悲願のJリーグ参入へ…昨季超えの1年に! JFL高知ユナイテッドが新体制発表
2024.01.29 14:30 Mon
高知ユナイテッドSCが2024シーズンの体制を発表
日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは28日、2024シーズンの体制を発表した。実り多き2023シーズンを送った高知。J3参入資格こそ継続審議止まりだったが、JFL4年目にして過去最高となる7位フィニッシュ、天皇杯で立て続けにJ1勢を撃破、かごしま国体(※1)で国体初優勝…ポジティブな1年となった。
(※1)サッカー競技・成年男子の高知県代表は高知ユナイテッドSCの単独チーム。決勝戦で鹿児島県代表に勝利して優勝を決めた
ただシーズン後には、四国リーグ時代からチームをけん引してきたFW西村勇太(30)、昨季ゲーム主将も務めたFW金井冬土(26)、司令塔のMF栗原純弥(26)という主力3選手が現役引退。また、その他の主力選手を含めて計12名の退団が発表されている。
2024シーズンに向けての新戦力は28日時点で6名。昨季の1番手GK上田樹(22)が去ったゴールキーパー陣にはJ3福島を退団したGK大杉啓(27)、DF今井那生(26)がJ2山口へ移籍したセンターバック陣にはJ2水戸からの武者修行となる田辺陽太(21)ら2名を加えている。
▽3月10日(日)13:00
高知ユナイテッドSC vs ヴィアティン三重
高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市)
◆JFL第2節
▽3月17日(日)13:00
高知ユナイテッドSC vs ラインメール青森
高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市)
◆2024シーズン選手一覧(1月29日現在)
▽(年齢/昨季JFL成績・新加入選手は前所属)
GKタンドゥ・ベラフィ(36/6試合3失点)
GK大杉啓(27)←福島ユナイテッドFC(完全移籍)
GK井上聖也(25/7試合3失点)
DF小林大智(25/27試合2得点)
DF中田永一(27/21試合1得点)
DF福田玲央(23/2試合0得点)
DF岩瀬蒼生(22)←金沢星稜大学(入団)
DF田辺陽太(21)←水戸ホーリーホック(育成型期限付き移籍)
DF橋本峻輝(25/24試合1得点)
DF吉田知樹(25/25試合0得点)←いわきFC(完全移籍移行)
MF横竹翔(34/11試合1得点)
MF高野裕維(23/28試合0得点)
MF田尻康晴(22/21試合0得点)
MF佐々木敦河(25/28試合2得点)
MF樋口叶(22/20試合3得点)
MF金原朝陽(23/16試合0得点)
MF上月翔聖(23)←FC大阪(完全移籍)
MF児玉壮琉(22)←大阪商業大学(入団)
MF宇田光史朗(19)←横浜FC(期限付き移籍)
FW小林心(23/24試合7得点)
FW新谷聖基(25/10試合2得点)
FW東家聡樹(26/26試合2得点)
FW原田烈志(23/4試合0得点)
◆コーチングスタッフ
監督:吉本岳史
ヘッドコーチ:立田将大
アシスタントコーチ:毛利雅志
アシスタントコーチ:濱田一希
トレーナー:茂木一樹
トレーナー:渡辺有羽
主務:安達星輝
ゼネラル・マネージャー(GM):西村昭宏
強化部:松山周平
(※1)サッカー競技・成年男子の高知県代表は高知ユナイテッドSCの単独チーム。決勝戦で鹿児島県代表に勝利して優勝を決めた
2024シーズンに向けての新戦力は28日時点で6名。昨季の1番手GK上田樹(22)が去ったゴールキーパー陣にはJ3福島を退団したGK大杉啓(27)、DF今井那生(26)がJ2山口へ移籍したセンターバック陣にはJ2水戸からの武者修行となる田辺陽太(21)ら2名を加えている。
◆JFL第1節
▽3月10日(日)13:00
高知ユナイテッドSC vs ヴィアティン三重
高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市)
◆JFL第2節
▽3月17日(日)13:00
高知ユナイテッドSC vs ラインメール青森
高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市)
◆2024シーズン選手一覧(1月29日現在)
▽(年齢/昨季JFL成績・新加入選手は前所属)
GKタンドゥ・ベラフィ(36/6試合3失点)
GK大杉啓(27)←福島ユナイテッドFC(完全移籍)
GK井上聖也(25/7試合3失点)
DF小林大智(25/27試合2得点)
DF中田永一(27/21試合1得点)
DF福田玲央(23/2試合0得点)
DF岩瀬蒼生(22)←金沢星稜大学(入団)
DF田辺陽太(21)←水戸ホーリーホック(育成型期限付き移籍)
DF橋本峻輝(25/24試合1得点)
DF吉田知樹(25/25試合0得点)←いわきFC(完全移籍移行)
MF横竹翔(34/11試合1得点)
MF高野裕維(23/28試合0得点)
MF田尻康晴(22/21試合0得点)
MF佐々木敦河(25/28試合2得点)
MF樋口叶(22/20試合3得点)
MF金原朝陽(23/16試合0得点)
MF上月翔聖(23)←FC大阪(完全移籍)
MF児玉壮琉(22)←大阪商業大学(入団)
MF宇田光史朗(19)←横浜FC(期限付き移籍)
FW小林心(23/24試合7得点)
FW新谷聖基(25/10試合2得点)
FW東家聡樹(26/26試合2得点)
FW原田烈志(23/4試合0得点)
◆コーチングスタッフ
監督:吉本岳史
ヘッドコーチ:立田将大
アシスタントコーチ:毛利雅志
アシスタントコーチ:濱田一希
トレーナー:茂木一樹
トレーナー:渡辺有羽
主務:安達星輝
ゼネラル・マネージャー(GM):西村昭宏
強化部:松山周平
吉本岳史
立田将大
毛利雅志
上田樹
今井那生
大杉啓
井上聖也
小林大智
中田永一
福田玲央
岩瀬蒼生
田辺陽太
橋本峻輝
吉田知樹
横竹翔
高野裕維
田尻康晴
佐々木敦河
樋口叶
金原朝陽
上月翔聖
児玉壮琉
宇田光史朗
小林心
新谷聖基
東家聡樹
原田烈志
高知ユナイテッドSC
JFL
吉本岳史の関連記事
高知ユナイテッドSCの関連記事

JFLの関連記事
記事をさがす
|
吉本岳史の人気記事ランキング
1
JFL高知をJリーグに押し上げた吉本岳史氏、J1新潟のコーチに就任「日々1%以上の成長を皆さんと共に」
27日、高知ユナイテッドSCをJ3リーグ入会に導いた吉本岳史氏(46)が、アルビレックス新潟のコーチに就任すると発表された。 吉本氏は高知県出身で、現役時代は名古屋グランパスエイト、横浜FC、水戸ホーリーホック等でプレー。2020年にJFL高知のコーチとなり、22年から監督に。就任3年目の今季、JFL2位および入替戦勝利でJ3入会を成し遂げた。 ほぼ全選手が社会人として働く高知をJの舞台に押し上げたなか、22日に監督退任が発表され、2025シーズンからは新潟のコーチへ就任することに。吉本氏は新潟からコメントしている。 「アルビレックス新潟に関わる皆様、2025シーズンよりコーチに就任いたします、吉本岳史(たかふみ)です」 「はじめに、私に対してトップチームのコーチ就任のオファーをくださいました、アルビレックス新潟の関係者の皆様に、感謝を申し上げます」 「このたび、監督や選手を支え、スタッフが一体となり、よりアグレッシブなサッカーができるように力を尽くすことを覚悟し、クラブに加わることを決めました」 「サポーターの皆様が響かせる『アイシテルニイガタ』のチャントは、クラブに関わる方々にとって、とても大切なものだと感じておりますが、いつか『アイシテルヨシモト』と感じていただけるよう、私は全力でアルビレックス新潟を愛します」 「パッションと献身性を持ってチームの勝利に貢献できるよう、日々1%以上の成長を皆さんと共にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします」 2024.12.27 14:15 Fri2
坂本龍馬を背負ってJリーグへ! 高知ユナイテッドSCが2025シーズンのユニフォームデザインを発表「新しい時代を切り拓く」
高知ユナイテッドSCが2025シーズンに着用する新たなユニフォームのデザインを発表した。 Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入替戦を制し、2025シーズンから明治安田J3リーグで戦う高知。地元出身の吉本岳史監督が退任した一方、元日本代表DF秋田豊氏の後任就任も発表された。 臙脂と深緑のクラブは12月24日、秋田新監督率いてJリーグデビューとなる1年のユニフォームデザインを発表。背面に土佐藩(高知)出身の名士・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋があしらわれたものとなった。 サプライヤーは引き続き「アスレタ」で、高知は併せてオーセンティックユニフォームの販売開始もアナウンスしている。 (以下高知公式サイトより抜粋) ◆コンセプト 「2025シーズンも『よさこいの鳴子』をモチーフとした3本の縦ストライプを継承。モチーフとした鳴子は、高知の象徴としてだけでなく、スタジアムで鳴り響く、チームとサポーターがひとつになって戦う象徴として表現しています」 「また背面には、下部に高知出身の偉人・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋をデザインに取り入れ、高知から『新しい時代』を切り拓いた偉人に倣い、クラブとして『新しい時代』を切り開く姿勢を表現しています」 <span class="paragraph-title">【画像】高知ユナイテッドSCの2025新ユニ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">2025 SEASON UNIFORM<br><br>2025シーズン トップチームが着用するユニフォームのデザインが決まりましたのでお知らせいたします。<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/Zk5GznOpTA">https://t.co/Zk5GznOpTA</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/CxZg0QHxbu">pic.twitter.com/CxZg0QHxbu</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1871481189107720354?ref_src=twsrc%5Etfw">December 24, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.24 18:30 Tue3
“責任感” J3参入高知の運命を好転させた上月翔聖24歳「あの浦安戦はベンチスタートで…」 秋田新監督については「キツい練習だけど僕のスタイルに合う」
2025シーズンから明治安田J3リーグに参入する高知ユナイテッドSC。MF上月翔聖(24)はチームに欠かせない存在である。 昨年12月、史上初開催のJ3・JFL入替戦でY.S.C.C.横浜を撃破し、JFLからJ3へのステップアップを掴んだ高知。“サッカー不毛の地”とも言われた南国土佐にJクラブが誕生した。 改めて昨季を振り返ると、JFL後期で大苦戦しながらも「2位」と「入替戦」を掴んだターニングポイントだったと考えられるのは、10月27日の第26節・ブリオベッカ浦安戦(A)。 高知は第22〜25節にかけ、4試合連続ノーゴールによる4連敗を喫し、その間に首位から陥落。浦安戦も早い時間から0-1となり、高知陣営の大多数が5連敗を覚悟したはずだ。 それでも85分、この日先発落ちしていた途中出場のMF上月がボックス外から強烈な右足弾丸ミドルを叩き込み、起死回生の同点弾に。 最終的に逆転ならず1-1ドローも、5試合ぶりにゴールと勝ち点を確保し、翌週は“鬼門”といえようアウェイHonda FC戦で勝利。上月の思い切りがなければ、高知は2025年もJFLを戦っていたかもしれない。あの弾丸ミドルに高知陣営の誰もが心を奮い立たせたはずだ。 上月は昨季を「充実しながらも苦しくて難しい1年だった」と振り返りつつ、浦安戦での1発はYS横浜との入替戦までつながったと語る。 「昨季はこれまでのキャリアでいちばん、時間の流れが速くて、楽しくて、つらかったシーズンでした。僕個人は試合に出て(JFL)ベストイレブンも獲って…と思われるかもしれませんが、とくに後半戦は自分の責任で負けた試合がありますし、なによりなかなか勝てなかった」 「あの浦安戦まで、後半戦の僕はチームのために何も貢献できてなくて…副キャプテンとしての声がけはできます。でもゴールやアシストだったり『結果』を出せなかった。とにかくチームを助けたい一心だったと思いますね」 「浦安戦はベンチスタートで、もちろんゴールを強く意識しました。あのミドルが決まり、結果を出すっていう意識を高く持ち続けられたことが、YS横浜戦(1stレグ)での同点ゴールにもつながったと思います」 また、「いま自信を持って闘えているのは、“つばくん”から貰った言葉のおかげでもあります」と、昨年末に現役引退を発表した“高知家の大黒柱”横竹翔氏への感謝も語る。 「僕のミスで失点して負けてしまった試合があって、次の練習でつばくんと一緒にジョギングさせてもらったとき、自分の率直な心境を話しました。つばくんからは『俺も同じので悩んだことあったよ』とか言葉をもらいましたね」 「プレー面もメンタル面もつばくんに支えてもらいました。つばくんのおかげで精神的に成長できたと思いますし、このチームもつばくんがいなかったらJ3に上がれなかったと思います」 今季就任の秋田豊監督については。 「もちろん当初はタカさん(吉本岳史前監督)と一緒に続けたかったです。秋田さんになって最初『どんな監督なんだろう?』って不安はありましたね。でも蓋を開けると、秋田監督は『自分のスタイルに合うな』って感じましたね」 「スプリントとか球際で闘う部分はもちろんそうですし、僕も監督に負けないくらい勝利へ貪欲です。秋田さんのもとで毎日キツい練習をやってますけど、トレーニングマッチなんかも含めて、楽しく成長している実感がありますね」 上月自身はFC大阪時代に続くキャリア2度目の“J3リーグ入会”。高知のチームメイトと共有できる経験値が彼にはある。 「FC大阪のJ3初戦は『やってやろう』という気持ちと勢いがあったなかでも、やはり少し“硬かった”記憶があります。高知も硬くなる部分はあると思うけど、少しでも楽しく自信を持って臨めるよう、伝えられることは伝えるようにしています。相手がどこであれやることは同じなので、全力で勝ちに行きたいと思います」 ◆明治安田J3リーグ第1節 2月16日(日) 14:00KO 栃木SC vs 高知ユナイテッドSC ◆明治安田J3リーグ第2節 2月23日(日) 14:00KO 高知ユナイテッドSC vs ガイナーレ鳥取 ◆2025シーズン主将 DF4 小林大智 ◆2025シーズン副主将 GK21 大杉啓 DF5 田辺陽太 MF16 上月翔聖 <span class="paragraph-title">「ムムッ! 欲しいですかッ!?」気さくな高知ユナイテッドSCの公式X</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">ムムッ!欲しいですかッ <a href="https://t.co/e7Yt68zkdK">https://t.co/e7Yt68zkdK</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1883412935701307707?ref_src=twsrc%5Etfw">January 26, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.01.26 16:32 Sun4
S級ライセンスに7名が認定、鹿島の岩政大樹監督ら
日本サッカー協会(JFA)は9日、7名に対してS級コーチライセンスを認定したことを発表した。 日本国内のすべてのサッカーチームの指導が可能となるS級コーチのライセンス。Jリーグクラブや日本代表などを指揮する際に必要となる。 2023年度は元日本代表の内田篤人氏(34)や中村憲剛氏(42)らが講習を受講することになっている中、これまでに受講していた7名に対して認定することとなった。 今回認定されたのは、鹿島アントラーズの岩政大樹監督(41)、高知ユナイテッドSCの吉本岳史監督(44)、FC 東京ユースカテゴリーのインディビデュアルコーチを務める白井裕之氏(45)、ヴァンラーレ八戸のヘッドコーチを務める高橋勇菊氏(44)、愛媛FCのコーチを務める青野慎也氏(43)、カターレ富山のコーチを務める長山一也氏(40)、ベガルタ仙台のコーチを務める村上和弘氏(42)となった。 これによりS級コーチライセンスを保持する者は514名となった。 ◆2020年度受講者 6名/16名 岩政大樹氏(41) 鹿島アントラーズ監督 2020 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 ◆2021年度受講者 9名/16名 吉本岳史氏(44) 高知ユナイテッドSC監督 2017 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 白井裕之氏(45) FC 東京ユースカテゴリー インディビデュアルコーチ 2020 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 高橋勇菊氏(44) ヴァンラーレ八戸 トップチームヘッドコーチ 2010 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 ◆2022年度受講者 3名/20名 青野慎也氏(43) 愛媛 FC トップチーム コーチ 2013 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 長山一也氏(40) カターレ富山 トップチーム コーチ 2018 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 村上和弘氏(42) ベガルタ仙台トップチーム コーチ 2019 年 A 級コーチジェネラルライセンス取得 2023.02.09 19:25 Thu5
来季J3参入消滅も…JFL高知が後半AT弾で劇的勝利!吉本岳史監督「残り3試合で新しい自分たちに出逢おう」
11日、日本フットボールリーグ(JFL)第28節の高知ユナイテッドSCvsブリオベッカ浦安が高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、ホームの高知が2-1で劇的勝利を飾った。 Jリーグ入会「継続審議」の高知(8位)は第27節で敗れ、2位以内確保の望みが潰えた結果、来季のJ3参入が消滅。対する浦安(4位)は昇格組ながらも前節まで16試合無敗という大躍進だが、J3クラブライセンスを申請していないため、今季の成績にかかわらず来季もJFLで戦うことが決定済み(※1)だ。 (※1)高知も浦安も地域リーグ降格の可能性なし 今や数少ない“Jなし県”の1つとなっている高知県だが、今年は高知ユナイテッドが日本サッカー界を盛り上げた。8大会連続8度目の出場となった天皇杯で1回戦を突破すると、2回戦でガンバ大阪、3回戦で横浜FCと、相次いでJ1リーグ勢を撃破。ジャイアントキリングを成し遂げている。 横浜FC戦を本拠地“春野”で戦ったなか、3試合連続のJ1勢撃破を目指した8月2日のラウンド16・川崎フロンターレ戦も春野開催となり、この一戦には7243人が来場。惜しくも0-1で惜敗したが、真夏の南国・高知県はかつてないほどのサッカー熱に包まれた。 話を今回の浦安戦に戻そう。 高知は前回の浦安戦で3-1と勝利。今回も立ち上がりからロングボールを織り交ぜて押し込み、さっそくペースを掴んだかのように思えた。しかし、程なくして浦安がポゼッションを支配するようになり、完全なハーフコートゲームの時間帯も。それでも、[5-4-1]でガッチリ守って反撃を伺う。 徐々に押し返して迎えた41分、高知は右CKのこぼれ球をDF今井那生が右足シュート。これがMF栗原純弥の頭に当たってコースが変わり、ネットへと吸い込まれた。劣勢を凌いで押し返し、前半終盤にセットプレーで先制点…堅守速攻の高知らしい、素晴らしい1点だ。 後半は人数をかけて攻め込む浦安、カウンター主体ながらも積極的にゴールを目指す高知という構図。高知1点リードのまま迎えた後半アディショナルタイム、第4審は「3」と表示されたボードを右手で掲げる。 来季のJ3参入が消滅しながらも、ホーム春野に詰めかけた観衆は今季2番目に多い934人。声援をバックに勝利まであと3分…第4審がボードを掲げてわずか16秒後の90+1分、高知は浦安DF吉田武史に左サイドを抜け出され、最後はグラウンダークロスに合わせたMF村越健太のゴールで同点とされる。 悲鳴に包まれる観客席。しかし、勝利の女神は、すぐに切り替えた高知の選手たちに微笑んだ。 高知はリスタートから一度もボールロストすることなく左CKを獲得。90+3分、MF高野裕維のクロスをニアで今井がすらすと、飛び込んだのは途中出場FW金井冬土。ゴール正面からドンピシャヘッドを叩き込んだ。 金井のゴールは実質的なラストプレーとなり、2-1の劇的勝利に。また、今節で優勝を決めたHonda FCでさえ、今季2試合で1分け1敗と勝てなかった浦安に対し、高知は14チーム中唯一の2戦2勝(現時点)。浦安の無敗街道を「16」でストップした。 吉本岳史監督は試合後、「前節の敗戦でJ3昇格がなくなったなか、『残り3試合で新しい自分たちに出逢おう。3連勝で終わろう』というテーマを選手たちに与え、今日がその第一歩でした」と語る。 「選手たちは苦しかった前半をセットプレーからの1点で折り返してくれて、修正を施した後半は、勇気を持ってボールを動かし、よりアグレッシブな姿勢をピッチで体現してくれました。今季は後半アディショナルタイムの失点が多かったなか、最後の最後に追いつかれても諦めませんでした」 「最終的に一番大事なのは『勝つための良い準備をどれだけ継続できるか』ということ。それが自信につながるんだよ、と選手に伝えて送り出しました。きっと、同点にされて『このままじゃ終われない』という気持ちが金井のゴールにつながったんだと思います。彼らに感謝したいです」 また、地元・高知県出身の指揮官は、劇的弾を叩き込んだ加入2年目の金井について「中足骨の手術(昨年)を経て、キャプテンシーも身につけた選手。そして、この高知でJリーグに上がりたい、という気持ちを持って移籍してきた選手です。苦しい経験をしているからこそ、ヒーローになれるんだと思います」と称える。 「チームとして克服すべき課題はまだまだ多いですし、だからこそ、練習での紅白戦なんかは以前よりも白熱しています。選手全員が切磋琢磨して競争も生まれましたし、とても良いトレーニングができている印象です」 残念ながら来季のJ3参入は叶わなかった高知ユナイテッドだが、指揮官の言葉の節々から伝わってくるように、目線はJFL5年目の来季へ。来季への準備がすでに始まっている。 高知ユナイテッドSC 2-1 ブリオベッカ浦安 【高知】 栗原純弥(前41) 金井冬土(後45+3) 【浦安】 村越健太(後45+1) 2023.11.12 20:06 Sun高知ユナイテッドSCの人気記事ランキング
1
ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの去就は? Jリーグ挑戦は現在3名、JFLor地域リーグ移籍、現役引退…
ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの新天地が概ね決定。一方でスパイクを脱ぎ、社業に専念する者も少なくない。 2024シーズン限りで活動終了、日本フットボールリーグ(JFL)を退会したソニー。JFL王者に輝いたこともある名門実業団が幕を閉じた。 ラストイヤーを彩った選手たちの去就は、1月14日時点で概ね発表済み。現役続行でJリーグ、JFL、地域リーグに新天地を求める者いれば、引退してソニーの社業に専念する者も。 例えば、中盤主力のMF伊藤綾汰(24)はJ3リーグへ参入する高知ユナイテッドSCに移籍。不動の右サイドバックを担ったDF後藤裕二(24)は福島ユナイテッドFC、DF中山雅斗(23)は奈良クラブへ。現在、Jリーグ挑戦は3名を数える。 JFLクラブへ移籍するのは、昨季リーグ新人王のFW布方叶夢(22/→FCマルヤス岡崎)、DF辻椋大(23/→ブリオベッカ浦安)など今のところ計5名。VONDS市原へ向かうFW勝浦太郎(24)など地域リーグ移籍も計5名である。 一方、キャプテンを担ったMF吉野蓮(27)、2023シーズンJFLベストイレブンのMF平田健人(28)、正守護神のGK佐川雅寛(28)など、これまでに計7名が引退を発表。吉野は発表に伴い、「今後は会社に恩返しを」と綴っている。 ◆選手たちの去就(1月14日時点) GK 1 佐川雅寛→現役引退 21 八井田舜→現役引退 26 松田亮→ジェイリースFC(九州/地域) DF 2 後藤裕二→福島ユナイテッドFC(J3) 3 塩崎悠司→現役引退 4 長江皓亮→未発表 6 中山雅斗→奈良クラブ(J3) 16 辻椋大→ブリオベッカ浦安(JFL) 22 平山裕也→ヴェルスパ大分(JFL) 23 神田悠成→福山シティFC(中国/地域) 25 山下翼→FC延岡AGATA(九州/地域) 30 大友豪士→未発表 MF 5 平田健人→現役引退 7 吉森恭兵→現役引退 8 伊藤綾汰→高知ユナイテッドSC(J3) 10 藤原元輝→現役引退 11 信太英駿→未発表 14 吉野蓮→現役引退 18 秋元佑太→未発表 20 小池陸斗→福山シティFC(中国/地域) FW 9 勝浦太郎→VONDS市原FC(関東1部/地域) 13 山田晋平→ヴィアティン三重(JFL) 15 布方叶夢→FCマルヤス岡崎(JFL) 17 加藤佑弥→未発表 19 甲元大成→飛鳥FC(JFL) 2025.01.15 15:15 Wed2
坂本龍馬を背負ってJリーグへ! 高知ユナイテッドSCが2025シーズンのユニフォームデザインを発表「新しい時代を切り拓く」
高知ユナイテッドSCが2025シーズンに着用する新たなユニフォームのデザインを発表した。 Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入替戦を制し、2025シーズンから明治安田J3リーグで戦う高知。地元出身の吉本岳史監督が退任した一方、元日本代表DF秋田豊氏の後任就任も発表された。 臙脂と深緑のクラブは12月24日、秋田新監督率いてJリーグデビューとなる1年のユニフォームデザインを発表。背面に土佐藩(高知)出身の名士・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋があしらわれたものとなった。 サプライヤーは引き続き「アスレタ」で、高知は併せてオーセンティックユニフォームの販売開始もアナウンスしている。 (以下高知公式サイトより抜粋) ◆コンセプト 「2025シーズンも『よさこいの鳴子』をモチーフとした3本の縦ストライプを継承。モチーフとした鳴子は、高知の象徴としてだけでなく、スタジアムで鳴り響く、チームとサポーターがひとつになって戦う象徴として表現しています」 「また背面には、下部に高知出身の偉人・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋をデザインに取り入れ、高知から『新しい時代』を切り拓いた偉人に倣い、クラブとして『新しい時代』を切り開く姿勢を表現しています」 <span class="paragraph-title">【画像】高知ユナイテッドSCの2025新ユニ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">2025 SEASON UNIFORM<br><br>2025シーズン トップチームが着用するユニフォームのデザインが決まりましたのでお知らせいたします。<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/Zk5GznOpTA">https://t.co/Zk5GznOpTA</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/CxZg0QHxbu">pic.twitter.com/CxZg0QHxbu</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1871481189107720354?ref_src=twsrc%5Etfw">December 24, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.24 18:30 Tue3
JFL高知をJリーグに押し上げた吉本岳史氏、J1新潟のコーチに就任「日々1%以上の成長を皆さんと共に」
27日、高知ユナイテッドSCをJ3リーグ入会に導いた吉本岳史氏(46)が、アルビレックス新潟のコーチに就任すると発表された。 吉本氏は高知県出身で、現役時代は名古屋グランパスエイト、横浜FC、水戸ホーリーホック等でプレー。2020年にJFL高知のコーチとなり、22年から監督に。就任3年目の今季、JFL2位および入替戦勝利でJ3入会を成し遂げた。 ほぼ全選手が社会人として働く高知をJの舞台に押し上げたなか、22日に監督退任が発表され、2025シーズンからは新潟のコーチへ就任することに。吉本氏は新潟からコメントしている。 「アルビレックス新潟に関わる皆様、2025シーズンよりコーチに就任いたします、吉本岳史(たかふみ)です」 「はじめに、私に対してトップチームのコーチ就任のオファーをくださいました、アルビレックス新潟の関係者の皆様に、感謝を申し上げます」 「このたび、監督や選手を支え、スタッフが一体となり、よりアグレッシブなサッカーができるように力を尽くすことを覚悟し、クラブに加わることを決めました」 「サポーターの皆様が響かせる『アイシテルニイガタ』のチャントは、クラブに関わる方々にとって、とても大切なものだと感じておりますが、いつか『アイシテルヨシモト』と感じていただけるよう、私は全力でアルビレックス新潟を愛します」 「パッションと献身性を持ってチームの勝利に貢献できるよう、日々1%以上の成長を皆さんと共にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします」 2024.12.27 14:15 Fri4
【JFL第11節】首位高知が魂の大逆転勝利! 88分弾&90+1分弾でミネベア沈める…今季の強さはホンモノ?
9日、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、高知が3-2の大逆転勝利だ。 開幕7連勝の首位高知は第8節から2連敗も、前節アウェイで2位・FCティアモ枚方との「勝ち点2差」直接対決を制して首位キープ。メンタル面を含め、持ち直しに成功した。 迎えた今節、ホームで相手は最下位のミネベア。 雨が降りしきるなか、1点が取れそうで取れない時間が続き、とうとう38分に被弾。高知最終ラインから出た不用意な縦パスをミネベアにカットされ、MF杉田達哉に先制点を奪われる。 それでも前半ラストで同点に。45分、高知はしぶとい連続攻撃から左サイドを崩し、最後はゴール前の混戦からMF佐々木敦河。こぼれ球を押し込んでネットを揺らした。 良い時間で追いつけた高知だが、ここからが苦しかった。 前半ラストの被弾を苦にしなかったミネベア。後半頭の50分、左サイドから入った斜めのクロスに頭で合わせたのは、やはり杉田。アウェイで首位相手に勝ち越すことに成功した。 高知はなんとか再びタイスコアに持ち込むべく、58分に今季全試合途中出場で4得点のFW小林心、69分には先日J2水戸から加入した19歳FW内田優晟の投入で打開を図る。 しかし、勝ち越しで勢いが増した最下位ミネベアを押し返すことができず、後半は常に劣勢。勝敗は決しているかのようにも思える時間が、85分ごろまで続いた。 それでも、2024シーズンの高知ユナイテッドSCは“持ってる”チームなのか。 87分、ミネベアのセットプレーを凌いで反撃に転じ、敵陣でFKを獲得した高知。ここから左CKも獲得し、ミネベアの11人をボックス近辺まで押し込んだ状態で同点弾が生まれた。 88分、佐々木が後方から斜めの浮き球をボックス右へ送り、ゴール前への折り返しに飛び込んだのはDF上月翔聖。右足インサイドで上手く合わせたボレーがネットへ吸い込まれた。 さらに90+1分、上月が左サイドから大きくサイドチェンジ。ボックス右からDF吉田知樹が頭で落とし、途中出場の小林が相手DFと競り合いながら右足ループ弾を流し込んだ。 小林はまさに“最強ジョーカー”。今季全11試合途中出場で5ゴール目となり、この試合含め、うち4ゴールが80分以降のもの。昨年天皇杯でガンバ大阪を沈めた、あのストライカーだ。 結局、小林の90+1分弾が決勝点となり、ホームの高知が3-2と大逆転勝利。強い雨が降るなか、春野陸上競技場に詰めかけた観衆1163人の大歓声が高知の選手たちに降り注いだ。 高知ユナイテッドSC 3-2 ミネベアミツミFC 【高知】 佐々木敦河(前45) 上月翔聖(後43) 小林心(後45+1) 【ミネベア】 杉田達哉(前38、後5) 2024.06.09 15:49 Sun5