ポステコグルー監督、数的不利撥ね返す勝利も「良いスタートではなかった」と反省の弁…負傷交代ソン・フンミンへの言及避ける

2024.09.27 09:40 Fri
退場ドラグシン見送るポステコグルー監督
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退場ドラグシン見送るポステコグルー監督
トッテナムアンジェ・ポステコグルー監督が、数的不利を撥ね返して勝利したカラバフ戦を振り返った。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。
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コヴェントリー・シティ、ブレントフォード相手の公式戦連勝で復調気配を示すトッテナムは26日、トッテナム・ホットスパースタジアムで行われたヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第1節でアゼルバイジャン王者のカラバフと対戦した。直近のリーグ戦から先発6人を入れ替えて臨んだ一戦は現地交通網の深刻な乱れの影響で35分遅れでのキックオフに。さらに、開始7分にはDFラドゥ・ドラグシンが自身のミス絡みでの決定機阻止で一発退場となるアクシデントが発生した。
それでも、ここからタフさを見せたチームは12分にFWブレナン・ジョンソンのゴールで先制に成功すると、後半立ち上がりにMFパプ・マタル・サールが追加点。相手のPK失敗によって2点差を維持した後半半ばにはFWドミニク・ソランケがトドメの3点目を奪い、80分以上数的不利を背負いながらも3-0の快勝。公式戦3連勝を達成した。

同試合後、ポステコグルー監督は10人で勝ち切ったチームの勝負強さや献身を称えながらも、ドラグシンの退場に繋がった試合へのアプローチの拙さを含めて反省の言葉を並べた。
「我々にとって良いスタートではなかった。パスに関しては消極的だった。試合開始の遅れなどは、言い訳にならない。我々は自ら足を撃ち抜いてしまい、残念ながらラドゥと(退場の煽りで早期交代となった)ベリヴァルがその代償を払うことになった」

「チームとして、我々は望んでいたような、必要な形で試合を始められず、自分たちにとって難しい試合になってしまった。もちろん、そこからの対応は素晴らしかったが、我々がそのような状況に陥らざるを得なかったのは残念だ」

退場直後の先制点によって先日のマンチェスター・シティ戦でのアーセナルのように自陣深くにこもってリードを守り抜く選択肢がありながらも、この試合のトッテナムは“アンジェ・ボール”を貫いて大きなリスクを背負う攻撃的なスタイルで勝利を手にした。

9人でチェルシー相手に勇敢に戦い抜いた昨シーズンの戦いを彷彿とさせる試合内容を受け、改めてカラバフ戦での戦い方について問われたオーストラリア人指揮官はその狙いをこう語った。

「もちろん我々はどんな課題にも一定の方法で取り組むチームになりたい。10人になると、攻撃的になれなかったり、ボールをキープできなかったり、スムーズにプレーできなかったりすることもある。しかし、大部分は意図があった。最初のゴールは、我々がプレッシャーをかけた結果だ。10人でプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪えた。それが我々の狙いだったし、結果的にゴールを決めることができた。プレーヤーは大部分でその意図を示したと思う。それこそ我々が目指すチームであり、どんな課題に直面しても、そのように取り組むことだ」

そのタフな一戦においてチームを救うゴールを挙げたジョンソン、ソランケの2選手にも言及。

ノースロンドン・ダービー後にSNS上で誹謗中傷に晒された中、3試合連続ゴールと傑出したリバウンドメンタリティを示したウェールズ代表FWに対しては「改めて我々にとって重要だと思っている」とその働きぶりを称賛。

「今日は早い段階で10人になったことで攻撃の出口が必要になり、彼とドム(ソランケ)とソニー(ソン・フンミン)がそれを提供してくれたと思う。もちろん、ゴールが必要だったし、10人しかいなかったにもかかわらず、プレッシャーをかけ、ミスを誘った。我々にとって良い先制点だった。ブレナンはポジションを取るのが上手く、ドムとブレナンは互いに連携するという点で良い関係を築いており、彼はゴールをうまく決めた。彼は3試合で3ゴールを決めた。それがずっと続くことを願っているよ」

一方、ボーンマスからの目玉補強で、直近は2試合連続ゴールと存在感を高めるソランケに間しては「調子が上がってきている」と本領発揮に近づいていると感じている。

「彼はプレシーズンを一緒にプレーせず、その後に1試合だけプレーし、他のプレーヤーが試合体力をつけている間に2週間欠場したが、調子が上がってきている。今夜はおそらく私が望んでいたよりも長くプレーした。彼について言えることは、とにかく頑張り続けるということだ。彼が1点決めることができたのは素晴らしいことだが、全般的なパフォーマンスは本当に強力だった。10人になったときは、ストライカーがプレーを止めて懸命に走る必要があるが、彼はそれをやっていたと思う」

これで公式戦3連勝と、今週末に控えるマンチェスター・ユナイテッド戦へ弾みを付けられた一方、この試合では3点目を奪った直後にFWソン・フンミンがピッチ上で治療を受け、FWティモ・ヴェルナーと交代するアクシデントが発生。ビッグ6同士の直接対決へ不安要素となった。

そのエースの状態について指揮官は「彼とはまだ話していない。少し疲れていると言っていたが、彼やメディカルチームとはまだ話していない」と、明言を避けた。

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プレミアリーグ第5節、トッテナムvsブレントフォードが21日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが3-1で逆転勝利した。 ニューカッスル、アーセナル相手の連敗で厳しい序盤戦を過ごすトッテナムは、前節のマンチェスター・シティ戦で善戦した曲者ブレントフォード相手に3試合ぶりのリーグ白星を目指した。 直近のEFLカップでは格下コヴェントリー・シティ相手に大苦戦も後半終盤のスペンス、ブレナン・ジョンソンの連続ゴールで何とか2-1の逆転突破を決めたポステコグルーのチーム。この試合ではそのノースロンドン・ダービーでプレーしたメンバーがスタメンに復帰した。 試合はシティ戦同様にアウェイのブレントフォードが電光石火の先制点を奪う。開始24秒で左サイドで仕掛けたルイス=ポッターが右足インスウィングの正確なクロスを上げると、ゴール前でうまくDFファン・デ・フェンから離れたエンベウモが圧巻の左足ボレーシュートをゴール左上隅に突き刺した。 ホームでキックオフ直後にビハインドを背負う最悪の入りとなったトッテナムはすぐさま反撃を開始。普段通りサイドを起点に良い形の仕掛けを見せると、8分にはDFピノックの軽率な中央へのパスを狙っていたマディソンがインターセプト。ボックス内に持ち込んで右足シュート。これはGKフレッケンの好守に阻まれるが、こぼれにいち早く反応したソランケが冷静にタップイン。待望の加入後初ゴールとした。 早い時間帯の同点ゴールによってスタジアムを含め完全に勢いづくホームチーム。安定したボール保持からの狙いを持った崩しに加え、前線からの連動したプレスで再三相手のボールを奪ってはカウンターからもチャンスを作っていく。そして、ソン・フンミン、ジョンソンとボックス内で強烈なシュートを放っていくが、畳みかける逆転ゴールとはならず。 以降はソン・フンミンがボックス内でのGKと一対一のチャンスを逃すなど決め切れない嫌な流れが続いたが、28分に見事なカウンターアタックからゴールをこじ開ける。中盤でのパスカットからドリブルでボックス付近に運んだソン・フンミンが右サイドのジョンソンに展開。そのままボックス内に持ち込んだウェールズ代表FWが右足の対角シュートをゴール左下隅に突き刺し、公式戦2試合連続ゴールを挙げた。 前半の内に試合を引っくり返したホームチームは完全に試合の主導権を掌握。両サイドで面白いようにポケットを攻略し再三の決定機を作り出すが、最後のところで粘るブレントフォードを仕留め切れない。すると、前半終了間際にはGKヴィカーリオのビルドアップのミスからダムスゴーアに決定機を許すなどあわやというピンチも招いてしまい、圧倒した内容とは裏腹に少し嫌な雰囲気で前半を終えた。 互いに選手交代なしで臨んだ後半も試合展開に大きな変化はなし。立ち上がりの50分にはボックス内で一瞬フリーとなったクルゼフスキに決定機も、ここは相手GKの好守に遭う。 立ち上がり以降はブレントフォードも徐々に相手陣内でのプレータイムを増やしていき、試合はよりオープンな展開に。60分過ぎにはブレントフォードのエンベウモ、トッテナムのジョンソンに決定機が訪れるが、いずれも決め切れない。 この直後にはトッテナムがビスマ、ブレントフォードがシャーデとフレッシュな選手をピッチに送り出すと、68分にはアウェイチームに決定機。セットプレー流れから右クロスをゴール前のシャーデが頭で合わすが、枠の左隅に向かったシュートはGKヴィカーリオのビッグセーブに阻まれた。 追加点を奪えない上、後半半ばを過ぎてなかなかゲームをコントロールできない難しい時間帯が続くトッテナム。セットプレー守備の問題や勝負弱さを鑑みると、追いつかれる展開もよぎるが、この試合では土壇場で勝負強さを発揮した。 85分、自陣ボックス付近でのビスマの見事なスライディングタックルからボールを奪ってロングカウンターを発動。ロメロの背後を狙ったスルーパスに抜け出したソン・フンミンが冷静にGKとDFを引き寄せて左を並走するマディソンへラストパスを送り届けると、背番号10が難なくワンタッチで流し込んだ。 この3点目で勝利を確信したポステコグルー監督は直後に3枚替えを敢行し、ベリヴァル、グレイに加えてムーアの10代トリオをピッチに送り込み、若手に経験を積ませながらこのまま3-1でのクローズに成功した。 そして、曲者ブレントフォードに苦しみながらも最後は突き放して勝ち切ったトッテナムがリーグ連敗をストップする3試合ぶりの白星を挙げた。 トッテナム 3-1 ブレントフォード 【トッテナム】 ドミニク・ソランケ(前8) ブレナン・ジョンソン(前28) ジェームズ・マディソン(後40) 【ブレントフォード】 ブライアン・エンベウモ(前1) <span class="paragraph-title">【動画】ストライカーらしい形でソランケが待望の初ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">出鼻をくじかれたトッテナム<br>ソランキの加入後初ゴールですぐに同点<br><br>プレミアリーグ 第5節 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%8A%E3%83%A0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#トッテナム</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ブレントフォード</a><br><br><a href="https://t.co/IQcfgHP0GD">https://t.co/IQcfgHP0GD</a> <a href="https://t.co/jJOzkMFlyl">pic.twitter.com/jJOzkMFlyl</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1837501761554170197?ref_src=twsrc%5Etfw">September 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.22 01:15 Sun
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24秒での失点は「何も起こらなかったかのよう」、逆転勝利にトッテナム指揮官「完全に勝利に値した」

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が勝利を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 プレミアリーグ2連敗中のなか、21日には第5節のブレントフォード戦に臨んだトッテナム。3試合ぶりの白星を目指してホームゲームに臨んだ。 開始24秒で失点する痛恨の立ち上がりも、イングランド代表MFジェームズ・マディソンのシュートのこぼれ球を元イングランド代表FWドミニク・ソランケが押し込んですぐさま同点。28分にはウェールズ代表FWブレナン・ジョンソンのゴールで逆転する。 1点のリードを守って終盤へ向かうと、85分にはカウンターからマディソンが追加点。3-1の逆転勝利を収めた。 ポステコグルー監督は試合開始直後の失点から立ち直った点に言及。選手たちのパフォーマンスを称えている。 「もちろん理想的なスタートではなかったが、正直なところ、何も起こらなかったかのようだった。選手たちはただ全力でプレーした。それが今日やりたかったことだ」 「ブレントフォードはボールを持っていても持っていなくてもかなりアグレッシブにくるとわかっていた。我々はそういった試合展開が好きだ。ボールを持っていても持っていなくても、自分たちのエネルギーやインテンシティをしっかりと発揮できれば、大きな問題を引き起こすことができると考え、実際にそうした。試合中ずっと戦い続け、完全に勝利に値した」 また、先制点の起点となり、勝負を決める3点目を奪ったマディソンについてもコメント。「彼は良かったと思う」と述べた一方、「チーム全体が良かった」「全員が素晴らしいパフォーマンスに貢献した」とチームとしての頑張りを誇っている。 <span class="paragraph-title">【動画】ソランケの移籍後初ゴールなどで逆転! トッテナムvsブレントフォード ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="1nFyiP_2zd4";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.22 14:20 Sun
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【プレミアリーグ第5節プレビュー】シーズン序盤の頂上決戦! 初勝利目指す鎌田がユナイテッドと激突

先週末に行われた第4節ではマンチェスター・シティが唯一の開幕4連勝を飾った一方、ホームで格下相手に敗れたリバプールの連勝がストップ。後続ではノースロンドン・ダービーを制したアーセナル、連勝のニューカッスルが勝ち点2差で絶対的王者を2ポイント差で追走している。 チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズが開幕し、来週にはヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズも開幕を迎えるなかで開催される第5節。 今節は2シーズン連続で熾烈なタイトルレースを繰り広げるマンチェスター・シティとアーセナルの頂上決戦が最注目カードだ。 絶好調のエースFWハーランドの2ゴールの活躍によってブレントフォードに2-1の逆転勝ちを収めて開幕4連勝を達成したシティ。ただ、ミッドウィーク開催のCLではインテルとのホームゲームで試合をコントロールしながらも相手の堅守に手を焼いてゴールレスドロー。今季初の無得点と共に白星スタートを逃した。また、同試合ではMFデ・ブライネが軽傷を負い、試合に絡める可能性は残されているが、今回の大一番に向けて不安材料となっている。 対するアーセナルは前節、MFライスのサスペンションにMFウーデゴール、DFジンチェンコ、MFメリーノ、DFカラフィオーリら複数のメンバーを欠く中でトッテナムとのダービーに臨むも、DFガブリエウがセットプレーで挙げた虎の子の1点を見事な堅守で守り抜いて1-0の勝利。重要なアウェイ3連戦の初戦を勝負強く勝ち切った。しかし、ウーデゴールの長期離脱が明かされたなかで臨んだCLアタランタ戦では守護神ラヤのPKストップを含む圧巻の連続セーブで最低限のゴールレスドローに持ち込んだものの、相手の強度の高いマンツーマン守備に苦戦。攻撃面の停滞と共に激しい消耗を強いられ、中2日での大一番を迎えることになった。 そのライバル2チームの取りこぼしを期待しつつ、バウンスバックの白星奪還を図るリバプールは、前節チェルシーを苦しめた曲者ボーンマスとのホームゲームに臨む。前節はインターナショナルマッチウィーク明け初戦特有の難しさに加え、完璧なゲームプランを遂行したノッティンガム・フォレストにロングカウンター一発で屈し、要塞アンフィールドで今季初黒星を喫した新生レッズ。それでも、直近のCLではミラン相手に立ち上がりに先制点を奪われる難しい展開を強いられたが、以降は攻守両面で相手を圧倒。DFコナテとDFファン・ダイクのセンターバックコンビの2ゴールで試合を引っくり返し、敵地で3-1の逆転勝利。しっかりとリバウンドメンタリティを示した。ターンオーバーを嫌うスロット監督の志向もあり、プレー強度が高いチェリーズ相手にコンディション面が唯一の懸念材料とはなるが、ミラン戦のようなパフォーマンスができれば、フォレスト戦と同じ轍を踏む可能性は低い。なお、MF遠藤航は引き続きベンチスタートが濃厚だ。 ウォルバーハンプトン相手に2-1の逆転勝利を収め、3勝1分けの好スタートを切ったニューカッスルはフルアムと対戦。UEFAコンペティション出場を逃したものの、昨季と同水準の選手層を誇るチームは中盤、前線を中心にタイプが異なる多士済々のタレントを揃えており、簡単には崩れない安定感を見せており、この試合で3連勝の可能性は高いか。 MF鎌田大地を擁するクリスタル・パレスは待望の今季初勝利を目指してマンチェスター・ユナイテッドをホームで迎え撃つ。昨季終盤の快進撃によって躍進が期待された今季だが、ここまでは2分け2敗と苦戦。レスター・シティとの前節は昇格組相手に土壇場で2点差を追いついてドローに持ち込むのが精いっぱいだった。そのなかで途中出場で流れを変えた鎌田は直近のEFLカップのQPR戦でMFエゼの決勝点をアシストするなど良い状態を維持しており、リーグ初勝利を懸けた強豪との一戦ではスタートからの起用を期待したい。また、火力不足の攻撃では前節2ゴールのFWマテタと共にQPR戦で加入後初ゴールを挙げたFWエンケティアの活躍に注目だ。 対するユナイテッドは前々節のリバプール戦の大敗でテン・ハグ監督の去就が騒がしくなったが、前節のサウサンプトン戦では守護神オナナのPKストップで流れを引き寄せると、DFデ・リフトの初ゴールにFWラッシュフォードの久々のゴールなどで3-0の快勝。続くEFLカップではバーンズリー相手にラッシュフォード、FWガルナチョ、MFエリクセンの2ゴール共演で7-0の圧勝。きっちりバウンスバックを果たした。FWホイルンド、MFマウントも戦列復帰となるパレス戦では今季初のリーグ連勝を狙う。 前節、ボーンマスにしぶとく1-0と勝ち切ったチェルシーはウェストハムとのロンドン・ダービーで今季初の連勝を狙う。チェリーズ戦はボールこそ握ったものの守勢を強いられた中、守護神ロベルト・サンチェスのPKストップを含む再三好守に、途中出場のFWエンクンクの土壇場ゴールで勝ち切ったマレスカのチーム。引き続き右サイドバックを中心に離脱者も出ている中、開幕スロースタートもタレントが揃う難敵ハマーズ相手にしっかりとしたパフォーマンスを見せられるか。 MF三笘薫を擁するブライトンはリバプール撃破で勢いに乗るノッティンガム・フォレスト相手にリーグ3戦ぶりの白星を狙う。前節は昇格組イプスウィッチ・タウン相手に主導権を握りながらも、三笘らが決定機を逃すなどアタッキングサードの精度を欠いて痛恨のゴールレスドロー。アーセナル戦に続く2試合連続ドローとなった。直近のEFLカップではウォルバーハンプトン相手に三笘ら主力を温存し、DFカディオグルの加入後初ゴールなどで3-2と競り勝ったが、内容面では課題を残している。ソリッドな守備が印象的なフォレスト攻略に向けては三笘らアタッカー陣の奮起が求められるところだ。 ニューカッスル、アーセナル相手の連敗で厳しい序盤戦を過ごすトッテナムはシティ相手に善戦した曲者ブレントフォード相手に3試合ぶりのリーグ白星を目指す。開幕からの4試合では常にボールの主導権を握り、チャンスの数でも相手を上回るものの、型にこだわりすぎる崩しの問題や決定力の悪さ、耐えるべきところで耐え切れない勝負弱さによって勝ち点を取りこぼす試合が続く。直近のEFLカップでは大幅なターンオーバーを敢行した末、2部のコヴェントリー・シティ相手に大苦戦。後半終盤のDFスペンス、FWブレナン・ジョンソンの連続ゴールで何とか2-1の逆転突破を決める体たらくだった。ポステコグルー監督は低調な内容の中での勝利への執念を評価したが、その泥臭い勝利をきっかけに浮上のきっかけを掴めるか。 DF菅原由勢を擁するサウサンプトンは開幕4戦全敗と泥沼の状況が続く中、イプスウィッチとの昇格組対決で初勝利を目指す。4バックへのシステム変更によって、より持ち味を活かしやすい状況となった日本代表DFはPK戦の末に勝ち上がったEFLカップのエバートン戦では完全休養を与えられており、スタメン復帰となるこの一戦でチームを勝利に導く活躍を期待したい。 その他では今季もトップ4争いにがっちりと絡みそうな好調アストン・ビラと初勝利を目指すウォルバーハンプトンの一戦。セインツと同様に開幕全敗のエバートンとプレミア復帰後初勝利狙うレスターの直接対決が行われる。 《プレミアリーグ第5節》 ▽9/21(土) 《20:30》 ウェストハム vs チェルシー 《23:00》 アストン・ビラ vs ウォルバーハンプトン フルアム vs ニューカッスル レスター・シティ vs エバートン リバプール vs ボーンマス サウサンプトン vs イプスウィッチ トッテナム vs ブレントフォード 《25:30》 クリスタル・パレス vs マンチェスター・ユナイテッド ▽9/22(日) 《22:00》 ブライトン vs ノッティンガム・フォレスト 《24:30》 マンチェスター・シティ vs アーセナル 2024.09.21 12:00 Sat
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「深呼吸をしてヨガをやれ」批判ばかりのファンにポステコグルー監督が反論「急いで判断する人が多い」

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が、批判を続けるファンに対してユーモアのあるアドバイスをした。イギリス『テレグラフ』が伝えた。 ポステコグルー監督が率いて2年目を迎えるトッテナム。開幕4試合を終えて1勝1分け2敗、ニューカッスル、アーセナルに連敗を喫するなど、苦しいスタートとなっている。 ミッドウィークのカラバオカップ(EFLカップ)3回戦のコヴェントリー・シティ戦では1-2でなんとか勝利したが、ファンの怒りはなかなか静まらない。 今夏6500万ポンド(約124億5000万円)を払って獲得したドミニク・ソランケは、3試合連続ノーゴールと結果が出ておらず、早くも疑問視されることに。選手たちへの批判は増える一方だが、ポステコグルー監督がこの状況に反論した。 「みんなはすぐに判断したがる」 「これは小さなサンプルでしかない。もし彼が15試合もゴールを決めなかったり、15試合も貢献しなかったりしたら、ただただ深呼吸をし、少しヨガをやったら良いと思う」 「世の中について少し考えてから評価してほしい。常に急いで判断する必要はない」 なんでも目についたことを批判するのではなく、一呼吸置いて落ち着くべきだと語るポステコグルー監督だが、自身はヨガが苦手なようだ。「残念だが私にはそれに耐える忍耐力がない。ただ、ヨガは悪いことではないね」とコメントした。 とはいえ、批判が増えているのは世の流れでもある。「真に理にかなった意見に基づいた分析よりも、批判の方が遥かに多い」と自分たちへ向けられる言葉について語ったポステコグルー監督。世の中的に、我慢強さが失われていると語った。 「監督の在任期間や何事に対しても忍耐力は、色々な形で急いで判断を下し、決断を下そうとする人々のプラットフォームが拡大するにつれて、飛躍的に短くなっている」 言われのない批判、目に見えるものだけで簡単に判断される批判が多い世の中。結果を出して黙らせる以外は解決策はなさそうだが、単なる批判はより悪影響を与えるだけであることも認識すべきことだろう。 2024.09.21 13:40 Sat
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スパーズvsシティに、三笘vs遠藤! EFLカップ4回戦の対戦カード決定

カラバオカップ(EFLカップ)4回戦の組み合わせ抽選が25日に行われた。 プレミアリーグのUEFAコンペティション出場チームも参戦した3回戦ではフルアムがチャンピオンシップ(2部)のプレストンに敗れたものの、プレミアリーグのクラブが順当に勝ち抜けを決めた。なお、大雨による洪水の影響でスタジアムの一部が陥没し延期となったウィンブルドンvsニューカッスルは10月1日に開催予定だ。 今回の4回戦ではトッテナムvsマンチェスター・シティの対ビッグ6対決が実現。さらに、MF三笘薫を擁するブライトンとMF遠藤航を擁するディフェンディングチャンピオンのリバプールによる対戦も決定した。 また、DF菅原由勢の所属するサウサンプトンと、MF瀬古樹の所属するストーク・シティの日本人対決も実現した。 その他ではマンチェスター・ユナイテッドがレスター・シティと、DF冨安健洋を擁するアーセナルはプレストン、MF鎌田大地のクリスタル・パレスはアストン・ビラ。チェルシーはウィンブルドンvsニューカッスルの勝者との対戦が決定した。 なお、4回戦は10月最終週のミッドウィークに開催予定だ。 ◆EFLカップ4回戦 対戦カード ブレントフォード vs シェフィールド・ウェンズデイ(2) サウサンプトン vs ストーク・シティ(2) トッテナム vs マンチェスター・シティ ウィンブルドン(4)orニューカッスル vs チェルシー マンチェスター・ユナイテッド vs レスター・シティ ブライトン vs リバプール プレストン(2) vs アーセナル アストン・ビラ vs クリスタル・パレス ※()内は所属カテゴリー 2024.09.26 06:53 Thu

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