この頃、どうも風向きが悪くなってきた…/原ゆみこのマドリッド
2026.02.03 10:18 Tue
「何かイケてない週末だったわね」そんな風に私が嘆いていたのは月曜日。リーガ22節でマドリッドの4チームにまったくいいところがなかったことを思い出していた時のことでした。といっても負けたのは兄弟分ダービーに挑んだラージョだけで、アトレティコとヘタフェは引分けだったんですけどね。唯一、勝ったレアル・マドリーにしても決して強さが戻った訳ではなく、単にベンフィカのような決定力を弟分が持っていなかったおかげと言っても過言ではなし。それでもアトレティコ以外の3チームは今週、ミッドウィークフリーで立て直しの時間が取れますからね。
とにかく気が気でないのがシメオネ監督のチームで、彼らはコパ・デル・レイで生き残っている最後のマドリッド勢として、この木曜日にベティスと準々決勝で対戦。一発勝負のこの試合で負けたら、もうコパはお終いで、2月下旬のノックアウトフェーズプレーオフのクラブ・ブルージュ戦でも勝てなかったら……。リーガは首位と勝ち点差10と、すでに逆転優勝なんて夢物語になっている世界ですからね。要は3月の悲劇の連鎖でシーズンの幕を閉じた昨季の再現が1カ月早く、2月に来てしまうんじゃないかと恐れているんですが…。冬の移籍市場最終日になってバタバタしているようでは、やっぱりこのクラブ、タイトル獲得など、真剣に考えていないと思われても仕方ない?
そんなことはともかく、先週末のリーガ戦がどうだったか、お伝えしていくことにすると。一足先の土曜日にキックオフとなったのが、まさに私を鬱に突き落としたアトレティコのレバンテ戦。シュタット・デ・バレンシアでは直近11試合でたった3勝だけと、元々、彼らの鬼門だったんですけどね。よりによって、相手がここ3シーズン、2部にいたせいで、苦手だったことを忘れたか、大量先発ローテーションを敢行したため、マスコミは1月に4人も選手を放出しながら、誰も獲ってくれないフロントへのシメオネ監督の抗議じゃないかと邪推することに。
それでも立ち上がりから、ニコ・ゴンサレスのヘッドがゴールバーに弾かれたりと、積極的に攻めていたアトレティコだったんですが、何と23分にはCKの守備中にセルロートがモレノと頭をぶつけ合い、顔面流血で担架退場という最悪なアクシデントが発生。急遽、この日はベンチスタートだったフリアン・アルバレスが入ったものの、年明けから3-0で勝ったマジョルカ戦を除いて、全て1試合1得点を貫いているチームのゴールのほとんどを挙げていたのはノルウェー人FWでしたからね。
この日もまだグリーズマンとジュリアーノが帯同していなかったのもあり、もうこの時点でアトレティコが得点する可能性は限りなくゼロに近づいたんですが、0-0のまま始まった後半にはさらなる不運が到来。先週水曜日のCLリーグフェーズ最終節のボデ・グリムト戦で1-2と負けていた時、筋肉疲労を心配されて、ル・ノルマンと交代となり、メトロポリターノのファンからpito(ピト/ブーイング)を浴びる原因となったバリオスがこの日は本当に負傷。56分にコケと代わった後、すぐの58分にはジョレンテもどこかを痛め、プビルと代わったとなれば、前半はおとなしかったレバンテが勢いづいたのも当然ですって。
世が世なら、フリアンさえいれば、得点に不自由するなんてことありえないんですけどね。それが12月初旬のPSV戦以来、元栓が閉まってしまったアルゼンチン人FWはこの日もゴールすぐ横からのヘッドをGKライアンに弾かれ、最後のプレーでもコケのラストパスをvolea(ボレア/ボレーシュート)。それも真正面に飛んで、難なくキャッチされてしまい、0-0でゲーム終了となったんですが、まったく。
オブラクも「ウチは試合数に対して選手が少なすぎ。Se ha notado el cansancio/セ・ア・ノタードー・エル・カンサンシオ(疲労が目立ってきた)」と言っていたように、もちろん、20人の少数精鋭体制では長くやっていけないのは火を見るよりも明らかなんですよ。それがわかりながら、ようやく最終日になって、ルックマン(アタランタ)やオベド・バルガス(シアトル・サンダーズ)、ロドリ・メンドーサ(エルチェ)らの加入を決めている辺り、悠長すぎるというか、だってえ、ボデ戦前に補強が到着していれば、CLノックアウトフェーズに直接行けていたかもしれないんですよ。
同様にたった2日だけしか、チームと一緒に練習できない新戦力が木曜日午後9時(日本時間翌午前5時)からのベティス戦で力になってくれるのかも怪しいですしね。一応、グリーズマンとジュリアーノは戻って来るようですが、セルロートとバリオスは回復度次第というのも不安材料で……。え?一番、怖いのは会場がベティスの今季のホーム、カルトゥーハだってことじゃないかって? その通りで昨季後半から、アウェイ弱者が板についている彼らですし、相手は先週、フェイエノールトに勝って、4位でELノックアウトフェーズにストレートインを決めた後、日曜日のバレンシア戦でも2-1で競り勝って、リーガ5位に上昇と好調期。コパで負けても、今週末の23節、日曜のメトロポリターノでの対戦でリベンジすればいいなんて、アトレティコの選手たちがお気楽に考えていないことを、今は祈るしかないかと。
そして翌日曜日、ここ1週間程、暴風雨の襲来で、降ったり止んだりする雨の中、私は午後2時からのマドリーvsラージョのダービーを見にベルナベウに行ったんですが、ホント、こういう天候の時は有難いスタジアムですよね。屋根を閉じていれば、風も雨も入ってこないため、先日のCLベンフィカ戦で4-2と負け、トップ8落ちしたチームに怒っていたファンは心置きなく、ブーイングだけに集中することができたんですが、試合の方は8分にベリンガムがダッシュした際、左太ももを痛めるアクシデントからスタート。どうやら当人にはアップ時から、違和感があったようですが、後悔先立たずで、おかげで全治1カ月となり、2月後半に再びベンフィカと相まみえるノックアウトフェーズプレーオフにも出られないとはまったくツイていないじゃないですか。
その彼が即座にブライムと交代になった後、15分にはマドリーが先手を取ったんですが、いやあ、ブーイング攻勢もこれが2度目となると、さすがにヴィニシウスも慣れちゃいましたかね。左サイドからラティウをかわしてエリア内に入ると、敵3人の隙間を縫って、対角線を描いて入るgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めてしまったから、ビックリしたの何のって。おかげでしばらくはスタンドも静かになったんですが、その後はギュレルとヴィニシウスにシュートチャンスがあったものの、あとはさっぱり。むしろラージョの方が撃ってきたため、1-0でハーフタイムに入ると、また場内には一斉ブーイングが復活することに。
それが後半になると、お疲れのアセンシオがセバージョスに代わり、バルベルデ、カマビンガ、チュアメニと守備陣に本職がハイセンしかいなくなったのが悪かったんですかね。49分には同点ゴールを奪い、今季7得点のチーム内ピチチ(得点王)となったデ・フルートスを54分には引っ込めてしまったのは、イニゴ・ペレス監督の早計じゃなかった? 53分にマドリーゴールに向かって疾走していたのが、右SBのラティウでなく、デ・フルートスだったら、1対1でGKクルトワを破って、勝ち越し点が入っていたかもしれないですね。
その直後にはラージョもマドリーのカウンターを喰らい……。いやあ、どうしてGKバタジャは1試合に1回は自陣エリアから出て行ってしまうんですかね。この時はエムバペに軽くかわされ、空のゴールにシュートを撃たれてしまったんですが、幸いボールがバーに当たって逸れたため、命拾いすることに。それ以外、アルベロア監督がゴンサロ、ロドリゴもピッチに入れ、5人FW体制で攻めながら、さっぱり点が取れる気がしなかったマドリーだったんですが、まさか「Once contra once hemos sido superiores/オンセ・コントラ・オンセ・エモス・シードー・スペリオーレス(ウチは11対11では優勢だった)」(イニゴ・ペレス監督)状態をパテ・シスが水の泡にしてしまうとは!
それは80分、アフリカン・ネーションズカップ王者のセネガル代表の一員として、先日、凱旋して戻って来た彼がセバージョスの足首を蹴ってレッドカードをもらい、一発退場してしまったから。それでも9分という長いアディショナルタイムが出た後ですら、「ゴールを入れられるという感じはなくて、veía al equipo bastante bien defendiendo el área/ベイア・アル・エキポ・バスタンテ・ビエン・デフェンディエンドー・エル・アレア(自陣エリアを守っていてチームは十分、いい状態に見えた)」とイニゴ・ペレス監督も言っていたんですけどね。
でもねえ、ホームで勝ち点2を落とし、再びマドリーがクライシス入り秒読みとなったアディショナルタイム7分、エリア内でメンディがブライムのお腹を蹴ってしまってはねえ。それまでも3度程、ペナルティ疑惑をかけられながら、お咎めなしで済んでいたラージョでしたが、最後の最後、アディショナルタイム10分にエムバペにPKを決められ、土壇場で2-1にされてしまった上、ロドリゴを突き飛ばしたチャバリアも2枚目のイエローカードで退場って、何か気の毒すぎない?
あまりにこの負け方が悔しかったか、この日はマドリーではよくあることですが、ラージョの方もミックスゾーンに選手が1人も現れず。それがプレス用出口から私が外に出てみると、戦犯の1人、まさにパテ・シスがファンに囲まれていて、ラージョの選手はチームバスでなく、個々に直帰するのかと驚かされたんですが、でもこれでリーガは3連敗ですからね。月曜日にはマジョルカがセビージャに勝ったため、とうとう降格圏の18位に落ちてしまったんですが、もうこれは日曜のオビエド戦に賭けるしかないかと。
一方、これで時間が稼げたのはマドリーで、ええ、おかげで首位バルサとの勝ち点差1もキープできましたしね。何より今週は16強対決でマドリーを破ったアルバセテ(2部)がフリック監督のチームの相手をコパ準々決勝で務めてくれますし、月火を休みにしたアルベロア監督のチームは日曜のバレンシア戦でもっといいプレーを披露すべく、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場で特訓する予定。ええ、いくらエムバペとクルトワがいれば、大抵のチームには勝てるといっても、いい加減、他の選手たちも気合を入れないと、今季残りのホームゲームでブーイングを聞き続けることにもなりかねませんって。
そして日曜日はその足でコリセウムに向かった私でしたが、木曜日にELツルヴェナ・ズヴェズダ戦のベオグラード遠征があった相手はやっぱり疲れていたんでしょうね。霧雨で視界が白かった前半は珍しく、ルイス・バスケス(アンデルレヒト)とサトリアーノ(オリンピック・リヨン)の新顔FW2人が先発したヘタフェが攻撃していたんですが、やっぱりゴールはそう簡単には買えるもんじゃないよう。両者無得点のまま、後半に入ると、セルタの方が活気づき、いえ、幸いボルハ・イグレシアスのシュートはGKダビド・ソリアが弾いてくれたんですけどね。
ここ3試合続けて終盤に痛い目に遭っているヘタフェだったせいか、最後は守るだけになってしまったため、0-0で終わった時にはスタンドからブーイングが聞こえることに。うーん、これにはボルダラス監督も「ファンはチームをサポートして、応援するべき。ここ数シーズンとは選手の質が同じでないことに気づかないといけない」と言っていたんですけどね。ただ、もうこれでヘタフェは8試合白星がありませんし、降格圏すれすれにいるのがストレスなのはファンも同じ。それでも今は順位表の下半分が詰まっていて、日曜日のアラベス戦で勝てば、現在10位の相手より勝ち点が多くなるミラクルジャンプアップも可能なため、まだ救いがあるのは有難いですよね。
とにかく気が気でないのがシメオネ監督のチームで、彼らはコパ・デル・レイで生き残っている最後のマドリッド勢として、この木曜日にベティスと準々決勝で対戦。一発勝負のこの試合で負けたら、もうコパはお終いで、2月下旬のノックアウトフェーズプレーオフのクラブ・ブルージュ戦でも勝てなかったら……。リーガは首位と勝ち点差10と、すでに逆転優勝なんて夢物語になっている世界ですからね。要は3月の悲劇の連鎖でシーズンの幕を閉じた昨季の再現が1カ月早く、2月に来てしまうんじゃないかと恐れているんですが…。冬の移籍市場最終日になってバタバタしているようでは、やっぱりこのクラブ、タイトル獲得など、真剣に考えていないと思われても仕方ない?
そんなことはともかく、先週末のリーガ戦がどうだったか、お伝えしていくことにすると。一足先の土曜日にキックオフとなったのが、まさに私を鬱に突き落としたアトレティコのレバンテ戦。シュタット・デ・バレンシアでは直近11試合でたった3勝だけと、元々、彼らの鬼門だったんですけどね。よりによって、相手がここ3シーズン、2部にいたせいで、苦手だったことを忘れたか、大量先発ローテーションを敢行したため、マスコミは1月に4人も選手を放出しながら、誰も獲ってくれないフロントへのシメオネ監督の抗議じゃないかと邪推することに。
この日もまだグリーズマンとジュリアーノが帯同していなかったのもあり、もうこの時点でアトレティコが得点する可能性は限りなくゼロに近づいたんですが、0-0のまま始まった後半にはさらなる不運が到来。先週水曜日のCLリーグフェーズ最終節のボデ・グリムト戦で1-2と負けていた時、筋肉疲労を心配されて、ル・ノルマンと交代となり、メトロポリターノのファンからpito(ピト/ブーイング)を浴びる原因となったバリオスがこの日は本当に負傷。56分にコケと代わった後、すぐの58分にはジョレンテもどこかを痛め、プビルと代わったとなれば、前半はおとなしかったレバンテが勢いづいたのも当然ですって。
それでも75分にはGKオブラクがデラのヘッドをparadon(パラドン/スーパーセーブ)してくれたため、失点は免れたんですけどね。一番シュートを撃っていたニコも頭部負傷者発生時にもらえる6人目の交代枠で下げ、カンテラーノ(下部組織の選手)のジャノのデビューに使うとか、もしやこれが、シメオネ監督が言っていた「選手がいないことで、eleva la creatividad, el trabajo del entrenador/エレバ・ラ・クレアティビダッド、エル・トラバホ・デル・エントレナドール(監督の仕事の創造性が高まる)」という実例?
世が世なら、フリアンさえいれば、得点に不自由するなんてことありえないんですけどね。それが12月初旬のPSV戦以来、元栓が閉まってしまったアルゼンチン人FWはこの日もゴールすぐ横からのヘッドをGKライアンに弾かれ、最後のプレーでもコケのラストパスをvolea(ボレア/ボレーシュート)。それも真正面に飛んで、難なくキャッチされてしまい、0-0でゲーム終了となったんですが、まったく。
オブラクも「ウチは試合数に対して選手が少なすぎ。Se ha notado el cansancio/セ・ア・ノタードー・エル・カンサンシオ(疲労が目立ってきた)」と言っていたように、もちろん、20人の少数精鋭体制では長くやっていけないのは火を見るよりも明らかなんですよ。それがわかりながら、ようやく最終日になって、ルックマン(アタランタ)やオベド・バルガス(シアトル・サンダーズ)、ロドリ・メンドーサ(エルチェ)らの加入を決めている辺り、悠長すぎるというか、だってえ、ボデ戦前に補強が到着していれば、CLノックアウトフェーズに直接行けていたかもしれないんですよ。
同様にたった2日だけしか、チームと一緒に練習できない新戦力が木曜日午後9時(日本時間翌午前5時)からのベティス戦で力になってくれるのかも怪しいですしね。一応、グリーズマンとジュリアーノは戻って来るようですが、セルロートとバリオスは回復度次第というのも不安材料で……。え?一番、怖いのは会場がベティスの今季のホーム、カルトゥーハだってことじゃないかって? その通りで昨季後半から、アウェイ弱者が板についている彼らですし、相手は先週、フェイエノールトに勝って、4位でELノックアウトフェーズにストレートインを決めた後、日曜日のバレンシア戦でも2-1で競り勝って、リーガ5位に上昇と好調期。コパで負けても、今週末の23節、日曜のメトロポリターノでの対戦でリベンジすればいいなんて、アトレティコの選手たちがお気楽に考えていないことを、今は祈るしかないかと。
そして翌日曜日、ここ1週間程、暴風雨の襲来で、降ったり止んだりする雨の中、私は午後2時からのマドリーvsラージョのダービーを見にベルナベウに行ったんですが、ホント、こういう天候の時は有難いスタジアムですよね。屋根を閉じていれば、風も雨も入ってこないため、先日のCLベンフィカ戦で4-2と負け、トップ8落ちしたチームに怒っていたファンは心置きなく、ブーイングだけに集中することができたんですが、試合の方は8分にベリンガムがダッシュした際、左太ももを痛めるアクシデントからスタート。どうやら当人にはアップ時から、違和感があったようですが、後悔先立たずで、おかげで全治1カ月となり、2月後半に再びベンフィカと相まみえるノックアウトフェーズプレーオフにも出られないとはまったくツイていないじゃないですか。
その彼が即座にブライムと交代になった後、15分にはマドリーが先手を取ったんですが、いやあ、ブーイング攻勢もこれが2度目となると、さすがにヴィニシウスも慣れちゃいましたかね。左サイドからラティウをかわしてエリア内に入ると、敵3人の隙間を縫って、対角線を描いて入るgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めてしまったから、ビックリしたの何のって。おかげでしばらくはスタンドも静かになったんですが、その後はギュレルとヴィニシウスにシュートチャンスがあったものの、あとはさっぱり。むしろラージョの方が撃ってきたため、1-0でハーフタイムに入ると、また場内には一斉ブーイングが復活することに。
それが後半になると、お疲れのアセンシオがセバージョスに代わり、バルベルデ、カマビンガ、チュアメニと守備陣に本職がハイセンしかいなくなったのが悪かったんですかね。49分には同点ゴールを奪い、今季7得点のチーム内ピチチ(得点王)となったデ・フルートスを54分には引っ込めてしまったのは、イニゴ・ペレス監督の早計じゃなかった? 53分にマドリーゴールに向かって疾走していたのが、右SBのラティウでなく、デ・フルートスだったら、1対1でGKクルトワを破って、勝ち越し点が入っていたかもしれないですね。
その直後にはラージョもマドリーのカウンターを喰らい……。いやあ、どうしてGKバタジャは1試合に1回は自陣エリアから出て行ってしまうんですかね。この時はエムバペに軽くかわされ、空のゴールにシュートを撃たれてしまったんですが、幸いボールがバーに当たって逸れたため、命拾いすることに。それ以外、アルベロア監督がゴンサロ、ロドリゴもピッチに入れ、5人FW体制で攻めながら、さっぱり点が取れる気がしなかったマドリーだったんですが、まさか「Once contra once hemos sido superiores/オンセ・コントラ・オンセ・エモス・シードー・スペリオーレス(ウチは11対11では優勢だった)」(イニゴ・ペレス監督)状態をパテ・シスが水の泡にしてしまうとは!
それは80分、アフリカン・ネーションズカップ王者のセネガル代表の一員として、先日、凱旋して戻って来た彼がセバージョスの足首を蹴ってレッドカードをもらい、一発退場してしまったから。それでも9分という長いアディショナルタイムが出た後ですら、「ゴールを入れられるという感じはなくて、veía al equipo bastante bien defendiendo el área/ベイア・アル・エキポ・バスタンテ・ビエン・デフェンディエンドー・エル・アレア(自陣エリアを守っていてチームは十分、いい状態に見えた)」とイニゴ・ペレス監督も言っていたんですけどね。
でもねえ、ホームで勝ち点2を落とし、再びマドリーがクライシス入り秒読みとなったアディショナルタイム7分、エリア内でメンディがブライムのお腹を蹴ってしまってはねえ。それまでも3度程、ペナルティ疑惑をかけられながら、お咎めなしで済んでいたラージョでしたが、最後の最後、アディショナルタイム10分にエムバペにPKを決められ、土壇場で2-1にされてしまった上、ロドリゴを突き飛ばしたチャバリアも2枚目のイエローカードで退場って、何か気の毒すぎない?
あまりにこの負け方が悔しかったか、この日はマドリーではよくあることですが、ラージョの方もミックスゾーンに選手が1人も現れず。それがプレス用出口から私が外に出てみると、戦犯の1人、まさにパテ・シスがファンに囲まれていて、ラージョの選手はチームバスでなく、個々に直帰するのかと驚かされたんですが、でもこれでリーガは3連敗ですからね。月曜日にはマジョルカがセビージャに勝ったため、とうとう降格圏の18位に落ちてしまったんですが、もうこれは日曜のオビエド戦に賭けるしかないかと。
一方、これで時間が稼げたのはマドリーで、ええ、おかげで首位バルサとの勝ち点差1もキープできましたしね。何より今週は16強対決でマドリーを破ったアルバセテ(2部)がフリック監督のチームの相手をコパ準々決勝で務めてくれますし、月火を休みにしたアルベロア監督のチームは日曜のバレンシア戦でもっといいプレーを披露すべく、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場で特訓する予定。ええ、いくらエムバペとクルトワがいれば、大抵のチームには勝てるといっても、いい加減、他の選手たちも気合を入れないと、今季残りのホームゲームでブーイングを聞き続けることにもなりかねませんって。
そして日曜日はその足でコリセウムに向かった私でしたが、木曜日にELツルヴェナ・ズヴェズダ戦のベオグラード遠征があった相手はやっぱり疲れていたんでしょうね。霧雨で視界が白かった前半は珍しく、ルイス・バスケス(アンデルレヒト)とサトリアーノ(オリンピック・リヨン)の新顔FW2人が先発したヘタフェが攻撃していたんですが、やっぱりゴールはそう簡単には買えるもんじゃないよう。両者無得点のまま、後半に入ると、セルタの方が活気づき、いえ、幸いボルハ・イグレシアスのシュートはGKダビド・ソリアが弾いてくれたんですけどね。
ここ3試合続けて終盤に痛い目に遭っているヘタフェだったせいか、最後は守るだけになってしまったため、0-0で終わった時にはスタンドからブーイングが聞こえることに。うーん、これにはボルダラス監督も「ファンはチームをサポートして、応援するべき。ここ数シーズンとは選手の質が同じでないことに気づかないといけない」と言っていたんですけどね。ただ、もうこれでヘタフェは8試合白星がありませんし、降格圏すれすれにいるのがストレスなのはファンも同じ。それでも今は順位表の下半分が詰まっていて、日曜日のアラベス戦で勝てば、現在10位の相手より勝ち点が多くなるミラクルジャンプアップも可能なため、まだ救いがあるのは有難いですよね。
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