来シーズンこそは俺たちが…JFL入会へリスタートする地域リーグクラブの主なin/out | vol.02【Road to JFL】
2024.12.13 06:00 Fri
2024シーズンの地域リーグからは、関西1部初優勝で地域CL初出場、そして地域CL初優勝という飛鳥FC(奈良県)が“卒業”し、JFLへ。
来シーズンこそは俺たちが…という意気込みでリスタートしたであろうクラブと、その「加入in/out退団」をいくつかピックアップする。【第2回/全3回】(各クラブの発表は12日時点)
◆東京23FC(関東1部/東京)
昨季は栃木シティのJFL入会によって関東2部降格を免れ、今季は2位に這い上がったという東京23FC。ただ、無敗優勝したVONDS市原との勝ち点差は小さくなく、地域CL出場へ全社に望みを託すも、2回戦で敗れ去った。
クラブは7日、2021シーズンから指揮を執る小松祐己監督と契約更新。12日には、今季関東1部でチーム2位の18試合10得点、FW村上宗太郎(27)との契約更新も発表された。
◆福井ユナイテッドFC(北信越1部/福井)
地域CL最終日に悲劇を味わった福井U。勝てば自力でJFL入会を掴み取れる状況だったが、V市原に3-6と大量6失点を喫し、“3点差で敗れた”ことによって入替戦にも進めなかった。
選手陣の中からは、9月にDF尾崎瑛一郎(40)の引退が発表され、オフはまず、主力のFW野中魁(26)、DF市川侑麻(26)が退団発表。これまでのところ、加入or契約更新はないが、藤吉信次監督の2025シーズン続投が発表されている。
失意に終わるも、クラブとして前進は確認できた1年。北信越1部の全勝優勝、地域CL決勝ラウンド進出…秋口から集客力も増したと聞く。福井Uの敗退後、高知が県民一体となって“Jなし県”脱却…チーム福井の挑戦も続いていく。
◆ジェイリースFC(九州/大分)
実業団として久々の地域CL決勝ラウンド進出クラブとなったジェイリース。初出場の地域CLは接戦を制して1次ラウンド突破も、決勝Rでは3試合未勝利の最下位に沈んでいる。
ともあれ、22年に全社初出場、23年に全社ベスト8、今年は全社3位&地域CL初出場と一歩一歩階段を上がり、2025年の1st目標は九州リーグ初優勝、地域CLへのストレートインか。
今オフはMF小手川宏基(35)が現役引退を発表し、今季公式戦10得点のFWサミュエル(32)など主力複数が退団。一方で10日、J3讃岐からFW鳥飼椋平(24)、今季“3度”対戦したFC徳島からDF高畠淳也(27)の獲得を発表している。
今後の編成も楽しみなジェイリースだ。
来シーズンこそは俺たちが…という意気込みでリスタートしたであろうクラブと、その「加入in/out退団」をいくつかピックアップする。【第2回/全3回】(各クラブの発表は12日時点)
◆東京23FC(関東1部/東京)
クラブは7日、2021シーズンから指揮を執る小松祐己監督と契約更新。12日には、今季関東1部でチーム2位の18試合10得点、FW村上宗太郎(27)との契約更新も発表された。
また、攻撃を司どる背番号「10」、MF服部剛大(26)も東京23FCとともに2025シーズンへ。服部は契約更新に伴い、「昨季以上の覚悟を自分の中で決めました。必ずJFLへ行きましょう」とクラブ公式サイトで綴っている。
◆福井ユナイテッドFC(北信越1部/福井)
地域CL最終日に悲劇を味わった福井U。勝てば自力でJFL入会を掴み取れる状況だったが、V市原に3-6と大量6失点を喫し、“3点差で敗れた”ことによって入替戦にも進めなかった。
選手陣の中からは、9月にDF尾崎瑛一郎(40)の引退が発表され、オフはまず、主力のFW野中魁(26)、DF市川侑麻(26)が退団発表。これまでのところ、加入or契約更新はないが、藤吉信次監督の2025シーズン続投が発表されている。
失意に終わるも、クラブとして前進は確認できた1年。北信越1部の全勝優勝、地域CL決勝ラウンド進出…秋口から集客力も増したと聞く。福井Uの敗退後、高知が県民一体となって“Jなし県”脱却…チーム福井の挑戦も続いていく。
◆ジェイリースFC(九州/大分)
実業団として久々の地域CL決勝ラウンド進出クラブとなったジェイリース。初出場の地域CLは接戦を制して1次ラウンド突破も、決勝Rでは3試合未勝利の最下位に沈んでいる。
ともあれ、22年に全社初出場、23年に全社ベスト8、今年は全社3位&地域CL初出場と一歩一歩階段を上がり、2025年の1st目標は九州リーグ初優勝、地域CLへのストレートインか。
今オフはMF小手川宏基(35)が現役引退を発表し、今季公式戦10得点のFWサミュエル(32)など主力複数が退団。一方で10日、J3讃岐からFW鳥飼椋平(24)、今季“3度”対戦したFC徳島からDF高畠淳也(27)の獲得を発表している。
今後の編成も楽しみなジェイリースだ。
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「全社」開幕! 今大会経由で“地域CL”目指すFC刈谷、東京23FC、女川ら2回戦へ 和歌山は1回戦で散る【Road to JFL】
19日、第60回全国社会人サッカー選手権大会(全社)が滋賀県内の各会場で開幕。 1回戦16試合が行われ、20日の2回戦へ進む16チームが決定。JFL参入を掲げ、今大会経由での全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)進出を目指すチームは、明暗が分かれた。 ◆全社の重要ポイント 各地域リーグで優勝を逃しつつも、JFL参入の意思があるチームは、今大会で「ベスト4以上かつ成績上位3チーム」に入れば、最大3つの“全社枠”として地域CL出場権が付与される。 ◆刈谷 4-0 Route11 東海1部2位の「全社前回王者」FC刈谷は、大阪府リーグのクラブを順当に撃破。10分に新井直登の右足ダイレクト弾で口火を切り、その後は何度か決定機逸も、29分に大友千裕が追加点…最終スコアは4-0とし、3年連続の地域CL出場、通算3度目のJFL参入へ望みを繋いだ。 ◆東京23 4-1 十勝 関東1部2位の東京23FCは、北海道王者の北海道十勝スカイアースを4発粉砕。前半先制されるも、直後に相手GKのスローイングミスを拾い、最後は服部剛大が同点ミドル。ほどなくして今度は相手のパスミスから福本優芽が逆転弾。後半も2点を追加し、“百年構想クラブ枠”にも可能性を残すなか、まずは1回戦突破だ。 ◆V市原 3-3(PK:3-4) JSC 関東1部王者のVONDS市原は地域CL出場権を確保済みというなか、天皇杯でJ1名古屋を撃破したJAPANサッカーカレッジに敗戦。まず、取って取られての80分間(40分×2)で堅守軍団にとって今季初の「3失点」を喫し、最後はPK戦で敗れ去った。この現実を、どう受け止める。 ◆多度津 3-2 三菱長崎 四国リーグでクラブ史上初の2位とし、“絶対王者”FC徳島をあと一歩のところまで追い詰めた多度津FC。長崎県1部の三菱重工長崎SCと対戦し、三原圭太の2得点で2度追いつき、試合も終盤へ。76分、宮本一貴のゴールでとうとう逆転に成功し、2回戦へ駒を進めた。 ◆福山 0-1 SHIBUYA 一方、東京都1部のSHIBIUYA CITY FCはJFL参入こそ不可だが、全国の舞台で中国リーグ王者・福山シティFCを撃破。前半終盤にCKからオウンゴールで先制し、そのままシャットアウトした。福山は全社1回戦を0-1で落としての敗退が3年連続に。何はともあれ、地域CLへ。 ◆FC徳島 2-0 延岡 2022年の全社で地域CL切符を掴んだ経験があるFC延岡AGATAだが、九州リーグ3位で迎えた今大会は、四国リーグ王者のFC徳島に0-2と敗れて1回戦敗退。今季の地域CL出場は事実上完全消滅し、JFL参入もお預けとなる。 ◆BTOP 0-3 東京U 北海道リーグの覇権を十勝に奪い返されたBTOP北海道も、3年連続となる地域CL出場を懸けて全社に臨んだが、関東1部5位の東京ユナイテッドFCに0-3完敗で終焉。こちらも地域CL出場の可能性が事実上消滅だ。 ◆L滋賀 0-1 エリース 関東1部得点王の韓国人FWソン・ホギョンを擁するエリース東京は、開催地代表のレイジェンド滋賀と対戦し、前半ラストプレーで鯰田太陽が直接FKをぶち込んで先制。この1点で勝ちきり、関東1部昇格1年目にして全社2回戦へ。 ◆守山侍 0-1 女川 JFL復帰を目指すも東北1部の覇権なきコバルトーレ女川は、関西1部の守山侍2000と対戦。14分、在籍19年目のレジェンド・オブ・レジェンド、37歳FW吉田圭が先制点を決め、この1点を守り抜いた。2回戦はエリース戦となる。 ◆福井 2-1 和歌山 関西1部で覇権を失ったアルテリーヴォ和歌山は、昨季の地域CLでも激突した北信越1部王者・福井ユナイテッドFCと対戦。後半頭にクリアミスから失点も、直後に今度は相手のクリアミスから大野幹生が同点弾を叩き込む。 その後、雷で試合が中断。再開後の76分、激しさが増した戦いの中で勝ち越しを許し、2度目の同点弾はならず。アルテリーヴォ和歌山、全社1回戦敗退で秋雨の滋賀に散る。 ◆1回戦結果一覧 [11:00] FC刈谷 4-0 Route11 東邦チタニウム 0-0(PK:5-4) ベルガロッソいわみ 東京23FC 4-1 北海道十勝スカイアース AS.Laranja Kyoto 0-1 ヴェロスクロノス都農 VONDS市原 3-3(PK:3-4) JAPANサッカーカレッジ 多度津FC 3-2 三菱重工長崎SC ブランデュー弘前FC 1-1(PK:6-5) 中京大学FC 福山シティFC 0-1 SHIBUYA CITY FC [13:30] FC徳島 2-0 FC延岡AGATA FC岐阜SECOND 2-2(PK:4-3) おこしやす京都AC 東海FC 0-3 SRC広島 BTOP北海道 0-3 東京ユナイテッドFC レイジェンド滋賀 0-1 エリース東京 守山侍2000 0-1 コバルトーレ女川 ジェイリースFC 4-2 横浜猛蹴 福井ユナイテッドFC 2-1 アルテリーヴォ和歌山 ◆2回戦カード FC刈谷 vs 東邦チタニウム 東京23FC vs ヴェロスクロノス都農 JAPANサッカーカレッジ vs 多度津FC ブランデュー弘前FC vs SHIBUYA CITY FC FC徳島 vs FC岐阜SECOND SRC広島 vs 東京ユナイテッドFC エリース東京 vs コバルトーレ女川 ジェイリースFC vs 福井ユナイテッドFC 2024.10.19 16:10 Sat東京23FCの人気記事ランキング
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東京23FCから“隣町のライバル”JFL浦安へ移籍…一度は諦めかけた夢を追って走る24歳FW東駿「快く送り出してもらえた…結果を残したい」
ブリオベッカ浦安のFW東駿(24)。都並敏史監督のもとで揉まれるストライカーは、大学卒業時に一度は諦めかけた夢を追い、走り続ける。 27日、日本フットボールリーグ(JFL)第26節のブリオベッカ浦安vs高知ユナイテッドSCが行われ、1-1のドロー決着に。浦安は13分にFW峯勇斗が先制点も、先発組の負傷交代が相次いだのち、85分の被弾で勝ち点1にとどまった。 表題の東は、[3-4-2-1]の最前線で先発フル出場。ハードワークを苦にせぬセンターフォワードとして都並敏史の信頼を得た24歳は、この日も献身性溢れるスプリント、プレッシングを披露したが、チームは勝ちきれなかった。 「立ち上がりからボールを握って、勢いよく先制点までいけました。前半は良い形で終えれましたね。けど後半はケガ人もあってバタバタした部分があったかなと。落ち着きを失った結果が、(高知の)同点ゴールだったと思います」 「チームとして足りない部分がみえた試合。相手は4連敗中というなか、死に物狂いで来ることはわかっていたし、その勢いに呑まれず追加点をとる、ということが出来ませんでした」 自身のプレーについては「ほとんどの試合で90分間使ってもらえるなか、僕は技術的なタイプではないので、とにかく『走る・闘う・球際』。常に最終ラインの背後を狙うし、“闘える”のは僕の長所。この部分をもっと出していかないと…と感じました」とした。 そんな東の歩みを振り返ると、生まれは静岡県。清水エスパルスのジュニアユース、ユースを経て同志社大学へ。2023年に関東1部の「東京23FC」へ入団し、わずか1年で今季からJFLの浦安へとステップアップしてきた。 「浦安はめちゃくちゃアットホームな空間で、サッカーを楽しめています。去年まで東京23FCにいたので隣町(※)なんですけど、また違った雰囲気を楽しんでいる感じですね」 (※)浦安は東京23FCと江戸川を挟んでホームタウンが隣接。両者の対戦はダービーマッチとなり、関東1部での通算対戦戦績は浦安の6勝3分け4敗(2014〜15年、2018〜22年) 「自分は大学を卒業するときにプロ(Jリーグ)から声がかからなくて。『もう就職だな』って覚悟したなか、最後の最後で東京23FCから声をかけてもらい、小松祐己監督も京都(大学)まで自ら来てくれて…拾っていただきました」 「そこで『サッカーの道を選ぶんだったら、上を目指すべき』だなと決意しましたね。このことを最初から伝えてあって、浦安へ行くっていうときも、快く送り出してもらいました」 「ブリオベッカからも『ステップアップを目指して頑張れ』と言ってもらっています。だからこそ、結果を残したい。日本代表まで行きたいし、W杯に出たい…とても大きな夢だけど、カラダが動く限りは追い続けるつもりです」 都並敏史が選手を鍛え上げる浦安は、過去2年以内に「5人」がJリーグへ個人昇格。 大卒ルーキーでの加入から1年後にSC相模原へ羽ばたいたDF加藤大育、昨季途中にヴァンラーレ八戸へ移籍したGK谷口裕介、昨オフはDF西袋裕太がFC今治、MF伊川拓にDF小泉隆斗がガイナーレ鳥取と、一気に3人をJへ送り込んだ。 小泉に関しては、東京23FCから浦安へ加入し、3年間主軸を張ってから鳥取へ。東が目指す“次の一歩”の先駆者である。 東は今季のラスト4試合へ抱負。 「4試合でフル稼働できれば、それも自分のステータスになる。ただ、まだ『5得点(22試合)』なんで、なんとか2ケタに乗せられれば完璧ですね(笑) 残り4試合で5得点...まずは1点目を取って、浦安の勝利に貢献したいです」 ◆JFL第27節 2024年11月3日(日) 13:00キックオフ アトレチコ鈴鹿 vs ブリオベッカ浦安 AGF鈴鹿陸上競技場 <span class="paragraph-title">【11月10日】宿命の対決...ブリオベッカ浦安vs栃木シティ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">\\ JFL 第28節 //<br>supported by <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%98%8E%E6%B2%BB%E5%AE%89%E7%94%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#明治安田</a><br><br>11月10日(日)13:00キックオフ<br><a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A0%83%E6%9C%A8%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3FC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#栃木シティFC</a><br> 千葉県立柏の葉公園総合競技場<br><br>11/10のホームゲームは明治安田様の特別協賛で開催してまいります。<br><br>試合情報はこちらから<a href="https://t.co/NJZ2GkIiv7">https://t.co/NJZ2GkIiv7</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AB%E6%B5%A6%E5%AE%89?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ブリオベッカ浦安</a><a href="https://twitter.com/hashtag/briobecca?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#briobecca</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%B8%80%E4%BD%93%E6%84%9F?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#一体感</a> <a href="https://t.co/GdbxrYushL">pic.twitter.com/GdbxrYushL</a></p>— ブリオベッカ浦安【公式】 (@briobecca) <a href="https://twitter.com/briobecca/status/1850812085950947834?ref_src=twsrc%5Etfw">October 28, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.30 16:30 Wed3
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19日、第60回全国社会人サッカー選手権大会(全社)が滋賀県内の各会場で開幕。 1回戦16試合が行われ、20日の2回戦へ進む16チームが決定。JFL参入を掲げ、今大会経由での全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)進出を目指すチームは、明暗が分かれた。 ◆全社の重要ポイント 各地域リーグで優勝を逃しつつも、JFL参入の意思があるチームは、今大会で「ベスト4以上かつ成績上位3チーム」に入れば、最大3つの“全社枠”として地域CL出場権が付与される。 ◆刈谷 4-0 Route11 東海1部2位の「全社前回王者」FC刈谷は、大阪府リーグのクラブを順当に撃破。10分に新井直登の右足ダイレクト弾で口火を切り、その後は何度か決定機逸も、29分に大友千裕が追加点…最終スコアは4-0とし、3年連続の地域CL出場、通算3度目のJFL参入へ望みを繋いだ。 ◆東京23 4-1 十勝 関東1部2位の東京23FCは、北海道王者の北海道十勝スカイアースを4発粉砕。前半先制されるも、直後に相手GKのスローイングミスを拾い、最後は服部剛大が同点ミドル。ほどなくして今度は相手のパスミスから福本優芽が逆転弾。後半も2点を追加し、“百年構想クラブ枠”にも可能性を残すなか、まずは1回戦突破だ。 ◆V市原 3-3(PK:3-4) JSC 関東1部王者のVONDS市原は地域CL出場権を確保済みというなか、天皇杯でJ1名古屋を撃破したJAPANサッカーカレッジに敗戦。まず、取って取られての80分間(40分×2)で堅守軍団にとって今季初の「3失点」を喫し、最後はPK戦で敗れ去った。この現実を、どう受け止める。 ◆多度津 3-2 三菱長崎 四国リーグでクラブ史上初の2位とし、“絶対王者”FC徳島をあと一歩のところまで追い詰めた多度津FC。長崎県1部の三菱重工長崎SCと対戦し、三原圭太の2得点で2度追いつき、試合も終盤へ。76分、宮本一貴のゴールでとうとう逆転に成功し、2回戦へ駒を進めた。 ◆福山 0-1 SHIBUYA 一方、東京都1部のSHIBIUYA CITY FCはJFL参入こそ不可だが、全国の舞台で中国リーグ王者・福山シティFCを撃破。前半終盤にCKからオウンゴールで先制し、そのままシャットアウトした。福山は全社1回戦を0-1で落としての敗退が3年連続に。何はともあれ、地域CLへ。 ◆FC徳島 2-0 延岡 2022年の全社で地域CL切符を掴んだ経験があるFC延岡AGATAだが、九州リーグ3位で迎えた今大会は、四国リーグ王者のFC徳島に0-2と敗れて1回戦敗退。今季の地域CL出場は事実上完全消滅し、JFL参入もお預けとなる。 ◆BTOP 0-3 東京U 北海道リーグの覇権を十勝に奪い返されたBTOP北海道も、3年連続となる地域CL出場を懸けて全社に臨んだが、関東1部5位の東京ユナイテッドFCに0-3完敗で終焉。こちらも地域CL出場の可能性が事実上消滅だ。 ◆L滋賀 0-1 エリース 関東1部得点王の韓国人FWソン・ホギョンを擁するエリース東京は、開催地代表のレイジェンド滋賀と対戦し、前半ラストプレーで鯰田太陽が直接FKをぶち込んで先制。この1点で勝ちきり、関東1部昇格1年目にして全社2回戦へ。 ◆守山侍 0-1 女川 JFL復帰を目指すも東北1部の覇権なきコバルトーレ女川は、関西1部の守山侍2000と対戦。14分、在籍19年目のレジェンド・オブ・レジェンド、37歳FW吉田圭が先制点を決め、この1点を守り抜いた。2回戦はエリース戦となる。 ◆福井 2-1 和歌山 関西1部で覇権を失ったアルテリーヴォ和歌山は、昨季の地域CLでも激突した北信越1部王者・福井ユナイテッドFCと対戦。後半頭にクリアミスから失点も、直後に今度は相手のクリアミスから大野幹生が同点弾を叩き込む。 その後、雷で試合が中断。再開後の76分、激しさが増した戦いの中で勝ち越しを許し、2度目の同点弾はならず。アルテリーヴォ和歌山、全社1回戦敗退で秋雨の滋賀に散る。 ◆1回戦結果一覧 [11:00] FC刈谷 4-0 Route11 東邦チタニウム 0-0(PK:5-4) ベルガロッソいわみ 東京23FC 4-1 北海道十勝スカイアース AS.Laranja Kyoto 0-1 ヴェロスクロノス都農 VONDS市原 3-3(PK:3-4) JAPANサッカーカレッジ 多度津FC 3-2 三菱重工長崎SC ブランデュー弘前FC 1-1(PK:6-5) 中京大学FC 福山シティFC 0-1 SHIBUYA CITY FC [13:30] FC徳島 2-0 FC延岡AGATA FC岐阜SECOND 2-2(PK:4-3) おこしやす京都AC 東海FC 0-3 SRC広島 BTOP北海道 0-3 東京ユナイテッドFC レイジェンド滋賀 0-1 エリース東京 守山侍2000 0-1 コバルトーレ女川 ジェイリースFC 4-2 横浜猛蹴 福井ユナイテッドFC 2-1 アルテリーヴォ和歌山 ◆2回戦カード FC刈谷 vs 東邦チタニウム 東京23FC vs ヴェロスクロノス都農 JAPANサッカーカレッジ vs 多度津FC ブランデュー弘前FC vs SHIBUYA CITY FC FC徳島 vs FC岐阜SECOND SRC広島 vs 東京ユナイテッドFC エリース東京 vs コバルトーレ女川 ジェイリースFC vs 福井ユナイテッドFC 2024.10.19 16:10 Sat4
地域CL進出 & JFL昇格を目指す地域リーグクラブの現在地は? “全社”も絡んで優勝争い加熱【Road to JFL】
日本フットボールリーグ(JFL)と同様、8月が中断期間に充てられたリーグの多い「地域リーグ」。各地域の推移をざっくりまとめる。 大前提として、各地域の優勝チームは「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)」へストレートイン。 それ以外のクラブは「第60回全国社会人サッカー選手権大会(全社)」の成績上位3チームに入ることで、地域CL出場権を獲得できる。 2022年のルール改正により、同年は関東1部10チーム中6位で残留争いのブリオベッカ浦安が、全社出場、全社優勝、地域CL優勝と、大逆転でJFL昇格。侮る勿れな「全社」である。 ・・・ ◆北海道サッカーリーグ 〜“前盟主”十勝が意地のBTOP撃破〜 首位:北海道十勝スカイアース | 勝ち点24 2位:BTOP北海道 | 勝ち点19 3位:ノルブリッツ北海道FC | 勝ち点13 BTOPが2連覇中の北海道だが、今季現在は8戦全勝の十勝が覇権奪還と3年ぶり地域CLへ視界良好。7月21日にBTOPとの直接対決で5-2と勝利し、勝ち点差は「5」だ。残り6試合で逃げ切れるか。なお、十勝とBTOPはともに全社出場権を確保している。 ◆東北社会人サッカーリーグ1部 〜全社予選を経てリーグ戦再開へ〜 首位:ブランデュー弘前FC | 勝ち点34 2位:コバルトーレ女川 | 勝ち点30 3位:一目千本桜FCfeat.S.U.F.T. | 勝ち点25 東北1部は弘前が連覇と2年連続5度目の地域CLへ接近。25日からは全社東北予選が始まることもあり、ここで勝ってリーグ戦再開に備えたいところだ。弘前の今季最終節(10月13日)は2位女川とのアウェイ直接対決…その前に地域CLストレートインを決められれば理想的だ。 ◆関東サッカーリーグ1部 〜3年連続でJFL昇格組を出す関東1部〜 首位:VONDS市原 | 勝ち点30 2位:東京23FC | 勝ち点29 3位:南葛SC | 勝ち点20 優勝争いが2チームに絞られた様子の関東1部。V市原と東京23は中断直前の直接対決で1-1ドロー…東京23が後半ATの劇的同点弾で辛うじて勝ち点差拡大を阻止した。首位と2位が全社出場権を持つ一方、3位南葛は関東予選敗退。残り6試合で勝ち点「10」差は厳しいか。 ◆北信越フットボールリーグ1部 〜全社切符も確保で磐石の福井〜 首位:福井ユナイテッドFC | 勝ち点30 2位:JAPAN.S.C. | 勝ち点25 3位:富山新庄クラブ | 勝ち点21 王者福井が10戦全勝で首位キープの北信越1部。福井は天皇杯で躍進の2位JSCと、残り4試合で勝ち点「5」差をつけており、全社出場を決めていることも含め、盤石に歩みを進めている。9月1日の中断明け初戦は4位アルティスタ浅間とのアウェイゲームだ。 ◆東海社会人サッカーリーグ1部 〜刈谷首位浮上、wyvern黄信号〜 首位:FC刈谷 | 勝ち点22 | +13 2位:FC.ISE-SHIMA | 勝ち点22 | +11 3位:中京大学FC | 勝ち点15 こちらは名門刈谷と東海1部初優勝を目指すISE-SHIMAの一騎打ち。ISE-SHIMAは全社東海予選で敗退したなか、中断直前の刈谷戦黒星から首位を明け渡した格好だ。一方、昨季昇格即初優勝のwyvernは苦戦…今季は全社も出れず、2年連続の地域CL行きに黄信号だ。 ◆関西サッカーリーグ1部 〜上位3チームで全社出場は和歌山だけ〜 首位:アルテリーヴォ和歌山 | 勝ち点18 2位:Cento Cuore HARIMA | 勝ち点17 3位:飛鳥FC | 勝ち点17 関西1部は大混戦で、上位3チーム中、全社出場権を持つのが首位和歌山だけ、という状況も激しい優勝争いに拍車。3連覇&3年連続地域CLを目指す和歌山だが、残り5試合で首位を守り切れる保証はない。関西1部からは和歌山と守山侍2000(5位)が全社出場権を持つ。 ◆中国サッカーリーグ 〜JFL昇格の有力候補、福山シティ〜 首位:福山シティFC | 勝ち点37 2位:SRC広島 | 勝ち点32 3位:ベルガロッソいわみ | 勝ち点25 中国は現時点での上位3チームが、綺麗に全社出場3枠を独占。リーグ優勝・地域CLストレートインは絶対王者の首位福山が濃厚か。2022年の地域CL初出場から、2度目出場の昨季は決勝ラウンド進出…今季はJFL昇格の最有力という見方も強い福山だ。 ◆四国サッカーリーグ 〜FC徳島の5年ぶり黒星で混沌〜 首位:FC徳島 | 勝ち点27 2位:多度津FC | 勝ち点24 3位:レベニロッソNC | 勝ち点19 高知ユナイテッドSCが去ってからの四国は、FC徳島の絶対領域。3連覇中かつ今季も首位に立つ。しかし、FC徳島は中断直前に2位多度津との直接対決で2-4と敗れ、2019年以来5年ぶりとなるリーグ戦黒星に。一気に優勝争いが読めなくなった格好だ。 ◆九州サッカーリーグ 〜都農が連覇で地域CL切符第1号〜 優勝:ヴェロスクロノス都農 | 勝ち点46 2位:FC延岡AGATA | 勝ち点37 3位:ジェイリースFC | 勝ち点36 “土日で2試合”も多い九州は都農の優勝が確定済み。都農は地域CL切符をつかみ取った。ここからの注目ポイントは「全社九州予選」。8月24日と25日で1回戦&代表決定戦が行われ、地域CL行きを目指す2位延岡と3位ジェイリースは、決定戦1試合に全社出場を懸ける。 ◆全社2024本大会出場組 ▽北海道 ・北海道十勝スカイアース ・BTOP北海道 ▽東北 9月1日に代表2チームが決定 ▽関東 ・VONDS市原FC ・東京23FC ・東京ユナイテッドFC ・東邦チタニウム ・エリース東京 ・横浜猛蹴(関東2部) ・SHIBUYA CITY FC(東京都1部) ▽北信越 ・福井ユナイテッドFC ・JAPAN.S.C. ▽東海 ・FC刈谷 ・中京大学FC ・FC岐阜SECOND(東海2部) ・東海FC(東海2部) ▽関西 ・アルテリーヴォ和歌山 ・守山侍2000 ・ASラランジャ京都(関西2部) ・おこしやす京都(関西2部) ・ルート11(大阪府1部) ▽中国 ・福山シティFC ・SRC広島 ・ベルガロッソいわみ ▽四国 ・FC徳島 ・多度津FC ▽九州 8月25日に代表4チームが決定 ▽開催地代表 滋賀県(未発表) 2024.08.15 19:15 Thu5