ドローン使用のスパイ問題に揺れるカナダ女子代表、FIFAに対して選手無関係の事件での勝ち点6剥奪を控訴…現在2連勝でベスト8に望み

2024.07.30 12:45 Tue
Getty Images
カナダサッカー協会(CSA)とカナダオリンピック委員会(COC)は29日、国際サッカー連盟(FIFA)に対しての異議申し立てを行ったことを発表した。

パリ・オリンピックにはカナダ女子代表が臨んでいる中、大会初戦を前にドローンを使用して対戦相手のニュージーランド女子代表チームのトレーニングを偵察していたことが発覚。カナダ女子代表チームの非公認の分析官であるジョセフ・ロンバルディ氏がドローンを飛ばしていたことが判明。アシスタントコーチのマンダー氏と共にチームを外されることとなった。

その後、CSAはビバリー・プリーストマン監督に対して、調査が終了するまでの職務停止を言い渡し、COCは監督をオリンピックの代表団から外すことも決定した。
さらに、国際サッカー連盟(FIFA)は調査の結果、カナダ女子代表に対してパリ・オリンピックでの勝ち点6の剥奪と20万スイスフラン(約3500万円)の罰金処分を決定。また、プリーストマン監督に対して1年間の活動禁止処分を下していた。

処分を受けたカナダ女子代表チームだったが、大会では開催国フランス女子代表を後半アディショナルタイムのゴールで下すなど2連勝。勝ち点6のマイナスを受けながらも、連勝で勝ち点を「0」に戻し、最終戦のコロンビア女子代表戦で勝利すれば、準々決勝進出を自力で決められるところまでやってきている。
そんな中、FIFAの制裁について訴えることに。勝ち点6をマイナスすることについて、「処分の不均衡」を理由に異議申し立てをするという。

CSAとCOCは、今回の処分に関しては選手が関与していない行為に対して、不当に処罰を下しているとし、ニュージーランドとの試合の公平性を回復するどころの話ではない処分だとしている。

なお、オリンピック期間中に適用される処分のため、迅速に審理してもらうためにスポーツ仲裁裁判所(CAS)の特別法廷に提出。31日にも審理の結果が出るという。

また、CSAはプリーストマン監督の1年間の活動停止処分に関しては控訴はしていない。

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