闇深きディナモ・ザグレブ…バイエルンに9失点惨敗で監督更迭、国外逃亡中のマミッチ元会長と親しい人物が再登板へ
2024.09.26 17:15 Thu
ディナモ・ザグレブのズドラフコ・マミッチ元会長...ルカ・モドリッチらに対する脅迫などで複数の有罪が確定も、ボスニア・ヘルツェゴビナに国外逃亡中である
ディナモ・ザグレブが、新監督選任を巡って自ら“闇”を掘り起こした格好か。
荻原拓也が所属するディナモ・ザグレブは17日、チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節でバイエルンに2-9と惨敗。
クロアチアにおける絶対王者の醜態、また公式戦3連敗とあってか、すぐさまセルゲイ・ヤキロビッチ監督が解任され、コーチのサンドロ・ペルコビッチ氏が暫定指揮官となった。
クロアチア『Sportske Novosti』によると、上層部は迅速に後任選びへ向かったようで、どうやら大物にも打診していた模様。
ルシアン・ファブレ氏やワルテル・マッツァーリ氏といった老将だけでなく、ファビオ・カンナバーロ氏、またマンチェスター・ユナイテッドのコーチを務めるルート・ファン・ニステルローイ氏にも電話をかけたそうだ。
どうやら、2018〜20年にもディナモ・ザグレブを率いた元ウニオン・ベルリン指揮官、元クロアチア代表MFのネナド・ビエリカ氏(53)を再登板させることで決着する見通しだという。
しかしながら、最終的にこのビエリカ氏を選んだ経緯というのが、実に“闇深い”ディナモ・ザグレブらしいところ。
ご存知の方もいると思うが、同クラブはクロアチアの絶対王者であると同時に、つい数年前まで長年にわたるダーティな経営があり、2003年から2016年まで会長を務めたズドラフコ・マミッチ氏が、諸悪の根源。
マミッチ氏は会長時代、代理人業に従事する息子を利用した「違法条件の選手契約」、元所属選手のルカ・モドリッチやデヤン・ロブレンらに対する「脅迫・横領」、そこから発展した「脱税」などがあり、もはやクロアチアのマフィアと呼んで差し支えのない人物である。
そのほか収賄容疑もかかり、2018年6月に懲役刑を含む複数の有罪判決。しかし、判決前日にパスポートを持つ隣国ボスニア・へルツェゴビナへ国外逃亡し、今日に至るまでボスニアが“自国民”の引き渡しを拒否(※)しているのだ。
(※)判決の1週間後にボスニアで逮捕も、同国最高裁がクロアチアへの移送を認めず
話を戻すと、ディナモ・ザグレブがビエリカ氏を新監督に選んだ理由の1つは「ビエリカ氏がマミッチ元会長と親しいから」とのこと。
マミッチ元会長はボスニア逃亡後もディナモ・ザグレブのアドバイザーを務めた時期があり、今でもクラブと深い関係。当然そこに批判もあるわけだが、今回は事実上の「院政」か。
ビエリカ氏は26日にクラブを訪問、契約を締結する流れとなるようだ。
荻原拓也が所属するディナモ・ザグレブは17日、チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節でバイエルンに2-9と惨敗。
クロアチアにおける絶対王者の醜態、また公式戦3連敗とあってか、すぐさまセルゲイ・ヤキロビッチ監督が解任され、コーチのサンドロ・ペルコビッチ氏が暫定指揮官となった。
ルシアン・ファブレ氏やワルテル・マッツァーリ氏といった老将だけでなく、ファビオ・カンナバーロ氏、またマンチェスター・ユナイテッドのコーチを務めるルート・ファン・ニステルローイ氏にも電話をかけたそうだ。
ただ、返事をもらう前に路線変更。
どうやら、2018〜20年にもディナモ・ザグレブを率いた元ウニオン・ベルリン指揮官、元クロアチア代表MFのネナド・ビエリカ氏(53)を再登板させることで決着する見通しだという。
しかしながら、最終的にこのビエリカ氏を選んだ経緯というのが、実に“闇深い”ディナモ・ザグレブらしいところ。
ご存知の方もいると思うが、同クラブはクロアチアの絶対王者であると同時に、つい数年前まで長年にわたるダーティな経営があり、2003年から2016年まで会長を務めたズドラフコ・マミッチ氏が、諸悪の根源。
マミッチ氏は会長時代、代理人業に従事する息子を利用した「違法条件の選手契約」、元所属選手のルカ・モドリッチやデヤン・ロブレンらに対する「脅迫・横領」、そこから発展した「脱税」などがあり、もはやクロアチアのマフィアと呼んで差し支えのない人物である。
そのほか収賄容疑もかかり、2018年6月に懲役刑を含む複数の有罪判決。しかし、判決前日にパスポートを持つ隣国ボスニア・へルツェゴビナへ国外逃亡し、今日に至るまでボスニアが“自国民”の引き渡しを拒否(※)しているのだ。
(※)判決の1週間後にボスニアで逮捕も、同国最高裁がクロアチアへの移送を認めず
話を戻すと、ディナモ・ザグレブがビエリカ氏を新監督に選んだ理由の1つは「ビエリカ氏がマミッチ元会長と親しいから」とのこと。
マミッチ元会長はボスニア逃亡後もディナモ・ザグレブのアドバイザーを務めた時期があり、今でもクラブと深い関係。当然そこに批判もあるわけだが、今回は事実上の「院政」か。
ビエリカ氏は26日にクラブを訪問、契約を締結する流れとなるようだ。
ネナド・ビエリカ
荻原拓也
セルゲイ・ヤキロビッチ
ルシアン・ファブレ
ワルテル・マッツァーリ
ファビオ・カンナバーロ
ルート・ファン・ニステルローイ
ルカ・モドリッチ
デヤン・ロブレン
ディナモ・ザグレブ
プルヴァHNL
ネナド・ビエリカの関連記事
ディナモ・ザグレブの関連記事
プルヴァHNLの関連記事
記事をさがす
|
ディナモ・ザグレブの人気記事ランキング
1
インテルが期待の若手MFペタル・スチッチと個人合意、今夏の獲得目指しD・ザグレブと交渉中
インテルがディナモ・ザグレブに所属するクロアチア代表MFペタル・スチッチ(21)の獲得を目指しているようだ。 2021年から指揮を執るシモーネ・インザーギ監督の下で、安定したチーム作りを進めているインテル。昨シーズンにスクデットを制したチームは、今シーズンも1試合未消化の状態で首位ナポリと3ポイント差の2位につけており、連覇の可能性を十分に残している。 そんな中で、クラブはすでに夏の補強に向けて動き出している模様。移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ザグレブの期待の若手であるスチッチと個人合意に至ったとのことだ。 クラブ間交渉については、現在も進行中とのこと。仮に交渉が成立したとしても加入は今冬ではなく、クラブ・ワールドカップ(CWC)開幕前の6月になる予定と報じられている。 スチッチは守備的MFながら得点に絡むプレーも見せる将来有望な若手。今季もザグレブの主力として、昨年11月に中足骨骨折で離脱するまでで公式戦17試合3ゴール2アシストの成績を残していた。また、クロアチア代表としてもすでに5キャップを刻んでいる。 2025.01.21 10:30 Tue2
アヤックス、ディナモ・ザグレブからクロアチア代表DFシュタロを完全移籍で獲得
アヤックスは20日、ディナモ・ザグレブからクロアチア代表DFヨシプ・シュタロ(23)を完全移籍で獲得した。契約期間は2028年6月30日までとなる。 アヤックスの発表によれば、移籍金は2050万ユーロ(約32億5000万円)となり、最大300万ユーロ(約5億円)の出来高ボーナスが発生するという。 ディナモ・ザグレブ下部組織出身のシュタロは2020年7月にトップチームデビューを飾ると、2021年1月にはイストラ1961へのレンタル移籍を経験。188cmの体躯を生かした対人守備やボール奪取能力の高さを武器に昨季は公式戦36試合に出場。今季もここまで公式戦7試合に出場していた。 また、各年代のクロアチア代表に選出されてきたシュタロは、昨年6月に行われたUEFAネーションズリーグ2022-23でフル代表デビュー。これまで8試合の出場にとどまっているが、カタール・ワールドカップの3位決定戦やUEFAネーションズリーグ・ファイナルズ決勝などでフル出場を果たしている。 2023.08.21 07:31 Mon3
ブルガリア代表のペレフ監督が契約解除…ディナモ・ザグレブ監督就任へ
▽ブルガリサッカー連盟(BFU)は27日、ブルガリア代表のイパイロ・ペレフ監督(41)との契約解除を発表した。 ▽ペレフ監督は、違約金を支払うことで同国代表監督の座を退くこととなった。なお、ディナモ・ザグレブの新指揮官に就任することになる。 ▽2010年にルドゴレツの監督に就任したペレフ監督は、就任1年目にチームを1部昇格に導くと、2年目にはリーグ戦、カップ戦の2冠を達成していた。その後はリマソールの監督を務め、2015年12月からブルガリア代表監督に就任していた。 2016.09.28 12:57 Wed4
昇格ヴェローナ、コソボ代表DFラフマニを獲得
セリエAに昇格したヴェローナは27日、ディナモ・ザグレブのコソボ代表DFアミル・ラフマニ(25)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2023年6月30日までの4年間となっている。 192cmのセンターバックであるラフマニは、2016年夏にスプリトからディナモ・ザグレブに移籍。ディナモ・ザグレブでは公式戦57試合の出場で4ゴール3アシストを記録。今季はクロアチア・リーグで15試合に出場し3ゴール1アシストをマーク、ヨーロッパリーグでは7試合に出場していた。 アルバニア代表で2試合に出場した経歴も持つラフマニは、2016年9月からコソボ代表としてプレー。これまで19試合に出場し、3ゴールを記録している。 2019.06.28 00:41 Fri5