なでしこは再びベスト8で涙…ドローン問題に揺れたカナダも連覇逃す! スペインは土壇場勝利、ブラジルも開催国撃破【パリ五輪】
2024.08.04 10:35 Sun
3日、パリ・オリンピックの女子サッカー準々決勝が行われた。
それでも連覇を目指し、グループステージ3連勝で勝ち点-6のスタートを跳ね除けたが、ドイツ戦ではゴールを奪えず。ゴールレスのままPK戦に突入したが、2-4で敗戦。連覇の夢は潰えることとなった。
なでしこジャパンが初戦で敗れ、ワールドカップ女王として初の五輪に臨んでいるスペイン女子代表は、コロンビア女子代表と対戦。試合は予想に反してコロンビアが主導権を握る展開となる。
思わぬ苦戦を強いられたスペインだったが、79分に右サイドから崩すと、クロスをGKが弾ききれず、こぼれ球をボックス内でジェニファー・エルモソが蹴り込み1点差に。それでも時間がほとんどないなか、後半アディショナルタイム7分にボックス左からサルマ・パラジュエロがクロスを入れると、イレーネ・パレデスがダイレクトで合わせて土壇場で追いつくことに成功する。
延長戦はゴールが生まれずにPK戦へ。コロンビアの1人目をGKがセーブすると、コロンビアの3人目も失敗。スペインは4人目のアイタナ・ボンマティが成功し、4-2で勝利を収めた。
開催国のフランス女子代表は、ブラジル女子代表と対戦。レジェンドのマルタが危険なファウルで出場停止となったブラジルが開催国に挑んだ中、なかなかゴールが生まれない展開となる。
延長戦にも入っていくかと思われた中、82分、スローインから攻め込むと、背後へのパスに対して反応したガビ・ポルティーリョが抜け出し、GKとの一対一を制して先制。ブラジルが逃げ切り、ベスト4進出を決めた。
なお、準決勝のカードはアメリカvsドイツ、ブラジルvsスペインに決定。6日の深夜に行われる。
◆準々決勝
アメリカ女子代表 1-0 なでしこジャパン
【アメリカ】
トリニティ・ロッドマン(延前105+2)
スペイン女子代表 2-2(4PK2) コロンビア女子代表
【スペイン】
ジェニファー・エルモソ(後34)
イレーネ・パレデス(後45+7)
【コロンビア】
マイラ・ラミレス(前12)
レイシー・サントス(後7)
カナダ女子代表 0-0(2PK4) ドイツ女子代表
フランス女子代表 0-1 ブラジル女子代表
【ブラジル】
ガビ・ポルティーリョ(後37)
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3大会ぶりのメダル獲得を目指したなでしこジャパンはアメリカ女子代表と対戦。粘り強くしっかりと戦ったものの、決定力不足を露呈。チャンスを生かしきれないでいると、延長戦まで持つれた試合で1-0と敗戦。男子と同じベスト8での敗退となった。その他、連覇を目指したカナダ女子代表はドイツ女子代表と対戦。東京五輪で金メダルを獲得したカナダだったが、初戦の前にドローンを不正使用し、相手チームを偵察するという大問題が発生。勝ち点6の剥奪、ビバリー・プリーストマン監督の五輪追放&職務停止など苦境に立たされていた。なでしこジャパンが初戦で敗れ、ワールドカップ女王として初の五輪に臨んでいるスペイン女子代表は、コロンビア女子代表と対戦。試合は予想に反してコロンビアが主導権を握る展開となる。
12分にマイラ・ラミレスのゴールでコロンビアが先制すると、0-1で迎えた後半にはレイシー・サントスが追加点を奪い、スペイン相手に2点のリードお奪う。
思わぬ苦戦を強いられたスペインだったが、79分に右サイドから崩すと、クロスをGKが弾ききれず、こぼれ球をボックス内でジェニファー・エルモソが蹴り込み1点差に。それでも時間がほとんどないなか、後半アディショナルタイム7分にボックス左からサルマ・パラジュエロがクロスを入れると、イレーネ・パレデスがダイレクトで合わせて土壇場で追いつくことに成功する。
延長戦はゴールが生まれずにPK戦へ。コロンビアの1人目をGKがセーブすると、コロンビアの3人目も失敗。スペインは4人目のアイタナ・ボンマティが成功し、4-2で勝利を収めた。
開催国のフランス女子代表は、ブラジル女子代表と対戦。レジェンドのマルタが危険なファウルで出場停止となったブラジルが開催国に挑んだ中、なかなかゴールが生まれない展開となる。
延長戦にも入っていくかと思われた中、82分、スローインから攻め込むと、背後へのパスに対して反応したガビ・ポルティーリョが抜け出し、GKとの一対一を制して先制。ブラジルが逃げ切り、ベスト4進出を決めた。
なお、準決勝のカードはアメリカvsドイツ、ブラジルvsスペインに決定。6日の深夜に行われる。
◆準々決勝
アメリカ女子代表 1-0 なでしこジャパン
【アメリカ】
トリニティ・ロッドマン(延前105+2)
スペイン女子代表 2-2(4PK2) コロンビア女子代表
【スペイン】
ジェニファー・エルモソ(後34)
イレーネ・パレデス(後45+7)
【コロンビア】
マイラ・ラミレス(前12)
レイシー・サントス(後7)
カナダ女子代表 0-0(2PK4) ドイツ女子代表
フランス女子代表 0-1 ブラジル女子代表
【ブラジル】
ガビ・ポルティーリョ(後37)
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ジェニファー・エルモソ
ビバリー・プリーストマン
マイラ・ラミレス
レイシー・サントス
サルマ・パラジュエロ
イレーネ・パレデス
アイタナ・ボンマティ
ガビ・ポルティーリョ
トリニティ・ロッドマン
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「このチームが大好き」敗退後に号泣の浜野まいかのチームへの思い…恩師でもあるアメリカ女子代表監督は「早くチームのところに行っておいで」と涙する中でのエピソードも
パリ・オリンピックを戦ったなでしこジャパンが5日に帰国。FW浜野まいか(チェルシー)が大会を振り返った。 浜野は大会全4試合に出場。2試合が先発、2試合がハーフタイムからの出場と、攻撃の軸の1人としてプレー。ナイジェリア女子代表戦では貴重な先制ゴールを記録した。 苦しい時期を過ごした中で、今大会はコンディションの良さを見せ、持ち味も出しながらプレーしていた浜野。大会を終えた今感じることは、「帰りたくなかったなというのが一番です」と、まだパリ五輪を戦っていたかったとした。 敗退から考えたことについては「まずこのチームが大好きなんだなと思いました。サッカーの本質である1人1人がお互いのことを思いやる気持ちだったりが、プレーに出ていました」と、なでしこジャパンというチームがより好きだと再確認したという。 準々決勝で敗れ、浜野は試合後にピッチに座り込み号泣。そこに寄ってきたのはアメリカ女子代表のエマ・ヘイズ監督だった。 昨シーズンまでチェルシーを指揮し、浜野も指導を受けた監督。浜野は「我慢してたんですけど…」と涙を我慢していた中、「最後に泣き崩れちゃって歩けなかったけど、『早くチームのところに行っておいで』と言われて、そこはエマらしいなと思いました」と、恩師から優しく言葉を掛けられたと明かした。 浜野は2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)にもメンバーに選ばれていたが、肩を負傷して満足に戦力になれず、敗退後にはピッチで号泣していた。 今回も同じベスト8での敗退。ただ、「全然違いました」と感じ方は全く違うといい、「去年のW杯では肩のケガをしてしまって、その中でも自分の体と向き合いながらも、チームのために動くべきだということで、選手としても1人の人間としても難しい部分があったりして、ああいう形で負けてしまって悔しい思いでしたけど、今回はサッカー選手として足りなかったという悔しさがあります」と、単純に選手として負けたことが悔しかったという。 世界で渡り合うためにはまだまだ足りない部分が多い。浜野は「今回の大会で世界一というのは遠いようで近いようで。でも、手の届くところにはあると感じられました。この次のW杯は世界一になるためにまだ時間はありますし、ここからは自分と向き合える期間があります」と、しっかりと成長したいとし、「1週間後にはチームに戻りますが、新しい監督の下でのスタートになって、クラブチームでの戦いも始まるので、そこではしっかり浜野まいかで戦いたいと思います」と、自身をしっかりとアピールしてチャンピオンチームでもチャレンジして行きたいと意気込んだ。 持ち味も出せていた今回のオリンピック。浜野は「少しメンタルも成長したなと感じられる部分も多々あって、楽しくプレーできたというのは、本当に成長できたなと思います」と、成長を実感できた部分もあったという。 その成長には、アメリカのエマ・ヘイズ監督や、各国代表としてプレーするチームメイトの存在が大きいという。 「(チェルシーでの経験は)本当に大きいですね。チームメイトやエマの存在が凄く大きくて、自分を律してやらなければいけないところ。ああいう舞台では緊張なんて言ってられなくて、緊張という言葉に甘えずにやらなくてはいけないです」 自分を保ち、やるべきことに集中することを学んだという浜野。アメリカ戦では特に積極的にシュートを放っていたが、それもやるべきこととの判断からだったという。 「シュートを打たないと流れは作れないと思っていて、ボールを握っていてもシュートで終わらない部分があったので打ちました」 「もう少し周りを見れていればと後から見ればタラレバになりますが、成長したいです」と、プレー判断の部分はもっと成長したいと語った。 屈指の強豪クラブでプレーする浜野だからこそ、世界ともっと渡り合いたいという思いもある。「スペイン戦でもアメリカ戦でもボールを握られて守備から入るシーンが多かったので、次は日本の良さであるポゼッションとか、ボールを握ってゲームを支配できるようになって行きたいです」と、もっと主導権を握ってプレーして行きたいと語った。 その中では個々の成長はもちろん必要。FA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、同世代のFW藤野あおばがマンチェスター・シティに加入し、長谷川唯、清水梨紗と共にプレーすることとなる。 「イングランドの地で日本人と戦えることは楽しみです。今までも負けられなかったけど、もっと負けられなくなったというか、楽しみです」と、3人以外にも長野風花(リバプール)、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)、植木理子、林穂之香(共にウェストハム)となでしこジャパンのチームメイトが多くプレーする中で、どこまで成長するのか注目だ。 2024.08.06 06:45 Tue3
「自信に繋がった」パリ五輪に続き途中出場から得点、19歳MF谷川萌々子がなでしこの中心へ「結果をもっともっと残したい」
なでしこジャパンのMF谷川萌々子(FCローゼンゴード/スウェーデン)が自らのゴールを振り返った。 なでしこジャパンは26日、MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024で韓国女子代表と対戦。谷川はMF長野風花に代わって後半からピッチに立った。 3点をリードするなか、56分には右サイドのDF守屋都弥にパスが通ったのを見てボックス内へ。手を挙げてボールを呼び込むと、グラウンダーのクロスに右足ダイレクトで合わせ、ゴール右下に流し込んだ。 パリ・オリンピック(五輪)のブラジル女子代表戦では途中出場から衝撃的なロングシュートを決めていた谷川。またも途中出場から結果を残した19歳は、試合後に自らのゴールを分析した。 「試合入る前にまず、クロスのところでしっかり自分も入りたいなという風に思って、そこにうまくランニングできたのは1つ良かったなと思います」 「そのなかで都弥さんにボールが入った時に、自分がフリーだなと思ったので、手を挙げて都弥さんの方を見て、気づいてもらえるようにした。都弥さんもそこをしっかり見て、良いボールをくれたので、しっかり決めることができて良かったなと思います」 「ゲーム前、ふかさないようにしようとは意識して入りました。今回点決められたっていうのは自分の自信に1つ繋がったかなと思います」 「今まで代表ではもう一個下のアンカーでプレーしていたので、今回もう一個前に関われるポジションでプレーできて、自分の特長を少し出せたかなと思います」 また、試合への入り方にも言及。代行で指揮を執った佐々木則夫監督の指示を遂行したようだ。 「特にどういう風に工夫しろとかは言われなかったですけど、試合前にノリさんから『ベンチの人は同じポジションの人をしっかり見て、良い準備をするように』と言われていたので、そういったところはしっかり意識して準備できたのかなと思います」 一方で、代表の主力になるという自覚も。パリ五輪では大会前に足首を負傷し、出場時間が限られた谷川だが、2027年の女子ワールドカップ(W杯)や2028年のロサンゼルス・オリンピックではチームをけん引するつもりだ。 「そういう(主軸になるという)思いもだんだん増えてきていて、まだまだ結果は残していないですけど、これからもっともっと残していきたいなと思います」 「まずはあの経験(パリ五輪)を経てケガをしないことが一番と感じましたし、残りの3年間が非常に大事な時間になってくるので、その3年後笑って終われるように、日々その日を想像して過ごす必要があるかなと思います」 <span class="paragraph-title">【動画】右からの折り返しにダイレクト!谷川萌々子がダメ押しの4点目</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">【MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024 <br> なでしこジャパン 4-0 韓国】<br>後半11分<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%AE%88%E5%B1%8B%E9%83%BD%E5%BC%A5?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#守屋都弥</a> のグラウンダーのクロスに <a href="https://twitter.com/hashtag/%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E8%90%8C%E3%80%85%E5%AD%90?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#谷川萌々子</a> が右足で合わせてゴール<br>地上波 <a href="https://twitter.com/hashtag/TBS?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#TBS</a> 系列で放送中‼️<br>TVerでもLive配信<a href="https://t.co/Z1ah4kiRBP">https://t.co/Z1ah4kiRBP</a><a href="https://twitter.com/jfa_nadeshiko?ref_src=twsrc%5Etfw">@jfa_nadeshiko</a><a href="https://twitter.com/hashtag/jfa?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#jfa</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/daihyo?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#daihyo</a> <a href="https://t.co/pSkwAOtZom">pic.twitter.com/pSkwAOtZom</a></p>— TBS サッカー (@TBS_SOCCER) <a href="https://twitter.com/TBS_SOCCER/status/1850066853261173186?ref_src=twsrc%5Etfw">October 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.26 23:08 Sat4
監督不在のなでしこジャパンが来年2月の「2025 SheBelieves Cup」に参加、アメリカ、オーストラリア、コロンビアと対戦
日本サッカー協会(JFA)は21日、なでしこジャパンが2025年2月にアメリカで開催される、「2025 SheBelieves Cup」に参加することを発表した。 4カ国が戦う「2025 SheBelieves Cup」の参加国は開催国のアメリカの他、オーストラリア、コロンビアとなる。 アメリカで開催される「2025 SheBelieves Cup」。なでしこジャパンは、2019年に初参加し、今回が5回目の参加となる。 2024年は初戦でアメリカ女子代表と対戦し1-2で敗戦。ブラジル女子代表とは1-1で終えるも、PK戦で0-3と敗れていた。 今大会は、2月21日(金)7時からテキサス州ヒューストンでオーストラリア女子代表と、同24日(月)4時からアリゾナ州グレンデールでコロンビア女子代表、27日(木)12時30分からカリフォルニア州サンディエゴでアメリカ女子代表と対戦。移動をしながらの大会となる。 2024年8月のFIFAランキングでなでしこジャパンは7位に位置。アメリカが1位、オーストラリアが15位、コロンビアが21位となっている。 なでしこジャパンはパリ・オリンピック終了後に池田太監督が退任。10月には国立競技場で韓国女子代表と対戦し4-0で勝利を収めていたが、監督不在の中で佐々木則夫女子委員長が暫定指揮を執っていた。 <h3>◼︎2025 SheBelieves Cup </h3> ※日本時間 ▽2025年2月21日(金) 《7:00》 なでしこジャパン vs オーストラリア女子代表 《10:00》 アメリカ女子代表 vs コロンビア女子代表 会場:シェル・エナジー・スタジアム ▽2025年2月24日(月) 《4:00》 コロンビア女子代表 vs なでしこジャパン 《7:00》 アメリカ女子代表 vs オーストラリア女子代表 会場:ステートファーム・スタジアム ▽2025年2月27日(木) 《9:30》 オーストラリア女子代表 vs コロンビア女子代表 《12:30》 アメリカ女子代表 vs なでしこジャパン 会場:スナップドラゴン・スタジアム 2024.11.21 10:42 Thu5