量より質とはいえ、まずは頭数がいないとチームは回らない…/原ゆみこのマドリッド
2026.01.27 17:33 Tue
「補強のアテもないのに4人も出すなんて一体、何考えているんだろう」そんな風に私が憤りを感じていたのは月曜日。冬の移籍市場が閉まるまで1週間しかないにも関わらず、アトレティコは選手を獲らないかもしれないという噂が聞こえてきた時のことでした。日曜日のマジョルカ戦後、シメオネ監督が「Seguramente buscaremos los jugadores que necesita el equipo porque los necesita/セグラメンテ・ブスカレモス・ロス・フガドーレス・ケ・ネセシータ・エル・エキポ・ポルケ・ロス・ネセシータ(チームが必要としている選手をきっと探すだろう。必要なんだから)」と言っているのを聞いた時には、ボルダラス監督(ヘタフェ)の悲痛な訴えを思い出したんですどね。
その甲斐あって、トップチームの選手が20人しかいなかったヘタフェにはサトリアーノ(オリンピック・リヨン)、ボセッリ(リーベル・プレート)、ロメロ(クラブ・ブルッヘ)、ルイス・バスケス(アンデルレヒト)の4人が到着しました。
え?アトレティコのマテウ・アルマニー氏(スポーツディレクター)は「出たのは4人だが、実質1人のようなもの」と、ハビ・ガラン(オサスナ)、カルロス・マルティン(ラージョ)、ラスパドリ(アタランタ)、ギャラガー(トッテナム)のうち、準レギュラー並みにプレー時間があったのは最後のイギリス人MFだけだったと仄めかしてなかったかって?
その通りではありますが……。でもガランはルッジェーリやハンツコに何かあれば、ピッチに立つのに問題はありませんでした。グリーズマンが負傷している今、ラスパドリが後半にチームをリフレッシュするのに役立つだろうことは火を見るよりも明らか。それなのに先週チラリと名前が挙がったイ・ガンイン(PSG)の件は、ルイス・エンリケ監督が出したがっていないと言われて、すぐ立ち消えに。
随分前から聞こえているジョアン・ゴメス(ウルブス)との交渉が進展しているといった話もなく、このままではミッドウィークにあるコパ・デル・レイ準々決勝ベティス戦を皮切りに、UEFAチャンピオンズリーグのノックアウトフェーズ進出プレーオフも入る2月のハードスケジュールをどうやって乗り切るのか……。もしや、クラブは選手たちの売却益6300万ユーロ(約116億円)を夏まで貯金しておくつもりなんでしょうか。
それでも58分にはパテ・シスがイシのクロスをヘッドで決め、ラージョが同点に追いついたんですけどね。おかげで一時的にスタンドは熱気に包まれたものの、終盤に悲劇が起きたんですよ。後半アディショナルタイム1分にビクトル・ムニョスのシュートが当たり、ジョシュアがオウンゴールにしてしまったのはただ、運が悪かっただけなんですけどね。
その4分後、再びジョシュアが自陣で滑って転び、1人抜け出したオサンベラに3点目を決められては一体、どうしたらいい?前回のホームゲームから2週間あったにも関わらず、クラブは何の手も打たなかったんですかねえ。試合後は「El campo es una vergüenza. No podemos jugar aquí/エル・カンポ・エス・ウナ・ベルグエンサ。ノー・ポデモス・フガール・アキー(ピッチは恥知らずもいいところ。ここではプレーできない)」(チャバリア)、「El césped no es ni de regional/エル・セスペッド・ノー・エス・ニー・デ・レヒオナル(ここの芝は地方リーグレベルですらない)」(アルバロ・ガルシア)とラージョの選手たちからピッチへの文句が出ていました。
とはいえそれは八つ当たりでもあって、結局、私が震えながらスタジアムを出ることになった原因はアレモンもカメージョもカルロス・マルティンも、FWが誰もゴールを決めてくれず。他の選手もシュート精度がないところにあると思いますが……。ラージョの次節は、日曜日にベルナベウで行われる兄弟分ダービー。シーズン前半戦ではバルサともレアル・マドリーともバジェカスで引き分けたイニゴ・ペレス監督のチームですが、シャビ・アロンソ監督からアルベロア監督に代わってヴィニシウスを筆頭に選手たちがまるで憑き物が落ちたように豹変。とうとう降格圏との勝ち点差も1になってしまったラージョには辛い試練となりそうですね。
というのも、ラ・セラミカでの4位ビジャレアルとの対戦は、新生マドリーの真価が問われる試合と言われていたんですが、ここでもアルベロア監督のチームは及第点を挙げていたから。出場停止のチュアメニに代わってカマビンガがボランチに入ったのが弱点になるかと思いきや、0-0でハーフタイムに入ることに。
それが後半スタート直後、マドリーは運にも恵まれてねえ。エリア内右奥に切り込んだヴィニシウスが折り返したパスを、パプ・ゲイェがカットしたところ、そのこぼれ球にエムバペがアタック。マルセリーノ監督をして、「Mbappé nos mete un gol imposible porque no había hueco/エムバペ・ノス・メテ・ウン・ゴル・インポシブレ・ポルケ・ノー・アビア・ウエコ(エムバペはウチに不可能なゴールを入れた。隙間なんてなかったのだから)」と言わしめた一撃でGKルイス・ジュニオールを破ってしまったから、ビックリしたの何のって。
ゲイェといえば、アフリカ・ネーションズカップ決勝でセネガルの勝ち越し点を挙げましたっけ。あの試合で痛恨のPK失敗をして失意のどん底にいたブライムですが、エンバペのゴールで少しは気が晴れた?
そのあとはビジャレアルがペペ、オルワセイ、そしてアジョセと次々とフレッシュなFWを投入してもほとんど枠内シュートが撃てなかったため、試合は0-1のままアディショナルタイムに。すると再び発奮したヴィニシウスがペドラサにエリア内で倒され、PKを獲得。もちろんエムバペが蹴ったんですが……。ギュレルと交代したブライムが見守る中、まさに当人がセネガルのGKに止められてしまったパネンカ方式でPKを決めたんですよ。
うーん、ゴール祝いをしている最中、エムバペは「por ti, por ti!/ポル・ティ(君のために)」と言いながら、ブライムと抱き合っていたため、同僚を力づけるためだったらしいんですけどね。受け取り方は人それぞれですが、むしろ嫌味じゃないかと思ってしまう私は心が狭い?
おかげでビジャレアルに0-2の勝利。3連勝としたアルベロア監督も「Para mí, lo más importante es que estén unidos/パラ・ミー、ロ・マス・インポルタンテ・エス・ケ・エステン・ウニードス(私にとって、一番大事なのは団結していることだ)。水曜にはヴィニシウスのゴールで選手たちの輪が見られたし、今日もブライムとね」と言っていましたしね。
何にしろ、この2ゴールで今季34得点として、2014-15シーズンにクリスチアーノ・ロナウドが作った61得点の記録を塗り替えるのが時間の問題になってきたエムバペがいて、レバンテ戦でのpito(ピト/ブーイング)集中砲火が効いたか、ヴィニシウスも更生。となれば、リーグフェーズ3位で挑む、水曜午後9時(日本時間翌午前5時)のCL最終節、リスボンでのベンフィカ戦でノックアウトステージに直接進出できるトップ8フィニッシュもお茶の子さいさい?
相手はポルトガルリーグ3位とはいえ、アルベロア監督のかつての恩師、モウリーニョ監督率いるチームですからね。29位の向こうもプレーオフ進出圏入りの可能性があるため、まだ一波乱あるかもしれませんが……。現在、9位のバルサがカンプ・ノウでコペンハーゲンに勝ってトップ8に入り、逆にマドリーがプレーオフに回ることになったら、土曜は1日天下で終わったリーガの首位奪回計画にも差しさわりが出るかもしれません。
そして翌日曜日、やはり午後2時からのデーゲームでプレーしたのがお隣さんだったんですが、とうとうこのマジョルカ戦では年明けから始まった1試合1得点限定という障壁が破られたんですよ。いえ、開始早々からお馴染みの大型FWムリキにヘッドを喰らい、ヒヤリとさせられたアトレティコだったんですけどね。14分にはセルロート、フリアン・アルバレス、バリオスの連続シュートをことごとくGKレオ・ロマンにparadon(パラドン/スーパーセーブ)され、絶望させられたりもしたんですが、大丈夫。22分には敵エリアに近いスローインを右でも左でも担当する係になったジュリアーノがボールを放り込み、そこから先制点が生まれることに。
うーん、もしや自宅で父と特訓でもしていたんですかね。シメオネ監督の三男が投げたボールはセルロートが頭で流し、モヒカのクリアで真上に上がったボールをジョレンテがジャンピングボレー。これもレオ・ロマンに弾かれてしまったものの、ボールがこぼれたところにいたセルロートが決めて、見事に1点目のノルマを達成してくれたから、スタンドも沸いたの何のって。でもねえ、その後のノルウェー人FWはお決まり通り、シュートを失敗してばかりいたんですが、フリアンのゴール日照りも相変わらずでしたからね。そのまま先週のアラベス戦同様、1-0で耐えることになるかと思ったところ……。
50分以上、待った甲斐がありました!アラサーテ監督が前線をマテオ・ジョセフから浅野拓磨選手に代えた後の30分、右サイドを上がったジョレンテがゴール前にラストパスを入れたところ、いやあ、サッカーには本当に奇遇なことがありますよねえ。水曜日のCLガラタサライ戦では敵のクロスを同点ゴールにしてしまった彼に真逆のことが起こり、フリアンは出遅れていたものの、ゴール前でモレイがクリアしたボールが横にいたダビド・ロペスの顔に当たって、アトレティコに2点目が入るとはこれ如何に。
さらにこの日は87分、CKから回ってきたボールをアルマダがエリア内で敵をかわして決め、とうとう3-0で勝ったって、もしや水曜日午後9時のCLボデ・グリムト戦にgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)勝利して、12位からの大どんでん返し、トップ8入りできる目も出て来た?
先週、氷点下のホームでマンチェスター・シティを3-1で破った相手とはいえ、ベンフィカとどっこいどっこいの28位ですし、大量点が必要というのは別にすれば、内弁慶の彼らとあって、勝てるとは私も思っているんですけどね。ただちょっと気になったのはノルウェーのリーグが11月に終わった後、この1月、スペインのベニドルム(地中海沿岸のビーチリゾート)でキャンプしているボデは体力が有り余っていること。
それもマドリッドで場内暖房完備なのはベルナベウだけなため、メトロポリターノも寒いとはいえ、気温7℃ぐらいとなれば、彼らにとってまさに常春。このところ、19人の少数精鋭で回しているアトレティコはずっと連戦続きで、そろそろ疲れが心配されるんですが、もしや2月にプレーオフがあるかないかで、補強のありなしも決まるとか? ちなみにこの水曜の18試合一斉開催ガラガラドボンでは現在、23位でプレーオフ出場圏にいるアスレティックがサン・マメスにスポルティングCPを迎え、勝ち点1ですでに敗退確定のビジャレアルはレバークーゼンを訪ねることになっています。
そして月曜試合となったヘタフェはジローナとのアウェイ戦に挑んだんですが、いやあ、前節バレンシア戦で新加入のFWサトリアーノが早速デビューした後、この日はもう1人のFWルイス・バスケスと2トップを結成。後半14分にはファン・イグレシアスのラストパスを後者がゴール前で軌道を変え、何とか先制することができたんですけどね。どうも今年になってから、この弟分は土壇場に波乱が起きることが常態化。ラージョ戦では後半45分のアランバリの同点ゴールで1-1と分けたと思えば、レアル・ソシエダ戦でもファンミが後半45分に1-1にしてくれながら、51分にアランブルに1-2にされたり、バレンシア戦では84分のガヤのゴールで0-1と負けているんですよ。
因果は続くと言いますか、この日も後半ロスタイム4分にアレックス・モレノのクロスをレイスにヘッドで押し込まれ、1-1にされてしまったんですが、最後のボッセリの至近距離シュートをバルサからジローナに移籍したばかりのGKテア・シュテーゲンに弾かれていなければ、また結末は違ったかと。結局、勝ち点1しか取れなかったヘタフェですが、少なくとも今節はアラベスの勝利で一時、降格圏に沈んでいたのが、マジョルカを追い越して、17位に上昇。弟分仲間の16位ラージョと同じ勝ち点で並ぶことになったんですが、それでも補強選手が来たおかげで、今週末日曜のセルタ戦ではもう少し、上を向いたチームの姿が見られる?昨季はレガネスが2部降格してしまったため、この先はラージョもヘタフェも、もっとファンが安心できる位置を目指してもらいたいものです。
その甲斐あって、トップチームの選手が20人しかいなかったヘタフェにはサトリアーノ(オリンピック・リヨン)、ボセッリ(リーベル・プレート)、ロメロ(クラブ・ブルッヘ)、ルイス・バスケス(アンデルレヒト)の4人が到着しました。
え?アトレティコのマテウ・アルマニー氏(スポーツディレクター)は「出たのは4人だが、実質1人のようなもの」と、ハビ・ガラン(オサスナ)、カルロス・マルティン(ラージョ)、ラスパドリ(アタランタ)、ギャラガー(トッテナム)のうち、準レギュラー並みにプレー時間があったのは最後のイギリス人MFだけだったと仄めかしてなかったかって?
随分前から聞こえているジョアン・ゴメス(ウルブス)との交渉が進展しているといった話もなく、このままではミッドウィークにあるコパ・デル・レイ準々決勝ベティス戦を皮切りに、UEFAチャンピオンズリーグのノックアウトフェーズ進出プレーオフも入る2月のハードスケジュールをどうやって乗り切るのか……。もしや、クラブは選手たちの売却益6300万ユーロ(約116億円)を夏まで貯金しておくつもりなんでしょうか。
そんなことはともかく、先週末のマドリッド勢の試合も振り返っていかないと。先陣を切ったのはエスタディオ・バジェカスにオサスナを迎えたラージョ。お日様のある時間の試合だったんですが、このところ、スペイン全土に到来した暴風雨のせいで、風が強くて。全面日向になるバックスタンドとは対照的なメインスタンドの日陰の席に座っていたため、フリースの下にヒートテックを着込み、コートのフードで背中から吹きつける冷風から頭を守ったものの、29分に先制点を奪われて迎えたハーフタイムには、とうとうホッカイロの封も切ることに。
それでも58分にはパテ・シスがイシのクロスをヘッドで決め、ラージョが同点に追いついたんですけどね。おかげで一時的にスタンドは熱気に包まれたものの、終盤に悲劇が起きたんですよ。後半アディショナルタイム1分にビクトル・ムニョスのシュートが当たり、ジョシュアがオウンゴールにしてしまったのはただ、運が悪かっただけなんですけどね。
その4分後、再びジョシュアが自陣で滑って転び、1人抜け出したオサンベラに3点目を決められては一体、どうしたらいい?前回のホームゲームから2週間あったにも関わらず、クラブは何の手も打たなかったんですかねえ。試合後は「El campo es una vergüenza. No podemos jugar aquí/エル・カンポ・エス・ウナ・ベルグエンサ。ノー・ポデモス・フガール・アキー(ピッチは恥知らずもいいところ。ここではプレーできない)」(チャバリア)、「El césped no es ni de regional/エル・セスペッド・ノー・エス・ニー・デ・レヒオナル(ここの芝は地方リーグレベルですらない)」(アルバロ・ガルシア)とラージョの選手たちからピッチへの文句が出ていました。
とはいえそれは八つ当たりでもあって、結局、私が震えながらスタジアムを出ることになった原因はアレモンもカメージョもカルロス・マルティンも、FWが誰もゴールを決めてくれず。他の選手もシュート精度がないところにあると思いますが……。ラージョの次節は、日曜日にベルナベウで行われる兄弟分ダービー。シーズン前半戦ではバルサともレアル・マドリーともバジェカスで引き分けたイニゴ・ペレス監督のチームですが、シャビ・アロンソ監督からアルベロア監督に代わってヴィニシウスを筆頭に選手たちがまるで憑き物が落ちたように豹変。とうとう降格圏との勝ち点差も1になってしまったラージョには辛い試練となりそうですね。
というのも、ラ・セラミカでの4位ビジャレアルとの対戦は、新生マドリーの真価が問われる試合と言われていたんですが、ここでもアルベロア監督のチームは及第点を挙げていたから。出場停止のチュアメニに代わってカマビンガがボランチに入ったのが弱点になるかと思いきや、0-0でハーフタイムに入ることに。
それが後半スタート直後、マドリーは運にも恵まれてねえ。エリア内右奥に切り込んだヴィニシウスが折り返したパスを、パプ・ゲイェがカットしたところ、そのこぼれ球にエムバペがアタック。マルセリーノ監督をして、「Mbappé nos mete un gol imposible porque no había hueco/エムバペ・ノス・メテ・ウン・ゴル・インポシブレ・ポルケ・ノー・アビア・ウエコ(エムバペはウチに不可能なゴールを入れた。隙間なんてなかったのだから)」と言わしめた一撃でGKルイス・ジュニオールを破ってしまったから、ビックリしたの何のって。
ゲイェといえば、アフリカ・ネーションズカップ決勝でセネガルの勝ち越し点を挙げましたっけ。あの試合で痛恨のPK失敗をして失意のどん底にいたブライムですが、エンバペのゴールで少しは気が晴れた?
そのあとはビジャレアルがペペ、オルワセイ、そしてアジョセと次々とフレッシュなFWを投入してもほとんど枠内シュートが撃てなかったため、試合は0-1のままアディショナルタイムに。すると再び発奮したヴィニシウスがペドラサにエリア内で倒され、PKを獲得。もちろんエムバペが蹴ったんですが……。ギュレルと交代したブライムが見守る中、まさに当人がセネガルのGKに止められてしまったパネンカ方式でPKを決めたんですよ。
うーん、ゴール祝いをしている最中、エムバペは「por ti, por ti!/ポル・ティ(君のために)」と言いながら、ブライムと抱き合っていたため、同僚を力づけるためだったらしいんですけどね。受け取り方は人それぞれですが、むしろ嫌味じゃないかと思ってしまう私は心が狭い?
おかげでビジャレアルに0-2の勝利。3連勝としたアルベロア監督も「Para mí, lo más importante es que estén unidos/パラ・ミー、ロ・マス・インポルタンテ・エス・ケ・エステン・ウニードス(私にとって、一番大事なのは団結していることだ)。水曜にはヴィニシウスのゴールで選手たちの輪が見られたし、今日もブライムとね」と言っていましたしね。
何にしろ、この2ゴールで今季34得点として、2014-15シーズンにクリスチアーノ・ロナウドが作った61得点の記録を塗り替えるのが時間の問題になってきたエムバペがいて、レバンテ戦でのpito(ピト/ブーイング)集中砲火が効いたか、ヴィニシウスも更生。となれば、リーグフェーズ3位で挑む、水曜午後9時(日本時間翌午前5時)のCL最終節、リスボンでのベンフィカ戦でノックアウトステージに直接進出できるトップ8フィニッシュもお茶の子さいさい?
相手はポルトガルリーグ3位とはいえ、アルベロア監督のかつての恩師、モウリーニョ監督率いるチームですからね。29位の向こうもプレーオフ進出圏入りの可能性があるため、まだ一波乱あるかもしれませんが……。現在、9位のバルサがカンプ・ノウでコペンハーゲンに勝ってトップ8に入り、逆にマドリーがプレーオフに回ることになったら、土曜は1日天下で終わったリーガの首位奪回計画にも差しさわりが出るかもしれません。
そして翌日曜日、やはり午後2時からのデーゲームでプレーしたのがお隣さんだったんですが、とうとうこのマジョルカ戦では年明けから始まった1試合1得点限定という障壁が破られたんですよ。いえ、開始早々からお馴染みの大型FWムリキにヘッドを喰らい、ヒヤリとさせられたアトレティコだったんですけどね。14分にはセルロート、フリアン・アルバレス、バリオスの連続シュートをことごとくGKレオ・ロマンにparadon(パラドン/スーパーセーブ)され、絶望させられたりもしたんですが、大丈夫。22分には敵エリアに近いスローインを右でも左でも担当する係になったジュリアーノがボールを放り込み、そこから先制点が生まれることに。
うーん、もしや自宅で父と特訓でもしていたんですかね。シメオネ監督の三男が投げたボールはセルロートが頭で流し、モヒカのクリアで真上に上がったボールをジョレンテがジャンピングボレー。これもレオ・ロマンに弾かれてしまったものの、ボールがこぼれたところにいたセルロートが決めて、見事に1点目のノルマを達成してくれたから、スタンドも沸いたの何のって。でもねえ、その後のノルウェー人FWはお決まり通り、シュートを失敗してばかりいたんですが、フリアンのゴール日照りも相変わらずでしたからね。そのまま先週のアラベス戦同様、1-0で耐えることになるかと思ったところ……。
50分以上、待った甲斐がありました!アラサーテ監督が前線をマテオ・ジョセフから浅野拓磨選手に代えた後の30分、右サイドを上がったジョレンテがゴール前にラストパスを入れたところ、いやあ、サッカーには本当に奇遇なことがありますよねえ。水曜日のCLガラタサライ戦では敵のクロスを同点ゴールにしてしまった彼に真逆のことが起こり、フリアンは出遅れていたものの、ゴール前でモレイがクリアしたボールが横にいたダビド・ロペスの顔に当たって、アトレティコに2点目が入るとはこれ如何に。
さらにこの日は87分、CKから回ってきたボールをアルマダがエリア内で敵をかわして決め、とうとう3-0で勝ったって、もしや水曜日午後9時のCLボデ・グリムト戦にgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)勝利して、12位からの大どんでん返し、トップ8入りできる目も出て来た?
先週、氷点下のホームでマンチェスター・シティを3-1で破った相手とはいえ、ベンフィカとどっこいどっこいの28位ですし、大量点が必要というのは別にすれば、内弁慶の彼らとあって、勝てるとは私も思っているんですけどね。ただちょっと気になったのはノルウェーのリーグが11月に終わった後、この1月、スペインのベニドルム(地中海沿岸のビーチリゾート)でキャンプしているボデは体力が有り余っていること。
それもマドリッドで場内暖房完備なのはベルナベウだけなため、メトロポリターノも寒いとはいえ、気温7℃ぐらいとなれば、彼らにとってまさに常春。このところ、19人の少数精鋭で回しているアトレティコはずっと連戦続きで、そろそろ疲れが心配されるんですが、もしや2月にプレーオフがあるかないかで、補強のありなしも決まるとか? ちなみにこの水曜の18試合一斉開催ガラガラドボンでは現在、23位でプレーオフ出場圏にいるアスレティックがサン・マメスにスポルティングCPを迎え、勝ち点1ですでに敗退確定のビジャレアルはレバークーゼンを訪ねることになっています。
そして月曜試合となったヘタフェはジローナとのアウェイ戦に挑んだんですが、いやあ、前節バレンシア戦で新加入のFWサトリアーノが早速デビューした後、この日はもう1人のFWルイス・バスケスと2トップを結成。後半14分にはファン・イグレシアスのラストパスを後者がゴール前で軌道を変え、何とか先制することができたんですけどね。どうも今年になってから、この弟分は土壇場に波乱が起きることが常態化。ラージョ戦では後半45分のアランバリの同点ゴールで1-1と分けたと思えば、レアル・ソシエダ戦でもファンミが後半45分に1-1にしてくれながら、51分にアランブルに1-2にされたり、バレンシア戦では84分のガヤのゴールで0-1と負けているんですよ。
因果は続くと言いますか、この日も後半ロスタイム4分にアレックス・モレノのクロスをレイスにヘッドで押し込まれ、1-1にされてしまったんですが、最後のボッセリの至近距離シュートをバルサからジローナに移籍したばかりのGKテア・シュテーゲンに弾かれていなければ、また結末は違ったかと。結局、勝ち点1しか取れなかったヘタフェですが、少なくとも今節はアラベスの勝利で一時、降格圏に沈んでいたのが、マジョルカを追い越して、17位に上昇。弟分仲間の16位ラージョと同じ勝ち点で並ぶことになったんですが、それでも補強選手が来たおかげで、今週末日曜のセルタ戦ではもう少し、上を向いたチームの姿が見られる?昨季はレガネスが2部降格してしまったため、この先はラージョもヘタフェも、もっとファンが安心できる位置を目指してもらいたいものです。
ラ・リーガの関連記事
|
|
