平均年齢24.4歳のJFL首位高知…精神力が試される今後へ主将のDF小林大智「大事なのはゲーム内容よりプライド」
2024.09.03 17:00 Tue
高知ユナイテッドSCのキャプテン、DF小林大智
高知ユナイテッドSCのDF小林大智と吉本岳史監督が、ホームで悔しい敗戦となったヴェルスパ大分戦を振り返った。1日、日本フットボールリーグ(JFL)第18節の高知ユナイテッドSCvsヴェルスパ大分が行われ、ホームの首位高知は、後半頭の一発に沈む形で0-1と敗戦。V大分に今季2戦2敗となった。
観衆1万1085人を記録したなか、リーグ最強の堅守軍団は5試合ぶりに失点を喫し、複数失点こそせずも攻撃の停滞で後半シュートゼロ。失点後は、最大の特徴たる鋭いカウンターを発動するスペースも限られた。
これで9試合ぶりの黒星に。
フル出場のセンターバック小林大智は「前半のチャンスを決められなかったこと、守りきれなかったこと、勝敗を分けたのはシンプルな部分」としつつ、J3リーグ入会を目指す高知のキャプテンとして、痛恨の思いも。
「前半は良い形もありましたが、ここのところ先制される試合がなかったので、そこからバタバタした印象は観ている方々にもあったかなと。若いチーム(※)ですし、僕は皆を落ち着かせるという点で、次に繋げたいですね」
(※)27選手の平均年齢24.4歳によりJFLで最も若いチーム/下記参照
そんな若いチームを束ねる吉本監督は「反省材料は多々ありますが、今やれるベストは選手が表現してくれました。今日のような難しい試合は、残り12試合の中でも必ず訪れますし、全試合で“挑戦”の意識を」と下を向かず。
MF瀬尾純基にDF今井那生という、今夏加入の新戦力2枚をゲームチェンジャーとして途中投入した点については、「今後に期待」とした。
「今井はJ2(山口)の方で試合に出られず、もう少し時間がかかるかなと。瀬尾については、サイドアタッカーとして局面で相手を崩す、破壊する大きなキーポイントでしたが、今後はもっとストロングを活かせると思います」
今回、多くの課題を突きつけられた90分間だったことは想像に難くない高知。それでも、これが中断期間明け初戦だったことは幸いか。
「毎試合が勝つか負けるかの決勝戦。これをあと2カ月繰り返していく。メンタリティとコンディションの両面でタフさが求められます。もっともっとアグレッシブにゴールへ向かう姿勢を見せていきたいです」
“メンタリティ”に関して小林大智も「J3昇格が現実味を増していくとともに、もっともっとプレッシャーがかかってきますし、今以上に逞しくならないといけないですね」と緊張感。
「試合結果に一喜一憂せず、それでも課題をその都度反省して。まずはとにかく連敗できないので、次アウェイで滋賀に勝って、ホームに帰ってこようと思います。大事なのは、ゲーム内容よりプライドです」
来季のJ3リーグ入会を掲げる高知ユナイテッドSC。最高の結果を、掴めるか。
◇JFL第19節
9月8日(日) 15:00キックオフ
レイラック滋賀 vs 高知ユナイテッドSC
東近江市総合運動公園布引陸上競技場
◇JFL各クラブの選手平均年齢
1位 高知 | 24.4歳
2位 栃木C | 27.3歳
3位 V三重 | 27.4歳
4位 V大分 | 27.0歳
5位 滋賀 | 26.4歳
6位 青森 | 24.9歳
7位 Honda | 26.8歳
8位 浦安 | 26.7歳
9位 枚方 | 24.4歳
10位 沖縄 | 26.2歳
11位 鈴鹿 | 26.0歳
12位 ソニー | 24.6歳
13位 マルヤス | 25.5歳
14位 武蔵野 | 26.4歳
15位 ミネベア | 24.8歳
16位 新宿 | 29.4歳
観衆1万1085人を記録したなか、リーグ最強の堅守軍団は5試合ぶりに失点を喫し、複数失点こそせずも攻撃の停滞で後半シュートゼロ。失点後は、最大の特徴たる鋭いカウンターを発動するスペースも限られた。
フル出場のセンターバック小林大智は「前半のチャンスを決められなかったこと、守りきれなかったこと、勝敗を分けたのはシンプルな部分」としつつ、J3リーグ入会を目指す高知のキャプテンとして、痛恨の思いも。
「(中断期間明け初戦の)この一戦に向けて練習するなかで、緊張というか、固くなっていた選手も。上手く試合を進める、試合に馴染ませるための声がけを皆にしようと心がけましたが、馴染む前に失点してしまった感覚です」
「前半は良い形もありましたが、ここのところ先制される試合がなかったので、そこからバタバタした印象は観ている方々にもあったかなと。若いチーム(※)ですし、僕は皆を落ち着かせるという点で、次に繋げたいですね」
(※)27選手の平均年齢24.4歳によりJFLで最も若いチーム/下記参照
そんな若いチームを束ねる吉本監督は「反省材料は多々ありますが、今やれるベストは選手が表現してくれました。今日のような難しい試合は、残り12試合の中でも必ず訪れますし、全試合で“挑戦”の意識を」と下を向かず。
MF瀬尾純基にDF今井那生という、今夏加入の新戦力2枚をゲームチェンジャーとして途中投入した点については、「今後に期待」とした。
「今井はJ2(山口)の方で試合に出られず、もう少し時間がかかるかなと。瀬尾については、サイドアタッカーとして局面で相手を崩す、破壊する大きなキーポイントでしたが、今後はもっとストロングを活かせると思います」
今回、多くの課題を突きつけられた90分間だったことは想像に難くない高知。それでも、これが中断期間明け初戦だったことは幸いか。
「毎試合が勝つか負けるかの決勝戦。これをあと2カ月繰り返していく。メンタリティとコンディションの両面でタフさが求められます。もっともっとアグレッシブにゴールへ向かう姿勢を見せていきたいです」
“メンタリティ”に関して小林大智も「J3昇格が現実味を増していくとともに、もっともっとプレッシャーがかかってきますし、今以上に逞しくならないといけないですね」と緊張感。
「試合結果に一喜一憂せず、それでも課題をその都度反省して。まずはとにかく連敗できないので、次アウェイで滋賀に勝って、ホームに帰ってこようと思います。大事なのは、ゲーム内容よりプライドです」
来季のJ3リーグ入会を掲げる高知ユナイテッドSC。最高の結果を、掴めるか。
◇JFL第19節
9月8日(日) 15:00キックオフ
レイラック滋賀 vs 高知ユナイテッドSC
東近江市総合運動公園布引陸上競技場
◇JFL各クラブの選手平均年齢
1位 高知 | 24.4歳
2位 栃木C | 27.3歳
3位 V三重 | 27.4歳
4位 V大分 | 27.0歳
5位 滋賀 | 26.4歳
6位 青森 | 24.9歳
7位 Honda | 26.8歳
8位 浦安 | 26.7歳
9位 枚方 | 24.4歳
10位 沖縄 | 26.2歳
11位 鈴鹿 | 26.0歳
12位 ソニー | 24.6歳
13位 マルヤス | 25.5歳
14位 武蔵野 | 26.4歳
15位 ミネベア | 24.8歳
16位 新宿 | 29.4歳
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「高知県にJリーグを」目指すは来季のJ3参入!「残り4試合戦い抜きます」【JFL高知の歩み】
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高知ユナイテッドSCが2025シーズンに着用する新たなユニフォームのデザインを発表した。 Y.S.C.C.横浜とのJ3・JFL入替戦を制し、2025シーズンから明治安田J3リーグで戦う高知。地元出身の吉本岳史監督が退任した一方、元日本代表DF秋田豊氏の後任就任も発表された。 臙脂と深緑のクラブは12月24日、秋田新監督率いてJリーグデビューとなる1年のユニフォームデザインを発表。背面に土佐藩(高知)出身の名士・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋があしらわれたものとなった。 サプライヤーは引き続き「アスレタ」で、高知は併せてオーセンティックユニフォームの販売開始もアナウンスしている。 (以下高知公式サイトより抜粋) ◆コンセプト 「2025シーズンも『よさこいの鳴子』をモチーフとした3本の縦ストライプを継承。モチーフとした鳴子は、高知の象徴としてだけでなく、スタジアムで鳴り響く、チームとサポーターがひとつになって戦う象徴として表現しています」 「また背面には、下部に高知出身の偉人・坂本龍馬、襟元には坂本家の家紋をデザインに取り入れ、高知から『新しい時代』を切り拓いた偉人に倣い、クラブとして『新しい時代』を切り開く姿勢を表現しています」 <span class="paragraph-title">【画像】高知ユナイテッドSCの2025新ユニ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">2025 SEASON UNIFORM<br><br>2025シーズン トップチームが着用するユニフォームのデザインが決まりましたのでお知らせいたします。<br><br>詳細はこちら<a href="https://t.co/Zk5GznOpTA">https://t.co/Zk5GznOpTA</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/CxZg0QHxbu">pic.twitter.com/CxZg0QHxbu</a></p>— 高知ユナイテッドSC (@kochi_United) <a href="https://twitter.com/kochi_United/status/1871481189107720354?ref_src=twsrc%5Etfw">December 24, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.24 18:30 Tue3
JFL高知をJリーグに押し上げた吉本岳史氏、J1新潟のコーチに就任「日々1%以上の成長を皆さんと共に」
27日、高知ユナイテッドSCをJ3リーグ入会に導いた吉本岳史氏(46)が、アルビレックス新潟のコーチに就任すると発表された。 吉本氏は高知県出身で、現役時代は名古屋グランパスエイト、横浜FC、水戸ホーリーホック等でプレー。2020年にJFL高知のコーチとなり、22年から監督に。就任3年目の今季、JFL2位および入替戦勝利でJ3入会を成し遂げた。 ほぼ全選手が社会人として働く高知をJの舞台に押し上げたなか、22日に監督退任が発表され、2025シーズンからは新潟のコーチへ就任することに。吉本氏は新潟からコメントしている。 「アルビレックス新潟に関わる皆様、2025シーズンよりコーチに就任いたします、吉本岳史(たかふみ)です」 「はじめに、私に対してトップチームのコーチ就任のオファーをくださいました、アルビレックス新潟の関係者の皆様に、感謝を申し上げます」 「このたび、監督や選手を支え、スタッフが一体となり、よりアグレッシブなサッカーができるように力を尽くすことを覚悟し、クラブに加わることを決めました」 「サポーターの皆様が響かせる『アイシテルニイガタ』のチャントは、クラブに関わる方々にとって、とても大切なものだと感じておりますが、いつか『アイシテルヨシモト』と感じていただけるよう、私は全力でアルビレックス新潟を愛します」 「パッションと献身性を持ってチームの勝利に貢献できるよう、日々1%以上の成長を皆さんと共にしていきたいと思います。よろしくお願いいたします」 2024.12.27 14:15 Fri4
【JFL第11節】首位高知が魂の大逆転勝利! 88分弾&90+1分弾でミネベア沈める…今季の強さはホンモノ?
9日、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFCが高知県立春野総合運動公園陸上競技場で行われ、高知が3-2の大逆転勝利だ。 開幕7連勝の首位高知は第8節から2連敗も、前節アウェイで2位・FCティアモ枚方との「勝ち点2差」直接対決を制して首位キープ。メンタル面を含め、持ち直しに成功した。 迎えた今節、ホームで相手は最下位のミネベア。 雨が降りしきるなか、1点が取れそうで取れない時間が続き、とうとう38分に被弾。高知最終ラインから出た不用意な縦パスをミネベアにカットされ、MF杉田達哉に先制点を奪われる。 それでも前半ラストで同点に。45分、高知はしぶとい連続攻撃から左サイドを崩し、最後はゴール前の混戦からMF佐々木敦河。こぼれ球を押し込んでネットを揺らした。 良い時間で追いつけた高知だが、ここからが苦しかった。 前半ラストの被弾を苦にしなかったミネベア。後半頭の50分、左サイドから入った斜めのクロスに頭で合わせたのは、やはり杉田。アウェイで首位相手に勝ち越すことに成功した。 高知はなんとか再びタイスコアに持ち込むべく、58分に今季全試合途中出場で4得点のFW小林心、69分には先日J2水戸から加入した19歳FW内田優晟の投入で打開を図る。 しかし、勝ち越しで勢いが増した最下位ミネベアを押し返すことができず、後半は常に劣勢。勝敗は決しているかのようにも思える時間が、85分ごろまで続いた。 それでも、2024シーズンの高知ユナイテッドSCは“持ってる”チームなのか。 87分、ミネベアのセットプレーを凌いで反撃に転じ、敵陣でFKを獲得した高知。ここから左CKも獲得し、ミネベアの11人をボックス近辺まで押し込んだ状態で同点弾が生まれた。 88分、佐々木が後方から斜めの浮き球をボックス右へ送り、ゴール前への折り返しに飛び込んだのはDF上月翔聖。右足インサイドで上手く合わせたボレーがネットへ吸い込まれた。 さらに90+1分、上月が左サイドから大きくサイドチェンジ。ボックス右からDF吉田知樹が頭で落とし、途中出場の小林が相手DFと競り合いながら右足ループ弾を流し込んだ。 小林はまさに“最強ジョーカー”。今季全11試合途中出場で5ゴール目となり、この試合含め、うち4ゴールが80分以降のもの。昨年天皇杯でガンバ大阪を沈めた、あのストライカーだ。 結局、小林の90+1分弾が決勝点となり、ホームの高知が3-2と大逆転勝利。強い雨が降るなか、春野陸上競技場に詰めかけた観衆1163人の大歓声が高知の選手たちに降り注いだ。 高知ユナイテッドSC 3-2 ミネベアミツミFC 【高知】 佐々木敦河(前45) 上月翔聖(後43) 小林心(後45+1) 【ミネベア】 杉田達哉(前38、後5) 2024.06.09 15:49 Sun5