FC刈谷、wyvern、ブランデュー弘前、福山シティ…地域CL1次ラウンドB組をざっくり展望【Road to JFL】
2023.11.07 19:30 Tue
日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す12チームが集う全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023(地域CL)。今年は11月10日に1次ラウンドが開幕する。今年の地域CLは全国各地域(北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州)の最上位リーグで優勝した9チーム、第59回全国社会人サッカー選手権大会(全社)でベスト4以上の成績を収めて“全社枠”を勝ち取った2チーム、Jリーグ百年構想枠から1チームの計12チームが参加する。
12チームは4チームずつの3グループに分けられ、各組1位の3チーム、各組2位の中から成績最上位の1チーム、計4チームが決勝ラウンド(11月22・24・26日)へ進出。決勝ラウンド1位はJFLへの自動昇格となり、2位はJFL最下位(15位)との入替戦へ進むこととなる。
◆Bグループをざっくり展望!
▽Bグループ4チーム
FC刈谷(愛知県/東海1部2位/全社枠1)
ブランデュー弘前FC(青森県/東北1部1位)
福山シティFC(広島県/中国1位)
wyvern(愛知県/東海1部1位)
みやぎ生協めぐみ野サッカー場(宮城会場)
▽第1節
[11月10日10:45] 刈谷 vs 弘前
[11月10日13:30] 福山 vs wyvern
▽第2節
[11月11日10:45] 刈谷 vs 福山
[11月11日13:30] 弘前 vs wyvern
▽第3節
[11月12日10:45] 刈谷 vs wyvern
[11月12日13:30] 弘前 vs 福山
〜愛知県から2チーム〜
東海1部から愛知県の両雄、wyvernと刈谷が同居するBグループ。wyvernは昨季の東海2部を制し、東海1部1年目の今季は昇格即初優勝を成し遂げている。Jリーグでリーグ通算68得点のFW津田知宏(37)がスーパーサブに控える2015年創設の新興勢力だ。
先の全社では、1回戦で関西1部4位の守山侍2000をPK戦の末に下し、2回戦で九州リーグ王者のヴェロスクロノス都農に0-2と敗戦。同県の刈谷やFCマルヤス岡崎(JFL)に所属歴のある選手も多いwyvernだが、初の地域CL出場を控え、4日にはJ1・名古屋グランパスとのトレーニングマッチ(0●3)を実施している。ダークホース的存在の彼らはどこまで躍進するだろうか。
一方の刈谷は全社王者として地域CLへ。所属28選手の平均年齢24.0歳(11月7日現在)というヤング集団は、全社1回戦〜決勝戦までの5日間5試合でスタメンをほぼいじらず戦い抜いたタフネス集団でもあり、昨年から所属の選手は地域CL決勝ラウンドを経験済みだ。
全社でのハイライトは2回戦の東京23FC戦。負ければ今季終了というなか、80分(全社は40分ハーフ)まで0-1とビハインドも、80+1分にロングボール攻勢から同点とし、80+3分にCKから逆転。2-1の大逆転勝利を収め、翌日の準々決勝を5-0と難なく制して地域CLを手繰り寄せた。
東海1部でwyvernに優勝を譲り、全社から地域CLを掴まねばならない…修羅場をくぐって逞しさまで身につけた、若くてタフでバイタリティ溢れて地域CL1次ラウンド突破経験もある刈谷。昨年は全社優勝のブリオベッカ浦安が地域CLも制してJFLへ...刈谷は初戦で弘前と対戦する。
〜東北1部18試合で「92」得点〜
その弘前は東北1部優勝で地域CL出場権を獲得も、前哨戦の全社は出場できず。ただ、[4-1-2-3]をベースとするこの攻撃的チームにもBグループ突破のチャンスがありそうだ。
チーム全体で縦への意識が非常に強い弘前。主に右ウインガーを担うMF平尾泰雅(23)はタッチライン際で快足を飛ばして最終ライン背後を狙うのみならず、左足クロスも良質で、カットインも大きな武器。身長170cmと小柄だが、クロスにも臆することなく飛び込んでいく。
また、主にMF浅利航大(27)、MF八田壮一郎(24)の担うインサイドハーフ2枚も積極性が光り、ゲームメイクの役割と、自らバイタルエリアまで侵入する役割の両方を兼務。クロスが上がれば必ずと言ってよいほどゴール前に「3人」が顔を出す“攻撃的弘前”の生命線と言える2人だ。
東北1部18試合で「92」得点という数字は、これらの積み重ねとみてよいだろう。
〜地域リーグとのギャップ〜
ただ、弘前だけでなく、中国リーグで18試合全勝優勝&「69」得点「6」失点の福山シティ、そしてもちろん東海勢2チームにも言えることだが、地域CLを勝ち抜くポイントの1つは「地域リーグでの戦いとのギャップを埋めれるか否か」となる。
昨年は浦安が全社&地域CLの2冠を達成も、彼らは地域リーグNo.1の厳しさと言われる関東1部で6位(5勝6分け7敗/降格圏9位と勝ち点3差)と残留争いをしていたチーム。関東1部で1チームが年間60得点をマークした前例はなく、今やJFLで優勝争いに加わる浦安でさえ、上位フィニッシュが当たり前ではないリーグなのだ。
勿論、このような厳しさが他地域にはない、とは思わない。しかし、JFL昇格の有力候補とされた昨年の福山は、浦安戦の黒星(0●1)が命取りとなり、2勝1敗で地域CL1次ラウンド敗退。今年は全社にて、関東1部4位の東邦チタニウム(0●1)に敗れて1回戦敗退。「相手が関東1部勢だから」ではないが、全国の舞台の厳しさを噛み締め、今回の地域CLに臨んでくることだろう。
若さと地域CL経験に全社を通じて勝負強さまで覚えた刈谷。不気味な新興勢力wyvern。東北1部での爆発的な攻撃力を披露できるなら弘前。全国での厳しさを知りながらも、華麗なムービングフットボールは地域リーグで唯一無二の存在感を放つ美しき福山…
まさに、ワクワクドキドキのBグループだ。
12チームは4チームずつの3グループに分けられ、各組1位の3チーム、各組2位の中から成績最上位の1チーム、計4チームが決勝ラウンド(11月22・24・26日)へ進出。決勝ラウンド1位はJFLへの自動昇格となり、2位はJFL最下位(15位)との入替戦へ進むこととなる。
▽Bグループ4チーム
FC刈谷(愛知県/東海1部2位/全社枠1)
ブランデュー弘前FC(青森県/東北1部1位)
福山シティFC(広島県/中国1位)
wyvern(愛知県/東海1部1位)
▽会場
みやぎ生協めぐみ野サッカー場(宮城会場)
▽第1節
[11月10日10:45] 刈谷 vs 弘前
[11月10日13:30] 福山 vs wyvern
▽第2節
[11月11日10:45] 刈谷 vs 福山
[11月11日13:30] 弘前 vs wyvern
▽第3節
[11月12日10:45] 刈谷 vs wyvern
[11月12日13:30] 弘前 vs 福山
〜愛知県から2チーム〜
東海1部から愛知県の両雄、wyvernと刈谷が同居するBグループ。wyvernは昨季の東海2部を制し、東海1部1年目の今季は昇格即初優勝を成し遂げている。Jリーグでリーグ通算68得点のFW津田知宏(37)がスーパーサブに控える2015年創設の新興勢力だ。
先の全社では、1回戦で関西1部4位の守山侍2000をPK戦の末に下し、2回戦で九州リーグ王者のヴェロスクロノス都農に0-2と敗戦。同県の刈谷やFCマルヤス岡崎(JFL)に所属歴のある選手も多いwyvernだが、初の地域CL出場を控え、4日にはJ1・名古屋グランパスとのトレーニングマッチ(0●3)を実施している。ダークホース的存在の彼らはどこまで躍進するだろうか。
一方の刈谷は全社王者として地域CLへ。所属28選手の平均年齢24.0歳(11月7日現在)というヤング集団は、全社1回戦〜決勝戦までの5日間5試合でスタメンをほぼいじらず戦い抜いたタフネス集団でもあり、昨年から所属の選手は地域CL決勝ラウンドを経験済みだ。
全社でのハイライトは2回戦の東京23FC戦。負ければ今季終了というなか、80分(全社は40分ハーフ)まで0-1とビハインドも、80+1分にロングボール攻勢から同点とし、80+3分にCKから逆転。2-1の大逆転勝利を収め、翌日の準々決勝を5-0と難なく制して地域CLを手繰り寄せた。
東海1部でwyvernに優勝を譲り、全社から地域CLを掴まねばならない…修羅場をくぐって逞しさまで身につけた、若くてタフでバイタリティ溢れて地域CL1次ラウンド突破経験もある刈谷。昨年は全社優勝のブリオベッカ浦安が地域CLも制してJFLへ...刈谷は初戦で弘前と対戦する。
〜東北1部18試合で「92」得点〜
その弘前は東北1部優勝で地域CL出場権を獲得も、前哨戦の全社は出場できず。ただ、[4-1-2-3]をベースとするこの攻撃的チームにもBグループ突破のチャンスがありそうだ。
チーム全体で縦への意識が非常に強い弘前。主に右ウインガーを担うMF平尾泰雅(23)はタッチライン際で快足を飛ばして最終ライン背後を狙うのみならず、左足クロスも良質で、カットインも大きな武器。身長170cmと小柄だが、クロスにも臆することなく飛び込んでいく。
また、主にMF浅利航大(27)、MF八田壮一郎(24)の担うインサイドハーフ2枚も積極性が光り、ゲームメイクの役割と、自らバイタルエリアまで侵入する役割の両方を兼務。クロスが上がれば必ずと言ってよいほどゴール前に「3人」が顔を出す“攻撃的弘前”の生命線と言える2人だ。
東北1部18試合で「92」得点という数字は、これらの積み重ねとみてよいだろう。
〜地域リーグとのギャップ〜
ただ、弘前だけでなく、中国リーグで18試合全勝優勝&「69」得点「6」失点の福山シティ、そしてもちろん東海勢2チームにも言えることだが、地域CLを勝ち抜くポイントの1つは「地域リーグでの戦いとのギャップを埋めれるか否か」となる。
昨年は浦安が全社&地域CLの2冠を達成も、彼らは地域リーグNo.1の厳しさと言われる関東1部で6位(5勝6分け7敗/降格圏9位と勝ち点3差)と残留争いをしていたチーム。関東1部で1チームが年間60得点をマークした前例はなく、今やJFLで優勝争いに加わる浦安でさえ、上位フィニッシュが当たり前ではないリーグなのだ。
勿論、このような厳しさが他地域にはない、とは思わない。しかし、JFL昇格の有力候補とされた昨年の福山は、浦安戦の黒星(0●1)が命取りとなり、2勝1敗で地域CL1次ラウンド敗退。今年は全社にて、関東1部4位の東邦チタニウム(0●1)に敗れて1回戦敗退。「相手が関東1部勢だから」ではないが、全国の舞台の厳しさを噛み締め、今回の地域CLに臨んでくることだろう。
若さと地域CL経験に全社を通じて勝負強さまで覚えた刈谷。不気味な新興勢力wyvern。東北1部での爆発的な攻撃力を披露できるなら弘前。全国での厳しさを知りながらも、華麗なムービングフットボールは地域リーグで唯一無二の存在感を放つ美しき福山…
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8日、日本フットボールリーグ(JFL)入会を目指すクラブが集う全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)が開幕する。 今季の地域CLは、出場全12クラブが「JFL入会」を希望する書類をリーグ側へ提出。 1次ラウンドはグループA〜Cの全3組。「各組1位3チーム+各組2位の成績最上位1チーム」の計4チームが決勝ラウンドへ進み、原則として、決勝R1位はJFLへ自動昇格、決勝R2位はJFL最下位との入替戦へ…という流れである。 ◆北海道十勝スカイアース(北海道/北海道) 十勝は北海道リーグ王者として3年ぶりの地域CL。北海道勢は地域リーグからJFLへの昇格を掴んだことがなく、十勝も2020年に決勝R進出も、3戦3敗で夢敗れている。BTOP北海道から道内の覇権を取り戻した勢いで、勝ちたい。 ◆ブランデュー弘前FC(東北1部/青森) 弘前は東北1部を2連覇と、JFL経験を持つコバルトーレ女川を凌駕。東北1部「98得点」は、全国各地域1部で最多の数字である。JFLではラインメール青森が弘前市でホームゲームを開催することもある状況…弘前も上がりたい。 ◆VONDS市原(関東1部/千葉) V市原は関東1部を2連覇。昨季は決勝R2位も、入替戦で沖縄SVに敗れて涙を呑んだ。ソリッドなサッカーを伝統とし、いつの時代も守備が堅い。本拠地「ゼットエー」は改修工事が進んでおり、夜間照明のLED化が完了したそうだ。 ◆福井ユナイテッドFC(北信越1部/福井) 北信越1部2連覇の福井は、まさに地域CLの常連。クラブ発足6年で5回目の出場だ。昨季は1次Rで3戦無敗も、得失点差で2位敗退。今季はホームでのリーグ最終節で観衆「2081人」を記録するなど、県民の期待が大きそうだ。 ◆FC.ISE-SHIMA(東海1部/三重) ISE-SHIMAは東海1部初優勝。輪番枠で地域CL初出場の2021年は、決勝R2位で入替戦へ進み、当時のホンダロックSCに敗れて散った。もし昇格なら、JFLはヴィアティン三重、アトレチコ鈴鹿、ISE-SHIMAと三重県3クラブに。 ◆飛鳥FC(関西1部/奈良) こちらは関西1部初優勝の飛鳥。奈良県勢が地域CLに出場するのは、2014年の奈良クラブ以来で、この時の奈良は優勝してJFLへ。飛鳥の美濃部直彦監督は、自身のXで「超大穴の我々が何か起こせたら面白いよね」とニヤリ。 ◆福山シティFC(中国/広島) 完成度の高いサッカーで中国リーグを3連覇した福山。ただ、全社で3年連続の1回戦敗退を喫し、大会後にコーチングスタッフのテコ入れを発表した。ともあれ、V市原とともに昨季の決勝R組。福山を侮るチームなど存在しない。 ◆FC徳島(四国/徳島) FC徳島は四国リーグ4連覇(※)、6年連続6回目の地域CLに。徳島ヴォルティスのエースストライカーとしてJリーグ参入初期を支えた羽地登志晃氏が今季から監督だ。全社ではクラブ史上最高の準優勝。間違いなく、力はある。 (※)リーグ中断の2021年はカウントせず ◆ヴェロスクロノス都農(九州/宮崎) 都農は九州リーグを2連覇。土日集中開催も多い九州とあって、地域CL出場権獲得の一番乗りとなった。福山で昨季の決勝Rを経験したDF松岡憧が加入したことは大きな補強だったか。松岡が最終ラインに君臨する都農である。 ◆JAPANサッカーカレッジ(全社枠1/新潟) ご存知、天皇杯でJ1名古屋に勝利した専門学校チームJSC。全社はV市原、弘前、FC徳島と3地域のチャンピオンを撃破して頂点に輝いた。一方、1次Rで同居する福井とは、北信越1部で2戦2敗。勢いとヤングパワーでリベンジだ。 ◆ジェイリースFC(全社枠2/大分) 地域リーグ最強の「実業団」ジェイリース。J2大分など九州Jクラブに所属歴のある選手が多く、今季の九州リーグは優勝した都農を相手に1勝1分けだ。ジェイリースと都農も1次Rで同居。全社枠からの勢いで今回も勝ちたい。 ◆FC刈谷(全社枠3/愛知) 刈谷は本来なら東海1部優勝からの地域CLが相応しい実力派集団。かつてJFL上位に食い込んだデンソーを前身とする強豪だ。全社枠3ということで、まさに1番下からの参戦…昨季は栃木シティが百年構想枠から昇格している。 2024.11.07 06:00 Thu3
「地域CL1次R第2節」初出場ジェイリース&VONDS市原が2連勝で決勝R近づく 各組1チームずつ敗退が決定【Road to JFL】
9日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)・1次ラウンド第2節の全6試合が行われた。 ◆A組 FC徳島 0-1 ジェイリース 実は今季3度目の対決となったFC徳島vsジェイリースFC。天皇杯1回戦ではジェイリースが1-0で勝利し、全社準決勝ではFC徳島が1-0と勝利している。そんな両者が地域CLで激突…決着をつけるにはこの上ない舞台である。 勝者は地域CL初出場のジェイリース。 0-0で迎えた87分、渡邊宥也が右足ボレーを突き刺して先制点…その後のFC徳島の猛攻を凌ぎ切り、初戦の白星と合わせて勝ち点「6」、A組首位をキープした。明日、都農との九州勢対決で引き分け以上なら決勝ラウンド進出だ。 ◆A組 都農 1-0 ISE-SHIMA 九州王者・ヴェロスクロノス都農は、東海1部王者・FC.ISE-SHIMAにウノゼロ勝ちで今大会1勝1分けに。勝ち点「4」とし、A組2位につけた。首位で決勝ラウンドへ進出するには、今季の九州リーグで優勝しながらも唯一勝てなかったジェイリースを倒すしかない。 なお、2連敗となったISE-SHIMAはA組3位以下が確定し、1次R敗退に。前回出場の2021年は決勝R2位で入替戦まで進んだが、今季は明日の消化試合・FC徳島戦をもって終了する。 ◆B組 V市原 1-0 飛鳥 初戦4-0完勝のVONDS市原と、初戦ラストプレー劇的弾で勝利し、地域CL初出場いきなり初白星の飛鳥FC。関東1部王者と関西1部王者の対戦は、0-0で折り返した後半に入って少しずつ、V市原が流れを引き寄せていく。 それでもなかなか崩しきれぬ時間が続いたが、迎えた84分、途中出場の沼大希がクロスに頭から飛び込んで先制点。終盤の1発で勝ち切ったV市原が勝利し、勝ち点「6」とした。明日、弘前相手に引き分け以上で決勝ラウンド進出だ。 ◆B組 刈谷 7-0 弘前 初戦でV市原に0-4惨敗のFC刈谷だが、一夜明けて前半だけで4得点。最終的にはブランデュー弘前FCを7-0と完全粉砕し、第2節を終えてB組2位、得失点差も「-4」から「+3」とした。 明日の「刈谷vs飛鳥」でどちらかがトータル勝ち点を「6」にできれば、そのチームは他グループの結果次第で「各組2位の成績最上位」を掴むこともできる。互いにまずは勝利が必要だ。 なお、刈谷に完全粉砕された弘前は2連敗勝ち点「0」で敗退決定。「B組2位」には可能性を残すが、A組とC組は、すでに2位チームが勝ち点「4」となっているためである。 ◆C組 福山 4-0 十勝 初戦勝ち点1の福山シティと、初戦勝ち点3の北海道十勝スカイアース。十勝は開始7分、深井祐希の決定機阻止1発レッドで数的不利に。すると福山は28分に大久保龍一、30分に吉井佑将、45+2分に藤井敦仁のPKと、前半だけで3点のリードを奪うことに成功する。 数的優位下の3-0リードで後半頭から3枚替えという余裕もできた福山と、なかなか押し返せぬ10人十勝。福山は試合終盤にも1点を追加し、4-0完勝で今大会初白星の勝ち点「4」に。明日、運命の1次ラウンド最終節を戦う。 ◆C組 福井 1-0 JSC 福井ユナイテッドFCvsJAPANサッカーカレッジの北信越1部勢対決は、王者福井に軍配。77分、中島偉吹がボックス外から見事なコントロールショットを突き刺した。福井は勝ち点「4」で、明日、運命の1次ラウンド最終節だ。 全社王者のJSCは2連敗で敗退が決定。全社では3地域のチャンピオンを撃破したが、昨日の初戦で北海道王者に敗れ、今日はリーグ戦2試合2敗の福井にリベンジできなかった。 ◆第3節(11月10日) ▽10:45KO A組 FC徳島 vs FC.ISE-SHIMA B組 VONDS市原 vs ブランデュー弘前 C組 福山シティFC vs JAPANサッカーカレッジ ▽13:00KO A組 ヴェロスクロノス都農 vs ジェイリースFC B組 FC刈谷 vs 飛鳥FC C組 福井ユナイテッドFC vs 北海道十勝スカイアース 2024.11.09 15:47 Sat4
「地域CL」1次ラウンドB組をざっくり展望 昨季入替戦で涙を呑んだVONDS市原、茂庭照幸率いるFC刈谷ら【Road to JFL】
日本フットボールリーグ(JFL)参入をかけた全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)が8日に開幕。ここでは1次ラウンドBグループをざっくり紹介する。 ◆Bグループ(茨城会場) VONDS市原(関東/千葉) FC刈谷(全社枠3/愛知) 飛鳥FC(関西/奈良) ブランデュー弘前FC(東北/青森) A組は関東1部2連覇のV市原、2年連続で全社枠を勝ち取った刈谷、関西1部初優勝の飛鳥、東北1部2連覇の弘前という4チーム。 したがって、飛鳥以外の3チームは、昨季も地域CLに出場。V市原は昨季の1次ラウンドをワイルドカード(各組2位最上位)で突破し、決勝ラウンドも2位でJFL側との入替戦へ。最後は沖縄SVに延長戦で敗れ、あと一歩で涙を呑んだ。 歴代の指揮官から受け継がれてきた堅守は今季も健在だが、先月の全社1回戦では、優勝したJAPANサッカーカレッジを相手に、40分ハーフで今季公式戦初の「3失点」。複数失点そのものが珍しいV市原は、この経験を糧にできるか否か。初戦から刈谷との激突である。 その刈谷は、元日本代表DFで06年W杯に出場した茂庭照幸監督が指揮。昨季刈谷で引退のレジェンドに率いられたチームは、東海1部で2位に。昨季はwyvern、今季はFC.ISE-SHIMAと、2年連続でライバルに初優勝を許している。 ともあれ、昨季の全社を制したチームはベースが変わらず。現場が“全社の勝ち方”を知る刈谷は、今季もベスト4まで3日間で3連勝し、全社枠を手に入れた。通算3度目のJFL参入へ…昨季の地域CL初戦はドローで波に乗り切れず。やはり、V市原との初戦が肝になりそうだ。 刈谷が昨季の初戦で引き分けた相手は弘前。今回、両者は第2節で1年ぶりの再戦となる。 弘前の特徴として、各地域リーグ1部で最多の「98得点」という攻撃力。FW高木輝之、MF浅利航大、MF平尾泰雅らが織りなすムービングフットボールを「全国の舞台」でどこまで発揮できるか、が今季もカギを握るだろう。 一方、昨季の1次ラウンドでは、4失点中3失点が「自陣でのボールロスト」から。うち2つは最終ラインのミスが命取りとなった。リスクマネジメントも併せ持ちたい弘前は、初出場飛鳥との初戦で、1年間の進化を証明できるか。 飛鳥は美濃部直彦監督が率い、昨季王者・アルテリーヴォ和歌山らとのデッドヒートを制す形で関西1部初優勝。県勢で2014年の奈良クラブ以来となる地域CL出場を手繰り寄せた。 クラブ史上初の地域CL、待っているのは厳しい戦いか。初戦でぶつかるは攻撃力に定評のある弘前、第2節は非常にソリッドなV市原、第3節は2年連続で全社枠から這い上がった刈谷。 また、飛鳥は全社も東海予選で敗退し、“プレトーナメント”を戦えず。だからこその奮闘が関西1部初優勝だが、この点はどう作用するか。ともあれ「あの美濃部監督が地域CLで指揮」という点が、筆者はワクワクするのである。 美濃部監督は1次ラウンドの組み合わせが決定後、自身のXで「どこに入っても強いなぁ〜…さて、各チームを分析して少しでも勝つ確率を高めようかね」とポストしている。 ◆Aグループ日程 ▽第1節 [11月8日(金) 10:45] VONDS市原 vs FC刈谷 [11月8日(金) 13:30] 飛鳥FC vs ブランデュー弘前FC ▽第2節 [11月9日(土) 10:45] VONDS市原 vs 飛鳥FC [11月9日(土) 13:30] FC刈谷 vs ブランデュー弘前FC ▽第3節 [11月10日(日) 10:45] VONDS市原 vs ブランデュー弘前FC [11月10日(日) 13:30] FC刈谷 vs 飛鳥FC 2024.11.02 17:00 Sat5