盾の町田が劇的後半AT弾で矛の清水を下し首位キープ!監督交代の最下位大宮はドロー、岡山がJ2通算200勝達成【明治安田J2第17節】

2023.05.21 21:15 Sun
©︎J.LEAGUE
21日、明治安田生命J2リーグ第17節の11試合が各地で行われた。J2最少失点の首位・FC町田ゼルビアと、J2最多得点を誇る8位・清水エスパルスの盾と矛の対決は、町田が劇的な勝利を収めた。左サイドバックの翁長聖が前線へ長いボールを送ると、エリキに対応した清水DF鈴木義宜が先に触れるも転倒し、こぼれ球を平河悠が拾って流し込んだ。
前半終了間際には池田樹雷人が負傷し、1人少ない状況の中で失点を喫したものの、急遽の出場となった藤原優大を含めて後半も守備からリズムを作ると、勝負を決める1点は後半のアディショナルタイムに生まれた。

追加タイム6分、藤尾翔太のミドルはブロックされるも、こぼれ球はチャン・ミンギュの下へ。ボックス内右からためらいなく右足を振り抜き、値千金の決勝点を奪取。攻勢の中での3度のポストも劇的勝利のスパイスとなった。

町田が首位をキープした一方、清水は秋葉忠宏監督就任後、初の連敗を喫し、足踏みとなった。
2位の東京ヴェルディは20位・レノファ山口FCとアウェイで対戦し、河村慶人深澤大輝の得点で2-0の勝利。20分過ぎには珍しいシーンが起きた。

東京Vは相手ビルドアップのミスを突いてバスケス・バイロンがシュート。山口GK寺門陸はこれをボックスわずか外にも関わらず手で防いでしまうが、主審は気付かずプレーを続行。アウトオブプレーになったタイミングで副審や第4審からの助言があり、協議の結果、GK寺門にはレッドカードが提示されることとなった。

また、前節大敗した3位の大分トリニータはホームで4位・V・ファーレン長崎との"バトルオブ九州"に臨み、藤本一輝のゴールで先制するも、75分に1人少ない長崎に追いつかれ、ドローに終わっている。

その大分に前節大勝した18位・モンテディオ山形は9位のブラウブリッツ秋田との東北勢対決を制した。チアゴ・アウベス藤本佳希のゴールで前半に2点のリードを奪うと、54分に1点を返されながらも、逃げ切り勝ち。渡邉晋監督体制後、初の連勝を飾っている。

シティライトスタジアムでは10位・ファジアーノ岡山と5位・ザスパクサツ群馬が激突。岡山は今季初先発となった高橋諒仙波大志とのワンツーで抜け出し、折り返しをチアゴ・アウベスが合わせて開始早々の3分に先手を取る。対する群馬は、岡本一真のフィニッシュがヨルディ・バイスのスーパークリアに阻まれるも、49分に佐藤亮がPKを沈めてタイスコアとした。

次のゴールが生まれたのは85分。岡山は左サイド高い位置でのスローインをルカオが左ポケットで収めてアクロバティックに折り返すと、途中出場のステファン・ムークが蹴り込んで決勝点。岡山がJ2通算200勝を達成している。

また、指揮官交代を決行した最下位・大宮アルディージャは原崎政人監督の古巣、11位ベガルタ仙台とホームで対戦。32分に先制を許したが、88に途中出場の山崎倫が同点ゴールをマークし、初陣を1-1の引き分けで終えている。

◆J2 第17節
モンテディオ山形 2-1 ブラウブリッツ秋田
大宮アルディージャ 1-1 ベガルタ仙台
ジェフユナイテッド千葉 1-0 栃木SC
FC町田ゼルビア 2-1 清水エスパルス
ツエーゲン金沢 0-1 ヴァンフォーレ甲府
藤枝MYFC 3-0 徳島ヴォルティス
レノファ山口FC 0-2 東京ヴェルディ
大分トリニータ 1-1 V・ファーレン長崎
水戸ホーリーホック 0-3 ロアッソ熊本
ジュビロ磐田 1-1 いわきFC
ファジアーノ岡山 2-1 ザスパクサツ群馬

1 2
関連ニュース

「楽しさを伝えるのが僕の使命」…小野伸二氏がサッカー教室で全国行脚へ! 自身もセルジオ越後氏に感動した過去

Jリーグは28日、『Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアー for a Sustainable Future supported by 明治安田』の記者会見を催した。 このプロジェクトでは昨季限りで現役を退いたJリーグ特任理事の小野伸二氏をメイン講師とし、小学生対象のサッカー教室にプラスして、気候変動問題の理解を深めるサステナトークを全国各地で開催。各地域のJリーグクラブからも協力を受けながら、1年を通して全国のスタジアムなどを巡る。 今季は全20回が開催され、第1回は4月28日に味の素スタジアムを舞台に。Jリーグチェアマンの野々村芳和氏は自身が北海道コンサドーレ札幌の社長を務めた当時から知る小野氏を抜てきしての試みに際して、舞台裏と期待を語った。 「小野伸二さんとは『引退してからどうしようか』という話をしてきていて、『小野伸二だからできることっていうのがある』と思っている。サッカーの技術を小さな子供たちに一発で見せるのが最も大切だし、周りで見ている大人、親子さんにとっても『オーッ』っていうのがことができる人って限られる。その魅せていくってのを大事にしたいという話の流れがあった」 「あとは昔、セルジオ越後さんが全国を周ってサッカーの普及をしてくれた。僕らサッカーで育った人間にとって大きなことで、現代版のセルジオ越後さんとして、僕らも全国で活動していこうというふうに思ったのがきっかけ。じゃあ、小野伸二さんに何をしてもらうかっていう1つ目は一番大事なプレーを見せて、サッカーの楽しさをより多くの人に伝えていくこと」 「もう1つはJリーグのクラブが60クラブもあって、全国のどこにでもほぼあるなかで、それぞれの地域のクラブを盛り上げていく活動を小野伸二さんにも行ってもらいたい。いろんなメディアの人とコミュニケーションをとって露出度を高めていくことで、その地域のクラブを盛り上げつつ、サッカーの普及をしていってもらいたいと思っている」 「3つ目は特に現代版として変わるところで、サステナブルってJリーグにとっても、サッカーにとってもすごく大事だというのをより多くの人に伝えていくということ。この3つの役割を小野伸二さんにお願いしたいと思い、今日に至った。年間20カ所ぐらいを目安に開催していき、Jリーグが60クラブなのを考えると、全国制覇に2、3年のイメージを思って活動する」 大役を託された小野氏は自身も少年時代にセルジオ越後氏のサッカー教室を手伝った過去を明らかに。当時はセルジオ氏を認識しておらず、「この人すごくうまいけど、誰なんだろう?」という疑問があったが、「一緒にやらせてもらって、こんなにサッカーが楽しく、上手くて、笑顔にしてくれた思い出がずっと残っている」といい、この企画に対する思いを続けた。 「自分が引退して何をしたいかと思ったとき、子供たちにそういう環境を作ってあげたり、『サッカーって楽しいんだな』っていうのを伝えたいっていうのがあって、そこで野々村さんに直接お願いし、こういう形になった。子供たちのことは本当に好きだし、これからの子供たちがもっともっと僕らを勇気づけ、元気づけ、ワクワクさせてくれるように育ってくれたらという思いでやっていきたい」 この会見のトークセッションでは「サッカーを教えるんじゃなくて、楽しさを伝えるのが僕の使命」と改めてこのプロジェクトでの伝道師的なイメージを語ったファンタジスタ。サッカーの裾野を広げるべく、現役時代もファンを魅了したその技術を生かす。 2024.03.28 17:05 Thu

長崎がMF中村慶太の手術を報告…左ヒザ半月板損傷で全治8週間「パワーアップして必ず戻ってきます」

V・ファーレン長崎は28日、MF中村慶太の負傷および手術の実施を報告した。 中村は左ヒザの内側半月板損傷と診断され、3月19日に手術を決行。全治8週間とみられている。 清水エスパルスや柏レイソルでのプレーを経て、昨シーズン途中に古巣の長崎へ復帰した中村。J2リーグで13試合に出場し、4ゴールを記録していた。 しかし、シーズン終了後にヒザに問題が生じたようで、中村はクラブを通じて経緯を説明。今後に向けた意気込みも語っている。 「今年はオフシーズンから良い準備をして、シーズンを迎え入れようと努力してきました。しかし、昨年末からヒザの違和感が取れなく手術という形になってしまいました」 「ピッチに立てず悔しいですが、ピッチ外でできることにフォーカスをして、復帰するときには、チームの起爆剤になれるようにパワーアップして必ず戻ってきます。今シーズン、J1に昇格するという強い気持ちがあるので、今は焦らずやるべきことをしっかり取り組み、チームが勝てるように最大限自分にできるサポートをしていきたいと思います。必ず J1 に上がりましょう!」 2024.03.28 15:58 Thu

秋田のDF星キョーワァンが右大腿直筋肉離れで全治8週間

ブラウブリッツ秋田は27日、DF星キョーワァンの負傷を発表した。 クラブによると、星はトレーニング中に負傷。右大腿直筋肉離れと診断され、全治は8週間とのことだ。 星は横浜FCでプロキャリアをスタート。松本山雅FC、いわきFCでは期限付き移籍でプレー。2023シーズンから秋田に完全移籍していた。 秋田での1年目は明治安田生命J2リーグでの出場はなし。天皇杯2回戦の栃木SC戦での先発が唯一の試合出場となっており、不本意なシーズンを送っていた。 今シーズンは明治安田J2リーグで1試合、YBCルヴァンカップで1試合に出場している。 2024.03.27 15:40 Wed

松本、長崎FWジョップ・セリンサリウを育成型期限付き移籍で獲得!「みんなでJ2昇格を成し遂げましょう!」

松本山雅FCは27日、V・ファーレン長崎からFWジョップ・セリンサリウ(20)が育成型期限付き移籍で加入すると発表した。 加入期間は2025年1月31日まで。期間中、長崎との公式戦には出場できない。 ジョップ・セリンサリウは昨年2月に名古屋産業大学を中退し、長崎へ加入。ルーキーイヤーは明治安田J2リーグで13試合に出場し、3ゴールの成績を残した。 しかし、今シーズンはここまで公式戦出場なし。6日に行われたYBCルヴァンカップの愛媛FC戦で今季初のベンチ入りとなったが、ピッチに立つことはなかった。 松本へ武者修行に出ることが決まったジョップ・セリンサリウは、両クラブを通じてコメントしている。 ◆松本山雅FC 「このたび、松本山雅FCに育成型期限付き移籍で加入することになりましたジョップ セリンサリウです。まず、このような機会をいただいた松本山雅FC関係者の皆様、そして快く背中を押してくれたV・ファーレン長崎の関係者の皆様に感謝を伝えたいです」 「本当にありがとうございます。豪快に、泥臭くゴールに向かうのが自分の武器なので得点でチームに貢献したいです。みんなでJ2昇格を成し遂げましょう!」 ◆V・ファーレン長崎 「このたび、育成型期限付き移籍で松本山雅 FC に移籍することになりました。まずは、このようなお話に快く背中を押してくれた V・ファーレン長崎関係者の皆様に感謝したいです。本当にありがとうございます」 「個人としても今年は勝負の年だと思っています。長崎で学んだことや経験を生かして、自分の武器をさらに磨いて、もっと強く成長して長崎に帰ってきます。引き続き、応援よろしくお願いします!いってきます!」 2024.03.27 10:25 Wed

低調スタートの水戸が町田からMF黒川淳史を期限付き移籍で獲得、2019年以来の復帰「結果を残すために精進します」

水戸ホーリーホックは27日、FC町田ゼルビアのMF黒川淳史(26)が期限付き移籍で加入することを発表した。 期限付き移籍期間は2025年1月31日までとなり、町田との公式戦には出場できない。 黒川はジュニアユースから大宮アルディージャに所属。ユース、トップチームと昇格すると、水戸に2シーズン期限付き移籍。J2で67合10得点とレギュラーとしてプレーした。 その後大宮に復帰し背番号「10」を背負うも、2022年にジュビロ磐田へ完全移籍。2023年に町田に完全移籍すると、シーズン途中に古巣の大宮へと期限付き移籍していた。 今シーズンから町田に復帰したものの、ここまで出番なし。5年ぶりに水戸に復帰することとなった。 黒川は両クラブを通じてコメントしている。 ◆水戸ホーリーホック 「皆さんお久しぶりです。この度、水戸ホーリーホックに加入することになりました。また皆さんと共に闘えることを楽しみにしています。よろしくお願いします」 ◆FC町田ゼルビア 「この度、水戸ホーリーホックに期限付き移籍することになりました。このタイミングでの移籍ですし、チームの力になることができず申し訳なさを感じでいます。ただ、決断したからにはしっかりと結果を残すために精進します。FC町田ゼルビアがこのままの勢いでJ1に旋風を巻き起こすと信じています。自分も水戸で頑張ります!応援宜しくお願いいたします」 今シーズンの水戸は明治安田J2リーグを戦っており、ここまで6試合でわずか1勝の18位と降格圏に沈んでいる。 2024.03.27 09:25 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly