思わぬ一時中断もあった今季最初のマドリードダービーは劇的ドロー…マドリー先制もアトレティコがコレア後半AT弾で追いつく【ラ・リーガ】

2024.09.30 06:29 Mon
今季最初のマドリードダービーはドロー
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今季最初のマドリードダービーはドロー
ラ・リーガ第8節、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーが29日にシビタス・メトロポリターノで行われ、1-1のドローに終わった。

アトレティコは前節、大幅なターンオーバーにシステム変更で臨んだセルタとのアウェイゲームをアルバレスの土壇場ゴールによって劇的ウノセロ勝利した。宿敵に対して準備期間が2日少ないディスアドバンテージの中で臨んだホームゲームでは[4-4-2]の布陣を継続。2トップにセルロート、グリーズマンを置き両サイドにデ・パウル、アルバレスを配した。

一方のマドリーは前節、アラベスとのホームゲームで後半終盤に連続失点を喫したものの3-2の勝利。公式戦5連勝でダービーを迎えた。ダービーデビューに注目が集まったムバッペが負傷欠場となった中、アンチェロッティ監督は前節から先発2人を変更。ムバッペとルーカス・バスケスに代えてカルバハル、モドリッチを起用。ロドリゴとヴィニシウスを2トップに配した[4-4-2]で臨んだ。
首位バルセロナの初黒星によって今シーズンのラ・リーガで無敗対決となる、激戦必至の首都決戦。互いにキックオフ直後からエンジン全開の入りを見せる。

キックオフから数分はアウェイチームが押し込んで、モドリッチが積極的なランニングで深い位置まで侵攻する場面も。対するホームチームも9分にはボックス左で仕掛けたアルバレスがニア下を狙った右足シュートを放つが、これはGKクルトワの好守に阻まれた。
以降は自陣でブロックを敷くアトレティコに対して、マドリーがボールを保持しながら攻め手を窺う展開に。徹底的に警戒される2トップに効果的にボールが入らない中、モドリッチやベリンガムがオフ・ザ・ボールの動きでアクセントを付けると、17分にはバルベルデが得意のミドルシュートでGKオブラクにファインセーブを強いる。さらに、FKのデザインプレーからバルベルデ、ロドリゴとの連携からベリンガムが続けてミドルシュートを放っていく。

一方、ソリッドな守備でマドリーに決定機を与えないアトレティコだが、後ろ重心の戦いで攻撃はなかなか機能せず。カウンターシチュエーションでセルロートが体を張ってボールをキープする場面が幾度かあったが、全体的な攻め上がりやサポートが少なく攻撃をシュートで完結できなかった。

結局、睨み合いの構図が続いた試合はゴールレスで後半に折り返した。膠着状態打破へ先に動いたのはホームチーム。モリーナに代えてハーフタイム明けにコケ、56分にはセルロートを下げてリーノを投入。並びと配置に変化を付けてゴールを目指すが、即時効果を発揮する一手とはならず。

後半も同じ形で臨んだマドリーは64分、相手陣内中央で得たFKの場面でデザインプレーから左サイドでボールを受けたヴィニシウスがドリブルで仕掛けて浮き球のクロスを供給。これにファーで反応したミリトンがバウンドしたボールをうまくコントロールし、すかさず右足を一閃。ゴール前でジョレンテに当たって若干コースが変わってゴールネットに突き刺さった。

ミリトンのゴールによって均衡が破れた試合だったが、この直後にスタンドを煽った古巣対戦のGKクルトワに刺激されたゴール裏からライターなどの投擲行為が確認され、主審は安全面の配慮から試合の一時中断を決断。シメオネ監督やヒメネス、コケもウルトラスをなだめに向かい、その後試合は10数分後に再開された。

再開後はアンヘル・コレアハビ・ガラン、リケルメと続けて攻撃的なカードを切ったアトレティコが前がかって攻勢を仕掛ける。82分にはボックス左で深い切り返しでDF2枚を手玉に取ったリーノがニア上へ強烈なシュートを放つが、これはGKクルトワのビッグセーブに遭う。

その後、ここまで全く交代カードを使っていなかったアンチェロッティ監督はモドリッチ、ヴィニシウス、ロドリゴと前線の選手を下げてバスケス、フラン・ガルシアエンドリッキらを投入し、試合をクローズにかかる。

8分が加えられた後半アディショナルタイムにはヒメネスを前線に上げてパワープレーも敢行したアトレティコが土壇場で追いつく。左サイドを持ち上がったガランのスルーパスに反応したコレアがオフサイドラインぎりぎりで抜け出すと、ボックス内でGKクルトワとDFミリトンに寄せられながらも泥臭くシュートを流し込んだ。オフサイドフラッグがあがったものの、VARの介入によってオンサイドでのゴールが認められた。

その後、足裏を見せた危険なプレーでジョレンテが一発退場となるアクシデントも起きたが、試合はこのまま1-1でタイムアップ。今季最初のマドリード・ダービーは痛み分けに終わり、両者が開幕からの無敗を継続している。

アトレティコ・マドリー 1-1 レアル・マドリー
【アトレティコ・マドリー】
アンヘル・コレア(後50)
【レアル・マドリー】
エデル・ミリトン(後19)

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「引き分けは当然」レアル相手に土壇場でドローに持ち込んだアトレティコ、シメオネ監督は「ミスはなかった」と振り返る

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が、レアル・マドリー戦を振り返った。スペイン『アス』が伝えた。 29日、ラ・リーガ第8節でアトレティコはホームにマドリーを迎え“マドリード・ダービー”を戦った。ここまで4勝3分けで3位のアトレティコと5勝2分けで2位のマドリー。ともにリーグ戦無敗で迎えた大一番。首位のバルセロナが敗れただけに、どちらも勝ち点3を積み上げたい試合だった。 試合は堅い入りとなり前半はゴールが生まれず。それでも64分にはFKの流れからエデル・ミリトンがネットを揺らしてマドリーが先制。ただ、諦めないアトレティコは95分にアンヘル・コレアが値千金の同点ゴール。1-1の痛み分けに終わった。 試合を振り返ったシメオネ監督は、攻撃で多くの脅威を与えられなかったとコメント。ただ、ミスもなかったと振り返った。 「前半は正しく守備ができていたが、良いプレーはできなかった。カウンターを上手くやることはできたが、主役にはなれなかった」 「後半、我々は好調を維持し、ゴールを決め、結果的には我々にとって良いことが起こった。なぜなら、試合ではチームが違うやり方でプレーしていたからだ」 「それは危険な状況を引き起こし、エリアで目立った点がなかった試合では、引き分けは当然だったと思う。ミスを犯したと感じさせるものは何もなかった」 また、試合中にはマドリーのGKティボー・クルトワがアトレティコのファンを挑発。それにより、スタンドからライターなどが投げ込まれ、事態が大きくなり試合は中断していた。 シメオネ監督はゴール裏へ出向き、ファンと対話。その際に話したことを明かした。 「冷静になること。私が人々にアプローチしたとき、それは何も正当化されず、逆に、クラブの世話をする人、プッシュする人、これらの状況を行う人が必要だ。このような状況で、それはクラブに損害を与える。彼らは助けることはできない」 また「彼らが不満を抱いていたのは、自分たちのせいではなく、ライバルのGKが引き起こしたということだった」と、クルトワの態度が原因だと話していたと明かした。 <span class="paragraph-title">【動画】白熱のマドリード・ダービー! 終盤にドラマが</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="6FmFoG1rQcM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.30 12:30 Mon
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アトレティコが3戦ぶり勝利で暫定首位に! アルバレスのドブレーテなど下位バレンシアに快勝【ラ・リーガ】

ラ・リーガ第25節、バレンシアvsアトレティコ・マドリーが22日にメスタージャで行われ、アウェイのアトレティコが0-3で勝利した。 前節、バリオスの試合序盤の退場が響いてセルタ相手に1-1のドローに終わった3位のアトレティコは首位浮上のチャンスを逸した。3戦ぶりの勝利を目指した今節は降格圏に沈む18位バレンシアとのアウェイゲームに臨んだ。シメオネ監督はそのセルタ戦から先発3人を変更。サスペンションのバリオスに加えて、ガランとヒメネスがベンチスタートとなり、モリーナ、アスピリクエタ、ラングレを起用。ジョレンテをデ・パウルの相棒に据えた。 試合の入りはホームのバレンシアがアグレッシブな姿勢を見せたが、徐々にペースを握ったアトレティコがファーストチャンスを見事にモノにした。 12分、ボックス手前のグリーズマンが浮き球のスルーパスをゴール前のスペースに落とすと、リーノが見事なジャンピングボレーで合わせる。これは惜しくもクロスバーを叩いたが、こぼれ球をジュリアーノ・シメオネが繋ぐと、最後はアルバレスが豪快に右足で蹴り込んだ。 先制後はよりリスクを冒さずにゲームコントロール優先の戦い方にシフトしたアトレティコ。危なげなくバレンシアの攻撃を撥ね返しながら、カウンターを軸に追加点を目指す。すると、30分には波状攻撃からボックス手前左でボールを持ったグリーズマンが絶妙なクロスを供給すると、ゴール前のアルバレスがピッチに叩きつけるヘディングシュートをゴール左隅へ流し込み、ドブレーテを達成した。 前半終盤にはバレンシアに押し込まれる時間帯がしばらく続いたものの、要所を締める守備で耐え切ったアウェイチームが2点リードで試合を折り返した。シメオネ監督はアスピリクエタとリーノを下げてガラン、ギャラガーと左サイドを入れ替えて後半をスタート。 ただ、この後半はホームで意地を見せたいバレンシアに押し込まれる状況が続き、ボックス内であわやハンドでのPKという際どいシーンも散見された。 なかなか攻撃に出られない状況を受け、現実主義の指揮官はグリーズマン、アルバレスの2トップをアンヘル・コレア、セルロートに入れ替えたほか、ジュリア―ノに代えてDFヒメネスを投入する割り切った采配で逃げ切りの意識を強めた。 この明確なメッセージで堅守速攻の色合いを強めると、終盤の86分には得意のカウンターからギャラガーのラストパスをボックス右で受けたコレアの右足対角シュートがGKの手をはじいてゴール左隅に決まり、交代策も的中でトドメの3点目を奪った。 そして、このままクリーンシートで締めくくったコルチョネロスが敵地での3-0の快勝でリーグ3戦ぶりの白星。暫定首位浮上でライバル2チームに圧力をかけている。 バレンシア 0-3 アトレティコ・マドリー 【アトレティコ】 フリアン・アルバレス(前12、前30) アンヘル・コレア(後41) 2025.02.23 04:56 Sun

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「何千回も見た」物議醸した2度蹴りPKにアルバレスが言及、ルール改正を訴え「アドバンテージを得ようとしたわけではない」

アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスが、自身のPKに対する判定に触れた。スペイン『スポルト』が伝えた。 アトレティコは13日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグでレアル・マドリーと対戦。PK戦までもつれこんだ結果、マドリーに軍配が上がった。 アルバレスはPK戦で2人目のキッカーを担当。成功かに思われたが、VARチェックの結果、軸足がボールに触れている2度蹴りと判定され、失敗に覆った。 欧州サッカー連盟(UEFA)はこの判定について、「現行のルール(競技規則、第 14.1 条)では、VARは審判にゴールを認めない旨の合図をしなければならなかった」と公式声明。一方で、「FIFAおよびIFABと協議し、ダブルタッチが明らかに故意でない場合のルールを見直す必要があるかどうかを決定する予定だ」とルール改正の可能性も伝えていた。 現在アルゼンチン代表に合流しているアルバレスは、21日に行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)南米予選の第13節のウルグアイ代表戦後、物議を醸した自身のPKに言及。『ESPN』のインタビューで見解を述べた。 「何千回もあれを見たし、動画はあちこちにある。実際のところ、触れたとは感じていない。ダブルタッチだったとしても接触は最小限で、それを認識するのは非常に難しいからだ」 「ルールをもう少し明確にする必要があると思う。僕はアドバンテージを得ようとしたわけではないし、ゴールキーパーはセーブした際、前に出ていたらやり直しになることがある。何らかのアドバンテージを得るためのものではない。起きたことは残念だよ」 アルバレス本人もルールの改正が必要だと主張。今後の進展が注目される。 <span class="paragraph-title">【動画】軸足の接触が確認されたアルバレスのPK</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">UEFA have provided footage showing Julian Alvarez making &quot;minimal&quot; contact with the ball during his penalty against Real Madrid.<br><br>(via <a href="https://twitter.com/UEFA?ref_src=twsrc%5Etfw">@UEFA</a>) <a href="https://t.co/FxH6MBzA8L">pic.twitter.com/FxH6MBzA8L</a></p>&mdash; ESPN FC (@ESPNFC) <a href="https://twitter.com/ESPNFC/status/1900253093087809810?ref_src=twsrc%5Etfw">March 13, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.03.23 22:00 Sun
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UEFAがリュディガーやムバッペらマドリーの主力4選手を調査、アトレティコ戦後のセレブレーションが処分の対象になる可能性

欧州サッカー連盟(UEFA)は27日、レアル・マドリーの主力4選手を調査すると発表した。 調査対象となるのはDFアントニオ・リュディガー、FWキリアン・ムバッペ、FWヴィニシウス・ジュニオール、MFダニ・セバージョスの4選手。 4選手は12日に行われ、PK戦までもつれ込んだ死闘の末に勝利したチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグのアトレティコ・マドリー戦終了直後に喜びを爆発させた際、不適切なセレブレーションをしていたとアトレティコから告発されていた。 PK戦で最終キッカーとなったリュディガーに関してはアトレティコサポーターに向かって喉を掻っ切るジェスチャーがSNSで拡散され、ムバッペは同じくアトレティコサポーターに向かって股間に触れる行為をしていた。 最悪の場合、4月8日に行われるCL準々決勝1stレグのアーセナル戦出場停止の可能性があるとも報じられるが、連覇を狙うロス・ブランコスはベストメンバーで臨めるだろうか。 2025.03.28 08:00 Fri
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【ラ・リーガ第29節プレビュー】超過密日程の首位バルサは自治州ダービー! セビージャダービーも開催

インターナショナルマッチウィーク前に行われた前節はバルセロナがアトレティコ・マドリーとの上位対決に勝利し、首位キープに成功。さらに、第27節延期分のオサスナ戦も勝ち切って2位のレアル・マドリーとの勝ち点差を「3」に広げた。 代表戦明けとなる第29節は週明けにコパ・デル・レイ準決勝2ndレグという重要な戦いを控える3強の戦い。今季2度目のエル・グラン・デルビに大きな注目が集まる。 バルセロナ(勝ち点63)は前節、難所メトロポリターノでアトレティコとの首位攻防戦に臨み、4-2で逆転勝利。敵地で2点を先攻される厳しい流れとなったが、FWレヴァンドフスキとFWフェラン・トーレスのゴールで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムにはFWラミン・ヤマル、フェランの連続ゴールが生まれ、今季公式戦3度目の対戦で初めてアトレティコに勝利を収めた。続く延期分のオサスナ戦は代表戦明け直後の27日という異例のタイミングでの開催となったが、好調のフェランのリーグ2試合連続ゴールの活躍などで3-0の完勝。リーグ連勝を「8」に伸ばした。 ただ、同試合ではMFダニ・オルモが負傷し、タフな代表戦帰りの選手たちのコンディションはいずれも厳しい状況にあり、且つ4月2日には4-4のドローで敵地での1stレグを終えたなかで再びメトロポリターノに乗り込むコパの大一番を控える。そのため、オサスナ戦から中2日で挑む13位ジローナとのカタルーニャ自治州ダービーではタフな戦いが想定される。ハンジ・フリック監督としては各自の状態を見極めた上、アトレティコ戦も視野に入れた難しい用兵が求められる。 2位のマドリー(勝ち点60)は前節、難敵ビジャレアル相手にFWムバッペのドブレーテの活躍によって2-1の逆転勝利。過密日程によるパフォーマンス低下も見受けられたが、敵地で勝ち切って連勝を飾った。週明けには敵地での1stレグを1-0で先勝したレアル・ソシエダとのコパを控えるなか、今節は降格圏の18位に沈むレガネスとのホームゲームを戦う。守護神クルトワ、DFメンディ、MFセバージョスが引き続き不在となり、タフな代表戦を戦った一部主力のコンディション面に配慮したメンバー構成での戦いとなるなか、格下相手にきっちり3連勝を達成したい。失意のワールドカップ南米予選を終えたブラジル代表組やムバッペらの温存も見込まれ、FWブラヒム・ディアスやMFギュレルなど代表戦で結果を残した控え組の活躍に期待したいところだ。 2強に勝ち点で離された3位のアトレティコ(勝ち点56)は、15位のエスパニョールとのアウェイゲームでリーグ連敗ストップを狙う。ただ、現状の勝ち点差を鑑みると、タイトル獲得へより優先すべきは週明けのコパとなる。そのため、南米予選帰りのFWフリアン・アルバレスやMFデ・パウルらをベンチスタートとするなど、幾つかのポジションでターンオーバーも見込まれる。ただ、FWグリーズマンは代表引退によってフル稼働が可能な状態にあり、ここ最近はややゴールから遠ざかるエースの活躍に期待だ。 MF久保建英を擁する12位のソシエダは、ヨーロッパリーグ敗退によってラ・リーガでのヨーロッパ出場権獲得、コパでのタイトル獲得がシーズン残りのメインタスクとなるなか、今節は最下位のバジャドリー戦に臨む。アトレティコ同様にコパのマドリー戦に向けてターンオーバーを行う可能性は高く、日本代表帰りの久保に関してはベンチスタートが濃厚か。リーグ3戦未勝利のチームは日本人エース不在で攻撃の停滞感は否めず、今回の一戦ではマドリー戦に繋がるようなパフォーマンスで4戦ぶりの白星を収めたい。 ベティスが6位、セビージャが10位とリーグテーブル上の重要度は決して高くないが、今季2度目のセビージャ・ダービーは今節屈指の好カード。前回対戦ではヘスス・ナバスのラストダービーで気合いで勝ったホームのセビージャがFWルケバキオのPKによるゴールを守り切ってウノセロ勝利を飾っている。 ただ、今回の大一番をホームで戦うベティスはレアル・マドリーを撃破するなど直近のプリメーラで5連勝と絶好調。古巣対戦で燃えるMFイスコに加え、今冬加入のFWアントニー、FWクチョ・エルナンデスが初のデルビで躍動が期待される。 対するセビージャは前節アスレティック・ビルバオに敗れたものの、それ以前は4戦無敗と好調を維持。シーズンダブルを目指すアウェイゲームではカウンターを軸に、FWバルガスとルケバキオの両ウイングの出来がカギを握りそうだ。 FW浅野拓磨を擁する7位のマジョルカは、16位のバレンシアとのアウェイゲームで連勝を狙う。中断明け前の前節はエスパニョール相手に浅野の今季2点目となるゴールなどで2-1の逆転勝利。代表復帰はならずも、明らかに状態を上げている日本人ストライカーは休養十分で臨む今回の一戦で2戦連発も期待されるところだ。 その他の上位チームでは4位のアスレティックが14位のオサスナ戦、5位のビジャレアルがリーグ連勝中で11位のヘタフェと対戦する。 《ラ・リーガ第29節》 ▽3/29(土) 《22:00》 レアル・ソシエダ vs バジャドリー 《24:15》 エスパニョール vs アトレティコ 《26:30》 アラベス vs ラージョ 《29:00》 レアル・マドリー vs レガネス ▽3/30(日) 《21:00》 ヘタフェ vs ビジャレアル 《23:15》 バルセロナ vs ジローナ 《25:30》 アスレティック・ビルバオ vs オサスナ バレンシア vs マジョルカ 《28:00》 ベティス vs セビージャ ▽3/31(月) 《29:00》 セルタ vs ラス・パルマス 2025.03.28 20:00 Fri
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アトレティコが痛恨ドローでリーグ3戦未勝利…アスピリクエタがスーペルゴラッソも逃げ切り失敗【ラ・リーガ】

ラ・リーガ第29節、エスパニョールvsアトレティコ・マドリーが29日にRCDEスタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。 前節、バルセロナとの首位攻防戦で2-4の逆転負けを喫した3位のアトレティコは、15位のエスパニョールとのアウェイゲームでリーグ連敗ストップを狙った。週明けにタイトル獲得へより優先度の高いコパ・デル・レイ準決勝2ndレグのバルセロナ戦を控えるなか、シメオネ監督は代表戦明けの一戦で先発3人を変更。ヘイニウドとデ・パウル、アルバレスに代えてアスピリクエタ、ギャラガー、セルロートを起用した。 週明けの大一番に弾みを付けるべく勢いを持って入ったアトレティコ。開始3分にはグリーズマンが早速ゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定。以降はボールを握って攻め手を窺う展開となったが、時間の経過とともに押し返されてしまう。 焦れる展開が続くなか、28分には空中戦の競り合いの際にロベルト・フェルナンデスと頭部を激しく打ち付けたル・ノルマンがプレー続行不可能となり、ヒメネスのスクランブル投入を余儀なくされた。 攻撃の停滞に加えて、負傷者を出す嫌な流れとなったが、百戦錬磨のベテランDFが鮮烈な一撃でこれを払しょくする。38分、グリーズマンが右サイドから入れたクロスがDFクンブラに頭で撥ね返されると、ペナルティアーク付近でこぼれに詰めたアスピリクエタが右足ダイレクトボレーシュート。この鋭いシュートがゴール左上隅の完璧なコースに突き刺さった。 前所属のオサスナ時代にもなかった35歳アスピリクエタのラ・リーガ初ゴールによって苦しみながらも1点リードで折り返したアトレティコ。ハーフタイムではリーノを下げてデ・パウルを投入し、ギャラガーを左サイドに変更した。 後半はピンチこそないものの、攻撃の活性化には至らず。64分にはセルロート、ジュリアーノ・シメオネを下げてアルバレス、モリーナを同時投入。だが、この交代から数分後にはセットプレーの守備の際にボックス内でラングレがカブレラのユニフォームを引っ張って後ろから倒してしまい、痛恨のPK献上。これをキッカーのハビ・プアドにゴール右上隅へ蹴り込まれ、同点に追いつかれた。 その後、勝ち越しゴールを目指して前がかるシメオネのチームは、ヘイニウド、リケルメを投入。後半終盤にはボックス右で仕掛けたアルバレスのシュートや後半終盤には右クロスに反応したグリーズマンのヘディングシュートでゴールに迫ったが、集中したホームチームの守備をこじ開けることはできず。 この結果、格下相手に痛恨ドローのコルチョネロスはリーグ3戦未勝利となり、週明けのバルセロナ戦へ弾みをつけることはできなかった。 エスパニョール 1-1 アトレティコ・マドリー 【エスパニョール】 ハビ・プアド(後26[PK]) 【アトレティコ】 セサル・アスピリクエタ(前38) 2025.03.30 02:20 Sun
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3戦未勝利で優勝争いから更に後退のアトレティコ、シメオネ監督は「引き分けは妥当。平凡な試合のままだった」と吐き捨てる

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が29日にアウェイで行われ、1-1で引き分けたラ・リーガ第29節エスパニョール戦を振り返った。 代表ウィーク前の前節バルセロナとの上位決戦を逆転負けで落とし、優勝争いから一歩後退したアトレティコ。4日後にはコパ・デル・レイ準決勝2ndレグでバルセロナとの再戦を控える中、勝利を取り戻したい一戦となった。 そんな中38分、DFセサル・アスピリクエタの見事なボレーで先制に成功。しかし後半半ばにPKを献上し、これを決められて引き分けに終わってしまった。 3戦未勝利で優勝争いから更に後退することになったシメオネ監督は勝利に値しない戦いぶりだったと吐き捨てた。 「引き分けは妥当でどちらのチームにも得点のチャンスはなかった。前半は我々の方が試合をうまくコントロールし、後半も序盤の15分はうまくやっていた。PKは流れのない中で生まれたものだった。我々は幾つか変更を試みたが、平凡な試合のままだった」 バルセロナ戦に向けては「良い時、平均的な時、悪い時があるのはわかっている。それをどう乗り越えるかを知り、最後まで戦い続けなければならない。水曜日の試合はとても興味深い。全力で試合に注ぎ込みたい」と意気込んだ。 2025.03.30 09:45 Sun

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