躍動ぶりに世界も驚愕! カタールW杯後2カ月、高パフォーマンスの欧州組10選

2023.02.08 19:10 Wed
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カタール・ワールドカップ(W杯)で日本代表の敗退が決定してから2カ月が経過した。“新しい景色”としてベスト8以上の結果を残すことを目標に挑んだ日本代表。結果はベスト16と、またしても壁を越えることができずに終わったが、日本での熱狂ぶり、そして世界からの注目度の上がり方は、過去最高だったと言っても良いものだった。

グループステージで同居した、ドイツ代表、スペイン代表の両W杯王者には勝てないという見方が強かったが、いずれも逆転勝利という結果に。このパフォーマンスは世界中を驚かせ、日本中を熱狂の渦に巻き込んでいった。
その戦いからおよそ2カ月。中断していたヨーロッパのリーグ戦も再開しているが、W杯に出場した選手たちはクラブに戻ってからも輝き放っている。

そこで、W杯終了後からの各選手の活躍ぶりをピックアップ。特に突出した選手たちを紹介する。

◆MF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)
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【カタールW杯後成績】(2/7時点)
プレミアリーグ:6試合4ゴール
FAカップ:2試合1ゴール1アシスト
EFLカップ:1試合出場

W杯後に最もインパクトを残しているのは、紛れもなく三笘だろう。ブライトンのレギュラーとして定着した三笘は、W杯後に公式戦9試合でプレー。5ゴール1アシストを記録している。

数字を残していることはもちろんだが、それだけではない。1月29日に行われたFAカップ4回戦のリバプール戦では、1-1で迎えた後半アディショナルタイムにボックス内でボールを浮かせ、シュートを打たずにもう一度浮かせて蹴り込んだ。テクニック溢れるプレー、そしてリバプール相手の決勝ゴールには世界中から称賛の言葉が送られ、カタールW杯で話題となった“三笘の1ミリ”から継続して世界からも注目を集め続けている。

第2次森保ジャパンでも中心となることは間違いなく、三笘のさらなる輝きは日本の希望とも言える。

◆MF堂安律(フライブルク)
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【カタールW杯後成績】(2/7時点)
ブンデスリーガ:4試合1アシスト

カタールW杯でドイツ、そしてスペインを相手に2ゴールを記録した堂安もクラブで結果を残している。

ウィンターブレイクをはさみ、W杯後は4試合しか行っていないフライブルク。堂安は攻撃を牽引すると、1アシストを記録している。

残している数字こそ少ないが、チームにとっては非常に大きな役割を担っており、上位を争うチームを支えている。

◆MF鎌田大地(フランクフルト)
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【カタールW杯後成績】(2/7時点)
ブンデスリーガ:4試合1アシスト
DFBポカール:1試合1ゴール

カタールW杯では期待されていながらも結果を残せなかった鎌田だが、再開後のブンデスリーガでは再びチームを牽引するプレーを見せている。

チームは4戦無敗。ボランチとして出場を続ける鎌田は、バイエルンとの上位対決で貴重なアシストを記録した。

来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争う中で、今シーズンのCLももうすぐ再開するだけに、注目が集まる。

◆MF遠藤航(シュツットガルト)
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【カタールW杯後成績】(2/7時点)
ブンデスリーガ:4試合1ゴール1アシスト

中盤の守備の要として日本代表を支えた遠藤。所属のシュツットガルトではキャプテンとしてプレー。デュエルキングとして活躍する中、今季は4位に甘んじている状況だ。

ただ、再開後のブンデスリーガでは攻撃面で結果を残すことに。再開初戦のマインツ戦ではアシストを、続くホッフェンハイム戦ではゴールを記録した。

ただ、チームは4試合未勝利。降格をしないためにもさらなる活躍が期待される。

◆DF冨安健洋(アーセナル)
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【カタールW杯後成績】(2/7時点)
プレミアリーグ:5試合1アシスト
FAカップ:2試合出場

W杯前のケガの影響もあった冨安。シーズン再開後初戦を欠場したが、残りの試合は全て出場している。

プレミアリーグでは首位を走り、19年ぶりの優勝を目指すチームにおいて、途中出場がメインに。ただ、ミケル・アルテタ監督からはクローザーとして、チームの勝利の方程式の1つと計算されている。

元々は守備面が評価され、安定感をもたらすプレーが重視されていたが、このところは攻撃面でも積極性を見せるシーンも。今季初アシストもラッキーな形ではあるが記録しており、優勝チームの一員になれるのか、シーズン後半戦では重要度が増す存在となるだろう。


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「ありがとう板倉」「キャプテン最高」日本代表で初キャプテンのDF板倉滉の称賛の嵐、試合前の檄も公開「入りから行くぞ!」

日本代表の「Team Cam」が更新。キリンチャレンジカップ2023のコロンビア代表戦の舞台裏が公開された。 28日、日本は大阪のヨドコウ桜スタジアムでコロンビアと対戦。試合は三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)のゴールで幸先良く先制も、その後に逆転を許して1-2で敗れた。 日本サッカー協会(JFA)は試合に向けた「Team Cam」を更新。キックオフ直前のロッカールームでの様子も公開され、初めてキャプテンを務めたDF板倉滉(ボルシアMG)の姿が話題だ。 新生・日本代表のキャプテンをまだ決めていない森保一監督。ウルグアイ代表戦はMF遠藤航(シュツットガルト)が務め、コロンビア戦は遠藤がベンチスタートとなったために板倉が務めた。 カタール・ワールドカップ(W杯)まではDF吉田麻也(シャルケ)が務めており、同じポジションの選手、隣でプレーする選手のキャプテンシーを見てきた板倉は、コロンビア戦前にチームメイトに檄を送った。 「いくよ。入りから行くぞ!みんな準備できてるよ」 「入りからインテンシティ高く、一対一は絶対負けんな。この活動最後勝って終わりにしよう」 円陣を組みチームを鼓舞した板倉。この姿にファンは「板倉さん最高」、「ありがとう板倉」、「プレッシャーえぐいだろうな」、「キャプテンて本当に大事」、「良いキャプテンだ」、「板倉キャプテン最高」と初キャプテンという大役にコメントが集まった。 <span class="paragraph-title">【動画】初キャプテンを任された板倉滉が試合前に鼓舞</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="ekTFH5yA0yQ";var video_start = 770;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.03.31 11:50 Fri
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新キャプテン候補に名乗りを挙げた板倉滉。最終ラインの統率役に求められることとは?【新しい景色へ導く期待の選手/vol.8】

3月シリーズはウルグアイに1-1にドロー、コロンビアに1-2の逆転負けと、厳しい船出を余儀なくされた新生・日本代表。2026年北中米ワールドカップ(W杯)ベスト8への道は想像以上に険しそうだ。 それでも、森保一監督は「未来を見据えて選手個々のレベルアップ、チーム全体の選手層・戦い方の選択肢を増やすことは絶対的に必要」と3年後を見据えた若手抜擢を今後も推し進めていくという。6月以降はパリ五輪世代のさらなる抜擢やU-20世代の発掘も推し進めていく構えだ。 2024年1〜2月のアジアカップ(カタール)などでは、吉田麻也(シャルケ)ら30代ベテランの呼び戻しもあり得るだろうが、基本的には2022年カタールW杯を経験した東京五輪世代とパリ世代を融合させ、次なる高みを目指していくことになりそうだ。 そういった流れを見越して、キャプテンの人選も慎重に進めている。ご存じの通り、指揮官はウルグアイ戦でまず30歳の遠藤航(シュツットガルト)にマークを託し、続くコロンビア戦では26歳の板倉滉(ボルシアMG)を抜擢している。 ただ、2戦目がベンチスタートだった遠藤とは異なり、板倉は2戦連続フル出場。菅原由勢(AZ)や瀬古歩夢(グラスホッパー)ら若いDF陣がズラリと並んだ最終ラインの統率役も託された。それだけ森保監督も彼を重視しているということなのだ。 もともと東京五輪世代のリーダーは中山雄太(ハダースフィールド)が長く担ったが、カタールW杯を棒に振った彼を今後のキャプテン候補と位置づけるのは厳しい。冨安健洋(アーセナル)もケガがちで先々の不安が拭えないことを踏まえると、板倉というのは適切な人選と言っていい。 「高校の時やアンダー世代の時に巻いたことはありますけど、それとは比較にならないくらい重みがある。絶対チームを勝たせたいという思いがありました。その自覚を持ってまた自チームに帰って成長したい」と本人も語気を強めたが、正式キャプテン就任のありなしに関わらず、第2次森保ジャパンの大黒柱にならなければいけないのは間違いない。 2試合を通して見ると、守備面では瀬古や菅原に声をかけながらラインコントロールをリードし、危ない場面では自ら体を張って阻止しようとしていた。不慣れな面々との連携はやりづらさもあったはずだが、意思疎通を図りながら合わせようと努めていた。 だが、コロンビアに同点弾を奪われた前半33分のシーンは悔やまれた。自らが競ったボールを相手MFアリアス(フルミネンセ)に奪われ、左SBマチャド(ランス)へ。板倉は必死に対応したが間に合わず、マイナスクロスを入れられた。次の瞬間、ドゥラン(アストンビラ)に決められたのだ。 1-1に追いつかれた苦しい局面。板倉にはここでこ周囲を鼓舞するような声出しや盛り上げが期待されたが、そういうアクションは見られなかった。これまで吉田や長友佑都(FC東京)に任せていた分、自分のことで精一杯になったのかもしれないが、やはり物足りなく映った。 今後、名実ともに大黒柱に君臨しようと思うなら、周りに苦言を呈するくらいの厳しさを示せなければいけない。穏やかな性格の板倉にはハードルが高いテーマかもしれないが、DF最年長である以上、やるしかない。 一方の攻撃面は落ち着いて、やはり球出しに長けた選手。落ち着いて見ていられるプレーが多かった。特にコロンビア戦はボランチに鎌田大地(フランクフルト)と守田英正(スポルティングCP)という配球に長けた2人が並んだことから、ビルドアップの部分はかなり改善された印象だった。 「ただ、結局、いいビルドアップをしようが、いいつなぎをしようが、コロンビア相手に勝っていかないといけないというのを思い知らされた試合だった。個人の感覚としては全然悪くなかったけど、相手は修正も早いし、インテンシティが上がった時にどう崩すかという課題もあった。これを積み重ねていくしかない」と板倉は悔しさをにじませたが、トライしていること自体は悪くない。もっと長短のボールを織り交ぜながら、攻撃に緩急をつけていくことができれば、日本の攻撃も活性化するはずだ。 新生・代表は今後、6・9・10月のインターナショナルマッチデー(IMD)のテストマッチを経て、11月から2026年W杯アジア予選に突入。前述の通り、来年にはアジアカップを戦う。その後、2024年パリ五輪を経て、秋からは最終予選に挑むことになるが、その時点ではより多くの若い選手が入ってくる可能性が大だ。 となれば、板倉はより重責を背負うことになるだろう。ドイツでは吉田と徒歩圏に住み、時には自宅に大先輩が来ることもあるという彼には、大先輩が何を考え、どんな行動を取ってきたかを誰よりもよく分かっているはず。それを今後の代表に生かさなければ意味がない。 「チームやディフェンスラインがうまくいっていないときに軸となって支えられる選手でないといけないと今回やってみて感じている。そして個の力ももっと伸ばさないといけない」と強調する板倉には、まずボルシアMGで少しでも順位を引き上げられるように努めてもらいたい。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。</div> 2023.03.30 19:30 Thu
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U17アジアカップの組み合わせ決定! 日本はインド、ベトナム、ウズベキスタンと同居

アジアサッカー連盟(AFC)は30日、6月にタイで開催されるAFC U17アジアカップの組み合わせ抽選を実施した。 U-17日本代表も出場する今大会。上位4チームが、ペルーで行われるU-17ワールドカップに出場することができる。 日本はグループDに入り、インド、ベトナム、ウズベキスタンと同居することとなった。 U-17ワールドカップは11月から12月にかけて開催される。 グループA:タイ、イエメン、マレーシア、ラオス グループB:韓国、イラン、アフガニスタン、カタール グループC:タジキスタン、オーストラリア、サウジアラビア、中国 グループD:日本、インド、ベトナム、ウズベキスタン 2023.03.30 18:18 Thu
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