「全社」開幕! 今大会経由で“地域CL”目指すFC刈谷、東京23FC、女川ら2回戦へ 和歌山は1回戦で散る【Road to JFL】

2024.10.19 16:10 Sat
全社が開幕 FC刈谷、東京23FC、コバルトーレ女川ら2回戦へ
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全社が開幕 FC刈谷、東京23FC、コバルトーレ女川ら2回戦へ
19日、第60回全国社会人サッカー選手権大会(全社)が滋賀県内の各会場で開幕。

1回戦16試合が行われ、20日の2回戦へ進む16チームが決定。JFL参入を掲げ、今大会経由での全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)進出を目指すチームは、明暗が分かれた。

◆全社の重要ポイント
各地域リーグで優勝を逃しつつも、JFL参入の意思があるチームは、今大会で「ベスト4以上かつ成績上位3チーム」に入れば、最大3つの“全社枠”として地域CL出場権が付与される。

◆刈谷 4-0 Route11
東海1部2位の「全社前回王者」FC刈谷は、大阪府リーグのクラブを順当に撃破。10分に新井直登の右足ダイレクト弾で口火を切り、その後は何度か決定機逸も、29分に大友千裕が追加点…最終スコアは4-0とし、3年連続の地域CL出場、通算3度目のJFL参入へ望みを繋いだ。

◆東京23 4-1 十勝

関東1部2位の東京23FCは、北海道王者の北海道十勝スカイアースを4発粉砕。前半先制されるも、直後に相手GKのスローイングミスを拾い、最後は服部剛大が同点ミドル。ほどなくして今度は相手のパスミスから福本優芽が逆転弾。後半も2点を追加し、“百年構想クラブ枠”にも可能性を残すなか、まずは1回戦突破だ。

◆V市原 3-3(PK:3-4) JSC

関東1部王者のVONDS市原は地域CL出場権を確保済みというなか、天皇杯でJ1名古屋を撃破したJAPANサッカーカレッジに敗戦。まず、取って取られての80分間(40分×2)で堅守軍団にとって今季初の「3失点」を喫し、最後はPK戦で敗れ去った。この現実を、どう受け止める。

◆多度津 3-2 三菱長崎

四国リーグでクラブ史上初の2位とし、“絶対王者”FC徳島をあと一歩のところまで追い詰めた多度津FC。長崎県1部の三菱重工長崎SCと対戦し、三原圭太の2得点で2度追いつき、試合も終盤へ。76分、宮本一貴のゴールでとうとう逆転に成功し、2回戦へ駒を進めた。

◆福山 0-1 SHIBUYA

一方、東京都1部のSHIBIUYA CITY FCはJFL参入こそ不可だが、全国の舞台で中国リーグ王者・福山シティFCを撃破。前半終盤にCKからオウンゴールで先制し、そのままシャットアウトした。福山は全社1回戦を0-1で落としての敗退が3年連続に。何はともあれ、地域CLへ。

◆FC徳島 2-0 延岡

2022年の全社で地域CL切符を掴んだ経験があるFC延岡AGATAだが、九州リーグ3位で迎えた今大会は、四国リーグ王者のFC徳島に0-2と敗れて1回戦敗退。今季の地域CL出場は事実上完全消滅し、JFL参入もお預けとなる。

◆BTOP 0-3 東京U

北海道リーグの覇権を十勝に奪い返されたBTOP北海道も、3年連続となる地域CL出場を懸けて全社に臨んだが、関東1部5位の東京ユナイテッドFCに0-3完敗で終焉。こちらも地域CL出場の可能性が事実上消滅だ。

◆L滋賀 0-1 エリース

関東1部得点王の韓国人FWソン・ホギョンを擁するエリース東京は、開催地代表のレイジェンド滋賀と対戦し、前半ラストプレーで鯰田太陽が直接FKをぶち込んで先制。この1点で勝ちきり、関東1部昇格1年目にして全社2回戦へ。

◆守山侍 0-1 女川

JFL復帰を目指すも東北1部の覇権なきコバルトーレ女川は、関西1部の守山侍2000と対戦。14分、在籍19年目のレジェンド・オブ・レジェンド、37歳FW吉田圭が先制点を決め、この1点を守り抜いた。2回戦はエリース戦となる。

◆福井 2-1 和歌山

関西1部で覇権を失ったアルテリーヴォ和歌山は、昨季の地域CLでも激突した北信越1部王者・福井ユナイテッドFCと対戦。後半頭にクリアミスから失点も、直後に今度は相手のクリアミスから大野幹生が同点弾を叩き込む。

その後、雷で試合が中断。再開後の76分、激しさが増した戦いの中で勝ち越しを許し、2度目の同点弾はならず。アルテリーヴォ和歌山、全社1回戦敗退で秋雨の滋賀に散る。

◆1回戦結果一覧
[11:00]
FC刈谷 4-0 Route11
東邦チタニウム 0-0(PK:5-4) ベルガロッソいわみ
東京23FC 4-1 北海道十勝スカイアース
AS.Laranja Kyoto 0-1 ヴェロスクロノス都農
VONDS市原 3-3(PK:3-4) JAPANサッカーカレッジ
多度津FC 3-2 三菱重工長崎SC
ブランデュー弘前FC 1-1(PK:6-5) 中京大学FC
福山シティFC 0-1 SHIBUYA CITY FC
[13:30]
FC徳島 2-0 FC延岡AGATA
FC岐阜SECOND 2-2(PK:4-3) おこしやす京都AC
東海FC 0-3 SRC広島
BTOP北海道 0-3 東京ユナイテッドFC
レイジェンド滋賀 0-1 エリース東京
守山侍2000 0-1 コバルトーレ女川
ジェイリースFC 4-2 横浜猛蹴
福井ユナイテッドFC 2-1 アルテリーヴォ和歌山

◆2回戦カード
FC刈谷 vs 東邦チタニウム
東京23FC vs ヴェロスクロノス都農
JAPANサッカーカレッジ vs 多度津FC
ブランデュー弘前FC vs SHIBUYA CITY FC
FC徳島 vs FC岐阜SECOND
SRC広島 vs 東京ユナイテッドFC
エリース東京 vs コバルトーレ女川
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地域CL1次ラウンドの組合せ決定 A組は九州勢対決、B組はV市原vs刈谷、C組は福山と全社優勝JSCが同居【Road to JFL】

26日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)の組み合わせ抽選会が行われた。 今季の地域CL1次ラウンドは、茨城県(関東)、静岡県(東海)、島根県(中国)の3会場。したがって、当該地域リーグの優勝枠であるVONDS市原、FC.ISE-SHIMA、福山シティFCが1次ラウンドで同居することはない。 各グループとも、1次ラウンド第1節は11月8日(金)、第2節は11月9日(土)、第3節は11月10日(日)。「各組1位3チーム + 各組2位の中で成績最上位1チーム(ワイルドカード)」の計「4」チームが決勝ラウンドへの切符を掴み取る。 ◆Aグループ 〈A1〉FC徳島(四国/徳島) 〈A2〉ヴェロスクロノス都農(九州/宮崎) 〈A3〉ジェイリースFC(全社枠2/大分) 〈A4〉FC.ISE-SHIMA(東海1部/三重) ◆Bグループ 〈B1〉VONDS市原(関東1部/千葉) 〈B2〉FC刈谷(全社枠3/愛知) 〈B3〉飛鳥FC(関西1部/奈良) 〈B4〉ブランデュー弘前FC(東北1部/青森) ◆Cグループ 〈C1〉福山シティFC(中国/広島) 〈C2〉福井ユナイテッドFC(北信越1部/福井) 〈C3〉北海道十勝スカイアース(北海道/北海道) 〈C4〉JAPANサッカーカレッジ(全社枠1/新潟) 2024.10.26 15:11 Sat
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鳥取MF馬場琢未が、東海1部のFC刈谷へレンタル移籍「JFL昇格の力になれるよう」

ガイナーレ鳥取は9日、MF馬場琢未(24)が東海社会人サッカーリーグのFC刈谷へ期限付き移籍すると発表した。移籍期間は2025年1月31日までとなる。 岐阜県出身の馬場は、2022年に神奈川大学から鳥取へ加入。ルーキーイヤーは明治安田生命J3リーグで5試合に出場した。 今シーズンはJ2昇格を目指すチームにあって出場機会を中々確保できず。J3リーグで3試合、天皇杯で1試合の出場にとどまった。 新シーズンは刈谷でプレーすることが決まった馬場は、クラブを通じてコメントしている。 ◆FC刈谷 「ガイナーレ鳥取から加入します。馬場琢未です。自分の持ち味を発揮しJFL昇格の力になれるよう頑張ります。よろしくお願いします」 ◆ガイナーレ鳥取 「FC刈谷にレンタル移籍することになりました。成長した姿をお見せできるように頑張ります」 2024.01.09 10:30 Tue

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