藤尾翔太 Shota FUJIO

ポジション FW
国籍 日本
生年月日 2001年05月02日(22歳)
利き足
身長 184cm
体重 79kg
ニュース クラブ 代表
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8大会連続五輪出場決定、大岩監督のメッセージを感じる采配/六川亨の日本サッカーの歩み

大岩ジャパンは昨夜29日、ドーハでのU-23アジアカップ準決勝で難敵イラクを2-0で下し、今夏パリで開催される五輪の出場権を獲得した。これで日本は96年のアトランタ五輪以来8大会連続のオリンピック出場を決めた。 28年ぶりの五輪だったアトランタ大会にしても、その後のシドニー、アテネ、北京、ロンドン、リオも「出場して当然」と思われながらアジア最終予選では苦労した。理由は年齢制限があるからだ。ここがW杯予選との大きな違いである。加えて近年は本大会も含めて“海外組”が増えたことで、選手の招集に強制力がないことも日本のネックになっていた。 そうした意味で今回の予選では、MF藤田譲瑠チマをシント=トロイデンが招集に前向きだったことが予選突破に大きく貢献した。守備では、激しくないもののサラリと相手ボールを突っつくようにしてカットしては味方にパスを送る。そして攻撃では絶妙のポジショニングでフリーとなってDFラインからパスを引き出し、前線に好パスを配球する。まさに“攻守の要”であり、遠藤航の後継者、あるいは彼を凌ぐタレントの持ち主ではないか。 藤田のパスから2ゴールが生まれたシーンは改めて説明する必要はないだろう。1点目はFW細谷真大の好トラップと、その後の反転とダブルタッチが絶妙だった。カタール戦で決めた股抜きシュートはイラクGKに防がれていたため、コースを狙った一撃も彼にしては珍しいが、余裕があった証拠だろう。 2点目のコンビネーションも日本らしいゴールで、藤田のワンタッチパスに抜け出た荒木遼太郎が外すとは思わなかった。藤田と荒木、そして今シーズンはFC東京で荒木と絶妙のコンビを組む松木玖生をなぜ同時起用しないのか、大岩剛監督には疑問を感じていた。 今大会に限らずW杯でも、グループリーグの初戦は絶対に負けてはならない。そしてグループリーグを突破してからは必勝が義務づけられる。いわゆる「絶対に負けられない」戦いが続く。そして今大会では“一番のキモ”が五輪の出場権のかかった準決勝のイラク戦となる。 この試合に備えて選手をターンオーバーしつつ、藤田、松木、荒木の3選手を同時起用するまで『隠していた』としたら、大岩監督の采配には敬服するしかない。準々決勝のカタール戦の前半で松木が警告を受けたため、後半にFW藤尾翔太と交代させたのも準決勝を想定しての選手起用だとしたら、“策士”としか言いようがない。 過去の五輪予選がそうであったように、「終わってみれば」日本は五輪予選を通過してきた。アンダー世代での継続した強化の賜物だろう。とはいえ、それが五輪でのメダルを約束してくれるわけではない。そして近年の五輪やW杯では空中戦に強いFWの存在が重要視されている。劣勢の際はハイクロスが武器になることは変わらないからだ。 そうした意味でCB高井幸大は重要な選手だし、後半アディショナルタイムに内野航太郎をピッチに送り出したのも大岩監督の日本サッカーに対するメッセージと感じた。 まだ今大会は無失点のカザフスタンとの決勝が控えているが、DF陣を含めて選手の成長を感じた5試合でもある。パリ五輪でOA枠を使うかどうか、これはこれで議論を呼ぶかもしれない。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> <span class="paragraph-title">【動画】きっちり勝利で8大会連続の五輪出場決定!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="NpGyB1NtSYg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.30 20:00 Tue

選手採点&寸評:U23日本代表 2-0 U23イラク代表【AFC U23アジアカップ】

29日、AFC U23アジアカップの準決勝、U-23日本代表vsU-23イラク代表が行われ、2-0で日本が勝利。これにより、8大会連続12回目のオリンピック出場を決めた。 超WSの選手採点と寸評は以下の通り。 ▽日本代表採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/fom20240429_jpn_irq_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©️超ワールドサッカー<hr></div> ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 1 小久保玲央ブライアン 6.5 ファーストシュートはブラインドもありながら冷静に対応。ロングボールやクロス対応も間違えない。今大会3度目のクリーンシート達成。 DF 4 関根大輝 6.0 中にポジションを取りながら攻撃参加。イラクの攻撃の軸であるジャシムに対応。気の利いたポジショニングはこの試合でも見せた。 5 木村誠二 6.0 冷静に守備対応。ロングボールが増える中でしっかりと抑えた。クリーンシートに貢献。 21 大畑歩夢 6.5 粘りのプレーから2点目の起点となる強烈な横パス。この試合も精力的に攻守に働いた。 (→3 西尾隆矢 -) 出場時間が短く採点なし。 22 高井幸大 6.5 隙を見て持ち出し相手の守備をズラす。守備ではこの試合でも落ち着いた対応を終始見せる。後半増えた空中戦もしっかり対応。 MF 8 藤田譲瑠チマ 8.0 アンカーでバランスを取る。絶妙なロングフィードで先制ゴールアシスト。2点目はダイレクトパスでアシスト。パス、ドリブル、判断と出色の出来。 13 荒木遼太郎 7.0 見事なスルーパスで決定機演出。間で受けて攻撃を活性化。先発起用に応える追加点も落ち着いて決め切った。 (→10 佐藤恵允 -) 出場時間が短く採点なし。 17 松木玖生 6.5 豊富な運動量で色々なところに顔を出して補完する動き。攻守に気の利いたプレーでチームを支えた。後半はシュートチャンスを生かしたかった。 (→6 川﨑颯太 -) 出場時間が短く採点なし。 FW 20 平河悠 7.5 仕掛けが効果的。前半は日本の攻撃の起点に。後半もイラクに対応させない仕掛けでチャンスメイク。90分間イラクの脅威になり続けた。 11 山田楓喜 6.0 前半はあまりボールに触らず見せ場なし。後半は立ち上がりに惜しいシュートなど仕掛けるシーンが増える。守備ではタフに戦った。 (→9 藤尾翔太 5.5) 早々にイエローカードもルーズボールを粘り強く抑えに行くなど前線で体を張った。 19 細谷真大 6.5 10分の決定機を決められず。ただ、28分には見事な裏抜けからターンして流し込み2戦連発。後半はポスト直撃の惜しい場面も。カタール戦のゴールで吹っ切れたか。 (→18 内野航太郎 -) 出場時間が短く採点なし。 監督 大岩剛 7.0 中2日という過密日程の中、選手を効果的にターンオーバーさせて勝ち上がる。パリ行きの切符が懸かった戦いでも選手たちは落ち着いて特徴を出し前半で2点リード。後半のイラクの戦い方の変更にもしっかりと対応した。あと1勝で大会制覇。 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! 藤田譲瑠チマ(日本) 圧巻のパフォーマンス。2アシストの判断とパスのクオリティの高さも目立つなか、効果的にドリブルで運び出し、ボールを保持して時間を使うなど、全てにクオリティを見せた。 U-23日本代表 2-0 U-23イラク代表 【得点者】 1-0:28分 細谷真大(日本) 2-0:42分 荒木遼太郎(日本) <span class="paragraph-title">【動画】藤田譲瑠チマのダイレクトパスを荒木遼太郎が落ち着いて沈める!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="sLN6xLyicEA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.30 04:42 Tue

細谷&荒木弾のU-23日本代表が8大会連続となるパリ五輪出場決定! 3日決勝はウズベキスタン相手に優勝狙う【AFC U-23アジアカップ】

U-23日本代表は29日、AFC U-23アジアカップ準決勝でU-23イラク代表と対戦し、2-0で勝利。この結果、8大会連続12度目の五輪出場を決定した。 3.5枠のパリ・オリンピック出場権を懸けたアジア最終予選となる今大会。上位3チームがストレートイン、4位チームがアフリカ予選4位のU-23ギニア代表との大陸間プレーオフに臨む。 準々決勝でU-23カタール代表との120分の激闘を4-2で制し、パリ五輪出場へ王手をかけた日本。出場権確保と共に決勝進出を懸けた大一番に向けて大岩剛監督は引き続き[4-3-3]の布陣を採用した中で先発2人を変更。 GKに小久保玲央ブライアン、4バックは関根大輝、高井幸大、木村誠二、大畑歩夢。中盤は藤田譲瑠チマのアンカーに、松木玖生、荒木遼太郎のインサイドハーフ。3トップは右から山田楓喜、細谷真大、平河悠という並びとなった。 [5-4-1]の布陣で臨んだイラクに対して、ボールを動かしながら攻め手を窺う入りとなった日本。 開始10分には藤田、荒木、細谷とカタール戦の決勝点を彷彿とさせる繋ぎからボックス左に抜け出した細谷に最初の決定機が訪れるが、左足シュートはGKの好守に遭う。この直後にはジャシムにペナルティアーク付近からのミドルシュートでゴールを脅かされるが、ここはGK小久保が冷静に対応した。 以降は平河の左サイドを突破口としつつ、インサイドハーフの荒木らがミドルレンジのシュートでゴールへの糸口を見いだそうとする中、頼れる主将とエースストライカーのホットラインが先制点をもたらす。 28分、ハーフウェイライン手前でフリーの藤田がディフェンスラインの背後へ絶妙なフィードを供給。これにオフサイドギリギリで抜け出した細谷が後方からのボールを巧みなファーストタッチで足元に収めてボックス左に侵入。追ってきたDFを冷静に反転でかわすと、振り向きざまに右足インサイドの丁寧なシュートをゴール右下隅へ流し込んだ。 細谷の2試合連続ゴールによって先制に成功した日本に対して、ビハインドを負ったイラクは序盤に木村との接触プレーで足を痛めていた長身FWサリム・アフメドがプレー続行不可能となり、34分にリダ・ファディルのスクランブル投入を余儀なくされる。 日本は最前線のアタッカーの変更によって少し相手の攻め方を確認しつつ、攻撃ではアプローチを変えることなくボールを保持しながら追加点を目指す。 すると、前半終盤の42分には相手陣内左サイドでの大畑の粘りの仕掛けからペナルティアーク付近で横パスを受けた藤田がスピード・コース申し分ない絶妙なワンタッチパスをボックス内のスペースに供給。これに3人目の動き出しで反応した荒木がGKとの一対一で丁寧な右足シュートをゴール右下隅へ流し込んだ。 その後、前半アディショナルタイムにも際どいシーンを作り出した日本が2点リードで試合を折り返した。 後半も同じメンバーで臨んだ日本は、開始早々に松木のミドルシュート、大畑の左サイド深くでのグラウンダークロスにニアで反応した山田楓のワンタッチシュートで続けて3点目に迫る。 以降は後半に入ってプレスの強度を高めた相手に手を焼き始める。また、60分に後ろを削ってFWブルンド・アザドを投入したイラクの[4-2-3-1]への変更を受け、やや押し込まれる展開に。 それでも、要所で相手のプレスをかいくぐって引っくり返す場面を作り出すと、66分には平河が鋭い仕掛けからボックス左のゴールライン際で上げたクロスを細谷がヘディングシュート。だが、これは惜しくも右ポストを叩いてトドメの3点目とはならず。 70分を過ぎて大岩監督は疲労が出始めた山田楓を下げて藤尾翔太を右サイドに投入し、最初の交代カードを切る。この交代直後にはニハド・ムハンマドに左サイドを破られて決定的なプルバックを許すが、アザドのダイレクトシュートはDF高井が何とか足に当てた結果、クロスバーを叩いた。 その後、ハードワークをこなした松木と荒木のFC東京コンビを下げて川崎颯太、佐藤恵允とフレッシュな選手を同時投入した日本は10分余りを残して[4-4-2]に布陣を変更。藤尾と細谷が最前線に並んだ。 ボールを動かしながら時計を進める日本は、さらに後半最終盤に大畑、細谷を下げてサスペンション明けの西尾隆矢、内野航太郎と長身の選手の投入で完全な逃げ切り態勢に。そして、このまま2-0で試合をクローズし、見事に8大会連続の五輪出場を成し遂げた。 この勝利でパリ五輪出場権を確保した日本は、5月3日に行われる決勝でU-23ウズベキスタン代表と優勝を懸けて激突する。一方、敗れたイラクはU-23インドネシア代表との3位決定戦に臨む。 U-23日本代表 2-0 U-23イラク代表 【日本】 細谷真大(前28) 荒木遼太郎(前42) ◆U-23日本代表出場メンバー GK 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) DF 関根大輝(柏レイソル) 高井幸大(川崎フロンターレ) 木村誠二(サガン鳥栖) 大畑歩夢(浦和レッズ) MF 松木玖生(FC東京) →80分 川崎颯太(京都サンガF.C.) 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 荒木遼太郎(FC東京) →79分 佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) FW 山田楓喜(東京ヴェルディ) →73分 藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 細谷真大(柏レイソル) 平河悠(FC町田ゼルビア) <span class="paragraph-title">【動画】藤田譲瑠チマのダイレクトパスを荒木遼太郎が落ち着いて沈める!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="sLN6xLyicEA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【動画】細谷真大が巧みなトラップ&反転で流し込み先制!!</span> <span data-other-div="movie2"></span> <script>var video_id ="12BxyH07K4s";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.30 04:32 Tue

勝てばパリ五輪行き決定のイラク戦スタメン発表! U-23日本代表はカタール戦から変更は2名のみ

29日、AFC U23アジアカップの準決勝のU-23日本代表vsU-23イラク代表が行われる。 3.5枠のパリ・オリンピック出場権をかけるアジア最終予選となる大会。ここで勝利すれば出場が決定。仮に敗れた場合でも、3位決定戦、そしてU-23ギニア代表との大陸間プレーオフとチャンスは残る。 準々決勝の開催国・U-23カタール代表との大一番を制した日本。初戦のU-23中国代表戦で退場となったDF西尾隆矢(セレッソ大阪)が3試合の出場停止が明ける中、大岩剛監督はカタール戦のメンバーを踏襲することを選択した。 GKは小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、最終ラインは関根大輝(柏レイソル)、木村誠二(サガン鳥栖)、高井幸大(川崎フロンターレ)、大畑歩夢(浦和レッズ)と同じ4人が先発出場となった。 中盤も藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、松木玖生(FC東京)は続けて先発出場。もう1人は荒木遼太郎(FC東京)となった。 また3トップも右に山田楓喜(東京ヴェルディ)、トップに細谷真大(柏レイソル)とカタール戦と同じメンバー。左には平河悠(FC町田ゼルビア)が入ることとなった。 勝利すれば8大会連続のオリンピック出場が決まるU-23イラク代表戦は29日の26時30分キックオフ。テレビ朝日とDAZNで中継される。 ◆日本代表スターティングメンバー GK 1.小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) DF 4.関根大輝(柏レイソル) 5.木村誠二(サガン鳥栖) 21.大畑歩夢(浦和レッズ) 22.高井幸大(川崎フロンターレ) MF 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 13.荒木遼太郎(FC東京) 17.松木玖生(FC東京) FW 11.山田楓喜(東京ヴェルディ) 19.細谷真大(柏レイソル) 20.平河悠(FC町田ゼルビア) ◆サブ GK 12.野澤大志ブランドン(FC東京) 23.山田大樹(鹿島アントラーズ) DF 2.半田陸(ガンバ大阪) 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) 15.鈴木海音(ジュビロ磐田) 16.内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) MF 6.川崎颯太(京都サンガF.C.) 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 14.田中聡(湘南ベルマーレ) FW 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 10.佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) 18.内野航太郎(筑波大学) 2024.04.30 01:15 Tue

【J1注目プレビュー|第10節:磐田vs町田】昨季J1昇格を争った者同士、負けられない戦いは“矛”と“盾”の争いに

【明治安田J1リーグ第10節】 2024年4月27日(土) 14:00キックオフ ジュビロ磐田(14位/10pt) vs FC町田ゼルビア(3位/16pt) [ヤマハスタジアム(磐田)] <span class="paragraph-subtitle">◆エース躍動なるか、負けられない相手【ジュビロ磐田】</span> 前節はアウェイでのアビスパ福岡戦。撃ち合いとなる中、2-2のドローに終わった。ここまで9試合を終えて3勝1分け5敗。決して良い結果を残しているとは言えないが、チームにとって明確な好材料がある。それがジャーメイン良だ。 今シーズンはここまで全9試合に出場し、9得点の大暴れ。これまではサイドでのチャンスメーカーという役割が多かったが、今シーズンは川崎フロンターレ戦で4ゴールを記録するなど、自身のJ1での過去を圧倒的に塗り替えることに成功し、現在得点ランキングトップに立っている。 そのジャーメインだが、他のストライカーと違うのはシュート数。1試合の平均シュート数は3.1、決定率は32.1%と高い数字を残しており、チャンスをしっかりと決め切っている。チームの結果に結びつけるには、いかに良い状態でジャーメインにボールを持たせるかがカギとなる。 町田は堅守が特徴。ジャーメインのスピードを生かすのか、それとも決定力を生かすのか。昨季J1昇格を争った町田との差は大きく開いているが、ここで負けるわけにはいかない。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:川島永嗣 DF:植村洋斗、森岡陸、リカルド・グラッサ、松原后 MF:藤原健介、上原力也 MF:松本昌也、ジャーメイン良、平川怜 FW:マテウス・ペイショット 監督:横内昭展 <span class=“paragraph-subtitle">◆首位返り咲き、負けられない相手【FC町田ゼルビア】</span> 前節はアウェイでFC東京と対戦。東京同士の戦いとなった中で、1-2で勝利を収めた。 首位に立っていたセレッソ大阪が今季初黒星を喫したことで、首位に返り咲き。連敗も回避し、再びらしさを見せた。 今節の相手は昨季J1昇格を争った相手。今は順位表で大きく差をつけているが、ここで負けるわけにはいかない。戦い方も理解しており、自信を持って立ち向かえることができるだろう。 堅い守備を構築し、強度の高さで相手を上回り、カウンターで仕留める戦い方は継続。相手には得点ランクトップのジャーメイン良がいるが、昌子源が対応することになるだろう。いかに、川島永嗣の牙城を打ち破るか。日本屈指の守護神を相手にどこまでゴールを奪えるか注目だ。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:谷晃生 DF:鈴木準弥、ドレシェヴィッチ、昌子源、林幸多郎 MF:髙橋大悟、柴戸海、仙頭啓矢、藤本一輝 FW:ナ・サンホ、オ・セフン 監督:黒田剛 出場停止:柴戸海 U-23日本代表活動参加:平河悠、藤尾翔太 2024.04.27 11:40 Sat

選手採点&寸評:U23カタール代表 2-4 U23日本代表【AFC U23アジアカップ】

25日、AFC U23アジアカップの準々決勝、U-23カタール代表vsU-23日本代表が行われ、2-4で日本が勝利した。この勝利によりパリ・オリンピック行きに王手をかけた。 超WSの選手採点と寸評は以下の通り。 ▽日本代表採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/fom20240425qat_jpn_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©️超ワールドサッカー<hr></div> ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 1 小久保玲央ブライアン 5.5 失点シーンはどちらもノーチャンス。ほとんどプレーシーンはなかったが落ち着いて対応。 DF 4 関根大輝 6.5 失点シーンでは目測を誤り競る事ができず。それでも後半以降は良いクロスを入れ、決定機を何度も演出。数的優位な状況で攻撃で違いを見せた。 5 木村誠二 6.0 対人での守備の強さを見せる。ビハインドの中、CKから今大会2ゴール目のチームを救う同点ヘッド。 21 大畑歩夢 5.5 奪われても高い位置で粘り強いプレスを見せる。攻撃面ではUAE戦ほどのインパクトはないが、運動量と守備面で良さを出す。 (→2 半田陸 -) 出場時間が短く採点なし。 22 高井幸大 6.0 守備では高さで負けることはなかった。後半は前に出て攻撃に参加。ビッグチャンスも空振り。 MF 7 山本理仁 6.0 高い位置を取って攻撃に絡む。CKから同点ゴールをアシスト。左足のキックで惜しいシーンを作った。 (→6 川﨑颯太 -) 出場時間が短く採点なし。ダメ押しに繋がる見事なシュート。 8 藤田譲瑠チマ 6.0 ボール捌き、個人技での仕掛けなど状況判断を見てプレー。目立つプレーは少なかったが、バランスをとってプレーしていた。 17 松木玖生 6.0 この試合でもフィジカルの強さを見せる。前半には決定機を生み出すクロス。ポケットを取る動きも見せたが前半で交代。 (→9 藤尾翔太 5.5) 後半立ち上がりのFKでは競り合えずゴールを許す。同点ゴールにつながるCKを獲得も77分、83分の決定機では枠に飛ばせず。延長戦は右サイドで仕掛けを見せた。 FW 10 佐藤恵允 5.5 立ち上がりから積極的にプレスをかけるなどアグレッシブなプレー。惜しいヘディングなど精力的に動いた。 (→20 平河悠 6.0) 左サイドに入り積極的に仕掛けてリズムを生み出す。延長戦は右サイドに回ってもプレーする。 11 山田楓喜 6.0 開始早々の強烈な左足ミドルで先制ゴール!後半も積極的な仕掛けで決定機を作る。 (→13 荒木遼太郎 6.0) 間で受けるプレーを見せると絶妙なスルーパスでゴールをアシスト。攻撃の組み立てに参加。 19 細谷真大 6.0 前半終盤には相手GKに腹部を蹴られるアクシデントも。決定機を何度も逃したが延長戦でついにゴール!ケチャップの詰まりは解消か。 (→18 内野航太郎 -) 出場時間が短く採点なし。今大会初ゴールはダメ押しゴールに。 監督 大岩剛 6.0 ベストメンバーで臨んだ一戦。良い入りを見せた中で、苦戦を強いられたものの、起用した選手が期待に応え、延長戦でなんとか勝利。最低ラインのベスト4入りを決めた。 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! 関根大輝(日本) 後半は積極的にチャンスを生み出すクロスを何本も入れたが、ゴールには繋がらず。それでも数的優位に立っていたことで、最後まで精力的に攻撃に参加して流れを作った。 U-23カタール代表 2-4 U-23日本代表 【得点者】 0-1:2分 山田楓喜(日本) 1-1:24分 アーメド・アル・ラウィ(カタール) 2-1:49分 ジャッセム・ガベル(カタール) 2-2:67分 木村誠二(日本) 2-3:101分 細谷真大(日本) 2-4:112分 内野航太郎(日本) <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 02:02 Fri

エース細谷真大が値千金の決勝点! カタールとの120分激闘制したU-23日本がベスト4進出でパリ五輪出場へ王手【AFC U-23アジアカップ】

U-23日本代表は25日、AFC U-23アジアカップ準々決勝でU-23カタール代表と対戦し、延長戦までもつれ込む激闘を4-2で制した。 3.5枠のパリ・オリンピック出場権を懸けたアジア最終予選となる今大会。上位3チームがストレートイン、4位チームがアフリカ予選4位のU-23ギニア代表との大陸間プレーオフに臨む。 グループステージ最終節でU-23韓国代表に0-1と競り負けてグループB2位通過となった日本は、この準々決勝でグループA首位通過で開催国のカタールと対峙した。 大岩剛監督は引き続き[4-3-3]の布陣を採用した中、韓国戦から高井幸大を除く先発10人を変更。GKに小久保玲央ブライアン、4バックは右から関根大輝、高井幸大、木村誠二、大畑歩夢。中盤は藤田譲瑠チマをアンカーに配し、インサイドハーフに山本理仁、松木玖生。3トップは右から山田楓喜、細谷真大、佐藤恵允が並んだ。 試合は開始早々に日本が動かす。開始2分、自陣右サイドで関根が縦に蹴り込んだロングフィードは相手に渡るが、バックパスを狙っていた山田楓がボックス手前右でカット。そのまま内側に切り込んで得意の左足を振り抜くと、ほぼ回転のない鋭いシュートがゴール右に突き刺さった。 今大会好調のレフティーの鮮烈な一撃によって電光石火の先制点を挙げた日本。以降はカタールの反応を窺いつつ、前から圧力をかけて主導権掌握を目指す。10分にはボックス付近で藤田が果敢にドリブルで仕掛け、ボックス右のライン際から浮き球クロス。これをゴール前の細谷が頭で合わすが、DFの寄せもあって枠を捉え切れない。 立ち上がりの攻防でペースを掴んだ日本は、早い時間帯の追加点を奪うべく松木のミドルシュートや山田楓の直接FKで相手ゴールを脅かしていく。だが、前半半ばには一瞬の隙を突かれて同点に追いつかれる。 24分、左から中央を経由したボールが意図せずに流れると、アル・ヤジディが早いタイミングで正確なクロスを供給。これをボックス中央でDF関根を振り切ったアル・ラウィに打点の高いヘディングで合わされると、GK小久保が一歩も動けずにゴール右上隅に突き刺さった。 ここまで良い戦いを見せながらも一発の怖さを改めて実感させられた日本。この失点によって相手に流れを持っていかれる形となったが、時間の経過と共に押し返していく。37分には左サイドでのスローインからボックス左で収めた松木がゴールライン際から鋭いクロス。これにファーの細谷が反応したが、懸命に伸ばした右足のワンタッチシュートは枠の右に外れる。 だが、この直後の38分には松木が背後に入れた縦パスに反応した細谷がボックスギリギリの位置でGKユセフと交錯。ユセフは先にヘディングでボールをクリアしたが、その際に右足裏で細谷の腹部を蹴っており、レッドカードに値する危険なプレーの可能性があるとしてオンフィールド・レビューの対象に。結果的に主審は意図的な悪質なプレーと判断し、ユセフにレッドカードを掲示した。 これで数的優位を手にした日本は相手が10人で守り慣れる前に、10分が加えられたアディショナルタイムで攻勢を仕掛けたが、割り切って後ろを固めたカタールの守備をこじ開けるまでには至らず。1-1のイーブンで試合を折り返した。 迎えた後半、大岩監督はカードトラブルも意識してか、松木を下げて藤尾翔太をハーフタイム明けに投入。[4-4-2]の形で10人のカタール守備攻略を目指す。 だが、立ち上がりの49分には自陣中央左で与えたFKの場面で、キッカーのモスタファ・タレクに左足の正確なボールを入れられると、藤尾の背後に走り込んだジャッセム・ガベルにドンピシャのヘディングシュートを叩き込まれ、痛恨の逆転ゴールを奪われた。 日本はすぐさま反撃を開始。55分にはFKの二次攻撃から右サイドでこぼれ球を回収した山田楓がそのままボックス内に侵入し、グラウンダーの正確な折り返しを供給。これをゴール前の高井が右足ダイレクトで狙うが、うまくミートできない。 アル・ラウィを起点としたカウンターに、狡猾に時計を進めるカタールの戦いを前に焦れる展開が続く日本だが、再三獲得してきたセットプレーでスコアをタイに戻す。 67分、右CKの場面でキッカーの山本が左足インスウィングの正確なクロスを上げると、ゴール前にタイミング良く走り込んだ木村がゴール左隅へヘディングシュートを流し込んだ。 木村の今大会2点目で良い時間帯に追いついた日本は、勝ち越しを目指して攻勢を強める。だが、接触プレーのたびに痛がって時計を止めるカタールの徹底したスタイルの影響もあり、なかなかリズムを掴み切れない。その中で右サイドの関根が再三効果的なクロスボールで決定機を演出するが、藤尾らが仕留め切れない。 その後、83分には佐藤を下げて平河悠を2枚目のカードとして投入。90分で決着を付けるべく攻め続ける。さらに、9分が加えられたアディショナルタイムには山田楓を下げて荒木遼太郎を投入したが、最後までゴールをこじ開けることはできず。ベスト4の行方は延長戦へと委ねられることになった。 延長戦ではPK戦へ持ち込むべく、より専守防衛の構えを見せるカタールに対して、相手陣内でハーフコートゲームを展開する日本。外回りの攻撃はなかなか決定機に至らない。 だが、ここまでクラブチーム、代表で苦しみ続けてきたストライカーがこの土壇場で決定的な仕事を果たす。延長前半の101分、リスタートの流れで相手陣内中央の藤田が縦に差し込んだボールを荒木が半身で受けてボックス右に走り込む細谷の足元に繋ぐと、背中でDFをブロックした前に入った細谷がGKの股間を抜く渾身の右足シュートを突き刺した。 エース待望のゴールによって勝ち越した日本は、さらなる追加点を意識しながらも疲労困憊の相手に対してピッチを大きく使ってボールを動かしてゲームをコントロール。延長後半頭には殊勲の細谷、山本を下げて内野航太郎、川崎颯太の同時投入で試合をクローズにかかる。 すると、112分には荒木の左CKの流れから川崎が放ったミドルシュートをGKが何とかはじいたボールに詰めた内野航が冷静にタップインし、途中投入2選手がダメ押しの4点目までもたらした。 これで完全に相手の心を折った日本は、危なげなく時計を進めて開催国カタールとの120分間の激闘を4-2で勝利した。 この勝利でパリ五輪出場権獲得へ王手をかけた日本は、29日に行われる準決勝でU-23イラク代表vsU-23ベトナム代表の勝者と対戦する。 U-23カタール代表 2-4 U-23日本代表 【カタール】 アル・ラウィ(前24) ジャッセム・ガベル(後4) 【日本】 山田楓喜(前2) 木村誠二(後22) 細谷真大(延前11) 内野航太郎(延後7) ◆U-23日本代表出場メンバー GK 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) DF 関根大輝(柏レイソル) 高井幸大(川崎フロンターレ) 木村誠二(サガン鳥栖) 大畑歩夢(浦和レッズ) →114分 半田陸(ガンバ大阪) MF 山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) →105分 川崎颯太(京都サンガF.C.) 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 松木玖生(FC東京) →HT 藤尾翔太(FC町田ゼルビア) FW 山田楓喜(東京ヴェルディ) →90分+6 荒木遼太郎(FC東京) 細谷真大(柏レイソル) →105分 内野航太郎(筑波大学) 佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) →83分 平河悠(FC町田ゼルビア) <span class="paragraph-title">【動画】ついに目覚めたエース!細谷真大が値千金の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="pZnkovlMOfU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.26 01:51 Fri

U-23日本代表、ベスト4進出懸けた激闘は延長戦へ…一時逆転許すも木村誠二の今大会2点目で追いつく【AFC U-23アジアカップ】

U-23日本代表は25日、AFC U-23アジアカップ準々決勝でU-23カタール代表と対戦し、2-2のスコアで90分の戦いが終了。延長戦に突入することになった。 3.5枠のパリ・オリンピック出場権を懸けたアジア最終予選となる今大会。上位3チームがストレートイン、4位チームがアフリカ予選4位のU-23ギニア代表との大陸間プレーオフに臨む。 グループステージ最終節でU-23韓国代表に0-1と競り負けてグループB2位通過となった日本は、この準々決勝でグループA首位通過で開催国のカタールと対峙した。 大岩剛監督は引き続き[4-3-3]の布陣を採用した中、韓国戦から高井幸大を除く先発10人を変更。GKに小久保玲央ブライアン、4バックは右から関根大輝、高井幸大、木村誠二、大畑歩夢。中盤は藤田譲瑠チマをアンカーに配し、インサイドハーフに山本理仁、松木玖生。3トップは右から山田楓喜、細谷真大、佐藤恵允が並んだ。 試合は開始早々に日本が動かす。開始2分、自陣右サイドで関根が縦に蹴り込んだロングフィードは相手に渡るが、バックパスを狙っていた山田楓がボックス手前右でカット。そのまま内側に切り込んで得意の左足を振り抜くと、ほぼ回転のない鋭いシュートがゴール右に突き刺さった。 今大会好調のレフティーの鮮烈な一撃によって電光石火の先制点を挙げた日本。以降はカタールの反応を窺いつつ、前から圧力をかけて主導権掌握を目指す。10分にはボックス付近で藤田が果敢にドリブルで仕掛け、ボックス右のライン際から浮き球クロス。これをゴール前の細谷が頭で合わすが、DFの寄せもあって枠を捉え切れない。 立ち上がりの攻防でペースを掴んだ日本は、早い時間帯の追加点を奪うべく松木のミドルシュートや山田楓の直接FKで相手ゴールを脅かしていく。だが、前半半ばには一瞬の隙を突かれて同点に追いつかれる。 24分、左から中央を経由したボールが意図せずに流れると、アル・ヤジディが早いタイミングで正確なクロスを供給。これをボックス中央でDF関根を振り切ったアル・ラウィに打点の高いヘディングで合わされると、GK小久保が一歩も動けずにゴール右上隅に突き刺さった。 ここまで良い戦いを見せながらも一発の怖さを改めて実感させられた日本。この失点によって相手に流れを持っていかれる形となったが、時間の経過と共に押し返していく。37分には左サイドでのスローインからボックス左で収めた松木がゴールライン際から鋭いクロス。これにファーの細谷が反応したが、懸命に伸ばした右足のワンタッチシュートは枠の右に外れる。 だが、この直後の38分には松木が背後に入れた縦パスに反応した細谷がボックスギリギリの位置でGKユセフと交錯。ユセフは先にヘディングでボールをクリアしたが、その際に右足裏で細谷の腹部を蹴っており、レッドカードに値する危険なプレーの可能性があるとしてオンフィールド・レビューの対象に。結果的に主審は意図的な悪質なプレーと判断し、ユセフにレッドカードを掲示した。 これで数的優位を手にした日本は相手が10人で守り慣れる前に、10分が加えられたアディショナルタイムで攻勢を仕掛けたが、割り切って後ろを固めたカタールの守備をこじ開けるまでには至らず。1-1のイーブンで試合を折り返した。 迎えた後半、大岩監督はカードトラブルも意識してか、松木を下げて藤尾翔太をハーフタイム明けに投入。[4-4-2]の形で10人のカタール守備攻略を目指す。 だが、立ち上がりの49分には自陣中央左で与えたFKの場面で、キッカーのモスタファ・タレクに左足の正確なボールを入れられると、藤尾の背後に走り込んだジャッセム・ガベルにドンピシャのヘディングシュートを叩き込まれ、痛恨の逆転ゴールを奪われた。 日本はすぐさま反撃を開始。55分にはFKの二次攻撃から右サイドでこぼれ球を回収した山田楓がそのままボックス内に侵入し、グラウンダーの正確な折り返しを供給。これをゴール前の高井が右足ダイレクトで狙うが、うまくミートできない。 アル・ラウィを起点としたカウンターに、狡猾に時計を進めるカタールの戦いを前に焦れる展開が続く日本だが、再三獲得してきたセットプレーでスコアをタイに戻す。 67分、右CKの場面でキッカーの山本が左足インスウィングの正確なクロスを上げると、ゴール前にタイミング良く走り込んだ木村がゴール左隅へヘディングシュートを流し込んだ。 木村の今大会2点目で良い時間帯に追いついた日本は、勝ち越しを目指して攻勢を強める。だが、接触プレーのたびに痛がって時計を止めるカタールの徹底したスタイルの影響もあり、なかなかリズムを掴み切れない。その中で右サイドの関根が再三効果的なクロスボールで決定機を演出するが、藤尾らが仕留め切れない。 その後、83分には佐藤を下げて平河悠を2枚目のカードとして投入。90分で決着を付けるべく攻め続ける。さらに、9分が加えられたアディショナルタイムには山田楓を下げて荒木遼太郎を投入したが、最後までゴールをこじ開けることはできず。ベスト4の行方は延長戦へと委ねられることになった。 U-23カタール代表 2-2 U-23日本代表 【カタール】 アル・ラウィ(前24) ジャッセム・ガベル(後4) 【日本】 山田楓喜(前2) 木村誠二(後22) ◆U-23日本代表出場メンバー GK 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) DF 関根大輝(柏レイソル) 高井幸大(川崎フロンターレ) 木村誠二(サガン鳥栖) 大畑歩夢(浦和レッズ) MF 山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 松木玖生(FC東京) →HT 藤尾翔太(FC町田ゼルビア) FW 山田楓喜(東京ヴェルディ) →90分+6 荒木遼太郎(FC東京) 細谷真大(柏レイソル) 佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) →83分 平河悠(FC町田ゼルビア) 2024.04.26 01:13 Fri

U-23日本代表、パリ五輪へ勝利必須のカタール戦のスタメン発表! 韓国戦から10名変更で、ベストメンバーで臨む

25日、AFC U23アジアカップの準々決勝のU-23カタール代表vsU-23日本代表が行われる。 3.5枠のパリ・オリンピック出場権をかけるアジア最終予選となる大会。ここが最も大きな山場のステージとなる。 ここで敗れた国はパリ行きの切符を手放すことが確定。逆に勝利すれば、大陸間プレーオフを含めて切符獲得の可能性が残る。 初戦のU-23中国代表戦で退場となったDF西尾隆矢(セレッソ大阪)は3試合の出場停止の3試合目。ここまで起用ができないという状況となっている。 大岩剛監督は韓国戦から10名を変更。DF高井幸大(川崎フロンターレ)のみが継続して先発出場。GKは小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)が戻り、右サイドバックに関根大輝(柏レイソル)、左サイドバックに大畑歩夢(浦和レッズ)、センターバックの一角に木村誠二(サガン鳥栖)がはいる。 中盤は藤田譲瑠チマ、山本理仁(シント=トロイデン)に松木玖生(FC東京)と盤石の3人に。3トップも左に佐藤恵允(ブレーメン)、右に山田楓喜(東京ヴェルディ)、トップに細谷真大(柏レイソル)となった。 U-23カタール代表戦は25日の23時00分キックオフ。NHKとDAZNで中継される。 ◆日本代表スターティングメンバー GK 1.小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) DF 4.関根大輝(柏レイソル) 5.木村誠二(サガン鳥栖) 21.大畑歩夢(浦和レッズ) 22.高井幸大(川崎フロンターレ) MF 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 17.松木玖生(FC東京) FW 10.佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) 11.山田楓喜(東京ヴェルディ) 19.細谷真大(柏レイソル) ◆サブ GK 12.野澤大志ブランドン(FC東京) 23.山田大樹(鹿島アントラーズ) DF 2.半田陸(ガンバ大阪) 15.鈴木海音(ジュビロ磐田) 16.内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) MF 6.川崎颯太(京都サンガF.C.) 13.荒木遼太郎(FC東京) 14.田中聡(湘南ベルマーレ) FW 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 18.内野航太郎(筑波大学) 20.平河悠(FC町田ゼルビア) ◆出場停止 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) 2024.04.25 21:48 Thu

【U-23日本代表プレビュー】負ければパリ行きは消滅…開催国との大一番はベストメンバーで挑む/vsU-23カタール代表【AFC U23アジアカップ】

25日、AFC U23アジアカップの準々決勝が行われる。 パリ・オリンピックの出場権を懸けた戦いも、いよいよ勝負のタイミング。準々決勝で敗れたチームはパリ行きが消滅。勝てば、プレーオフを含めて出場の可能性を手にすることができる。 どの国もこの戦いは絶対に勝たなければいけない。8大会連続8度目(現行ルールの1992年以降)のオリンピック出場を目指す日本も当然だが、その他の国も同様。今大会の開催国であり、2度目のオリンピック出場を目指すカタールとの対戦を迎える。 A代表はアジアカップを連覇しているカタール。近年の力のつけようは警戒しなければいけない相手。日本は大きな山を越える必要がある。 <span class="paragraph-subtitle">◆絶対に勝たなければいけない大一番</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240425_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> グループステージ最終節ではU-23韓国代表の前に敗れた日本。低調な試合となった中、後半は選手を入れ替えたことで決定機を多く作ったが、この世代の永遠の課題でもある決定力不足に泣いた。 とは言え、選手を入れ替えて日本は臨んでおり、レギュラークラスの選手が揃えば違いを見せられることもわかった。中2日とコンディション調整はかなり厳しい4戦目。それでも、弱音を吐いている場合ではない。 出場停止中のDF西尾隆矢(セレッソ大阪)以外は起用できる状況。この一戦は勝利以外の結果は必要ない。どんな形であれ、どんな内容であれ、勝利することが最も求められる。 大岩剛監督は試合に向けて「よく分析できており、とても自信を持っている」と語った。ここまでの3試合も、苦戦をしながら一定の結果を残してきた。しっかりとした分析をもとに、落ち着いてプレーすることが何よりも大切になるだろう。 <span class="paragraph-subtitle">◆A代表に続いてアジア制覇へ</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240425_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 対するカタールは、グループステージ3試合で2勝1分け。消化試合となったオーストラリアとの最終戦は0-0のゴールレスドローで終えていた。 日本戦に向けての準備は十分。ポルトガル代表でアシスタントコーチを長らく務めていた指揮官のイリディオ・ヴァレ監督は「目標はオリンピックへの出場権を得ること」とコメント。「このチームはどのチームにも勝てる」と自信を見せた。 カタールはFWアーメド・アル・ラウィの状態が不安に。初戦のU-23インドネシア代表戦でゴールを決めるも、その後の2試合は欠場。「ケガから回復中」と起用については様子を見るとした。 A代表がアジアカップを2連覇しているが、2年前のAFC U23アジアカップではグループステージ敗退。若手の選手たちはアル・ラウィなどA代表に絡んでいる選手もいるが、まだ発展途上。ただ、オリンピックへの思いは強い。日本戦に向けても、身体能力の高さを生かして戦ってくることは間違いなさそうだ。 <span class="paragraph-title">◆予想スタメン[4-3-3]</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/japan20240425_tw13.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> GK:小久保玲央ブライアン DF:関根大輝、木村誠二、高井幸大、大畑歩夢 MF:山本理仁、藤田譲瑠チマ、松木玖生 FW:山田楓喜、細谷真大、佐藤恵允 監督:大岩剛 絶対に負けることが許されない戦い。ここまでターンオーバーをしてきた日本だが、この準々決勝に向けて全ては計算されていたと言えるだろう。 唯一の誤算は西尾が3試合の出場停止を受けたこと。準決勝以降は出場可能になるが、ここまで守備陣は想定外のローテーションをしてきたはず。ただ、ここは意地でも負けられない。 GKは2試合をクリーンシートで終え、チームの勝利に貢献したGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)で間違いない。2試合で見せたパフォーマンスをここでも見せ、負けることがないクリーンシートに抑えてもらいたい。 最終ラインに関しては、右サイドバックはDF関根大輝(柏レイソル)と予想。2試合連続でのフル出場で出色のパフォーマンス。韓国戦は休養となり、ここで万全の姿を見せてもらいたい。左サイドバックはDF大畑歩夢(浦和レッズ)と予想。U-23UAE代表戦では積極的な攻撃参加で決定機を何度も作った。韓国戦は出場していないだけに、コンディションも問題ない。左サイドを活性化させてもらいたい。 センターバックは、安定感抜群のプレーを見せるDF高井幸大(川崎フロンターレ)と韓国戦は休んだDF木村誠二(サガン鳥栖)と予想する。共に対人能力が高く、空中戦も得意。ビルドアップやフィード能力も高く、攻守にわたってカギを握ることになるだろう。まずは無失点に抑えたい。 中盤はアンカーにMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、インサイドハーフにMF松木玖生(FC東京)とMF山本理仁(シント=トロイデン)となるだろう。3人ともに韓国戦では後半途中出場を果たし、チームを一気に活性化させた。初戦以来の3人が先発し、立ち上がりから試合をコントロールしていきたい。 ウイングは右にMF山田楓喜(東京ヴェルディ)が戻ってくるだろう。左足の精度の高いキックはセットプレーで武器になるだけでなく、クロスや仕掛けの部分でも力になる。韓国戦は完全休養だっただけに、ここで再び輝きを見たい。左はFW佐藤恵允(ブレーメン)と予想。ハードな守備、タフな戦い方とチームに推進力をもたらせてくれる存在。決定力の部分では韓国戦では悔しさを味わっただけに、ここでのリベンジを期待したい。 そして悩ましいのが1トップ。ここまで誰1人としてゴールを奪えていない。人選が難しい中でFW細谷真大(柏レイソル)の奮起に期待したいところだ。 今シーズンはクラブを含めても公式戦ノーゴールと苦しんでいる細谷。韓国戦でも決定機を逃すなど、調子が出ていないことは見ての通りだ。ただ、体の強さはピカイチ。自身がゴールを奪うことはもちろん、周りへのチャンスメイクという点では期待もできる。韓国戦で良い仕掛けを見せていた藤尾翔太(FC町田ゼルビア)とも迷うところだが、後半の流れを変える働きとして手に置いておきたいところ。エースとして引っ張ってきた細谷が大事なところで仕事をすることを期待する。 ここで負けてしまえば、パリへの切符は手にできない。絶対に勝たなければいけないU-23カタール代表戦は25日の23時00分キックオフ。試合は、NHKとDAZNで中継される。 <span class="paragraph-title">【動画】苦しんだ戦い、U-23韓国代表戦の舞台裏</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="p-ccbS2jQbA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.25 13:45 Thu
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移籍履歴
移籍日 移籍元 移籍先 種類
2024年2月1日 C大阪 町田 完全移籍
2024年1月31日 町田 C大阪 レンタル移籍終了
2023年3月6日 C大阪 町田 レンタル移籍
2023年1月31日 徳島 C大阪 レンタル移籍終了
2022年2月1日 C大阪 徳島 レンタル移籍
2022年1月31日 水戸 C大阪 レンタル移籍終了
2021年6月12日 C大阪 水戸 レンタル移籍
2020年2月1日 C大阪 完全移籍
今季の成績
明治安田J1リーグ 7 589’ 3 0 0
合計 7 589’ 3 0 0
出場試合
明治安田J1リーグ
第1節 2024年2月24日 vs ガンバ大阪 59′ 0
1 - 1
第2節 2024年3月2日 vs 名古屋グランパス 90′ 1
0 - 1
第3節 2024年3月9日 vs 鹿島アントラーズ 90′ 0
1 - 0
第4節 2024年3月16日 vs 北海道コンサドーレ札幌 90′ 1
1 - 2
第5節 2024年3月30日 vs サガン鳥栖 90′ 0
3 - 1
第6節 2024年4月3日 vs サンフレッチェ広島 80′ 0
1 - 2
第7節 2024年4月7日 vs 川崎フロンターレ 90′ 1
0 - 1
第8節 2024年4月13日 vs ヴィッセル神戸 メンバー外
1 - 2
第9節 2024年4月21日 vs FC東京 メンバー外
1 - 2
第10節 2024年4月27日 vs ジュビロ磐田 メンバー外
2 - 0
代表履歴
デビュー日 引退日 チーム
2021年10月26日 U-23日本代表
今季の成績
AFC U23アジアカップ2024 3 187’ 0 1 0
合計 3 187’ 0 1 0
出場試合
AFC U23アジアカップ2024
第1節 2024年4月16日 vs U-23中国代表 23′ 0
1 - 0
第2節 2024年4月19日 vs U-23UAE代表 74′ 0
0 - 2
第3節 2024年4月22日 vs U-23韓国代表 90′ 0
0 - 1
準々決勝 2024年4月25日 vs U23 カタール代表 75′ 0
2 - 4
準決勝 2024年4月29日 vs U-23イラク代表 17′ 0 76′
2 - 0