後に広大なスペースがある場合、後追いする相手DFはノーチャンスだ。第5節アトレチコ鈴鹿戦もこの形でネットを揺らし、今季3得点としている。 また、ストライカーのFW小林心は昨季チームトップの7得点ながらも今季は全6試合途中出場。にもかかわらず今季「4」得点は、JFL得点ランキング首位タイの数字であり、まさにジョーカー。 第1節ヴィアティン三重戦(3◯0)は90+3分にPKを沈めてダメ押し。第3節横河武蔵野FC戦(3◯0)は84分のスルーパスに抜け出し、東家に引けを取らぬスピードを見せつけ、やはりダメ押し。ソニー戦は投入直後の50分にPKで先制点、そして83分に切れ味鋭いドリブルから追加点。PK2つはいずれも自ら倒されて得たものであり、4得点中3得点は80分以降なのだ。 ここでは前線の選手数名だけにフォーカスしたが、攻守両面で気が利く両サイドバックのDF吉田知樹&MF上月翔聖、21歳DF田辺陽太&23歳DF福田玲央の若きセンターバックコンビなど、GKとボランチも含めて各ポジションの選手が際立ち、競争力が向上しているのが現高知。 6試合2失点の堅守を含め、今のところチーム全体の完成度はJFL16チームで群を抜く、と言ってよいだろう。 次節は昨季王者Honda FCとのホームゲーム。JFL昇格初年度の2020シーズン以来勝てていない相手であり、この一戦は高知にとって試金石となるはずだ。 ◆JFL第7節 4月28日(日) 13:00キックオフ 高知ユナイテッドSC vs Honda FC 高知県立春野総合運動公園陸上競技場 LIVE配信:JFL Official Channel(ユーチューブ) ◆過去のハイライト 高知ユナイテッドSCチャンネル(ユーチューブ) 2024.04.15 18:20 Mon

JFL首位は開幕4連勝の高知! 栃木Cに終盤猛攻喰らうも逃げ切り成功...青森は浦安撃破で今季初白星【JFL第4節】

30日、日本フットボールリーグ(JFL)第4節の5試合が各地で行われた。 ◇栃木C 2-3 高知 2連勝中の昇格組・栃木シティと、開幕3連勝&3試合連続無失点の高知ユナイテッドSC。吉本岳史監督体制3年目の高知はここまで3試合、完成度という点で他の15チームを大きく凌駕する。 その高知は後半頭の47分、左CKから元アビスパ福岡のFW東家聡樹が先制点。すると栃木Cボールでリスタートからわずか15秒、今度はロングカウンターから東家が右足弾をブチ込み、一気に敵地で2点リードとする。 その後は終始劣勢も、幾度となくセットプレーを与えても跳ね返す力がある高知。 70分には、意表を突いたセットプレーから右サイドバックのDF吉田知樹がボックス内へスプリント。ボックス右の角度がない位置から右足ボレーをファーネットへ叩き込む。吉田は第2節青森戦の決勝点に続き、今季2ゴール目だ。 しかし、3点リードの試合最終盤に落とし穴。90分に栃木Cに1点を返されると、90+2分には混戦から蹴り込まれて1点差に。高知はかろうじて逃げ切り、今季最初のアウェイゲームで勝ち点3。何はともあれ、開幕4連勝で首位キープだ。 ◇浦安 0-1 青森 昨季準優勝も開幕3連敗&3試合ノーゴールのブリオベッカ浦安と、開幕3試合未勝利&3試合でゴールはGK廣末陸のPKひとつだけというラインメール青森。どちらもキッカケと勝ち点3が欲しい。 青森は13分、今季新加入のブラジル人FWベッサがダイビングヘッドを流し込んで幸先よく先制。今季初となる流れの中からのゴールであり、ベッサ個人にとっては加入後初ゴールだ。 一方、開幕3試合とも0-1で敗戦の浦安。ハーフタイムには崩しの切り札、ドリブラーのMF二瓶翼を投入するなど早めにカードを切るが、この日も最少失点に抑えた一方、「1点」が奪えず。4試合連続となる0-1で敗れ、泥沼の開幕4連敗だ。 かつて浦安を指揮した柴田峡監督率いる青森は今季初白星。第6節のホーム開幕戦(ヴィアティン三重戦/4月14日)を控え、大きな大きな一歩だ。 ◇武蔵野 2-0 新宿 伝統の“横河”がクラブ名に戻ってきた新生・横河武蔵野FCと、昨季コーチを務めた北嶋秀朗新監督のもとで開幕3試合未勝利&ノーゴールというクリアソン新宿。互いに譲れない東京勢対決だ。 新宿としてはなんとか浮上への一歩を掴まねばならないが、3試合8失点のチームはこの日も16分、34分と相次いで失点し、前半で2点ビハインドに。結局、最後まで今季初ゴールも叶わず敗れている。 なお、武蔵野の先制点は入団10年目を迎えたMF石原幸治。今季2ゴール目とし、武蔵野ひと筋で積み上げた数字は「JFL通算235試合67ゴール」となっている。まさにレジェンドだ。 ◆JFL第4節 ▽3月30日(土) 栃木シティ 2-3 高知ユナイテッドSC ブリオベッカ浦安 0-1 ラインメール青森 横河武蔵野FC 2-0 クリアソン新宿 Honda FC 0-0 レイラック滋賀 ソニー仙台FC 3-2 FCティアモ枚方 ▽3月31日(日) [13:00] ヴェルスパ大分 vs FCマルヤス岡崎 アトレチコ鈴鹿 vs ミネベアミツミFC ヴィアティン三重 vs 沖縄SV ◆順位表(30日時点) 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点12 | +8 2位 沖縄SV | 勝ち点7 | +5 3位 レイラック滋賀 | 勝ち点7 | +1 3位 横河武蔵野FC | 勝ち点7 | +1 5位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点6 | +2 6位 ヴィアティン三重 | 勝ち点6 | +2 7位 ソニー仙台FC | 勝ち点6 | +1 8位 Honda FC | 勝ち点6 | +1 9位 栃木シティ | 勝ち点6 | ±0 10位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点5 | +1 11位 ラインメール青森 | 勝ち点5 | ±0 12位 FCティアモ枚方 | 勝ち点4 | -1 13位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点1 | -3 14位 ミネベアミツミFC | 勝ち点1 | -4 15位 クリアソン新宿 | 勝ち点1 | -10 16位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点0 | -4 2024.03.30 15:15 Sat

「毎日+1%の成長を」吉本体制3年目のJFL高知が開幕2連勝! 堅守青森を崩した決勝点シーンに確かな成長の足跡

17日、日本フットボールリーグ(JFL)第2節の高知ユナイテッドSCvsラインメール青森が高知県立春野総合運動公園球技場で行われ、高知が1-0で勝利した。 地元高知県出身の吉本岳史監督が率いて3年目となる高知ユナイテッド。JFL昇格5年目の今季は、ホームで迎えた開幕戦にてヴィアティン三重を3-0と蹴散らす好発進を飾っている。 第2節もホーム開催。気持ちよく2連勝といきたいところだが、相手は昨季2連敗したラインメール青森…元松本山雅FCの柴田峡監督が率い、昨季リーグ最少「24」失点という堅守軍団だ。 晴天に恵まれた16日から一転、高知vs青森は肌寒く、雨も降るなかでキックオフ。水分を含んだ芝生がボールを走らせる一方、両チームの選手たちは地上空中問わず、激しくボールを奪い合う。 前半から一進一退の攻防が続くなか、高知と青森、互いにチャンスを創るもネットは揺らせず、気づけば時計の針は80分。高知陣営が待ち望んだ瞬間は、丁寧なビルドアップから生まれた。 80分、高知はGK大杉啓からビルドアップを開始。大杉、センターバックの田辺陽太と福田玲央、降りてきたボランチの高野裕維を中心に“穴”を探しつつ、ボールは左サイドへ。 その間、青森は絶えず高い位置からインターセプトを狙う。 左サイドバックの上月翔聖がボールを受けると、サポートに降りてきたのは2列目左の樋口叶。上月は樋口に預け、アジリティに長けた小柄なドリブラー樋口がタメを作ってワン・ツー。樋口が青森の選手3枚を引きつけたことで、上月はロングカウンター並みの全速力で前線へと持ち運ぶ。 この時点でひとつ、青森を崩した高知。 バイタルエリア付近まで運んだ上月がボックス周辺へパスを入れると、そこには完全なるスクランブル状態が。最後はフリーでボックス右まで駆け上がった右サイドバック・吉田知樹が右足を一閃…GKの手をかすめてネットに吸い込まれた。 堅守速攻を標榜し、得点はカウンターとセットプレー中心だった昨季までの高知…そんな彼らが、リーグNo.1の堅守軍団青森を丁寧なビルドアップから鮮やかに崩し、ついに、1点をもぎ取った。 結局、このゴールが決勝点となって1-0で勝利。高知は青森から2021年以来3年ぶりの白星を挙げ、開幕2連勝とした。 試合後、吉本監督は「選手たちが本当に粘り強く戦ってくれました。勝利は彼らのおかげです。いつも言っていますが、練習をどれだけ毎日必死にできるか…『毎日+1%の成長』に向かってみんながやってくれているからこそ、この結果(開幕2連勝)に繋がったと思います」と選手らを称える。 青森を崩した決勝点のシーンについては「昨日はJ1のFC東京さんで『左サイドバックのアシストで右サイドバックがゴール』というシーンがありました。私たちも同じような形で1点…選手たち自らが切り拓いた新たなオプションが出来ました」と充実感をのぞかせた。 「目標はJ3昇格ですから。今日の相手にできたこと・できなかったこと…成長も分析の材料なんですね。だからこそ『このままじゃいけない』という危機意識を選手全員が持ってくれたら、間違いなく昇格に結びつく結果を得られると思います」 相手のプレッシングを回避し、崩し、ゴール前でスクランブル状態を創り、最後はきっちりシュートを枠へ飛ばした高知。まだ30試合中2試合を終えただけだが、明らかに、昨季から進歩した彼らがそこにいる。 高知ユナイテッドSC 1-0 ラインメール青森 【高知】 吉田知樹(後35) 2024.03.18 18:00 Mon

悲願のJリーグ参入へ…昨季超えの1年に! JFL高知ユナイテッドが新体制発表

日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは28日、2024シーズンの体制を発表した。 実り多き2023シーズンを送った高知。J3参入資格こそ継続審議止まりだったが、JFL4年目にして過去最高となる7位フィニッシュ、天皇杯で立て続けにJ1勢を撃破、かごしま国体(※1)で国体初優勝…ポジティブな1年となった。 (※1)サッカー競技・成年男子の高知県代表は高知ユナイテッドSCの単独チーム。決勝戦で鹿児島県代表に勝利して優勝を決めた ただシーズン後には、四国リーグ時代からチームをけん引してきたFW西村勇太(30)、昨季ゲーム主将も務めたFW金井冬土(26)、司令塔のMF栗原純弥(26)という主力3選手が現役引退。また、その他の主力選手を含めて計12名の退団が発表されている。 2024シーズンに向けての新戦力は28日時点で6名。昨季の1番手GK上田樹(22)が去ったゴールキーパー陣にはJ3福島を退団したGK大杉啓(27)、DF今井那生(26)がJ2山口へ移籍したセンターバック陣にはJ2水戸からの武者修行となる田辺陽太(21)ら2名を加えている。 ◆JFL第1節 ▽3月10日(日)13:00 高知ユナイテッドSC vs ヴィアティン三重 高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市) ◆JFL第2節 ▽3月17日(日)13:00 高知ユナイテッドSC vs ラインメール青森 高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市) ◆2024シーズン選手一覧(1月29日現在) ▽(年齢/昨季JFL成績・新加入選手は前所属) GKタンドゥ・ベラフィ(36/6試合3失点) GK大杉啓(27)←福島ユナイテッドFC(完全移籍) GK井上聖也(25/7試合3失点) DF小林大智(25/27試合2得点) DF中田永一(27/21試合1得点) DF福田玲央(23/2試合0得点) DF岩瀬蒼生(22)←金沢星稜大学(入団) DF田辺陽太(21)←水戸ホーリーホック(育成型期限付き移籍) DF橋本峻輝(25/24試合1得点) DF吉田知樹(25/25試合0得点)←いわきFC(完全移籍移行) MF横竹翔(34/11試合1得点) MF高野裕維(23/28試合0得点) MF田尻康晴(22/21試合0得点) MF佐々木敦河(25/28試合2得点) MF樋口叶(22/20試合3得点) MF金原朝陽(23/16試合0得点) MF上月翔聖(23)←FC大阪(完全移籍) MF児玉壮琉(22)←大阪商業大学(入団) MF宇田光史朗(19)←横浜FC(期限付き移籍) FW小林心(23/24試合7得点) FW新谷聖基(25/10試合2得点) FW東家聡樹(26/26試合2得点) FW原田烈志(23/4試合0得点) ◆コーチングスタッフ 監督:吉本岳史 ヘッドコーチ:立田将大 アシスタントコーチ:毛利雅志 アシスタントコーチ:濱田一希 トレーナー:茂木一樹 トレーナー:渡辺有羽 主務:安達星輝 ゼネラル・マネージャー(GM):西村昭宏 強化部:松山周平 2024.01.29 14:30 Mon

過去最高順位、ジャイキリ2回、国体初優勝…JFL高知ユナイテッドは実り多き1年を経て2024シーズンへ!

日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCが着々と2024シーズンへの準備を進めている。 高知県勢初のJリーグ加盟を目指す高知ユナイテッド。2023シーズンはJFL4年目にして過去最高の「7位」、天皇杯でガンバ大阪に横浜FCとvsJ1勢2連勝、さらに国体初優勝(※1)と、J3参入が“継続審議”とされたなかでも、実り多き1年となった。 (※1)かごしま国体・サッカー競技(成年男子)に、高知県代表は高知ユナイテッドSCの単独チームとして出場。決勝戦で地元の鹿児島県代表を撃破し、初優勝を飾った シーズン終了後は吉本岳史監督(45)の続投、精神的支柱であり加入10年目となるMF横竹翔(34)、地元出身のMF佐々木敦河(25)&GK井上聖也(25)、最終ラインの主力であるDF中田永一(27)&DF小林大智(25)…などなど複数の契約更新が、2023年のうちに発表された。 しかし同時に、四国リーグ時代から所属してきたFW西村勇太(30)、ゲーム主将も担ったキャプテンシー溢れるFW金井冬土(26)、司令塔のMF栗原純弥(26)と、主力3枚が現役生活にピリオド…この3選手やJクラブからの期限付き移籍期間終了を含め、12選手の退団が発表されている。 それでも、年が明けてからは続々と新加入選手も。6日には水戸ホーリーホックから180cmの左利きセンターバックであるDF田辺陽太(21)、昨年対戦した横浜FCから興国高校時代に主将も担ったMF宇田光史朗(19)の期限付き移籍加入を発表…どちらも前途有望な若き才能だ。 さらに8日、2023シーズンの躍進を支えながらもツエーゲン金沢へレンタルバックしたGK上田樹の後釜として、福島ユナイテッドFCからGK大杉啓(27)が加入。大杉は日本体育大学卒業後、オーストラリアのアマチュアクラブを経て2020年に帰国…翌21年に“逆輸入”で藤枝MYFC入団を果たした苦労人であり、藤枝と福島でJ3リーグ7試合に出場した経験を持つ。高知で目指すはもちろん定位置確保だ。 また、FC大阪からは同クラブのJFL時代を知るMF上月翔聖(23)が加入し、大卒ルーキーでは大阪商業大学から183cmMF児玉壮琉(21)の入団を発表。9日時点で高知の新加入選手は計5人となっている。 現段階で契約更新・加入が発表されている選手の総数は「22」であり、ここからさらなる新加入選手が発表されていくのは確実…“四国4県で唯一のJなし県”からの脱却を目指し、JFL5年目を迎える高知ユナイテッド。2024シーズンの歩みにも期待したい。 契約更新が発表された1人、2024シーズンから背番号「10」を背負う地元高知出身のMF佐々木は言う。 「自分が小さい時には、地元高知にこのような環境(JFLに県内のクラブ)はありませんでした。いま自分がこうして皆さんと高知でJリーグを目指せることを嬉しく思いますし、本気でJ3昇格したいと思っています。2024シーズン、沢山の勝利をファン・サポーターの皆さんに届けられるよう日々努力します。引き続き熱いご声援よろしくお願いします」 2024.01.10 16:00 Wed

来季J3参入消滅も…JFL高知が後半AT弾で劇的勝利!吉本岳史監督「残り3試合で新しい自分たちに出逢おう」

11日、日本フットボールリーグ(JFL)第28節の高知ユナイテッドSCvsブリオベッカ浦安が高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、ホームの高知が2-1で劇的勝利を飾った。 Jリーグ入会「継続審議」の高知(8位)は第27節で敗れ、2位以内確保の望みが潰えた結果、来季のJ3参入が消滅。対する浦安(4位)は昇格組ながらも前節まで16試合無敗という大躍進だが、J3クラブライセンスを申請していないため、今季の成績にかかわらず来季もJFLで戦うことが決定済み(※1)だ。 (※1)高知も浦安も地域リーグ降格の可能性なし 今や数少ない“Jなし県”の1つとなっている高知県だが、今年は高知ユナイテッドが日本サッカー界を盛り上げた。8大会連続8度目の出場となった天皇杯で1回戦を突破すると、2回戦でガンバ大阪、3回戦で横浜FCと、相次いでJ1リーグ勢を撃破。ジャイアントキリングを成し遂げている。 横浜FC戦を本拠地“春野”で戦ったなか、3試合連続のJ1勢撃破を目指した8月2日のラウンド16・川崎フロンターレ戦も春野開催となり、この一戦には7243人が来場。惜しくも0-1で惜敗したが、真夏の南国・高知県はかつてないほどのサッカー熱に包まれた。 話を今回の浦安戦に戻そう。 高知は前回の浦安戦で3-1と勝利。今回も立ち上がりからロングボールを織り交ぜて押し込み、さっそくペースを掴んだかのように思えた。しかし、程なくして浦安がポゼッションを支配するようになり、完全なハーフコートゲームの時間帯も。それでも、[5-4-1]でガッチリ守って反撃を伺う。 徐々に押し返して迎えた41分、高知は右CKのこぼれ球をDF今井那生が右足シュート。これがMF栗原純弥の頭に当たってコースが変わり、ネットへと吸い込まれた。劣勢を凌いで押し返し、前半終盤にセットプレーで先制点…堅守速攻の高知らしい、素晴らしい1点だ。 後半は人数をかけて攻め込む浦安、カウンター主体ながらも積極的にゴールを目指す高知という構図。高知1点リードのまま迎えた後半アディショナルタイム、第4審は「3」と表示されたボードを右手で掲げる。 来季のJ3参入が消滅しながらも、ホーム春野に詰めかけた観衆は今季2番目に多い934人。声援をバックに勝利まであと3分…第4審がボードを掲げてわずか16秒後の90+1分、高知は浦安DF吉田武史に左サイドを抜け出され、最後はグラウンダークロスに合わせたMF村越健太のゴールで同点とされる。 悲鳴に包まれる観客席。しかし、勝利の女神は、すぐに切り替えた高知の選手たちに微笑んだ。 高知はリスタートから一度もボールロストすることなく左CKを獲得。90+3分、MF高野裕維のクロスをニアで今井がすらすと、飛び込んだのは途中出場FW金井冬土。ゴール正面からドンピシャヘッドを叩き込んだ。 金井のゴールは実質的なラストプレーとなり、2-1の劇的勝利に。また、今節で優勝を決めたHonda FCでさえ、今季2試合で1分け1敗と勝てなかった浦安に対し、高知は14チーム中唯一の2戦2勝(現時点)。浦安の無敗街道を「16」でストップした。 吉本岳史監督は試合後、「前節の敗戦でJ3昇格がなくなったなか、『残り3試合で新しい自分たちに出逢おう。3連勝で終わろう』というテーマを選手たちに与え、今日がその第一歩でした」と語る。 「選手たちは苦しかった前半をセットプレーからの1点で折り返してくれて、修正を施した後半は、勇気を持ってボールを動かし、よりアグレッシブな姿勢をピッチで体現してくれました。今季は後半アディショナルタイムの失点が多かったなか、最後の最後に追いつかれても諦めませんでした」 「最終的に一番大事なのは『勝つための良い準備をどれだけ継続できるか』ということ。それが自信につながるんだよ、と選手に伝えて送り出しました。きっと、同点にされて『このままじゃ終われない』という気持ちが金井のゴールにつながったんだと思います。彼らに感謝したいです」 また、地元・高知県出身の指揮官は、劇的弾を叩き込んだ加入2年目の金井について「中足骨の手術(昨年)を経て、キャプテンシーも身につけた選手。そして、この高知でJリーグに上がりたい、という気持ちを持って移籍してきた選手です。苦しい経験をしているからこそ、ヒーローになれるんだと思います」と称える。 「チームとして克服すべき課題はまだまだ多いですし、だからこそ、練習での紅白戦なんかは以前よりも白熱しています。選手全員が切磋琢磨して競争も生まれましたし、とても良いトレーニングができている印象です」 残念ながら来季のJ3参入は叶わなかった高知ユナイテッドだが、指揮官の言葉の節々から伝わってくるように、目線はJFL5年目の来季へ。来季への準備がすでに始まっている。 高知ユナイテッドSC 2-1 ブリオベッカ浦安 【高知】 栗原純弥(前41) 金井冬土(後45+3) 【浦安】 村越健太(後45+1) 2023.11.12 20:06 Sun

「高知県にJリーグを」目指すは来季のJ3参入!「残り4試合戦い抜きます」【JFL高知の歩み】

2019年の地域CLで2位となり、翌2020年からJFLに舞台を移した高知ユナイテッドSC。クラブ名変更にライバルクラブとの統合を経て、ようやく辿り着いた全国リーグだが、目線は早くもその先へ。“Jなし県”脱却、来シーズンのJ3リーグ参入を目指し、今季も最後まで全力で戦う。【第3回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452484" target="_blank">前編</a> <a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>】 <span class="paragraph-subtitle">〜高知県から本気でJリーグ!~</span> 2023年のJFLもいよいよ佳境。財務問題に端を発したFC神楽しまねの除名が開幕直前に決まり、従来の16チーム編成ではなく15チームとなったため、毎節1チームが試合なしとなっているが、あれよあれよという間に全チームが最低24試合(全28試合)を消化するところまで来た。 JFL4年目を迎えた高知ユナイテッドSCも24試合まで消化し、9勝6分け9敗の6位と健闘。過去3年は14位、13位、11位であり、この6位を最後までキープすれば初の1桁順位フィニッシュとなるが、かねてより「高知県から本気でJリーグ!」と掲げてきた高知の目標はあくまで「来季のJ3参入」だ。 しかし、クリアソン新宿とヴィアティン三重のJリーグ入会が条件付き(JFLで2位以内の確保が必須)で承認されている一方、高知は「継続審議」とされており、現状では今季のJFLで2位以内を確保しても、J3への自動昇格、もしくは入替戦行きを掴めるか不透明だ。 そんななか、10月29日には第26節で首位Honda FCと対戦。1-1のドロー決着となったこの一戦は本拠地・高知県立春野総合運動公園陸上競技場に「2156人」が来場し、今季のJFLホームゲームにおける最多の観客動員となった。 首位であり、JFLの“盟主”でもあるHonda相手に勝ち点「1」を掴み、観客動員でも大きな成果…しかし、残り4試合で2位ソニー仙台FCとの勝ち点差が「7」となり、J3参入の大前提である2位以内確保が難しくなった格好だ。 それでも高知の吉本岳史監督は試合後、「J3昇格の可能性がまだあるなか、(Hondaに)負けなかったことは選手たちが勝利に向かって走り続けてくれたから。1-1となってからもビッグチャンスがありましたし、勝ち点1を“もぎ取った”とは思いません。“積み上げ”ました」と選手を称える。 残り4試合に向けても「J3への切符を掴みたいと思っていますが、簡単ではない、そして現実的に難しいことも理解しています。だからこそ、この4試合をひたむきに決勝戦のように戦いたい」と前を向く。 選手からも続々とポジティブな言葉が。昨年までJ3のヴァンラーレ八戸に所属していたDF小林大智は「一戦必勝で目の前の試合に勝てば、その先に何かが見えてくる。そう信じたい。良い準備をします」とコメント。ゲームキャプテンを務めた24歳は真っ直ぐな目で答えてくれた。 また、22歳MF樋口叶はJ3参入の可能性を残す新宿や三重だけでなく「対戦する全チームがライバル」とし、「今日のような雰囲気は励みになりました」と今季最多の観客動員に触れる。高知は残り4試合中2試合がホームゲームだ。 地元・高知県出身のMF佐々木敦河も「今年でJ3に上がって、全国の方たちに『高知県にもJクラブがあるんだな』って知ってもらいたい。残りの4試合、頑張って戦い抜きます」と意欲を見せる。 「自分が高校生の時、高知県のクラブがこのレベル(JFL)で戦うチャンスはありませんでした。今この舞台にいることは素晴らしいことですし、ここからまた『高知県にJリーグを』という想いも強いです」 Jリーグを目指して歩みを進める高知ユナイテッドSC。佐々木が意気込んだように今季の残り4試合、最後まで「来季のJ3参入」を目指して戦い抜く。迷うなかれ、志高く一歩前へ。土佐藩が生んだ幕末の志士・坂本龍馬はこんな言葉を私たちの生きる後世に残したという。 「何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり」 (完) 2023.11.03 21:00 Fri

J3参入へ“継続審議”も…JFL高知が本拠地2156人の前で希望繋ぐ勝ち点「1」、地元出身MF佐々木敦河「残り4試合戦い抜きます」

29日、日本フットボールリーグ(JFL)第26節の高知ユナイテッドSC vs Honda FCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、1-1のドロー決着となった。 高知県出身の元Jリーガー・吉本岳史監督が率いる高知ユナイテッド。JFL4年目の今季は天皇杯でガンバ大阪、横浜FCとJ1クラブを立て続けに倒す“ジャイアントキリング”を達成した一方で、リーグ戦は第25節終了時点で6位と健闘も、Jリーグ入会申請が「継続審議」とされている。 何はともあれ、成績面で「JFL2位以内(※Jリーグ入会申請が承認されているクラブは優勝ならJ3自動昇格、2位ならJ3・19位との入替戦へ進む)」を確保することが来季のJ3参入への最低ライン。残り5試合で6位から2位まで順位を上げる必要があるなか、今節は”Jへの門番”として名高い首位Hondaとのホームゲームだ。 スタメンはGK上田樹(ツエーゲン金沢から期限付き移籍で加入中)、DF今村直也、DF小林大智、DF今井那生、MF宮本優(東京ヴェルディ)、MF佐々木敦河、MF高野裕維、MF吉田知樹(いわきFC)、FW樋口叶、FW西村勇太、FW東家聡樹という[3-4-2-1]だ。 高知県の夏の風物詩“よさこい”に欠かせぬ鳴子がスタンドから鳴り響くなかでキックオフ。堅守速攻を標榜する高知は奪ってからが素早く、ひとたび奪えば1トップの東家、2シャドーの樋口と西村が前線へとスプリントしていく。 しかし、地力で勝る”盟主”Hondaは[4-2-4]もしくは[2-4-4]で人数をかけて押し込み、高知はコンパクトな陣形を崩さずなんとか応戦していたが、とうとう65分に失点。HondaのDF川浪龍平に右足ミドルを叩き込まれた。 高知は追いかける展開となってようやく攻撃のギアが上がり、試合も終盤に差し掛かる77分に同点に。後方からのロングボールをボックス内の樋口が頭で繋ぐと、最後は途中出場のFW新谷聖基がDFと競り合いながら押し込んだ。投入からわずか1分の新谷が大仕事だ。 同点とし、俄然勢いが出てきた選手たちと、一段と熱を帯びたスタンド。同点からまもなく入場者数が今シーズン最多の「2156人」と場内アナウンスされ、試合も終盤へと突入するなか、さらにボルテージが上がる。 しかし、待望の逆転弾は奪えず、1-1で試合終了。吉本監督は試合後、「Hondaさん相手に難しい試合となるのは想定内でしたが、とくに前半は何もさせてもらえませんでした。攻撃に関してはカウンターしか糸口がなく、ここは次への課題です」と振り返る。 それでも「我々の武器であるカウンターを何度か発動できたことは評価できます。J3昇格の可能性がまだあるなか、負けずに終われたことも、選手たちが勝利に向かって最後まで走ってくれたから。決して勝ち点1を“もぎ取った”とは思いません。勝ち点1を“積み上げ”ました」と選手を労う。 また、大学サッカーとソニー仙台FCを経て、今季から地元・高知に帰ってきたMF佐々木も「自分が高校生の時、高知県のクラブがこのレベル(JFL)で戦うチャンスはありませんでした。今この舞台にいることは素晴らしいことですし、ここからまた高知県にJリーグをという想いも強いです」と胸を張る。 今季最多の入場者数については「多くの方のご協力があって、これほどまでの方たちに来ていただけたと思います。でも本当は、自分たちの魅力的なサッカーで同じくらいの方を集められるようにしたい。そのためにも今年でJ3に上がって、全国の方たちに『高知県にもJクラブがあるんだな』って知ってもらいたい。残りの4試合、頑張って戦い抜きます」とモチベーションに変えて見せた。 高知はHondaとのドローで6位をキープし、2位ソニーとは勝ち点「7」差。残り4試合で佐々木の古巣でもあるソニーに追いつくことは難しいかもしれないが、それでも諦めることなく最後まで戦う。次節は11月5日、ミネベアミツミFCとのアウェイゲームだ。 高知ユナイテッドSC 1-1 Honda FC 【高知】 新谷聖基(後32) 【Honda】 川浪龍平(後20) 2023.10.29 18:33 Sun

“JFLの門番”Hondaが首位浮上! 高知は新宿撃破で天皇杯に弾み、高原率いる沖縄SVは苦しい戦い続く…【JFL第15節】

8〜9日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第15節の7試合が各地で行われた。 前節・東京武蔵野ユナイテッドFC戦で4試合ぶりの白星を挙げ、首位に再浮上したレイラック滋賀。2連勝を目指して11位・鈴鹿ポイントゲッターズをホームに迎え撃った今節は23分にFW安羅修雅のPK弾で幸先よく先制する。 しかし、34分に敵陣でのボールロストからカウンターを浴び、最後は鈴鹿FW三宅海斗のシュートをGK伊東倖希がこぼしたところをFW兒玉澪王斗に押し込まれて同点に。終了間際の90分にはDF平尾壮が自陣ペナルティエリア内で鈴鹿の選手を倒し、2枚目の警告で退場となる。PKも三宅に決められ、1-2の悔しい逆転負けとなった。 滋賀をかわして首位に浮上したのは“JFLの門番”Honda FC。アウェイでラインメール青森と対戦した今節は3分にいきなり先制を許すも、21分にMF鈴木理久の一撃で同点とすると、34分、44分もそれぞれMF佐々木俊輝、FW岡﨑優希がネットを揺らし、前半で2点のリードを得る。 試合終盤の83分、青森のGK廣末陸にセットプレーからゴールを許すというまさかの事態に直面したが、それ以上の反撃は許さず、逃げ切りに成功。2-3の逆転勝利とし、これで3連勝に。序盤戦は不安定な戦いが続いたHondaだが、ここにきて“JFLの門番”という異名に相応しい安定感を見せている。 12日に天皇杯3回戦・横浜FC戦を控えている高知ユナイテッドSC。吉本岳史監督率いるチームは名古屋グランパスを彷彿とさせる強固な守備と鋭い速攻が大きな武器だが、14試合で13ゴールという現状では得点力が高いとは言えず、前節終了時点で12位に低迷している。 それでも、2位・クリアソン新宿をホームに迎え撃った今節は1-0で勝利。11分、MF樋口叶のスルーパスに抜け出してネットを揺らしたのはFW小林心。天皇杯2回戦・ガンバ大阪戦で先制点を決めた男の今季リーグ戦2得点目で先制すると、このまま逃げ切りに成功し、2試合ぶりの白星に。横浜FC戦に向けて弾みをつけた格好だ。 第15節を終え、首位に勝ち点「24」のHonda、2位にソニー仙台FC、3位に滋賀、4位にFCマルヤス岡崎という上位陣。15チーム中14位のミネベアミツミFCは「14」となっており、今季のJFLは近年稀に見る混戦状態が続いている形だ。 一方、昇格組の最下位・沖縄SVは勝ち点「9」。高原直泰選手兼任監督率いるチームは今節、ホームでヴェルスパ大分に0-2で敗れて6試合未勝利となっており、他の14チームとの勝ち点差が少しずつ広がってきている。 ◆第15節 ▽7月8日(土) ミネベアミツミFC 1-2 FCティアモ枚方 ソニー仙台FC 2-1 東京武蔵野ユナイテッドFC ブリオベッカ浦安 2-1 ヴィアティン三重 ▽7月9日(日) ラインメール青森 2-3 Honda FC 高知ユナイテッドSC 1-0 クリアソン新宿 レイラック滋賀 1-2 鈴鹿ポイントゲッターズ 沖縄SV 0-2 ヴェルスパ大分 ※今節試合なし FCマルヤス岡崎 2023.07.10 14:15 Mon

滋賀が浦安に3発快勝で首位浮上! 高知は枚方崩せず3戦連続ドロー、堅守光るも…【JFL第9節】

27日から28日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第9節の7試合が各地で行われた。 2位・レイラック滋賀はホームで最下位に沈むブリオベッカ浦安と対戦。今節は首位・ソニー仙台FCの試合がなく、勝ち点「1」差で追う滋賀にとって首位浮上のチャンスというなか、0-0で迎えた55分に地元滋賀県出身の22歳FW服部航平が先制点を叩き込む。 さらに72分には元名古屋グランパスのFW榎本大輝、85分にはDF宮城雅史が追加点を決め、未勝利で最下位に沈む浦安を圧倒。試合終盤に1点を返されたが、3-1の勝利を収め、ソニーをかわして首位に浮上している。 14位・沖縄SVはホームで3位・ミネベアミツミFCと対戦。元日本代表FWの高原直泰選手兼任監督率いるJFL初参入のチームは7試合でわずか1勝と苦しい戦いを強いられてきたが、この日は76分にFW山田雄太のゴールで均衡を破ると、この1点を守り抜いて1-0の勝利となった。 高知県勢初のJリーグ参入を目指す5位・高知ユナイテッドSCを率いるのは、現役時代に水戸ホーリーホックのキャプテンを務めた高知県出身の吉本岳史監督。今節は二川孝広監督率いる10位・FCティアモ枚方とホームで対戦した。 3試合ぶりの白星がほしい高知だったが、0-0で迎えた後半、吉本監督が積極的に交代カードを切って先制点を目指したなか、最後まで1点が遠く、スコアレスドローに。これで3試合連続のドローとなった。高知は8試合で「5」失点の堅守が光る一方、ゴールも「8」。上位進出のためには得点力向上が必須だろう。 ◆JFL第9節 Honda FC 0-0 東京武蔵野ユナイテッドFC 高知ユナイテッドSC 0-0 FCティアモ枚方 クリアソン新宿 1-0 ヴィアティン三重 ラインメール青森 1-0 FCマルヤス岡崎 ヴェルスパ大分 0-0 鈴鹿ポイントゲッターズ レイラック滋賀 3-1 ブリオベッカ浦安 沖縄SV 1-0 ミネベアミツミFC 2023.05.29 13:55 Mon
もっと見る>