悲願のJリーグ参入へ…昨季超えの1年に! JFL高知ユナイテッドが新体制発表
2024.01.29 14:30 Mon
高知ユナイテッドSCが2024シーズンの体制を発表
日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドSCは28日、2024シーズンの体制を発表した。実り多き2023シーズンを送った高知。J3参入資格こそ継続審議止まりだったが、JFL4年目にして過去最高となる7位フィニッシュ、天皇杯で立て続けにJ1勢を撃破、かごしま国体(※1)で国体初優勝…ポジティブな1年となった。
(※1)サッカー競技・成年男子の高知県代表は高知ユナイテッドSCの単独チーム。決勝戦で鹿児島県代表に勝利して優勝を決めた
ただシーズン後には、四国リーグ時代からチームをけん引してきたFW西村勇太(30)、昨季ゲーム主将も務めたFW金井冬土(26)、司令塔のMF栗原純弥(26)という主力3選手が現役引退。また、その他の主力選手を含めて計12名の退団が発表されている。
2024シーズンに向けての新戦力は28日時点で6名。昨季の1番手GK上田樹(22)が去ったゴールキーパー陣にはJ3福島を退団したGK大杉啓(27)、DF今井那生(26)がJ2山口へ移籍したセンターバック陣にはJ2水戸からの武者修行となる田辺陽太(21)ら2名を加えている。
▽3月10日(日)13:00
高知ユナイテッドSC vs ヴィアティン三重
高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市)
◆JFL第2節
▽3月17日(日)13:00
高知ユナイテッドSC vs ラインメール青森
高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市)
◆2024シーズン選手一覧(1月29日現在)
▽(年齢/昨季JFL成績・新加入選手は前所属)
GKタンドゥ・ベラフィ(36/6試合3失点)
GK大杉啓(27)←福島ユナイテッドFC(完全移籍)
GK井上聖也(25/7試合3失点)
DF小林大智(25/27試合2得点)
DF中田永一(27/21試合1得点)
DF福田玲央(23/2試合0得点)
DF岩瀬蒼生(22)←金沢星稜大学(入団)
DF田辺陽太(21)←水戸ホーリーホック(育成型期限付き移籍)
DF橋本峻輝(25/24試合1得点)
DF吉田知樹(25/25試合0得点)←いわきFC(完全移籍移行)
MF横竹翔(34/11試合1得点)
MF高野裕維(23/28試合0得点)
MF田尻康晴(22/21試合0得点)
MF佐々木敦河(25/28試合2得点)
MF樋口叶(22/20試合3得点)
MF金原朝陽(23/16試合0得点)
MF上月翔聖(23)←FC大阪(完全移籍)
MF児玉壮琉(22)←大阪商業大学(入団)
MF宇田光史朗(19)←横浜FC(期限付き移籍)
FW小林心(23/24試合7得点)
FW新谷聖基(25/10試合2得点)
FW東家聡樹(26/26試合2得点)
FW原田烈志(23/4試合0得点)
◆コーチングスタッフ
監督:吉本岳史
ヘッドコーチ:立田将大
アシスタントコーチ:毛利雅志
アシスタントコーチ:濱田一希
トレーナー:茂木一樹
トレーナー:渡辺有羽
主務:安達星輝
ゼネラル・マネージャー(GM):西村昭宏
強化部:松山周平
(※1)サッカー競技・成年男子の高知県代表は高知ユナイテッドSCの単独チーム。決勝戦で鹿児島県代表に勝利して優勝を決めた
2024シーズンに向けての新戦力は28日時点で6名。昨季の1番手GK上田樹(22)が去ったゴールキーパー陣にはJ3福島を退団したGK大杉啓(27)、DF今井那生(26)がJ2山口へ移籍したセンターバック陣にはJ2水戸からの武者修行となる田辺陽太(21)ら2名を加えている。
◆JFL第1節
▽3月10日(日)13:00
高知ユナイテッドSC vs ヴィアティン三重
高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市)
◆JFL第2節
▽3月17日(日)13:00
高知ユナイテッドSC vs ラインメール青森
高知県立春野総合運動公園陸上競技場(高知市)
◆2024シーズン選手一覧(1月29日現在)
▽(年齢/昨季JFL成績・新加入選手は前所属)
GKタンドゥ・ベラフィ(36/6試合3失点)
GK大杉啓(27)←福島ユナイテッドFC(完全移籍)
GK井上聖也(25/7試合3失点)
DF小林大智(25/27試合2得点)
DF中田永一(27/21試合1得点)
DF福田玲央(23/2試合0得点)
DF岩瀬蒼生(22)←金沢星稜大学(入団)
DF田辺陽太(21)←水戸ホーリーホック(育成型期限付き移籍)
DF橋本峻輝(25/24試合1得点)
DF吉田知樹(25/25試合0得点)←いわきFC(完全移籍移行)
MF横竹翔(34/11試合1得点)
MF高野裕維(23/28試合0得点)
MF田尻康晴(22/21試合0得点)
MF佐々木敦河(25/28試合2得点)
MF樋口叶(22/20試合3得点)
MF金原朝陽(23/16試合0得点)
MF上月翔聖(23)←FC大阪(完全移籍)
MF児玉壮琉(22)←大阪商業大学(入団)
MF宇田光史朗(19)←横浜FC(期限付き移籍)
FW小林心(23/24試合7得点)
FW新谷聖基(25/10試合2得点)
FW東家聡樹(26/26試合2得点)
FW原田烈志(23/4試合0得点)
◆コーチングスタッフ
監督:吉本岳史
ヘッドコーチ:立田将大
アシスタントコーチ:毛利雅志
アシスタントコーチ:濱田一希
トレーナー:茂木一樹
トレーナー:渡辺有羽
主務:安達星輝
ゼネラル・マネージャー(GM):西村昭宏
強化部:松山周平
吉本岳史
立田将大
毛利雅志
上田樹
今井那生
大杉啓
井上聖也
小林大智
中田永一
福田玲央
岩瀬蒼生
田辺陽太
橋本峻輝
吉田知樹
横竹翔
高野裕維
田尻康晴
佐々木敦河
樋口叶
金原朝陽
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児玉壮琉
宇田光史朗
小林心
新谷聖基
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ソニー仙台FCラストイヤーを彩った選手たちの新天地が概ね決定。一方でスパイクを脱ぎ、社業に専念する者も少なくない。 2024シーズン限りで活動終了、日本フットボールリーグ(JFL)を退会したソニー。JFL王者に輝いたこともある名門実業団が幕を閉じた。 ラストイヤーを彩った選手たちの去就は、1月14日時点で概ね発表済み。現役続行でJリーグ、JFL、地域リーグに新天地を求める者いれば、引退してソニーの社業に専念する者も。 例えば、中盤主力のMF伊藤綾汰(24)はJ3リーグへ参入する高知ユナイテッドSCに移籍。不動の右サイドバックを担ったDF後藤裕二(24)は福島ユナイテッドFC、DF中山雅斗(23)は奈良クラブへ。現在、Jリーグ挑戦は3名を数える。 JFLクラブへ移籍するのは、昨季リーグ新人王のFW布方叶夢(22/→FCマルヤス岡崎)、DF辻椋大(23/→ブリオベッカ浦安)など今のところ計5名。VONDS市原へ向かうFW勝浦太郎(24)など地域リーグ移籍も計5名である。 一方、キャプテンを担ったMF吉野蓮(27)、2023シーズンJFLベストイレブンのMF平田健人(28)、正守護神のGK佐川雅寛(28)など、これまでに計7名が引退を発表。吉野は発表に伴い、「今後は会社に恩返しを」と綴っている。 ◆選手たちの去就(1月14日時点) GK 1 佐川雅寛→現役引退 21 八井田舜→現役引退 26 松田亮→ジェイリースFC(九州/地域) DF 2 後藤裕二→福島ユナイテッドFC(J3) 3 塩崎悠司→現役引退 4 長江皓亮→未発表 6 中山雅斗→奈良クラブ(J3) 16 辻椋大→ブリオベッカ浦安(JFL) 22 平山裕也→ヴェルスパ大分(JFL) 23 神田悠成→福山シティFC(中国/地域) 25 山下翼→FC延岡AGATA(九州/地域) 30 大友豪士→未発表 MF 5 平田健人→現役引退 7 吉森恭兵→現役引退 8 伊藤綾汰→高知ユナイテッドSC(J3) 10 藤原元輝→現役引退 11 信太英駿→未発表 14 吉野蓮→現役引退 18 秋元佑太→未発表 20 小池陸斗→福山シティFC(中国/地域) FW 9 勝浦太郎→VONDS市原FC(関東1部/地域) 13 山田晋平→ヴィアティン三重(JFL) 15 布方叶夢→FCマルヤス岡崎(JFL) 17 加藤佑弥→未発表 19 甲元大成→飛鳥FC(JFL) 2025.01.15 15:15 Wed2
【JFL表彰式】今季のMVPは吉田篤志! 栃木シティの初優勝&J3入会を支える…ベストイレブンは栃木C&高知で計8名
5日、第26回日本フットボールリーグ(JFL)の表彰式が開催され、2024シーズンの最優秀選手賞(MVP)には、優勝&J3リーグ入会の栃木シティからFW吉田篤志(25)が選出された。 MVP吉田は今季、栃木Cに2度目の加入を果たし、チーム最大の得点源として12ゴール。チームに勝ち点をもたらす決定的な得点が多かったのも特徴的で、見事、MVPに選出された。 得点王は沖縄SVのFW青戸翔(28)で15ゴール。今季J3宮崎から加入し、とりわけ後半戦14試合出場で10ゴールと得点を量産した。 新人王はソニー仙台FCの大卒ルーキーFW布方叶夢(22)。国士舘大学から加入した160cmドリブラーは全30試合出場で3得点6アシスト…名門ソニーのラスト1年を鮮やかに彩った。 ベストイレブンには吉田と青戸を含め、優勝した栃木Cから6名、準優勝した高知ユナイテッドSCから2名などが選出。 栃木CのFW田中パウロ淳一(31)は今季がキャリア初となるJFLだったが、キレキレのドリブルで相手チームの脅威に。また、高知のDF吉田知樹(26)は、今季のJFLフィールドプレーヤーで唯一、全30試合フルタイム出場を達成した。 ■チーム表彰 優勝:栃木シティ(初優勝) 準優勝:高知ユナイテッドSC 3位:FCティアモ枚方 フェアプレー賞:高知ユナイテッドSC 特別賞:ソニー仙台FC ■個人表彰 ▽最優秀選手賞(MVP) FW 吉田篤志 (栃木シティ) ▽得点王 FW 青戸翔(沖縄SV) 15ゴール ▽新人王 FW 布方叶夢(ソニー仙台FC) ▽優勝監督賞 今矢直城(栃木シティ) ▽優秀レフェリー賞 小林健太朗 ■ベストイレブン GK 相澤ピーターコアミ(栃木シティ) DF 吉田知樹(高知ユナイテッドSC) DF 池松大騎(Honda FC) DF 奥井諒(栃木シティ) DF 上月翔聖(高知ユナイテッドSC) MF 宇都木峻(栃木シティ) MF 関野元弥(栃木シティ) FW 田中パウロ淳一(栃木シティ) FW 青戸翔(沖縄SV) FW 吉田篤志(栃木シティ) FW 田村翔太(ヴィアティン三重) 2024.12.05 16:47 Thu3
“野球王国”高知からJリーグへ… “サッカー不毛の地”を覆せ!【JFL高知の歩み】
“Jなし県”高知。野球王国として知られる一方、“サッカー不毛の地”とさえ言われるこの高知で今年、「高知ユナイテッドSC」が熱を帯びている。JFLで2000人、天皇杯で3000人、7000人という観客動員を記録するなど大きな変化が起きている中で、Jリーグ参入を掲げる彼らはこれまでどんな道のりを歩んできたのか。過去を紐解けば、未来へのヒントとなるかもしれない。【第1回/全3回|<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452485" target="_blank">中編</a>、<a href="https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=452489" target="_blank">後編</a>に続く】 <span class="paragraph-subtitle">~NPB(プロ野球)球団がなくとも野球は文化~</span> 「高知県のスポーツと言えば?」と問われて「高校野球」が頭に思い浮かぶ人は多いと思う。名将・馬渕史郎率いる明徳義塾高校野球部は夏の甲子園優勝1回、秋の神宮大会優勝2回を誇り、社会問題化した星稜高校の4番・松井秀喜に対する“5打席連続敬遠”が色濃く残る人も多いはずだ。 また、明徳義塾と半世紀近く覇権を争う高知高校野球部は甲子園で春夏ともに優勝経験があり、こちらは“ミスター・ロッテ”有藤通世氏、弘田澄男氏などを輩出。この2人はプロ野球史に名を残す高知県出身のスタープレーヤーだ。 高知県とNPBの関係性で言えば、レギュラーシーズンに前後し、多くの球団が秋季・春季キャンプで温暖な高知へと来県。なかでも阪神タイガースは1965年から毎年訪れ、かつて高知県出身の最強クローザー・藤川球児氏を擁していたこともあって県民の間で人気が根強いと聞く。 したがって「高知県のスポーツと言えば?」に対しては、明徳義塾や高知高校に代表される「高校野球」と答えるか、ストレートに「野球」と答えるのが妥当か。もちろん独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドックス(高知FD)も根強い人気を誇る。 では、そろそろ本題へ。NPB球団がなくとも「野球」が文化として根付く高知県において「サッカー」はどういった立ち位置か。 全国高校サッカー選手権大会における高知県勢の最高成績は、全47都道府県から代表校が参加するようになった第62回大会(1983年度)以降でベスト8。高校総体(インターハイ)でも高知県勢がベスト8の壁を破ったことは一度もない。 高知県出身のJリーガーで代表的な存在は元ガンバ大阪DF山口智であり、今のところ、高知県出身選手で唯一の日本代表経験者。他には元名古屋グランパスMF吉村圭司、元セレッソ大阪FW小松塁などがいるが、他県と比べて高知県のJリーガー輩出数は非常に少なく、現役選手はなんと1人。高知ユナイテッドSCのジュニアユース育ちで、カマタマーレ讃岐でプレーするDF山本勇武(18)のみだ。 また、2000年代に入って四国から徳島ヴォルティス(05年)、愛媛FC(06年)、カマタマーレ讃岐(14年)とJクラブが誕生していったなか、高知が四国4県で唯一の“Jなし県”となってもうすぐ10年に。取り残されている感は否めない。 1993年のJリーグ誕生から30年…2023年現在、“Jなし県”は高知を含めて6県のみ。高知以外には、福井、滋賀、三重、和歌山、島根にないが、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、アルテリーヴォ和歌山とJリーグ入りを目指すクラブがある県はもちろんある。Jクラブを擁する県と優劣をつける必要はないのだが、サッカーを愛する高知県の人たちが「いつか高知にもJクラブを…」という想いを長年にわたって抱き続けているのは言うまでもない。 このように高知県はプロアマ問わず野球が浸透も、その反面、“サッカー不毛の地”と呼ばれ、Jリーグ誕生後はいつしか“Jなし県”という呼称も定着。しかし、年号が令和となった2019年、高知県のサッカー界は大きな一歩を遂げる。 (中編に続く) ◆クラブ名改称にライバルとの統合…南国高知FCはアイゴッソ高知へ、そして高知ユナイテッドSCへ【JFL高知の歩み/第2回(全3回)】 2023.11.01 21:45 Wed4
J3入会の高知、“186cmの韋駄天”FW東家聡樹が来季継続「来季もまた高知の歴史を変えるような1年に」
高知ユナイテッドSCは27日、FW東家聡樹(27)の2025シーズン継続を発表した。 東家は熊本県出身で、アビスパ福岡の下部組織から中京大学を経て、2020年に帰還。そこからFC今治への期限付きを経て、2023年に当時JFLの高知へ完全移籍で加入する。 昨季はJFL26試合2得点だったが、今季は全30試合出場で6得点。186cmと長身ながらも大きなストライドで快足を飛ばす“韋駄天”で、高知のJ3リーグ入会に大きく貢献している。 「来季も高知ユナイテッドでプレーすることになりました。目標であったJ3昇格をすることができて良かったです。来季もまた高知の歴史を変えるような1年にします。高知県一体となって闘いましょう!」 2024.12.27 17:20 Fri5
