今季2度目の東京ダービーはゴールレスドロー…アウェイの緑が圧倒も青赤の守護神・野澤大志ブランドンが再三好守で立ちはだかる【明治安田J1第27節】

2024.08.17 21:05 Sat
明治安田J1リーグ第27節のFC東京vs東京ヴェルディが17日に味の素スタジアムで行われ、0-0のドローに終わった。

前節、ホーム開催となった川崎フロンターレとの多摩川クラシコに0-3と惨敗した8位のFC東京。中断明けは2試合連続無得点での1分け1敗と調子を落とす。上位浮上へきっかけを掴みたい青赤は、宿敵とのホームゲームで4試合ぶりの白星を目指した。その前節からは先発3人を変更。名古屋グランパスに期限付き移籍した徳元悠平に代えて長友佑都岡哲平安斎颯馬に代えて森重真人荒木遼太郎を起用した。

一方、名古屋とのアウェイゲームに0-1で敗れ、2試合連続ウノゼロ負けでの今シーズン初のリーグ連敗となった13位の東京V。宿敵相手の勝利でリバウンドメンタリティを示したい緑は、前節から先発1人を変更。見木友哉に代えてキャプテンの森田晃樹を10試合ぶりにスタメン復帰させた。
台風一過の酷暑のなか、3万9921人を集めた今季2度目の東京ダービー。キックオフ直後から球際でバチバチとやり合うダービーらしい攻防が繰り広げられると、開始3分にはホームチームにいきなりの決定機。ディエゴ・オリヴェイラのポストワークから右サイドのスペースに抜け出した仲川輝人がそのままボックス内に持ち込むが、うまく間合いを潰したGKマテウスの好守に阻まれる。

対するアウェイチームも木村勇大染野唯月の前線のターゲットを使いながらサイドを起点に前進。7分にはショートカウンターから齋藤功佑が左足のミドルシュートで最初の枠内シュートを記録する。
時間の経過とともにゲームのテンポが落ち着き始めると、アグレッシブな守備でリズムを掴み始めた東京Vがいい距離感でボールを動かしながら攻勢を強めていく。だが、最後の局面で連携ミスや相手の身体を張った守備に阻まれ、決定機まであと一歩という場面が目立つ。また、20分には続けての球際の激しい接触で小泉慶谷口栄斗の間で小競り合いに。一気にスタジアムのボルテージが上がった。

前半半ばから終盤にかけては互いにプレス強度を落とし、ミドルブロックで構える場面が増える。これに伴い、ボールの主導権を入れ替えながら遅攻で攻め合う形となり、膠着状態に陥っていく。

37分には山田楓喜の見事なサイドチェンジから左サイドを攻め上がった翁長聖を起点に、東京Vが大きなサイドの揺さぶりから決定機を生み出すが、最後の折り返しが味方に合わない。さらに、東京Vは42分にも左に大きく流れた松村優太がボックス手前左角から右足インスウィングのピンポイントクロス。これを大外の齋藤功佑が右足ダイレクトで合わすが、惜しくもシュートはサイドネットを叩いた。

内容的にはアウェイチームペースもゴールレスで折り返した後半。互いに選手交代なしで臨んだなか、立ち上がりに東京Vに決定機。47分、前線でのボールキープから右サイドでオーバーラップした松村に繋がると、GKとディフェンスラインの間に絶妙なクロスが供給される。ファーでフリーの翁長がワンタッチで折り返すが、これはDFのクリアに遭う。

立ち上がりの守勢を凌いだホームチームも53分に最初の決定機を創出。左サイドの連携で遠藤渓太がスペースに抜け出して正確なクロスを供給。ペナルティアーク付近で収めた荒木が右足を振るが、これはDFに触られて枠を捉え切れず。

一進一退の攻防が続くなか、先に動いたのはアウェイチーム。66分、森田と山田楓を下げて見木、山見大登を同時投入した。すると、交代直後にこの試合最大の決定機。右サイドでのスローインの流れからボックス内で細かい連携をみせ、染野がゴール右ライン際でクロスを上げる。これをファーでフリーの山見がダイビングヘッドで合わせるが、枠の左を捉えたシュートはGK野澤大志ブランドンのビッグセーブに阻まれる。

守護神のビッグプレーで失点を回避したFC東京は直後の70分にこちらも2枚替え。仲川、遠藤の両翼を下げて安斎、俵積田晃太とフレッシュな生え抜きアタッカーをピッチに送り込んだ。

2-2の打ち合いとなった前回対戦とは打って変わって完全に1点勝負の様相を呈するなか、75分には東京Vに続けてのビッグチャンス。山見の右CKから染野が枠の左隅を捉えたヘディングシュート、波状攻撃からボックス右の松村が右足を振るが、染野のシュートは再び相手守護神のビッグセーブにはじき出され、松村のシュートもわずかに枠の左へ外れた。

80分にはFC東京にアクシデント発生。至近距離から染野の強烈なシュートを側頭部に受けた森重が脳震とうで意識を失ってピッチに倒れ込むと、異変に気付いた両チームの選手がすぐさまメディカルと担架をピッチに呼び込む。応急処置と担架でピッチを去る際にはダービーながらアウェイサポーターからも温かな拍手が送られ、代わって岡がスクランブル投入となった。

互いに選手を入れ替えながら試合は0-0のまま最終盤に突入。勢いで勝る東京Vは山見、齋藤らが再三の際どいシュートを浴びせかけるが、GK野澤の牙城をあと一歩で崩し切れない。6分が加えられた後半アディショナルタイムの猛攻も実らず、試合はこのままタイムアップ。

緑がアウェイで圧倒も、青赤の守護神の獅子奮迅の活躍によって前回対戦同様のドロー決着となった。

FC東京 0-0 東京ヴェルディ

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【J1注目プレビュー|第36節:町田vsFC東洋】国立での“新東京ダービー”、町田は未勝利の地で優勝に望みを繋げるか!?

【明治安田J1リーグ第36節】 2024年11月9日(土) 14:00キックオフ FC町田ゼルビア(3位/60pt) vs FC東京(7位/51pt) [国立競技場] <h3>◆勝ったことがない国立、優勝へ正念場【FC町田ゼルビア】</h3> 今節を含めて残り3試合。首位との勝ち点差は「7」。勝ったところで優勝の可能性が潰えてしまう状況だ。 初のJ1挑戦の中で首位を直走ってきた町田だったが、終盤戦に入り失速。相手からの対策、負傷者など様々な理由が考えられるが、直近のリーグ戦5試合で勝利がない状況は誰もが想像しなかったのではないだろうか。 大型補強を夏に敢行するも、残念ながらチームを押し上げた選手はいないと言って良いだろう。思惑が外れてしまった感はあるが、それでも戦い方をブラさずにやり続けてきた。J1の舞台はそう簡単にはいかないということなのかもしれない。 5戦未勝利は黒田剛監督が率いてからのワースト記録。そして国立競技場では過去4試合をやって2分け2敗と勝利がない。ここが正念場。黒田監督の続投も決まった中、わずかな望みを胸に、6試合ぶりの勝利を掴みたい。 ★予想スタメン[4-4-2] GK:谷晃生 DF:望月ヘンリー海輝、チャン・ミンギュ、昌子源、杉岡大暉 MF:ナ・サンホ、白崎凌兵、下田北斗、藤本一輝 FW:相馬勇紀、オ・セフン 監督:黒田剛 出場停止:藤尾翔太 <h3>◆残り3試合で準備を上げられるか【FC東京】</h3> 前節はホームに湘南ベルマーレを迎えた中、0-2で敗戦。5試合無敗が続いていたがストップしてしまった。 今シーズンはホームが“鬼門”となってしまっている中で、その成績を象徴しているかのような展開に。先手を奪われて後手に回ってしまった展開が重くのしかかり、シュートは1本も枠に飛ばなかった。 舞台は国立。「新東京ダービー」を迎えるが、ホームとは打って変わって今季は国立で4戦4勝。相手は勝ったことがないという状況を鑑みても勝利するしかない。 チームとしては長友佑都が出場停止。最終ラインの人選も気になるところだが、前線の組み合わせも注目だ。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:野澤大志ブランドン DF:小泉慶、木本恭生、森重真人、岡哲平 MF:高宇洋、東慶悟 MF:安斎颯馬、荒木遼太郎、遠藤渓太 FW:ディエゴ・オリヴェイラ 監督:ピーター・クラモフスキー 出場停止:長友佑都 2024.11.09 09:15 Sat
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【Jリーグ出場停止情報】“新東京ダービー”は長友佑都と藤尾翔太が出場停止、J1自動昇格目指す横浜FCは5ゴールのFW櫻川ソロモンが最終節不在

Jリーグは5日、最新の出場停止選手情報を発表した。 J1では5名が出場停止に。FC東京のDF長友佑都、FC町田ゼルビアのFW藤尾翔太、川崎フロンターレのDF高井幸大、京都サンガF.C.のMF川﨑颯太、サガン鳥栖のFWマルセロ・ヒアンとなる。 マルセロ・ヒアンは3試合出場停止中の2試合目。その他の5名は累積警告での出場停止となる。 最終節を迎えるJ2では6名が出場停止。優勝を決めた清水エスパルスはFW北川航也が引き続き出場停止に。自動昇格を目指す2位の横浜FCはFW櫻川ソロモンが出場停止となる。 J3では5名が出場停止。FC琉球のDF藤春廣輝は3試合の出場停止の最後の消化となり、Y.S.C.C.横浜の萱沼優聖は2日に行われた明治安田J3リーグ第35節でAC長野パルセイロ戦で一発退場となっていた。 萱沼の退場については「ボールとは関係のないところで、相手競技者をユニフォームを掴んで押し倒した行為は、「選手等に対する反スポーツ的な行為」に該当する」と判断され、1試合の出場停止処分となった。 【明治安田J1リーグ】 DF長友佑都(FC東京) 第36節 vsFC町田ゼルビア(11/9) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 第36節 vsFC東京(11/9) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF高井幸大(川崎フロンターレ) 第28節 vs浦和レッズ(11/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF川﨑颯太(京都サンガF.C.) 第36節 vs川崎フロンターレ(11/9) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FWマルセロ・ヒアン(サガン鳥栖) 第36節 vs横浜F・マリノス(11/9) 今回の停止:3試合停止(2/3) 第37節 vs名古屋グランパス(11/30) 今回の停止:3試合停止(3/3) 【明治安田J2リーグ】 FW平松宗(ザスパ群馬) 第38節 vsいわきFC(11/10) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW櫻川ソロモン(横浜FC) 第38節 vsレノファ山口FC(11/10) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF関口正大(ヴァンフォーレ甲府) 第38節 vs水戸ホーリーホック(11/10) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW北川航也(清水エスパルス) 第38節 vsロアッソ熊本(11/10) 今回の停止:3試合停止(2/3) FW松田力(愛媛FC) 第38節 vsV・ファーレン長崎(11/10) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW宇津元伸弥(大分トリニータ) 第38節 vsベガルタ仙台(11/10) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 FW萱沼優聖(Y.S.C.C.横浜) 第36節 vsFC大阪(11/9) 今回の停止:1試合停止 DF加藤大育(SC相模原) 第36節 vs奈良クラブ(11/10) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF秋山拓也(FC大阪) 第36節 vsY.S.C.C.横浜(11/9) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW庵原篤人(FC琉球) 第36節 vs大宮アルディージャ(11/10) 今回の停止:3試合停止(3/3) DF藤春廣輝(FC琉球) 第36節 vs大宮アルディージャ(11/10) 今回の停止:3試合停止(3/3) 2024.11.05 19:30 Tue

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