福山シティは関東1部の得点王を獲得…JFL入会へリスタートする地域リーグクラブの主なin/out | vol.03【Road to JFL】
2025.01.13 17:00 Mon
地域リーグの2025シーズンはどんな1年に?
2024シーズンの地域リーグからは、関西1部初優勝で地域CL初出場、そして地域CL初優勝という飛鳥FC(奈良県)が“卒業”し、JFLへ。
2024シーズンまで中国リーグ3連覇の福山だが、昨季の地域CLは1次ラウンド敗退。10月の全社1回戦敗退を受けてコーチ陣をテコ入れも、停滞感を払拭することは叶わなかった。
リーグ4連覇と念願のJFL入会を目指す今季に向けては、得点源だったFW高橋佳(28)が退団。一方、2022年に地域CL初出場へ導いた小谷野拓夢氏が監督として再登板し、昨夏加入したDF代健司(35)の期限付き移籍期間も延長された。
2025シーズンこそは悲願達成なるか。福山にとってリーグの4連覇は通過点であるはずだ。
◆ブランデュー弘前FC(東北1部/青森)
昨季の弘前は東北1部2連覇で地域CL出場も、FC刈谷に0-7惨敗を喫するなど1次R3連敗で敗退。シーズン後には攻撃の要だった3枚、FW高木輝之(28)、MF浅利航大(28)、MF平尾泰雅(25)が揃ってラインメール青森へ移籍した。
高木・浅利・平尾の3枚で、昨季の東北1部で累計「40得点20アシスト」。総得点98のうち、大半にこの3選手が関わっていた格好だ。また、センターラインたるDF成田諒介(36)、MF知久航介(25)の現役引退も発表されている。
一方、ラインメールからはDF河西真(28)、DF高井健太(23)、MF中村成龍(24)が加入し、MF板橋幸大(23)などが契約を更新。
新監督には中三川哲治氏が就任することも発表され、ガラッと生まれ変わりそうな2025シーズンの新生弘前。東北1部の覇権を守るだけでなく、競争力を身につけて地域CLへ進みたい。
◆FC.ISE-SHIMA(東海1部/三重)
ISE-SHIMAは2021年に地域CL準優勝で入替戦まで経験したなか、昨季東海1部“初優勝”で2度目の地域CLへ。しかし、初出場時に無敗で駆け抜けた全国…2度目は初戦でショッキングな逆転負けを喫し、3連敗で1次R終戦となった。
今季に向けては、志摩市出身のエースストライカーであるFW濱田竜輝(24)、またDF宮寺優斗(25)など、主力の残留が複数発表済み。
新戦力では、三重県出身のDF和田侑樹(24)&MF楠本羽翼(24)が加入。2人は東海学園大学時代からの盟友で、揃ってFC岐阜からの加入となる。また、和田は昨季レンタルの高知ユナイテッドSCでJ3入会メンバーとなった。
ライバル刈谷が王座奪還へ積極的な補強に動くなか、ISE-SHIMAは連覇へさらにスカッドを拡充させられるか。東海1部の競争力は低くなく、今季も激しい攻防が期待できそうだ。
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2025シーズンこそは俺たちが…という意気込みでリスタートしたであろうクラブと、その「加入in/out退団」をいくつかピックアップする。【第3回/全3回】(各クラブの発表は12日時点)◆福山シティFC(中国/広島)リーグ4連覇と念願のJFL入会を目指す今季に向けては、得点源だったFW高橋佳(28)が退団。一方、2022年に地域CL初出場へ導いた小谷野拓夢氏が監督として再登板し、昨夏加入したDF代健司(35)の期限付き移籍期間も延長された。
そして8日、エリース豊島FCで2024シーズン関東1部得点王の韓国人FWソン・ホギョン(27)の獲得を発表。2度目の福山加入となるソンは、母国での兵役を経て日本サッカーに復帰した、地域リーグ有数のストライカーである。
2025シーズンこそは悲願達成なるか。福山にとってリーグの4連覇は通過点であるはずだ。
◆ブランデュー弘前FC(東北1部/青森)
昨季の弘前は東北1部2連覇で地域CL出場も、FC刈谷に0-7惨敗を喫するなど1次R3連敗で敗退。シーズン後には攻撃の要だった3枚、FW高木輝之(28)、MF浅利航大(28)、MF平尾泰雅(25)が揃ってラインメール青森へ移籍した。
高木・浅利・平尾の3枚で、昨季の東北1部で累計「40得点20アシスト」。総得点98のうち、大半にこの3選手が関わっていた格好だ。また、センターラインたるDF成田諒介(36)、MF知久航介(25)の現役引退も発表されている。
一方、ラインメールからはDF河西真(28)、DF高井健太(23)、MF中村成龍(24)が加入し、MF板橋幸大(23)などが契約を更新。
新監督には中三川哲治氏が就任することも発表され、ガラッと生まれ変わりそうな2025シーズンの新生弘前。東北1部の覇権を守るだけでなく、競争力を身につけて地域CLへ進みたい。
◆FC.ISE-SHIMA(東海1部/三重)
ISE-SHIMAは2021年に地域CL準優勝で入替戦まで経験したなか、昨季東海1部“初優勝”で2度目の地域CLへ。しかし、初出場時に無敗で駆け抜けた全国…2度目は初戦でショッキングな逆転負けを喫し、3連敗で1次R終戦となった。
今季に向けては、志摩市出身のエースストライカーであるFW濱田竜輝(24)、またDF宮寺優斗(25)など、主力の残留が複数発表済み。
新戦力では、三重県出身のDF和田侑樹(24)&MF楠本羽翼(24)が加入。2人は東海学園大学時代からの盟友で、揃ってFC岐阜からの加入となる。また、和田は昨季レンタルの高知ユナイテッドSCでJ3入会メンバーとなった。
ライバル刈谷が王座奪還へ積極的な補強に動くなか、ISE-SHIMAは連覇へさらにスカッドを拡充させられるか。東海1部の競争力は低くなく、今季も激しい攻防が期待できそうだ。
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「地域CL」1次ラウンドC組をざっくり展望 “3度目の正直”狙う福山シティ、役者揃う福井ユナイテッドら【Road to JFL】
日本フットボールリーグ(JFL)参入をかけた全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)が8日に開幕。ここでは1次ラウンドCグループをざっくり紹介する。 ◆Cグループ(島根会場) 福山シティFC(中国/広島) 福井ユナイテッドFC(北信越/福井) 北海道十勝スカイアース(北海道/北海道) JAPANサッカーカレッジ(全社枠1/新潟) C組は中国リーグ3連覇の福山、北信越1部2連覇の福井、北海道リーグで3季ぶりに覇権を奪回した十勝、北信越1部3位で全社王者として地域CL出場のJSC、という4チーム。 福山は3年連続3回目の地域CL。初出場の22年は1次ラウンド2連勝発進も、戦術を微調整した第3節・ブリオベッカ浦安戦の0-1敗戦で敗退…昨季は決勝ラウンド初戦で栃木シティに勝利も、そこから2連敗で敗退…昨季に関しては、相手のフィジカル攻勢で苦労したと記憶する。 今季は夏にJ3宮崎からDF代健司(35)がレンタル加入し、そのまま最終ラインへ。先月の全社は東京都1部・SHIBUYA CITY FCに敗れ、3年連続の1回戦敗退となったが、過去2年を見る限り、これは通常運転か。昨季の決勝R組・福山を「JFL参入」の有力候補に推す声は多い。 福山が初戦で激突するは、北信越1部の盟主となって長い福井。前身のサウルコス福井時代を含めれば、2012年からの13年間で優勝「11回」。そんななかでも特に今季はクラブ史上初(※)となる「14試合全勝」での連覇である。 (※)2020年は半期開催で7試合全勝 エースはアルティスタ浅間から今季加入し、北信越1部で3年連続得点王となったFW高貝樹幹(25)。攻撃のタクトをMF北川滉平(29)が振るい、J2リーグ通算67得点のFW押谷祐樹(35)もまだまだ健在である。今季こそはJFL参入なるか。福井に寄せられる期待は小さくない。 一方、現行の地域CLが1977年に「全国地域リーグ決勝大会」として産声をあげて以来、一度たりとも上位カテゴリー(現在はJFL)への昇格を掴めていないのが「北海道勢」。2012年にノルブリッツ北海道FCがJFL側との入替戦まで進むも、PK戦に散って涙を呑んでいる。 今季は、そのノルブリッツから北海道の覇権を奪った十勝が3年ぶりとなる地域CL出場。十勝も過去2年、BTOP北海道の台頭で覇権を失うも、死に物狂いで覇権奪回に力を注ぎ、首位攻防戦となった直接対決では5-2の勝利も。今回こそは、北海道勢の新たな歴史を刻めるか。 そして、今季の地域CLをかき乱す存在となりうるのが、天皇杯でJ1名古屋を撃破し、全社で関東1部王者、東北1部王者、四国王者を撃破したJAPANサッカーカレッジ(JSC)。どこまでも走れてしまいそうなヤングパワーが恐ろしい。 カギを握りそうなのは第2節、福井との北信越1部勢対決か。天皇杯での躍進、全社のタイトル獲得があったJSCだが、リーグ戦では福井に2戦2敗。また、前述した福井のエース高貝には、2試合で4得点を喰らっている。 ともあれ、どのチームも現JSCを過小評価することなど到底できないはずで、とりわけ初戦でJSCと激突する十勝は、ここを落とせばワイルドカード(各組2位の最高成績)での決勝ラウンド進出も厳しいと言わざるを得ないだろう。 たった1試合が運命を左右する…それが地域CLでなのある。 ◆Cグループ日程 ▽第1節 [11月8日(金) 10:45] 福山シティFC vs 福井ユナイテッドFC [11月8日(金) 13:30] 北海道十勝スカイアース vs JAPANサッカーカレッジ ▽第2節 [11月9日(土) 10:45] 福山シティFC vs 北海道十勝スカイアース [11月9日(土) 13:30] 福井ユナイテッドFC vs JAPANサッカーカレッジ ▽第3節 [11月10日(日) 10:45] 福山シティFC vs JAPANサッカーカレッジ [11月10日(日) 13:30] 福井ユナイテッドFC vs 北海道十勝スカイアース 2024.11.05 17:00 Tue3
「地域CL1次R第1節」VONDS市原がFC刈谷に4-0完勝、“福山vs福井”は痛み分け、初出場ジェイリースが大逆転勝利など【Road to JFL】
8日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)が開幕し、1次ラウンド第1節の全6試合が行われた。 ◆A組 FC徳島 1-1 都農 地域CLの常連どうし、昨季の再戦となったFC徳島vsヴェロスクロノス都農はドロー決着。都農が167cmFW上米良柊人の強烈ヘッドで先制も、FC徳島は高畠淳也のゴールで追いついた。両者とも昨季は初戦黒星から敗退…このドローを明日の第2節で意味あるものとしたい。 ◆A組 ジェイリース 3-2 ISE-SHIMA 小倉隆史理事長束ねるFC.ISE-SHIMAと、全社枠で大会初出場の“地域リーグ最強実業団”ジェイリースFC。試合はISE-SHIMAがオウンゴールで先制し、宮寺優斗も追加点…しかし、ジェイリースがほどなくして1点を返し、後半へ。 後半に入ると、ジェイリースの荻野広大、島津頼盛が立て続けにネットを揺らし、2点差を逆転。ジェイリースは地域CL初出場初白星とし、実力の拮抗が予想されたA組で首位発進だ。敗れたISE-SHIMAは地域CL初黒星に。 ◆B組 V市原 4-0 刈谷 昨季入替戦で延長戦の末に惜敗、JFLまで本当にあと一歩だったVONDS市原は、4年ぶりのJFL復帰を目指すFC刈谷に完勝。開始7分に鈴木魁人のゴールで先制し、一木立一が前半のうちに追加点、後半も効率よく2点を追加した。 関東1部の王者は有力な昇格候補とみてよさそう。守備時のアプローチが素早く、味方へのカバーリングも迅速…よどみのない守備が循環を作り、大量4得点だ。対し、「-4」がついた刈谷は敗退危機。極めて困難な状況に陥った。 ◆B組 飛鳥 3-2 弘前 大会初出場となった関西1部の新王者・飛鳥FCがブランデュー弘前FCに勝利。「監督・美濃部直彦」というだけでダークホース感が滲む初出場組は、2-1リードで迎えた85分に追いつかれ、勝ち点2を失うかと思われた。 それでも90+4分、低い位置でのブロック形成から、前がかりになる弘前を尻目に陣地を挽回。最後は清川流石が見事な内巻きコントロールショットを突き刺し、これがラストプレーとなった。敗れた弘前も2度のビハインドを追いつく気概を披露。明日に期待したい。 ◆C組 福山 0-0 福井 地域リーグ随一の完成度を誇るサッカーで3年連続出場となった福山シティFC、対するは県民の期待が一段と高まった雰囲気も伝わってくる福井ユナイテッドFC。結果はゴールレスドローに。総括としては互いに決め手を欠いた痛み分け。どこか停滞感漂う福山は最終盤、怒涛のロングスロー攻勢も実らなかった。 ◆C組 十勝 2-1 JSC 北の大地で3年ぶりに覇権を取り戻した北海道十勝スカイアースは、気概あふれる専門学校軍・JAPANサッカーカレッジに逃げ切り勝ち。23分に丸岡悟のPKで先制後、後半には左サイドを崩して兼田寛也が追加点を決めた。 JSCも最終盤にセットプレーから1点を返すが、わずかに及ばず十勝の2-1勝ち。北海道勢初の地域CL突破を目指す十勝が、C組の首位発進となった。明日明後日も、楽しみだ。 ◆第2節(11月9日) ▽10:45KO A組 FC徳島 vs ジェイリースFC B組 VONDS市原 vs 飛鳥FC C組 福山シティFC vs 北海道十勝スカイアース ▽10:45KO A組 ヴェロスクロノス都農 vs FC.ISE-SHIMA B組 FC刈谷 vs ブランデュー弘前 C組 福井ユナイテッドFC vs JAPANサッカーカレッジ 2024.11.08 16:22 Fri4
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