問題はビジョンの無さ…不人気ニューカッスル、候補のエメリ監督も拒否と専門家

2021.11.03 20:35 Wed
Getty Images
新監督探しが難航しているニューカッスル。候補に挙がっていたビジャレアルウナイ・エメリ監督(50)だが、その可能性は無くなったようだ。イギリス『BBC』が報じた。

サウジアラビアの政府系ファンド『パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)』による買収が決まったニューカッスル。チェルシーやマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマン(PSG)のオーナーをも凌駕する資金力を持つPIFをバックにつけ、将来的なメガクラブ化が期待される。

そんなニューカッスルだが、今季のプレミアリーグでは10試合を消化して4分け6敗の降格圏19位。成績不振を理由にスティーブ・ブルース監督を解任したが、後任がなかなか見つからない。
候補には、フランク・ランパード氏やルシアン・ファブレ氏、パウロ・フォンセカ氏などフリーの監督の他、ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督ら現役監督の名前も挙がっている。

そんな中、候補に挙がっていたのはエメリ監督。かつてはアーセナルを率いたことがあり、プレミアリーグのサッカーも知っている。
しかし、ニューカッスルは早期にエメリ監督の招へいを期待する一方で、ビジャレアルを指揮しているため、その話に乗る気がないとも言われている。

そんな中、スペインのジャーナリスト、ギジェム・バラゲ氏は、エメリ監督がクラブのビジョンに不安を感じており、応じることはないだろうとの見解を示した。

「エメリは試合当日に大きなプレッシャーを感じていたはずだ」

「そしてクラブからの明確なビジョンが欠けていた。彼が欲しいのであれば、公式のオファーなしに、イギリス側から「実質的には全て完了している」と言われている中で、なぜそんなに急いでアプローチするのだろうか」

「検討中の候補者の数とスタイルの違いは、混乱したビジョンの兆候であると思われる。それは、クラブのヒエラルキーとの会話の中で、一部の関係者が懸念していたことだった」

「今シーズン中のこの動きが起こるとは思えない。来年、クラブの構造がより明確になり、ビジョンがより明確になった時は実現するかもしれない」

とにかく、今シーズン中のエメリ監督就任はあり得ないとするバラゲ氏。また、ビジャレアルのフェルナンド・ロイグ会長もエメリ監督に自信を見せ、契約は全うされると退任しないとの見解を示した。

「ウナイは我々と契約を結んでおり、履行されるべきだ。その契約が最後まで全うできることを願っている。その点で彼のプロ意識には疑いの余地はない」

エメリ監督本人もヤング・ボーイズ戦に先駆けた会見でその件を尋ねられると、「私は何も知らないというのが本当のところだ」とコメントしており、具体的な話は何もないと語っていた。大きな資金を手にしても、ビジョンがないクラブを率いることはどの監督も消極的。早めに手を打たないと、2部のビッグクラブになってしまうかもしれない。

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ニューカッスルが8年ぶりのタイン・ウェア・ダービーに完勝! 新年白星発進で公式戦連敗を「4」でストップ【FAカップ】

FAカップ3回戦、サンダーランドvsニューカッスルが6日にスタジアム・オブ・ライトで行われ、0-3で勝利したニューカッスルが4回戦進出を決めた。 サンダーランドの低迷、サウジアラビア資本によって変貌を遂げたニューカッスルと両クラブの立ち位置が大きく変わったなか、8年ぶりに実現したイングランド屈指のダービーマッチとして知られるタイン・ウェア・ダービー。 公式戦4連敗と苦境が続くマグパイズはこのダービーをきっかけにすべく、トリッピアーやギマランイス、ゴードン、イサクらベストメンバーで臨んだ。一方、先日にマイケル・ビール新監督を招へいしたチャンピオンシップ(イングランド2部)に属するブラックキャッツは、ベリンガム兄弟の弟であるジョーブ・ベリンガムやジャック・クラークら若手逸材がスタメン起用となった。 試合は立ち上がりから地力で勝るアウェイチームが押し込む展開に持ち込み、開始2分にはセットプレーからロングスタッフのヘディングシュートでGKパターソンを脅かす。 以降も敵地で70%を超えるボール支配率で押し込み続けるニューカッスルは、セットプレーをサイドを起点とした攻めでチャンスを作り出す。だが、ダービー特有の緊張感もあってか、ロングスタッフがミドルシュートを大きくふかすなど決め切ることができない。また、この試合ではVARが採用されておらず、イサクの際どいボックス内での交錯プレーもPK獲得には至らず。 それでも、優位に試合を進めるマグパイズは35分、ギマランイスのスルーパスに反応したジョエリントンがDFを振り切って左サイドのスペースに抜け出して鋭いグラウンダークロスを供給。これがイサクの手前でクリアを試みたDFバラードのオウンゴールを誘発した。 前半終了間際のアルミロンの決定機はボレーシュートを枠の左に外してしまい追加点を奪えなかったニューカッスル。だが、後半開始早々に相手のミスから2点目を奪取。46分、自陣ボックス付近でGKとパス交換したエクワにプレッシャーをかけたアルミロンが引っかけてボックス中央でフリーのイサクにプレゼントパスを送ると、これをスウェーデン代表FWが難なく左足でゴールネットへ流し込んだ。 不運なオウンゴールにミス絡みの失点で厳しい状況となったホームチームだが、失点に絡んだエクワのシュートで最初の決定機を創出。以降はボールを握られながらも、球際で五分の勝負に持ち込んで押し返す。そのなかでプリチャードが個人技で見せ場を作るが、58分のシュートはクロスバー、74分の右足アウトを使ったテクニカルなシュートはGKドゥブラフカのビッグセーブに阻まれる。 その後、試合終盤にかけてはサンダーランドが押し込む時間帯が続いたが、この時間帯にゴールを奪ったのはニューカッスル。88分、カウンターから左サイドのスペースで縦に運んだゴードンがDFバラードに倒されてPKを獲得。これをキッカーのイサクがきっちり決め切ってトドメの3点目とした。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、8年ぶりのタイン・ウェア・ダービーに完勝のニューカッスルが公式戦連敗を「4」でストップ。新年初勝利を挙げると共に4回戦進出を決めた。 2024.01.06 23:46 Sat

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